JP2018075549A - コンクリート処理装置、コンクリート処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート中の骨材を好適に分離して再利用することが可能になり、且つコンパクト化できるコンクリート処理装置等を提供する。【解決手段】コンクリート処理装置1は、コンクリート処理槽10、貯水槽50、中和槽70等を有する。コンクリート処理槽10は、アジテータ車を洗浄した洗浄水に含まれるコンクリート等を受け入れるものであり、コンクリート処理槽10の中に上下複数段にふるい20が配置され、水30を湛えた状態で用いられる。上段のふるい20の目合いは、下段のふるい20よりも大きくなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリートの骨材等を分離するコンクリート処理装置等に関する。
土木・建築工事において市中の生コン工場などからコンクリートを購入して打設する際、打設時のコンクリートのロスに備え、実際に必要となるコンクリート量よりも若干多い量を購入してアジテータ車で現場に搬入することが多い。
このため、工事後に余剰のコンクリート(いわゆる残コン)が発生する。また、アジテータ車のシュートなどにもコンクリートが付着しており、これを工事現場で洗浄する際にも残コンが発生する。
残コンを現場にて処理する場合、通常、地盤を掘削して掘削部にブルーシート等を敷設したうえで残コンを投入して水洗いし、コンクリートの硬化後、これを破砕してコンクリートガラとして産廃処理として搬出する。あるいは、ドラム缶の中に水洗いした残コンを入れ、ドラム缶ごと混合廃棄物として産廃処理することもある。
残コンには資源として再利用可能な粗骨材・細骨材等の骨材が含まれているが、上記の方法ではこのような骨材もコンクリートガラと一緒に廃棄されており、これを有効に再利用することが求められている。
この点、特許文献1には、骨材分離用スクリーンを設けた舟形のバケットを用いて残コンを粗骨材とモルタルに分離し、分離した粗骨材とモルタルから路盤用資材を製造することが記載されている。特許文献2には、架台に載置したミキサーに残コンと水を投入し、ミキサーを回転させて残コンから骨材を分離し、骨材を架台下の骨材保持部に溜める一方、骨材を除く残コン処理水をタンク室に溜め、中和、凝集などの処理を行うことが記載されている。
特開2010-214718号公報 特開2008-49479号公報
しかしながら、特許文献1では1つの骨材分離用スクリーンを用いて粗骨材を分離しているため、粒径の小さな細骨材がモルタルと一緒にスクリーンを透過してバケットに堆積し、細骨材を回収するのが難しい。スクリーンの目合いを小さくして粗骨材と細骨材を分離することも考えられるが、スクリーンを細かくするとすぐに目詰まりしてコンクリートの分離がうまくいかない恐れがある。
また特許文献2では、骨材と、骨材を除く残コン処理水とを別々の空間に排出するため、装置が大掛かりなものになり、設置できる工事現場が限られる等の問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、コンクリート中の骨材を好適に分離して再利用することが可能になり、且つコンパクト化できるコンクリート処理装置等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、コンクリートを受け入れるコンクリート処理槽と、前記コンクリート処理槽の中に上下複数段に配置されたふるいと、を有し、上段の前記ふるいの目合いは、下段の前記ふるいよりも大きいことを特徴とするコンクリート処理装置である。
本発明のコンクリート処理装置により、残コン中の骨材等を現場にて簡単且つ好適に分離できる。特に、目合いの異なる複数のふるいを目合いの大きい順に上段から設置しておくことで、上段のふるいに粒径の大きな粗骨材が堆積する一方で、コンクリート中のモルタルや粒径の小さい細骨材は当該ふるいを容易に通り、ふるいの目が詰まってコンクリートの分離に支障が生じることはない。粒径の小さい細骨材は下段のふるいに堆積するので、細骨材と粗骨材の両方を好適に分別回収でき、現場で回収した骨材の有効利用が可能になる。また、本発明ではコンクリートを受け入れるコンクリート処理槽で骨材等の分離も行うので装置をコンパクト且つ低コスト化でき、広いスペースも不要である。
前記コンクリート処理槽は、内部に水を有することが望ましい。また前記水に、前記コンクリートの骨材の分離を促進するための分離剤が含まれることも望ましい。
これにより、コンクリート処理槽に流し込まれたコンクリートを水中に分散させ、骨材等の分離を促進することができる。この水にポリカルボン酸などの分離剤を投入することで、コンクリートの骨材等の分離をさらに促進することができる。
本発明のコンクリート処理装置は、前記コンクリート処理槽から出た水を貯留する貯水槽を更に有することが望ましい。また、前記コンクリート処理槽から出た水を中和する中和槽を更に有することも望ましい。
上記の貯水槽を設けることにより、コンクリートを含む洗浄水等を流し込んだ時にコンクリート処理槽から装置の外にアルカリ性の水が直接排出されることがない。また上記の中和槽を設けることにより、コンクリート処理槽から出たアルカリ性の水を別途中和して下水等に戻すことが可能になる。
前記コンクリート処理槽の内部は、上下方向の仕切板によって、前記ふるいが配置される骨材分離室と、前記コンクリート処理槽から水を排出する排水室とに区画され、前記仕切板と前記コンクリート処理槽の底面との間に隙間が形成されることが望ましい。
これにより、コンクリート等を含まない上澄み水を排水室から排出することが可能になり、排水の処理が容易になる。
前記コンクリート処理槽は、最下段の前記ふるいを載置するための柱部を有することが望ましい。
これにより、コンクリートから分離したモルタルを堆積させるためのスペースをコンクリート処理槽の底部に確保できる。
前記ふるいは、前記コンクリート処理槽から取り出し可能であることが望ましい。
これにより、ふるいに堆積した骨材をふるいごと容易に取り出すことができ、またふるいを清掃して繰り返し利用することも容易である。
第2の発明は、工事現場において、コンクリートを第1の発明のコンクリート処理装置のコンクリート処理槽に流し込み、各ふるいに堆積した骨材と、前記コンクリート処理槽の底部に堆積したモルタルを回収することを特徴とするコンクリート処理方法である。
本発明により、コンクリート中の骨材を好適に分離して再利用することが可能になり、且つコンパクト化できるコンクリート処理装置等を提供することができる。
コンクリート処理装置1の概略を示す図。 コンクリート処理槽10を示す図。 ふるい20を示す図。 ふるい20を配置した状態のコンクリート処理槽10を示す図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート処理方法について説明する図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.コンクリート処理装置1)
図1は本発明の実施形態に係るコンクリート処理装置1の概略を示す図である。このコンクリート処理装置1は、工事現場に設置され、工事後に発生した余剰のコンクリートや、アジテータ車のシュート等を洗浄した後の洗浄水中に含まれるコンクリートから粗骨材、細骨材等の骨材を分離し、これらの骨材の再利用を可能にするものである。以下、これらのコンクリートを残コンということがある。
コンクリート処理装置1は、コンクリート処理槽10、貯水槽50、中和槽70等を有する。
コンクリート処理槽10は上記した残コンを受け入れて、コンクリートから骨材とモルタルを分離するものである。コンクリート処理槽10は内部に水30を有する状態で使用され、コンクリート処理槽10の中にはコンクリートから骨材等を分離するためのふるい20が配置される。
貯水槽50は、コンクリート処理槽10からホース40を介して排出された水30を貯留するものである。コンクリート処理槽10でコンクリートから骨材とモルタルを分離する際、コンクリート処理槽10の水30はアルカリ性になっている。
中和槽70は、ポンプ61により貯水槽50からホース60等を介して送られたアルカリ性の水30を、無機酸等の中和剤により中和するものである。
(2.コンクリート処理槽10とふるい20)
図2はコンクリート処理槽10を示す図である。図2(a)はコンクリート処理槽10の平面であり、図2(b)はコンクリート処理槽10を図2(a)の下側から見た側面を示す図である。また図2(c)は図2(a)のコンクリート処理槽10の線A−Aによる断面を示す図である。
コンクリート処理槽10は、上部が開口した函型の形状を有する。コンクリート処理槽10の平面は略長方形状であり、上下方向の仕切板13によって排水室11と骨材分離室12に区画される。仕切板13とコンクリート処理槽10の底面との間には隙間130が設けられる。
コンクリート処理槽10の側面には吊部110が設けられており、小型クレーン等でコンクリート処理槽10の吊部110を吊って移動させることが可能である。
前記したように、コンクリート処理槽10は内部に水30を有する状態で用いられる。排水室11は、後述するように残コンをコンクリート処理槽10に流し込む際に、体積増分の水30をコンクリート処理槽10から排出するためのものである。排水室11の水30は前記したようにホース40を介して貯水槽50に排出される。
排水室11の側面の上部には、ホース40を取付けるための開閉可能な排水口111が設けられる。本実施形態では、同様の排水口111が排水室11の側面の下部にも設けられる。
骨材分離室12は、残コンを受け入れて、そのコンクリートからモルタルと骨材を分離するものである。骨材分離室12にはふるい20(図1参照)が上下複数段に配置され、骨材分離室12の底面には最下段のふるい20を載置するための柱部121が配置される。柱部121にはL形鋼などを用いることができる。なお、図2の122はふるい20を配置する際の位置決めに用いるガイド板であり、上下方向に配置したフラットバー等が用いられる。
図3はふるい20を示す図である。図3(a)はふるい20の平面であり、図3(b)、(c)はそれぞれふるい20を図3(a)の下側、右側から見た側面を示す図である。
ふるい20は、金網24を結束バンド(不図示)等で枠体25の上に取付けて構成される。枠体25は、側板22、23の間を補強板21で接続したものであり、全体として略田の字の格子状の形状を有する。補強板21や側板22、23には鋼板等が用いられる。
側板22は平面において枠体25の四隅に配置され、側板23は平面において枠体25の各外辺の中央部に配置される。
図3(c)に示すように、側板22は略コの字状の断面を有する。側板22は、その断面の上辺が枠体25の上面に沿うように配置され、またその断面の下辺は上辺より短い。側板23も側板22と同様の断面形状を有し、その上辺が同じく枠体25の上面に沿うように配置される。なお、側板22の上には取手221が設けられる。
補強板21はフラットバー等であり、側板22、23を平面において略田の字状に接続するように配置される。
金網24は鋼線等の線材241を網目状に配置したものであり、その網目242がスクリーンとなってコンクリートから骨材とモルタルが分離される。上記の取手221は網目242に通して配置される。
図4はふるい20を配置した状態のコンクリート処理槽10を示す図である。図4(a)はコンクリート処理槽10の平面であり、図4(b)、(c)は図4(a)の線B−B、C−Cによる断面を示す図である。
図4(a)に示すように、本実施形態では、コンクリート処理槽10の骨材分離室12で平面において縦2列横2列にふるい20が配置される。ふるい20はコンクリート処理槽10に固定されず、人手で取り出し可能である。ふるい20は水平方向に沿って配置されるが、水平方向から傾斜して配置されてもよい。
また図4(b)に示すように、ふるい20は上下方向に複数段(図の例では6段)重ねて配置される。上段のふるい20の側板22、23の下辺は下段のふるい20の側板22、23の上辺の上に配置され、最下段のふるい20の側板22の下辺は柱部121の上に載置される。最下段のふるい20とコンクリート処理槽10の底面との間には空間が確保され、この空間には後述するようにコンクリートから分離したモルタルが堆積する。
ここで、下段のふるい20の側板22の取手221は、平面において上段のふるい20の側板22の取手221と対応する位置に配置される。前記したように側板22の下辺は上辺より短いので、下段のふるい20の側板22の取手221を、上段のふるい20の側板22の下辺と干渉せずに配置することができる。
各ふるい20の目合い(網目242の1辺の長さ)は5mm以上15mm以下の範囲とし、上段のふるい20の目合いを下段のふるい20よりも大きくして下に行くほどふるい20の目合いが小さくなる(細かくなる)ようにする。
本実施形態では目合いの範囲を5mm以上15mm以下とするが、これに限ることはない。例えば2mmなど、5mm未満の目合いのふるい20を用いることも可能であるし、15mmを超える目合いのふるい20を用いる事も可能である。ただし、5mm未満の目合いのふるい20を用いる場合、コストが高い、モルタル等による目詰まりを起こしやすいという問題があり、15mmを超える目合いのふるい20を用いる場合、粒径の大きな粗骨材を透過してしまうという問題がある。
(3.コンクリート処理方法)
次に、コンクリート処理装置1を用いてコンクリートから骨材等を分離して回収するコンクリート処理方法について説明する。
本実施形態では、工事現場においてアジテータ車のシュートやドラム等を洗浄水で洗い、図5に示すように水30を湛えた状態のコンクリート処理槽10の骨材分離室12にコンクリート(残コン)を含む洗浄水を流し込む。
なお、図5および後述する図6、7では説明のためふるい20については金網24のみを図示している。また本実施形態ではコンクリートを含む洗浄水を流し込むが、工事後に発生した余剰のコンクリートを直接コンクリート処理槽10の骨材分離室12に流し込むことも可能である。
コンクリートを含む洗浄水を流し込んだ状態のコンクリート処理槽10を図6に示す。図6の100は洗浄水中に含まれていたコンクリートを示し、コンクリート100はコンクリート処理槽10の水30内に分散する。この水30はアルカリ性となる。
そのままの状態でしばらく時間が経過すると、コンクリート100は自重で沈下し、図7に示すように各段のふるい20の金網24の目合いより大きい骨材101が当該金網24の上に堆積する。上段のふるい20の金網24の上にはより大きな粒径の粗骨材が堆積し、下段のふるい20の金網24の上にはより小さな粒径の細骨材が堆積する。
本実施形態では骨材分離室12の中央部に骨材101が堆積しているが、洗浄水の流し込み位置を適宜変え、骨材分離室12の平面で万遍なく流し込むようにすると、骨材101等を骨材分離室12の平面に万遍なく堆積させることができ、目詰まりをより確実に防ぐことができる。
一方、コンクリート処理槽10の底部には、コンクリート100から骨材101を分離した後のモルタル(モルタルペースト)102が堆積する。
洗浄水等を流し込むことによる水30の体積増分は装置の外に直接排出せずに、図6の矢印Dに示すように排水室11からホース40を介して貯水槽50(図1参照)に排出する。排水室11は仕切板13によって骨材分離室12の上部から隔てられているので、コンクリート100あるいはコンクリート100から分離した骨材101、モルタル102等を含まない上澄み水が排水室11から排出されることとなる。
貯水槽50に溜まった水30は図1に示すようにホース60を介して中和槽70に送られ、中和槽70で中和される。中和された水30は、下水等に還流させる。
コンクリート処理槽10では、排水室11の側面の下部の排水口111にホース(不図示)を取付け、当該排水口111を開いてコンクリート処理槽10内に残った水30も排出する。この排水もポンプ等を用いて上記の貯水槽50および中和槽70に送り、中和した後下水等に還流する。
コンクリート処理槽10の各段のふるい20の金網24の上には骨材101が堆積しているので、上記のようにコンクリート処理槽10内に残った水30を排出した後、ふるい20を人力で持ち上げてコンクリート処理装置1の外部に運び、骨材101を回収してトロ箱や土のう袋(不図示)に集積する。これと併せてふるい20の清掃も行っておく。
ふるい20は軽量なのでコンクリート処理槽10から容易に取り上げることができ、回収した骨材101は現場の仮設路盤等に転用できる。最上段のふるい20に堆積した骨材101については、ふるい20を取り外さずに適宜回収することも可能である。なお、回収した骨材101は盛土材などにも使用できるが、使用に先立ち、例えば環境庁告示46号(平成3年8月23日)に指定の化学分析を実施し、有害重金属などの溶出有無を確認しておくことが望ましい。
以上の作業を上段のふるい20から最下段のふるい20まで順に行った後、コンクリート処理槽10の底部に堆積したモルタル102をスコップ等を用いて回収して土のう袋(不図示)等に集積し、コンクリートガラとして後日まとめて搬出する。
清掃後のふるい20は、コンクリート処理槽10の骨材分離室12内に戻して図4で説明したように配置し、コンクリート処理槽10に再度水30を張って次回のコンクリート処理作業に備える。ふるい20に油等の防錆材を塗布しておくことで、錆によるふるい20の劣化を防ぐこともできる。
以上説明したように、本実施形態のコンクリート処理装置1により、残コン中の骨材101やモルタル102を現場にて簡単且つ好適に分離できる。特に、目合いの異なる複数のふるい20を目合いの大きい順に上段から設置しておくことで、上段のふるい20に粒径の大きな粗骨材が堆積する一方で、コンクリート100中のモルタル102や粒径の小さい細骨材は当該ふるい20を容易に通り、ふるい20の目が詰まってコンクリート100の分離に支障が生じることはない。粒径の小さい細骨材は下段のふるい20に堆積するので、細骨材と粗骨材の両方を好適に分別回収でき、現場で回収した骨材101の有効利用が可能になる。
また、本実施形態ではコンクリート100を受け入れるコンクリート処理槽10で骨材101等の分離も行うので、コンクリート処理槽10をコンパクトとでき、例えば高さを1m程度、平面を1m×2m程度とし体積を2m3程度にまで小型化できる。そのため低コストになり広いスペースも不要である。またコンクリート処理槽10を手押し式の台車に載せて移動させるといったことも可能である。
また、コンクリート処理槽10は内部に水30を有するので、コンクリート処理槽10に流し込まれたコンクリート100を水中に分散させ、骨材101やモルタル102の分離を促進することができる。
また、コンクリート処理装置1はコンクリート処理槽10から出た水30を貯留する貯水槽50を有するので、コンクリート100を含む洗浄水等を流し込んだ時に、コンクリート処理槽10から装置の外にアルカリ性の水30が直接排出されることがない。
また、コンクリート処理装置1はコンクリート処理槽10から出た水30を中和する中和槽70を有するので、コンクリート処理槽10から出たアルカリ性の水30を別途中和して下水等に戻すことが可能になる。
また、コンクリート処理槽10の内部は、ふるい20が配置される骨材分離室12と、コンクリート処理槽10から水30を排出する排水室11とに仕切板13によって区画され、仕切板13とコンクリート処理槽10の底面との間に隙間130が形成されるので、コンクリート100あるいはコンクリート100から分離した骨材101、モルタル102を含まない上澄み水を排水室11から排出することが可能になり、排水の処理が容易になる。
また、コンクリート処理槽10は、最下段のふるい20を載置するための柱部121を有するので、コンクリート100から分離したモルタル102を堆積させるためのスペースをコンクリート処理槽10の骨材分離室12の底部に確保できる。
また、ふるい20はコンクリート処理槽10から取り出し可能なので、ふるい20に堆積した骨材101をふるい20ごと容易に取り出すことができ、またふるい20を清掃して繰り返し利用することも容易である。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態では上下6段にふるい20を配置したが、その段数は2段以上であればよく、適宜定めることができる。その他、上下6段のふるい20のうち上4段のふるい20のみに金網24を設け、各段のふるい20の金網24の目合いを例えば上段から順に15mm、10mm、7.5mm、5mmと小さくしてゆくことなども可能である。
また、コンクリート100の分離を促進するために、コンクリート処理槽10の側面等に振動発生装置(不図示)を設置し、コンクリート処理槽10に外部から振動を加えるようにしてもよい。あるいは振動発生装置によってふるい20を直接振動させることも可能である。また骨材分離室12等に設けた撹拌翼(不図示)等によって骨材分離室12内の水30やコンクリート100を撹拌し、骨材101やモルタル102の分離を促進することも可能である。
また、コンクリート100の分離を更に促進するため、分離剤をコンクリート処理槽10の水30の中に投入し、水30に含まれる分離剤によって骨材101やモルタル102の分離効率を向上させても良い。分離剤としては、高性能AE減水材などに用いられるポリカルボン酸やオキシスルホン酸などを用いることができる。高性能AE減水材は通常、コンクリート中に混和してモルタルと骨材を適度に分離させ水の使用量を少なくするために用いられるが、その量を増やすことで上記のように骨材101やモルタル102の分離を促進するための分離剤として用いることができる。
さらに、コンクリート処理槽10の骨材分離室12の側面をスライドさせて取り外しできるような機構としてもよく、当該側面を取り外すことでふるい20を容易に取り出せるようになる。また、コンクリート処理槽10の底面に濾布等を設け、そこに堆積したモルタル102を濾布等を持ち上げてすぐに搬出できるようにしてもよい。
さらに、コンクリート処理槽10の排水室11の側面にホース40を取付けて保持するための保持部を設けたり、外部を汚さないようにカバー板等をコンクリート処理槽10に取付けて用いたりすることも可能である。その他、コンクリート処理槽10の下にH形鋼等の桁材を取付けておくことも可能であり、コンクリート処理槽10と地面の間の隙間にフォークリフトのフォークを挿入し、コンクリート処理槽10を持ち上げて移動させることが可能になる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:コンクリート処理装置
10:コンクリート処理槽
11:排水室
12:骨材分離室
13:仕切板
21:補強板
22、23:側板
24:金網
25:枠体
30:水
40、60:ホース
50:貯水槽
61:ポンプ
70:中和槽
100:コンクリート
101:骨材
102:モルタル
110:吊部
111:排水口
121:柱部
130:隙間
221:取手
241:線材
242:網目

Claims (9)

  1. コンクリートを受け入れるコンクリート処理槽と、
    前記コンクリート処理槽の中に上下複数段に配置されたふるいと、
    を有し、
    上段の前記ふるいの目合いは、下段の前記ふるいよりも大きいことを特徴とするコンクリート処理装置。
  2. 前記コンクリート処理槽は、内部に水を有することを特徴とする請求項1記載のコンクリート処理装置。
  3. 前記水に、前記コンクリートの骨材の分離を促進するための分離剤が含まれることを特徴とする請求項2記載のコンクリート処理装置。
  4. 前記コンクリート処理槽から出た水を貯留する貯水槽を更に有することを特徴とする請求項2または請求項3記載のコンクリート処理装置。
  5. 前記コンクリート処理槽から出た水を中和する中和槽を更に有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のコンクリート処理装置。
  6. 前記コンクリート処理槽の内部は、上下方向の仕切板によって、前記ふるいが配置される骨材分離室と、前記コンクリート処理槽から水を排出する排水室とに区画され、
    前記仕切板と前記コンクリート処理槽の底面との間に隙間が形成されたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載のコンクリート処理装置。
  7. 前記コンクリート処理槽は、最下段の前記ふるいを載置するための柱部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンクリート処理装置。
  8. 前記ふるいは、前記コンクリート処理槽から取り出し可能であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のコンクリート処理装置。
  9. 工事現場において、コンクリートを請求項1から請求項8のいずれかに記載のコンクリート処理装置のコンクリート処理槽に流し込み、
    各ふるいに堆積した骨材と、前記コンクリート処理槽の底部に堆積したモルタルを回収することを特徴とするコンクリート処理方法。
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Citations (4)

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