JP2018073676A - 加熱装置、加熱ランプ - Google Patents

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豊 山水
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貴文 溝尻
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Abstract

【課題】温度上昇傾向の異なる領域を有する加熱対象物の全体を同程度に加熱させることの可能な加熱装置、及びこのような加熱装置に適した加熱ランプを提供する。【解決手段】本発明の加熱装置は、複数の点光源型の加熱ランプを有する。複数の加熱ランプのそれぞれは、透光性部材からなる管体と、管体に内蔵された発光体と、発光体に電力を供給するための電極を含む封止体とを備える。少なくとも一部の加熱ランプは、管体の面のうち、発光体から見て封止体とは反対側に位置する領域に塗布された第一反射部材を有する。第一反射部材を有する複数の加熱ランプにおいて、封止体と反射部材の形成領域との相対的位置関係が複数種類存在している。【選択図】 図2B

Description

本発明は、加熱装置及び加熱ランプに関する。
従来、鋼板を高強度に加工する手段としてダイクエンチと呼ばれる技術が知られている。ダイクエンチは、高温に加熱した鋼板を成形用の型(ダイ)でプレス加工すると共に、成形用の金型によって急速に冷却することによって、鋼板に焼入れを施す処理である。このダイクエンチは、例えば自動車の車体構成部品などの高強度のプレス加工品を製造するのに適しているとされている。
鋼板を高温に加熱する手段として、赤外線の照射による加熱手段が期待されている。例えば、特許文献1には、鋼板の一面に赤外線を照射する直管型の加熱ランプが多数設けられ、鋼板の輪郭形状に応じて各々の加熱ランプの出力強度を調整することによって、所
望の領域を高温に加熱する手段が開示されている。
また、プレス加工品の生産性や品質を向上させるために、厚みの異なる部分を有する鋼板(以下、「差厚鋼板」ともいう。)をプレス加工する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。例えば、高い強度が要求される領域については厚みを厚くし、前記領域よりも低い強度で問題ない領域については厚みを薄くした鋼板を利用することで、強度性と軽量性の両立を実現することができる。
特開2014−149133号公報 特開2005−138112号公報
しかしながら、差厚鋼板を加熱処理する場合、鋼板の厚みによって到達する加熱温度が異なりやすいため、鋼板全体を均一に加熱することが難しいという問題がある。このように加熱の程度にムラが生じると、プレス加工後の鋼板の強度に影響が生じたりするなど、品質に影響を及ぼす可能性があり、好ましくない。
また、差厚鋼板に限らず、輪郭が特殊な形状の鋼板を加熱する際にも、部分的な温度ムラが生じやすいため、同様の課題が生じる可能性がある。
本発明は、上記の課題に鑑み、温度上昇傾向の異なる領域を有する加熱対象物の全体を同程度に加熱させることの可能な加熱装置、及びこのような加熱装置に適した加熱ランプを提供することを目的とする。
本発明は、複数の点光源型の加熱ランプを有した加熱装置であって、
複数の前記加熱ランプのそれぞれは、
透光性部材からなる管体と、
前記管体に内蔵された発光体と、
前記発光体に電力を供給するための電極を含む封止体とを備え、
少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体とは反対側に位置する領域に塗布された第一反射部材を有し、
前記第一反射部材を有する複数の前記加熱ランプにおいて、前記封止体と前記反射部材の形成領域との相対的位置関係が複数種類存在していることを特徴とする。
差厚鋼板など、場所に応じて加熱のされやすさが異なる領域を有する加熱対象物を加熱する場合、特に領域の境界部分において加熱ムラが生じやすい。厚みの厚い第一領域と、厚みの薄い第二領域を有する差厚鋼板を例に挙げて説明する。
差厚鋼板を加熱するに際し、厚みが厚い第一領域は、厚みが薄い第二領域よりも加熱されにくい。このため、第一領域と第二領域をほぼ均一に加熱するためには、第一領域に対して第二領域よりも高い熱量を供給する必要がある。このため、複数の点光源タイプの加熱ランプを用いて差厚鋼板を加熱する場合、第一領域に対向する箇所に位置する加熱ランプの出力を高くし、第二領域に対向する箇所に位置する加熱ランプの出力を低くすることで、鋼板全体を均一に加熱できるようにも思える。
しかし、加熱ランプから射出される光は所定の発散角を有する。このため、第一領域のうち、第二領域との境界に近い箇所に対向する位置に配置された加熱ランプから射出された光の一部が、第二領域側の差厚鋼板に照射される。この結果、厚みの薄い第二領域に対する照度が高まり、第二領域のうち前記境界から離れた位置と比べて過度に加熱されてしまい、加熱ムラを生じさせる。
一方、上記の現象を回避すべく、第一領域のうち、第二領域との境界に近い箇所に対向する位置に配置された加熱ランプの出力を低下させると、当該領域に位置する第一領域内の鋼板が十分に加熱されずに、加熱ムラが生じてしまう。本発明者らの鋭意研究により、個々の加熱ランプの出力を微妙に調整するだけでは、差厚鋼板の加熱ムラをなくすことは困難であることが確認された。
本発明に係る加熱装置によれば、複数の加熱ランプのうちの、少なくとも一部の加熱ランプについては、管体の面のうちの、発光体から見て封止体とは反対側に位置する領域に、第一反射部材が塗布されている。そして、この第一反射部材が塗布されている複数の加熱ランプにおいて、第一反射部材が形成されている領域を完全には同一にせず、少なくとも一部で異ならせている。
管体の面のうち、発光体から見て封止体とは反対側に位置する領域とは、加熱装置で加熱対象物を加熱することを想定した場合に、加熱ランプから見て、加熱対象物が設置されている側の領域に相当する。この領域に第一反射部材が塗布されることで、発光体で生成された光の発散角及び光軸が調整されることになる。
例えば、上記の差厚鋼板を加熱する場合であれば、厚みの厚い第一領域と厚みの薄い第二領域との境界近傍において、第一領域側に存在する加熱ランプの筒体に対し、発光体から見て封止体とは反対側に位置する領域の面のうちの第二領域側の一部分に、第一反射部材を塗布することができる。この構成によれば、第一領域のうち、第二領域との境界に近い箇所に対向する位置に配置された加熱ランプから射出された光のうち、第一反射部材が存在しなければ第二領域に向かっていたであろう光を、第一反射部材によって反射させて第一領域内に照射させることができる。このため、上記加熱装置によれば、加熱対象物を、第一領域内においても、第二領域内においても、それぞれ同程度に加熱させることが可能となる。
例えば、複数の加熱ランプは縦横に配列されることができる。一方、加熱対象物の厚みの異なる境界領域は、加熱ランプの配列方向と平行でない場合が生じる。このような場合には、境界領域と加熱ランプとの位置関係に応じて、第一反射部材を形成する領域や面積を調整するものとして構わない。
前記第一反射部材は、前記発光体から射出された光を反射するコーティング材からなるものとすることができる。このコーティング材は、例えば酸化シリコン(SiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、又はこれらの混合物などを用いることができる。
複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域に第二反射部材を有する構成としても構わない。
発光体から見て封止体の側に位置する領域とは、加熱装置で加熱対象物を加熱することを想定した場合に、加熱ランプから見て、加熱対象物が設置されている側とは反対側の領域に相当する。仮にこの方向に光が射出されたとしても、加熱対象物への加熱にはほとんど寄与しない。上記第二反射部材を設けることで、加熱対象物とは反対側に向かう光を反射させて加熱対象物に向かわせることができるため、光の利用効率が高められる。
なお、加熱装置に備えられた全ての加熱ランプが、この第二反射部材を備えるものとしても構わない。
前記第二反射部材は、前記第一反射部材と同一の材料からなり、
複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域に塗布されているものとしても構わない。
前記管体は、円筒形状を有し、
複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の側面に前記第二反射部材が塗布されているものとしても構わない。
なお、前記管体は、球形状を有するものとしても構わない。
また、本発明に係る加熱ランプは、
透光性部材からなる管体と、
前記管体に内蔵された発光体と、
前記発光体に電力を供給するための電極を含む封止体と、
前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体とは反対側に位置する領域に塗布された第一反射部材とを有することを特徴とする。
前記管体は円筒形状を有し、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域、及び側面に第二反射部材が塗布されているものとしても構わない。
本発明の加熱装置によれば、温度上昇傾向が異なる領域を有する加熱対象物を、場所によらず同程度に加熱することができる。
加熱装置の模式的な平面図である。 加熱装置の模式的な側面図である。 一の加熱ランプの構成を模式的に示す図面である。 図2Aとは別の加熱ランプの構成例を模式的に示す図面である。 検証に用いられた加熱対象物を説明するための図面である。 実施例1及び比較例1の加熱ランプの配置態様の相違を模式的に示す図面である。 比較例1及び実施例1の双方に関し、加熱ランプから加熱対象物対して光が照射される様子を模式的に示した図面である。 加熱ランプの別の構成を模式的に示す図面である。
本発明に係る加熱装置及び加熱ランプの実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の各図面において、図面の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しない。
図1Aは加熱装置の模式的な平面図であり、図1Bは加熱装置の模式的な側面図である。加熱装置1は、複数の加熱ランプ10が縦横に複数配列されて構成されている。加熱装置1は支持部5を有し、支持部5によって加熱対象物3を固定して設置できるように構成されている。各加熱ランプ10から射出された光が加熱対象物3に照射されることで、加熱対象物3が加熱される。
以下では、必要に応じて、図1A及び図1Bに示すXYZ座標系を用いて説明する。
図2Aは、図1に示す複数の加熱ランプ10のうち、一の加熱ランプ10aの構成の一例を模式的に示す図面である。
加熱ランプ10aは、管体11と、管体11に内蔵された発光体13と、発光体13に電力を供給するための電極(不図示)を含む封止体15とを備える。
管体11は、発光体13から射出される光を透過させる材料で構成されており、例えば石英ガラスからなる。発光体13は、例えばタングステンよりなる線材がコイル状に巻回されて形成されている。管体11内には、ハロゲンガスなどのガスが封入されている。封止体15は、例えばセラミックスで構成されており、内部に発光体13(タングステン)のそれぞれの端部に接続された電極が配置されている。
図2Aに示す加熱ランプ10aは、管体11の側面と、封止体15側、すなわち−Z側の面に反射部材22(「第二反射部材」に対応する。)が塗布されている。反射部材22は、管体11の面にコーティングされており、例えば酸化シリコン(SiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、又はこれらの混合物などからなる。一方、加熱ランプ10aは、管体11の面のうち、発光体13から見て封止体15とは反対側に位置する領域、すなわち+Z側に位置する面には反射部材が設けられていない。図2Aでは、反射部材22が設けられている箇所にハッチングを施している。
加熱装置1が備える加熱ランプ10は、反射部材の形成態様を異ならせた複数の種類が存在する。この点につき、図2Bを参照して説明する。
図2Bに示す加熱ランプ10a、10b、及び10cは、反射部材の形成態様のみが相互に異なっており、他の構成は同一である。なお、以下では、加熱ランプ10a、10b、及び10cを総称して「加熱ランプ10」と記載し、それぞれを個別に説明するときには加熱ランプ10a、10b、10cと符号を区別して説明する。
加熱ランプ10aは、図2Aを参照して上述したように、管体11の+Z側に位置する面には反射部材が設けられていない。一方、加熱ランプ10b及び10cは、管体11の+Z側に位置する面の一部にも反射部材21(「第一反射部材」に対応する。)が設けられている。加熱ランプ10bと10cは、反射部材21が形成されている領域の面積が相互に異なっている。図2Bでは、反射部材22と同様に、反射部材21が設けられている箇所にハッチングを施している。
本実施形態において、反射部材21は反射部材22と同一の材料で構成されており、両者が管体11の面上で連絡されていてもよい。この場合、反射部材21と反射部材22とは一体化される。
本実施形態では、加熱ランプ10には、管体11の封止体15側、すなわち−Z側には反射部材22が設けられている。これは、発光体13から−Z方向に向かう光を+Z側に反射させる意図である。すなわち、管体11の面のうち+Z側の面は、光を放射させることを意図した面(光射出面)を構成する。つまり、加熱ランプ10に対して+Z方向に係る位置に加熱対象物3が設置される(図1B参照)。
加熱ランプ10b及び10cは、この光射出面の一部に反射部材21を有している。この状態は、本来であれば光を出したい側の面に反射部材21を設けていることになり、単に光取り出し量を減らすことになりかねない。しかし、本発明者らの鋭意研究により、加熱装置1が、このように光射出面を構成する領域に反射部材21を設けた加熱ランプ10b、10cを含むことで、厚みの異なる領域を有する加熱対象物3(例えば、差厚鋼板)を加熱する場合に、全体を同程度に加熱することができることを見出した。以下、実施例を参照して説明する。
[検証]
図3は、検証に用いられた加熱対象物3を説明するための図面である。加熱対象物3は、Y1−Y1線を境界として、厚みの厚い領域3aと、厚みの薄い領域3bとを有している。ここでは、検証の容易化のために、領域3aと3bの境界Y1−Y1線が加熱ランプ10の配列方向に平行となるように、加熱対象物3を配置した。
図3に示すように、説明の都合上、境界Y1−Y1線の近傍に位置する加熱ランプに符号51〜54の番号を付している。そして、加熱対象物3のうち、加熱ランプ51〜54に対向する領域に、それぞれ51a〜54aと符号を付している。すなわち、加熱対象物3の領域51aは、主として加熱ランプ51から光が照射されることで加熱される。領域51b,51c,51dについても同様に説明が可能である。
(実施例1)
加熱ランプ51及び52に加熱ランプ10bを用い、加熱ランプ53及び54に加熱ランプ10aを用いた。
(比較例1)
加熱ランプ51〜54に加熱ランプ10aを用いた。
図4は、実施例1及び比較例1の加熱ランプ10の配置態様の相違を模式的に示す図面であり、実施例1では反射部材21が設けられている領域をハッチングにて図示している。なお、説明の都合上、図4においても、図3と同様に加熱対象物3の段差部分を併せて図示している。
実施例1及び比較例1の双方において、全ての測定点の温度が900℃を超えるように同一の条件下で加熱ランプ10を発光させて加熱処理を施した。
比較例1では、領域51aと53aの間、及び領域52aと54aの間、すなわち境界Y1−Y1線を挟んで隣接する領域間で温度上昇の傾向に大きな差が生じた。これに対し、実施例1では、比較例1よりも場所によらず同様の温度変化を示していることが確認された。具体的には、比較例1においては、全ての測定点の温度が900℃を超えたとき、領域51aと53aの間、及び領域52aと54aの間で、温度差が200℃程度生じていた。これに対し、実施例1では、全ての測定点の温度が900℃を超えたとき、領域51aと53aの間、及び領域52aと54aの間の温度差が100℃以内を示し、温度差が大幅に抑制できていた。
この結果につき、図5を参照して説明する。図5は、比較例1及び実施例1の双方に関し、加熱ランプ10(10a,10b)から加熱対象物3に対して光を照射する様子を模式的に示したものである。なお、図5において、管体11の底面(封止体15側の面)及び側面に設けられた反射部材22の図示は省略されている。
比較例1のように、境界Y1−Y1線近傍において、厚みの厚い領域3aに対向する位置と厚みの薄い領域3bに対向する位置の双方に加熱ランプ10aを配置した場合、領域3a側に配置された加熱ランプ10aからの光が領域3b内に照射されてしまう(領域A1)。この結果、特に領域A1は、隣接する領域3aよりも温度上昇がしやすくなり、加熱ムラが生じる。
これに対し、実施例1では、境界Y1−Y1線近傍において、厚みの厚い領域3aに対向する位置に、光射出面のうちの領域3b側の一部分に反射部材21を設けた加熱ランプ10bを配置している。これにより、領域3a側に配置された加熱ランプ10bからの光が領域3b内に照射されにくくなる。この結果、加熱対象物3の厚みが異なる境界Y1−Y1線近傍において、領域3aと3bとを同等に加熱することが可能となる。
上記の検証では、加熱対象物3の厚みが異なる境界を示す線が、複数の加熱ランプ10の配列方向に平行である場合について説明した。これに対し、境界線が加熱ランプ10の配列方向に対して非平行である場合には、場所に応じて加熱ランプ10b、10cを組み合わせる等、光射出面側に設けられた反射部材21の位置及び面積を適宜異ならせることで、同様の効果が実現される。
一例として、加熱対象物3の面のうちの加熱ランプ10に対向する領域と、加熱対象物3の厚みが異なる境界線が重なっていない場合には、前記領域の外縁部と前記境界線との離間距離及び離間方向に応じて、加熱ランプ10の光射出面側に設けられる反射部材21の位置及び面積が設定されるものとすることができる。また、前記境界線が、加熱対象物3の面のうちの加熱ランプ10に対向する領域を横切っている場合には、前記境界線によって分けられた前記領域のうち、厚みの厚い領域3aと厚みの薄い領域3bの面積の比率、及び前記境界線の延伸方向に応じて、加熱ランプ10の光射出面側に設けられる反射部材21の位置及び面積が設定されるものとすることができる。
上記の実施形態では、反射部材21を設けた加熱ランプ10として、加熱ランプ10b及び10cを採り上げて説明した。しかし、加熱ランプ10の光射出面側に設けられる反射部材21の位置や面積を更に異ならせた加熱ランプ10を用いても構わない。
[別実施形態]
以下、別実施形態につき説明する。
〈1〉 上記の実施形態では、加熱ランプ10は、管体11の側面に反射部材22が設けられている構成としたが、例えば図6に示すように、光射出面に近い側(+Z側)の側面には反射部材22を設けない構成としても構わない。このような構成とすると、加熱ランプ10から射出される光の発散角を大きくすることができる。
なお、本発明は、加熱装置1内に、管体11の側面や封止体15側(−Z側)の面に反射部材22が設けれていない加熱ランプ10が含まれることを排除しない。ただし、管体11の封止体15側の面に反射部材22が設けられることで、発光体13から発せられた光を高効率で加熱対象物3に向かわせることができる。
〈2〉 上記の実施形態では、加熱ランプ10は円筒形状の管体11を有する構成としたが、管体11の形状は円筒形状に限定されない。例えば、管体11を球形状としても構わない。この場合も、加熱ランプ10は、管体11の面のうち、封止体15側の面に反射部材22を設けるものとしても構わない。また、複数の加熱ランプ10のうちの少なくとも一部は、管体11の面のうち、封止体15とは反対側、すなわち光射出面側に反射部材21を設けるものととして構わない。
〈3〉 加熱装置1は、各加熱ランプ10の発光強度を個別に制御することのできる制御手段を備えても構わない。少なくとも一部の加熱ランプ10に反射部材21を備えた上で、上記の制御手段によって、各加熱ランプ10への発光強度を制御することで、加熱対象物3に対して更に均一性の高い加熱が実現できる。
〈4〉 上記の実施形態では、加熱装置1が備える複数の加熱ランプ10は、反射部材21の形成態様のみを異ならせていると記載した。しかし、本発明は、加熱装置1に備えられた複数の加熱ランプ10のうちの一部の加熱ランプ10が、形状や材料などを異ならせることを排除するものではない。
1 : 加熱装置
3 : 加熱対象物
3a : 加熱対象物の厚い領域
3b : 加熱対象物の薄い領域
5 : 支持部
10 : 加熱ランプ
10a,10b,10c : 加熱ランプ
11 : 管体
13 : 発光体
15 : 封止体
21 : 反射部材(第一反射部材)
22 : 反射部材(第二反射部材)
51,52,53,54 : 加熱ランプ
51a,52a,53a,54a : 加熱対象物上の領域

Claims (7)

  1. 複数の点光源型の加熱ランプを有した加熱装置であって、
    複数の前記加熱ランプのそれぞれは、
    透光性部材からなる管体と、
    前記管体に内蔵された発光体と、
    前記発光体に電力を供給するための電極を含む封止体とを備え、
    少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体とは反対側に位置する領域に塗布された第一反射部材を有し、
    前記第一反射部材を有する複数の前記加熱ランプにおいて、前記封止体と前記反射部材の形成領域との相対的位置関係が複数種類存在していることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記第一反射部材は、前記発光体から射出された光を反射するコーティング材からなることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域に第二反射部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記第二反射部材は、前記第一反射部材と同一の材料からなり、
    複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域に塗布されたことを有することを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
  5. 前記管体は、円筒形状を有し、
    複数の前記加熱ランプのうち、少なくとも一部の前記加熱ランプは、前記管体の側面に前記第二反射部材が塗布されていることを特徴とする請求項4に記載の加熱装置。
  6. 透光性部材からなる管体と、
    前記管体に内蔵された発光体と、
    前記発光体に電力を供給するための電極を含む封止体と、
    前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体とは反対側に位置する領域に塗布された第一反射部材とを有することを特徴とする加熱ランプ。
  7. 前記管体は円筒形状を有し、前記管体の面のうち、前記発光体から見て前記封止体の側に位置する領域、及び側面に第二反射部材が塗布されていることを特徴とする請求項6に記載の加熱ランプ。
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