JP2018079708A - 乗物用シート - Google Patents

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裕喜 宮脇
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【課題】乗物ボデーに固定されたISOFIXアンカを乗物用シートの貫通孔内に配置して、貫通孔の外周縁部や内壁に対してカバー部材を見栄え、作業性とも良好に取付けることができる構造の乗物用シートを提供する。【解決手段】シートクッション3の貫通孔9内にフロアに固定されたISOFIXアンカ50の横棒部52bが配設される。クッションパッド10のパッド貫通孔11内にワイヤの露出部12a、13aが形成される。クッションパッド10の前部開口33の外周縁部を覆う前板部31及びパッド貫通孔11の内部壁の一部を覆いワイヤの露出部12a、13aに取付けられる側板部32を有する第1カバー部材30と、前板部31をクッションカバー20の前側開口21の外周縁部を挟んで覆う前壁部41及び側板部32の一部を覆って側板部32に取付けられる側壁部42を有する第2カバー部材40と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、乗物用シートに関するものである。
従来、チャイルドシートを装着する方式の国際標準規格であるISOFIXに対応したISOFIXタイプのチャイルドシートを取付け可能な乗物用シートが知られている。この種の乗物用シートにおいては、チャイルドシートの後部に設けられた左右一対の係合部材を受けるISOFIXアンカが、乗物用シートのシートクッションの後端部等に設けられた貫通孔内に配設されている。そして、この貫通孔の開口の外周縁部と内壁を保護し外観見栄えを向上させるためにカバー部材が取付けられているものがある。特許文献1に記載の乗物用シートにおいては、不織布に合成樹脂材を含浸させて成形したカバー部材をシートカバーに縫着した取付け状態で、シートカバーといっしょにシートパッドに接着で取付けている。特許文献2に記載の乗物用シートにおいては、樹脂製のカバー部材をその一部をISOFIXアンカに係合させることでシートカバーを張設したシートパッドに取付けている。
特開2010−64636号公報 特開2001−277920号公報
特許文献1に記載された従来技術では、ISOFIXアンカが乗物用シートに取付けられていない場合であっても乗物用シートにカバー部材を取付けられるが、シートカバーにカバー部材を縫着する作業等が煩雑で作業性が悪いという問題があった。また、特許文献2に記載された従来技術では、ISOFIXアンカが乗物用シートに取付けられている場合は乗物用シートにカバー部材を取付ける作業は簡便である。しかし、ISOFIXアンカが乗物用シートに取付けられておらず乗物ボデーに取付けられていた場合、乗物用シートを乗物ボデーに搭載してから取付ける必要がある。すなわち、乗物ボデーに取付けられたISOFIXアンカをシートクッションの後端部等に設けられた貫通孔内に配置した状態で乗物用シートにカバー部材を取付ける作業をしなければならずシート搭載作業の作業性が悪いという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、乗物ボデーに固定されたISOFIXアンカを乗物用シートの貫通孔内に配置して、貫通孔の外周縁部や内壁に対してカバー部材を見栄え、作業性とも良好に取付けることができる構造の乗物用シートを提供することである。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートクッションの後端部又はシートバックの下端部に設けられた略前後方向に延びる貫通孔の内部にチャイルドシートに設けられた取付部材を挿入して係止する乗物ボデーに取付けられたアンカの係止部が設けられ、前記貫通孔はクッション材であるシートパッドのパッド貫通孔と表皮材であるシートカバーの開口部が連通して設けられており、前記パッド貫通孔の内部には前記シートパッドにインサートされたインサート部材の一部が露出した露出部が形成されており、前記パッド貫通孔の前部開口の外周縁部を覆う前板部及び前記パッド貫通孔の内部壁の少なくとも一部を覆うとともに前記露出部にその一部が係止して取付けられる側板部を有する第1カバー部材と、該第1カバー部材の前記前板部に対して前記シートカバーにおける前側の前記開口部の外周縁部を挟んで覆う前壁部及び前記第1カバー部材の前記側板部の少なくとも一部を覆うとともに前記側板部にその一部が係止して取付けられる側壁部を有する第2カバー部材と、を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートパッドに対し第1カバー部材を露出部に係止して取付けた状態で、第1カバー部材の前板部に対してシートカバーの前側の開口部の外周縁部を挟んで覆った状態で第2カバー部材が第1カバー部材に係止して取付けられる。このとき、第2カバー部材の前壁部がシートカバーの前側の開口部の外周縁部を覆って隠すので外観見栄えが良好となるとともに作業性が良い。また、第1カバー部材は、露出部に係止して取付けられているのでシートパッドと一体となって乗物ボデーに搭載されることができる。これによって、乗物用シートの貫通孔に対してカバー部材である第1カバー部材と第2カバー部材とを見栄え、作業性とも良好に取付けることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記第1カバー部材の前記側板部は、前記アンカに対してもその一部が係止して取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、乗物ボデーに乗物用シートを搭載して固定する作業において、乗物用シートに対して一体化された第1カバー部材を乗物ボデーに取付けられたアンカに係止して取付けることができる。これによって、シート搭載作業の作業性を損なわずに第1カバー部材を乗物用シート及び乗物ボデーにしっかり固定することができる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記第2カバー部材の前記側壁部は、前記アンカに対してもその一部が係止して取付けられていることを特徴とする。
第3発明によれば、乗物ボデーに乗物用シートを搭載して固定する作業において、乗物用シートに対して一体化された第1カバー部材及び第2カバー部材を乗物ボデーに取付けられたアンカに係止して取付けることができる。これによって、シート搭載作業の作業性を損なわずに第1カバー部材及び第2カバー部材を乗物用シート及び乗物ボデーにしっかり固定することができる。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかにおいて、前記インサート部材は前記シートパッドにインサートされたワイヤ部材であることを特徴とする。
第4発明によれば、シートパッド内に通常インサートされる乗物ボデー取付けのためのワイヤやシートカバーを吊り込むためのワイヤの一部に貫通孔に露出する露出部を設ければよいので別途別部品を設ける必要がなく構造が簡潔となる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記パッド貫通孔は少なくとも前記第1カバー部材の前記側板部によって内部壁が覆われる部分において横断面が矩形状に形成され、前記ワイヤ部材の前記露出部は前記矩形状の対向する2辺に沿って2本配設されていることを特徴とする。
第5発明によれば、パッド貫通孔の少なくとも第1カバー部材の側板部によって内部壁が覆われる部分において、横断面が矩形状の対向する2辺に沿って配設された2本のワイヤ部材に対して、第1カバー部材が係止して取付けられる。これによって、シートパッドに対して第1カバー部材を回動を抑制してしっかりと取付けられる。
本発明の一実施形態である自動車用シートの斜視図である。 図1のII部分を拡大して示す模式図である。 図2に対応する模式図であり、クッションパッドのみを示す図である。 上記実施形態の第1カバー部材と第2カバー部材を前方から見た分解斜視図である。 上記実施形態の第1カバー部材と第2カバー部材を後方から見た分解斜視図である。 図2のVI−VI矢視線断面図であり、第1カバー部材と第2カバー部材を取付けた状態を示す。 図6に対応する断面図であり、第1カバー部材と第2カバー部材を取付ける前の状態を示す。
図1〜図7は、本発明の一実施形態を示す。本実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車のフロアFに自動車用シート1を取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、フロアFが、特許請求の範囲の「乗物ボデー」に相当する。
図1には、ISOFIX対応のチャイルドシート5の取付けが可能な自動車用シート1の概略構成が示されている。自動車用シート1は、自動車の前部側座席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるとなるヘッドレスト4と、を備えている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能するリクライナ(図示せず)を介してシートクッション3の左右両側の後端部に連結されている。これにより、シートバック2は、常時は、各リクライナが回転止め状態に保持されるロック構造によって、背凭れ角度が固定された状態に保持されている。そして、シートバック2は、解除レバー6の操作によって各リクライナの回転止め状態が解除されることにより、各リクライナの中心軸線のまわりに前後方向に背凭れ角度を変えられる状態に切り換えられるようになっている。なお、図1、図6及び図7に示すシートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度は、シートバック2がシートクッション3の後端部に起立した標準状態とされている。
図1に示すように、シートバック2は、骨格をなすバックフレーム(図示せず)と、クッション材である発泡ウレタン製のバックパッド2Pと、表皮材であるバックカバー2Cと、を備えている。シートバック2の外観形状は、バックカバー2Cの内部に設けられたバックパッド2Pにより形作られている。
図1に示すように、シートクッション3は、骨格をなすクッションフレーム(図示せず)と、クッション材である発泡ウレタン製のクッションパッド10と、表皮材であるクッションカバー20と、を備えている。シートクッション3の外観形状は、クッションカバー20の内部に設けられたクッションパッド10により形作られている。シートクッション3は、クッションフレームが左右一対の前後方向に延びるスライドレール7を介してフロアFに取付けられることにより、前後方向に移動調整可能とされている。シートバック2の下側部とシートクッション3の側部とは樹脂製のシールド8によって覆われ外観見栄えの向上が図られている。左側のシールド8の後部側には開口部が設けられてそこから解除レバー6が前方向に延びて配設されている。ここで、クッションパッド10とクッションカバー20とが、それぞれ、特許請求の範囲の「シートパッド」と「シートカバー」とに相当する。
図1、図2、図6に示すように、シートクッション3は、その幅方向の中央部分をなす天板メイン部3Aと、その幅方向の両サイド部分をなす天板サイド部3Bと、その後端部において上方に突出した後壁部3Cと、を備えた構成とされている。天板メイン部3Aは、その上面が比較的平坦な面形状で着座乗員の臀部及び大腿部を下側から支持する部分である。天板サイド部3Bは、それぞれの上面が上外側へ向かって山状に斜めに膨らんだ面形状とされて着座乗員の臀部及び大腿部を両外側から斜めに支持する部分である。後壁部3Cは、天板メイン部3Aと天板サイド部3Bの後端部の後方に隣接して上後側へ向かって山状に膨らんだ面形状に形成された前面部3C1と、シートバック2下部に当接する上面部3C2と、前面部3C1に対向する後面部3C3と、を備える。前面部3C1は、着座乗員の臀部を後側から斜めに支持する部分である。前面部3C1と後面部3C3との間には、シートクッション3の左右方向中心線に関して左右対称な位置に略前後方向に貫通する一対の貫通孔9が配設されている。そして、前面部3C1には、後述するように貫通孔9の前側の開口端部を覆うように左右一対の第2カバー部材40が取付けられてその中に、それぞれ1つずつのISOFIXアンカ50のワイヤ52が配設されている。上面部3C2は、シートバック2下部に対して干渉状態で当接しており下方に向けて押圧されて変形した状態とされている。チャイルドシート5の後下側には左右一対のコネクタ5aが設けられている。各コネクタ5aは、第2カバー部材40内に挿入されてISOFIXアンカ50のワイヤ52に対して前側から押し込むように操作されることによって、ISOFIXアンカ50に対してロックさせられるようになっている。ここで、コネクタ5aが、特許請求の範囲の「取付部材」に相当する。
図2、図3及び図6に示すように、クッションパッド10の後壁部3Cには、シートクッション3の左右方向中心線に関して左右対称な位置に略前後方向に貫通する一対のパッド貫通孔11が設けられている。パッド貫通孔11は、左右同形同構造なので代表として左側のパッド貫通孔11について説明する。パッド貫通孔11は、後壁部3Cの前面部3C1における前部開口33の上下方向長さの方が、後壁部3Cの後面部3C3における後部開口34の上下方向長さより長く横断面が略矩形状になるように形成されている。すなわち、ほぼ後方に頂点を有して軸を略前後方向に配置した四角錘の一部に相当する形状の孔として形成されている。パッド貫通孔11の内部壁は、上方の上方内壁11aと、下方の下方内壁11bと、上方内壁11aと下方の下方内壁11bとを連結する左右の側方内壁11cと、によって構成される。上方内壁11aの前端部側には上方に向かって凹む上方凹部11a1が設けられ、下方内壁11bの前端部側には下方に向かって凹む下方凹部11b1が設けられている。図3に示すように、クッションパッド10には、左右方向に延びてその一部が上方凹部11a1内に露出する上ワイヤ12と、左右方向に延びてその一部が下方凹部11b1内に露出する下ワイヤ13と、がインサート成形で埋め込まれて配設されている。上ワイヤ12の上方凹部11a1内に露出する部分が上露出部12aであり、下ワイヤ13の下方凹部11b1内に露出する部分が下露出部13aである。ここで、上ワイヤ12と下ワイヤ13が、特許請求の範囲の「インサート部材、ワイヤ部材」に相当する。また、上露出部12aと下露出部13aが、特許請求の範囲の「露出部」に相当する。
図2、図4〜図6に示すように、クッションパッド10の左右一対のパッド貫通孔11には、それぞれその前部の内壁を覆う樹脂製の第1カバー部材30と、第1カバー部材30の内側を覆う樹脂製の第2カバー部材40と、が取付けられている。第1カバー部材30と第2カバー部材40についても左右同形同構造なので代表として左側の第1カバー部材30と第2カバー部材40について説明する。
図2、図4〜図6に示すように、第1カバー部材30は、その長手方向を上下方向に一致させた矩形細枠状の前板部31と、前板部31の内側端部からほぼパッド貫通孔11の内壁に沿って後方に向かって延びるように形成された側板部32と、を備える。側板部32は、一対の左右側板部32aと、左右側板部32aの上端部同士を連結する上側板部32bと、左右側板部32aの下端部同士を連結する下側板部32cと、を備える。左右側板部32aには側面視で後方に開口を有するV字状の切り欠き32a1が設けられ、その前端部であるV字の開口と反対側には後述するアンカ50のワイヤ52が係合する円弧状の係合部32a2が設けられている。また、左右側板部32aの切り欠き32a1の下側には、後述する第2カバー部材40の第1係止爪42a3が係止される前板部31と平行に上下方向に延びる矩形状の第1係止孔32a3が設けられている。上側板部32bの上面側には、前板部31と平行に左右方向に延びて前板部31の後面側との間で上ワイヤ12の上露出部12aを挟持する立壁部32b1が設けられている。また、上側板部32bには、後述する第2カバー部材40の左右一対の第2係止爪42b1が係止される左右一対の第2係止孔32b2も設けられている。下側板部32cの下面側には、後方に開口部32c1を有し下方に向けて膨出する膨出部32c2が左右一対設けられている。膨出部32c2の前端部から下方に向けて膨出部32c2の下面部に対し垂直に延びる左右一対ずつで合計4つのリブ32c3が設けられている。リブ32c3の後面部と膨出部32c2の下面部とは直角に交わっている。左右一対ずつのリブ32c3のそれぞれの間に対応して膨出部32c2の下面部から下方に向かって突出する突起部32c4が設けられている。そして、リブ32c3の後面部と膨出部32c2の下面部とに当接して下ワイヤ13の下露出部13aが配置されたとき、突起部32c4の前面部が下ワイヤ13の下露出部13aに当接するように構成されている。前板部31と立壁部32b1との間で上ワイヤ12の上露出部12aを挟持させ、膨出部32c2及びリブ32c3と突起部32c4との間で下ワイヤ13の下露出部13aを挟持させることで、第1カバー部材30がクッションパッド10に取付けられる。
図2、図4〜図6に示すように、第2カバー部材40は、その長手方向を上下方向に一致させた矩形細枠状の前壁部41と、前壁部41の内側端部からほぼ第1カバー部材30の側板部32の内側面に沿って後方に向かって延びるように形成された側壁部42と、を備える。側壁部42は、一対の左右側壁部42aと、左右側壁部42aの上端部同士を連結する上側壁部42bと、左右側壁部42aの下端部の前側同士を連結する下側壁部42cと、を備える。左右側壁部42aには側面視で後方に開口を有するV字状の切り欠き42a1が設けられ、その前端部であるV字の開口と反対側には後述するアンカ50のワイヤ52が係合する円弧状の係合部42a2が設けられている。また、左右側壁部42aの切り欠き42a1の下側には、第1カバー部材30の第1係止孔32a3に係止可能な第1係止爪42a3が設けられている。上側壁部42bの上面側後部には、第1カバー部材30の第2係止孔32b2に係止可能な第2係止爪42b1が左右一対設けられている。上側壁部42bの後端部と、切り欠き42a1より上方の左右側壁部42aの後端部と、の間は上底壁部42dによって連結されている。上底壁部42dは、パッド貫通孔11の第2カバー部材40より後方の部分を見えにくくする機能を有する。下側壁部42cの後面側上部には、後方に向けて延びる左右一対の柱状部42c1が配設されている。柱状部42c1は、第1カバー部材30に対して第2カバー部材40が組み付けられるとき、その先端部分が第1カバー部材30の開口部32c1に侵入して第1カバー部材30に対する第2カバー部材40の位置決めが精度よくできるようになる機能を果たす。左右側壁部42aの後端部から下端部の後側にかけては、下底壁部42eによって連結されている。第1カバー部材30の側板部32の内側に第2カバー部材40の側壁部42の外側を沿わせて近接させていくと、第2カバー部材40の柱状部42c1と第1カバー部材30の開口部32c1との働きによって位置決めがされながら近づいていく。そして、第1カバー部材30の第1係止孔32a3と第2係止孔32b2に対し、第2カバー部材40の第1係止爪42a3と第2係止爪42b1が、それぞれ係止して組み付けられる。
図2及び図6に示すように、ISOFIXアンカ50は、金属のプレス成形品であるベース部材51に対して金属丸棒を上面視で後方に開口した略U字状に形成したワイヤ52を取付けて形成されている。ISOFIXアンカ50は、パッド貫通孔11に対応して左右一対設けられているが、左右同形同構造なので代表として左側のISOFIXアンカ50について説明する。ベース部材51は、平板状の底面部51aと、底面部51aの左右側部及び後端部から上方に立ち上がる立面部51bと、立面部51bの上端部から底面部51aと平行に左右方向及び後方向に延びる上面部51cと、を備える。底面部51aには、フロアFに対してベース部材51をボルト締めにより固定するためボルト通すためのボルト孔51a1が前後に2つ並んで設けられている。ワイヤ52は、前後方向に互いに平行に延びる一対の縦棒部52aと、縦棒部52aの前端部間を連結して左右方向に延びる横棒部52bと、を備える。一対の縦棒部52aの左右方向の間隔は、ベース部材51の立面部51bの外側面間の間隔よりわずかに大きめとされている。横棒部52bの左右方向の長さは、第1カバー部材30の左右側板部32aの外側面間の間隔より大きめとされている。ワイヤ52は、ベース部材51の立面部51b上部と上面部51cの下面部に当接した状態で溶接等により固定されている。ISOFIXアンカ50は、自動車用シート1のフロアFに対する取付けに先立ってフロアFに取付けられる。ここで、ISOFIXアンカ50と横棒部52bが、それぞれ、特許請求の範囲の「アンカ」と「係止部」に相当する。
図6及び図7に基づいて、自動車用シート1の組み立て手順について説明する。クッションパッド10のパッド貫通孔11内に露出した上ワイヤ12の上露出部12aを、第1カバー部材30の前板部31下面と立壁部32b1上面間に配置して上露出部12aを中心に下方に(図6において反時計回りに)回動させる。そして、下ワイヤ13の下露出部13aをリブ32c3の後面部と膨出部32c2の下面部とに当接させた状態で突起部32c4の前面によって下露出部13aを挟持させる。これによって、第1カバー部材30はクッションパッド10のパッド貫通孔11内に配設される。次に、クッションパッド10をクッションフレーム上に載置してその上からクッションカバー20を被せつけてその端末部をクッションフレームに係止して固定する。このとき、クッションカバー20においてクッションパッド10のパッド貫通孔11の前部開口33に対応する部分には、予め前部開口33よりやや小さめの前側開口21が設けられており、それらが一致する。また、クッションカバー20においてクッションパッド10のパッド貫通孔11の後部開口34に対応する部分には、予め後部開口34よりやや小さめの後側開口22が設けられており、それらが一致する。クッションパッド10のパッド貫通孔11とクッションカバー20の前側開口21及び後側開口22が連通してシートクッション3の貫通孔9が構成されている。なお、前側開口21と後側開口22とは、クッションパッド10にクッションカバー20を被せつけてからクッションパッド10の前部開口33及び後部開口34に対応して設けてもよい。ここで、前側開口21と後側開口22が、特許請求の範囲の「開口部」に相当する。
次に、図4及び図7に示すように、第1カバー部材30の前板部31前面にクッションカバー20の前側開口21の外周縁部がかぶさった状態で、第1カバー部材30に対して第2カバー部材40をはめ込んで取付ける。具体的には、前板部31前面と前壁部41後面との間に前側開口21の外周縁部が挟持された状態で、第1カバー部材30の第1係止孔32a3と第2係止孔32b2に対し、第2カバー部材40の第1係止爪42a3と第2係止爪42b1が係止して取付けられる。このとき、第1カバー部材30の切り欠き32a1及び係合部32a2は、第2カバー部材40の切り欠き42a1及び係合部32a2と側面視で一致した状態となる。クッションカバー20の後側開口22の外周縁部をクッションパッド10のパッド貫通孔11の後部開口34近傍の内壁部に接着で固定する。最後に、シートクッション3に対してシートバック2を取付けて自動車用シート1が完成する。
自動車用シート1を自動車のフロアFに取付ける作業手順について説明する。図6に示すように、フロアFに取付けられたISOFIXアンカ50のワイヤ52をシートクッション3のパッド貫通孔9に通すべく、自動車用シート1をフロアFに近づけていく。そして、ワイヤ52の横棒部52bが第1カバー部材30の切り欠き32a1と第2カバー部材40の切り欠き42a1に誘導されて係合部32a2と係合部42a2にはまり込むようにシートクッション3をISOFIXアンカ50に対して押し付ける。第1カバー部材30はクッションパッド10の上ワイヤ12と下ワイヤ13に対して取付けられ、第2カバー部材40は第1カバー部材30に対して取付けられているので、自動車用シート1をISOFIXアンカ50に対して押し付けていくだけでよい。すなわち、自動車用シート1をフロアFに対して取付ける作業の後で、シートクッション3に対して第1カバー部材30と第2カバー部材40を取付ける作業をする必要がない。これによって、自動車へのシート搭載作業の作業性を向上させることができる。
自動車用シート1の作用効果について説明する。クッションパッド10に対し第1カバー部材30を上ワイヤ12と下ワイヤ13に対して係止して取付けた状態で、クッションカバー20の前側開口21の外周縁部を挟んで第2カバー部材40が第1カバー部材30に係止して取付けられる。これによって、クッションカバー20の前側開口21の外周縁部は第1カバー部材30の前板部31と第2カバー部材40の前壁部41に挟まれて保持されるので外観見栄えを良い状態に保つことができるとともに作業性が良い。また、第1カバー部材30と第2カバー部材40とは、自動車用シート1と一体となって自動車のフロアFに搭載されることができ搭載作業性が良好となる。また、第1カバー部材30の係合部32a2と第2カバー部材40の係合部42a2とは、それぞれ、ISOFIXアンカ50のワイヤ52に係合して取付けられている。これによって、シート搭載作業の作業性を損なわずに第1カバー部材30と第2カバー部材40を自動車のフロアFにしっかり固定することができる。さらに、上ワイヤ12と下ワイヤ13とはクッションパッド10の発泡成形時にインサート成形されている。これによって、クッションパッド10内に通常インサートされるクッションカバー20を吊り込むためのワイヤの一部にパッド貫通孔11内に露出する上露出部12a及び/又は下露出部13aを設ければよいので別途別部品を設ける必要がなく構造が簡潔となる。加えて、パッド貫通孔11は四角錘の一部に相当する形状の孔として形成されており、上露出部12a及び下露出部13aは対向する2つの内壁に沿って配設されている。これによって、対向する2辺に沿って配設された2本のワイヤに対して、第1カバー部材30が係止して取付けられるのでクッションパッド10に対して第1カバー部材30を回動を抑制してしっかりと取付けられる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、パッド貫通孔11内に露出した上ワイヤ12の上露出部12aと下ワイヤ13の下露出部13aに対して第1カバー部材30を係止して取付けた。しかし、これに限らずパッド貫通孔11内に露出する板材の一部や成形されたブラケットの一部等に第1カバー部材30を係止して取付けてもよい。すなわち、特許請求の範囲における「露出部」の形態は問わない。
2.上記実施形態においては、第2カバー部材40の開口部は開放状態としてISOFIXアンカ50のワイヤ52が外観に現れるように構成したが、これに限らず、第2カバー部材40の前壁部41の内側にはめ込むことができる蓋を取付けてもよい。蓋を取付ければ、チャイルドシート5を取付けていないときには蓋でISOFIXアンカ50のワイヤ52を隠すことができるので外観がさらに良好となる。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車の前部側座席の自動車用シート1に適用する場合について説明したが、これに限らず、自動車の後部側座席であってシートクッションとシートバックが分離タイプであるシートに適用してもよい。また、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
5 チャイルドシート
5a コネクタ(取付部材)
9 貫通孔
10 クッションパッド(シートパッド)
11 パッド貫通孔
12 上ワイヤ(インサート部材、ワイヤ部材)
12a 上露出部(露出部)
13 下ワイヤ(インサート部材、ワイヤ部材)
13a 下露出部(露出部)
20 クッションカバー(シートカバー)
21 前側開口(開口部)
22 後側開口(開口部)
30 第1カバー部材
31 前板部
32 側板部
33 前部開口
34 後部開口
40 第2カバー部材
41 前壁部
42 側壁部
50 ISOFIXアンカ(アンカ)
52 ワイヤ
52b 横棒部(係止部)
F フロア(乗物ボデー)


Claims (5)

  1. 乗物用シートであって、
    シートクッションの後端部又はシートバックの下端部に設けられた略前後方向に延びる貫通孔の内部にチャイルドシートに設けられた取付部材を挿入して係止する乗物ボデーに取付けられたアンカの係止部が設けられ、
    前記貫通孔はクッション材であるシートパッドのパッド貫通孔と表皮材であるシートカバーの開口部が連通して設けられており、
    前記パッド貫通孔の内部には前記シートパッドにインサートされたインサート部材の一部が露出した露出部が形成されており、
    前記パッド貫通孔の前部開口の外周縁部を覆う前板部及び前記パッド貫通孔の内部壁の少なくとも一部を覆うとともに前記露出部にその一部が係止して取付けられる側板部を有する第1カバー部材と、
    該第1カバー部材の前記前板部に対して前記シートカバーにおける前側の前記開口部の外周縁部を挟んで覆う前壁部及び前記第1カバー部材の前記側板部の少なくとも一部を覆うとともに前記側板部にその一部が係止して取付けられる側壁部を有する第2カバー部材と、を備えている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記第1カバー部材の前記側板部は、前記アンカに対してもその一部が係止して取付けられている乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記第2カバー部材の前記側壁部は、前記アンカに対してもその一部が係止して取付けられている乗物用シート。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記インサート部材は前記シートパッドにインサートされたワイヤ部材である乗物用シート。
  5. 請求項4において、前記パッド貫通孔は少なくとも前記第1カバー部材の前記側板部によって内部壁が覆われる部分において横断面が矩形状に形成され、前記ワイヤ部材の前記露出部は前記矩形状の対向する2辺に沿って2本配設されている乗物用シート。



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