JP2018074975A - 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法 - Google Patents

脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018074975A
JP2018074975A JP2016220423A JP2016220423A JP2018074975A JP 2018074975 A JP2018074975 A JP 2018074975A JP 2016220423 A JP2016220423 A JP 2016220423A JP 2016220423 A JP2016220423 A JP 2016220423A JP 2018074975 A JP2018074975 A JP 2018074975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tomato
tomato juice
lycopene
juice
deoxidized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016220423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6548625B2 (ja
Inventor
恵里子 市川
Eriko Ichikawa
恵里子 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kagome Co Ltd filed Critical Kagome Co Ltd
Priority to JP2016220423A priority Critical patent/JP6548625B2/ja
Publication of JP2018074975A publication Critical patent/JP2018074975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6548625B2 publication Critical patent/JP6548625B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

【課題】脱酸トマト汁のリコピン増量方法及び製造方法、並びにトマト含有飲料のリコピン増量方法及び製造方法の提供。【解決手段】脱酸トマト汁の製造において、トマト加工原料の調合液を脱酸する工程S20の前に、当該調合液の透過率が調合液の糖度が9.0のときに測定したときに18.3%以下となるように調合液の配合をする工程S10を含む、リコピン含有量の増量方法及び脱酸トマト汁の製造方法。リコピンの含有量が0.71mg%以上である脱酸トマト汁を配合することを含む、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明が関係するのは、脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法である。
従来から健康の維持のために人々が飲んでいるのは、トマト含有飲料であり、このトマト含有飲料を例示すると、ストレートトマトジュース、濃縮還元トマトジュース、濃縮トマト飲料等である。近年、人々が注目しているトマト成分は、リコピンである。リコピンは、トマトの代表的な機能性成分であり、その認知度も高い。リコピンを手軽に摂取する方法は、トマト含有飲料の飲用である。それ故、トマト含有飲料の注目度は、高くなっている。
他方、近年、人々が好んで飲むトマト含有飲料が呈しているのは、強い甘味である。強い甘味を実現する原材料は、いくつか知られており、例えば、脱酸トマト汁等である。ここで、脱酸トマト汁とは、トマトの搾汁又はその濃縮還元汁であって、酸が除去又は低減されたものをいう。脱酸トマト汁の製造方法は、各種知られており、具体的には、次のとおりである。
特許文献1が開示するのは、脱酸トマト汁の製造方法であり、その目的は、トマトの酸味の抑制である。当該製造方法を構成するのは、少なくとも、配合及び除去である。すなわち、透明トマト汁に配合されるのは、カルシウム又はその塩である。配合後、透明トマト汁から除去されるのは、カルシウム生成物である。
特許文献2が開示するのは、脱酸トマト汁の製造方法であり、その目的は、トマトの酸味の抑制である。当該製法を構成するのは、少なくとも、陰イオン交換である。すなわち、透明トマト汁を陰イオン交換する手段は、重炭酸置換又は炭酸置換された陰イオン交換樹脂である。
特許第5534235号公報 特許第5639950号公報
本発明が解決しようとする課題は、低酸度トマト含有飲料におけるリコピンの増量である。ここで、低酸度トマト含有飲料とは、トマト含有飲料であって、その原材料の一部又は全部が脱酸されたものをいう。そのような原材料を例示すると、脱酸された透明トマト汁(以下、本段落では、単に「脱酸トマト汁」という。)である。低酸度トマト含有飲料におけるリコピン含有量を増す方法は、脱酸トマト汁の配合量を増すこと、又は、未脱酸のトマト原材料の配合量を増すことである。脱酸トマト汁の配合量を増す場合、pHが高くなり、殺菌条件が厳しくなる。殺菌条件が厳しくなると、加熱臭等、香味への悪い影響が生じてしまう。他方で、未脱酸のトマト原料の配合量を増す場合、酸度が上がり、酸味が強くなる。酸味が強くなると、低酸度トマト含有飲料の価値は低下してしまう。
以上を踏まえて、本願発明者が鋭意検討して見出したのは、トマト加工原料の調合液を脱酸する工程において、当該調合液の透過率を低くすることで、透過率の高い調合液を脱酸するのに比べ、リコピン含有量が増量することである。この知見の下で本願発明者が完成させた発明は、次のとおりである。
本発明に係る脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法を構成するのは、少なくとも、
脱酸及び測定である。すなわち、トマト加工品の調合液は、脱酸され、それによって得られるのは、脱酸トマト汁である。当該脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。当該調合液の透過率が測定されるのは、当該脱酸の前である。当該方法において、当該調合液の透過率は、18.3%以下である。当該透過率の測定時における当該調合液の糖度は、9.0である。
本発明に係る脱酸トマト汁の製造方法を構成するのは、少なくとも、調合及び脱酸である。一又は複数のトマト加工品が調合されて得られるのは、調合液である。当該調合液の透過率は、18.3%以下である。当該調合液が脱酸されて得られるのは、脱酸トマト汁である。当該製造方法を構成するのは、更に、測定である。すなわち、当該調合液の透過率が測定されるのは、当該脱酸の前である。当該透過率の測定時における前記調合液の糖度は、9.0である。当該調合において、当該トマト加工品の一部又は全部は、ホットブレイクされている。
以上を纏めると、本発明に係る脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
本発明に係る低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法を構成するのは、少なくとも、配合である。ここで、少なくとも脱酸トマト汁は、配合される。当該脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
本発明に係る低酸度トマト含有飲料の製造方法を構成するのは、少なくとも、配合である。ここで、少なくとも脱酸トマト汁は、配合される。当該脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
本発明が提供できるのは、低酸度トマト含有飲料であって、そのリコピン含有量が増量したものである。
本実施の形態に係る脱酸トマト汁の製造方法の流れ図 本実施の形態に係るトマト含有飲料の製造方法の流れ図
<本実施の形態に係る脱酸トマト汁の製造方法の概要>
図1が示すのは、本実施の形態に係る脱酸トマト汁(以下、本脱酸トマト汁)の製造方法の流れである。本脱酸トマト汁の製造方法を構成するのは、調合(S10)、脱酸(S20)、除去(S30)、並びに殺菌、冷却(S40)及び充填(S50)である。
<調合(S10)>
調合工程では、少なくとも、透過率が18.3%以下の調合液が調合される。透過率が18.3%以下の調合液を調合する目的は、リコピン含有量の増量である。当該調合液が含むトマト加工原料は、リコピンを含有していれば特に限定されず、例えば、トマトの搾汁液、トマトの搾汁残渣、トマトペースト及びトマトピューレ―などである。
<脱酸(S20)>
脱酸工程では、トマト加工原料の有機酸が除去される。有機酸を除去する目的は、酸味の抑制である。有機酸を除去する手段は、公知の手段でよいが、好ましくは、カルシウム又はその塩か、あるいは、陰イオン交換樹脂である。具体的な説明のために、本明細書が取り込むのは、特許第5534235号公報及び、特許第5639950号公報の内容である。
<除去(S30)>
除去過工程では、不溶性成分の一部又は全部が除かれる。不溶性固形分の一部又は全部を除く理由は、濁りの除去および低粘度化である。濁りの原因は、カルシウム生成物である。当該カルシウム生成物は、脱酸工程で加えられたカルシウム又はその塩と、トマト原料に含まれる酸味成分が反応して形成されたものである。不溶性固形分を除去する手段は、公知の方法で良く、例えば、遠心分離等がある。除去工程は、陰イオン交換樹脂を用いて脱酸を行う場合、適宜省略可能である。
<殺菌、冷却(S40)、及び充填(S50)>
以上に加えて、本脱酸トマト汁の製造方法が適宜採用するのは、殺菌、冷却、及び充填である。これらの方法は、公知の方法で良く、例えば、プレート式殺菌、チューブラー式殺菌方法等がある。各工程は、適宜省略可能である。
<トマト加工原料>
トマト加工原料を列挙すると、トマトの搾汁(ストレート果汁)、濃縮トマト(トマトピューレ及びトマトペースト)及び濃縮トマトの還元汁、並びにそれらの加工汁である。トマトの搾汁(ストレート果汁)及び濃縮トマトの定義を説明するため、本明細書に取り込まれるのは、トマト加工品の日本農林規格(最終改正平成21年5月19日農林水産省告示第669号)である。また、トマトペーストのうち、ホットブレイクトマトペーストとは、ホットブレイクされたものをいい、コールドブレイクトマトペーストとは、コールドブレイクされたものをいう。ホットブレイクとは、加熱によりペクチナーゼ活性を抑制し、トマトペーストの粘度を高める方法である。他方、コールドブレイクとは、加熱によるペクチナーゼ活性の抑制を行わない、又はホットブレイクよりも弱い加熱を行う方法であり、ホットブレイクされたトマトペーストに比べ、粘度が低くなる。また、搾汁及び濃縮の詳細な説明のため、本明細書に取り込まれるのは、最新果汁・果実飲料辞典(社団法人日本果汁協会監修)の内容である。当該加工汁を例示すると、除パルプ汁や脱酸トマト汁である。除パルプ汁とは、トマトの搾汁又は濃縮トマトの還元汁であって、その不溶性固形分の一部又は全部が取り除かれたものである。脱酸トマト汁とは、先に述べたとおりである。
<糖度(Brix)>
本実施の形態に係る、脱酸トマト汁のBrixは、特に限定されないが、好ましくは、5.0以上15.0以下である。Brixの測定方法は、公知の方法でよい。測定手段を例示すると、デジタル屈折計(RX5000i ATAGO社製)である。
<酸度>
本実施の形態に係る、脱酸トマト汁の酸度は、特に限定されないが、好ましくは、0.1以上0.5以下である。酸度の測定方法は、公知の方法でよい。測定方法を例示すると、0.1N水酸化ナトリウム標準液を用いた滴定法である。
<pH>
本実施の形態に係る、脱酸トマト汁のpHは、特に限定されないが、好ましくは、4.5以上6.5以下である。pHの測定方法は、公知の方法でよい。測定手段を例示すると、pH計(pH METER F−52 HORIBA社製)である。
<リコピン含有量>
本実施の形態に係る、脱酸トマト汁のリコピン含有量は、0.71mg%以上である。好ましくは、1.70mg%以上2.74mg%以下である。リコピンの測定方法は、公知の方法でよい。公知のリコピンの測定方法として、非特許文献(J. Agric. Food Chem. 2011,59,2966−2971 )等に記載の方法がある。測定手段を例示すると、液体高速クロマトグラフィー(SPD−10A、LC−10AD 島津社製)である。なお、単位「mg%」が意味する所は、対象となる試料100g中に含まれる、物質の重量(mg)である。
<透過率>
本実施の形態に係る脱酸トマト汁の脱酸前の透過率は、18.3%以下である。好ましくは、1.0%以上18.3%以下であり、より好ましくは、2.0%以上8.7%以下である。透過率が低すぎると、粘度が高くなり、扱いにくくなる。透過率が高すぎると、リコピン含有量が増量しない。透過率の測定時期は、脱酸の前である。透過率を測定することの利点は、リコピンを測定するよりも簡便な点である。また、有機溶媒を使用する必要もないため、食品製造工程へ導入し易い。透過率の測定は、分光光度計によって行われる。測定手順を例示すると、試料を1,450×gで10分間遠心分離を行い、遠心分離後、上清を採取して、660nmの波長における透過率(%T)を試料の透過率とする。試料は、予めBrixを9.0に調整したものを用いる。試料のBrixを調整する目的は、濃度の差が透過率に与える影響を排除するためである。調整するBrixが9.0である理由は、飲料に配合する原料として扱いやすい濃度の下限だからである。脱酸前の脱酸トマト汁のBrixが9.0を下回ると、飲料に配合する際に、大量の脱酸トマト汁が必要となるため、扱いにくくなる。脱酸前の脱酸トマト汁のBrixが9.0を上回っている場合は、水で希釈して測定を行えば良い。
<本実施の形態に係るトマト含有飲料の製造方法の概要>
図2が示すのは、本実施の形態に係るトマト含有飲料(以下、「本飲料」とする。)の製造方法の流れである。本飲料の製造方法を構成するのは、配合(S60)、並びに、殺菌、冷却(S70)及び充填(S80)である。
<トマト含有飲料>
トマト含有飲料とは、飲料であって、その主原料がトマト(以下、「トマト加工原料」ともいう。)であるものをいい、例示すると、ストレートトマトジュース、濃縮還元トマトジュース、濃縮トマト飲料等である。本飲料の流通形態は、好ましくは、容器詰である。容器を例示すると、PET容器、紙容器、缶などである。
<配合(S60)>
配合工程では、少なくとも、リコピン含有量が、0.71mg%以上の脱酸トマト汁が配合される。加えて、リコピン含有量が、0.71mg%未満の脱酸トマト汁が配合されても良い。つまり、ここで、調整されるのは、リコピン含有量が0.71mg%以上の脱酸トマト汁の配合量に対するリコピン含有量が0.71mg%未満の脱酸トマト汁の配合量である。
<殺菌、冷却(S70)、及び充填(S80)>
以上に加えて、本飲料の製造方法が適宜採用するのは、殺菌、冷却、及び充填である。これらの方法は、公知の方法で良く、例えば、ホットパック殺菌、プレート式殺菌、チューブラー式殺菌方法等がある。各工程は、適宜省略可能である。
<脱酸トマト汁の調製法>
市販の透明濃縮トマト汁(Clear Tomato Concentrate、LYCORED社製、Brix63、酸度4.5%)と、市販のトマトペーストHB(トマトペースト ポルトガル産 ホットドブレイク製法、カゴメ製、Brix27、酸度2.0%)と、市販のトマトペーストCB(トマトペースト ポルトガル産 コールドブレイク製法、カゴメ製、Brix27、酸度2.0%)と、市販のトマトピューレ―(トマトピューレ―、カゴメ製、Brix21、酸度0.4%)とを、表1に示す割合で混合し、調合液とした。当該調合液を、80度まで加熱した。加熱した後に、0.5%の炭酸カルシウムを加え、10分間撹拌した。撹拌後、20度まで冷却した。冷却後、遠心分離(8,000×gで15分間)して得られる上清を、脱酸トマト汁とした。
<透過率の測定>
本測定で採用した透過率の測定器は、分光光度計(U−3900 HITACHI社製)である。前記調合液を一部採取して、Brixを9に調整した後に、1450×gで10分間遠心分離を行った。遠心分離後、上清を採取して、660nmの波長における透過率(%T)を測定した。測定時期は、脱酸前である。
<糖度(Brix)の測定>
本測定で採用した糖度(Brix)の測定器は、デジタル屈折計RX5000i(ATAGO社製)である。測定時の品温は、20度であった。
<酸度の測定>
本測定で採用した酸度の算出方法は、0.1N水酸化ナトリウム標準液を用いた滴定法である。滴定値よりクエン酸当量に換算して算出した。
<pHの測定>
本測定で採用したpHの測定器は、pH計(pH METER F−52 HORIBA社製)である。測定時の品温は、20度であった。
<リコピンの測定>
本測定で採用したリコピンの測定方法は、HPLC法である。試料は公知の方法に基づいて、溶媒抽出を行い、フィルター濾過したものを検体とした。詳細な測定条件は、以下のとおりである。
<HPLC装置構成>
オートサンプラー :SIL−10ADvp(SHIMADZU)
ポンプ :LC−10ADvp(SHIMADZU)
カラムオーブン :CTO−10Avp(SHIMADZU)
検出器 :SPD−10AVvp(SHIMADZU)
<測定条件>
カラム :ODS(REVERSE−PHASE C18)
(化学物質評価研究機構 L−Column
4.6mm×150mm)
移動相 :アセトニトリル:メタノール:テトラヒドロフラン混液
(55:40:5(v/v)
(α−トコフェロール50ppm含有)
流速 :1.5mL/min
検出波長 :453nm
カラム温度 :40℃
試料注入量 :10μL
分析時間 :20min
<測定結果>
表1が示すのは、比較例と、実施例1から5の測定値である。比較例と実施例1から5を比較すると、比較例に比べ、実施例1から5のリコピン含有量は、増量した。リコピン含有量が増量した理由は、推察ではあるが、透過率を上昇させる原因となる微細な不溶性固形分である。リコピンは水不溶性であるため、不溶性固形分に多く含まれる。透過率を上昇させる原因となる微細な不溶性固形分が増えることで、リコピン含有量が増量する。ただし、作用はこれに限定されない。
表2が示すのは、市販のトマトペーストCB及び、比較例または実施例1から5を一定の割合で配合した飲料のシミュレーション値である。シミュレーション1から6を比較すると、シミュレーション1に比べ、シミュレーション2から6は、酸度は同程度であるものの、リコピン含有量は増量する。
<本脱酸トマト汁の物性値>
表1の測定値を踏まえて、本脱酸トマト汁を定義すると、以下のとおりである。当該脱酸トマト汁のリコピン含有量は0.71mg%以上である。当該脱酸トマト汁を脱酸する前の調合液の透過率は、18.3%以下である。
Figure 2018074975
Figure 2018074975
本発明が有用な分野は、トマト含有飲料等の製造及び販売である。

Claims (11)

  1. 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法であって、それを構成するのは、少なくとも、次の工程であり、
    (1)脱酸
    ここで脱酸されるのは、トマト加工品の調合液であり、それによって得られるのは、脱酸トマト汁であり、
    前記脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上であり、
    かつ、
    (2)測定
    ここで測定されるのは、前記調合液の透過率であり、その実施時期は、前記脱酸の前である。
  2. 請求項1の方法であって、
    前記調合液の透過率は、18.3%以下である。
  3. 請求項1又は2の方法であって、
    前記透過率の測定時における前記調合液の糖度は、9.0である。
  4. 脱酸トマト汁の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、次の工程であり、
    (1)調合
    ここで得られるのは、トマト加工品の調合液であり、前記調合液の透過率は、18.3%以下であり、
    かつ、
    (2)脱酸
    ここで脱酸されるのは、前記調合液であり、それによって得られるのは、脱酸トマト汁である。
  5. 請求項4の製造方法であって、それを構成するのは、更に、次の工程であり、
    (3)測定
    ここで測定されるのは、前記調合液の透過率であり、その実施時期は、前記脱酸の前である。
  6. 請求項4又は5の製造方法であって、
    前記透過率の測定時における前記調合液の糖度は、9.0である。
  7. 請求項4から6の何れかの製造方法であって、
    前記トマト加工品の一部又は全部は、ホットブレイクされている。
  8. 請求項4から7の何れかの製造方法であって、
    前記脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
  9. 脱酸トマト汁であって、
    含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
  10. 低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法であって、それを構成するのは、少なくとも、
    配合であり、ここで配合されるのは、少なくとも、脱酸トマト汁であり、
    前記脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
  11. 低酸度トマト含有飲料の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、
    配合であり、ここで配合されるのは、少なくとも、脱酸トマト汁であり、
    前記脱酸トマト汁が含有するのは、リコピンであり、その含有量は、0.71mg%以上である。
JP2016220423A 2016-11-11 2016-11-11 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法 Active JP6548625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016220423A JP6548625B2 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016220423A JP6548625B2 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017219644A Division JP6710194B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074975A true JP2018074975A (ja) 2018-05-17
JP6548625B2 JP6548625B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=62149784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016220423A Active JP6548625B2 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6548625B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019216705A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と粘度の適正化を両立する方法
JP2020080746A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と粘度の上昇を抑制する方法
JP2020080745A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と、粘度の上昇抑制を両立する方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000302995A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Nippon Del Monte Corp 乳化トマト色素の製造方法
JP2002193850A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Nippon Del Monte Corp 高純度リコペンの製造方法及び用途
JP2012152173A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Nippon Del Monte Corp ブレンドトマトジュース及びその製造方法
JP2012223142A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd 脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料及びトマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2012223140A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd トマト含有飲料及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2012223144A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd 脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料及びトマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2014030388A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Ito En Ltd 容器詰トマト含有飲料及びその製造方法、並びに容器詰トマト含有飲料の食感及び呈味改善方法
JP2016149943A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 カゴメ株式会社 トマト含有飲料及びその製造方法、トマト含有飲料における苦味マスキング方法、並びにトマト含有飲料用の苦味マスキング剤

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000302995A (ja) * 1999-04-23 2000-10-31 Nippon Del Monte Corp 乳化トマト色素の製造方法
JP2002193850A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Nippon Del Monte Corp 高純度リコペンの製造方法及び用途
JP2012152173A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Nippon Del Monte Corp ブレンドトマトジュース及びその製造方法
JP2012223142A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd 脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料及びトマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2012223140A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd トマト含有飲料及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2012223144A (ja) * 2011-04-20 2012-11-15 Ito En Ltd 脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、トマト含有飲料及びトマト含有飲料の酸味抑制方法
JP2014030388A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Ito En Ltd 容器詰トマト含有飲料及びその製造方法、並びに容器詰トマト含有飲料の食感及び呈味改善方法
JP2016149943A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 カゴメ株式会社 トマト含有飲料及びその製造方法、トマト含有飲料における苦味マスキング方法、並びにトマト含有飲料用の苦味マスキング剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
TORRECILLA, JOSE S. ET AL.: "The ability of spectrum autocorrelation models to predict the lycopene concentration in foods throug", TALANTA, vol. 85, JPN6017027012, 2011, pages 2479 - 2483, XP028303328, ISSN: 0003606431, DOI: 10.1016/j.talanta.2011.07.104 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019216705A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と粘度の適正化を両立する方法
JP2020080746A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と粘度の上昇を抑制する方法
JP2020080745A (ja) * 2018-11-27 2020-06-04 カゴメ株式会社 高リコピンケチャップの製造方法、高リコピンケチャップ、及びリコピンの高濃度化と、粘度の上昇抑制を両立する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6548625B2 (ja) 2019-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Bhat et al. Sonication treatment convalesce the overall quality of hand-pressed strawberry juice
JP2018074975A (ja) 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法
JP5271438B1 (ja) トマト含有飲料及びその製造方法、並びにトマト含有飲料の食感及び呈味改善方法
JP6448141B2 (ja) トマト含有飲料の味の厚み向上方法、トマト含有飲料及びその製造方法、並びに、脱酸トマト汁及びその製造方法
Kadivec et al. Potential of eggplant peel as by-product
JP6883125B2 (ja) 野菜果実混合飲料及びその製造方法
JP7097856B2 (ja) 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法
JP2018074976A (ja) 脱酸トマト汁の製造方法、トマト含有飲料のえぐ味低減方法及びトマト含有飲料の製造方法
JP6710194B2 (ja) 脱酸トマト汁におけるリコピン増量方法、脱酸トマト汁及びその製造方法、並びに、低酸度トマト含有飲料におけるリコピン増量方法及び低酸度トマト含有飲料の製造方法
Kazazic et al. Phenolic content and bioactivity of two sour cherry cultivars and their products.
JP6527324B2 (ja) 混濁果汁飲料
JP6457052B2 (ja) 脱酸トマト汁の製造方法、トマト含有飲料のえぐ味低減方法及びトマト含有飲料の製造方法
JP2014082943A (ja) トマト含有飲料及びその製造方法、並びにトマト含有飲料のフレッシュ感向上方法
JP6041910B2 (ja) アブラナ科野菜含有飲料及びその製造方法、並びにアブラナ科野菜含有飲料に対する新鮮な香味の付与方法
JP6250085B2 (ja) リコピン風味抑制方法、リコピン風味抑制剤、加工トマト、並びに、トマト含有飲料及びその製造方法
JP6762666B2 (ja) 野菜果実混合飲料及びその製造方法
JP7215993B2 (ja) 容器詰トマト含有飲料の製造方法
JP7248566B2 (ja) 容器詰トマト含有飲料の製造方法
Wireko-Manu et al. Development and Quality Assessment of Cassava-Sweetpotato Non-Alcoholic Beverage
JP6675803B2 (ja) リコピン風味抑制方法、リコピン風味抑制剤、加工トマト、並びに、トマト含有飲料及びその製造方法
JP6951822B2 (ja) 容器詰トマト含有飲料の製造方法
JP7475266B2 (ja) トマト含有飲料、及びトマト含有飲料の製造方法
JP2019176841A (ja) 野菜汁/果汁含有飲料およびその原材料の製造方法
RU2513162C2 (ru) Способ производства консервированного сока из мелкоплодного яблока восточной сибири и ягод брусники
Kántor et al. Determination of nutritional parameters of commercial and homemade jams

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161213

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170622

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171115

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171124

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20180119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6548625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250