JP2018077197A - 差動トランス式透磁率センサー - Google Patents

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Abstract

【課題】センサーの出力を連続的に変化させて高精度で調整する。
【解決手段】本発明の差動トランス式透磁率センサー10は、絶縁層及び配線層を積層してなる基板21と、配線層に形成された平面状の検知側駆動コイル1、平面状の検知コイル3、平面状の基準側駆動コイル2、平面状の基準コイル4、及び平面状の調整用コイル5と、調整用コイル5に可変抵抗6を並列接続してなる閉回路と、発振回路7と、を備え、発振回路7の発振信号が各駆動コイル1、2に加えられて、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5にそれぞれの誘導電流が流れ、検知コイル3と基準コイル4の誘導電流の差分が出力される回路構成を有し、調整用コイル5の誘導電流は、可変抵抗6の抵抗値に応じて調節されるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性体を検出する差動トランス式透磁率センサーに関し、特にセンサーを調整するための技術に関する。
例えば電子写真方式の画像形成装置においては、二成分現像剤のトナー濃度、磁性トナーの残量、あるいはトナーの有無を検出するために、差動トランス式透磁率センサーが用いられている。この差動トランス式透磁率センサーは、複数のコイルを備えており、各コイルを基板又は多層基板上に渦巻き状に形成して、薄型化したものがある(特許文献1を参照)。
このような基板又は多層基板上のコイルには、製造時の寸法誤差が原因となって、センサーの出力に誤差が生じるため、センサーの調整が必要となる。例えば、特許文献2には、渦巻き状のコイルの最外周の線材を複数の分岐線に分岐して、これらの分岐線を通るそれぞれの磁束量が異なるように設定し、これらの分岐線のいずれか1つを選択するという調整方法が開示されている。
特開2001−165910号公報 特開2013−101103号公報
しかしながら、特許文献2では、センサーの出力が段階的に変化するため、センサーの出力を連続的に変化させて高精度で調整することができない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、センサーの出力を連続的に変化させて高精度で調整することを目的とする。
本発明の一局面に係る差動トランス式透磁率センサーは、絶縁層及び配線層を積層してなる基板と、前記配線層に形成された平面状の第1駆動コイル、平面状の第1誘導コイル、平面状の第2駆動コイル、平面状の第2誘導コイル、及び平面状の調整用コイルと、前記調整用コイルの両端に電流調整用素子を並列接続してなる閉回路と、発振信号を出力する発振部と、を備え、前記第1駆動コイル、前記第1誘導コイル、及び前記調整用コイルを互いに同心状に配置すると共に、前記第2駆動コイル及び前記第2誘導コイルを互いに同心状に配置し、前記発振部の発振信号が前記第1駆動コイル及び前記第2駆動コイルに加えられて、前記第1誘導コイル、前記第2誘導コイル、及び前記調整用コイルにそれぞれの誘導電流が流れ、前記第1誘導コイルの誘導電流及び前記第2誘導コイルの誘導電流の差分が出力される回路構成を有し、前記調整用コイルの誘導電流は、前記電流調整用素子の抵抗値に応じて調節されるものである。
本発明によれば、センサーの出力を連続的に変化させて高精度で調整することができる。
本発明の差動トランス式透磁率センサーの一実施形態を示すブロック図である。 図1の差動トランス式透磁率センサーを構成する複数のコイル等が形成された多層基板を示す斜視図である。 差動トランス式透磁率センサーの変形例を示すブロック図である。 多層基板の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の差動トランス式透磁率センサーの一実施形態を示すブロック図である。本実施形態の差動トランス式透磁率センサー10は、例えば、電子写真方式の画像形成装置の現像部に設けられて、現像部内の二成分現像剤のトナー濃度、磁性トナーの残量、あるいはトナーの有無を検出するために用いられる。
図1に示すように差動トランス式透磁率センサー10は、検知側駆動コイル(請求項1の第1駆動コイル)1、基準側駆動コイル(請求項1の第2駆動コイル)2、検知コイル(請求項1の第1誘導コイル)3、基準コイル(請求項1の第2誘導コイル)4、調整用コイル5、可変抵抗(請求項1の電流調整素子の一例)6、発振回路7、抵抗8、コンデンサー9、及び増幅回路11を備えている。
発振回路7は、高周波の駆動電流を生成して、この駆動電流を検知側駆動コイル1及び基準側駆動コイル2に出力する。検知側駆動コイル1及び基準側駆動コイル2は、直列接続されており、高周波の駆動電流に応じたそれぞれの磁束を生成する。ここでは、それらの磁束が同じ向きになるように検知側駆動コイル1の極性及び基準側駆動コイル2の極性が設定されている。
検知コイル3は、検知側駆動コイル1と磁気的に結合されており、検知側駆動コイル1の磁束に応じた誘導電流が検知コイル3に生じる。同様に、基準コイル4は、基準側駆動コイル2と磁気的に結合されており、基準側駆動コイル2の磁束に応じた誘導電流が基準コイル4に生じる。ここでは、それらの誘導電流が打ち消し合うように、検知コイル3の極性及び基準コイル4の極性が設定されると共に検知コイル3及び基準コイル4の配線接続が設定されている。これにより、差動電圧V0(=基準コイル4の起電圧V1−検知コイル3の起電圧V2)が生成される。
検知コイル3は、コンデンサー9を介して増幅回路11に接続され、また基準コイル4は、抵抗8を介して増幅回路11に接続されている。抵抗8は増幅回路11内のバイポーラトランジスターのベースに接続されており、増幅回路11の増幅率の設定に用いられる。
コンデンサー9は、差動電圧V0の直流成分をカットする。これにより、増幅回路11には、差動電圧V0の交流成分だけが入力される。
また、調整用コイル5は、検知側駆動コイル1に対して検知コイル3と共に磁気的に結合されている。調整用コイル5には、検知側駆動コイル1の磁束に応じた誘導電流が生じる。この調整用コイル5の両端には、可変抵抗6が並列接続されて、調整用コイル5及び可変抵抗6からなる閉回路が形成されている。可変抵抗6により、調整用コイル5並びに可変抵抗6に流れる誘導電流の量を増減可能である。
ここで、検知側駆動コイル1に対して検知コイル3及び調整用コイル5が磁気的に結合されていることから、可変抵抗6の抵抗値の低減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量が増大されると、検知コイル3に流れる誘導電流の量が減少する。逆に可変抵抗6の抵抗値の増大により調整用コイル5に流れる誘導電流の量が減少されると、検知コイル3に流れる誘導電流の量が増大する。これにより、可変抵抗6の抵抗値を増減させて、検知コイル3の起電圧V2を調節可能とされている。
このような構成の差動トランス式透磁率センサー10においては、検知コイル3は、基準コイル4よりも現像部内のトナーの近くに配置される。そして、トナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量が調節されて、検知コイル3の起電圧V2が基準コイル4の起電圧V1に等しく設定され、差動電圧V0が「0」に予め設定される。従って、増幅回路11の出力が「0」となる。
そして、差動電圧V0が「0」に予め設定された後に、検知コイル3によりトナーが検知されると、検知コイル3の誘導電流が増大して、検知コイル3の起電圧V2が高くなり、差動電圧V0が変動して、差動電圧V0の交流成分が増幅回路11で増幅されて出力される。この増幅回路11の出力に基づき、二成分現像剤のトナー濃度、磁性トナーの残量、あるいはトナーの有無を検出することが可能である。
ただし、調整用コイル5を設けた構成では、仮に検知コイル3及び基準コイル4として同一のものを適用すると、検知コイル3の誘導電流の量が基準コイル4の誘導電流の量よりも必ず少なくなる。従って、可変抵抗6の抵抗値の増減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量を調節しても、検知コイル3の起電圧V2が基準コイル4の起電圧V1に等しくなることはなく、差動電圧V0を「0」に設定することができない。
このため、本実施形態では、基準コイル4の巻き数を検知コイル3の巻き数よりも減らしている。あるいは、基準側駆動コイル2に対する基準コイル4の離間距離を検知側駆動コイル1に対する検知コイル3の離間距離よりも長くして、つまり基準側駆動コイル2と基準コイル4の磁気結合係数を検知側駆動コイル1と検知コイル3の磁気結合係数よりも小さくしている。これにより、トナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量を調節して、検知コイル3の誘導電流の量を基準コイル4の誘導電流の量の上下で増減させることが可能となり、検知コイル3の起電圧V2を基準コイル4の起電圧V1に等しくして、差動電圧V0を「0」に設定することができる。
また、可変抵抗6の抵抗値が連続的に滑らかに変化するので、検知コイル3の起電圧V2を基準コイル4の起電圧V1に正確に等しくして、差動電圧V0を「0」に高精度で設定することができる。
次に、差動トランス式透磁率センサー10における検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5などの具体的な構造について説明する。
図2は、検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5が形成された多層基板21を示す斜視図である。図2に示すように多層基板21は、第1配線層22a、第2配線層22b、第3配線層22c、第4配線層22d、第1絶縁層23a、第2絶縁層23b、及び第3絶縁層23cを積層して構成され、第1乃至第3絶縁層22a〜23cが第1乃至第4配線層22a〜22dの間に介在して、第1乃至第4配線層22a〜22dが絶縁されている。
第1配線層22aには、平面状の検知側駆動コイル1、平面状の検知コイル3、及び平面状の調整用コイル5が同心状に形成されており、該各コイル1、3、5が磁気結合している。検知側駆動コイル1の巻き方向は、図2の上方から見ると、該コイル1の内側から外側の向きで反時計周り方向となっている。また、検知コイル3及び調整用コイル5の巻き方向は、図2の上方から見ると、該各コイル3、5の内側から外側の向きで時計周り方向となっている。
第4配線層22dには、平面状の基準側駆動コイル2及び平面状の基準コイル4が同心状に形成されており、該各コイル2、4が磁気結合している。基準側駆動コイル2及び基準コイル4の巻き方向は、図2の上方から見ると、該各コイル2、4の内側から外側の向きで時計周り方向となっている。
検知側駆動コイル1の内側端1aは、第1絶縁層23aを貫通するビア24aを通じて第2配線層22bの導電パターン25aに接続されている。更に、導電パターン25aは、第1絶縁層23aのビア24bを通じて第1配線層22aの導電パターン25bに接続されており、この導電パターン25bが発振回路7に接続されている。従って、検知側駆動コイル1の内側端1aは、ビア24a、導電パターン25a、ビア24b、及び導電パターン25bを通じて発振回路7に接続されている。
また、検知側駆動コイル1の外側端1bは、第1乃至第3絶縁層23a〜23c及び第2、第3配線層22b、22cを貫通するビア24cを通じて基準側駆動コイル2の外側端2bに接続されている。これにより、検知側駆動コイル1と基準側駆動コイル2が直列接続されている。
基準側駆動コイル2の内側端2aは、第3絶縁層23cを貫通するビア24dを通じて第3配線層22cの導電パターン25cに接続されている。更に、導電パターン25cは、第3絶縁層23cのビア24eを通じて第4配線層22dの導電パターン25dに接続されており、この導電パターン25dが発振回路7に接続されている。従って、基準側駆動コイル2の内側端2aは、ビア24d、導電パターン25c、ビア24e、及び導電パターン25dを通じて発振回路7に接続されている。
検知コイル3の内側端3aは、第1乃至第3絶縁層23a〜23c及び第2、第3配線層22b、22cを貫通するビア24fを通じて基準コイル4の内側端4aに接続されている。また、検知コイル3の外側端3bは、第1配線層22aの導電パターン25eに接続され、更に該導電パターン25eを通じてコンデンサー9に接続されている。また、基準コイル4の外側端4bは、第4配線層22dの導電パターン25fに接続され、更に該導電パターン25fを通じて抵抗8に接続されている。
調整用コイル5は、第1絶縁層23aを貫通する2つのビア24g、24h及び第2配線層22bの導電パターン25gを通じて導通され、かつ第1絶縁層23aを貫通する他の2つのビア24i、24j及び第2配線層22bの他の導電パターン25hを通じて導通されている。これにより、第1配線層22aには、導電パターン25eを調整用コイル5に接触させることなく導出するための空きスペースが形成されている。
また、調整用コイル5の両端は、第1配線層22aの2つの導電パターン25g、25hに接続され、更に該各導電パターン25g、25hを通じて可変抵抗6に接続されている。
このような構造の多層基板21により、図1の回路が構成される。なお、図2において、検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5の巻き方向は、該各コイル1〜5に対する配線接続の構成に応じて適宜変更することができる。また、各ビア24a〜24jの内側にはメッキが施されて、該各ビア24a〜24jが導通しているものとする。
ここで、多層基板21に形成された検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、及び基準コイル4には、製造時の寸法誤差等が生じて、これが差動トランス式透磁率センサー10の出力の誤差の原因となる。
本実施形態では、上記のようにトナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量を連続的に滑らかに変化させて、検知コイル3の起電圧V2を基準コイル4の起電圧V1に正確に等しくし、差動電圧V0を「0」に高精度で設定することができる。このため、上記出力の誤差を修正することが可能である。
また、上記のように基準コイル4の巻き数を検知コイル3の巻き数よりも減らしたり、あるいは基準側駆動コイル2に対する基準コイル4の離間距離を検知側駆動コイル1に対する検知コイル3の離間距離よりも長くして、基準側駆動コイル2と基準コイル4の磁気結合係数を検知側駆動コイル1と検知コイル3の磁気結合係数よりも小さくしたりしているので、トナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により差動電圧V0を「0」に設定することができる。
なお、上記実施形態では、調整用コイル5を検知側駆動コイル1に磁気結合させているが、調整用コイル5を基準側駆動コイル2に磁気結合させて、この調整用コイル5に可変抵抗6を並列接続してもよい。この場合は、基準側駆動コイル2が請求項1の第1駆動コイルに対応し、検知側駆動コイル1が請求項1の第2駆動コイルに対応し、基準コイル4が請求項1の第1誘導コイルに対応し、検知コイル3が請求項1の第2誘導コイルに対応することとなる。また、調整用コイル5を多層基板21の第4配線層22dに配して、調整用コイル5を基準コイル4の外側に設ける。更に、検知コイル3の巻き数を基準コイル4の巻き数よりも減らしたり、あるいは検知側駆動コイル1と検知コイル3の磁気結合係数を基準側駆動コイル2と基準コイル4の磁気結合係数よりも小さくしたりする。そして、トナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により差動電圧V0を「0」に設定する。
[変形例1]
変形例1では、上記実施形態のように基準コイル4の巻き数を検知コイル3の巻き数よりも減らしたり、あるいは基準側駆動コイル2と基準コイル4の磁気結合係数を検知側駆動コイル1と検知コイル3の磁気結合係数よりも小さくしたりする代わりに、図3に示すように補正用コイル31及び該補正用コイル31の両端に並列接続された固定抵抗32からなる閉回路を設け、補正用コイル31を、基準コイル4と共に基準側駆動コイル2に磁気結合させている。
この補正用コイル31には、基準側駆動コイル2の磁束に応じた誘導電流が生じるので、補正用コイル31を設けていない場合と比較すると、基準コイル4に流れる誘導電流が減少する。従って、調整用コイル5により検知コイル3の誘導電流が減少すると共に、補正用コイル31を設けたことから基準コイル4の誘導電流が減少することとなる。
例えば、検知側駆動コイル1、検知コイル3、調整用コイル5の磁気結合係数及び巻き数を、基準側駆動コイル2、基準コイル4、補正用コイル31の磁気結合係数及び巻き数に一致させて、固定抵抗32の抵抗値を可変抵抗6の抵抗値の範囲に含まれるように設定する。具体的には、可変抵抗6の抵抗値の範囲を10Ω〜1KΩに設定すると共に、固定抵抗32の抵抗値を100Ωに設定する。これにより、可変抵抗6の抵抗値の増減により調整用コイル5に流れる誘導電流の量を調節して、検知コイル3の誘導電流の量を基準コイル4の誘導電流の量の上下で増減させることが可能となり、検知コイル3の起電圧V2を基準コイル4の起電圧V1に等しく設定し、差動電圧V0を「0」に設定することが可能となる。
なお、変形例1では、調整用コイル5を検知側駆動コイル1に磁気結合させると共に、補正用コイル31を基準側駆動コイル2に磁気結合させているが、逆に調整用コイル5を基準側駆動コイル2に磁気結合させると共に、補正用コイル31を検知側駆動コイル1に磁気結合させてもよい。そして、調整用コイル5に可変抵抗6を並列接続し、補正用コイル31に固定抵抗32を並列接続する。この場合も、トナーの非検知のときに、可変抵抗6の抵抗値の増減により差動電圧V0を「0」に設定することができる。
[変形例2]
変形例2では、図4に示すように検知コイル3及び調整用コイル5を第1配線層22aに設けると共に、検知側駆動コイル1を第2配線層22bに設け、また基準コイル4を第4配線層22dに設けると共に、基準側駆動コイル2を第3配線層22cに設けている。また、各ビア24c、24e、24f及び各導電パターン25a、25cを設けて、検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、基準コイル4、及び調整用コイル5を適宜結線し、図1の回路を構成している。
このような構造においても、検知側駆動コイル1に対して検知コイル3及び調整用コイル5を磁気結合させたり、基準側駆動コイル2に対して基準コイル4を磁気結合させたりすることができ、上記実施形態と同様の作用並びに効果が達成される。
なお、検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5の全てを同一の配線層に形成し、検知側駆動コイル1、検知コイル3、及び調整用コイル5と、基準側駆動コイル2及び基準コイル4とをその配線層上で互いに離間させて設けることによっても、図1の回路を構成し得る。
また、検知側駆動コイル1、基準側駆動コイル2、検知コイル3、基準コイル4、及び調整用コイル5として、渦巻状のコイルを例示しているが、1回巻きのループ状のコイルでも、またループ状のコイルが閉じていなくてもよく、更にコイルを平面視したときに該コイルの形状が円形であっても、多角形であっても構わない。
また、上記実施形態では、電流調整用素子として可変抵抗を例示しているが、この可変抵抗の代わりに、トランジスタ(FETを含む)などのデバイスを調整用コイル5の両端に並列接続し、このデバイスに対して外部から電流や電圧を加えて、調整用コイル5に流れる誘導電流を増減させても構わない。
また、図1乃至図4を用いて説明した構成及び構造は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 検知側駆動コイル
2 基準側駆動コイル
3 検知コイル
4 基準コイル
5 調整用コイル
6 可変抵抗
7 発振回路
8 抵抗
9 コンデンサー
10 差動トランス式透磁率センサー
11 増幅回路
21 多層基板

Claims (9)

  1. 絶縁層及び配線層を積層してなる基板と、
    前記配線層に形成された平面状の第1駆動コイル、平面状の第1誘導コイル、平面状の第2駆動コイル、平面状の第2誘導コイル、及び平面状の調整用コイルと、
    前記調整用コイルの両端に電流調整用素子を並列接続してなる閉回路と、
    発振信号を出力する発振部と、を備え、
    前記第1駆動コイル、前記第1誘導コイル、及び前記調整用コイルを互いに同心状に配置すると共に、前記第2駆動コイル及び前記第2誘導コイルを互いに同心状に配置し、
    前記発振部の発振信号が前記第1駆動コイル及び前記第2駆動コイルに加えられて、前記第1誘導コイル、前記第2誘導コイル、及び前記調整用コイルにそれぞれの誘導電流が流れ、前記第1誘導コイルの誘導電流及び前記第2誘導コイルの誘導電流の差分が出力される回路構成を有し、
    前記調整用コイルには、前記調整用コイルに流れる誘導電流を調節する前記電流調整用素子が設けられている差動トランス式透磁率センサー。
  2. 前記第2誘導コイルの巻き数が、前記調整用コイルに対して同心状に配置された前記第1誘導コイルの巻き数よりも少なく設定されている請求項1に記載の差動トランス式透磁率センサー。
  3. 前記第2誘導コイルと前記第2駆動コイルの磁気結合係数が、前記調整用コイルに対して同心状に配置された前記第1誘導コイルと前記第1駆動コイルの磁気結合係数よりも低く設定されている請求項1に記載の差動トランス式透磁率センサー。
  4. 前記第2駆動コイル及び前記第2誘導コイルに対して同心状に配置された補正用コイルと、
    前記補正用コイルの両端に固定抵抗を並列接続してなる別の閉回路と、を備え、
    前記発振部の発振信号が前記第2駆動コイルに加えられると、前記補正用コイルに誘導電流が流れる請求項1に記載の差動トランス式透磁率センサー。
  5. 前記第1誘導コイルは、前記第2誘導コイルよりも検出対象となる磁性体の近くに配置される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の差動トランス式透磁率センサー。
  6. 前記第2誘導コイルは、前記第1誘導コイルよりも検出対象となる磁性体の近くに配置される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の差動トランス式透磁率センサー。
  7. 前記第1駆動コイル、前記第1誘導コイル、及び前記調整用コイルと、前記第2駆動コイル及び前記第2誘導コイルとが、前記基板の配線層において互いに離間して設けられた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の差動トランス式透磁率センサー。
  8. 前記基板は、絶縁層を介して積層された2つの配線層を有し、
    前記第1駆動コイル、前記第1誘導コイル、及び前記調整用コイルが前記各配線層の一方に設けられ、
    前記第2駆動コイル及び前記第2誘導コイルが前記各配線層の他方に設けられた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の差動トランス式透磁率センサー。
  9. 前記基板は、それぞれの絶縁層を介して順次積層された第1配線層、第2配線層、第3配線層、及び第4配線層を有し、
    前記第1誘導コイル及び前記調整用コイルが前記第1配線層に設けられ、
    前記第1駆動コイルが前記第2配線層に設けられ、
    前記第2駆動コイルが前記第3配線層に設けられ、
    前記第2誘導コイルが前記第4配線層に設けられた請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の差動トランス式透磁率センサー。
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