JP7041576B2 - コンクリート処理装置およびコンクリート処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリートを処理するコンクリート処理装置およびコンクリート処理方法に関する。
コンクリート打設後のコンクリートポンプ車には、施工時の余剰分のコンクリートが残留する(いわゆる残コン)。そのため、作業終了時にはコンクリートポンプ車のコンクリート投入口や配管類を洗浄し、その際のコンクリートを含む洗浄水をトレイに受け、コンクリートと上水を分離させる。
その後の処理は、上水については作業員が手作業ですくって所定の排出口に排出し、中和処理した上で排水する。一方、残コンについては、これを固化させた後、作業員が手作業で細かく砕いて廃棄処分とする。特許文献1には、凹凸を設けたエアーマットに残コンを流し込むことで、エアーマットによりコンクリートが小片に分割されることが記載されている。
特開2000-192657号公報
このような残コン処理を行うにあたり、作業員の労務は多大なものとなっている。特許文献1のエアーマットはコンクリートの砕き作業を軽減するものの、砕いた後のコンクリートの運搬、廃棄には依然として多大な労力を必要としている。例えば残コン処理を行う箇所はコンクリートの打設位置等に応じて現場内でも変わり、それぞれの箇所から産廃置場まで都度コンクリートを運搬するのは大変な作業である。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、コンクリートの処理を省力化できるコンクリート処理装置およびコンクリート処理方法を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、コンクリートを収容するトレイ本体と、前記トレイ本体の内部を仕切る仕切と、前記トレイ本体に設けられた、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部と、を有し、前記トレイ本体の側面に水抜き孔が設けられ、前記仕切は前記トレイ本体に設けられ、前記仕切によって区画される空間の内面が、前記トレイ本体の底面に行くにつれ前記空間が窄まるように傾斜する傾斜面を有し、前記仕切は鉛直板を有し、前記鉛直板の上部には貫通孔が設けられ、前記傾斜面を形成する傾斜板の上端が、前記鉛直板の前記貫通孔および前記トレイ本体の前記水抜き孔の下方で、前記鉛直板または前記トレイ本体の側面に取付けられたことを特徴とするコンクリート処理装置である。
本発明では、上記のトレイ本体にコンクリートを流し込むことで、コンクリートが仕切によって自ずと小片に分割され、コンクリートの砕き作業を軽減することができる。しかも、トレイ本体に設けたフォーク挿入部にフォークリフトのフォークを挿入しトレイ本体を持ち上げて産廃置場まで運搬することができ、トレイ本体を反転させるだけでコンクリートを廃棄できるので、残コンなどのコンクリートの処理を省力化できる。
前記フォーク挿入部は、筒状に囲まれた空間を有することが望ましい。
本発明では、全回転フォークリフトのフォークをトレイ本体のフォーク挿入部に挿入した状態で、当該フォークを鉛直面内で回転させてトレイ本体を反転させ、コンクリートを落下させて廃棄することができる。上記のようにフォーク挿入部が上下左右を筒状に囲まれた空間であると、上記の回転時にトレイ本体がフォークから外れることがない。
また本発明では、前記トレイ本体の側面に水抜き孔が設けられることにより、水抜き孔にポンプやホースを接続して上水を自動で排出することができ、作業を省力化できる。
また本発明において、前記仕切は前記トレイ本体に設けられ、前記仕切によって区画される空間の内面が、前記トレイ本体の底面に行くにつれ前記空間が窄まるように傾斜する傾斜面を有することにより、トレイ本体を反転させた際にコンクリートを落としやすくなる。
第2の発明は、コンクリートを収容するトレイ本体と、前記トレイ本体の内部を仕切る仕切と、前記トレイ本体に設けられた、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部と、前記トレイ本体を収納する外槽と、前記トレイ本体の上部に着脱可能に取り付けられるフレームと、を有し、前記フレームは、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部を有することを特徴とするコンクリート処理装置である。
係る構成のコンクリート処理装置は、前記の上水を外槽内に溜めておけるので、大容量の残コン処理を行うのに適した構成となる。またこのコンクリート処理装置では、フレームのフォーク挿入部にフォークリフトのフォークを挿入し、フォークリフトによりフレームとトレイ本体を持ち上げて外槽から取り外すことができる。その後、フレームをトレイ本体から取り外すことにより、前記と同様にトレイ本体を運搬してコンクリートを廃棄することができる。
の発明は、第1または第2の発明のコンクリート処理装置のトレイ本体に流し込んだコンクリートを固化させる工程と、前記トレイ本体のフォーク挿入部にフォークリフトのフォークを挿入して前記トレイ本体を運搬する工程と、全回転フォークリフトのフォークを前記トレイ本体のフォーク挿入部に挿入した状態で、コンテナの上方で当該フォークを鉛直面内で回転し、前記トレイ本体を反転させて前記コンクリートを前記トレイ本体から前記コンテナに落下させる工程と、を含むことを特徴とするコンクリート処理方法である。
本発明により、コンクリートの処理を省力化できるコンクリート処理装置およびコンクリート処理方法を提供することができる。
トレイ1を示す図。 トレイ1を示す図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート50の落下について説明する図。 コンクリート処理装置100を示す図。 コンクリート処理装置100を示す図。 コンクリート処理方法について説明する図。 コンクリート処理装置100aを示す図。 コンクリート処理装置100aを示す図。 コンクリート処理方法について説明する図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.トレイ1)
図1は本発明のコンクリート処理装置の第1の実施形態に係るトレイ1を示す図である。本実施形態のトレイ1は、前記した残コン処理で用いられ、その作業を省力化するものであり、図1に示すようにトレイ本体10、鉛直板11、傾斜板12、フォーク挿入部13を有する。
図2(a)はトレイ本体10を上から見た図であり、図2(b)、(c)はそれぞれ図1の線a-a、b-bに沿ったトレイ1の鉛直方向の断面を示す図である。
トレイ本体10はコンクリートを収容するものである。トレイ本体10は上方が開口した函体であり、本実施形態では平面が矩形状であるが、これに限ることはない。
トレイ本体10の側面には水抜き孔101が設けられる。水抜き孔101は後述する上水を外部に排出するためのものであり、水抜き孔101にポンプやホースを接続して上水を吸引することで上水の排出を自動で行い、排水作業を軽減することができる。
トレイ本体10の内部は仕切により仕切られる。仕切は鉛直板11と傾斜板12により構成される。
鉛直板11はトレイ本体10の底面と直交して鉛直方向に設けられる板状部材であり、トレイ本体10の内部を格子状に区画する。鉛直板11の上部には貫通孔111が設けられる。この貫通孔111は、後述する上水を流通させるためのものである。
傾斜板12は、鉛直板11により構成される格子、または鉛直板11とトレイ本体10の側面により構成される格子の内部に設けられる板状部材である。
傾斜板12は、その上端が鉛直板11またはトレイ本体10の側面に取り付けられ、トレイ本体10の底面に行くにつれ鉛直板11またはトレイ本体10の側面から離れるように鉛直方向に対して傾斜し、下端がトレイ本体10の底面に取り付けられる。
この傾斜板12により、仕切によって区画される空間Sの内面が、トレイ本体10の底面に行くにつれ空間Sが窄まるようにテーパー状に傾斜する傾斜面Tを有するようになる。
なお、傾斜板12の上端は、鉛直板11の貫通孔111やトレイ本体10の水抜き孔101を通る上水の流通を妨げないように、これらの孔の下方で鉛直板11またはトレイ本体10の側面に取付けられる。
フォーク挿入部13はフォークリフトのフォーク(爪)を挿入するためのものであり、トレイ本体10の底面に沿って設けられる。フォーク挿入部13は、例えばC字状の断面を有するチャンネル材の当該断面の両端部131をトレイ本体10の底面に取付けることで形成される。これにより、フォーク挿入部13は上下左右を筒状に囲まれた空間を有するようになる。
(2.コンクリート処理方法)
次に、本実施形態のトレイ1を用いたコンクリート処理方法について説明する。本実施形態では、処理対象のコンクリートをコンクリートポンプ車のコンクリート投入口や配管類を洗浄した後の洗浄水に含まれるコンクリート(残コン)とし、まずこの洗浄水をトレイ本体10に流し込む。特に図示しないが、トレイ本体10の水抜き孔101には開閉可能なキャップを閉状態として取付けておき、このキャップに排水用のホースを接続しておく。
ある程度時間が経過するとトレイ本体10内でコンクリートと上水が分離し、図3に示すようにコンクリート50が沈殿する。コンクリート50は時間が経つと固化し、仕切(主に傾斜板12)により自ずと小片に分割されることとなる。
上水については、コンクリート50がある程度固化した段階で前記のキャップを開状態として水抜き孔101から排出する。上水の排出にはポンプを用い、排出した上水を中和槽に集めて中和後、下水等に還流する。
コンクリート50の固化後、図4(a)の矢印Aに示すようにトレイ1のフォーク挿入部13に全回転フォークリフト200のフォーク201を挿入し、図4(b)に示すようにトレイ1を持ち上げ、産廃置場まで運搬する。
全回転フォークリフト200は、L字状のフォーク201を通常のフォークリフトと同様上下動可能に設けるとともに、このフォーク201の鉛直部分を取付けた回転部202により、当該フォーク201を鉛直面内で360°回転可能(矢印B参照)としたものである。フォーク201を鉛直面内で180°回転させることにより、フォーク201は点線に示すように上下反転する。
図5(a)に示すようにトレイ1をコンテナ300のある産廃置場まで運搬した後、フォーク201を上昇させ、図5(b)に示すようにコンテナ300の上方でフォーク201を鉛直面内で180°回転させる。するとトレイ本体10が上下反転し、内部のコンクリート50がコンテナ300に落下する。なお、トレイ1の運搬のみを通常の(フォーク201の回転しない)フォークリフトによって行うことも可能である。
本実施形態では、トレイ1の仕切が前記の傾斜板12による傾斜面Tを有するため、コンクリート50を落下させやすくなる。すなわち、図6(a)に示すようにトレイ本体10を反転させてコンクリート50を落下させる際に、コンクリート50がすぐに傾斜板12と離れてその付着が取れる。一方、図6(b)のように傾斜板12が無い場合、コンクリート50を落下させる際に鉛直板11やトレイ本体10の側面との間で継続的に摩擦が発生し、コンクリート50を落下させにくくなる。
以上に説明した本実施形態によれば、トレイ本体10にコンクリート50を含む洗浄水を流し込むことで、コンクリート50が仕切によって自ずと小片に分割され、コンクリート50の砕き作業を軽減することができる。しかも、フォーク挿入部13にフォークリフトのフォークを挿入しトレイ本体10を持ち上げて産廃置場まで運搬することができ、トレイ本体10を反転させるだけでコンクリート50を廃棄できるので、残コンなどのコンクリート処理を省力化できる。さらに本実施形態のトレイ1は比較的単純な構成で簡易に製作できる利点もある。
本実施形態では上記のフォークリフトとして全回転フォークリフト200を用い、そのフォーク201をトレイ本体10のフォーク挿入部13に挿入した状態で当該フォーク201を鉛直面内で回転し、トレイ本体10を反転させてコンクリート50をコンテナ300に落下させて廃棄することができる。前記のようにフォーク挿入部13は上下左右を筒状に囲まれた空間を有するため、上記の回転時にトレイ本体10がフォーク201から外れることはない。
また本実施形態では、トレイ本体10の側面に設けられた水抜き孔101にポンプやホースを接続して上水の吸引を行い、上水を自動で排出することができ、作業を軽減できる。
また、本実施形態では仕切が前記の傾斜板12による傾斜面Tを有するので、前記したようにトレイ本体10を反転させた際にコンクリート50を落としやすくなる。なお、傾斜板12、鉛直板11およびトレイ本体10の側面に剥離剤を塗布しておき、コンクリート50をより落下させやすくしてもよい。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えばトレイ1の各部の形状や材質は特に限定されず、少なくともトレイ本体とトレイ本体の内部を仕切る仕切、およびフォーク挿入部に当たる部分を有していればよい。
また、本実施形態ではコンクリートポンプ車のコンクリート投入口や配管類を洗浄した後の洗浄水に含まれるコンクリートを処理する例を説明したが、処理対象のコンクリートはこれに限らず、本実施形態のトレイ1はその他の残コン処理にも適用することが可能である。例えばコンクリートを現場に搬入するアジテータ車のシュートを洗浄した後の洗浄水に含まるコンクリートの処理に用いてもよく、この場合も当該洗浄水をトレイ本体10に流し込む。あるいは、コンクリート打設後にコンクリートポンプ車に残った余剰のコンクリートを直接トレイ本体10に流し込んでもよい。この場合、前記した上水の処理は不要である。さらに、本実施形態のトレイ1はこれらの残コン処理に限らず、不要なコンクリートの処理一般に適用することも可能である。
以下、本発明のコンクリート処理装置の別の例について第2、第3の実施形態として説明する。第2、3の実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせることが可能である。
[第2の実施形態]
(1.コンクリート処理装置100)
図7(a)は本発明の第2の実施形態に係るコンクリート処理装置100を示す図である。図7(a)に示すように、本実施形態のコンクリート処理装置100はトレイ1aと蓋2を有する。図7(b)はトレイ1aと蓋2を分解して示す図である。
また図8(a)、(b)はそれぞれ図7(a)の線c-c、d-dに沿ったコンクリート処理装置100の鉛直方向の断面を示す図であり、図8(c)は蓋2の下面を示す図である。
トレイ1aは第1の実施形態のトレイ1から仕切(鉛直板11と傾斜板12)を省略したものであり、前記と略同様のトレイ本体10とフォーク挿入部13を有する。
蓋2はトレイ本体10の上に設けられる。蓋2は、蓋体20、鉛直板21、傾斜板22、フォーク挿入部23を有する。
蓋体20は、矩形状平面を有する板状部材である。蓋体20の下面には仕切が設けられる。仕切は鉛直板21と傾斜板22によって構成される。
鉛直板21は、蓋体20の下面に設けられる鉛直方向の板状部材である。鉛直板21は蓋体20の下面と直交し、略田の字状に配置される。図8(a)、(b)に示すように、蓋2をトレイ本体10の上に配置した際には、鉛直板21がトレイ本体10の内部に収まり、その下端がトレイ本体10の底面に当接する。
傾斜板22は、鉛直板21により構成される格子の内部に設けられる板状部材である。傾斜板22は、その上端が蓋体20の下面に取り付けられ、下方に行くにつれ鉛直板21の側面に近付くように鉛直方向に対して傾斜し、下端が鉛直板21の下端に取り付けられる。
この傾斜板22により、仕切によって区画される空間S’の内面が、蓋体20に行くにつれ空間S’が窄まるようにテーパー状に傾斜する傾斜面T’を有するようになる。
なお、鉛直板21と傾斜板22の上部には、上水の通る貫通孔211、221が同程度の高さでそれぞれ設けられる。ただし本実施形態では、蓋体20の外周部にある鉛直板21と傾斜板22については、トレイ本体10の水抜き孔101に対応する位置にあるものを除き、貫通孔211、221を省略している。
フォーク挿入部23はフォークリフトのフォークを挿入するためのものであり、蓋体20の上面に沿って設けられる。フォーク挿入部23は、例えばC字状の断面を有するチャンネル材の当該断面の両端部231を蓋体20の上面に取付けることで形成される。
(2.コンクリート処理方法)
本実施形態では、コンクリートポンプ車のコンクリート投入口や配管類を洗浄した後のコンクリート50を含む洗浄水をトレイ本体10に流し込み、図9(a)に示すようにコンクリート50と上水が分離した後、図9(b)に示すように蓋2をトレイ本体10の上に設置する。
トレイ本体10内のコンクリート50は時間が経つと固化し、本実施形態でも蓋2に取付けた仕切(主に傾斜板22)により自ずと小片に分割される。上水についてはコンクリート50がある程度固化した段階で排出するが、その具体的な方法については第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
コンクリート50の固化後、図9(c)に示すように蓋2を取り外す。本実施形態ではコンクリート50がある程度固化した段階で蓋2を左右に揺らすことにより傾斜板22とコンクリート50の付着を取ることができ、蓋2をトレイ本体10から持ち上げて取り外しやすくなる。
また本実施形態では、蓋2の仕切が前記の傾斜板22による傾斜面T’を有することも、蓋2を持ち上げて取り外しやすくなるのに寄与する。すなわち、本実施形態では蓋2を持ち上げると第1の実施形態と同様にコンクリート50がすぐに傾斜板22と離れ、コンクリート50との摩擦により蓋2が取り外しにくくなることがない。
取り外した後の蓋2は、フォーク挿入部23に全回転フォークリフト200のフォーク201を挿入して運搬できる。また蓋2を持ち上げる際にも、フォーク挿入部23に全回転フォークリフト200のフォーク201を挿入して作業を行うことができる。ただし、通常の(フォーク201が鉛直面内で回転しない)フォークリフトを用いてもよい。
その後の処理は第1の実施形態と同様であり、全回転フォークリフト200を用いてコンクリート50の廃棄が行える。本実施形態では、図9(c)に示すように蓋2を取り外した後のトレイ本体10に仕切が無く、第1の実施形態のようにコンクリート50と仕切の付着が無いので、コンクリート50をトレイ本体10から落として廃棄しやすくなる。
[第3の実施形態]
(1.コンクリート処理装置100a)
図10は本発明の第3の実施形態に係るコンクリート処理装置100aを示す図である。図10に示すように、本実施形態のコンクリート処理装置100aは、トレイ1、外槽3、吊りフレーム4(フレーム)を有する。図11はトレイ1、外槽3、吊りフレーム4を分解して示す図である。
このコンクリート処理装置100aは、前記の上水を外槽3内に溜めておけるようにし、大容量の残コン処理を行うのに適した構成としたものである。
トレイ1は第1の実施形態で説明したものと同様であるが、本実施形態ではトレイ本体10がより大きな容積を有する。また場合によっては貫通孔111や水抜き孔101を省略することも可能である。
外槽3はトレイ本体10を収納するものであり、外槽本体30とフォーク挿入部33を有する。
外槽本体30は上方が開口した函体であり、本実施形態では平面が矩形状であるが、これに限ることはない。外槽本体30の側面には、前記の水抜き孔101と同様の水抜き孔301が設けられる。
フォーク挿入部33は前記のフォーク挿入部23と同様、フォークリフトのフォークを挿入するためのものであり、外槽本体30の底面に沿って設けられる。フォーク挿入部33は、例えばC字状の断面を有するチャンネル材の当該断面の両端部331を外槽本体30の底面に取付けることで形成される。本実施形態ではフォーク挿入部33にフォークリフトのフォークを挿入して外槽3を運搬できる。
吊りフレーム4は、トレイ本体10の上部に着脱可能に取付けられる。吊りフレーム4は、枠体41、脚部42、およびフォーク挿入部43を有する。
枠体41は略ロの字状の平面を有し、その四隅に脚部42が取付けられる。脚部42は枠体41から下方に延びる柱体であり、その下端がトレイ本体10の平面の四隅に着脱可能に取り付けられる。取付方法は特に限定されず、例えばボルトやナットを用いた取付が可能である。枠体41や脚部42は、例えばH形鋼やアングル材を組み合わせて形成される。
フォーク挿入部43はフォークリフトのフォークを挿入するためのものである。フォーク挿入部43は例えば鋼管などにより筒状に形成される。本実施形態ではフォーク挿入部43が枠体41の下に取付けられるが、枠体41の上に取付けてもよい。
(2.コンクリート処理方法)
本実施形態のコンクリート処理装置100aを用いたコンクリート処理方法も、基本的には第1の実施形態と同様である。すなわち、コンクリートポンプ車のコンクリート投入口や配管類を洗浄した後のコンクリート50を含む洗浄水をトレイ本体10に流し込み、トレイ本体10内でコンクリート50と上水を分離させる。
ただし、本実施形態のコンクリート処理装置100aは大容量の、例えば数日分の残コン処理に対応し、ある日の残コン処理で生じた洗浄水をトレイ本体10に流し込むことで、前日までの作業で生じたトレイ本体10内の上水がトレイ本体10から溢れ出す際に、この上水を外槽3内に溜めておける。
外槽3内で上水が一定量溜まり、トレイ本体10内のコンクリート50もある程度固化すれば、上水を水抜き孔301から排出する。前記と同様、外槽本体30の水抜き孔301には、ホースが接続された開閉可能なキャップ(不図示)を閉状態として取付けておき、上水の排出時にキャップを開状態として上水を水抜き孔301から排出する。上水の排出にはポンプを用い、排出した上水を中和槽に集めて中和後、下水等に還流する。
そして、トレイ本体10内に残ったコンクリート50が固化した後、図12(a)に示すように吊りフレーム4のフォーク挿入部43に全回転フォークリフト200のフォーク201を挿入し、吊りフレーム4を持ち上げてトレイ1を外槽3から取り出す。
その後、図12(b)に示すように吊りフレーム4をトレイ本体10から取り外す。取り外した後の吊りフレーム4は、フォーク挿入部43に全回転フォークリフト200のフォーク201を挿入して運搬できる。吊りフレーム4の持ち上げや吊りフレーム4の運搬には、全回転フォークリフト200の代わりに通常の(フォーク201が鉛直面内で回転しない)フォークリフトを用いてもよい。
その後の処理は第1の実施形態と同様であり、全回転フォークリフト200を用いてトレイ本体10からコンクリート50の廃棄が容易に行える。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a:トレイ
2:蓋
3:外槽
4:吊りフレーム
10:トレイ本体
11、21:鉛直板
12、22:傾斜板
13、23、33、43:フォーク挿入部
20:蓋体
30:外槽本体
41:枠体
42:脚部
50:コンクリート
100、100a:コンクリート処理装置
101、301:水抜き孔
111、211、221:貫通孔
200:全回転フォークリフト
201:フォーク
202:回転部
300:コンテナ

Claims (3)

  1. コンクリートを収容するトレイ本体と、
    前記トレイ本体の内部を仕切る仕切と、
    前記トレイ本体に設けられた、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部と、
    を有し、
    前記トレイ本体の側面に水抜き孔が設けられ、
    前記仕切は前記トレイ本体に設けられ、
    前記仕切によって区画される空間の内面が、前記トレイ本体の底面に行くにつれ前記空間が窄まるように傾斜する傾斜面を有し、
    前記仕切は鉛直板を有し、前記鉛直板の上部には貫通孔が設けられ、
    前記傾斜面を形成する傾斜板の上端が、前記鉛直板の前記貫通孔および前記トレイ本体の前記水抜き孔の下方で、前記鉛直板または前記トレイ本体の側面に取付けられたことを特徴とするコンクリート処理装置。
  2. コンクリートを収容するトレイ本体と、
    前記トレイ本体の内部を仕切る仕切と、
    前記トレイ本体に設けられた、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部と、
    前記トレイ本体を収納する外槽と、
    前記トレイ本体の上部に着脱可能に取り付けられるフレームと、
    を有し、
    前記フレームは、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入部を有することを特徴とするコンクリート処理装置。
  3. 請求項1または請求項に記載のコンクリート処理装置のトレイ本体に流し込んだコンクリートを固化させる工程と、
    前記トレイ本体のフォーク挿入部にフォークリフトのフォークを挿入して前記トレイ本体を運搬する工程と、
    全回転フォークリフトのフォークを前記トレイ本体のフォーク挿入部に挿入した状態で、コンテナの上方で当該フォークを鉛直面内で回転し、前記トレイ本体を反転させて前記コンクリートを前記トレイ本体から前記コンテナに落下させる工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート処理方法。
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