JP2013255875A - 廃コンクリート材破砕装置及び破砕プラント - Google Patents

廃コンクリート材破砕装置及び破砕プラント Download PDF

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Abstract

【課題】 一対の破砕ドラム体で破砕し難い材質が混入した廃コンクリート材であっても、装置自体の損傷を低減することが可能な廃コンクリート材破砕装置を得る。
【解決手段】
廃コンクリート材が投入される破砕室と、破砕室内に回動軸が互いに平行になるように配置され、対向近接する破砕領域に引き込まれた廃コンクリート材を圧潰して破砕する一対の破砕ドラム体と、一対の破砕ドラム体を回転駆動して、投入された廃コンクリート材を破砕領域に引き込んで破砕する1つ以上の駆動源と、一対の破砕ドラム体の回動軸のトルクを計測する計測手段と、トルクが予め定められた閾値を超えた場合に駆動源の回転駆動を逆回転方向に切換える制御手段とを備えたもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マンション、ビル、橋等のコンクリート構造物が解体された際に排出される廃コンクリート材を、所望の大きさに破砕して新たなコンクリート骨材とする廃コンクリート材破砕装置及び破砕プラントに関する。
マンション、ビル、橋等の解体で発生した廃コンクリート材は、2000年度では3,500万tで、再利用率は95%以上との試算がある。しかしながら、その再利用の用途は舗装用路盤材や埋戻し、裏込め材が殆どである。一方、この廃コンクリート材は、高度成長期に建設した構造物の立て替え等で今後増加することが予想されており、再生骨材をより積極的に利用していかなければならなくなると予測される。
一方、鉄筋材や鉄骨材等のような廃コンクリート材を破砕する場合には、大部分がコンクリート材ではあるが、構造物によっては、コンクリートの他に鉄筋材や鉄骨材等のようにコンクリートより高い破砕強度の異物を含んでいる。
このため、廃鉄塊等の異物を含んだ廃コンクリートを破砕する際には、コンクリートと一緒に異物を破砕することができず、異物が破砕駆動ロール及び破砕従転ロール間に噛合い、破砕作業の中断が余儀なくされる点にある。また、破砕駆動ロール及び破砕従転ロール間に異物が噛合った際に破砕作業を中断させないために、破砕駆動回転体とこれに追従する破砕従転回転体とで廃コンクリートを破砕するロールクラッシャーにおいて、追従回転体を水平方向に移動可能として、回転体の相互間隔を拡大して異物の通過を可能にさせるものが提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この提案では、追従回転体といえども大きな重量の追従回転体を水平方向に移動可能とし、尚且つ、弾性押圧部材で破砕駆動回転体方向に押圧しなければならず、追従回転体のスムーズな移動と押圧のための基台の構造及びメンテナンス等が必要となることは言うまでもない。
特開2011−20039号公報
本発明は、特別な構造をとらずとも、一対の破砕ドラム体で破砕し難い材質が混入した廃コンクリート材であっても、装置自体の損傷を低減することが可能な廃コンクリート材破砕装置及び破砕プラントを得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕装置は、廃コンクリート材が投入される破砕室と、
この破砕室内に回動軸が互いに平行になるように配置され、対向近接する破砕領域に引き込まれた廃コンクリート材を圧潰して破砕する一対の破砕ドラム体と、
一対の破砕ドラム体を回転駆動して、投入された廃コンクリート材を破砕領域に引き込んで破砕する1つ以上の駆動源と、
前記一対の破砕ドラム体の回動軸のトルクを計測する計測手段と、
前記トルクが予め定められた閾値を超えた場合に前記駆動源の回転駆動を逆回転方向に切換える制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕装置は、請求項1に記載の駆動源が作動流体により回転駆動する油圧モーターであり、
前記計測手段が、油圧モーターへの作動流体の圧力を計測する圧力計であり、
前記制御手段が、前記圧力計により作動流体の圧力が予め定められた閾値を超えた際に油圧モーターへの作動流体の流れを切換える切換弁に指示を与えるものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕装置は、請求項1又は2に記載の一対の破砕ドラム体の一方の第1ドラム体のドラム面に均等に配された多数の第1突起部と、
他方のドラム体の第2ドラム体のドラム面に前記第1突起部同士の間に噛み合うように配された第2突起部とを備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕プラントは、請求項1〜3の何れかに記載された廃コンクリート材破砕装置を配した廃コンクリート材破砕プラントであって、
廃コンクリート材を一対の破砕ドラム体により圧潰して破砕する前記廃コンクリート材破砕装置と、
廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第1篩装置と、
第1篩装置の篩を通過しなかったコンクリート材を再度前記廃コンクリート材破砕装置へ投入する投入手段と、
第1篩装置の篩を通過した破砕コンクリート材を一対の破砕ドラム体により更に圧潰して破砕する別の廃コンクリート材破砕装置と、
別の廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第2篩装置とを備えたことを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕プラントは、請求項4に記載の第1又は第2篩装置が篩面を上下動させる振動篩装置であることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明に係る廃コンクリート材破砕プラントは、請求項4又は5に記載の第2篩装置が複数の篩目を数段組み合わせたものであることを特徴とするものである。
本発明は、特別な構造をとらずとも、一対の破砕ドラム体で破砕し難い材質が混入した廃コンクリート材であっても、装置自体の損傷を低減することが可能な廃コンクリート材破砕装置及び破砕プラントを得ることができるという効果がある。
本発明の廃コンクリート材破砕装置の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は断面図、b図は平面図である。 図1の廃コンクリート材破砕装置の油圧回路の構成を示す説明図である。a図は全体構成、b図は破砕装置のギアの構成を示す。 別の廃コンクリート材破砕装置の油圧回路の構成を示す説明図である。 図1又は図3の廃コンクリート材破砕装置を含む破砕プラントの構成を示す説明図である。
本発明においては、廃コンクリート材が投入される破砕室と、この破砕室内に回動軸が互いに平行になるように配置され、対向近接する破砕領域に引き込まれた廃コンクリート材を圧潰して破砕する一対の破砕ドラム体と、一対の破砕ドラム体を回転駆動して、投入された廃コンクリート材を破砕領域に引き込んで破砕する1つ以上の駆動源と、一対の破砕ドラム体の回動軸のトルクを計測する計測手段と、計測されたトルクが予め定められた閾値を超えた場合に駆動源の回転駆動を逆回転方向に切換える制御手段とを備える。これにより、特別な構造をとらずとも、一対の破砕ドラム体で破砕し難い材質が混入した廃コンクリート材であっても、装置自体の損傷を低減することができる。
具体的には、廃コンクリート材は、粗骨材の砂利と、細骨材の砂、及び、固化したセメントが主となっている。尚、これに加えて、建築物に応じて鉄筋が混入されている。粗骨材は建築物に応じて最大の大きさは20mm又は40mmであり、鉄筋を除くと廃コンクリート材の構成材としては粗骨材が最も硬度が高いと考えられる。このため、一対の破砕ドラム体面の最短距離をこの大きさとすることにより、鉄筋を除く廃コンクリート材は、砂利と、砂を含む破砕されたコンクリートに破砕される。
しかしながら、粗骨材の砂利は20mm又は40mmの篩目を通過したものであるため、その方向によって20mm又は40mmよりも長い部分を含む場合がある。このため、最短長の距離が20mm又は40mmとした一対の破砕ドラム体でも硬い粗骨材がドラム体の回動を阻害する場合がある。また、建築物に使用される鉄筋径は、16mm及び19mmが主流となっている。
本発明による破砕装置では、一対の破砕ドラム体で廃コンクリート材を圧潰して破砕する際に硬い材質のものが廃コンクリート材に混入されていた場合には、破砕ドラム体の回動軸のトルクが上昇する。このため、計測されたトルクが予め定められた閾値を超えた場合に駆動源の回転駆動を逆回転方向に切換えることにより、被破砕物である廃コンクリート材の破砕方向が変更することになる。一対の破砕ドラム体間を、粗骨材の砂利が通過する20mm又は40mmより3〜10mm大きくしたものとすることにより、正逆回転を何回も行うことにより、殆どの粗骨材が一対の破砕ドラム体間を通過して、粗骨材として再生することができる。
本発明の駆動源としては、電動モーター等が使用可能であるが、特に駆動源が作動流体により回転駆動する油圧モーターである場合には、回動速度は大きくはないが、大きな駆動力が得られる。このため、一対の破砕ドラム体で廃コンクリート材を圧潰して破砕することができる。
更に、破砕ドラム体の回動トルクも、作動流体の圧力を計測することにより、容易に計測できる利点もある。そこで、計測手段が油圧モーターへの作動流体の圧力を計測する圧力計であり、制御手段を圧力計により作動流体の圧力が予め定められた閾値を超えた際に油圧モーターへの作動流体の流れを切換える切換弁に指示を与えることにより、切換え系統が簡略化される。
尚、この場合、逆回転から再度の正回転への切換えは、圧力計が前記閾値を下回り、正回転可能にした規制圧力を下回った圧力となった際に切換えることが可能であり、更に、正回転可能となった圧力を下回った時点で、例えばタイマーで2〜5秒の所望の時間を経時した後に正回転させるようにしても良い。
特に、被破砕物が長尺・短尺部分を備えたものである場合には、逆回転により、被破砕物の長尺部分がドラムの軸方向に平行になり易い方向に移動することになる。このため、再度、正回転させて破砕操作を再開した場合に、短尺部分が一対の破砕ドラム体の間を通り抜ける可能性が高いものとなる。
好ましい態様として、一対の破砕ドラム体の一方の第1ドラム体のドラム面に均等に配された多数の第1突起部と、他方のドラム体の第2ドラム体のドラム面に第1突起部同士の間に噛み合うように配された第2突起部とを備えるものでは、これら第1、第2突起部により、方向が容易に変更されるため、再度、正回転させて破砕操作を再開した場合に、短尺部分が一対の破砕ドラム体の間を通り抜ける可能性が高くなる。
本発明においては、廃コンクリート材を一対の破砕ドラム体により圧潰して破砕する廃コンクリート材破砕装置と、廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第1篩装置と、第1篩装置の篩を通過しなかったコンクリート材を再度前記廃コンクリート材破砕装置へ投入する投入手段と、第1篩装置の篩を通過した破砕コンクリート材を一対の破砕ドラム体により更に圧潰して破砕する別の廃コンクリート材破砕装置と、別の廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第2篩装置とを備える。このため、破砕し難い材質が混入した廃コンクリート材であっても、装置自体の損傷を低減することができる。
即ち、廃コンクリート材を一対の破砕ドラム体により圧潰して破砕する廃コンクリート材破砕装置と、廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第1篩装置と、第1篩装置の篩を通過しなかったコンクリート材を再度前記廃コンクリート材破砕装置へ投入する投入手段とにより、破砕し難い材料が混入した廃コンクリート材であっても、正回転・逆回転を何回も繰り返して行うことができ、更に、圧潰しても所望の篩を通過しなかったものは再度破砕装置にかけられることにより、破砕し難い材質のものでも何度も行うことにより圧潰される。また、再度投入する際に金属等の破砕し難い材質のものを取り除くことも可能となる。特に、鉄屑は磁気吸着することにより、容易に取り除くことが可能となる。
第1篩装置の篩を通過した破砕コンクリート材を一対の破砕ドラム体により更に圧潰して破砕する別の廃コンクリート材破砕装置と、別の廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第2篩装置とにより、更に細かく圧潰・破砕することが可能となる。これにより、ビル等の取り壊しの際に発生する廃コンクリート材を砕石として使用することが可能となる。
第2篩装置としては、多段とすることにより、破砕装置から排出された砕石を、例えば10mmアンダー、15mmアンダー、20mmアンダー、20mm以上の篩目で篩別しても良い。
実施例1.廃コンクリート材破砕装置1
図1は本発明の廃コンクリート材破砕装置の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は断面図、b図は平面図である。図2は図1の廃コンクリート材破砕装置の油圧回路の構成を示す説明図である。a図は全体構成、b図は破砕装置のギアの構成を示す。
本実施例の廃コンクリート材破砕装置10は、廃コンクリート材が上部の投入用ホッパー11から投入される破砕室12と、この破砕室12内に一対の回動軸13が互いに平行になるように配置され、対向近接する破砕領域に引き込まれた廃コンクリート材を圧潰して破砕する一対の破砕ドラム体14と、一対の破砕ドラム体14を回転駆動して、投入された廃コンクリート材を破砕領域に引き込んで破砕する駆動源として1つの油圧モーター21とを備えている。
図1のb図及び図2のb図に示す通り、油圧モーター21は一方の回動軸13に連結されており、この回動軸13に装着された歯車15が中間歯車16を介して、他方の回動軸13に装着された歯車17に動力が伝達されて他方の回動軸13が回動し、他方の破砕ドラム体14を回動駆動する。中間歯車16を介する駆動であるため、図1のa図において、一対の破砕ドラム体14の上方から投入された廃コンクリート材は一対の破砕ドラム体14が対向近接する破砕領域を経てドラム体14の下方に導出される。
一対の破砕ドラム体14の一方の第1ドラム体のドラム面に均等に配された多数の第1突起部18と、他方のドラム体の第2ドラム体のドラム面に第1突起部18同士の間に噛み合うように配された第2突起部19とを備えている。破砕室12の下方には、破砕領域を得てドラム体14の下方に導出された被破砕物を排出する排出ホッパー20が備わっている。
図2のa図に示す通り、油圧モーター21は油圧ポンプ22から連通する油圧回路23内の作動油によって駆動される。油圧駆動であるため、回動速度は大きくはないが、大きな駆動力が得られる。このため、一対の破砕ドラム体14で廃コンクリート材を圧潰して破砕することができる。尚、油圧回路23の作動油の貯留タンク28への戻り近傍に作動油の逆流を防ぐ逆止弁27が備えられている。
油圧回路23には計測手段としての圧力計24と切換弁26とを備え、油圧モーター21への作動油の圧力が計測される。制御手段25は、圧力計24により作動油の圧力が予め定められた閾値を超えた場合に油圧モーター21への作動油の流れを切換える切換弁26に指示を与える。
これら圧力計24と制御手段25と切換弁26とにより、一対の破砕ドラム体14の駆動トルクが高くなった場合には、油圧モータ21に供給される作動油の圧力が高まることになる。このため、圧力計24による作動流体の圧力が予め定められた閾値を超えた場合に制御手段25により、油圧モーター21への作動油の流れを切換える切換弁26に指示を与える。切換弁26により、油圧モーター21への作動油の流れが切り替わり、油圧モーター21の回転が正回転から逆回転に切り替わる。
これにより、一対のドラム体14の回転が逆転することになり、トルクの上昇が解消される。本実施例の制御手段25は、圧力計24が閾値を下回り、正回転可能にした規制圧力を下回った時点で、内蔵のタイマーで5秒の所望の時間を経時した後に正回転させるように設定している。これにより、突起部18,19により、長尺・短尺部分を備えた被破砕物である場合に、逆回転により、被破砕物の長尺部分がドラムの軸方向に平行になり易い方向に移動し、再度、正回転させて破砕操作を再開した場合に、短尺部分が一対の破砕ドラム体の間を通り抜け易くなる。
尚、一対の破砕ドラム体間を、粗骨材の砂利が通過する20mm又は40mmより1〜3mm大きくしたものに設定している。これにより、正逆回転を何回も行った場合に、殆どの粗骨材が一対の破砕ドラム体間を通過して、粗骨材として再生することができる。
実施例2.廃コンクリート材破砕装置2
図3は別の廃コンクリート材破砕装置の油圧回路の構成を示す説明図である。尚、図1,2と同様の構成には同じ符号を伏している。実施例1では、油圧モーター21を一つとして、歯車15〜17で他方のドラム体を駆動したが、本実施例では、各々の破砕ドラム体14の回動軸13の各々に油圧モータ31a,bを装着している。これにより、一対の破砕ドラム体14は個別に回動することが可能となっている。
即ち、図3に示す通り、2つの油圧モーター31a,bは油圧ポンプ32から連通する油圧回路33内の作動油によって駆動される。実施例1と同様に油圧駆動であるため、回動速度は大きくはないが、大きな駆動力が得られる。このため、一対の破砕ドラム体14で廃コンクリート材を圧潰して破砕することができる。尚、油圧回路33の作動油の貯留タンク38への戻り近傍に作動油の逆流を防ぐ逆止弁37が備えられている。
油圧回路33には計測手段としての圧力計34と2つの切換弁36a,bとを備え、油圧モーター31への作動油の圧力が計測される。制御手段35は、圧力計34により作動油の圧力が予め定められた閾値を超えた場合に油圧モーター31への作動油の流れを切換える各々の切換弁36a,bに指示を与える。
これら圧力計34と制御手段35と切換弁36とにより、一対の破砕ドラム体14の駆動トルクが高くなった場合には、油圧モータ31に供給される作動油の圧力が高まることになる。このため、圧力計34による作動流体の圧力が予め定められた閾値を超えた場合に制御手段35により、油圧モーター31への作動油の流れを切換える切換弁36a,bに指示を与える。切換弁36a,bにより、油圧モーター31への作動油の流れが切り替わり、油圧モーター31の回転が正回転から逆回転に切り替わる。
これにより、一対のドラム体14の回転が逆転することになり、トルクの上昇が解消される。本実施例の制御手段35は、実施例1と同様に圧力計34が閾値を下回り、正回転可能にした規制圧力を下回った時点で、内蔵のタイマーで5秒の所望の時間を経時した後に正回転させるように設定している。これにより、突起部18,19により、長尺・短尺部分を備えた被破砕物である場合に、逆回転により、被破砕物の長尺部分がドラムの軸方向に平行になり易い方向に移動し、再度、正回転させて破砕操作を再開した場合に、短尺部分が一対の破砕ドラム体の間を通り抜け易くなる。
尚、切換弁36a及び36bの切換えを個別にすることにより、ドラム体14の回動方向が向かい合うように回転したり、同じ回転方向に回転することが可能となる。これにより、ドラム体に突起部18,19がないドラム体であっても、一対のドラム体14を同じ回転方向に回転させることにより、被破砕物の長尺部分がドラムの軸方向に平行になり易い方向に移動し、再度、正回転させて破砕操作を再開した場合に、短尺部分が一対の破砕ドラム体の間を通り抜け易くなる。
実施例3.廃コンクリート材破砕プラント
図4は図1又は図3の廃コンクリート材破砕装置を含む破砕プラントの構成を示す説明図である。図4に示す通り、第1破砕装置40と第2破砕装置50とを幾つかの振動篩装置で経路を形成したものである。
即ち、一対の破砕ドラム体間を40mmより大きい50mmとした第1破砕装置40の油圧モーターを実施例1又は実施例2に示した油圧回路と油圧ポンプと圧力計と制御手段と切換弁とで駆動することにより、回動トルクに応じて正逆回転を行いつつ圧潰破砕された破砕物が第1振動篩装置41上に落下する。この際、一対の破砕ドラム体の中間位置上部に磁石を配置して、廃コンクリート材中の鉄屑を吸着しつつ一対の破砕ドラム体での破砕を行っても良い。
第1振動篩装置41に落下した破砕物は、篩面の振動によって、下流に搬送されつつ小さな破砕物は篩目が40mmの篩を通過してシューター42上に滑り落ち、図示してはいないがコンベア等の搬送手段によって第2破砕装置50に投入される。尚、この振動篩面の上方やシューター42の上方に磁石を配置して、廃コンクリート材中の鉄屑を吸着しつつ一対の破砕ドラム体での破砕を行っても良い。篩目を通過しなかった破砕物は再度コンベア等の搬送手段によって第1破砕装置50に投入される。
一対の破砕ドラム体間を20mmより大きい30mmとした第2破砕装置50の油圧モーターにおいても、実施例1又は実施例2に示した油圧回路と油圧ポンプと圧力計と制御手段と切換弁とで駆動することにより、回動トルクに応じて正逆回転を行いつつ圧潰破砕された破砕物が第2振動篩装置51上に落下する。第2振動篩装置51上に落下した破砕物は、振動によって、下流に搬送されつつ小さな破砕物は篩目が10mmの篩を通過して第1貯留部52に10mmアンダーの破砕物が落下する。
第2振動篩装置51の篩を通過しなかった破砕物は下流の第3振動篩装置53上に落下し、振動によって、下流に搬送されつつ小さな破砕物は篩目が15mmの篩を通過して第2貯留部54に15mmアンダーの破砕物が落下する。第3振動篩装置53の篩を通過しなかった破砕物は更に下流の第4振動篩装置55上に落下し、振動によって、下流に搬送されつつ小さな破砕物は篩目が20mmの篩を通過して第3貯留部56に20mmアンダーの破砕物が落下し、第4振動篩装置55の篩を通過しなかった破砕物は更に下流の第4貯留部57に20mm以上の破砕物が落下する。
これら2つの破砕装置を備えることにより、更に細かく圧潰・破砕することが可能となる。これにより、ビル等の取り壊しの際に発生するコンクリート廃材を砕石として使用することが可能となる。尚、本実施例は粗骨材である砂利として20mmの篩目を通過したものを使用した廃コンクリート材を粗骨材として再生することを記載したが、廃コンクリート材に含まれる粗骨材の大きさに応じてドラム体間の距離、振動篩装置の篩目の大きさを変更可能とすることは言うまでもない。
10…廃コンクリート材破砕装置、
11…投入用ホッパー、
12…破砕室、
13…回動軸、
14…破砕ドラム体、
15…歯車、
16…中間歯車、
17…歯車、
18…第1突起部、
19…第2突起部、
20…排出ホッパー、
21、31a、31b…油圧モーター、
22、32…油圧ポンプ、
23、33…油圧回路、
24、34…圧力計、
25、35…制御手段、
26、36a、36b…切換弁、
27、37…逆止弁、
28、38…貯留タンク、
40…第1破砕装置、
41…第1振動篩装置、
42…シューター、
50…第2破砕装置、
51…第2振動篩装置、
52…第1貯留部、
53…第3振動篩装置、
54…第2貯留部、
55…第4振動篩装置、
56…第3貯留部、
57…第4貯留部、

Claims (6)

  1. 廃コンクリート材が投入される破砕室と、
    この破砕室内に回動軸が互いに平行になるように配置され、対向近接する破砕領域に引き込まれた廃コンクリート材を圧潰して破砕する一対の破砕ドラム体と、
    一対の破砕ドラム体を回転駆動して、投入された廃コンクリート材を破砕領域に引き込んで破砕する1つ以上の駆動源と、
    前記一対の破砕ドラム体の回動軸のトルクを計測する計測手段と、
    前記トルクが予め定められた閾値を超えた場合に前記駆動源の回転駆動を逆回転方向に切換える制御手段とを備えたことを特徴とする廃コンクリート材破砕装置。
  2. 前記駆動源が作動流体により回転駆動する油圧モーターであり、
    前記計測手段が、油圧モーターへの作動流体の圧力を計測する圧力計であり、
    前記制御手段が、前記圧力計により作動流体の圧力が予め定められた閾値を超えた際に油圧モーターへの作動流体の流れを切換える切換弁に指示を与えるものであることを特徴とする請求項1に記載の廃コンクリート材破砕装置。
  3. 前記一対の破砕ドラム体の一方の第1ドラム体のドラム面に均等に配された多数の第1突起部と、
    他方のドラム体の第2ドラム体のドラム面に前記第1突起部同士の間に噛み合うように配された第2突起部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の廃コンクリート材破砕装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載された廃コンクリート材破砕装置を配した廃コンクリート材破砕プラントであって、
    廃コンクリート材を一対の破砕ドラム体により圧潰して破砕する前記廃コンクリート材破砕装置と、
    廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第1篩装置と、
    第1篩装置の篩を通過しなかったコンクリート材を再度前記廃コンクリート材破砕装置へ投入する投入手段と、
    第1篩装置の篩を通過した破砕コンクリート材を一対の破砕ドラム体により更に圧潰して破砕する別の廃コンクリート材破砕装置と、
    別の廃コンクリート材破砕装置で破砕されたコンクリート材を所望の大きさで篩い分ける第2篩装置とを備えたことを特徴とする廃コンクリート材破砕プラント。
  5. 前記第1又は第2篩装置が篩面を上下動させる振動篩装置であることを特徴とする請求項4に記載の廃コンクリート材破砕プラント。
  6. 前記第2篩装置が複数の篩目を数段組み合わせたものであることを特徴とする請求項4又は5に記載の廃コンクリート材破砕プラント。
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