JPH10223549A - ランプアニール装置 - Google Patents

ランプアニール装置

Info

Publication number
JPH10223549A
JPH10223549A JP2458597A JP2458597A JPH10223549A JP H10223549 A JPH10223549 A JP H10223549A JP 2458597 A JP2458597 A JP 2458597A JP 2458597 A JP2458597 A JP 2458597A JP H10223549 A JPH10223549 A JP H10223549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
glass substrate
lamp
lens
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2458597A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Ide
昌史 井出
Hiroshi Iijima
浩 飯島
Takayuki Nagashima
孝行 長嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2458597A priority Critical patent/JPH10223549A/ja
Publication of JPH10223549A publication Critical patent/JPH10223549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成する薄膜を高速加熱することが
可能なランプアニール装置を提供する。 【解決手段】 被アニール物が載置される試料台と、前
記試料台を収容するチャンバーと、前記被アニール物に
たいして光エネルギーを照射する加熱手段とを備えるラ
ンプアニール装置において、光源と、前記光源から放射
される光を反射して前記被アニール物に照射させる反射
鏡と、前記光を前記被アニール物上に投影するレンズ
と、前記レンズの近傍に設ける所定の形状の開口部を有
するマスクとを有するランプユニットを複数具備し、か
つ前記ランプユニットが一定の間隔で配設されている加
熱手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプアニール装
置に関し、特に液晶表示装置に用いられるガラス基板を
高速加熱するランプアニール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置に用いられるガラス
基板上に形成する薄膜のアニールをするための加熱装置
としては、図15に示すように真空装置45の内部に、
ガラス基板42を設置し、このガラス基板42の周囲に
設けるヒーター部41を加熱することによりガラス基板
42全体を高温加熱する高温加熱真空炉が用いられてい
る。
【0003】一方、図14に示すように、半導体装置の
製造プロセスにおいて用いられる半導体ウェーハのラン
プアニール装置がある。このランプアニール装置は、反
射板33とチヤンバ35とからなり、反射板33は逆樋
状で、その焦点位置にキセノンランプなどの光源31が
配置される。反射板33の下部開口に石英板34が固定
され、その真下にチャンバ35が配置される。チャンバ
35内に、半導体ウェーハ32を石英板34と平行にな
るように石英ピン37を介して試料台36に支持し、収
納する。
【0004】前記チャンバ35の内部を、窒素ガスなど
の不活性ガス雰囲気に保って、光源31を点灯させる
と、その一部の光は石英板34を透過して半導体ウェー
ハ32に直接的に照射され、残りの光は反射板33で反
射して石英板34を透過し、半導体ウェーハ32に照射
される。半導体ウェーハ32の全体の面内に光源31の
石英板34を透過した光が照射されて、半導体ウェーハ
32の全体が高速加熱される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらガラス基
板上に形成する薄膜を高温加熱真空炉において、真空
中、或いはガス雰囲気中で、アニールをする従来の方法
では、ガラス基板32の熱歪みによる破損を防ぐために
ガラス基板全体を緩やかに加熱、冷却する必要がある。
この結果、加熱処理は長時間を必要とするという課題を
有している。
【0006】一方従来のランプアニール装置を用いて、
ガラス基板上に形成する薄膜を高速加熱することが考え
られるが、従来のランプアニール装置を用いた場合、基
板の中央部に対して周辺部の温度が低くなりやすいとい
う問題点を有している。ガラス基板の形状は半導体ウェ
ーハの円形に対して正方形、あるいは長方形等の角形を
しているためガラス基板の均一加熱は困難である。この
ためガラス基板は熱歪みによって破損するおそれがあ
る。従って、従来のランプアニール装置で液晶表示用の
ガラス基板を高速加熱をすることは困難であるという課
題を有している。
【0007】さらに、図14に示すように、反射板33
とチャンバ35を石英板34で隔離する装置では、前記
石英板34は、双方の気圧の相違に耐えるだけの厚さを
必要とする。特に基板面積を大きくしたり、一度に処理
する基板の数を増加させようとすると、前記石英板34
が必要とする厚さは、非常に大きなものとなる。これに
ともない重量も大きくなり、これを支える支持体も大き
くなり、装置全体が非常に大きなものとなり、対応が困
難である。
【0008】そこで、本発明の目的は、任意の形状の基
板上に形成する薄膜を高速加熱し、かつ基板の全面を均
一な温度に加熱、或いは保持することが可能なランプア
ニール装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明おけるランプアニール装置は、被アニール物
が載置される試料台と、前記試料台を収容するチャンバ
ーと、前記被アニール物にたいして光エネルギーを照射
する加熱手段とを備えるランプアニール装置において、
光源と、前記光源から放射される光を反射して前記被ア
ニール物に照射させる反射鏡と、前記光を前記被アニー
ル物上に投影するレンズと、前記レンズの近傍に設ける
所定の形状の開口部を有するマスクとを有するランプユ
ニットを複数具備し、かつ前記複数のランプユニットが
所定の間隔で配設されている加熱手段を備えることを特
徴とする。
【0010】請求項2に記載のランプアニール装置は、
請求項1記載の構成を含み、前記レンズが所定の光の波
長を反射、または吸収する機能を有することを特徴とす
る。
【0011】(作用)上記した本発明のランプアニール
装置によれば、各ランプユニットの光源から放射される
平行な光はレンズを通過し被アニール物上に均一に照射
される。また、前記レンズの近傍に設けるマスクは、被
アニール物上の照射領域を限定する作用をする。これに
よって任意の形状の基板を均一加熱することが可能とな
る。また、前記ランプユニットをマトリックス状に配置
することで大型基板に対応する事が可能であり、ゾーン
加熱も自由に選択できる。
【0012】また、ガラス基板の場合の加熱方法は、ラ
ンプ波形(一定の昇温速度)とすることでガラスの熱応
力による破損を防ぐことが出来る。さらに、石英からな
るレンズを用いることで遠赤外光線をカットし、基板上
に形成されている薄膜が吸収しやすい近赤外線だけを効
率よく照射することができ、ガラス基板そのものの直接
加熱を押さえ、基板上の薄膜のみを高速に加熱すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態であるランプアニール装置について詳細
に説明する。本発明の図1は、本発明の実施の形態にお
けるランプアニール装置の全体構成を模式的に示す断面
図である。図2は、本発明の実施形態における加熱ラン
プ群の概略平面図である。図3は、本発明の実施形態に
おけるランプユニットの概略断面図である。以下、図
1、図2、図3を用いて本発明の実施の形態であるラン
プアニール装置について説明する。
【0014】図1に示すように本実施の形態のランプア
ニール装置は、加熱手段11と、チャンバー5とを備え
ており、チャンバー5の内部には、被アニール物として
液晶表示装置のガラス基板2が載置される試料台6が収
容されており、この試料台6の上に突設された複数の石
英ピン7によってガラス基板2が支持されている。
【0015】前記チャンバー5は、ガラス基板2に対し
て試料台6の反対側に開口部20を有し、前記開口部2
0からガラス基板2に光を照射して、ガラス基板2を所
定の温度に加熱する加熱手段11が接続されている。
【0016】前記加熱手段11は、光源用電源12と、
これに接続され、各ランプユニット8の光源1をそれぞ
れ独立に制御出来るゾーン加熱制御器13を有してい
る。また、前記加熱手段11は、16個のランプユニッ
ト8からなり、図2に示すように所定の間隔をもって、
4行4列のマトリックス状に配設されている。
【0017】さらに、図2と図3に示すように、ランプ
ユニット8は、ハロゲンランプからなる光源1と、光源
1から放射する光16、16aの通過を限定する開口部
24を有する金属製のマスク4と、マスク4を透過する
光16のうちガラス基板2の吸収波長である遠赤外線を
反射、または吸収し、近赤外線をチャンバー5の内部の
試料台6に載置された前記ガラス基板2に拡大投影する
石英板からなる凹レンズ10と、前記光源1から放射さ
れる光16aを反射し、前記マスク4を透過し、前記凹
レンズ10介して、前記ガラス基板2に照射する金コー
トしたコーン角90度の反射鏡3と、前記反射鏡3と前
記マスク4の間にわたって設ける円筒状の形状でアルミ
ニューム材からなる鏡筒9及び鏡筒9aと、前記凹レン
ズ10を通過した光16bを前記ガラス基板2上に投影
するための開口部21を有する金属製の冷却板15とで
構成されている。前記冷却板15の内部には、冷却孔
(図示せず)が設けてあり、前記冷却孔に冷却水を流し
て凹レンズ10を冷却している。
【0018】この場合、凹レンズ10は、スペーサー1
7とOリング14によって狭持され冷却板15に固定さ
れている。また、ランプユニット8は、前記光16の光
軸が必要に応じて変化できるように傾きが調整できるよ
うになっている。さらに、光源1に接続する光源用電源
12と、前記光源用電源12に接続されるマイクロプロ
セッサなどからなるゾーン加熱制御器13によって、マ
トリックス状に配設されるランプユニット8の光源1
が、それぞれ独立に制御され、前記ガラス基板2上に照
射される光16bの光量、およぴ照射範囲を任意に制御
出来るようになっている。さらに、試料台6を移動する
ことによって、凹レンズ10と、ガラス基板2との距離
を調節し、ガラス基板2上の照射領域22を任意に制御
出来るようになっている。
【0019】以下、本実施の形態におけるランプアニー
ル装置の例を図3、4、5、6、7、8、9、10を用
いて説明する。まず、光源1を点灯すると、光16は、
ガラス基板2の方向に照射される。また、光16aは、
金コートしたコーン角90度の反射鏡3で反射されガラ
ス基板2の方向に照射される。これ以外の角度を持って
光源1から照射される光(図示せず)はアルミ材で製作
された鏡筒9、あるいは鏡筒9aで拡散、あるいは吸収
される。また、前記鏡筒9、及び鏡筒9aは空冷されて
いる(図示せず)ため、前記鏡筒9、及び鏡筒9aの温
度は低く保たれる。したがって、前記鏡筒9、及び鏡筒
9aを熱源とする光の再放射は発生せずガラス基板の加
熱に影響することはない。
【0020】前記光16、及び光16aは、マスク4の
開口部24を通過して凹レンズ10によって拡散され
る。前記凹レンズ10によって拡散された光16bはガ
ラス基板2上の照射領域22に照射される。図4に示す
ように、この時用いられるマスク4は、外形が円形で開
口部24は正方形である。従って外形10aの凹レンズ
10によって拡散された光16bのガラス基板2上の照
射領域22の形状は、正方形となる。
【0021】図5は、16個のランプユニット8によっ
て形成され照射領域22が互いに重ならないようにガラ
ス基板2と凹レンズ10との距離を設定した場合の例で
あり、4行4列の16個の照射領域22が形成されてい
る。このように、マスク4の開口部の形状によって照射
領域全体の形状を設定することが出来る。従って、液晶
表示装置用のガラス基板のような角形であっても全体を
均一に加熱することができる。また、この時、Aで示し
た位置の光源のみを点灯することで、これに対応する照
射領域を加熱することができる。このゾーン加熱の例と
してB、C、Dの領域の例を示しているが、この領域
は、このほか自由に設定できる。
【0022】図6、図7は、マスク4aの開口部24a
の形状が正6角形の場合を示している。この時、照射領
域22aは、正6角形なる。この時、ランプユニットの
配列を六方稠密にすることによって、図7に示す16個
の照射領域を形成することが出来る。
【0023】次の図8、図9は、各ランプユニット8に
よって形成される照射領域22が互いに重なりあうよう
にガラス基板2と凹レンズ10との距離を設定した場合
の例である。図8に示すように、光16bは、ガラス基
板2上で照射領域Eと照射領域Fとの一部が重なってい
る。この状態がX方向も同様になり、図9の平面図に示
すように、照射領域E、F、G、Hの4個の照射領域が
一部重なって形成される。これによって、各照射領域の
加熱温度を変えることが出来る。
【0024】また、図10に示すように凹レンズ10の
代わりに凸レンズ19を使用することもできる。凸レン
ズ19でも凹レンズ10の場合と同様に光を拡散するこ
とができるが、図10に示すように、照射領域J、Kの
ように一部分を選択的に加熱することもできる。
【0025】次に、本実施の形態におけるランプアニー
ル装置を使用して実際にガラス基板を加熱し、各部の温
度を測定した結果を図11、12、13を用いて説明す
る。図11は、加熱温度の測定に使用したランプアニー
ル装置の一部を示す、拡大概略図である。図11に示す
ように、チャンバーの内部に微小熱電対からなる温度セ
ンサー18aを埋め込んだ透明ガラス板2aを設置し、
前記透明ガラス板2aと凹レンズ10との間で光16b
の照射領域内に直径1mmのシース型熱電対からなる温
度センサー18を設置する。更に、前記透明ガラス板2
aの凹レンズ10の反対側である透明ガラス板2aの裏
面側に直径0.5mmの熱電対からなる温度センサー1
8bを設置する。
【0026】この状態で、300Wのハロゲンランプか
らなる光源1を点灯し、16個のランプユニットによっ
て、ランプ加熱した時の各部の温度を図12に示す。こ
の時のチャンバー内部の真空の背圧は非加熱時に2×1
0−2Pa以下とした。光源1への投入電力は、前記温
度センサー18の温度制御によって行った。前記温度セ
ンサー18の温度が約350度までを2℃/secのレ
ートで昇温した。
【0027】図12の曲線25bは温度センサー18b
の温度、曲線25は温度センサー18の温度、曲線25
aは温度センサー18aの温度に対応して表示されてい
る。図12によれば、前記透明ガラス板2aの裏面側に
設置した温度センサー18bの温度(曲線25bで表
示)が約600℃近くまで加熱されているのに対して、
透明ガラス板2aの内部に埋め込まれた温度センサー1
8aの温度(曲線25aで表示)は、185℃までしか
上がらないことがわかる。また、石英からなる凹レンズ
10の温度は、図示していないが凹レンズ10の光源側
の近傍で測定すると、光源1の電源を切った直後、15
0℃から急激に50℃以下になり、凹レンズ10は加熱
されていないことがわかる。
【0028】また、図13は、図11で示すテスト基板
2bとして、素ガラス、全面酸化インジュウムスズ(以
後ITOと記載)膜(厚さ100nm)付ガラス、全面
タンタル(以後Taと記載)膜(厚さ80nm)/五酸
化タンタル(以後Ta2 05と記載)膜(厚さ37n
m)付ガラスを透明ガラス基板2aと3mmの間隔で配
置した場合の各温度センサーのピーク温度を示したもの
である。
【0029】図13によって、テスト基板2bなしと、
素ガラスをテスト基板2bとした時の、透明ガラス板2
aの内部に埋め込まれた温度センサー18aと前記透明
ガラス板2aの裏面側に設置した温度センサー18bの
ピーク温度を比較してみると、20℃程度の差が見られ
るだけである。これによって、素ガラスの近赤外線に対
する吸収がほとんど無いことがわかる。
【0030】また、素ガラスをテスト基板2bとした時
と、膜付ガラスをテスト基板2bとした時とを比較する
と、透明ガラス板2aの裏面側に設置した温度センサー
18bのピーク温度は、膜付ガラスをテスト基板2bと
した時の方が低くなっている。これによって、ガラス基
板上に形成されている金属酸化膜が近赤外線を吸収して
いることがわかる。また、ITO膜よりもTa2 05 /
Ta膜の方が吸収効率が良いことがわかる。
【0031】また、透明ガラス板2aの内部に埋め込ま
れた温度センサー18aの温度においては、膜付ガラス
の方が高くなっているが、これは加熱された膜付きのテ
スト基板から遠赤外線が再放射され透明ガラス板2aが
加熱されたためと思われる。
【0032】更に、本実施形態におけるランプアニール
装置よってガラス基板の高速加熱によるアニール処理を
行った結果、良好な結果を得ることができた。この時に
使用したガラス基板は6インチ角で全面に厚さ100n
mのITO膜をDCスパッタ法で形成したものである。
この時のDCスパッタは、以下の条件で行った。 全圧 1.2×10-1Pa O2 分圧 6.7×10-3Pa ターゲット SnO2 10wt%のITO 温度 室温(特に加熱せず) 投入電力 2W/cm2 なお、スパッタ後の基板のシート抵抗は、90から12
0Ωであった。また、アニール処理の時のチャンバー内
部の真空の背圧は非加熱時に2×10-3Pa以下とし
た。光源1は、300Wのハロゲンランプからなり、1
6個のランプユニットを使用した。投入電力は、前記温
度センサー18の温度制御によって行い、前記温度セン
サー18の温度が約350度に達するまで、2℃/se
cのレートで昇温した。アニール処理に要した時間は約
3分間であった。
【0033】前記アニール処理後のガラス基板上のIT
O膜のシート抵抗を測定した結果、30から32Ωであ
った。これは、従来の高温加熱真空炉で300℃で2時
間で処理した時と同程度の品質である。
【0034】なお、本実施の形態においては、レンズの
材質として石英を用い、ガラス基板を高速加熱した例で
説明したが、プラスチックが吸収する光の波長を反射す
る物質をコーティングしたレンズを使用すれば、プラス
チック基板上に形成する金属酸化膜等からなる薄膜のみ
加熱し、短時間でアニールを行うことができる。
【0035】また、本実施の形態においては、金属製の
マスクを用いた例で説明したが、マスクの材質として石
英を用い、前記マスクの表面に所定の形状を有する金属
膜を形成することにより、光の通過を限定する開口部を
形成し、マスクとすることができる。さらに、前記開口
部の表面にプラスチックが吸収する光の波長を反射する
物質をコーティングすることにより、プラスチック基板
上に形成する金属酸化膜等からなる薄膜のみ加熱し、短
時間でアニールを行うことができる。この場合、前記石
英からなるマスクの全面に、プラスチックが吸収する光
の波長を反射する物質を先に形成し、この後に前記マス
クの開口部を形成するための金属膜を形成しても同じ効
果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上、本発明によるランプアニール装置
によれば、レンズに光の拡散とともに、通過する光の波
長を限定するフィルターとしての機能を持たせることで
ガラス基板あるいはプラスチック基板等の直接加熱を極
力小さくし、基板上に形成する金属酸化膜等からなる薄
膜を直接加熱することで基板の破損を防ぎ、短時間での
基板のアニール処理を実現することができる。
【0037】また、マスクの形状を自由に選択できるた
め例えば角形などの異形形状の基板の均一加熱が可能で
ある。さらに、複数のランプユニットで構成され、各ラ
ンプユニットが独立で制御できるため、複数サイズの基
板を同時に熱処理することが可能である。また、チャン
バーとランプエリアを分離する隔壁として、小径レンズ
(30mmφ程度)を有する金属製の冷却板を使用する
ため、装置の大型化が容易となり、大型基板の処理や、
多数の基板を短時間で処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるランプアニール装
置の全体構成を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態における加熱ランプ群の概略
平面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるランプユニットの概
略断面図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるレンズとマスクの
位置関係を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態における照射領域を示す説
明図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるレンズとマスクの
位置関係を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態における照射領域を示す説
明図である。
【図8】本発明の実施の形態における部分照射領域を示
す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における部分照射領域を示
す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態における部分照射領域を
示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるチャンバー内部
の温度測定を説明するための装置の部分断面図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるチャンバー内部
の温度測定結果を示すグラフである。
【図13】本発明の実施の形態におけるチャンバー内部
の温度測定結果を示す表である。
【図14】従来のランプアニール装置の概略を示す要部
の縦断面図である。
【図15】従来のランプアニール装置の概略を示す要部
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 光源 2 ガラス基板 3 反射鏡 4 マスク 5 チャンバー 6 試料台 8 ランプユニット 9 鏡筒 10 レンズ 11 加熱手段 16 光 24 マスクの開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被アニール物が載置される試料台と、前
    記試料台を収容するチャンバーと、前記被アニール物に
    たいして光エネルギーを照射する加熱手段とを備えるラ
    ンプアニール装置において、 光源と、前記光源から放射される光を反射して前記被ア
    ニール物に照射させる反射鏡と、前記光を前記被アニー
    ル物上に投影するレンズと、前記レンズの近傍に設ける
    所定の形状の開口部を有するマスクとを有するランプユ
    ニットを複数具備し、かつ前記複数のランプユニットが
    所定の間隔で配設されている加熱手段を備えることを特
    徴とするランプアニール装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズが、所定の光の波長を反射、
    または吸収する機能を有することを特徴とする請求項1
    記載のランプアニール装置。
JP2458597A 1997-02-07 1997-02-07 ランプアニール装置 Pending JPH10223549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2458597A JPH10223549A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 ランプアニール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2458597A JPH10223549A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 ランプアニール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10223549A true JPH10223549A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12142243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2458597A Pending JPH10223549A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 ランプアニール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10223549A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141298A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
US6905791B2 (en) 2001-08-02 2005-06-14 General Motors Corporation Fuel cell system and method of operation in which temperatures in the freezing range of water can occur
JP2006108010A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Ushio Inc 加熱ユニット
WO2007099704A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Mastermind Co., Ltd. インクジェットプリンタ
JP2007274007A (ja) * 2007-06-18 2007-10-18 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP2008279727A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Master Mind Co Ltd インクジェットプリンタ
CN103311154A (zh) * 2012-03-09 2013-09-18 Ap系统股份有限公司 加热模块及包括其的热处理装置
JP2015119180A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 エーピー システムズ インコーポレイテッド 基板処理装置
JP2015226069A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 エーピー システムズ インコーポレイテッド ヒーターブロックおよび基板熱処理装置
JP2018073676A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ウシオ電機株式会社 加熱装置、加熱ランプ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141298A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
US6905791B2 (en) 2001-08-02 2005-06-14 General Motors Corporation Fuel cell system and method of operation in which temperatures in the freezing range of water can occur
JP2006108010A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Ushio Inc 加熱ユニット
US8025387B2 (en) 2006-02-28 2011-09-27 Mastermind Co., Ltd. Inkjet printer
JPWO2007099704A1 (ja) * 2006-02-28 2009-07-16 株式会社マスターマインド インクジェットプリンタ
JP4713635B2 (ja) * 2006-02-28 2011-06-29 株式会社マスターマインド インクジェットプリンタ
WO2007099704A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Mastermind Co., Ltd. インクジェットプリンタ
JP2008279727A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Master Mind Co Ltd インクジェットプリンタ
WO2008139732A1 (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Mastermind Co., Ltd. インクジェットプリンタ
JP2007274007A (ja) * 2007-06-18 2007-10-18 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
CN103311154A (zh) * 2012-03-09 2013-09-18 Ap系统股份有限公司 加热模块及包括其的热处理装置
JP2015119180A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 エーピー システムズ インコーポレイテッド 基板処理装置
JP2015226069A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 エーピー システムズ インコーポレイテッド ヒーターブロックおよび基板熱処理装置
JP2018073676A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 ウシオ電機株式会社 加熱装置、加熱ランプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10639821B2 (en) Ultraviolet curing device, sealant curing system and sealant curing method
EP2279519B1 (en) Apparatus and method including heating source reflective filter for pyrometry
JP4866020B2 (ja) 熱処理装置
CN105374717B (zh) 用于快速热处理腔室的透明反射板
JP5497992B2 (ja) 熱処理装置
CN102576676A (zh) 用于改善控制加热和冷却基板的设备与方法
JPH10223549A (ja) ランプアニール装置
TW201727750A (zh) 毫秒退火系統之預熱方法
TWI715046B (zh) 熱處理裝置
TW200949950A (en) Heat treatment apparatus
EP1348040A2 (en) Windows used in thermal processing chambers
US8432613B2 (en) Multi-stage optical homogenization
TW201721723A (zh) 旋轉基板雷射退火
JP2008042127A (ja) 熱処理装置および熱処理用サセプタ
JP3531567B2 (ja) 閃光照射加熱装置
JP2009123807A (ja) 熱処理装置
KR102384699B1 (ko) 열 프로세스 챔버를 위한 고온측정 필터
TW202205386A (zh) 光加熱裝置及加熱處理方法
JP2006278802A (ja) 熱処理装置
JPS63188940A (ja) 光加熱装置
JP2009004410A (ja) 熱処理装置
JP4146558B2 (ja) 基板熱処理方法および基板熱処理装置
JP2009123810A (ja) 熱処理装置
JP2014073438A (ja) 額縁発生抑制方法及び額縁発生抑制装置
KR101537215B1 (ko) 기판처리장치