JP2018070242A - インモールドラベル付きブロー容器及びインモールドラベル及び並びにインモールドラベル付きブロー容器の製造方法 - Google Patents

インモールドラベル付きブロー容器及びインモールドラベル及び並びにインモールドラベル付きブロー容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 表面に凹凸模様が立体的に加飾されたインモールドラベル付きブロー容器及びこれに使用するインモールドラベル及び並びにインモールドラベル付きブロー容器の製造方法を創出することを課題とする。【解決手段】 容器本体(10)にインモールドラベル(1)が熱融着されたインモールド付きブロー容器であって、容器本体(10)の彫刻部(15)にインモールドラベル(1)に形成された平面模様部(2)が位置合わせされ且つ融合することで加飾が現出される構成とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、インモールドラベル付きブロー容器及びこれに使用するインモールドラベル及び並びにインモールドラベル付きブロー容器の製造方法に関する。
インモールドラベルを用いてブロー成形品の外表面を加飾する技術としては、例えば特許文献1に記載の先行技術が存在する。
特許文献1は、容器1の胴部4の正面や背面に、装飾模様、商品名又は説明文等を印刷表示したいインモールドラベル11をブロー金型23の内壁に配置し、容器1のダイレクトブロー成形と同時に貼着するというものである。
特開2014−105031号公報
上記特許文献1に記載の技術は、容器1の胴部4に平面的に加飾を付与するものではあるが、近年においては他の商品との差別化を図る上において平面的な加飾以外に、立体的な加飾を行う技術の開発が求められている。
しかし、単に金型の内壁に凹凸部を形成し、成形後の胴部表面に形成される凹凸模様の上にラベルを貼着しただけの構成では、加飾性に優れた容器とすることは困難である。
またインモールドラベルをブロー成形と共に熱融着することにより成形する場合であっても、凹凸模様の形状によっては製造中にインモールドラベルと凹凸模様を形成する樹脂との間やインモールドラベルとブロー金型との間に空気が入り込むと、特に一つの凹凸模様において最も突出高の大きい部分に位置する平面に空気溜りが形成され、凹凸模様の形状が大きく変形してしまうことから、結果として加飾性が損なわれてしまうという問題がある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、表面に凹凸模様が立体的に加飾されたインモールドラベル付きブロー容器及びこれに使用するインモールドラベル及び並びにインモールドラベル付きブロー容器の製造方法を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、第1発明の主たる手段は、
容器本体にインモールドラベルが熱融着されたインモールド付きブロー容器であって、
容器本体の彫刻部にインモールドラベルに形成された平面模様部が位置合わせされ且つ融合することで加飾が現出されていることを特徴とする、と云うものである。
上記第1発明の主たる手段では、ブロー容器に立体的な加飾を付与し得る。
また本発明の他の手段は、上記第1発明の主たる手段に、インモールドラベルの平面模様部を構成する模様に積層方向に貫通する貫通部が形成されている、との構成を加えたものである。
上記手段では、ブロー容器の内部から空気を抜くことができる。
また第2発明の主たる手段は、
彫刻部を有する容器本体の外表面に熱融着されるインモールドラベルであって、
彫刻部を構成する凹凸模様に対応する平面模様部が設けられると共に、平面模様部の一部に積層方向に貫通する貫通部が形成されていることを特徴とするインモールドラベル。
上記第2発明の主たる手段では、インモールドラベルの模様の一部に形成された貫通部を介して、インモールドラベルと容器本体側の樹脂との間に侵入した空気、又はインモールドラベルと割金型の内壁との間に侵入した空気を、を排除することを達成し得る。
また本発明の他の手段は、上記第2発明の主たる手段に、貫通部は、平面模様部と凹凸模様とが熱融着により融合した状態において、一つの凹凸模様に形成される平面のうち、最も突出高が大きくなる平面とこの平面を形成する稜線(16)を含む領域内に、予め形成されたスリット又は小孔である、と云うものである。
上記手段では、インモールドラベルの模様に形成されたスリット又は小孔を介して、インモールドラベルと容器本体側の樹脂との間に侵入した空気、又はインモールドラベルと割金型の内壁との間に侵入した空気を、を排除することを達成し得る。
また第2発明の他の手段は、上記手段に、スリット又は小孔は、稜線に沿うと共にこの稜線の長さ寸法の範囲内に形成されている、と云うものである。
上記手段では、スリット又は小孔を稜線に同化させて外部から視認し難くすることを達成し得る。
また第2発明の他の手段は、上記いずれかの手段に、基材層の上に順に形成されたホログラム層、着色層及び透明な保護層を有して構成され、ホログラム層及び着色層が立体的な凹凸模様の平面形状に合わせた形状で形成される、との構成を加えたものである。
上記手段では、ブロー容器の彫刻部を構成する複数の凹凸模様を、ホログラムにより、あるいは様々の色で着色することで加飾することを達成し得る。
また第3発明の主たる手段は、上記第2発明のいずれかに記載のインモールドラベルが、外表面に立体的な凹凸模様からなる彫刻部を有する合成樹脂製の容器本体の彫刻部に熱融着されて成るインモールドラベル付きブロー容器であって、
インモールドラベルに形成された平面模様部が、彫刻部に対して位置決めされた状態で熱融着されることより、立体的な凹凸模様と平面模様部を構成する模様とが融合する状態で加飾されていることを特徴とする、と云うものである。
また第3発明の主たる手段においても、インモールドラベルによって容器本体側の立体的な凹凸模様が加飾されたブロー容器を提供し得る。
また第4発明の主たる手段は、上記いずれか記載のインモールドラベルを用いて、インモールドラベル付きブロー容器を製造する方法であって、
一対の割金型の一方の内壁に設けられ、且つ彫刻部を形成する凹凸部に、インモールドラベルの平面模様部が対向するように位置決めされた状態で取り付ける第1工程と、
左右に分かれた割金型の間に、押出成形機でチューブ状に押し出された合成樹脂製のパリソンを挿入して挟み込む第2工程と、
内部に入り込んだ空気を貫通部を介して抜きながらパリソン内に空気を吹き込んでパリソンを膨張させて容器本体を成形する第3工程と、
成形後に割金型を開いて容器本体を取り出す第4工程と、を有しことを特徴とする、と云うものである。
上記第4発明の主たる手段では、インモールドラベルによって容器本体側の立体的な凹凸模様が加飾されたブロー容器を製造し得ると共に、残留する空気溜りによって立体的な凹凸模様が損なわれることを防止し、外観上の美感に優れたブロー容器の製造を達成し得る。
本発明では、インモールド付きブロー容器の胴部に立体的な加飾を付与することができる。
また本発明のインモールドラベルでは、インモールドラベルと容器本体の樹脂との間に侵入した空気を排除することができる。
また彫刻部がインモールドラベルによって加飾されることで外観上の美感に優れたブロー容器、特に容器本体側の彫刻部を構成する立体的な凹凸模様に対する外観上の美感がインモールドラベルと容器本体の樹脂との間に残留する空気溜りによって損なわれることを防止したブロー容器とすることができる。
本発明の実施例としてインモールドラベルの平面図である。 インモールドラベルの概略の構成を示す断面図である。 インモールドラベル上の平面模様部の一例を示す平面図であり、Aは唐草模様、Bは多角形状模様を示している。 本発明の実施例としてのインモールドラベル付きブロー容器を示す正面図である。 立体的な加飾の一例として、Aは図3Aの唐草模様によって加飾された様子を示す斜視図、BはAのa−a線における断面図である。 立体的な加飾の他の一例として、Aは図3Bの多角形状模様によって加飾された様子を示す斜視図、BはAのb−b線における断面図である。 本発明の実施例としてのインモールドラベル付きブロー容器の製造方法の一工程の概略を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
先ず、インモールドラベルについて説明する。
図1は本発明の実施例としてインモールドラベルの平面図、図2はインモールドラベルの概略の構成を示す断面図、図3はインモールドラベル上の平面模様部の一例を示す平面図であり、Aは唐草模様2a、Bは多角形状模様2cを示している。
図1に示すように、本実施例に示すインモールドラベル1の平面形状は逆台形状をしており、その表面には様々な文字、記号又は図形等からなる模様を有して構成された平面模様部2が設けられている。
このインモールドラベル1は、図2に示すように最下層の基材層1aと、最上層の保護層1dとの間に、印刷又は蒸着などの手段により形成されたホログラム層1bと着色層1cとを有して成るシート状の樹脂製フィルムとして形成され、保護層1dは透明な樹脂をコーティングすることにより形成されている。なお、各層間には必要に応じて公知の接着層が配置されるが、ここではその詳細については省略する。
インモールドラベル1の平面模様部2を構成する複数の模様のうち、例えば図1に示す唐草模様2aは着色層1cが黄色のインクを用いて唐草模様状に印刷されることにより形成され、例えば葉身模様2bは着色層1cが赤色のインクを用いて葉身模様状に印刷されることにより形成されたものである。
また例えば多角形状模様2cや略ベース状模様2dはホログラム層1bが多角形状や略ベース形状に形成されている。この場合、ホログラム層1bが表面側に表れるようにするために、ホログラム層1bの上には着色層1cの印刷を行わずにホログラム層1bの上に直接保護層1dが形成されている。あるいは、ホログラム層1bの上に透明色からなる着色層1cを印刷し、その上に保護層1dが形成される構成としても良い。前者の場合は透明な保護層1dを介して、また後者の場合は透明な着色層1c及び保護層1dを介して、ホログラム層1bが外部に表出される。
またインモールドラベル1の平面模様部2にはインモールドラベル1を積層方向に貫通する貫通部3が形成されている。この貫通部3は、例えばこの領域S内に形成されたスリット3a、あるいは小孔(図示せず)である。貫通部3は、後述するように、インモールドラベル1の平面模様部2と容器本体10側の彫刻部15とが熱融着することで立体的に加飾された凹凸模様15Aが形成されている状態において、一つの凹凸模様15Aのうち、突出高が最も大きくなる部分に形成される平面(破線で囲まれた部分)αとこの平面αを形成する稜線16を含む領域S内に形成されている。貫通孔3は、平面模様部2を構成する模様のうち、特に立体的に加飾された凹凸模様15Aに含まれる平面αの面積が大きく、加飾性が低下することが予測される模様(例えばダイヤモンド模様)に形成されていればよく、平面αの面積が小さく、加飾性が低下しにくいと予想される模様(例えば、唐草模様2aya葉身模様2b)には必ずしも形成されていなくても良いが、形成されていることを排除するものではない。
なお、シート状の樹脂製フィルムは所定の型で打ち抜かれ、所定の形状(図1では逆台形状)から成るインモールドラベル1に切り分けられるが、平面模様部2の構成は決まっているので、この平面模様部2を構成する個々の模様2a等のうち、領域Sに合わせて予め打ち抜き用の型の内部の複数の位置に貫通部3形成用の刃や針を配置しておくことは、打ち抜き作業時と同時にインモールドラベル1の各領域S内に貫通部3を形成することが可能となる点で好ましい。
次に、上記インモールドラベル付きブロー容器について説明する。
図4は本発明の実施例としてのインモールドラベル付きブロー容器を示す正面図、図5は立体的な加飾の一例として、Aは図3Aの唐草模様によって加飾された様子を示す斜視図、BはAのa−a線における断面図、図6は立体的な加飾の他の一例として、Aは図3Bの多角形状模様によって加飾された様子を示す斜視図、BはAのb−b線における断面図である。
図4に示すブロー容器は、胴部13の上に連設された肩部12の上に立設された口筒部11を有して形成された有底筒状のボトル型の容器本体10と上述のインモールドラベル1とが、後述するようにEBM(Extrusion Blow Moulding)法(所謂、押出しダイレクトブロー成形法)を用いて形成されたものである。
胴部13にはインモールドラベル1が熱融着されている。そして、この胴部13には、表面側に突出することで立体的に構成される複数の凹凸模様15Aが設けられており、これら複数の凹凸模様15Aがデザインに合わせて配置されることにより彫刻部15が構成されている。個々の凹凸模様15Aの平面形状は、上述のインモールドラベル1に形成されている平面模様部2の個々の模様(上記唐草模様2a、葉身模様2b、多角形状模様2c又は略ベース状模様2d等)と同形状であり、その配置も一対一となるように対応している。すなわち、インモールドラベル1は胴部13に対し、インモールドラベル1側の平面模様部2を構成する個々の模様(上記唐草模様2a、葉身模様2b、多角形状模様2c又は略ベース状模様2d等)が、胴部13側の彫刻部15を構成する個々の立体的な凹凸模様15Aに夫々重なるように高精度に位置決めされた状態で熱融着されている。これにより、胴部13の表面に設けられた立体的な凹凸模様15Aが、インモールドラベル1の個々の模様(上記唐草模様2a、葉身模様2b、多角形状模様2c又は略ベース状模様2d等)が有する様々なホログラム層1bや着色層1cによって立体的に加飾される。特に、図4又は図6Aに示すように、多角形状模様2cや略ベース状模様2dによって立体的に加飾された凹凸模様15Aは、ダイヤモンド等の宝石に見えることから、高級感に優れたブロー容器とすることができる。すなわち、本発明のブロー容器は、胴部13に形成された彫刻部15とインモールドラベル1に設けられた平面模様部2とが融合して立体的に加飾されることにより、外観的に優れた美感が付与されている。
また上記のようにインモールドラベル1の領域S内には貫通部3が形成されている。このため、図5又は図6に示すように、貫通部3は、一つの凹凸模様15Aを形成する平面のうち、突出高が最も大きくなる平面α(領域S)とインモールドラベル1との間に残留しやすい空気、またはインモールドラベル1と後述する金型20の内壁20aとの間に残留しやすい空気をこの貫通部3を介して空気抜きすることが可能となっている。よって、彫刻部15の、特に立体的な凹凸模様15Aに対する外観上の美感が残留する空気溜りの影響によって損なわれることを防止することが可能となっている。
なお、貫通部3を彫刻部15の個々の凹凸模様15Aを形成することとなる稜線16に沿って、且つその稜線16の長さ寸法内に形成する構成にすると、貫通部3が稜線16に同化して目立たなくすることが可能となるため、さらに外観上の美感を向上させることが可能となる点で好ましい。
次に、上記インモールドラベル付きブロー容器の製造方法について説明する。
図7は本発明の実施例としてのインモールドラベル付きブロー容器の製造方法の一工程の概略を示す断面図である。なお、図7の拡大図はブロー成形後の状態を示している。
図7に示されるように、本発明のブロー容器は、左右に二分割可能な一対の割金型20を使用し、EBM法(所謂、押出しダイレクトブロー成形法)を用いて製造される。割金型20の内壁20aには、上記複数の立体的な凹凸模様15Aを含む彫刻部15を形成するための複数の凹凸部20bが刻設されている。
最初に、割金型20のうち、凹凸部20bを有する側の割金型20の内壁20aに、上述のインモールドラベル1を取り付ける(第1工程)。なお、この場合の取付けは、例えば割金型20内に形成した減圧吸気路22を介してインモールドラベル1を吸着することにより内壁20aに吸着固定すると、インモールドラベル1を内壁20aに対して高精度に取り付けることできる点で好ましい。
次に、左右に分かれた一対の割金型20の間に、押出成形機21からチューブ状に押し出した合成樹脂製のパリソンPを挿入して挟み込む(第2工程)。
続いて、パリソンP内に空気を吹き込んでパリソンPを膨張させて割金型20の内壁20aの形状に賦形させ(図7中の2点鎖線の状態参照)、容器本体10が成形される(第3工程)。この第3工程では、膨張した容器本体10の樹脂とインモールドラベル1とが重なった状態で割金型20の凹凸部20bを押圧すると共に、パリソンP(容器本体10)がインモールドラベル1に対し、基材層1a側から接触して熱融着する。これにより容器本体10の胴部13の表面に凹凸部20bの形状に対応して立体的に加飾された凹凸模様15Aが形成される。同時に、個々の凹凸模様15Aの上にインモールドラベル1の個々の模様(上記唐草模様2a、葉身模様2b、多角形状模様2c又は略ベース状模様2d等)を形成するホログラム層1bや着色層1cが積層される。
同時に第3工程では、内部に入り込んだ空気、すなわち容器本体10を形成する樹脂とインモールドラベル1との間に入り込んだ空気、又はインモールドラベル1と割金型20の内壁20aとの間に侵入した空気を、貫通部3を介して空気抜きされる。よって、彫刻部15を構成する立体的な凹凸模様15Aの外観上の美感が残留する空気溜りの影響によって損なわれることを防止することができる。
最後に、割金型20を左右に開き、図示しないチャック部材とともに容器本体10が型外へ採り出され(第4工程)、製造工程の1サイクルが終了し、以後同様の工程を経ることによりブロー容器が連続的に生産されることとなる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば上記実施例では、逆台形状のインモールドラベル1を示して説明したが、インモールドラベル1の平面形状はこれに限られるものではなく、その他の形状であって良い。
また上記実施例では、貫通部3を平面α内に配置した場合を示して説明したが、貫通部3は、少なくとも稜線16を含む領域S内に存在すればよく、例えば領域Sを形成する平面αとその他の面との間に跨って形成される構成であっても良い。
また上記実施例では、平面模様部2を構成する模様として、唐草模様2a、葉身模様2b、多角形状模様2c、略ベース状模様2d等を示して説明したが、平面模様部2を構成する模様はその他の形状であっても良い。
また上記実施例では、加飾する手段として着色層1cやホログラム層1dを示して説明したが、本発明の加飾手段はこれらに限られるものではなく、彫刻部16を構成する凹凸模様15Aと相まって優れた加飾を施すものであればそれ以外の手段(例えば、蒸着層、パール層など)で加飾される構成であっても良い。
本発明のインモールドラベルを用いて立体的な模様が付与されるブロー容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : インモールドラベル
1a : 基材層
1b : ホログラム層
1c : 着色層
1d : 保護層
2 : 平面模様部
2a : 唐草模様
2b : 葉身模様
2c : 多角形状模様
2d : 略ベース状模様
3 : 貫通部
3a : スリット(貫通部)
10 : 容器本体
11 : 口筒部
12 : 肩部
13 : 胴部
14 : 底部
15 : 彫刻部
15A: 凹凸模様
16 : 稜線
20 : 割金型
20a: 内壁
20b: 凹凸部
P : パリソン
S : 領域
α : 平面

Claims (8)

  1. 容器本体(10)にインモールドラベル(1)が熱融着されたインモールド付きブロー容器であって、
    前記容器本体(10)の彫刻部(15)にインモールドラベル(1)に形成された平面模様部(2)が位置合わせされ且つ融合することで加飾が現出されていることを特徴とするインモールド付きブロー容器。
  2. インモールドラベル(1)の平面模様部(2)を構成する模様に積層方向に貫通する貫通部(3)が形成されている請求項1記載のインモールド付きブロー容器。
  3. 彫刻部(15)を有する容器本体(10)の外表面に熱融着されるインモールドラベルであって、
    前記彫刻部(15)を構成する凹凸模様(15A)に対応する平面模様部(2)が設けられると共に、該平面模様部(2)の一部に積層方向に貫通する貫通部(3)が形成されていることを特徴とするインモールドラベル。
  4. 貫通部(3)は、平面模様部(2)と凹凸模様(15A)とが熱融着により融合した状態において、一つの凹凸模様(15A)に形成される平面のうち、最も突出高が大きくなる平面(α)と該平面(α)を形成する稜線(16)を含む領域(S)内に、予め形成されたスリット(3a)又は小孔である請求項3記載のインモールドラベル。
  5. スリット(3a)又は小孔は、稜線(16)に沿うと共に該稜線(16)の長さ寸法の範囲内に形成されている請求項4記載のインモールドラベル。
  6. 基材層(1a)の上に順に形成されたホログラム層(1b)、着色層(1c)及び透明な保護層(1d)を有して構成され、前記ホログラム層(1b)及び前記着色層(1c)が立体的な凹凸模様(15A)の平面形状に合わせた形状で形成される請求項3乃至5のいずれか一項に記載のインモールドラベル。
  7. 請求項3乃至6のいずれか一項に記載のインモールドラベル(1)が、外表面に立体的な凹凸模様(15A)からなる彫刻部(15)を有する合成樹脂製の容器本体(10)の前記彫刻部(15)に熱融着されて成るインモールドラベル付きブロー容器であって、
    前記インモールドラベル(1)に形成された平面模様部(2)が、前記彫刻部(15)に対して位置決めされた状態で熱融着されることより、前記立体的な凹凸模様(15A)と前記平面模様部(2)を構成する模様とが融合する状態で加飾されていることを特徴とするインモールドラベル付きブロー容器。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインモールドラベル(1)を用いて、請求項7に記載のブロー容器を製造する方法であって、
    一対の割金型(20)の一方の内壁(20a)に設けられ、且つ彫刻部(15)を形成する凹凸部(20b)に、インモールドラベル(1)の平面模様部(2)が対向するように位置決めされた状態で取り付ける第1工程と、
    左右に分かれた前記割金型(20)の間に、押出成形機(21)でチューブ状に押し出された合成樹脂製のパリソン(P)を挿入して挟み込む第2工程と、
    内部に入り込んだ空気を前記貫通部(3)を介して抜きながら前記パリソン(P)内に空気を吹き込んで該パリソン(P)を膨張させて容器本体(10)を成形する第3工程と、
    成形後に前記割金型(20)を開いて前記容器本体(10)を取り出す第4工程と、を有しことを特徴とするブロー容器の製造方法。
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