JP2018070508A - コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 - Google Patents
コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018070508A JP2018070508A JP2016212059A JP2016212059A JP2018070508A JP 2018070508 A JP2018070508 A JP 2018070508A JP 2016212059 A JP2016212059 A JP 2016212059A JP 2016212059 A JP2016212059 A JP 2016212059A JP 2018070508 A JP2018070508 A JP 2018070508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ascorbic acid
- group
- product
- skin
- carbon atoms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 C*C*(C)C(OCC(C(*)(C(OC(C)=*)=C1OC(C*(C)C)=O)OC1=O)OC(C)=O)=O Chemical compound C*C*(C)C(OCC(C(*)(C(OC(C)=*)=C1OC(C*(C)C)=O)OC1=O)OC(C)=O)=O 0.000 description 3
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
Description
R1、R2、R3又はR4で表される炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が分岐状の場合は、分岐がα位以外の位置にあるものが好ましい。
2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−アルカノイルアスコルビン酸、2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−アルケノイルアスコルビン酸、2,3,6−トリ−O−アセチル−5−O−アルカノイルアスコルビン酸、2,3,6−トリ−O−アセチル−5−O−アルケノイルアスコルビン酸、2,5,6−トリ−O−アセチル−3−O−アルカノイルアスコルビン酸、2,5,6−トリ−O−アセチル−3−O−アルケノイルアスコルビン酸、3,5,6−トリ−O−アセチル−2−O−アルカノイルアスコルビン酸、3,5,6−トリ−O−アセチル−2−O−アルケノイルアスコルビン酸等のトリアセチルモノエステルアスコルビン酸誘導体、
2−エチルヘキサノイル基、3−エチルヘキサノイル基、5−メチルヘプタノイル基等のイソオクタノイル基、2−オクチルデカノイル基、17−メチルヘプタデカノイル基等のイソオクタデカノイル基、イソノナノイル基、イソデカノイル基、イソウンデカノイル基、イソドデカノイル基、イソトリデカノイル基、イソテトラデカノイル基、イソペンタデカノイル基、イソヘキサデカノイル基、イソへプタデカノイル基、イソノナデカノイル基、イソエイコサノイル基、イソヘニコサノイル基、イソドコサノイル基等の分岐状のアルカノイル基、
オクテノイル基、ノネイル基、デセノイル基、ウンデセノイル基、ドデセノイル基、トリデセノイル基、テトラデセノイル基、ペンタデセノイル基、ヘキサデセノイル基、へプタデセノイル基、オクタデセノイル基、ノナデセノイル基、エイコセノイル基、ヘニコセノイル基、ドコセノイル基等の直鎖状のアルケノイル基等を挙げることができる。
アルゴン雰囲気下、L−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mLを加え撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン9.47g、無水酢酸9.56gを加え、60℃に加温し3時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した(以上を、「合成工程」とする)。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣2.87gをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。ヘキサン/酢酸エチル混液にて溶出(ヘキサン/酢酸エチル=5/1→1/1→1/5)し、減圧下にて濃縮を行い(合成工程終了後、この濃縮までの工程を「精製工程」とする)、1.72gの生成物を得た。
ポジティブイオン:362([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5,6−テトラ−O−アセチルアスコルビン酸であることが確認された。
移動相:
5mmol/L酢酸アンモニウム水溶液:アセトニトリル=50:50
流量 :0.2mL/min
検出器電圧 :1.15kV
インターフェイス電圧 :4.5kV
ヒートブロック温度 :200℃
インターフェイス温度 :300℃
ネプライザガス :1.5L/min
ドライングガス :15L/min
イオン化モード :ESI−ポジティブ又はネガティブ
測定モード :スキャンモード
試料導入方法 :FID(試料直接導入)
無水酢酸9.56gをブタン酸無水物14.8gに代えた以外は、合成例1と同条件で、同様にして合成工程及び精製工程を行い、5.18gの生成物を得た。この生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:470([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5,6−テトラ−O−ブタノイルアスコルビン酸であることが確認された。
無水酢酸9.56gをオクタン酸無水物25.4gに代えた以外は、合成例1と同条件で、同様にして、合成工程及び精製工程を行い、5.62gの生成物を得た。この生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:698([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5,6−テトラ−O−オクタノイルアスコルビン酸であることが確認された。
無水酢酸9.56gをピバル酸無水物17.4gに代え、60℃での加温時間3時間を8時間に変えた以外は、合成例1と同条件で、同様にして、合成工程及び精製工程を行い、1.12gの生成物を得た。この生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:530([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5,6−テトラ−O−ピバロイルアスコルビン酸であることが確認された。
アルゴン雰囲気下、L−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mL、水0.1mL、水酸化ナトリウム0.75gを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン5.15g、ピバル酸無水物9.49gを加え、60℃に加温し8時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣4.86gをシリカゲルクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水混液にて溶出(クロロホルム/メタノール/水=30/3/0.3→10/3/0.3)し、減圧下にて濃縮を行い、1.05gの第1生成物を得た。
ポジティブイオン:446([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−2,6−ピバロイルアスコルビン酸であることが確認された。
ピバル酸無水物9.49gをブタン酸無水物8.08gに代え、トリエチルアミンの量を5.13gに変え、60℃での撹拌時間を3時間とした以外は、合成例5における第1生成物を得る場合と同条件で、同様にして、1.18gの第1生成物を得た。この1.18gの第1生成物をL−アスコルビン酸3.00gの代わりに用い、トリエチルアミンの量を0.94gに、無水酢酸の量を0.95gに変えた以外は、合成例1と同条件で、同様にして、合成工程及び精製工程を行い、0.36gの第2生成物を得た。この第2生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:418([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−2,6−ブタノイルアスコルビン酸であることが確認された。
アルゴン雰囲気下、2,6−ジパルミトイルアスコルビン酸(1.00g)にDMSO10mLを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン(0.30g)、パルミチン酸無水物(1.47g)を加え、60℃に加温し3時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣2.10gをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。ヘキサン/酢酸エチル混液にて溶出(ヘキサン/酢酸エチル=5/1→1/1→1/5)し、減圧下にて濃縮を行い、2,3,5,6−テトラ−O−ヘキサデカノイルアスコルビン酸(0.39g)を得た。
ポジティブイオン:1146([M+NH4]+に相当)
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.88(12H,t),1.25(96H,brs),1.62(8H,m),2.34(4H,t),2.44(4H,t),4.29(1H,dd),4.40(1H,dd),5.34(1H,d),5.49(1H,dt−like)
アルゴン雰囲気下、2,6−ジ−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mLを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン1.39g、無水酢酸1.40gを加え、60℃に加温し3時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣3.15gをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。ヘキサン/酢酸エチル混液にて溶出(ヘキサン/酢酸エチル=5/1→1/1→1/5)し、減圧下にて濃縮を行い、1.05gの生成物を得た。
ポジティブイオン:754([M+NH4]+に相当)
又、1H−NMR、13C−NMR測定及び赤外吸収スペクトル測定(IR測定)を行ったところ下記の結果が得られた。これらの測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−2,6−ジ−O−ヘキサデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.85(6H,t),1.23(48H,brs),1.62(4H,m),2.03(3H,s),2.24(3H,s),2.30(2H,t),2.49(2H,t),4.28(1H,dd),4.37(1H,dd),5.35(1H,d),5.45(1H,dt−like),
13C−NMR(100MHz,CDCl3): δppm 14.1,20.3,20.4,22.7,24.5,24.8,28.9,29.07,29.15,29.2,29.3,29.4,29.6,31.9,33.3,34.0,61.8,66.4,74.9,122.1,149.6,164.7,165.2,169.1,170.0,173.1
ATR(波数 cm−1) 2916,2849,1782,1757,1742,1231,1152,1099
2,6−ジ−O−パルミトイルL−アスコルビン酸を6−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gに代え、トリエチルアミンの量を3.29gに、無水酢酸の量を3.33gに変えた以外は製造例1と同条件で、同様にして各工程を行い1.09gの生成物を得た。この生成物1.09gについて、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:558([M+NH4]+に相当)
又、1H−NMR、13C−NMR測定及び赤外吸収スペクトル測定(IR測定)を行ったところ下記の結果が得られた。これらの測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−ヘキサデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.85(3H,t),1.23(24H,brs),1.59(2H,m),2.02(3H,s),2.23(3H,s),2.25(3H,s),2.30(2H,t),4.28(1H,dd),4.37(1H,dd),5.35(1H,d),5.46(1H,dt−like)
13C−NMR(100MHz,CDCl3): δppm 14.1,20.3,20.4,22.7,24.8,29.1,29.2,29.3,29.4,29.6,29.7,31.9,33.9,61.8,66.4,74.9,122.0,149.8,164.7,165.1,166.1,170.0,173.1
ATR(波数 cm−1) 2916,2851,1771,1738,1240,1219,1150,1093,1057
アルゴン雰囲気下、6−O−ステアロイルL−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mL、水0.1mL、水酸化ナトリウム0.75gを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン5.15g、ステアリン酸無水物9.37gを加え、60℃に加温し8時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣12.3gをシリカゲルクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水混液にて溶出(クロロホルム/メタノール/水=30/3/0.3→10/3/0.3)し、減圧下にて濃縮を行い、4.34gの第1生成物を得た(第1生成物を得る工程を反応工程1とする)。
ポジティブイオン:810([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−2,6−ジ−O−オクタデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
6−O−ステアロイルL−アスコルビン酸に代えて6−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gを用い、トリエチルアミンの量を1.10gに、ステアリン酸無水物の量を5.99gに変えた以外は、製造例3と同条件、同様にして反応工程1を行い、1.53gの第1生成物を得た。
この1.53gの第1生成物にDMSO10mLを加えて撹拌し、その後は、トリエチルアミンの量を0.57gに、無水酢酸の量を0.57gに変えた以外は、製造例3と同条件、同様にして反応工程2を行い、0.31gの第2生成物を得た。
この生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:782([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−6−O−ヘキサデカノイル−2−O−オクタデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
6−O−ステアロイルL−アスコルビン酸3.00gに代えてL−アスコルビン酸3.00gを用い、ステアリン酸無水物に代えてラウリン酸無水物19.5gを用いた以外は、製造例3と同条件、同様にして反応工程1を行い、2.75gの第1生成物を得た。この2.75gの第1生成物にDMSO10mLを加えて撹拌し、その後は、トリエチルアミンの量を1.29gに、無水酢酸の量を1.31gに変えた以外は、製造例3と同条件、同様にして反応工程2を行い、0.64gの第2生成物を得た。この生成物について、合成例1と同じMASS分析条件により質量分析を行ったところ、ESIマススペクトルより下記に示すピークが検出された。
ポジティブイオン:642([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される3,5−ジ−O−アセチル−2,6−ジ−O−ドデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
アルゴン雰囲気下、6−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mLを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン1.61g、無水酢酸1.63gを加え、60℃に加温し8時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水混液にて溶出(クロロホルム/メタノール/水=30/3/0.3→10/3/0.3)し、減圧下にて濃縮を行い、1.18gの第1生成物を得た(第1生成物を得る工程を反応工程1とする)。
ポジティブイオン:754([M+NH4]+に相当)
又、1H−NMR及び13C−NMR測定を行ったところ下記の結果が得られた。これらの測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,5−ジ−O−アセチル−3,6−ジ−O−ヘキサデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.88(6H,t),1.25(48H,brs),1.63(4H,m),2.04(3H,s),2.25(3H,s),2.35(2H,t),2.52(2H,t),4.31(1H,dd),4.39(1H,dd),5.37(1H,d),5.47(1H,dt−like),
13C−NMR(100MHz,CDCl3): δppm 14.1,20.1,20.4,22.7,24.2,24.7,24.8,28.81,28.88,29.06,29.10,29.17,29.20,29.25,29.38,29.44,29.59,29.67,29.70,31.9,33.5,33.97,34.03,35.3,61.8,66.4,75.0,121.8,150.0,165.3,166.1,167.8,169.9,173.1,179.9
アルゴン雰囲気下、濃硫酸30g中にL−アスコルビン酸3.00g(17.0mmol)、ステアリン酸7.24gを加え、室温にて2時間撹拌した後、反応液を水500mLに撹拌しながらゆっくりと添加し、水相を除去した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣8.70gをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水混液にて溶出(クロロホルム/メタノール/水=30/3/0.3→10/3/0.3)し、減圧下にて濃縮を行い、1.88gの第1生成物を得た(第1生成物を得る工程を反応工程1とする)。
ポジティブイオン:586([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−オクタデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
ステアリン酸7.24gの代わりにラウリン酸5.1gを用いた以外は、製造例7と同条件、同様にして反応工程1を行い2.29gの第1生成物を得た。得られた2.29gの第1生成物にDMSO10mLを加えて撹拌した後は、無水酢酸の量を2.11gに、トリエチルアミンの量を2.09gに変えた以外は、製造例7と同条件、同様にして反応工程2を行い0.57gの第2生成物を得た。
ポジティブイオン:516([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−ドデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
ステアリン酸の代わりに16−メチルヘプタデカン酸(イソステアリン酸)7.25gを用いた以外は、製造例7と同条件、同様にして反応工程1を行い1.80gの第1生成物を得た。得られた1.80gの第1生成物にDMSO10mLを加えて撹拌した後は、無水酢酸の量を1.87gに、トリエチルアミンの量を1.85gに変えた以外は、製造例7と同条件、同様にして反応工程2を行い0.47gの第2生成物を得た。
ポジティブイオン:586([M+NH4]+に相当)
この測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−(16−メチルヘプタデカノイル)アスコルビン酸であることが確認された。
6−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gの代わりに2,6−ジ−O−パルミトイルL−アスコルビン酸3.00gを用い、トリエチルアミンの量を0.51gに、無水酢酸の量を0.47gに変えた以外は製造例6と同条件で、同様にして反応工程1を行い1.28gの第1生成物を得た。得られた1.28gの第1生成物にDMSO10mLを加えて撹拌した後は、トリエチルアミンの量を0.18gに、パルミチン酸無水物の量を0.95gに変えた以外は製造例6と同条件で、同様にして反応工程2を行い0.34gの第2生成物を得た。
ポジティブイオン:950([M+NH4]+に相当)
又、1H−NMR及び13C−NMR測定を行ったところ下記の結果が得られた。これらの測定結果より、生成物は、下記構造式で示される5−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ヘキサデカノイルアスコルビン酸であることが確認された。
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.88(9H,t),1.26(72H,brs),1.63(6H,m),2.02(3H,s),2.35(4H,s),2.51(2H,s),4.30(1H,dd),4.39(1H,dd),5.36(1H,m),5.48(1H,m)
13C−NMR(100MHz,CDCl3): δppm 14.1,20.3,22.7,24.2,24.6,24.7,24.8,24.85,28.91,29.06,29.10,29.25,29.38,29.44,29.60,29.68,29.70,31.9,33.3,33.5,34.0,61.8,66.4,74.9,121.9,149.8,165.3,167.8,169.1,169.9,173.1,179.7
アルゴン雰囲気下、L−アスコルビン酸3.00gにDMSO10mLを加えて撹拌し、撹拌しながらトリエチルアミン2.58g、オレイン酸無水物10.4gを加え、60℃に加温し3時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し水洗した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にて濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム/メタノール/水混液にて溶出(クロロホルム/メタノール/水=30/3/0.3→10/3/0.3)し、減圧下にて濃縮を行い、1.84gの第1生成物を得た。
ポジティブイオン:566([M+NH4]+に相当)
又、1H−NMR及び13C−NMR測定を行ったところ下記の結果が得られた。これらの測定結果より、生成物は、下記構造式で示される2,3,5−トリ−O−アセチル−6−O−(9,10−オクタデセノイル)アスコルビン酸であることが確認された。
1H−NMR(400MHz,CDCl3): δppm 0.88(3H,t),1.27/1.31(72H,brs),1.68(2H,m),2.02(2H,m),2.06(3H,s),2.09(3H,s),2.26(3H,s),2.52(2H,t),4.31(1H,dd),4.41(1H,dd),5.34(2H,m)5.38(1H,m),5.49(1H,dt−like)
13C−NMR(100MHz,CDCl3): δppm 14.1,20.36,20.40,20.67,22.7,24.5,27.15,27.22,28.8,29.1,29.3,29.5,29.7,29.8,31.9,33.3,62.1,66.4,74.9,122.1,129.7,130.1,130.3,149.6,164.7,165.2,169.1,170.1,170.3
合成例1〜7のアスコルビン酸誘導体を比較例1〜7とし、製造例1〜11のアスコルビン酸誘導体を実施例1〜11とし、さらに、市販品のアスコルビン酸誘導体である、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸マグネシウム、2−O−α−D−グルコピラノシルアスコルビン酸、グリセリルアスコルビン酸、6−O−パルミトイルL−アスコルビン酸を比較例8〜12とし、それぞれのコラーゲン産生促進作用を下記の方法で評価した。
正常ヒト皮膚線維芽細胞を5%牛胎児血清(以下、FBSと言う)含有D−MEM培地を用いて、96穴プレートに2.5×104cells/wellで播種し、37℃で、5%CO2下で24時間培養を行い、培養後、培地を除去し、試料が所定の濃度になるように添加調整したD−MEM培地を各ウェルに添加し、さらに48時間培養した。培養終了後、培養上清中のI型コラーゲンをELISA assayで測定した。アスコルビン酸誘導体を用いていない群をコントロール群とし、コントロール群のコラーゲン産生促進量を100%として、各被検培養液中のコラーゲン量産生促進率を算出した。コラーゲン量産生促進率を表1、2中の「判定」の欄のカッコ内示す。
200%未満 :±
200%以上−350%未満 :+
350%以上−500%未満 :++
500%以上 :+++
表3に示す組成(表中の数字は質量%)の乳液を調製し、2ヶ月間連用後のシワ、肌のはり、弾力、かさつきの少なさを評価した。実施例12では製造例1のアスコルビン酸誘導体を使用し、比較例13では、市販品のL−アスコルビン酸を用いた。
3:連用前と比較して、シワの面積や深さが改善したと感じる。
2:連用前と比較して、シワの面積や深さがやや改善したと感じる。
1:連用前と比較して、ほとんど変わらない、又は悪化した。
はり:
3:連用前と比較して、目尻や頬周辺の皮膚のハリが改善したと感じる。
2:連用前と比較して、目尻や頬周辺の皮膚のハリがやや改善したと感じる。
1:連用前と比較して、ほとんど変わらない、又は悪化した。
弾力:
3:連用前と比較して、肌の弾力が改善したと感じる。
2:連用前と比較して、肌の弾力がやや改善したと感じる。
1:連用前と比較して、ほとんど変わらない、又は悪化した。
かさつきのなさ:
3:連用前と比較して、肌の潤いが増し改善したと感じる。
2:連用前と比較して、肌の潤いがやや改善したと感じる。
1:連用前と比較して、ほとんど変わらない、又は悪化した。
15未満 :±
15以上−20未満 :+
20以上−25未満 :++
25以上 :+++
表5に示す組成(表中の数字は質量%)のクリームを調製し、2ヶ月間連用後のシワ、肌のはり、弾力、かさつきのなさを評価した。実施例13では製造例2のアスコルビン酸誘導体を使用し、比較例14では、市販品のグリセリルアスコルビン酸を用いた。
表7に示すアスコルビン酸誘導体について、スクワラン、流動パラフィン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの各種油剤に対する溶解性を確認した。各種アスコルビン酸誘導体の濃度が10質量%となるように油剤を添加し10分間室温で撹拌し、撹拌後の各種サンプルの外観について下記基準に従い評価を行った。なお、比較品のアスコルビン酸誘導体は試験例1と同様市販品を使用した。
○:ほとんど溶解した状態であり、わずかに溶け残りがある。
△:わずかに溶解している。
×:ほとんど溶解せずに残存している。
Claims (6)
- 前記一般式(I)中のR1が、直鎖状もしくは分岐状の炭素数7〜19のアルキル基又はアルケニル基であり、R2がメチル基であり、R3及びR4が、メチル基、又は直鎖状もしくは分岐状の炭素数7〜19のアルキル基もしくはアルケニル基であるアスコルビン酸誘導体を有効成分として含有する請求項1に記載の化粧料又は皮膚外用剤。
- 前記一般式(I)中のR1が、直鎖状もしくは分岐状の炭素数11〜17のアルキル基であり、R2がメチル基であり、R3及びR4がメチル基又は直鎖状の炭素数11〜17のアルキル基であるアスコルビン酸誘導体を有効成分として含有する請求項1に記載の化粧料又は皮膚外用剤。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の化粧料又は皮膚外用剤であって、前記アスコルビン酸誘導体を、0.001〜30質量%含有する化粧料又は皮膚外用剤。
- 請求項5に記載の化粧料又は皮膚外用剤を皮膚に適用することを特徴とするコラーゲン産生促進方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212059A JP6649866B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212059A JP6649866B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018070508A true JP2018070508A (ja) | 2018-05-10 |
JP6649866B2 JP6649866B2 (ja) | 2020-02-19 |
Family
ID=62113803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016212059A Expired - Fee Related JP6649866B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6649866B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117362250A (zh) * | 2023-10-08 | 2024-01-09 | 科乐美(广州)生物科技有限公司 | 一种利用氮掺杂活性炭催化剂催化合成抗坏血酸四异棕榈酸酯的方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006008620A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Fancl Corp | 油溶性アスコルビン酸誘導体を含有した乳化組成物 |
JP2011079772A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Seiwa Kasei Co Ltd | グリセリルアスコルビン酸アシル化誘導体又はその塩、その製造方法、及び化粧料。 |
JP2013014555A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Shiseido Co Ltd | コラーゲン産生の促進方法 |
US20130204017A1 (en) * | 2012-02-02 | 2013-08-08 | Seiwa Kasei Company, Limited | Glyceryl ascorbic acid acylated derivative or its salt, production method thereof, and cosmetics |
JP2013230984A (ja) * | 2010-08-19 | 2013-11-14 | Seiwa Kasei Co Ltd | アスコルビン酸由来組成物、その製造方法、及び化粧料 |
JP2015003893A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 株式会社成和化成 | アスコルビン酸誘導体。 |
JP2016113394A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 株式会社成和化成 | アスコルビン酸誘導体又はその塩、及び化粧料。 |
-
2016
- 2016-10-28 JP JP2016212059A patent/JP6649866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006008620A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Fancl Corp | 油溶性アスコルビン酸誘導体を含有した乳化組成物 |
JP2011079772A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Seiwa Kasei Co Ltd | グリセリルアスコルビン酸アシル化誘導体又はその塩、その製造方法、及び化粧料。 |
JP2013230984A (ja) * | 2010-08-19 | 2013-11-14 | Seiwa Kasei Co Ltd | アスコルビン酸由来組成物、その製造方法、及び化粧料 |
JP2013014555A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Shiseido Co Ltd | コラーゲン産生の促進方法 |
US20130204017A1 (en) * | 2012-02-02 | 2013-08-08 | Seiwa Kasei Company, Limited | Glyceryl ascorbic acid acylated derivative or its salt, production method thereof, and cosmetics |
JP2015003893A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 株式会社成和化成 | アスコルビン酸誘導体。 |
JP2016113394A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 株式会社成和化成 | アスコルビン酸誘導体又はその塩、及び化粧料。 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117362250A (zh) * | 2023-10-08 | 2024-01-09 | 科乐美(广州)生物科技有限公司 | 一种利用氮掺杂活性炭催化剂催化合成抗坏血酸四异棕榈酸酯的方法 |
CN117362250B (zh) * | 2023-10-08 | 2024-05-10 | 科乐美(广州)生物科技有限公司 | 一种利用氮掺杂活性炭催化剂催化合成抗坏血酸四异棕榈酸酯的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6649866B2 (ja) | 2020-02-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3401323B1 (en) | Nicotinamide mononucleotide derivative and salt thereof, method for producing the same, topical agent, cosmetic and food additive | |
JP4907137B2 (ja) | ヒドロキシクエン酸誘導体類及びこれを含む皮膚外用剤 | |
JP6167908B2 (ja) | 両性イオン型塩基性アミノ酸誘導体 | |
TW201431831A (zh) | 新穎的類神經醯胺化合物與製備該化合物之方法 | |
JP6649866B2 (ja) | コラーゲン産生促進効果に優れる化粧料又は皮膚外用剤 | |
JP5994789B2 (ja) | シワ防止化粧料 | |
JP7267657B1 (ja) | アスコルビン酸誘導体又はその塩及びその化粧料 | |
JP5572358B2 (ja) | グリセリルアスコルビン酸アシル化誘導体又はその塩、その製造方法、及び化粧料。 | |
JP2011079772A5 (ja) | ||
JP6991142B2 (ja) | 6-アシル-2-O-α-D-グリコシル-L-アスコルビン酸及びそれを含有する組成物並びにそれらの製造方法 | |
JP5979155B2 (ja) | システイン誘導体およびアルコールを含有する化粧料 | |
JP2010195687A (ja) | アスコルビン酸誘導体由来組成物、その製造方法、及び化粧料 | |
US20130204017A1 (en) | Glyceryl ascorbic acid acylated derivative or its salt, production method thereof, and cosmetics | |
JP5964048B2 (ja) | 乳化組成物 | |
KR101969345B1 (ko) | 펩타이드가 결합된 안정한 아스코르빈산 유도체를 포함하는 피부 염증 완화용 조성물 | |
JP2006265104A (ja) | 皮膚外用剤用リン脂質誘導体、皮膚外用剤、リポソームおよび脂肪乳剤 | |
KR101451401B1 (ko) | 비타민 c와 비타민 e의 컨쥬게이트 및 그를 포함하는 항산화제 | |
KR101491728B1 (ko) | 비타민 c와 비타민 b3의 컨쥬게이트 및 그를 포함하는 항산화제 | |
EP2813208B1 (en) | Ascorbic acid derivative composition and method for producing same, ascorbic acid derivative solution, and external preparation for skin | |
JP2019048796A (ja) | 透明化粧料 | |
JP2007254378A (ja) | アクネの治療または予防用の剤を製造するためのカルニチン誘導体および/またはその塩の使用 | |
JP2015003893A (ja) | アスコルビン酸誘導体。 | |
JP6173440B2 (ja) | 新規美白剤 | |
JP2021123557A (ja) | 液状化粧料 | |
JP2002332208A (ja) | 外用剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180529 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190401 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190527 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190710 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191001 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191101 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20191126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6649866 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |