JP2018071725A - 差込式結合継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】差込式結合継手の結合作業時の挿入不良の発生を抑制する。【解決手段】本発明は、先端側に傾斜面部24a1′を備えた円弧形状の内周面24a′を有する係合爪24′が受け口20aの内部で出没可能かつ内周側へ突出するように付勢された状態に設けられた受け具20′と、差し口10aの外周に円筒面状の外周面を備えた先端縁部11及び先端縁部11の基端側に係合爪24′と係合可能な外周段差12が設けられた差し具10とを具備し、係合爪24′と外周段差12との係合により結合可能に構成される結合継手であって、傾斜面部24a1′は、先端縁部の外周側の角部が最初に接触する位置を含む領域であって、受け口20aの軸線と直交する仮想平面上において、外周段差12の小径側部分12aの曲率よりも小さく、かつ、小径側部分12aよりも外周段差12の大径側部分11aの曲率に近い曲率を備える領域を有する。【選択図】図1

Description

本発明は差込式結合継手に係り、特に、消防用結合金具として用いる場合に好適な差込式結合継手の結合構造に関する。
一般に、消防ホース同士、消防ホースと管槍、消火栓と消防ホースの連結には、消防用結合金具が用いられる。この結合金具の一種である差込式結合継手は、図9に示すように、差し具10と受け具20が着脱可能に構成されたものである。ここで、差し具10の先端部に設けられた外周段差12に受け具20に設けられた係合爪24が嵌合することにより結合される。差し具10には、受け具20の係合爪24を差し具10の外周段差12から外すための解除部材(押し輪)14が装着されている。この解除部材14を受け具20に向けて押し込むことにより、係合爪24を外周側へ退避させ、外周段差12から外すことができる。これにより、差し具10と受け具20の結合状態が解除され、その結果、差し具10と受け具20を取り外すことができる(例えば、以下の特許文献1を参照)。
ところで、上記の差込式結合継手においては、上記受け具20の受け口20a内において、複数の円弧形状の係合爪24がそれぞれ図示しないばね部材により付勢されることにより突出している。そして、差し具10の差し口10aを受け具20の受け口20aに挿入すると、差し具10の先端縁部11が上記複数の係合爪24の傾斜面部24a1に当接し、係合爪24を外周側へ押し出しながら進入する。やがて係合爪24が差し具10の外周段差12に対面すると、上記ばね部材により係合爪24が再び突出し、外周段差12に係合する。
特開2001−116150号公報
しかしながら、上記従来の差込式結合継手においては、継手の結合作業を行う際に、差し具10を受け具20に対して斜めに挿入すると、途中で突き当たった状態となり差し込みができなくなることがある。また、このときに、差し具10と受け具20が噛み込んで抜き差し不能になってしまう場合もあった。さらに、差し具10を受け具20に挿入することはできるものの、挿入途中で引っかかりがあり、挿入方向を変えたり力を入れ直すことによってやっと結合させることができるなど、装着感が悪く、結合作業をスムーズかつ快適に行うことができない場合もあった。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、差込式結合継手の結合作業時の挿入不良の発生を抑制することのできる結合構造を提供することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の差込式結合継手は、先端側に傾斜面部を備えた円弧形状の内周面を有する係合爪が受け口の内部において出没可能かつ内周側へ突出するように付勢された状態に設けられた受け具と、差し口の外周において円筒面状の外周面を備えた先端縁部及び前記先端縁部の基端側に前記係合爪と係合可能な外周段差が設けられた差し具と、を具備し、前記差し口が前記受け口に差し込まれたときに前記係合爪と前記外周段差との係合により結合可能に構成される結合継手であって、前記傾斜面部は、結合作業の初期において前記先端縁部の外周側の角部が最初に接触する位置を含む領域であって、前記受け口の軸線と直交する仮想平面上において、前記外周段差の小径側部分の曲率よりも小さく、前記小径側部分よりも前記外周段差の大径側部分の曲率に近い曲率を備える前記領域を有することを特徴とする。なお、この場合には、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記小径側部分の曲率と前記大径側部分の曲率との間の値を持つときに限らず、前記大径側部分の曲率以下であるときも含まれる。
本発明において、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記大径側部分の曲率以下であることが望ましい。特に、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記大径側部分の曲率と一致する曲率を備えることが望ましい。
本発明において、前記内周面には、前記傾斜面部の内縁に隣接する内周縁部が設けられ、前記領域は、前記傾斜面部の外縁から、或いは、前記受け具の非結合時において前記係合爪が突出状態にあるときに前記先端縁部の外周側の角部に対応する半径方向の位置にある前記傾斜面部の表面部位と前記外縁との間にある外側境界から、前記表面部位と前記内縁との間にある内側境界までの範囲を有し、前記傾斜面部は、前記内側境界から前記内縁までの範囲では、前記内周縁部のうちの前記傾斜面部と異なる曲率を備える少なくとも主体部分に向けて、前記仮想平面上の曲率が前記領域の曲率から前記内周縁部の曲率まで漸次変化することが好ましい。
本発明において、前記係合爪の前記内周面のうちの内周縁部は、左右の両端部を除く少なくとも主体部分において、前記大径側部分の曲率よりも大きく、かつ、前記小径側部分の曲率以下の曲率を備えることが好ましい。この場合においては、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、上述の条件の代わりに、前記内周縁部の少なくとも前記主体部分の前記曲率より小さい値としてもよい。この場合において、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記内周縁部の少なくとも前記主体部分の前記曲率よりも前記大径側部分の曲率に近いことが望ましい。なお、この場合には、前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記小径側部分の曲率と前記大径側部分の曲率との間の値を持つときに限らず、前記大径側部分の曲率以下の値を持つときも含まれる。なお、前記内周縁部の少なくとも前記主体部分の前記曲率は、前記大径側部分よりも前記小径側部分の曲率に近い値を有することが望ましい。
本発明において、前記内周面(傾斜面部及び内周縁部)における円周方向の両側の稜線部は、半径0.3mm以上の丸め形状、若しくは、幅1.0mm以上の面取り形状を有することが好ましい。この場合において、前記稜線部は、半径0.5mm以上の丸め形状、若しくは、幅1.0mm以上の面取り形状を有することが望ましい。また、内周縁部には、前記主体部分の曲率よりも外周段差の大径側部分の曲率に近い曲率を備える左右の両端部が設けられることが好ましい。この両端部の曲率は、前記大径側部分の曲率と一致することが望ましい。
本発明において、前記係合爪は、型成形された焼結材、鍛造材、又は、鋳造材により構成されていることが好ましい。ここで、前記係合爪は焼結金属により構成されることが望ましい。また、前記係合爪は、前記内周面を構成する内周壁、前記外周段差と係合する係合面を構成する係合壁、並びに、前記内周面及び前記係合面と交差する円周方向両側の側面をそれぞれ構成する側面壁を一体に備えた箱型構造を備えることが望ましい。この場合において、前記内周壁の裏側には、前記箱型構造の内部において、前記内周壁及び前記係合壁と一体に接合された補強リブ構造が設けられることがさらに効果的である。この補強リブ構造の一部は、前記係合爪を内周側へ付勢するためのばね部材に接続されることが望ましい。
本発明によれば、係合爪の傾斜面部が外周段差の小径側部分の曲率よりも小さく、大径側部分に近い曲率を備える領域を有することにより、或いは、前記内周縁部の少なくとも主体部分の曲率より小さい領域を有することにより、結合作業の初期において係合爪に円周方向の力が加わり難くなるとともに、差し口の先端縁部と当接する傾斜面部によるガイド機能が高められることにより、差込式結合継手の結合作業時の挿入不良が抑制され、結合作業を円滑に行うことができるという優れた効果を奏し得る。また、差し口の先端縁部の外周側の角部と傾斜面部との整合性が向上して面接触状態に近づくことから、結合作業の初期において係合爪と先端縁部に加わる衝撃を軽減できるため、係合爪や差し口の損傷の低減や耐久性の向上を図ることができる。
差込式結合継手の実施形態の係合爪の形状例をそれぞれ示すための、受け口の軸線の側から見た様子を示す内面図(a)、軸線方向に見た様子を示す正面図(b)及び背面図(c)、並びに、図1(b)のD−D線に沿った断面を示す断面図(d)及びE−E線に沿った断面を示す断面図(e)である。 同実施形態の係合爪の図2(c)のA−A線に沿った断面を示す断面図(a)、外面図(b)、及び、円周方向の側面を示す側面図(c)である。 同実施形態の結合作業の初期段階の状態を示す縦断面図である。 同実施形態の結合作業の中間段階の状態を示す縦断面図である。 同実施形態の結合作業の完了段階の状態を示す縦断面図図である。 結合作業の初期段階において従来構造と実施形態における差し口と係合爪との関係をそれぞれ示す拡大図(a)及び(b)である。 結合作業の中間段階において従来構造と実施形態における差し口と係合爪との関係をそれぞれ示す拡大図(a)及び(b)である。 結合作業の完了段階において従来構造と実施形態における差し口と係合爪との関係をそれぞれ示す拡大図(a)及び(b)である。 従来構造の差込式結合継手の差し具と受け具の分解斜視図である。 従来構造の係合爪の内面図(a)、係合爪の正面図(b)、及び、係合爪の側面図(c)である。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。最初に、図9を参照して、従来の差込式結合継手の基本構造を説明する。なお、以下に説明する従来構造や本実施形態の基本構造は、日本工業規格(JIS)のB9911−1968「消防ホースの差込み式結合金具の寸法」に記載されている。
図9に示すように、従来の差込式結合継手は、差し具10と受け具20を有し、これらの各金具は、消防用ホース、管槍、消火栓設備、消防用自動車などの各種の部材や機器に接続される。差し具10は、全体として筒状に構成される。差し具10は差し口10aを軸線方向の先端部に有する。この先端部は、差し口10aの開口縁側に大径の外周面部(大径側部分)を有する先端縁部11を備える。また、この先端縁部11の基端側に小径の外周面部(小径側部分)が形成されることにより、この大径側部分と小径側部分との間に外周段差12が形成される。
また、軸線方向の基端部には、各種器具に対応する接続部13が設けられている。この接続部13は、図示例の場合には消防用ホースの取付箇所となっている。また、軸線方向の中間部の外周面上には、環状の解除部材(押し輪)14が軸線方向に移動可能に嵌装されている。この解除部材14は、差し具10の中間部の外周面上に摺動自在に装着された筒状の筒体部14aと、この筒体部14aの基端側から半径方向外側に向けて突出するリング状のフランジ部14bとを有する。
一方、受け具20も、上記と同様の各種の機器に接続される。受け具20も全体として筒状に構成されるが、軸線方向の先端部に相当する受け口20aの先端縁部21が軸線方向の基端部に比べて半径方向外側に拡大した形状を備えている。受け具20は、基端側に各種器具や機器に対応する接続部22aを備え、先端側には拡径した取付枠部22bを備えた筒状の受け具本体22を備えている。この受け具本体22の取付枠部22bに対して螺合などにより締め輪23が先端側から装着される。締め輪23の内側に板ばね等のばね部材を介して内径側に付勢された状態で複数の係合爪24が爪座26の開口部から出没自在となるように取り付けられている。締め輪23の外周に設けられた環状の取付座23aには可撓性と弾性を有する素材からなる筒状の保護部材(ゴムバンド、タイヤなどとも呼ばれる。)27が装着されている。
上記受け具20の受け口20a内に差し具10の差し口10aを挿入すると、先端縁部11が係合爪24に当接する。ここでさらに差し具10を押し込むことにより、係合爪24が外周側へ押し込まれた状態で先端縁部11が軸線方向の奥側へ進み、外周段差12が係合爪24を越えて奥側へ移動すると、係合爪24がばね部材の弾性力により復元し、外周段差12と係合する。これにより、差し具10と受け具20が抜けないように結合された状態となる。
一方、差し具10と受け具20が結合した状態で、フランジ部14bに指を当てるなどの姿勢で解除部材(押し輪)14を受け口20aの側に押し込むことにより、筒体部14aの先端縁が係合爪24に当接し、係合爪24を外周側へ押し込む。このため、係合爪24と外周段差12の係合状態、すなわち、差し具10と受け具20の結合状態が解除される。これにより、軸線方向の引き離し力を加えると差し具10と受け具20を取り外すことができる。
図10(a)〜(c)には従来の係合爪24の概略形状を示す。ここで、図10(a)は、受け具20の内周側から半径方向外側に係合爪24を見たときの様子を示す内面図、図10(b)は、受け具20の軸線方向先端側から係合爪24を見たときの正面図、図10(c)は、円周方向に係合爪24を見たときの側面図である。
係合爪24は、受け具20の内周側を向いた内周面24aと、この内周面24aの基端側(図10(a)及び(c)では図示上側)に稜線を介して隣接する係合面24bと、内周面24aの円周方向両側に稜線を介して隣接する左右の側面24cとを備えている。なお、本明細書で言う円周方向とは、受け口20aの軸線の周りに回転する方向を言う。また、内周面24a、係合面24b及び左右の側面24cの外周側(図10(b)及び図10(c)の図示下側)には、爪座26の内部(外周側)に保持される基台部24dが設けられる。この基台部24dには、軸線方向の両側に形成された枠部24eと、この枠部24eの内側に円弧状に形成された外周面24fと、この外周面24fの中央に突設され、上記ばね部材25に対して貫通した状態でカシメ固定されるボス24gとが設けられている。
内周面24aは、受け口20aの内部において、先端外周側にある外縁oから基端内周側にある内縁iへ斜めに向かう傾斜面部24a1と、この傾斜面部24a1の内縁iに続いて稜線を介して隣接する内周縁部24a2とを有する。傾斜面部24a1と内周縁部24a2とは、いずれも、受け口20aの内部において、円周方向に沿った凹円弧状に構成される。また、傾斜面部24a1は、上記外縁oから上記内縁iに向けた方向に沿って凸曲面状の輪郭を備えた表面を備えている。一方、内周縁部24a2は、JISに規定される「つめ」の寸法t≧2.0mm(呼び径65mmの場合)の条件となるように形成される幅を備えた円弧状の凹曲面である。内周縁部24a2の曲率は、JISにおいて曲率半径Ra=D/2=32.25mm(呼び径65mmの場合)となるように規定されている。内周縁部24a2は、軸線方向に見ると平坦な形状となるように形成されている。
係合爪24の各所の寸法はJISに規定されている。例えば、内周面24aの軸線周りの接線方向の長さは?=36mm(呼び径65mmの場合)、基台部24dの同長さは?=42mm(呼び径65mmの場合)である。ただし、傾斜面部24a1の軸線と直交する仮想平面上における曲率は規定されていない。しかし、一般的には係合爪24を切削加工などで形成するため、製造上の制約から内周縁部24a2と同じ曲率となるように形成される。なお、係合爪24の一般的な材質はCAC403などの銅合金である。
次に、図1乃至図8を参照して、本実施形態の差込式結合継手の差し具と受け具の構造について説明する。なお、本実施形態では、差し具10は上記従来構造と全く同様に構成でき、受け具20′も係合爪24′以外は上記受け具20と同様に構成できる。このため、本実施形態において、上述の従来構造と同様の部分の説明は省略する。また、本実施形態は、上記従来構造と同様にJISに規定される寸法に設定されるので、従来構造やJISに規定される構成についても説明を省略する。
ここで、図1(a)は係合爪24′の内面図、図1(b)は係合爪24′を受け具20′の軸線方向先端側から見た正面図、図1(c)は係合爪24′を受け具20′の軸線方向基端側から見た背面図、図1(d)は図1(b)のD−D線に沿った断面を示す断面図、図1(e)は図1(b)のE−E線に沿った断面を示す断面図である。また、図2(a)は図2(c)のA−A線に沿った断面を示す断面図、図2(b)は係合爪24′の外面図、図2(c)は係合爪24′の円周方向に見た側面図である。
この係合爪24′は、内周面24a′のうちの傾斜面部24a1′の少なくとも或る領域内における軸線と直交する仮想平面上の曲率が以下のように構成される。すなわち、曲率半径Rb=d/2=34.25mm(呼び径65mmの場合)となるような曲率である。ここで、dはJISに規定される「差し金具」の寸法であり、d=68.5mm(呼び径65mmの場合)である。本実施形態では、上記のように、傾斜面部24a1′において、上記仮想平面上の曲率が差し具10の先端縁部11の外径dの外周面と同じになる領域が設定される。この領域は、外縁oから内縁iまでの傾斜面部24a1′の全範囲のうち、後述する結合作業の初期段階において、差し具10の差し口の先端縁部11の外周側の角部が最初に接触する半径方向の位置を含む。一般的には、上記領域は、外側境界o′から内側境界i′までの領域である。ただし、図示例では、上記領域は内周縁部24a2′,24a3′との境界である内縁iまでの範囲となっているため、内側境界i′は点線で示してある。
一方、内周縁部24a2′,24a3′のうちの左右の両端部を除く少なくとも主体部分24a2′の上記仮想平面上の曲率は、従来と同様に、JISに規定されるように、曲率半径Ra=D/2=32.25mm(呼び径65mmの場合)となるような曲率である。ここで、DはJISに規定される「つめ」の寸法であり、D=64.5mm(呼び径65mmの場合)である。図示例の場合、傾斜面部24a1′の外縁oにおける上記仮想平面上の曲率は、曲率半径Rc=S/2=36.7mm(呼び径65mmの場合)となるような曲率である。ここで、内径寸法S=73.4mm(呼び径65mmの場合)は、JISに規定される「つめ」の寸法D=64.5mm(呼び径65mmの場合)より大きく、JISに規定される「つめ」の寸法d=82.0mm(呼び径65mmの場合)の間の値(好ましくは中間値)である。
ここで、図示例では、内周縁部の主体部分24a2′の曲率は、上記のように外周段差12の小径側部分12aの曲率に近い曲率となっているが、内周縁部の両端部24a3′の曲率は、主体部分24a2′の曲率よりも外周段差12の大径側部分11aの曲率に近いことが好ましい。図示例の場合、両端部24a3′の曲率は、曲率半径がd/2=34.25mm、d=68.5mm(呼び径65mmの場合)である曲率、すなわち、上記大径側部分11aの曲率と同じ曲率となっている。なお、この場合においては、傾斜面部24a1′の内縁iのうちの、内周縁部の両端部24a3′と傾斜面部24a1′の境界にある内縁iの部分においては、両側にある表面の上記仮想平面上の曲率は相互に同じである。ただし、当該内縁iの部分の両側にある表面は、軸線方向に沿った方向の傾斜角が相互に異なっている(軸線に対して傾斜しているか否かで異なっている)。
傾斜面部24a1では、外縁oからの立ち上がり部分の外側境界o′までの曲率が徐々に小さくなり、外側境界o′上での曲率は、曲率半径Rb=d/2=34.25mm(呼び径65mmの場合)となるような曲率となる。そして、図示例では、この外側境界o′から内縁iまでの領域では、傾斜面部24a1′は、上述のようにRb=d/2=34.25mm(呼び径65mmの場合)となるような一定の曲率を有する。ここで、上記傾斜面部24a1′と内周縁部の主体部分24a2′との間の部分においては、或いは、図示例とは異なる態様として、上記内周縁部に両端部24a3′が設けられない場合においては、内縁iは、上記仮想平面上の曲率が異なる境界線となっている。ただし、上記部分において、或いは、上記場合においては、上記曲率を有する領域の範囲を、内縁iよりも外側境界o′に近い位置にある図示点線で示す内側境界i′までとしてもよい。この場合、内側境界i′から内縁iまでの間は、上記仮想平面上の曲率が上記領域内の曲率から徐々に大きくなって、最終的に内縁iにおいて内周縁部24a2′の曲率と一致するように、漸次変化させてもよい。これにより、後述する結合作業の初期段階から中間段階への移行時の挿入動作を円滑化させたり、安定化させたりすることができる。
なお、上記領域は、上記傾斜面部24a1′のうちの先端縁部11の外周側の角部11pが結合作業の初期において最初に接触する表面部位、或いは、先端縁部11の外周側の角部11pの半径方向の位置に対応する表面部位、を含む範囲であればよい。例えば、上記領域は、外側境界o′から内側境界i′までの範囲を少なくとも含む範囲であればよい。このとき、外縁oから外側境界o′までの範囲や、内側境界i′から内縁iまでの範囲は任意である。もちろん、上記領域を、外縁oから内側境界i′までの範囲、或いは、外縁oから内縁iまでの範囲、外側境界o′から内縁iまでの範囲としても構わない。
なお、一般的には、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、上記のように一定である必要はない。また、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、外周段差12の小径側部分12aの曲率より小さく、かつ、小径側部分12aの曲率よりも大径側部分11aの曲率に近ければよい。この場合において、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、大径側部分11aの曲率以下であることが望ましい。ここで、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、大径側部分11aの曲率と一致する曲率であってもよい。
或いはまた、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、内周縁部の主体部分24a2′の曲率より小さければよい。この場合において、上記領域内の上記仮想平面上の曲率は、内周縁部の主体部分24a2′の曲率よりも大径側部分11aの曲率に近いことが好ましい。この場合においても、上記領域の上記仮想平面上の曲率は、大径側部分11aの曲率以下であることが望ましい。
なお、係合爪24′には、傾斜面部24a1′と側面24c′との間の稜線部J1、及び、内周縁部24a2′又は24a3′と側面24c′との間の稜線部J2などの端縁角部が設けられている。従来構造では、これらの端縁角部は、基本的に糸面取りと呼ばれる程度の幅0.1〜0.2mm程度の面取り形状、或いは、半径0.1〜0.2mm程度の丸め形状であることが通常であった。しかし、本実施形態では、上記稜線部J1及びJ2は、半径0.3mmの丸め形状、若しくは、幅0.5mmの面取り形状を備える。ただし、稜線部J1及びJ2において、半径0.3mmよりも大きな半径、例えば、0.5mm若しくはこれ以上の半径(例えば、半径0.8mm)の丸め形状を設けるようにしてもよい。また、当該稜線部J1及びJ2において、幅1.0mm以上(例えば、幅1.5mm)の面取り形状を設けるようにしてもよい。これにより、結合作業の初期段階及び中間段階において、先端縁部11の外周面上の係合爪24′の半径方向の高さを低減することができる。このため、係合爪24′の出没動作のストローク余裕を確保できるという作用がもたらされる。また、このような稜線部J1及びJ2の角部形状がなだらかになることにより、本発明に係る主要な作用である、係合爪24′が円周方向に力を受けることを抑制するという作用をさらに高めることができる。
なお、左右の上記稜線部J2に隣接する左右の両端部24a3′の表面を、図1に示すように、小径側部分12a(或いは、内周縁部の主体部分24a2′)の曲率よりも小さい曲率、例えば、曲率半径Rb=d/2=34.25mm(呼び径65mmの場合)となるような曲率、或いは、これに近い曲率にすると、以下の効果を得ることができる。すなわち、後述する結合作業の中間段階における先端縁部11の外周面上の係合爪24′の半径方向高さをさらに低減できる。これにより結合作業の中間段階における係合爪24′の半径方向のストローク余裕をさらに増大できる。また、当該外周面との間を面接触状態若しくはこれに近い状態とすることができるため、両者の間の接触部分の損傷が低減され、耐久性も向上する。
本実施形態の係合爪24′は、図1(e)並びに図2(a)及び(b)に示すように、上記内周面24a′を形成する内周壁Baと、この内周壁Baと稜線部を介して隣接し、上記係合面24b′を形成する係合壁Bbと、内周壁Baと係合壁Bbの双方に隣接し、上記側面24c′を形成する左右の側面壁Bcとを備えている。また、基台部24d′には、上記内周壁Baに対して稜線部(外縁o)を介して延在された側面壁Bdと、係合壁Bbに沿って延長された形態の側面壁Beが設けられている。そして、係合爪24′は、上記内周壁Ba、上記係合壁Bb及び側面壁Be、上記側面壁Bd、並びに、上記左右の側面壁Bcとが一体に構成され、内周面24a′の背面側が開放された形状の箱型構造を備えている。
上記箱型構造の内部には、上記内周壁Baの内側面に接続されるとともに、上記側面壁Bdと上記係合壁Bb及び側面壁Beとの間を繋ぐように、一体に構成された補強リブ構造Ca,Cb,Ccが設けられる。また、中央の補強リブ構造Caの底部にはばね部材25と接続するための構造(図示例ではボス)24g′が突設されている。なお、補強リブ構造Ca,Cb,Ccは、少なくとも、内周壁Baと係合壁Bbに一体に形成されていれば、結合作業に関する強度や耐久性を向上させることができる。
本実施形態の係合爪24′は、各種の粉体を焼結させた焼結材(具体的には金属粉を用いて焼結させた金属焼結材)によって構成される。金属としては、例えば、SUS630やSUS304などのステンレス鋼を用いることができる。このような焼結体は、金属の粉末をバインダとともに圧縮成形し、高温度で焼結させることによって形成できる。この場合に、一般的な粉末冶金技術(プレス成形法)の他に、金属粉末射出成型法を用いることも可能である。また、係合爪24′は、焼結体ではないが、型成形を行う点では上記と共通する、ダイキャスト法などの鋳造法を用いた鋳造材や、冷間鍛造法などの鍛造法を用いた鍛造材であってもよい。
上記の製造法による利点は、切削加工などを行う場合に比べて特殊な面形状(特に、本発明に係る係合爪24′の内周面24a′の表面形状)を形成しやすい点と、切削代を不要とすることにより原材料コストを低減できる点である。また、本実施形態では、傾斜面部24a1′に内周縁部の主体部分24a2′や小径側部分12aの曲率よりも小さな曲率を備える領域を設けたことにより、結合作業の初期において内周面24a′の円周方向の広い範囲で先端縁部11と接触し易くなる。このことから、係合爪24′の内周壁Baなどの肉厚を薄くしても、相互に衝突する係合爪24′の内周面24a′と先端縁部11の損傷を軽減することができ、耐久性も向上できる。したがって、金属粉などの原材料コストをさらに低減できる。また、係合爪24′の軽量化を図ることができる。
図3〜図5は、本実施形態の差込式結合継手の結合作業の初期段階、中間段階及び完了段階の各状態をそれぞれ示す断面図である。また、図6〜図8は、上記の各段階について従来構造及び本実施形態の係合爪と差し口10aの先端部との関係をそれぞれ示す拡大図(a)及び(b)である。
最初に、図3及び図6を参照して結合作業の初期段階について説明する。図3に示すように、受け具20′の受け口20a内に、差し具10の差し口10aを挿入する。このとき、差し具10の先端縁部11の外周側の角部11pが係合爪24′の上記傾斜面部24a1′に当接し、係合爪24′を爪座26の開口26a内へ没する方向(外周側)に移動させる。なお、上記の領域は、先端縁部11の外周側の角部11pが最初に接触する傾斜面部24a1′の部分を含む。また、上記の領域は、先端縁部11の外周側の角部11pの半径方向の位置に対応する傾斜面部24a1′の表面部位よりも上記外縁oの側にある外側境界o′と、上記表面部位より上記内縁iの側にある内側境界i′との間の範囲を少なくとも有する。
このとき、従来構造では、図6(a)に示すように、内周面24aの傾斜面部24a1の上記領域は、受け口20aの軸線と直交する仮想平面上の曲率が先端縁部11の外周面の曲率より大きい。このため、傾斜面部24a1の上記仮想平面上の表面位置sと先端縁部11の外周側の角部11pとの間において、円周方向の中央部分で隙間gが生じる。このため、先端縁部11の外周側の角部11pは傾斜面部24a1の左右の稜線部だけに接触して点状の接触部teが生ずる。ただし、図示の場合は、差し口10aが受け口20aの中心位置に挿入されるとともに、差し口10aと受け口20aの軸線が一致している様子を示している。しかし、実際には、差し口10aが受け口20aに対して偏心した位置に挿入されたり、差し口10aの軸線が受け口20aの軸線に対して僅かに傾斜した姿勢で挿入されたりする。このため、一つの係合爪24の左右の稜線部のうちの一方の稜線部だけに接触部teが生じて先端縁部11の外周側の角部11pが当接し、それによって係合爪24が円周方向に力を受ける結果、爪座26の開口26aに対する係合爪24の出没動作が円滑さを欠くようになる場合がある。
例えば、図示例のように円周方向に三つの係合爪24が配置される場合であれば、従来構造では、円周方向の六ケ所の接触点で先端縁部11の角部11pが規制され得る。しかし、差し口10aが受け口20aの軸線に対して僅かに偏心したり傾いたりしていると、係合爪24は、或る接触点では大きく力を受けるものの、他の接触点では力を受けないといったことが生じる。そして、力を受ける接触点の位置が各係合爪24の円周方向の端部にある稜線部(接触部te)にあることから、係合爪24には半径方向の力成分よりむしろ円周方向の力成分が生じ易くなる。この結果、係合爪24が角部11pに押されて爪座26の開口26a内に没する動作がスムーズに行われ難くなるので、結合作業の初期段階において差し口10aが受け口20aに挿入し難くなり、突き当りや引っかかりが生じ易くなる。
一方、本実施形態では、図6(b)に示すように、内周面24a′の傾斜面部24a1′の上記領域において、上記仮想平面上の曲率が先端縁部11の外周面の曲率と一致している。このため、傾斜面部24aの上記仮想平面上の表面位置s′と先端縁部11の外周側の角部11pとの間において、円周方向の全体のいずれにおいても上記隙間gが生じ難くなる。このため、先端縁部11の外周側の角部11pは、傾斜面部24a1′の上記領域において、上記仮想平面上の全範囲taにわたり線接触した状態若しくはこれに近い状態となる。このようになると、上述のような結合作業の初期段階に偏心位置への挿入や傾斜姿勢での挿入が生じても、傾斜面部24a1′の曲率が大きいことにより、差し口10aの角部11pの接触位置が円周方向の端部以外の箇所にも均等に生じやすくなる。このことから、係合爪24′の受ける力は円周方向に偏りにくくなり、半径方向外側へ向き易くなるため、係合爪24′の爪座26の開口26aに対する出没動作の円滑性が維持され易い。
一般的には、結合作業の初期段階で角部11pが最初に当接する係合爪24′の傾斜面部24a1′の上記領域では、軸線と直交する仮想平面上の曲率が、小径側部分12aの曲率よりも小さく、しかも、小径側部分12aよりも大径側部分11aの曲率に近い。或いはまた、上記領域では、軸線と直交する仮想平面上の曲率が、内周縁部の少なくとも主体部分24a2′の曲率より小さい。このため、先端縁部11の角部11pと係合爪24′との接触状態は点接触状態というよりも線接触状態に近くなり、係合爪24′が角部11pから受ける円周方向の力成分は従来構造よりも小さく、その分、半径方向の力成分が大きくなる。したがって、係合爪24′は従来構造よりも爪座26の開口26a内に没し易くなるため、結合作業の初期段階において差し口10aはスムーズに受け口20a内に挿入可能となる。
また、上記のように差し口10aが受け口20aの内部に挿入されていくに従って、差し口10aの先端縁部11の外周側の角部11pが係合爪24′の傾斜面部24a1′によってガイドされ、差し口10aの偏心位置や傾斜姿勢が修正されていく。このとき、従来構造では前述のように各係合爪24の円周方向の左右の稜線部のみが点状の接触部teで接触するためにガイド機能が制限される。これに対して、本実施形態では、係合爪24′の傾斜面部24a1′の大きな曲率により、円周方向の全範囲にわたって角部11pに対するガイド機能を発揮することが可能である。このため、結合作業の初期段階において差し口10aを受け口20aに対する結合可能な位置及び角度に円滑に修正していくことができる。したがって、突き当りによる挿入不可状態や抜き差し不能状態の発生が防止されるだけでなく、結合作業時の初期段階から中間段階へ移行するときのスムーズな装着感を得ることができる。
ここで、上記領域における上記仮想平面上の曲率が大径側部分11aの曲率より大きい場合には、後述する稜線部J2と同様に、上記稜線部J1の丸め形状の半径や面取り形状の幅を大きくすることが好ましい。これにより、係合爪24′の先端縁部11の外周側の角部11p上の半径方向の高さを僅かでは或るものの低くすることができ、隙間gを小さくすることができる。このため、初期段階における係合爪24′の半径方向のストローク余裕を若干増大させることができることから、偏心位置や傾斜姿勢に起因する噛み込みなどの結合不良の発生も抑制できる。また、初期段階における結合作業時の挿入抵抗を軽減することも可能である。
なお、本実施形態に限らず、本発明では、上記領域における上記仮想平面上の曲率は、上記小径側部分12aの曲率よりも大径側部分11aの曲率に近い曲率以下であればよく、また、内周縁部の少なくとも主体部分24a2′の曲率より小さい曲率であればよい。このとき、上記領域における上記仮想平面上の曲率は、上記大径側部分11aの曲率よりもさらに小さい曲率(さらに大きい曲率半径Rbを有する曲率)であってもよい。この場合には、図6(b)に二点鎖線で示すように、傾斜面部24a1′の上記仮想平面上の表面位置s″の曲率が先端縁部11の外周側の角部11pの曲率よりも小さい。このため、角部11pは係合爪24′の傾斜面部24a1′の上記領域の左右の端縁部分には接触しにくくなり、上記領域の中央部分に接触しやすくなる。したがって、係合爪24′が受ける円周方向の力成分はさらに小さくなり、半径方向の力成分がさらに多くなるため、係合爪24′の出没動作に障害が生ずることはさらに抑制される。
上記の初期段階において差し口10aの受け口20aに対する偏心位置や傾斜姿勢が或る程度修正された状態で、さらに差し口10aが受け口20a内に挿入される。すると、図4に示すように、係合爪24′の内周縁部24a2′,24a3′が先端縁部11の外周面(すなわち、大径側部分11a)上に乗り上げた状態となる(中間段階)。この状態では、図7に示すように、従来構造と本実施形態のいずれも、曲率の大きい内周縁部(の少なくとも主体部分24a2,24a2′)が曲率の小さな先端縁部11の外周面上に配置される。このことにより、内周縁部のうち左右の稜線部J2のみが先端縁部11の外周面上に接触部tf、tgで接触した状態となる。
このとき、本実施形態では、内周縁部24a2′のように左右の稜線部J2の丸め形状の半径や面取り形状の幅を大きくしてもよい(図7及び図8参照)。これにより、稜線部J2と先端縁部11の外周面との間の接触部tgの変化により、係合爪24′の先端縁部11の外周面上の半径方向の高さを僅かでは或るものの低くすることができ、間隙g′を小さくすることができる。このため、中間段階における係合爪24′の半径方向のストローク余裕を若干増大させることができることから、傾斜姿勢に起因する噛み込みなどの結合不良の発生も抑制できる。また、中間段階における結合作業時の挿入抵抗を軽減することも可能である。さらに、図1に示すように、上記稜線部J2の内側の左右の端縁部24a3′の曲率を局所的に小さくしてもよい。すなわち、前述のように、内周縁部に主体部分24a2′の曲率よりも小さい曲率を備えた上記両端部24a3′を設けることにより、接触部が図示のtg′のように広がり、左右の稜線部J2及びその近傍の先端縁部11の外周面に対する接触状態を線接触状態から面接触状態とすることができる。このため、上記の効果に加えて、係合爪24′と差し口10aの外周面の損傷を低減し、耐久性を向上させることができる。
最後に、上記中間段階よりもさらに差し口10aを受け口20a内に挿入すると、先端縁部11が係合爪24′の内周縁部24a2′,24a3′よりも奥側に移動することにより、内周縁部24a2′,24a3′が外周段差12の小径側部分12aに対面することとなる。これにより、係合爪24′はばね部材25の弾性力によって突出するので、係合爪24′の係合面24b′が外周段差12に係合し、結合状態となる(完了段階)。
上述のように、本実施形態では、係合爪24′の内周面24a′の傾斜面部24a1′の所定領域の曲率が従来の曲率よりも小さい(すなわち、曲率半径RaがD/2=32.25mm(呼び径65mmの場合)よりも大きい)。これにより、結合作業の初期段階において係合爪24′の受ける力が円周方向に加わり難くすることができる。このため、係合爪24′が爪座26の開口26aに引っかかり動作不能になるなどを事態の発生を回避でき、係合爪24′を円滑に出没動作させることができる。また、結合作業の初期段階において差し口10aの外周側の角部11pと係合爪24′の傾斜面部24a1′とが従来構造の点接触状態よりも線接触状態に近くなる。このため、係合爪24′による差し口10aに対するガイド機能が高められ、その結果、受け口20aに対する差し口10aの偏心位置や傾斜姿勢の修正が円滑に行われる。このため、結合作業時においてスムーズでひっかかりのない良好な装着感を得ることができる。したがって、差込式結合継手の結合作業時の挿入不良が抑制され、結合作業を円滑に行うことが可能になる。また、差し口10aの先端縁部11の外周側の角部11pと、係合爪24′の傾斜面部24a1′との整合性が向上して線接触状態に近づくことから、結合作業の初期において係合爪24′と先端縁部11に加わる衝撃を軽減できる。このため、係合爪24′や差し口10aの損傷の低減や耐久性の向上を図ることができる。
なお、本発明の差込式結合継手は、上記実施形態に記載の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づく種々の異なる態様を含む。たとえば、上記実施形態では、JISに規定される消防用結合金具を構成する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述のように結合動作を行うことができる差し口と係合爪とを備えた継手であれば、いかなる用途に用いられるものにも適用可能である。また、JISに規定される寸法に何ら限定されるものではない。さらに、係合爪の具体的な構造も、上記の図示例に限定されるものではなく、傾斜面部と内周縁部を備えた内周面と外周段差に係合可能な係合面を有するものであればよい。さらに、上記実施形態において、内周縁部を従来構造と同様に中央から左右の稜線部J2に至る全範囲においてほぼ一定の曲率に形成してもよい。
1…差込式結合継手、10…差し具、10a…差し口、11…先端縁部、11p…外周側の角部、11a…大径側部分、12…外周段差、12a…小径側部分、13…接続部、14…解除部材、14a…筒体部、14b…フランジ部、20′…受け具、20a…受け口、21…先端縁部、22…受け具本体、22a…接続部、22b…取付枠部、23…締め輪、23a…取付座、24′…係合爪、24a′…内周面、24a1′…傾斜面部、o…外縁、o′…外側境界、i…内縁、i′…内側境界、24a2′…内周縁部の主体部分、24a3′…内周縁部の両端部、24b′…係合面、24c′…側面、24d′…基台部、Ba…内周壁、Bb…係合壁、Bc…側面壁、Ca〜Cc…補強リブ構造、25…ばね部材、26…爪座、26a…開口、27…保護部材

Claims (12)

  1. 先端側に傾斜面部を備えた円弧形状の内周面を有する係合爪が受け口の内部において出没可能かつ内周側へ突出するように付勢された状態に設けられた受け具と、差し口の外周において円筒面状の外周面を備えた先端縁部及び前記先端縁部の基端側に前記係合爪と係合可能な外周段差が設けられた差し具と、を具備し、前記差し口が前記受け口に差し込まれたときに前記係合爪と前記外周段差との係合により結合可能に構成される結合継手であって、
    前記傾斜面部は、結合作業の初期において前記先端縁部の外周側の角部が最初に接触する位置を含む領域であって、前記受け口の軸線と直交する仮想平面上において、前記外周段差の小径側部分の曲率よりも小さく、かつ、前記小径側部分よりも前記外周段差の大径側部分の曲率に近い曲率を備える前記領域を有することを特徴とする差込式結合継手。
  2. 前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記大径側部分の曲率以下であることを特徴とする請求項1に記載の差込式結合継手。
  3. 前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記大径側部分の曲率と一致することを特徴とする請求項2に記載の差込式結合継手。
  4. 前記内周面には、前記傾斜面部の内縁に隣接する内周縁部が設けられ、
    前記領域は、前記傾斜面部の外縁から、或いは、前記受け具の非結合時において前記係合爪が突出状態にあるときに前記先端縁部の外周側の角部に対応する半径方向の位置にある前記傾斜面部の表面部位と前記外縁との間にある外側境界から、前記表面部位と前記内縁との間にある内側境界までの範囲を有し、
    前記傾斜面部は、前記内側境界から前記内縁までの範囲では、前記内周縁部のうちの前記傾斜面部と異なる曲率を備える少なくとも主体部分に向けて、前記仮想平面上の曲率が前記領域の曲率から前記内周縁部の曲率まで漸次変化することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の差込式結合継手。
  5. 前記内周面には、前記傾斜面部の基端側に隣接し前記軸線と平行な円弧状の内周縁部が設けられ、前記内周縁部は、左右の両端部を除く少なくとも主体部分において、前記大径側部分の曲率よりも大きく、かつ、前記小径側部分の曲率以下の曲率を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の差込式結合継手。
  6. 先端側に傾斜面部を備えるとともに前記傾斜面部の基端側に隣接する内周縁部を備えた円弧形状の内周面を有する係合爪が受け口の内部において出没可能かつ内周側へ突出するように付勢された状態に設けられた受け具と、差し口の外周において円筒面状の外周面を備えた先端縁部及び前記先端縁部の基端側に前記係合爪と係合可能な外周段差が設けられた差し具と、を具備し、前記差し口が前記受け口に差し込まれたときに前記係合爪と前記外周段差との係合により結合可能に構成される結合継手であって、
    前記内周縁部は、左右の両端部を除く少なくとも主体部分において、前記外周段差の大径側部分の曲率よりも大きく、かつ、前記外周段差の小径側部分の曲率以下の曲率を備え、
    前記傾斜面部は、結合作業の初期において前記先端縁部の外周側の角部が最初に接触する位置を含む領域であって、前記受け口の軸線と直交する仮想平面上において、前記内周縁部の少なくとも前記主体部分の前記曲率よりも小さい曲率を備える前記領域を有することを特徴とする差込式結合継手。
  7. 前記領域の前記仮想平面上の曲率は、前記内周縁部の少なくとも前記主体部分の前記曲率よりも前記大径側部分の曲率に近いことを特徴とする請求項6に記載の差込式結合継手。
  8. 前記領域は、前記傾斜面部の外縁から、或いは、前記受け具の非結合時において前記係合爪が突出状態にあるときに前記先端縁部の外周側の角部に対応する半径方向の位置にある前記傾斜面部の表面部位と前記外縁との間にある外側境界から、前記表面部位と前記内縁との間にある内側境界までの範囲を有し、
    前記傾斜面部は、前記内側境界から前記内縁までの範囲では、前記内周縁部のうちの少なくとも前記主体部分に向けて、前記仮想平面上の曲率が前記領域の曲率から前記内周縁部の曲率まで漸次変化することを特徴とする請求項6又は7に記載の差込式結合継手。
  9. 前記内周縁部には、前記主体部分の曲率よりも前記大径側部分の曲率に近い曲率を備える左右の両端部が設けられることを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項に記載の差込式結合継手。
  10. 前記係合爪は、型成形された焼結材、鍛造材、又は、鋳造材により構成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の差込式結合継手。
  11. 前記内周面を構成する内周壁、前記外周段差と係合する係合面を構成する係合壁、並びに、前記内周面及び前記係合面と交差する円周方向両側の側面をそれぞれ構成する側面壁を一体に備えた箱型構造を備えることを特徴とする請求項10に記載の差込式結合継手。
  12. 前記内周壁の裏側には、前記箱型構造の内部において、前記内周壁及び前記係合壁と一体に接合された補強リブ構造が設けられることを特徴とする請求項11に記載の差込式結合継手。
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