JP7004238B2 - 搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、シートを搬送する搬送装置と、それを備えた電子写真方式又はインクジェット方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や、オフセット印刷機、などの画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、搬送経路において搬送方向に間隔をあけて複数のCIS(コンタクト・イメージ・センサ)などの検知手段を設置して、それらの検知結果に基いて、シートの搬送面内における回動方向のスキュー(斜行)を補正したり、シートの幅方向(搬送方向に直交する方向である。)の位置(以後、適宜に「横レジスト」と呼ぶ。)のズレを正規の位置に補正する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1、2における画像形成装置には、シートを挟持・搬送しながら回動方向に回動したり幅方向に移動したりできるように構成された挟持ローラが設けられている。また、挟持ローラの上流側には2つのCIS(第1検知手段)が搬送経路に沿うように並設されて、挟持ローラの下流側には1つのCIS(第2検知手段)が設置されている。これらのCISは、それぞれ、その位置を通過するシートの回動方向や幅方向の姿勢を検知するものである。
そして、挟持ローラは、シートを挟持・搬送しながら、上流側の2つのCISによって検知された検知結果に基いて、回動方向に回動してスキュー補正(斜行補正)をおこなうとともに、幅方向に移動して横レジスト補正をおこなっている。その後、挟持ローラは、スキュー補正と横レジスト補正とがされたシートを挟持・搬送しながら、挟持ローラに対して上流側のCISと下流側のCISとによって検知された検知結果に基いて、回動方向に回動してさらにスキュー補正をおこなうとともに、幅方向に移動してさらに横レジスト補正をおこなっている。
上述した従来の搬送装置は、挟持ローラでシートを挟持・搬送しながら、そのシートの回動方向や幅方向の位置ズレを複数回にわたって補正しているため、シートの位置ズレ(姿勢)が精度良く補正される効果が大いに期待できる。
しかし、従来の搬送装置は、挟持ローラの上流側にも下流側にもそれぞれCISが設けられているため、装置が大型化、高コスト化してしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置が大型化、高コスト化することなく、シートの位置ズレを高精度に補正することができる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における搬送装置は、搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、前記搬送経路においてシートを挟持・搬送する挟持ローラと、前記挟持ローラに対して搬送方向上流側の位置で、シートの、幅方向、又は/及び、搬送面内における回動方向、の位置ズレを検知する1つのエリアセンサと、前記挟持ローラの幅方向又は/及び回動方向の位置を変える可変手段と、を備え、前記挟持ローラの位置にシートが搬送される前に前記エリアセンサによって検知された当該シートの位置ズレに対応して前記挟持ローラの位置を基準位置から変えて、その後に当該シートを挟持した状態の前記挟持ローラの位置を前記基準位置に変えて、その後に、前記挟持ローラによって当該シートが挟持・搬送されている間に、前記エリアセンサによって連続的に検知された当該シートの位置ズレがそれぞれ補正されるように前記挟持ローラの位置を前記基準位置から連続的に変え、前記挟持ローラは、前記エリアセンサによって検知されたシートの搬送速度に基づいて、その回転速度が補正されるものである。
本発明によれば、装置が大型化、高コスト化することなく、シートの位置ズレを高精度に補正することができる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 搬送装置を示す概略図である。 搬送装置の一部を示す上面図である。 搬送装置の要部を示す斜視図である。 第1の補正を示す制御フローである。 制御部を示すブロック図である。 第2の補正を示す制御フローである。 搬送装置の動作を示す概略図である。 図8に続く搬送装置の動作を示す概略図である。 変形例1における、搬送装置の一部を示す上面図である。 この発明の実施の形態2における搬送装置の一部を示す上面図である。 図11の搬送装置の動作を示す概略図である。 図12に続く搬送装置の動作を示す概略図である。 変形例2における、搬送装置の動作を示す概略図である。 図14に続く搬送装置の動作を示す概略図である。 変形例3における、搬送装置の一部を示す上面図である。 この発明の実施の形態3における画像形成装置を示す全体構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
<実施の形態1>
図1~9にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5の表面に照射する露光部、4は像担持体としての感光体ドラム5の表面にトナー像(画像)を形成する作像部、を示す。
また、7は感光体ドラム5の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する転写部としての転写ローラ、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12~14は用紙等のシートPが収納された給紙部(給紙カセット)、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、を示す。
また、30はシートPを搬送経路に沿って搬送する搬送装置、31は転写ローラ7(転写ニップ部)に向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)として機能する挟持ローラ(横レジスト・スキュー補正ローラ)、を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、作像部4の感光体ドラム5の表面に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5の表面に形成された画像は、転写ローラ7と感光体ドラム5とが当接する転写ニップ部で、レジストローラとして機能する挟持ローラ31により搬送されたシートP上に転写される。
一方、図1及び図2を参照して、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12~14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、装置本体1に内設された給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙ローラ41によって、第1搬送ローラ対42、第2搬送ローラ対43が設置された湾曲搬送経路に向けて給送される。
その後、シートPは、湾曲搬送経路から合流部X(装置本体1の外部に設置された2つの給紙部13、14からの搬送経路が合流する部分である。)の位置を通過した後に、第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、整合部51が設置された直線搬送経路を通過して、整合部51を構成する挟持ローラ31の位置に達する。そして、整合部51を構成する挟持ローラ31によって、スキュー補正と横レジスト補正とがおこなわれて、さらに感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に向けて搬送される。
なお、転写ローラ7と感光体ドラム5とは、それぞれ、矢印で示す搬送方向に沿うように回転していて、挟持ローラ31に対して搬送方向下流側に配置されてシートPを挟持・搬送する下流側搬送ローラ対としても機能することになる。
そして、転写工程後のシートPは、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
ここで、図2を参照して、本実施の形態1における画像形成装置1は、3つの給紙部12~14からシートPを転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に向けて給送できるように構成されている。
また、搬送装置30に設置された搬送ローラ対42~44(符号を付していない搬送ローラ対も含む。)は、いずれも、駆動ローラ(駆動機構によって回転駆動されるローラである。)と従動ローラ(駆動ローラとの摩擦抵抗によって従動回転するローラである。)とからなるローラ対であって、シートPを2つのローラで挟持しながら搬送できるように構成されている。また、転写ローラ7は、所定の転写バイアスが印可された状態で、転写ニップ部において感光体ドラム5に当接して、図中の反時計方向に回転して感光体ドラム5との間に挟持されたシートPを搬送しながら、感光体ドラム5に担持された画像をシートPに転写することになる。
ここで、第1の給紙部12からの搬送経路と、第2、第3の給紙部13、14からの搬送経路と、が合流する合流部Xから、転写ローラ7(転写ニップ部)の位置までの搬送経路として、シートPの搬送方向に沿って略直線状に形成された直線搬送経路が設けられている。この直線搬送経路は、直線搬送ガイド板(搬送されるシートPの表裏面を挟むように設置されたガイド板である。)によって形成されていて、搬送方向に沿って第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、第1CIS35、第2CIS36、挟持ローラ31(整合部51)、が設置されている。第3搬送ローラ対44と挟持ローラ31とは、いずれも、駆動ローラと従動ローラとからなるローラ対であって、シートPを2つのローラで挟持しながら搬送することになる。そして、挟持ローラ31は、スキュー補正(シートの搬送面内における回動方向の位置ズレに対する補正である。)と横レジスト補正(幅方向の位置ズレに対する補正である。)との整合動作をおこなうための整合部51としても機能することになるが、これについては後で詳しく説明する。
次に、図2~図9等を用いて、搬送装置30について詳しく説明する。
以下、主として、合流部Xから転写ローラ7(転写ニップ部)に至る搬送経路における構成やそこでおこなわれる動作について説明する。
図2及び図3を参照して、搬送装置30には、シートPの直線搬送経路(合流部Xから転写ローラ7に至る搬送経路である。)に沿って、第3搬送ローラ対44(上流側搬送ローラ対)、検知手段としての2つのCIS(第1CIS35と、第2CIS36と、である。)、整合部51として機能するとともにレジストローラとしても機能する挟持ローラ31(横レジスト・スキュー補正ローラ)、が設置されている。
2つのCIS35、36(コンタクト・イメージ・センサ)は、いずれも、幅方向(図2の紙面垂直方向で合って、図3の上下方向である。)に並設された複数のフォトセンサからなるラインセンサであって、その位置を通過するシートPの側端部Pa(エッジ部)を光学的に検知するものである。
このように、本実施の形態1における搬送装置30には、搬送経路において所定の搬送方向に搬送されるシートPの側端部Paを検知するラインセンサとしてのCIS35、36が、搬送方向の離れた位置に2つ並設されている。
ここで、挟持ローラ31は、幅方向に複数分割されたローラ部を有するローラ対であって、駆動手段(第1駆動手段)としての第1駆動モータ59(図4を参照できる。)によって回転駆動される駆動ローラ31aと、駆動ローラ31aの回転に従動して回転する従動ローラ31bと、で構成されている。挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で回転することによってシートPを搬送可能に形成されている。
なお、本実施の形態1では、挟持ローラ31として、幅方向に複数分割されたローラ部を有するローラ対を用いたが、幅方向に分割されずに幅方向にわたって延在するローラ部を有するローラ対を用いることもできる。
ここで、本実施の形態1における搬送装置30には、挟持ローラ31の幅方向や回動方向の位置を変える可変手段と、その可変手段を制御する制御部90(図6参照)と、が設けられている。可変手段は、挟持ローラ31を幅方向に移動可能に構成された移動手段と、挟持ローラ31を回動方向に回動可能に構成された回動手段と、からなる。
すなわち、挟持ローラ31は、回動方向に回動(図3、図4の両矢印W方向の回動である。)できるように形成されるとともに、幅方向(図3、図4の破線両矢印S方向である。)に移動できるように形成されている。
詳しくは、図4を参照して、挟持ローラ31(駆動ローラ31a及び従動ローラ31b)は、駆動手段(第1駆動手段)としての第1駆動モータ59によって回転駆動されて、シートPを挟持した状態で搬送する。
具体的に、第1駆動モータ59(第1駆動手段)は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームに固定して設置されている。第1駆動モータ59は、そのモータ軸に設置された駆動ギア59aが、ベース部71(フレーム)の起立部71bに回転可能に保持されたフレーム側回転軸76のギア部76a(幅方向に充分長い歯幅となるように形成されている。)に噛合していて、フレーム側回転軸76を図4の矢印Q方向に回転駆動する。そして、フレーム側回転軸76が回転駆動されると、その回転駆動力がカップリング75を介して、駆動ローラ31aの回転軸に伝達されて駆動ローラ31aが回転して、それに従動して従動ローラ31bも回転することになる。
ここで、駆動ローラ31aの回転軸と、フレームに保持されたフレーム側回転軸76と、の間に介在されたカップリング75は、等速ジョイント、ユニバーサルジョイント等のカップリング(軸継ぎ手)であって、後述する第2駆動モータ62の駆動によって挟持ローラ31が保持部材72とともに回動して、駆動ローラ31aの回転軸とフレーム側回転軸76との軸角度が変化しても回転速度に変化が生じることなく回転駆動力が伝達されるものである。
また、挟持ローラ31は、略矩形枠体状の保持部材72(可動部材)によって、回転可能に保持されるとともに、幅方向に移動可能に保持されている。具体的に、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとは、それぞれ、回転軸の幅方向両端部が軸受(保持部材72に固設されている。)を介して、保持部材72に回転可能に保持されている。また、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとは、それぞれ、保持部材72において幅方向(回転軸方向)に移動可能に保持されている。特に、保持部材72の一端側の支柱部72bとギア部72aとの間には充分な空隙が設けられていて、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとが幅方向一端側にスライド移動しても、それらの回転軸がギア部72aに干渉しないように構成されている。
また、保持部材72は、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームの一部として機能するベース部71に対して、軸部71aを中心にして回動可能に支持されている。さらに、ベース部71の幅方向一端側には回動手段(可変手段)としての第2駆動モータ62(回動モータ)が固定して設置されていて、この第2駆動モータ62のモータ軸62aに形成されたギアが、保持部材72の幅方向一端側に形成されたギア部72aに噛合するように形成されている。これにより、第2駆動モータ62の正逆方向の回転駆動によって、保持部材72とともに挟持ローラ31が軸部71aを中心にして回動(図3、図4の両矢印W方向の回動である。)することになる。この第2駆動モータ62(回動手段)は、後述するCIS35、36の検知結果に基いて、挟持ローラ31とともに保持部材72を回動方向に回動可能に構成されたものである。なお、第2駆動モータ62(回動モータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する回動方向の回動量や回動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35、36の検知結果に基いた挟持ローラ31によるスキュー補正が可能になる。
このように、第2駆動モータ62、保持部材72などの構成部材が、挟持ローラ31を搬送方向に対して傾斜する回動方向に回動する回動手段(可変手段)として機能することになる。
なお、本実施の形態1では、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の中央位置を中心にして回動するように構成したが、挟持ローラ31(保持部材72)が幅方向の端部側の位置を中心にして回動するように構成することもできる。
また、ベース部71(フレーム)に回転可能に保持されたフレーム側回転軸76の幅方向他端側には、移動手段(可変手段)としての第3駆動モータ63(シフトモータ)のモータ軸63aに形成されたピニオンギアに噛合するラックギア部78が、フレーム側回転軸76に対して相対的に回転可能に設置されている。ラックギア部78は、フレームに形成された案内レールに沿って、非回転で幅方向(図4の両矢印S方向である。)にフレーム側回転軸76とともにスライド移動できるように、フレームに保持されている。ここで、第3駆動モータ63(移動手段)は、第1、第2駆動モータ59、62と同様に、搬送装置30(画像形成装置1)のフレームに固定して設置されている。
一方、カップリング75と、保持部材72における他端側の支柱部と、の間には、駆動ローラ31aと従動ローラ31bとが互いに連動して幅方向に移動するように双方のローラ31a、31bを回転可能に連結した連結部材73が設けられている。具体的に、連結部材73は、駆動ローラ31aの回転軸と従動ローラ31bの回転軸とにそれぞれ形成された溝部に設置された止め輪81によって挟持されていて、駆動ローラ31aが幅方向に移動すると、それに連動して従動ローラ31bも同じ距離だけ幅方向に移動するように構成されている。
このような構成により、第3駆動モータ63の正逆方向の回転駆動によって、挟持ローラ31が幅方向(図4の両矢印S方向であって、図2の紙面垂直方向、図3の上下方向である。)に移動することになる。この第3駆動モータ63(移動手段)は、後述するように、CIS35、36の検知結果に基いて、フレーム側回転軸76とともに挟持ローラ31を幅方向に移動可能に構成されたものである。
なお、第3駆動モータ63(シフトモータ)のモータ軸には、公知のエンコーダが設置されていて、挟持ローラ31の基準位置に対する幅方向の移動量や移動方向が間接的に検知されるように構成されている。これにより、CIS35、36の検知結果に基いた挟持ローラ31による横レジスト補正が可能になる。
このように、第3駆動モータ63、ラックギア部78、フレーム側回転軸76、カップリング75、連結部材73、保持部材72などの構成部材が、挟持ローラ31を幅方向に移動する移動手段(可変手段)として機能することになる。
そして、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で搬送しながら、2つのCIS35、36の検知結果に基いて保持部材72とともに回動方向に回動することで、シートPの位置ズレを複数回にわたって補正することになる。すなわち、挟持ローラ31は、搬送経路において搬送されるシートPを回動方向に変位させてシートPのスキュー補正(斜行補正)をおこなう手段として機能するものである。
さらに、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態で搬送しながら、2つのCIS35、36の検知結果に基いて幅方向に移動することで、シートPの幅方向の位置ズレを複数回にわたって補正することになる。すなわち、挟持ローラ31は、搬送経路において搬送されるシートPを幅方向に変位させてシートPの横レジスト補正をおこなう手段としても機能するものである。
ここで、第3搬送ローラ対44は、挟持ローラ31に対して上流側(搬送方向上流側)の位置に設置されている。第3搬送ローラ対44は、シートPを挟持した状態で回転することによってシートPを搬送可能に形成されるとともに、シートPを挟持した状態と挟持しない状態とを切り替えられるように離間可能に形成された搬送ローラ対である。そして、第3搬送ローラ対44は、シートPが挟持ローラ31の位置に達して挟持ローラ31によって挟持・搬送される状態になると、シートPを挟持した状態から挟持しない状態に切り替えられることになる。
また、本実施の形態1において、挟持ローラ31は、下流側搬送ローラ対としての転写ローラ7(及び、感光体ドラム5)に対して搬送経路の上流側の位置に配設されていてレジストローラとしても機能する搬送ローラ対であって、シートPを挟持した状態で回転することによってシートP(挟持ローラ31自身によってスキュー補正・横レジスト補正がされた後のシートPである。)を転写ニップ部に向けて搬送する。
ここで、挟持ローラ31(駆動ローラ31a)を回転駆動する第1駆動モータ59は、回転数可変型の駆動モータであって、シートPの搬送速度を変えることができるように形成されている。そして、紙検知センサ(フォトセンサ)によって挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されたタイミングが検知されると(挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されて、挟持ローラ31によってシートPが挟持された状態が検知されると)、挟持ローラ31によって所望の横レジスト補正とスキュー補正とがされて、さらに紙検知センサの検知結果(検知タイミング)に基いて挟持ローラ31による搬送速度が変化される。すなわち、挟持ローラ31によって転写ローラ7にシートPが搬送されるタイミングと、感光体ドラム5上に形成された画像が転写ローラ7に達するタイミングと、を合わせるように、挟持ローラ31による搬送速度が変えられる(転写ニップ部に向けて搬送されるシートPの搬送タイミングが調整される。)。これにより、挟持ローラ31によってシートPの搬送を停止することなく、シートPの横レジスト補正とスキュー補正とをおこないながら、シートPの所望の位置に画像を転写することができる。
なお、挟持ローラ31は、転写ニップ部にシートPの先端が達した直後に、感光体ドラム5との間に線速差が生じてシートP上に転写される画像に歪みが生じないように搬送速度が変えられることになる(感光体ドラム5との線速比が1になるように搬送速度が変化される)。
また、挟持ローラ31は、シートPを挟持した状態と挟持しない状態とを切り替えられるように離間可能に形成された搬送ローラ対である。そして、挟持ローラ31は、シートPが転写ニップ部(転写ローラ7)の位置に達して転写ローラ7と感光体ドラム5とによって挟持・搬送される状態になると、シートPを挟持した状態から挟持しない状態に切り替えられることになる。
図3を参照して、挟持ローラ31に対して搬送方向上流側の位置には、その位置でシートPの位置ズレ(姿勢)を光学的に検知する検知手段としての2つのCIS(第1CIS35と、第2CIS36と、である。)が設置されている。第1CIS35は、挟持ローラ31の上流側であって、第3搬送ローラ対44の下流側に配設されている。第2CIS36は、挟持ローラ31の上流側であって、第1CIS35の下流側に配設されている。搬送装置30には、2つのCIS35、36以外に、シートPの位置ズレを検知する検知手段は設けられていない。
2つのラインセンサとしてのCIS35、36は、いずれも、幅方向に並設された複数のフォトセンサ(LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とからなる。)からなり、シートPの幅方向一端側の側端部Pa(エッジ部)の位置を検知するものである。
そして、本実施の形態1では、第1CIS35及び第2CIS36(検知手段)によって、搬送装置30の搬送経路において搬送されるシートPの幅方向の位置ズレ(位置ズレ量)が検知される。そして、その検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正がおこなわれる。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)に対して、シートPが幅方向一端側(図3の下方である。)に距離αだけ位置ズレしている状態が、第1CIS35及び第2CIS36によって検知されると、制御部90(図6参照)によってその位置ズレ量αを補正量として、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を幅方向他端側(図3の上方である。)に距離αだけ移動させることになる(シフト制御がおこなわれる)。
さらに詳しくは、第1CIS35によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M1と、第2CIS36によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M2と、の平均値((M1+M2)/2)に基いて、シートPの幅方向の位置ズレを検知する。そして、上述した平均値((M1+M2)/2)を補正すべき補正量αとして、その値αを相殺するように、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)をシフト移動させることになる(シフト制御がおこなわれる)。
さらに具体的に、演算部(制御部)では、第1CIS35及び第2CIS36による検知結果に基いて、幅方向の位置ズレ量αが計算されて、その位置ズレ量αに基いて第3駆動モータ63のエンコーダ(シフトモータエンコーダ)におけるカウント数p2(シフトモータエンコーダカウント数)が計算される。そして、このカウント数p2が第3駆動モータ63(シフトモータ)の「目標搬送エンコーダカウント数p2」として記憶される。そして、上述した「目標搬送エンコーダカウント数p2」に基いて、シフトモータエンコーダによるシフト位置の検知をおこないながら(フィードバック制御をおこないながら)、コントローラ(シフトコントローラ)によってモータドライバが制御されて第3駆動モータ63(シフトモータ)が駆動されることになる。
なお、「目標搬送エンコーダカウンタ数」の計算は、設計値からの計算などによって、1カウント(1パルス)あたりの補正量(搬送量)を予め調べておいて、それを演算部に記憶しておく。
さらに、本実施の形態1では、第1CIS35及び第2CIS36(検知手段)によって、搬送装置30の搬送経路において搬送されるシートPの回動方向の位置ズレ(位置ズレ量)が検知される。そして、その検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながらスキュー補正がおこなわれる。
具体例として、図3を参照して、一点鎖線で示す正規位置(斜行のない正規の位置である。)に対して、シートPが正方向(回転方向の正方向)に角度βだけ斜行している状態が、第1CIS35及び第2CIS36によって検知されると、制御部90によってそのスキュー量βを補正量として、挟持ローラ31によってシートPを挟持した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を逆方向(回転方向の逆方向であって、図3の時計方向である。)に角度βだけ回動させることになる(回動制御がおこなわれる)。
さらに詳しくは、第1CIS35によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M1と、第2CIS36によって検知されたシートPの幅方向の位置ズレ量M2と、の差(M2-M1)を、第1CIS35と第2CIS36との搬送方向の離間距離Hで除した値((M2-M1)/H)に基いて、シートPの回動方向の位置ズレ量を検知する。そして、上述した値((M2-M1)/H)をtanβとして補正すべき補正角度βを求めて、その角度βを相殺するように、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送した状態で挟持ローラ31(保持部材72)を反対側に回動させることになる(回動制御がおこなわれる)。
なお、上述した幅方向の位置ズレ量M1、M2は、いずれも、正規位置(幅方向の位置ズレのない正規の位置である。)からのズレ量である。
さらに具体的に、演算部(制御部)では、第1CIS35及び第2CIS36による検知結果に基いて、回動方向の位置ズレ量βが計算されて、その位置ズレ量βに基いて第2駆動モータ62のエンコーダ(回動モータエンコーダ)におけるカウント数p1(回動モータエンコーダカウント数)が計算される。そして、このカウント数p1が第2駆動モータ62(回動モータ)の「目標搬送エンコーダカウント数p1」として記憶される。そして、上述した「目標搬送エンコーダカウント数p1」に基いて、回動モータエンコーダによる回動位置の検知をおこないながら(フィードバック制御をおこないながら)、コントローラ(回動コントローラ)によってモータドライバが制御されて第2駆動モータ62(回動モータ)が駆動されることになる。
このように、本実施の形態1において、挟持ローラ31は、シートPを搬送停止することなく、シートPを挟持した状態で、2つのCIS35、36の検知結果に基いて、回動方向に回動することでシートPの回動方向のスキュー量を補正するとともに、幅方向に移動することでシートPの幅方向の位置ズレ量を補正するものである。
これにより、シートPの搬送を停止してスキュー補正や横レジスト補正を別々におこなう場合に比べて、装置の生産性を格段に向上させることができる。また、スキュー補正や横レジスト補正をおこなうときに、挟持ローラ31において幅方向に複数設置されたローラ部同士に線速差が生じることはないため、薄紙や表面の摩擦係数が低いシートPが通紙される場合などであっても、シートPに撓みが生じたりスリップが生じたりすることはない。
また、本実施の形態1では、搬送経路に沿うように挟持ローラ31の上流側に配置された2つのCIS35、36(検知手段)を用いて、挟持ローラ31によってシートPの位置ズレ補正(スキュー補正と横レジスト補正とである。)をそれぞれ2段階でおこなっている。
詳しくは、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送される前に、2つのCIS35、36によってシートPのスキュー量と横レジスト量が検知されて、その検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら、シートPのスキュー補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第1の補正」と呼ぶ。)。さらに、「第1の補正」がおこなわれた後に、挟持ローラ31がシートPを挟持・搬送している状態で、2つのCIS35、36によってシートPのスキュー量と横レジスト量がさらに検知されて、その検知結果に基いて、シートPのスキュー補正がおこなわれ、それとほぼ同じタイミングでシートPの横レジスト補正がおこなわれる(これらの補正を適宜に「第2の補正(再補正)」と呼ぶ。)。
なお、「第2の補正(再補正)」では、2つのCIS35、36の検知結果に基いてシートPの回動方向や幅方向の姿勢を補正する補正動作が、シートPの先端が転写ニップ部に達する直前まで可能な範囲で繰り返されるが、これについては後で詳しく説明する。
ここで、本実施の形態1では、挟持ローラ31の位置にシートが搬送される前に検知手段(2つのCIS35、36)によって検知されたシートPの位置ズレに対応して挟持ローラ31の位置を基準位置から変えて、その後にそのシートPを挟持した状態の挟持ローラ31の位置を位置ズレが補正されるように基準位置に変えている(第1の補正である。)。そして、その後に、挟持ローラ31によってシートPが挟持・搬送されている間に、検知手段(2つのCIS35、36)よって連続的に検知されたシートPの位置ズレがそれぞれ補正されるように挟持ローラ31の位置を基準位置から連続的に変えている(第2の補正である。)。
詳しくは、挟持ローラ31の位置にシートPが搬送される前に、2つのCIS35、36の検知結果に基いて、そのシートPのスキュー量に対応してシートPに正対するように第2駆動モータ62(回動手段)によって挟持ローラ31を回動基準位置(回動方向の位置ズレのない正規位置に対応する位置である。)から回動するとともに、そのシートPの幅方向の位置ズレ量に対応して第3駆動モータ63(移動手段)によって挟持ローラ31を移動基準位置(幅方向の位置ズレのない正規位置に対応する位置である。)から幅方向に移動している。
その後に、そのシートPを挟持した状態の挟持ローラ31を、スキュー量が補正されるように第2駆動モータ62(回動手段)によって回動基準位置に戻すように回動するとともに、幅方向の位置ズレ量が補正されるように第3駆動モータ63(移動手段)によって移動基準位置に戻すように移動している。
ここまでが、「第1の補正」となる。
そして、その後に、「第2の補正(再補正)」として、再補正動作が可能な範囲で繰り返されることになる。
すなわち、挟持ローラ31によってシートPの位置ズレ(幅方向及び回動方向の位置ズレ)が補正された後のシートPの位置ズレ(幅方向及び回動方向の位置ズレ)が、挟持ローラ31の上流側の2つのCIS35、36によって、その位置をシートPの後端が通過するまで検知される。そして、その検知結果に基いてシートPの位置ズレ(幅方向及び回動方向の位置ズレ)がさらに補正される。
すなわち、再補正時(第2の補正時)において、挟持ローラ31は、2つのCIS35、36の検知結果に基いて、シートPの斜行をさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した回動基準位置から回動するとともに、シートPの幅方向の位置ズレをさらに補正するようにシートPを挟持した状態で上述した移動基準位置から幅方向に移動することになる。
このようにシートPが挟持ローラ31に挟持される前の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを一度おこなった後に、2つのCIS35、36の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを再びおこなうのは、挟持ローラ31のニップにシートPが突入するときのショックによって僅かながら横レジストの位置ズレや斜行が生じてしまう可能性があるとともに、挟持ローラ31のローラ部に偏心があったり組み付け不良があったときなどに僅かながら横レジストの位置ズレや斜行が生じてしまう可能性があるためである。
これに対して、本実施の形態1では、挟持ローラ31に挟持される前の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを一度おこなった後に、挟持ローラ31に挟持された後のCIS35、36の検知結果に基いて、挟持ローラ31によってシートPを挟持・搬送しながら横レジスト補正とスキュー補正とを再びおこなっているため、上述したような可能性が制限されて、さらに高精度に横レジスト補正とスキュー補正とをおこなうことができる。
ここで、本実施の形態1では、第2の補正をおこなうときに、ほぼ連続的に検知される2つのCIS35、36の検知結果に基いてフィードバック制御によってシートPの幅方向及び回動方向の位置ズレを補正している。すなわち、第2の補正は、2つのCIS35、36によってそれぞれシートPの位置情報が時々刻々と検知される。そして、それらの位置情報に基いてシートPの幅方向及び回動方向の位置ズレ(位置ズレ量)が算出されて制御部90にフィードバックされ、シートPの幅方向及び回動方向の位置ズレ補正量(エンコーダカウント数)が時々刻々と修正されて、その補正量に基いて第2、第3駆動モータ62、63が駆動制御される。このような再補正動作は、シートPの先端が転写ニップ部に達する直前まで、かつ、2つのCIS35、36の位置をシートPが通過するまで、可能な範囲で繰り返される。
このようにフィードバック制御をおこなうことで、再補正時(第2の補正時)に生じるシートPの位置ズレや、第2の補正時の補正誤差などを応答性よく補正することができて、さらに精度の高い横レジスト補正及びスキュー補正をおこなうことができる。
特に、本実施の形態1では、挟持ローラ31の上流側と下流側とに検知手段(複数のCIS)を設置して、それらの検知手段の検知結果に基づいて第1、第2の補正をおこなうのではなくて、挟持ローラ31の上流側のみに検知手段(2つのCIS35、36)を設置して、その検知手段の検知結果に基づいて第1、第2の補正をおこなっている。そのため、搬送経路が挟持ローラ31の上流側にも下流側にも長くなってしまうようなこともなく、検知手段(CIS)の数も少なく、第1、第2の補正をおこなうことができる。したがって、搬送装置30が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
また、第1、第2の補正は、いずれも、同じ検知手段(2つのCIS35、36)の検知結果に基づいておこなわれるため、第1の補正と第2の補正との間の関係性を高めることができる。すなわち、第1の補正と第2の補正とが同じ検知基準に基づいて実行されることになる。そのため、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
以下、図5、図6を用いて、「第1の補正」について、さらに補足して説明する。
図5は、「第1の補正」をおこなうまでの制御フローを示すフローチャートであって、図6は第1の補正(又は、第2の補正)に関する制御部90を示すブロック図である。
図5に示すように、まず、2つのCIS35、36がシートPを検知して(ステップS21)、シートPの幅方向の位置ズレ量αとスキュー量βとが検知される(ステップS22)。 そして、これらの検知結果に基いて、幅方向の補正量α´やスキュー補正量β´が算出され(ステップS23)、第1の補正における補正量が決定される。
そして、この補正量に基づいて、それぞれのエンコーダ(図6参照)によりエンコーダカウント数が算出される(ステップS24)。そして、算出されたエンコーダカウント数は、挟持ローラ31を駆動させるためのコントローラに入力される。 そして、入力されたエンコーダカウント数に応じて、それぞれのモータドライバによって第2駆動モータ62や第3駆動モータ63が駆動されて、挟持ローラ31が回動するとともにスライド移動することにより、迎え動作がおこなわれる(ステップS25)。 そして、挟持ローラ31がシートPを挟持した後、第2、第3駆動モータ62、63の駆動により、挟持ローラ31が基準位置に戻るように回動するとともにスライド移動して、第1の補正がおこなわれる(ステップS26)。
図7は、「第2の補正(再補正)」の制御フローを示すフローチャートである。
図7に示すように、第2の補正では、まず、2つのCIS35、36によってシートPが検知され(ステップS31)、第1の補正時と同様に、シートPの幅方向の位置ズレ量とスキュー量とが検知される(ステップS32)。 そして、これらの検知結果に基いて、幅方向の補正量やスキュー補正量が算出され(ステップS33)、エンコーダカウント数が算出される(ステップS34)。 そして、算出されたエンコーダカウント数に応じて、それぞれのモータドライバによって第2駆動モータ62や第3駆動モータ63が駆動され、第2の補正がおこなわれる(ステップS35)。
第2の補正では、補正開始後から、2つのCIS35、36によってシートPの位置情報が時々刻々と検知される。 そして、それらの位置情報に基いてシートPの幅方向の位置ズレ量とスキュー量とが算出されて制御部90にフィードバックされ、エンコーダカウント数(シートPの幅方向の位置ズレ補正量とスキュー補正量)が時々刻々と修正される。このようにフィードバック制御がおこなわれることにより、第2の補正時に生じるシートPの位置ズレや、第2の補正時の補正の誤差等を補正することが可能となり、より精度の高い補正をおこなうことができる。
以下、図8及び図9にて、上述のように構成された搬送装置30の動作の一例について詳述する。
なお、図8(A1)~(C1)、図9(A1)~(C1)は、搬送装置30の動作をその順番にそって示す上面図であって、図8(A2)~(C2)、図9(A2)~(C2)は、図8(A1)~(C1)、図9(A1)~(C1)の動作にそれぞれ対応した搬送装置30の側面図である。
まず、図8(A1)及び(A2)に示すように、給紙部12から給送されたシートPは、第3搬送ローラ対44によって挟持ローラ31の位置に向けて挟持・搬送される(白矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、回動方向の位置が回動基準位置(斜行のないシートPに対応した正規の位置である。)にあり、幅方向の位置が移動基準位置(横レジストの位置ズレのないシートPに対応した正規の位置である。)にある。
そして、シートPが第1CIS35の位置を通過して第2CIS36の位置に達すると、2つのCIS35、36によってシートPの横レジストの位置ズレ量αが検知される。さらに、2つのCIS35、36によって、シートPのスキュー量βが検知される。
その後、図8(B1)及び(B2)に示すように、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、第1、第2CIS35、36(検知手段)で検知されたスキュー量βに合わせて同じ回動方向に軸部71aを中心に角度βだけ回動基準位置から回動するとともに、第1、第2CIS35、36で検知された位置ズレ量αに合わせて同じ幅方向に距離αだけ移動基準位置からシフト移動する。
そして、図8(C1)及び(C2)に示すように、シートPの先端部が挟持ローラ31に達する直前に挟持ローラ31の回転駆動(図の矢印方向の回転駆動である。)が開始され、シートPが挟持ローラ31に挟持・搬送されると、第3搬送ローラ対44が搬送経路を開放してシートPを挟持しない方向(実線矢印方向である。)に離間移動する。なお、シートPの先端部が挟持ローラ31に達するタイミングは、CIS35、36によってシートPの先端部を検知するタイミングと、シートPの搬送速度と、CIS35、36の位置から挟持ローラ31の位置までの距離、などに基いて演算部(制御部)で求めることもできる。
そして、図9(A1)及び(A2)に示すように、挟持ローラ31は、シートPを挟持・搬送しながら、第1、第2CIS35、36で検知されたスキュー量βを相殺するように軸部71aを中心に回動基準位置に戻るように回動するとともに、第1、第2CIS35、36で検知された位置ズレ量αを相殺するように移動基準位置に戻るように幅方向に移動する。こうして、「第1の補正」が終了する。
そして、図9(B1)及び(B2)に示すように、第1の補正後のシートPが挟持ローラ31によって転写ニップ部に向けて挟持・搬送される間に、第1、第2CIS35、36によってシートPのスキュー量βがほぼ連続的に検知される。さらに、第1の補正後のシートPが、第1、第2CIS35、36によって、シートPの横レジストの位置ズレ量αがほぼ連続的に検知される。そして、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、第1、第2CIS35、36でほぼ連続的に検知されたスキュー量βに合わせて異なる回動方向(逆方向)に軸部71aを中心に角度βだけ回動基準位置から回動するとともに、第1、第2CIS35、36でほぼ連続的に検知された位置ズレ量αに合わせて異なる幅方向(逆方向)に距離αだけ移動基準位置からシフト移動する。このように「第2の補正」が実行されることになる。
こうして、シートPは、再びスキュー補正と横レジスト補正とが時々刻々とおこなわれながら、転写ローラ7(転写ニップ部)に向けて搬送されることになる。このとき、感光体ドラム5上の画像にタイミングを合わせるように、挟持ローラ31の回転数(転写ローラ7に達するまでのシートPの搬送速度)が変化される。
そして、図9(C1)及び(C2)に示すように、シートPが転写ローラ7(画像転写部)に向けて搬送されて、シートP上の所望の位置に画像が転写されることになる。このとき、転写ローラ7(及び、感光体ドラム5)によってシートPが挟持・搬送されると、挟持ローラ31は、離間状態になるとともに、次に搬送されるシートPのスキュー補正及び横レジスト補正に備えて、回動基準位置及び移動基準位置に戻されることになる。そして、シートPの後端が挟持ローラ31の位置を通過した後に、挟持ローラ31が当接状態に戻されることになる。また、離間状態にあった第3搬送ローラ対44が当接状態に戻されて、次に搬送されるシートPの搬送動作に備えることになる。
<変形例1>
図10は、変形例1における搬送装置30の一部を示す上面図であって、本実施の形態1における図3に対応する図である。
図10に示すように、変形例1における搬送装置30は、挟持ローラ31の上流側に設置される検知手段として、2つのラインセンサ(CIS35、36)の代わりに、1つのエリアセンサ55を用いている。
検知手段としてのエリアセンサ55は、複数のフォトセンサが幅方向にも搬送方向にも並設されたものであって、複数のラインセンサを搬送方向に並設させたものと同様に、シートPの幅方向や回動方向の位置ズレを光学的に検知することができる。したがって、このように検知手段としてエリアセンサ55を用いた場合であっても、本実施の形態のものと同様に、搬送装置30が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
ここで、変形例1では、エリアセンサ55によって検知されたシートPの搬送速度に基づいて、挟持ローラ31の回転速度を補正している。
エリアセンサ55は、複数のフォトセンサが搬送方向にも並設されているため、搬送方向に並設されたフォトセンサによるシートPの検知タイミングから、シートPの搬送速度を検知することができる。そのため、挟持ローラ31でシートPを挟持・搬送しているとき(第2の補正時である。)に、エリアセンサ55でシートPの搬送速度を検知しながら、シートPの搬送速度が狙いの値になるように、第1駆動モータ59の回転数を可変制御している。
これにより、挟持ローラ31によって転写ニップ部にシートPが搬送されるタイミングと、感光体ドラム5上に形成された画像が転写ローラ7に達するタイミングと、が精度良く合わせられて、シートPの所望の位置に精度良く画像を転写することができる。
なお、変形例1において、エリアセンサ55によって検知されたシートPの搬送速度と、エリアセンサ55によって検知されたシートPの先端位置と、に基づいて、挟持ローラ31の回転速度を補正することもできる。エリアセンサ55は、シートPの搬送速度に加えて、シートPの先端位置をも検知することができる。そのため、シートPの先端位置の検知によって挟持ローラ31によって転写ニップ部にシートPが挟持・搬送されるタイミングが精度良く把握されることになり、シートPの所望の位置に精度良く画像を転写する効果がさらに発揮されることになる。
以上説明したように、本実施の形態1における搬送装置30は、シートPの幅方向や回動方向の位置ズレを検知するCIS35、36(検知手段)が、挟持ローラ31に対して搬送方向上流側の位置に設置されている。そして、挟持ローラ31の位置にシートPが搬送される前にCIS35、36によって検知されたシートPの位置ズレに対応して挟持ローラ31の位置を基準位置から変えて、その後にシートPを挟持した状態の挟持ローラ31の位置を位置ズレが補正されるように基準位置に変えている。そして、その後に、挟持ローラ31によってシートPが挟持・搬送されている間に、CIS35、36によって連続的に検知されたシートPの位置ズレがそれぞれ補正されるように挟持ローラ31の位置を基準位置から連続的に変えている。
これにより、搬送装置30(画像形成装置1)が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
<実施の形態2>
図11~図13にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図11は、実施の形態2における搬送装置30の一部を示す上面図であって、前記実施の形態1における図3に対応する図である。また、図12、図13は、その搬送装置30の動作を示す概略図であって、前記実施の形態1における図8、図9に対応する図である。
本実施の形態2における搬送装置30は、検知手段としての2つのCIS37、38が挟持ローラ31の下流側に配置されている点が、検知手段としての2つのCIS35、36が挟持ローラ31の上流側に配置されている前記実施の形態1のものとは相違する。
図11に示すように、本実施の形態2における搬送装置30には、挟持ローラ31に対して搬送方向下流側の位置に、その位置でシートPの幅方向や回動方向の位置ズレ(姿勢)を光学的に検知する検知手段としての2つのCIS(第1CIS37と、第2CIS38と、である。)が設置されている。第1CIS37は、挟持ローラ31の下流側であって、転写ローラ7(転写ニップ部)の上流側に配設されている。第2CIS38は、転写ローラ7(転写ニップ部)の上流側であって、第1CIS37の下流側に配設されている。搬送装置30には、2つのCIS37、38以外に、シートPの位置ズレを検知する検知手段は設けられていない。
2つのラインセンサとしてのCIS37、38は、いずれも、幅方向に並設された複数のフォトセンサからなるラインセンサである。
そして、本実施の形態2では、挟持ローラ31によってシートPが挟持・搬送されている間に、2つのCIS37、38(検知手段)よって連続的に検知されたシートPの位置ズレがそれぞれ補正されるように挟持ローラ31の位置を基準位置から連続的に変えている。
すなわち、本実施の形態2では、前記実施の形態1における「第1の補正」に相当する補正動作はおこなわれずに、前記実施の形態1における「第2の補正」に相当する補正動作が、シートPの先端が転写ニップ部に達する直前まで可能な範囲で繰り返される。
詳しくは、挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されて、挟持ローラ31によってシートPが転写ニップ部に向けて搬送されている間、シートPの位置ズレ(幅方向及び回動方向の位置ズレ)が、挟持ローラ31の下流側の2つのCIS37、38によって連続的に検知される。そして、その検知結果に基いてシートPの位置ズレ(幅方向及び回動方向の位置ズレ)が連続的に補正される。
すなわち、挟持ローラ31は、2つのCIS37、38の検知結果に基いて、シートPの斜行をフィードバック制御により補正するようにシートPを挟持した状態で回動基準位置から回動するとともに、シートPの幅方向の位置ズレをフィードバック制御により補正するようにシートPを挟持した状態で移動基準位置から幅方向に移動することになる。なお、このときのフィードバック制御については、前記実施の形態1において図7等を用いて説明した第2の補正時のものと同様である。
このようにフィードバック制御をおこなうことで、シートPの位置ズレや、補正時の補正誤差などを応答性よく補正することができて、精度の高い横レジスト補正及びスキュー補正をおこなうことができる。
特に、本実施の形態2では、挟持ローラ31の上流側と下流側とに検知手段(複数のCIS)を設置して、それらの検知手段の検知結果に基づいて連続的な補正をおこなうのではなくて、挟持ローラ31の下流側のみに検知手段(2つのCIS37、38)を設置して、その検知手段の検知結果に基づいて連続的な補正をおこなっている。そのため、搬送経路が挟持ローラ31の上流側にも下流側にも長くなってしまうようなこともなく、検知手段(CIS)の数も少なく、連続的な補正をおこなうことができる。したがって、搬送装置30が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
以下、図12及び図13にて、上述のように構成された搬送装置30の動作の一例について詳述する。
なお、図12(A1)~(C1)、図13(A1)~(C1)は、搬送装置30の動作をその順番にそって示す上面図であって、図12(A2)~(C2)、図13(A2)~(C2)は、図12(A1)~(C1)、図13(A1)~(C1)の動作にそれぞれ対応した搬送装置30の側面図である。
まず、図12(A1)及び(A2)に示すように、給紙部12から給送されたシートPは、第3搬送ローラ対44によって挟持ローラ31の位置に向けて挟持・搬送される(白矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、回動方向の位置が回動基準位置にあり、幅方向の位置が移動基準位置にある。
その後、図12(B1)及び(B2)に示すように、挟持ローラ31の位置に達したシートPは、回転状態の挟持ローラ31によって転写ローラ7(転写ニップ部)の位置に向けて搬送される。このとき、第3搬送ローラ対44が搬送経路を開放してシートPを挟持しない方向(実線矢印方向である。)に離間移動する。
そして、図12(C1)及び(C2)に示すように、挟持ローラ31に挟持・搬送されているシートPが、第1、第2CIS37、38の位置に達すると、第1、第2CIS37、38によってシートPのスキュー量βがほぼ連続的に検知される。さらに、第1、第2CIS37、38によって、シートPの横レジストの位置ズレ量αがほぼ連続的に検知される。
そして、図13(A1)及び(A2)に示すように、挟持ローラ31は、保持部材72とともに、第1、第2CIS37、38でほぼ連続的に検知されたスキュー量βに合わせて異なる回動方向(逆方向)に軸部71aを中心に角度βだけ回動基準位置から回動するとともに、第1、第2CIS37、38でほぼ連続的に検知された位置ズレ量αに合わせて異なる幅方向(逆方向)に距離αだけ移動基準位置からシフト移動する。
このとき、図13(B1)及び(B2)に示すように、シートPは、スキュー補正と横レジスト補正とが時々刻々とおこなわれながら、転写ローラ7(転写ニップ部)に向けて搬送されることになる。
そして、図13(C1)及び(C2)に示すように、シートPが転写ローラ7(画像転写部)に向けて搬送されて、シートP上の所望の位置に画像が転写されることになる。このとき、転写ローラ7(及び、感光体ドラム5)によってシートPが挟持・搬送されると、挟持ローラ31は、離間状態になるとともに、次に搬送されるシートPのスキュー補正及び横レジスト補正に備えて、回動基準位置及び移動基準位置に戻されることになる。そして、シートPの後端が挟持ローラ31の位置を通過した後に、挟持ローラ31が当接状態に戻されることになる。また、離間状態にあった第3搬送ローラ対44が当接状態に戻されて、次に搬送されるシートPの搬送動作に備えることになる。
<変形例2>
図14、図15は、変形例2における搬送装置30の動作を示す概略図であって、本実施の形態2における図12、図13に対応する図である。
図14に示すように、変形例2において、挟持ローラ31は、挟持ローラ31の位置にシートPが搬送されるときに、その回転が停止された状態であって、そのシートPの先端が挟持ローラ31のニップ部に突き当たってシートPの斜行が補正された後に、そのシートPを挟持・搬送する。すなわち、変形例2では、挟持ローラ31の下流側に配置された2つのCIS37、38の検知結果に基づいてシートPのスキュー補正及び横レジスト補正が連続的におこなわれる前に、図14(B1)及び(B2)に示すように、回転停止状態の挟持ローラ31にシートPの先端を突き当ててスキュー補正をしている。
具体的に、図14(A1)及び(A2)に示すように、給紙部12から給送されたシートPは、第3搬送ローラ対44によって挟持ローラ31の位置に向けて挟持・搬送される。このとき、挟持ローラ31は、回動方向の位置が回動基準位置にあり、幅方向の位置が移動基準位置にある。また、挟持ローラ31は、回転停止している。
そして、図14(B1)及び(B2)に示すように、回転停止した状態の挟持ローラ31のニップ部に、シートPの先端部が突き当たってからも、僅かな時間だけ第3搬送ローラ対44によってシートPが挟持・搬送される。これにより、シートPに撓みが形成された状態で、シートPの先端がニップ部に沿うように回動方向に回転して、シートPのスキューが補正される。
その後、図14(C1)及び(C2)に示すように、スキュー補正されたシートPは、回転開始された挟持ローラ31によって挟持・搬送されることになる。このとき、第3搬送ローラ対44が搬送経路を開放してシートPを挟持しない方向に離間移動する。
その後の動作は、図15に示すように、本実施の形態2における図13の動作とほぼ同様である。
<変形例3>
図16は、変形例3における搬送装置30の一部を示す上面図であって、本実施の形態2における図11に対応する図である。
図16に示すように、変形例3における搬送装置30は、挟持ローラ31の下流側に設置される検知手段として、2つのラインセンサ(CIS37、38)の代わりに、1つのエリアセンサ56を用いている。エリアセンサ56の構成は、先に図10を用いて説明したエリアセンサ55のものと同様である。
このようにエリアセンサ56を用いた場合であっても、2つのラインセンサ(CIS37、38)を用いた場合と、同様の効果をえることができる。
また、このようにエリアセンサ56を用いた場合には、先に図10を用いて説明したものと同様に、エリアセンサ56によって検知したシートPの搬送速度(又は、搬送速度および先端位置)に基づいて、挟持ローラ31の回転速度を補正することができる。
以上説明したように、本実施の形態2における搬送装置30(画像形成装置1)は、シートPの幅方向や回動方向の位置ズレを検知するCIS37、38(検知手段)が、挟持ローラ31に対して搬送方向下流側の位置に設置されている。そして、挟持ローラ31によってシートPが挟持・搬送されている間に、CIS37、38によって連続的に検知されたシートPの位置ズレがそれぞれ補正されるように挟持ローラ31の位置を基準位置から連続的に変えている。
これにより、搬送装置30(画像形成装置1)が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
<実施の形態3>
図17にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図17は、実施の形態3における画像形成装置100を示す全体構成図である。本実施の形態3における画像形成装置100は、インクジェット方式のものである点が、電子写真方式のものである前記各実施の形態のものとは相違する。
図17において、100は画像形成装置としてのインクジェットプリンタ、102はシートPを搬送する搬送ドラム、103、104はシートPを搬送する搬送ローラ、105は搬送ドラム102上でシートPを把持するクリッパ、を示す。
また、106は搬送ドラム102からシートPを分離する分離部材、107は搬送ドラム102から分離されたシートPを搬送する搬送ベルト、108はプリント後のシートPが排紙・積載される排紙トレイ、を示す。
また、110Y、110M、110C、110Kはインクジェット方式により印字・印画するための画像形成部がユニット化された記録ヘッド(印字モジュール)、を示す。
そして、本実施の形態3におけるインクジェット方式の画像形成装置100にも、前記各実施の形態のものと同様に、特徴的な搬送装置30が設置されている。
ここで、本実施の形態3における画像形成装置100は、カラー画像を形成するためのものであって、図17に示すように、黒色用の記録ヘッド110Kと、カラー用の3色(イエロー、マゼンタ、シアン)の記録ヘッド110Y、110M、110Cと、が設置されている。これらの4つの記録ヘッド110Y、110M、110C、110Kは、搬送ドラム102に対向して、搬送ドラム102の回転方向に沿うように並設されている。
なお、4つの記録ヘッド110Y、110M、110C、110Kは、プリントに用いられるインクの色(種類)が異なる以外はほぼ同一構造である。記録ヘッド110Y、110M、110C、110Kは、その主部が圧電アクチュエータやサーマルアクチュエータなどで構成されていて、液滴としてのインクを吐出するノズルや、インクが充填されたインクタンクや、制御基板(制御部)などが設けられている。
図17を参照して、画像形成装置1の動作について簡単に説明する。
まず、パソコンなどから画像形成装置100の制御部に画像情報とともにプリント指令が入力されると、給紙ローラによって給紙カセット12からシートPが給送される。給紙カセット12から給送されたシートPは、搬送装置30によって、搬送ドラム102に向けて搬送される。このとき、搬送装置30において、前記各実施の形態のものと同様に、検知手段(CIS35、36)の検知結果に基づいて挟持ローラ31によってシートPの幅方向や回動方向の位置ズレ補正がおこなわれる。
他方、各色の記録ヘッド110Y、110M、110C、110Kでは、入力された画像情報に基づいて各色の書込み情報に変換される。
そして、搬送ドラム102に搬送されたシートPは、クリッパ105に把持された状態で搬送ドラム102上に位置決めされて、搬送ドラム102の反時計方向に回転に沿うように搬送される。
そして、搬送ドラム102の回転によって図17の矢印方向に搬送されるシートP上に、各色の記録ヘッド110Y、110M、110C、110Kから書込み情報に基づいて液滴としてのインクが順次吹き付けられて、シートP上に所望のカラー画像が形成される。
その後、所望の画像が形成されたシートPは、分離部材106によって搬送ドラム102から分離される。そして、搬送ドラム102から分離されたシートPは、搬送ベルト107によって搬送されて、排紙トレイ108上に排出されることになる。
以上説明したように、本実施の形態3における搬送装置30(画像形成装置100)は、前記各実施の形態のものと同様に、シートPの幅方向や回動方向の位置ズレを検知するCIS35、36(検知手段)が、挟持ローラ31に対して搬送方向上流側(又は、搬送方向下流側)の位置にのみ設置されている。そして、CIS35、36による検知結果に基づいて、シートPの位置ズレ補正がおこなわれる。
これにより、搬送装置30(画像形成装置100)が大型化、高コスト化することなく、シートPの位置ズレを高精度に補正することができる。
なお、前記実施の形態1、2では、横レジスト・スキュー補正ローラとして機能する挟持ローラ31をレジストローラとしても機能させる搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明を適用することができる搬送装置はこれに限定されることはなく、その他の構成の搬送装置であっても本発明を適用することができる。例えば、横レジスト・スキュー補正ローラとして機能する挟持ローラ31の下流側にレジストローラが設置された搬送装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、前記実施の形態1、2では、モノクロの画像形成装置1に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、画像が形成されるシートPとしての転写紙のスキュー補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、シートPとしての原稿のスキュー補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1、又は、インクジェット方式の画像形成装置100、に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、オフセット印刷機などである。)に設置される搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、スキュー補正と横レジスト補正との両方をおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、スキュー補正と横レジスト補正とのうちいずれか一方をおこなう搬送装置に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
また、本願明細書等において、「幅方向」とは、シートの搬送方向に対して直交する方向であるものと定義する。
また、本願明細書等において、「A又は/及びB」なる記載は、「AとBとのうち少なくとも一方」と同義であるものと定義する。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
5 感光体ドラム(下流側搬送ローラ対)、
7 転写ローラ(下流側搬送ローラ対)、
30 搬送装置、
31 挟持ローラ(横レジスト・スキュー補正ローラ、レジストローラ)、
35、37 第1CIS(検知手段)、
36、38 第2CIS(検知手段)、
55、56 エリアセンサ(検知手段)、
59 第1駆動モータ、
62 第2駆動モータ(可変手段、回動手段)、
63 第3駆動モータ(可変手段、移動手段)、
90 制御部、
P シート(記録媒体)。
特開2016-175776号公報 特開2016-108152号公報

Claims (8)

  1. 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
    前記搬送経路においてシートを挟持・搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラに対して搬送方向上流側の位置で、シートの、幅方向、又は/及び、搬送面内における回動方向、の位置ズレを検知する1つのエリアセンサと、
    前記挟持ローラの幅方向又は/及び回動方向の位置を変える可変手段と、
    を備え、
    前記挟持ローラの位置にシートが搬送される前に前記エリアセンサによって検知された当該シートの位置ズレに対応して前記挟持ローラの位置を基準位置から変えて、その後に当該シートを挟持した状態の前記挟持ローラの位置を前記基準位置に変えて、
    その後に、前記挟持ローラによって当該シートが挟持・搬送されている間に、前記エリアセンサによって連続的に検知された当該シートの位置ズレがそれぞれ補正されるように前記挟持ローラの位置を前記基準位置から連続的に変え、
    前記挟持ローラは、前記エリアセンサによって検知されたシートの搬送速度に基づいて、その回転速度が補正されることを特徴とする搬送装置。
  2. 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
    前記搬送経路においてシートを挟持・搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラに対して搬送方向上流側の位置で、シートの、幅方向、又は/及び、搬送面内における回動方向、の位置ズレを検知する1つのエリアセンサと、
    前記挟持ローラの幅方向又は/及び回動方向の位置を変える可変手段と、
    を備え、
    前記挟持ローラの位置にシートが搬送される前に前記エリアセンサによって検知された当該シートの位置ズレに対応して前記挟持ローラの位置を基準位置から変えて、その後に当該シートを挟持した状態の前記挟持ローラの位置を前記基準位置に変えて、
    その後に、前記挟持ローラによって当該シートが挟持・搬送されている間に、前記エリアセンサによって連続的に検知された当該シートの位置ズレがそれぞれ補正されるように前記挟持ローラの位置を前記基準位置から連続的に変え、
    前記挟持ローラは、前記エリアセンサによって検知された、シートの先端位置と、当該シートの搬送速度と、に基づいて、その回転速度が補正されることを特徴とする搬送装置。
  3. 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
    前記搬送経路においてシートを挟持・搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラに対して搬送方向下流側の位置で、シートの、幅方向、又は/及び、搬送面内における回動方向、の位置ズレを検知する1つのエリアセンサと、
    前記挟持ローラの幅方向又は/及び回動方向の位置を変える可変手段と、
    を備え、
    前記挟持ローラによって当該シートが挟持・搬送されている間に、前記エリアセンサによって連続的に検知された当該シートの位置ズレがそれぞれ補正されるように前記挟持ローラの位置を基準位置から連続的に変え、
    前記挟持ローラは、前記エリアセンサによって検知されたシートの搬送速度に基づいて、その回転速度が補正されることを特徴とする搬送装置。
  4. 搬送経路においてシートを搬送する搬送装置であって、
    前記搬送経路においてシートを挟持・搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラに対して搬送方向下流側の位置で、シートの、幅方向、又は/及び、搬送面内における回動方向、の位置ズレを検知する1つのエリアセンサと、
    前記挟持ローラの幅方向又は/及び回動方向の位置を変える可変手段と、
    を備え、
    前記挟持ローラによって当該シートが挟持・搬送されている間に、前記エリアセンサによって連続的に検知された当該シートの位置ズレがそれぞれ補正されるように前記挟持ローラの位置を基準位置から連続的に変え、
    前記挟持ローラは、前記エリアセンサによって検知された、シートの先端位置と、当該シートの搬送速度と、に基づいて、その回転速度が補正されることを特徴とする搬送装置。
  5. 前記挟持ローラは、当該挟持ローラの位置にシートが搬送されるときに、その回転が停止された状態であって、当該シートの先端が当該挟持ローラのニップ部に突き当たって当該シートの回動方向の位置ズレが補正された後に、当該シートを挟持・搬送することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記可変手段は、
    前記挟持ローラを幅方向に移動可能に構成された移動手段と、
    前記挟持ローラを回動方向に回動可能に構成された回動手段と、
    であることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記可変手段を制御する制御部を備えたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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