JP2018076616A - 涼感織布及びそれを使用して構成される布製品 - Google Patents

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【課題】
使用したときに涼しく感じる機能性を布帛に持たせながらも、布帛の外観が当該機能性によって損なわれること防止することができる涼感織布を提供する。
【解決手段】
普通糸と機能性糸とから構成される織布であって、機能性糸は、中空状の合成樹脂製フィラメントを含むものであって、赤外線反射材と熱伝導性向上材とを含有し、織布の一方の面において機能性糸が露出する面積に対して普通糸が露出する面積が大きくなるように織成した涼感織布である。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用時に涼しく感じる涼感織布、及びそれを使用して構成される布製品に関する。
夏季など温度が高い時期に主に使用される機能性を有する素材が開発されている。例えば、特許文献1には、窒化アルミニウム微粒子などのファインセラミックスの分散液に対して綿布を含浸し、それを乾燥してファインセラミクスの粒子を布帛に固着させることと、ファインセラミクスを固着させた布帛を肌着として使用することとが記載されてている。
特許文献2には、ポリアミドなどの合成樹脂で構成した不通気性中空状体とした糸で全天候型の衣服を編成することが記載されている。この考案では、注入する空気圧の強弱によって、中空状体である糸を膨張又は収縮させて通気孔の大小に可変させて、外気との断熱効果を変化させるとされている。
中空状の糸で構成した織編物としては、特許文献3の発明や、特許文献4の発明が公知である。特許文献4の仮撚中空マルチフィラメント糸は、中空にすることによって光の反射や屈折を発現させて防透制を高めるとされている。このため防撓材として機能する酸化チタンの微粒子の含有量を減少させることができるとされている。
特開平6−313267号公報 実公昭44−25848号公報 特開昭52−8170号公報 2016−113714号公報
特許文献1及び特許文献4のように、セラミクスの粒子や酸化チタンなどの粒子を布帛に固着させて布帛の機能性を向上させると、固着させた機能性の粒子によって布帛の外観や質感が損なわれてしまうことがある。また、特許文献2ないし4のように、布帛を構成する糸を中空状にした場合は防透性が向上するなど機能性が向上する。しかし、光の屈折や反射によって布帛に過剰な艶がでたり布帛の白色に見えしまうなど、布帛の外観が質感が損なわれていまうことがある。
本発明は、使用したときに涼しく感じる機能性を布帛に持たせながらも、布帛の外観が当該機能性によって損なわれること防止することができる涼感織布と、その涼感織布で構成された布製品を提供することを目的とする。
普通糸と機能性糸とから構成される織布であって、機能性糸は、中空状の合成樹脂製フィラメントを含むものであって、赤外線反射材と熱伝導性向上材とを含有し、織布の一方の面において機能性糸が露出する面積に対して普通糸が露出する面積が大きくなるように織成した涼感織布によって、上記の課題を解決する。この涼感織布では、織布の一方の面において機能性糸に対して普通糸の方がより多く露出する。このため、機能性糸によって涼感織布の外観が損なわれ難くなっている。その一方で機能性糸によって涼感を発現させることが可能となっている。
織布の組織は、織布の一方の面において普通糸の露出率が50%を超える、綾織又は朱子織とすることが好ましい。経糸若しくは緯糸の露出率は、以下のようにして求める。
普通糸の露出率(%)=普通糸の露出面積/(普通糸の露出面積+機能性糸の露出面積)×100
綿、毛、、麻、及び絹からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の天然繊維を含有するものであることが好ましい。これにより、外観は天然繊維で構成した布帛でありながら、使用したときに涼しく感じる天然繊維からなる織布を得ることができる。
機能性糸は、ナイロン、ポリエステル、及びポリウレタンからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の合成樹脂材料から構成されるものとすることが好ましい。これらの材料を使用することによって、涼感織布に速乾性を付与することができる。
上記の涼感織布を使用して布製品を縫製することで、高い時期においても涼しく感じる布製品を提供することができる。
本発明によれば、使用したときに涼しく感じる機能性を布帛に持たせながらも、布帛の外観が当該機能性によって損なわれること防止することができる涼感織布と、その涼感織布で構成された布製品とを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る涼感織布の一方の面の組織図である。 図1の涼感織布の他方の面を示す組織図である。 本発明の他の実施形態に係る涼感織布の一方の面の組織図である。 図3の涼感織布の他方の面を示す組織図である。 本発明の他の実施形態に係る涼感織布の一方の面の組織図である。 図5の涼感織布の他方の面を示す組織図である。 本発明の他の実施形態に係る涼感織布の一方の面の組織図である。 図7の涼感織布の他方の面を示す組織図である。 本発明の他の実施形態に係る涼感織布の一方の面の組織図である。 図7の涼感織布の他方の面を示す組織図である。 涼感織布の評価試験に使用した装置を示す図面である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態の涼感織布1aは、普通糸11aと機能性糸12aとから構成される織布である。より具体的には、経糸13として普通糸11aを使用して、緯糸14として機能性糸12aを使用している。涼感織布1aは、図1及び図2に示したように、3/1綾織組織としている。図1及び図2では、経糸を黒色で示し、緯糸を白色で示し、図3ないし図10についても同様である。
図1の組織図に示したように、涼感織布1aの一方の面においては、普通糸11aの露出率は75%であり、機能性糸12aの露出率は25%である。一方、涼感織布1aの他方の面においては、図2の組織図に示したように、普通糸11aの露出率は25%であり、機能性糸12aの露出率は75%である。本実施形態の涼感織布1aでは、以上のようにして、一方の面において機能性糸12aに対して普通糸11aが露出する面積が大きくなるようにしている。
一方の面において、機能性糸に対して普通糸が露出する面積が大きくなるようにするには、例えば、図3及び図4の組織図に示したように、綾織の1種である3/1破れ斜文織としてもよい。涼感組織1bの一方の面において、経糸13(普通糸11b)の露出率は、図1の場合と同様に、75%であり、緯糸14(機能性糸12b)の露出率は、図1の場合と同様に、25%である。そして、他方の面においては、経糸13(普通糸11b)の露出率は、図2の場合と同様に、25%であり、緯糸14(機能性糸12b)の露出率は75%である。
一方の面において、機能性糸に対して普通糸が露出する面積が大きくなるようにするには、例えば、図5及び図6の組織図に示したように、綾織の1種である2/1綾織りとしてもよい。涼感組織1cの一方の面においては、図5に示したように、経糸13(普通糸11c)の露出率は62.5%であり、緯糸14(機能性糸12c)の露出率は37.5%である。そして、他方の面においては、図6に示したように、経糸13(普通糸11c)の露出率は37.5%であり、緯糸14の露出率は62.5%である。
一方の面において、機能性糸に対して普通糸が露出する面積が大きくなるようにするには、例えば、図7及び図8の組織図に示したように、朱子織の一種である5枚朱子織としてもよい。涼感組織1dの一方の面においては、図7に示したように、経糸13(普通糸11d)の露出率は80%であり、緯糸14(機能性糸12d)の露出率は20%である。そして、他方の面においては、図8に示したように、経糸13(普通糸11d)の露出率は20%であり、緯糸14(機能性糸12d)の露出率は80%である。
一方の面において、機能性糸に対して普通糸が露出する面積が大きくなるようにするには、例えば、図9及び図10の組織図に示したように、朱子織の一種である8枚朱子織としてもよい。涼感組織1eの一方の面においては、図9に示したように、経糸13(普通糸11e)の露出率は87.5%であり、緯糸14(機能性糸12e)の露出率は12.5%である。そして、他方の面においては、経糸13(普通糸11e)の露出率は12.5%であり、緯糸14(機能性糸12e)の露出率は87.5%である。
以上のように、涼感織布の一方の面において普通糸の露出率が50%を超える綾織又は涼感織布の一方の面において普通糸の露出率が50%を超える朱子織を採用することによって、一方の面において機能性糸12に対して普通糸11が露出する面積が大きくなるようにすることができる。涼感織布を使用する際には、涼感織布の一方の面が製品の表側になるような布使いをすることによって、外観は普通の織布に見えるものの、涼感の機能性を備えた織布を提供することができる。
例えば、上記の実施形態の涼感織布を使用して衣服などの布製品を縫製する場合は、織布の一方の面が衣服の表側になり、織布の他方の面が衣服の裏側になるようにすればよい。このようにすれば、外観は普通糸を使用した衣服でありながら、涼感の機能性を備えた布製品を提供することが可能になる。
上記の実施形態においては、機能性糸として、中空状の合成樹脂製フィラメントであって、赤外線反射材と熱伝導性向上材とを含有するものを使用した。例えば、機能性糸は、複数本の中空状の合成樹脂製フィラメントを撚った撚糸とすることができる。また、機能性糸は、合成樹脂材料を中空状にしたモノフィラメントであってもよい。
機能性糸に含まれる合成樹脂材料は、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の合成樹脂材料を含むことが好ましい。ナイロンやポリエステルは、ほとんど水を吸わず、吸湿もしないので涼感織布に速乾性を付与することができる。速乾性を高めることによって、蒸れにくくしてさらに涼感を向上させることができる。ポリウレタンは、伸縮性に優れるため、例えば、ポリウレタン糸を芯材として使用し、それにナイロン糸やポリエステル糸を巻き付けることで、機能性糸に伸縮性を持たせることができる。この場合は、ポリエステル糸、ナイロン糸、及びポリウレタン糸のうち少なくとも一つの糸を中空状にすればよい。ポリエステル糸、ナイロン糸、及びポリウレタン糸は、モノフィラメントでもよいし、マルチフィラメントであってもよい。
赤外線反射材としては、例えば、白色顔料の粉末を含有するものを使用することができる。白色顔料としては、例えば、金属酸化物、鉱物、及び無機物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の粉末が挙げられる。金属酸化物としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛が挙げられる。鉱物としては、例えば、
白色雲母が挙げられる。無機物としては、例えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウムが挙げられる。赤外線反射材は、例えば、機能性糸に付着させたり、機能性糸に練り込んだりすればよい。赤外線反射材を配合することによって、織布の他方の面の温度が上昇することを防ぐことができる。
白色顔料を配合することによって、紫外線が涼感織布を透過する量を低減することができる。これによって、涼感織布を使用した際に日焼けを防止することが可能になる。
熱伝導性向上材としては、例えば、ダイヤモンド、窒化珪素、窒化アルミニウム、炭化珪素、ベリリア、アルミナ、ヒスイ輝石、エジリン輝石、及びコスモクロア輝石からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の粉末を含有するものを好適に使用することができる。熱伝導性向上材は、例えば、機能性糸に付着させたり、機能性糸に練り込んだりすればよい。熱伝導性向上材を配合することによって、肌が涼感織布に触れたときに冷感を生じさせることができる。
上記の実施形態においては、普通糸として、涼感を生じさせる機能性を有しない普通の糸を使用した。普通糸は赤外線反射材を含有しないため、任意の染料や顔料を使用して白色以外の任意の色彩に着色することが可能である。また、普通糸を変更することによって任意の風合いや感触を涼感織布に付与することができる。例えば、普通糸として、綿、毛、麻、及び絹からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の天然繊維を使用することができる。これによって外観や質感は天然繊維で構成した織布と同様にして、涼感を生じさせる機能を織布に付与することが可能になる。
本実施形態の涼感織布では、中空状であり遮熱効果を備えるため、涼感織布の一方の面が太陽光などによって加熱されても、涼感織布の他方の面が昇温し難い。これによって、涼感織布の他方の面に涼感を持たせることができる。
上記の実施形態においては、経糸13に普通糸を使用し、緯糸14に機能性糸を使用した。経糸と緯糸の関係を入れ替えてもよい。緯糸に普通糸を使用し、経糸に機能性糸を使用した場合、機能性糸に対して普通糸が多く露出する面の表と裏の関係が入れ替わる。すなわち、上記の実施形態で織布の表側に普通糸が多く露出しているとすれば、緯糸に普通糸を使用し経糸に機能性糸を使用した場合は織布の裏側に普通糸が多く露出する。この場合は、織布の裏側を一方の面として使用すればよい。
以下、本発明の実施例を挙げて、より具体的に説明する。
中空形状の断面に対応する口金を備える押出機を利用して、ナイロンを溶融紡糸して複数の中空形状のモノフィラメントが縒り合されてなるマルチフィラメントを得た。ナイロンを溶融し、混錬する際に、酸化チタンの粉末と、ヒスイ輝石の粉末を添加した。
ポリウレタンを乾式紡糸してポリウレタンのマルチフィラメントを得た。これに、上記のナイロン製のフィラメントを巻き付けて熱セットし、機能性糸を得た。この機能性糸を緯糸として使用し、リング紡績で得た綿糸を経糸として使用し、3/1綾織りの涼感織布を得た。綿糸は、インジゴ染料で染色されたものを使用した。涼感織布の外観は、白色の綿糸とインジゴで染色した綿糸を織成した通常のデニム生地と同じであった。この涼感織布を引っ張ってみると伸縮性を備えていた。
上記のデニム生地と、比較のために用意した試験布(比較例)とを、図11に示した試験装置にセットして、それぞれの生地の裏面における温度を測定した。比較のために用意した試験布は、上記の涼感織布の機能性糸を通常のデニム生地において緯糸として使用される未染色の綿糸に変更した点以外は、上記の涼感織布と同じものである。図11の装置は、発泡スチロールで構成した試験台21と、高さ1cmであり平面側と底面側とに開口部を備える枠状の試料台22と、試料台の内部に設置された熱電対センサー25と、熱電対センサーの上に配される黒体テープ26と、写真撮影用のレフランプ23と、レフランプ23の支持部24とを備える。レフランプ23の光源は白熱電球である。白熱電球では、発光効率が悪く、電力の多くが赤外線や熱として放出される。
測定条件は、20℃、湿度65%の環境でレフランプ23と試験台21の距離は30cmとした。上記の涼感織布27と比較のために用意した試験布28(比較例)とをそれぞれ試料台22に載せた状態でレフランプを点灯し、15分間にわたって、熱電対で生地の裏面の温度の変化を測定した。測定が終わると、涼感織布27の位置と比較のために用意した試験布28の位置を入れ替えて再度同じ要領で測定を行った。2回の測定位置を平均化して、表1にまとめた。
Figure 2018076616
表1に記載した通り、本発明の実施例に係る涼感織布では、比較例に係る試験布と比べて最大で5.4℃もの温度差が生じる。このことから、本実施例に係る涼感織布は、太陽光線に曝されるなどしても生地の裏側の温度が上昇し難いことがわかる。
次に、JIS L 1096のB法によって、本実施例に係る涼感織布の滑脱抵抗力を調べたところ、縦方向は1.9であり、横方向は1.2であった。このことから、滑脱に対する抵抗性は十分であることがわかった。
次に、本実施例に係るデニム生地の拡散性残留水分率を調べた。試験方法は、水を滴下する前に20℃、湿度65%の環境で試験片の質量(W0)を測定する。試験片に0.3mlの水を滴下して質量(W1)を測定する。試験片を吊り下げた状態にして、経過時間毎の質量(W2)を測定する。次式によって拡散性残留水分率を求める。結果を表2に示す。
拡散性残留水分率(%)=(W2−W0)×100/(W1−W0)
Figure 2018076616
表2に示したように本実施例に係るデニム生地では、約70分で拡散性残留水分率は0%になった。このことから、本実施例に係る涼感織布では、汗などで濡れても速やかに乾燥することがわかる。
次に、本実施例に係る涼感織布の接触冷感性について調べた。試験方法は、カトーテック社の測定装置(サーモラボII)を使用して、温度差10℃で測定を行った。その結果、本実施例に係るデニム生地では熱伝導率が0.124W/cmであった。このことから、本実施例に係るデニム生地は、接触冷感性を備えることがわかった。
次に、本実施例に係る涼感織布の紫外線遮蔽率について調べた。試験方法は、AS/NZS4399:1996に準じて行った。測定波長は290−400nmである。その結果、本実施例に係る涼感織布における紫外線の透過率は、紫外線A波、紫外線Bは共に0.05%であり、UPF評価は50プラス(秀評価)であった。このことから、本実施例に係るデニム生地は、優れた紫外線遮蔽率を備えることがわかった。
次に、本実施例に係るデニム生地を使用してジーンズパンツを作製した。このジーンズパンツを着用して感応評価を行った。脚を通すと接触冷感があり涼しく感じた。このジーンズパンツを着用して、夏場の日光の当たる場所に移動したところ、経緯糸共に綿糸で織成した従来のジーンズパンツに比較して、明らかに涼しく感じた。従来のジーンズパンツでは日光が当たっている部分がジリジリ加熱される感覚があったが、本実施例に係る涼感織布を使用したジーンズパンツでは、そのように加熱される感覚はしなかった。
上記の実施例はデニム生地に係るものである。本発明の涼感織布の用途は、デニム生地に限定されず、例えば、パジャマ、作業着、カジュアル衣服などの衣服の生地、シーツや枕カバーなどの寝具の生地、リストバンドなどの装飾品の生地、サポーターなどの支持具の生地など、涼感が求められる布製品の生地として好適に使用することができる。
13 経糸
14 緯糸
1a 涼感織布
11a 普通糸
12a 機能性糸
1b 涼感織布
11b 普通糸
12b 機能性糸
1c 涼感織布
11c 普通糸
12c 機能性糸
1d 涼感織布
11d 普通糸
12d 機能性糸
1e 涼感織布
11e 普通糸
12e 機能性糸

Claims (5)

  1. 普通糸と機能性糸とから構成される織布であって、
    機能性糸は、中空状の合成樹脂製フィラメントを含むものであって、赤外線反射材と熱伝導性向上材とを含有し、
    織布の一方の面において機能性糸が露出する面積に対して普通糸が露出する面積が大きくなるように織成した涼感織布。
  2. 織布の組織は、織布の一方の面において普通糸の露出率が50%を超える綾織又は朱子織である請求項1に記載の涼感織布。
  3. 普通糸は、綿、毛、麻、及び絹からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の天然繊維を含有するものである請求項1又は2に記載の涼感織布。
  4. 機能性糸は、ナイロン、ポリエステル、及びポリウレタンからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の合成樹脂材料を含むものである請求項1ないし3のいずれかに記載の涼感織布。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の涼感織布で構成された布製品。
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