JP2011099567A - 赤外線加熱装置、赤外線照射装置、赤外線照射方向調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】領域毎に加熱状態を制御できる赤外線加熱装置の提供
【解決手段】赤外線加熱装置100は、近赤外線を高張力鋼板B1に放射することによって加熱するものである。赤外線加熱装置100は、赤外線照射ユニット11、加工材料載置テーブル15、及び制御装置19を有している。赤外線照射ユニット11のように、複数の赤外線ランプ111、複数のリフレクタ113をマトリックス状に配置することによって、1枚の高張力鋼板B1に対して、領域毎に複数種類の加熱状態を形成する。例えば、1枚の高張力鋼板B1を右側領域と左側領域に分けて、それぞれ1000℃、300℃というように、2つの別の温度に加熱することができる。この場合、赤外線照射ユニット11の場合、マトリックス状に配置されている赤外線ランプ111のうち、左側の2列については比較的低い出力で、その他領域については高出力で、赤外線ランプ111を照射する。
【選択図】 図1
【解決手段】赤外線加熱装置100は、近赤外線を高張力鋼板B1に放射することによって加熱するものである。赤外線加熱装置100は、赤外線照射ユニット11、加工材料載置テーブル15、及び制御装置19を有している。赤外線照射ユニット11のように、複数の赤外線ランプ111、複数のリフレクタ113をマトリックス状に配置することによって、1枚の高張力鋼板B1に対して、領域毎に複数種類の加熱状態を形成する。例えば、1枚の高張力鋼板B1を右側領域と左側領域に分けて、それぞれ1000℃、300℃というように、2つの別の温度に加熱することができる。この場合、赤外線照射ユニット11の場合、マトリックス状に配置されている赤外線ランプ111のうち、左側の2列については比較的低い出力で、その他領域については高出力で、赤外線ランプ111を照射する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、赤外線を用いて加工材料を加熱する赤外線加熱装置に関し、特に、領域毎に加熱状態を制御できるものに関する。
従来の赤外線加熱装置である熱間プレス成形装置について、図10を用いて説明する。熱間プレス成形装置は、何らかの1次加熱手段の後に、輻射加熱による2次加熱手段を設けていることを特徴としている。この1次加熱は、まず、被加工材を加工する温度近くまで昇温させることを目的としている。この時点で温度偏差を生じていても構わない。よって、1次加熱手段はいかなる加熱手段でも構わないが、より各段の加熱に要する時間を短くするため、急速加熱ができる通電加熱または誘導加熱を用いることが最適である。そのとき、従来技術の昇温速度よりも速ければ、加熱に要する時間を短くする目的が果たせる。しかし、経済的に実利が得られるよう、10℃/秒以上の昇温速度であることが望ましい。また、より金属板内の温度偏差を少なくしたい場合には、1次加熱手段として輻射加熱を用いることが最適である。
2次加熱を開始する直前、すなわち、1次加熱が終了した時点においては、温度偏差があってもかまわない。しかし、輻射による2次加熱において、均熱化を、より短時間で行うために、1次加熱終了時点の鋼板表面で金属板表面あるいはメッキ表面の酸化またはメッキと鋼板が合金化した面積が10%以上となるような温度偏差を持たせておくことにより、当該部位の輻射入熱に対する熱吸収率を上げ、その後、鋼板内の熱伝導を介し、2次加熱における入熱を効率よく行うことができる。
通電加熱や誘導加熱では、被加熱体の内部に直接電流が流れ、被加熱体の中でジュール熱が発生するので熱の効率が高く、急速に加熱することができる。しかし、ブランク形状によっては、部位による電流密度の差が発生し、一様でない温度に加熱されることがある。一方、輻射加熱では、輻射により被加熱体が受ける面積当たりの熱量を一様にできるので、ブランク形状によらず一様に加熱することができる。この、2次加熱後の温度偏差は、少しでも偏差がなくなることで効果は得られるが、鋼板の機械特性のバラツキをより少なくするためには、温度偏差が100℃以内であることが望ましい。
図10Aに、1次加熱手段として通電加熱を用いた実施の形態を示す。金属板1に1組の電極2を取り付け、電極2の間に電源3より電流を供給している。金属板1に流れる電流によって金属板自体の電気抵抗により金属板は発熱して1次加熱が行われる。その後、2次加熱である輻射加熱機4に金属板1は送られ、発熱体5による放射熱で金属板1は温度偏差が少ないように加熱成形の所要温度まで加熱される。その後、金属板1はプレス6に設置された金型7に移送され所定の熱間プレス成形を施す。なお、発熱体5としては、電気ヒーター、ラジアントチューブバーナー、近赤外線ランプのいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせを用いることができる。
図10Bに、1次加熱手段として誘導加熱を用いた実施の形態を示す。金属板1を誘導コイル8内に入れ、誘導加熱コイル8に誘導電流電源9より電流が供給されることによってコイル8内に変動磁場が生じ、その磁場によって、金属板1内に生じた渦電流と金属板自体の電気抵抗により金属板は発熱して1次加熱が行われる。その後、2次加熱である輻射加熱機4に金属板1は送られ、発熱体5による放射熱で金属板1は温度偏差が少ないように加熱成形の所要温度まで加熱される。その後、金属板1はプレス6に設置された金型7に移送され所定の熱間プレス成形を施す。
図10Bに、1次加熱手段として誘導加熱を用いた実施の形態を示す。金属板1を誘導コイル8内に入れ、誘導加熱コイル8に誘導電流電源9より電流が供給されることによってコイル8内に変動磁場が生じ、その磁場によって、金属板1内に生じた渦電流と金属板自体の電気抵抗により金属板は発熱して1次加熱が行われる。その後、2次加熱である輻射加熱機4に金属板1は送られ、発熱体5による放射熱で金属板1は温度偏差が少ないように加熱成形の所要温度まで加熱される。その後、金属板1はプレス6に設置された金型7に移送され所定の熱間プレス成形を施す。
前述の熱間プレス成型装置には、以下に示すような改善すべき点がある。熱間プレス成型装置では、近赤外線ランプを用いて金属板1を加熱することが可能である。しかし、近赤外線ランプを用いて金属板1を加熱する工程においては、発熱体5による放射熱で金属板1は温度偏差が少ないように加熱成形の所要温度まで加熱される。つまり、金属板1全体を均一に加熱するものであり、金属板1の一部を加熱したり、領域毎にことなる温度に加熱したりすることはできない、という改善すべき点がある。
そこで、本発明は、領域毎に加熱状態を制御できる赤外線加熱装置の提供を目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置は、赤外線を照射する赤外線照射手段、照射された赤外線を、加工材料に対して照射するように照射方向を調整する赤外線照射方向調整手段、を有する。
これにより、加工材料に赤外線を照射することによって加熱することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置は、さらに、複数の前記赤外線照射方向調整手段を有すること、を特徴とする。これにより、赤外線照射方向調整手段を選択することによって、赤外線を照射する領域を選択することができる。したがって、加工材料を領域毎に異なる加熱状態とすることができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置は、さらに、複数の前記赤外線照射手段を有すること、を特徴とする。これにより、赤外線照射手段を選択することによって、赤外線を照射する領域を選択することができる。したがって、加工材料を領域毎に異なる加熱状態とすることができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置は、一の前記赤外線照射手段に対して、一の前記赤外線照射方向調整手段を有していること、を特徴とする。これにより、赤外線照射手段と赤外線照射方向調整手段との対を選択することによって、赤外線を照射する領域を選択することができる。したがって、加工材料を領域毎に異なる加熱状態とすることができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置は、さらに、照射方向が調整された前記赤外線の照射範囲を調整する赤外線照射範囲調整手段、を有する。これにより、赤外線を照射する領域を容易に調整することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置では、前記赤外線照射範囲調整手段は、複数の前記赤外線照射方向調整手段から、一又は複数の赤外線照射方向調整手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、を特徴とする。これにより、複数の赤外線照射方向調整手段から、所望の赤外線照射方向調整手段を容易に選択することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置では、前記赤外線照射範囲調整手段は、複数の前記赤外線照射手段から、一又は複数の赤外線照射手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、を特徴とする。これにより、複数の赤外線照射手段から、所望の赤外線照射手段を容易に選択することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置では、前記赤外線照射手段は、前記加工材料の分子・原子と共振する振動数を有すること、を特徴とする。これにより、赤外線を用いて効率的に加工材料を加熱することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置では、前記赤外線照射手段は、近赤外線を放射すること、を特徴とする。これにより、近赤外線と共振する加工材料を容易に加熱することができる。
本発明に係る赤外線加熱装置、赤外線照射装置では、前記赤外線照射手段は、ハロゲンランプであること、を特徴とする。これにより、ハロゲンランプは放射する赤外線の大部分が近赤外線であることから、効率的な高いエネルギー効率で加工材料を加熱することができる。
ここで、各請求項における構成要素と実施例における構成要素との対応関係を示す。赤外線加熱装置は赤外線加熱装置1に、加工材料載置手段は加工材料載置テーブル15に、赤外線照射手段はハロゲンランプ111に、赤外線照射方向調整手段はリフレクタ113に、赤外線照射範囲調整手段は制御装置19に、それぞれ対応する。
また、赤外線照射装置は赤外線照射ユニット11に、赤外線照射方向調整装置はリフレクタ113に、それぞれ対応する。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
第1 構成
本発明に係る赤外線加熱装置100は、赤外線、特に近赤外線を加工材料である高張力鋼板B1に放射することによって、高張力鋼板B1を加熱するものである。赤外線加熱装置100の構成について図1に示す概略構成図を用いて説明する。赤外線加熱装置100は、赤外線照射ユニット11、加工材料載置テーブル15、及び制御装置19を有している。
本発明に係る赤外線加熱装置100は、赤外線、特に近赤外線を加工材料である高張力鋼板B1に放射することによって、高張力鋼板B1を加熱するものである。赤外線加熱装置100の構成について図1に示す概略構成図を用いて説明する。赤外線加熱装置100は、赤外線照射ユニット11、加工材料載置テーブル15、及び制御装置19を有している。
赤外線照射ユニット11の外観を図2に示す。赤外線照射ユニット11は、複数の赤外線ランプ1111及び複数のリフレクタ113を有している。図2には、赤外線照射ユニット11を下側から見た状態を示している。図2に示す赤外線照射ユニット11では、縦5列、横8列のマトリックス状に赤外線ランプ111とリフレクタ113の組が平面上に配置されている。
赤外線ランプ111は、矩形状のマトリックス型に配置されている。赤外線ランプ111は、所定形状のガラス面を有しており、ガラス面で囲まれた空間に赤外線を発光するフィラメントが位置している。本実施例においては、赤外線ランプ111としては、ハロゲンランプを用いている。
ハロゲンランプは、放射する光の大部分が赤外線であるため、赤外線加熱装置100に用いるには好適である。また、ハロゲンランプは、近赤外線領域にピーク波長を有する。さらに、ハロゲンランプは、投入電力の80%〜90%を赤外線として放射する。このため、近赤外線による加工材料を加熱する熱源としてみると、ハロゲンランプは、非常にエネルギー効率が高い熱源となる。
次に、赤外線による加工材料の加熱原理について図3を用いて説明する。a)加工材料に近赤外線を放射する場合、b)加工材料に対して照射される近赤外線の振動数と、加工材料の分子・原子が有する振動数とが一致すると、c)共振現象が生ずる。この共鳴現象によって、加工材料の分子・原子の振動が活性化し、加工材料の分子・原子間に摩擦熱が発生する。結果的に、加工材料が加熱される。
リフレクタ113は、赤外線ランプ111のそれぞれに対応して配置されている。リフレクタ113は、直方体形状のブロックの内側を三角錐形状に取り除いた形状を有している。リフレクタ113の外観を図4に示す。図4Aは、リフレクタ113を下側から見た状態を、図4Bはリフレクタ113を上側から見た状態を、それぞれ示している。図4Aに示すように、リフレクタ113は、筐体113a、赤外線ランプ111を挿入するランプ挿入口113b、及び、反射面113cを有している。反射面113cは、筐体113aの内側に形成される三角錐形状を形成する三角形状を有している。反射面113cは、加工材料載置テーブル15に載置されている高張力鋼板B1に赤外線が照射されるように、赤外線ランプ111から照射された赤外線の照射方向を調整する。
反射面113cは、赤外線ランプ111から照射された赤外線を高張力鋼板が位置している方向へ照射するように形成されている。具体的には、反射された赤外線が、高張力鋼板に対してほぼ垂直に入射するように、配置角度θ(図5参照)で反射面135を配置する。なお、本実施例においては、配置角度θは、約50度である。
また、図4Bに示すように、リフレクタ113は、内部に冷却水を循環させるための冷却水導入管113d及び冷却水排出管113eを有している。さらに、赤外線ランプ111を固定するためのソケット113g(図示せず)に連結される電源コード113fを有している。
図5に、リフレクタ113の断面図を示す。リフレクタ113は、内部空間ISを有している。冷却水導入管113dを介して内部空間ISに冷却水を導入し、また、冷却水排出管113eから導入する冷却水を排出することによって、赤外線ランプ111による赤外線の照射によって熱せられた筐体113aを冷却する。
図1に戻って、加工材料載置テーブル15には、加工材料である高張力鋼板B1が所定の角度で載置される。本実施例においては、加工材料載置テーブル15には、高張力鋼板B1がほぼ水平に載置される。
制御装置19は、マトリックス状に配置された赤外線ランプ111のうち、選択した一又は複数の赤外線ランプ111の出力を制御する。制御装置19によって、赤外線ランプ111の出力を制御することによって、高張力鋼板B1を領域毎に異なる加熱状態とすることができる。なお、制御装置19は、ロジック回路による専用回路としてもよいし、また、CPUを用いて所定のプログラムにより所定の動作を行わせるようにしてもよい。
赤外線照射ユニット11のように、複数の赤外線ランプ111、複数のリフレクタ113をマトリックス状に配置することによって、1枚の高張力鋼板B1に対して、領域毎に複数種類の加熱状態を形成する。例えば、図6Aに示すように、1枚の高張力鋼板B1を右側領域と左側領域に分けて、それぞれ1000℃、300℃というように、2つの異なる加熱状態とすることができる。この場合、例えば、図2に示す赤外線照射ユニット11の場合、マトリックス状に配置されている赤外線ランプ111のうち、左側の2列については比較的低い出力で、その他領域については高出力で、赤外線ランプ111を照射するようにすればよい。
また、図6Bに示すように、1枚の高張力鋼板B1を右奥側領域、右手前側領域、及び左側領域に分けて、それぞれ300℃、1000℃、300℃というように、3つの異なる加熱状態とすることもできる。この場合、例えば、図2に示す赤外線照射ユニット11の場合、マトリックス状に配置されている赤外線ランプ111のうち、左側の2列、及び、奥側の2列については比較的低い出力で、その他領域については高出力で、赤外線ランプ111を照射するようにすればよい。
図6C〜図6Hについても同様である。なお、図6Cでは4つの領域に、図6Dでは3つの領域で、真ん中の領域が比較的高い温度に、図6Eでは、3つの領域で、各領域で異なる温度に、図6Fでは、3つの領域で、真ん中の領域が比較的低い温度に、図6Gでは、3つの領域で、各領域で異なる温度に、図6Hでは、4つの領域に、それぞれ加熱状態を形成している様子を示している。
第2 実験結果
赤外線加熱装置100によって高張力鋼板B1を加熱したときの実験結果を図7〜図9に示す。図7は、高張力鋼板B1として、メッキ加工無し、厚さ1.0mmの590MPa級高張力鋼板のテーラードブランク材を、赤外線加熱装置100を用いて加熱した結果を示している。図7から明らかなように、1000℃まで加熱するのに要した時間は、約21秒である。
赤外線加熱装置100によって高張力鋼板B1を加熱したときの実験結果を図7〜図9に示す。図7は、高張力鋼板B1として、メッキ加工無し、厚さ1.0mmの590MPa級高張力鋼板のテーラードブランク材を、赤外線加熱装置100を用いて加熱した結果を示している。図7から明らかなように、1000℃まで加熱するのに要した時間は、約21秒である。
図8は、高張力鋼板B1として、アルミメッキ加工、厚さ1.0mmのアルミホットプレス材を、赤外線加熱装置100を用いて加熱した結果を示している。図8から明らかなように、1000℃まで加熱するのに要した時間は、約41秒である。
このように、赤外線加熱装置100を用いることによって、高張力鋼板B1を短時間で加熱することができる。
また、図9に示すように、図7、図8で示した高張力鋼板B1のそれぞれに対して、1000℃まで加熱した後に急冷焼き入れを行った際の引っ張り強度を示している。図9から明らかなように、いずれの高張力鋼板B1も、引っ張り強度が高くなっている。
[その他の実施例]
(1)リフレクタ113 : 前述の実施例1においては、リフレクタ113を用いてハロゲンランプ111から照射された赤外線の照射方向を調整することとしたが、赤外線の照射方向を調整できるものであれば、例示のものに限定されない。
(1)リフレクタ113 : 前述の実施例1においては、リフレクタ113を用いてハロゲンランプ111から照射された赤外線の照射方向を調整することとしたが、赤外線の照射方向を調整できるものであれば、例示のものに限定されない。
(2)赤外線ランプ111及びリフレクタ113の形状 : 前述の実施例1においては、赤外線ランプ111は柱状、リフレクタ113はとしたが、赤外線ランプ111により照射された赤外線を高張力鋼板B1に対して入射できるものであれば、例示ものに限定されない。例えば、赤外線ランプ111の形状として、円形のものを用いるようにしてもよい。また、リフレクタ113の形状として、直方体形状のブロックの内側を円錐形状や多角錐形状に取り除いた形状としてもよい。
(3)ハロゲンランプ111 : 前述の実施例1においては、ハロゲンランプ111を複数有することとしたが、1つのハロゲンランプ111のみを用いるようにしてもよい。この場合、1つのハロゲンランプ111から照射された近赤外線を、複数のリフレクタ113をもちいて高張力鋼板B1に照射するようにするようにすればよい。
また、1つのハロゲンランプ111に対して1つのリフレクタ113が対応するように両者が配置されるとしたが、複数のハロゲンランプ111に対して1つのリフレクタ113が対応するように、また、1つのハロゲンランプ111に対して複数のリフレクタ113が対応するように、両者を配置するようにしてもよい。
(4)制御装置19 : 前述の実施例1においては、制御装置19は、ハロゲンランプ111の出力を調整することによって、照射する近赤外線の得寝る技量を調整し、高張力鋼板B1を領域毎にことなる温度状態に加熱することとしたが、高張力鋼板B1を領域毎にことなる温度状態に加熱することができるものであれば、例示のものに限定されない。たとえば、リフレクタ113と高張力鋼板B1との間に近赤外線を遮断するような遮断材を配置することによって、高張力鋼板B1に照射される近赤外線を調整するようにしてもよい。
(5)加熱領域 : 前述の実施例1においては、図6A〜図6Hに示すように、近赤外線によって加熱する領域は矩形状としたが、例示のものに限定されない。例えば、図6Iに示すように、円形の領域を加熱するようにしてもよい。この場合、加熱しようとする高張力鋼板B1に比して小さな赤外線ランプ111及びリフレクタ113を多数のマトリックス状に配置することによって、より円形に近い領域を加熱することが可能となる。
(6)高張力鋼板B1 : 前述の実施例1においては、加工材料として高張力鋼板B1を例示したが、赤外線により加熱できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、アルミニウムなどの非鉄金属及び樹脂材料であってもよい。
(7)赤外線照射ユニット11 : 前述の実施例1においては、赤外線照射ユニット11は、赤外線ランプ111及びリフレクタ113が、平面上にマトリックス状に配置されるとしたが、例示のものに限定されない。例えば、マトリックス状に配置された赤外線ランプ111及びリフレクタ113を平面上に配置するのではなく、所定の赤外線ランプ111及びリフレクタ113のみ、高張力鋼板B1に対して近くなるように、又は、遠くなるように配置するようにしてもよい。
本発明に係る赤外線加熱装置は、例えば、高張力鋼板を加熱する加熱装置に用いることができる。
100・・・・・赤外線加熱装置
11・・・・・赤外線照射ユニット
111・・・・・赤外線ランプ
113・・・・・リフレクタ
15・・・・・加工材料載置テーブル
19・・・・・制御装置
B1・・・・・高張力鋼板
11・・・・・赤外線照射ユニット
111・・・・・赤外線ランプ
113・・・・・リフレクタ
15・・・・・加工材料載置テーブル
19・・・・・制御装置
B1・・・・・高張力鋼板
Claims (21)
- 赤外線により加熱する加工材料を載置する加工材料載置手段、
赤外線を照射する赤外線照射手段、
照射された赤外線を、前記加工材料に対して照射するように照射方向を調整する赤外線照射方向調整手段、
を有する赤外線加熱装置。 - 請求項1に係る赤外線加熱装置において、さらに、
複数の前記赤外線照射方向調整手段を有すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項2に係る赤外線加熱装置において、さらに、
複数の前記赤外線照射手段を有すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項3に係る赤外線加熱装置において、
一の前記赤外線照射手段に対して、一の前記赤外線照射方向調整手段を有していること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項4に係る赤外線加熱装置において、さらに、
照射方向が調整された前記赤外線の照射範囲を調整する赤外線照射範囲調整手段、
を有する赤外線加熱装置。 - 請求項5に係る赤外線加熱装置において、
前記赤外線照射範囲調整手段は、
複数の前記赤外線照射方向調整手段から、一又は複数の赤外線照射方向調整手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項5に係る赤外線加熱装置において、
前記赤外線照射範囲調整手段は、
複数の前記赤外線照射手段から、一又は複数の赤外線照射手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項1〜請求項7に係る赤外線加熱装置のいずれかにおいて、
前記赤外線照射手段は、
前記加工材料の分子・原子と共振する振動数を有すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項8に係る赤外線加熱装置において、
前記赤外線照射手段は、
近赤外線を放射すること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 請求項9に係る赤外線加熱装置において、
前記赤外線照射手段は、
ハロゲンランプであること、
を特徴とする赤外線加熱装置。 - 赤外線を照射する赤外線照射手段、
照射された赤外線を、所定の位置に配置されている加工材料に対して照射するように照射方向を調整する赤外線照射方向調整手段、
を有する赤外線照射装置。 - 請求項11に係る赤外線照射装置において、さらに、
複数の前記赤外線照射方向調整手段を有すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項12に係る赤外線照射装置において、さらに、
複数の前記赤外線照射手段を有すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項13に係る赤外線照射装置において、
一の前記赤外線照射手段に対して、一の前記赤外線照射方向調整手段を有していること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項14に係る赤外線照射装置において、さらに、
照射方向が調整された前記赤外線の照射範囲を調整する赤外線照射範囲調整手段、
を有する赤外線照射装置。 - 請求項15に係る赤外線照射装置において、
前記赤外線照射範囲調整手段は、
複数の前記赤外線照射方向調整手段から、一又は複数の赤外線照射方向調整手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項15に係る赤外線照射装置において、
前記赤外線照射範囲調整手段は、
複数の前記赤外線照射手段から、一又は複数の赤外線照射手段を選択することによって、前記照射範囲を調整すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項11〜請求項17に係る赤外線照射装置のいずれかにおいて、
前記赤外線照射手段は、
前記加工材料の分子・原子と共振する振動数を有すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項18に係る赤外線照射装置において、
前記赤外線照射手段は、
近赤外線を放射すること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 請求項19に係る赤外線照射装置において、
前記赤外線照射手段は、
ハロゲンランプであること、
を特徴とする赤外線照射装置。 - 赤外線を用いて加工材料を加熱する赤外線加熱装置に用いる赤外線照射方向調整装置であって、
照射された赤外線を、所定の位置に配置されている加工材料に対して照射するように照射方向を調整すること、
特徴とする赤外線照射方向調整装置。
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