JP2018070188A - 緩衝部材、梱包容器、及び画像形成装置用の梱包容器 - Google Patents

緩衝部材、梱包容器、及び画像形成装置用の梱包容器 Download PDF

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祐史 池田
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【課題】緩衝機能を十分に発揮しうる緩衝部材を提供する。【解決手段】緩衝部材(10)は、シート材からなる筒状の外筒部(12)と、外筒部と一体のシート材からなり、外筒部の内周面に対して、外筒部の開口方向に交差する方向に折り曲げられた板状の中板部(11)と、を備える。外筒部は、中板部の外周部に沿って折り曲げられた状態で、中板部の外周側に複数周に亘って巻き回されている。外筒部の外周面を荷重面とする衝撃は、外筒部によって形成されるシート材の複数の層によって緩和される。【選択図】図1

Description

本発明は、物品への衝撃を緩和する緩衝部材、緩衝部材を備えた梱包容器、及び画像形成システムを構成する装置の梱包に用いられる画像形成装置用の梱包容器に関する。
従来、多くの産業分野において、輸送過程における製品の損傷を回避するために、梱包用の外箱と被梱包物である製品との間に緩衝部材が配置された状態で製品が梱包されることが多い。このような緩衝部材には、再資源化の容易さ、及び発泡スチロール等に比したコスト面での優位性等の理由で、段ボールシートによって構成されたものがある。例えば、特許文献1には、段ボールシートによって構成された角柱状の緩衝部材であって、筒状の本体と、本体の内側に配置された切起し片とを備えた緩衝部材が記載されている。
特開2016−132496号公報
しかしながら、上記文献に記載された緩衝部材では、緩衝機能が十分に発揮されない場合があった。即ち、比較的柔らかい段ボールシートを用いた場合には、本体及び切起し片が外力によって座屈してしまい、形状が崩れて緩衝機能が損なわれることがあった。また、形状を維持させるために比較的硬い段ボールシートを用いた場合には、緩衝部材の剛性が高くなり、被梱包物に対する衝撃が緩和されにくくなる。
そこで、本発明は、緩衝機能を十分に発揮しうる緩衝部材、並びにこれを備えた梱包容器及び画像形成装置用の梱包容器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る緩衝部材は、シート材からなる筒状の外筒部と、前記外筒部と一体のシート材からなり、前記外筒部の内周面に対して、前記外筒部の開口方向に交差する方向に折り曲げられた板状の中板部と、を備え、前記外筒部は、前記中板部の外周部に沿って折り曲げられた状態で、前記中板部の外周側に複数周に亘って巻き回されている、ことを特徴とする。
本発明に係る緩衝部材によれば、緩衝機能が十分に発揮される。
第1の実施例に係る緩衝部材の斜視図。 第1の実施例に係る緩衝部材の展開図。 第1の実施例に係る梱包容器のリア緩衝ユニットを示す斜視図。 第1の実施例に係る梱包容器のフロント緩衝ユニット示す斜視図。 第1の実施例に係る梱包容器のトップ緩衝ユニットを示す斜視図。 第1の実施例に係る梱包容器に製品を梱包する工程の第1段階を示す斜視図。 第1の実施例に係る梱包容器に製品を梱包する工程の第2段階を示す斜視図。 第1の実施例に係る梱包容器に製品を梱包する工程の第3段階を示す斜視図。 段ボールシートの構造を示す概略図。 変形例に係る緩衝部材の展開図。 第2の実施例に係る緩衝部材の斜視図。 第2の実施例に係る緩衝部材の展開図。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る緩衝部材及び梱包容器について説明する。
図1に示すように、第1の実施例に係る緩衝部材10は、段ボールシートによって構成された直方体形状のブロックである。緩衝部材10は、大まかに、板状の中板部11と、筒状の外筒部の一例であり、中板部11の外周を囲む角筒部12とを備えている。なお、以下の説明において、組立てられた状態の緩衝部材10の各要素の位置関係を示すため、緩衝部材10が形成する直方体形状の辺に沿った方向を、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向として用いる。
図2に示すように、緩衝部材10は、予めカットされ、折り位置のガイドとなる罫線が刻み込まれた1枚の段ボールシート100によって構成されている。段ボールシート100は、一対の中板部11,11と、角筒部12が形成する四角柱形状の各側面に配置される複数の側面部120〜130を含んでいる。
中板部11,11は、側面部の1つである基部122に対して、角筒部12の開口方向、即ちZ軸方向における両側に設けられている。基部122は、組立状態で角筒部12の内周面を形成し、かつ、中板部11,11を支持する支持部として機能する。各中板部11の外周部の内、基部122に対する接続部である罫線A1,A2の反対側の辺には、凸形状の突出部13が配置されている。基部122を含む側面部120〜130は、Z軸方向に延びる罫線B1〜B2,C1〜C8を介して、Z軸方向に垂直な方向に並んでいる。この内、組立状態で中板部11の突出部13に対向する側面部120,124,128には、それぞれ、突出部13に係合可能な開口部141,142,143が設けられている。また、各罫線B1〜B2,C1〜C8の間隔は、シートの厚さを考慮して、組立状態で外周側に位置する側面部ほど大きくなるように調整されている。
基部122から最も遠い側面部130には、Z軸方向における両側の端部に、側面部130に対して折り曲げ可能な突出片である保持部15,15が設けられている。側面部130は、組立状態で角筒部12の外周面を構成する周面部の一つである。また、組立状態で上記側面部130の内側に重なる側面部126には、Z軸方向における両側の端部に、保持部15,15に係合可能な凹形状である凹部16,16が設けられている。
このような段ボールシート100から緩衝部材10を組立てる方法について説明する。なお、図2に示す罫線は、いずれも谷折り方向の罫線である。また、以下の組立方法は、人間の作業者が実行してもよく、ロボットに自動で実行させてもよい。
まず、罫線A1,A2の位置で、中板部11,11が基部122に対して直角に折り曲げられる。次に、罫線B1,B2の位置で、側面部120,121が直角に折り曲げられる。このとき、各中板部11の突出部13が、側面部120の対応する開口部141に挿通される。
さらに、罫線C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8の位置で、側面部123,124,125,126,127,128,129,130が、順に直角に折り曲げられる。このとき、各中板部11の突出部13が、側面部124,128に設けられた対応する開口部142,143に挿通される。最後に、罫線D1,D2の位置で保持部15,15が直角に折り曲げられ、側面部126の凹部16,16の内側に押し込まれる。
組立てられた緩衝部材10は、図1に示すように、各中板部11の外周部に沿って、角筒部12が複数周に亘って巻き回された状態となる。言い換えると、角筒部12により、中板部11,11の外周部の全周に亘って、中板部11,11の外周側に段ボールシートの複数の層が形成される。側面部126に設けられた凹部16,16は、被係止部である保持部15,15を介して側面部130を係止することで、角筒部12が解けることを規制可能な係止部として機能する。この緩衝部材10は、例えば、角筒部12の側面において被梱包物に対向するように被梱包物とこれを収容する外箱との間に配置されることで、被梱包物へ伝わる衝撃を緩和する。
このような構成により、中板部11,11によって角筒部12の形状が保持されると共に、段ボールシートの複数の層により、Z軸方向に交差する方向からの衝撃が効果的に緩和される。即ち、Z軸方向に交差する方向から外力が加わった場合に、角筒部12の内周面を中板部11,11が保持することで、角筒部12の変形が規制される。そして、荷重面である角筒部12の各側面が、複数層の段ボールシートによって構成されることから、段ボールシートが一部又は全部において単層である場合に比して、被梱包物に対する衝撃をより効果的に緩和することができる。
さらには、荷重面となる角筒部12の側面に対して、これに隣接する側面も複数層の段ボールシート(例えば、側面部129を荷重面とした場合の側面部120,122,124,126,128,130)によって構成されることになる。このため、荷重面に隣接する側面が単層である場合に比して、荷重面に対して加わる外力による角筒部12の座屈が生じにくくなる。言い換えれば、外筒部の一部の側面に対して加わった外力が、これに隣接する側面と、外筒部の内周面に接する中板部とに適度に分散されることにより、緩衝部材の形状が維持される。結果として、緩衝部材の材料として、緩衝目的に適した比較的柔らかいシート材を使用しつつ、緩衝部材の型崩れを防ぐことができる。
また、角筒部12には、内周面を形成する層の側面部120を含む複数の側面部124,128に、中板部11の突出部13に係合する開口部141,142,143が形成され、これら開口部が重なることで形成される係合穴14に突出部13が係合している。このため、内周面に対向する層にのみ開口部を設ける構成に比して、深さ方向(図中Y軸方向)に関して突出部13と係合穴14とが深く係合した状態となる。これにより、緩衝部材10に衝撃が加わったとしても、突出部13が係合穴14から離脱しにくくなり、緩衝部材10の型崩れが防がれる。なお、図1に示す例では、突出部13が3層の段ボールシートの厚さに相当する深さで係合穴14に係合しているが、少なくとも1層分の深さより深く係合する構成であれば同様の効果が得られる。
ところで、図1に示すように、各保持部15、組立状態で凹部16に係合する係合部位から角筒部12の内周側へ向かって幅が広くなるように形成されたテーパー部15t,15tを備えている。言い換えると、各保持部15は、末広がりの台形状の根元付近において凹部16に係合するように構成される。これにより、例えば保持部を矩形状に形成する場合に比して、保持部15が凹部16から離脱しにくくなり、角筒部12の形状がより確実に保持される。なお、保持部15の離脱をより確実に防ぐため、係合位置における保持部15の幅を凹部16の幅より若干大きく設定し、保持部15が凹部16に圧入されるように構成すると好適である。
また、中板部11を支持する基部122が配置される側面と、保持部15が配置される側面との位置関係は任意であるが、図1に示すように、これらを同一の側面に配置すると好適である。本実施例では、図1における角筒部12の下側に基部122が位置し、その外周側に保持部15を含む側面部130が重なるように配置されている。そして、側面部130に対して折り曲げられた保持部15,15が、Z軸方向における中板部11,11の外側に配置されている。これにより、外周側に設けられた突出片を内周側へと折り曲げることで角筒部12の形状を保持する構成において、突出片に係合する凹形状の数を低減可能である。即ち、例えば図1の手前側の側面部129に突出片を設ける場合には、その内周側の側面部121,125のそれぞれに凹形状を設ける必要があるところ、上述の構成によれば、最も内周側の側面部である基部122に凹形状を設ける必要がない。このような構成により、段ボールシート100の構成の簡素化及び組立工程の作業性向上を図ることができる。
図3に示すように、緩衝部材10を構成する段ボールシートとしては、中芯112の段形状(フルート)及びライナー111,111の厚さで定まるシート厚さtが3mm程度のものを使用すると、剛性と緩衝性能との良好なバランスを達成できる。また、段ボールシートの幅方向Dcが、組立状態における角筒部12の周方向に沿った状態となるように、即ち流れ方向Dmが緩衝部材10のZ軸方向と平行になるように構成されると好適である(図1参照)。これにより、流れ方向Dmに沿った方向の外力F1よりも幅方向Dcに沿った方向の外力F2に対する強度の方が高いという段ボールシートの性質を生かして、緩衝部材10の耐久性を向上させることができる。即ち、図1を参照して、角筒部12の側面の1つに対して略垂直な外力が加わった場合に、この側面に隣接する側面の幅方向Dcが外力に沿った方向となることから、角筒部12の座屈が生じにくい。これにより、輸送中に被梱包物又は梱包容器の外側から突発的な衝撃や振動が加えられた場合であっても、緩衝部材10の型崩れが回避され、緩衝機能が維持される。なお、段ボールシートの流れ方向とは、製造時の中芯の送り方向、即ち中芯の段を横断する方向であり、幅方向とは、中芯によって区画される空間が延びる方向、即ち流れ方向に垂直な方向である(図3参照)。
[梱包容器]
次に、緩衝部材10を用いた梱包容器1について、図4乃至図9を用いて説明する。緩衝部材10は、図8及び図9に示すスキャナユニットの他、プリンターや複合機の本体や、プロセスカートリッジなど、シートに画像を形成して出力する画像形成システムを構成する装置を梱包する画像形成装置用の梱包容器に用いると好適である。以下、被梱包物の例としてスキャナユニット(以下、製品80とする)を用いて、梱包容器1の組立方法について説明する。
上述した緩衝部材10は、X,Y,Zの各軸方向におけるサイズを変更可能であり、以下の例では、3種類の緩衝部材10を使用する。即ち、図4乃至図6に示す緩衝部材10A,10B,10Cは、直方体形状の少なくとも一辺の長さが異なる以外は、上記緩衝部材10と同様の構成を備えている。なお、緩衝部材10A,10B,10Cの任意の2種類は、互いにサイズの異なる第1の緩衝部材及び第2の緩衝部材の一例である。
図4及び図5に示すように、製品の正面側に配置されるフロント緩衝ユニット1F及び奥側に配置されるリア緩衝ユニット1Rには、複数の緩衝部材10A,10B,10Cが配置される。これらの緩衝部材10A,10B,10Cは、緩衝ユニット1F,1Rのベースとなる段ボールシート104,105に対して、接着剤等の固定手段を用いて固定される。このとき、各緩衝部材10A,10B,10Cは、製品の形状に応じて、角筒部12の外周面において製品に対向するように配置される。言い換えれば、中板部11が、製品から受ける荷重方向に沿った方向に広がるように各緩衝部材10A,10B,10Cの姿勢が設定される。
図6に示すように、製品の上方に配置されるトップ緩衝ユニット1Tも、ベースとなる段ボールシート106に複数の緩衝部材10A,10Cが固定されることで形成される。また、各緩衝部材10A,10Cは、製品の形状に応じて、角筒部12の外周面において製品に対向するように配置される。
図7に示すように、製品を梱包する際には、まず梱包容器の外箱1Bの内側にフロント緩衝ユニット1F及びリア緩衝ユニット1Rが配置される。次に、図8に示すように、製品80を上方から載置して、製品80が各緩衝ユニット1F,1Rの緩衝部材10A,10B,10Cに支持された状態とする。さらに、図9に示すように製品の上にトップ緩衝ユニット1Tを載置した上で外箱1Bを閉じることで、製品80が梱包容器1に梱包された状態となる。
製品80が梱包容器1に梱包されると、各緩衝部材10A,10B,10Cは、角筒部12の外周面において製品80に当接した状態となる。これにより、輸送中に梱包容器1に対して加わった外力が段ボールシートの複数の層によって低減及び分散され、製品80に伝わる衝撃が低減される。
[変形例]
本実施例に係る緩衝部材の変形例について説明する。上記緩衝部材10は、台形状の突出片である保持部15を折り曲げて矩形状の凹部16に係合させることで、角筒部12の形状を保持させている。一方、図10に示す変形例では、周面部である側面部130から延設されたシート片15Bが、角筒部12の他の部分に設けられたスリット状の開口形状である開口16Bに挿入されることで、角筒部12の形状が保持される。この場合、シート片15Bが被係止部に相当し、開口16Bが、シート片15Bを介して側面部130を係止する係止部に相当する。
なお、係止部及び被係止部の構成は上述したものに限らず、例えば、角筒部12の外周面より内周側の側面部から切起されたフック形状のシート片を外周側に折り曲げて、外周面を構成する側面部に係合させてもよい。要するに、角筒部12の外周面を形成する周面部に設けられた被係止部と、外周側から視て被係止部に対応する位置に設けられた係止部との係合によって、周面部とその内周側の側面部との間に結合力を生じさせる構成であればよい。
また、上記実施例では、角筒部12により、中板部11の外周側に2〜3層の段ボールシート層が形成されるものとして説明したが、角筒部12の巻き数、即ち角筒部12によって形成されるシート層の数は用途に応じて変更可能である。例えば、大きな荷重を受ける緩衝部材については、巻き数を大きく設定することで緩衝性能及び強度を高めることが考えられる。一方、想定される荷重が小さい緩衝部材については、巻き数を小さく設定することで、必要な緩衝性能を確保しつつ、コストを低減することができる。これにより、1枚のシート材からなる簡易で生産効率に優れた構成で、幅広い緩衝能力を持たせた緩衝部材が得られる。
また、上記実施例では、中板部11が、多角柱形状の角筒部12の高さ方向であるZ軸方向に対して略垂直な方向に広がるものとして説明したが、中板部をZ軸方向に対して傾斜した方向に折り曲げてもよい。このような構成であっても、中板部が角筒部の内周面に当接可能な構成であれば、角筒部の変形を規制する固定面として機能することを期待できる。ただし、上記実施例のような配置とすることで、簡易な構成で、角筒部12の外周面に垂直な任意の方向からの外力に対する耐久性を確保することができる。
次に、第2の実施例に係る緩衝部材20について、図11及び図12を用いて説明する。本実施例に係る緩衝部材20は、図11に示すように、段ボールシートによって構成された、底面が正三角形である三角柱状のブロックである。上記実施例1と同様に、緩衝部材20は、中板部21と、中板部21の外周に巻き回された角筒部22とを備えている。
図12に示すように、緩衝部材20は、予めカットされ、罫線が刻み込まれた1枚の段ボールシート200で構成されている。段ボールシート200は、一対の中板部21,21と、角筒部22を構成する複数の側面部220〜227を含んでいる。中板部21,21は、側面部の1つである基部221に対して、Z軸方向における両側に設けられている。各中板部21の外周部には、凸形状の突出部23が配置されている。
基部221を含む側面部220〜227は、Z軸方向に延びる罫線B1,C1〜C6を介して、Z軸方向に垂直な方向に並んでいる。この内、組立状態で中板部21の突出部23に対向する側面部220,223,226には、それぞれ、突出部23に係合可能な開口部241,242,243が設けられている。
基部221から最も遠い側面部227には、Z軸方向における両側に、側面部227に対して折り曲げ可能な突出片である保持部25,25が設けられている。側面部227は、組立状態で角筒部22の外周面を構成する周面部の一つである。また、組立状態で上記側面部227の内側に重なる側面部224には、保持部25,25に係合可能な凹形状である凹部26,26が設けられている。各保持部25は、組立状態で凹部26に係合する係合部位から角筒部12の内周側へ向かって幅が広くなるように形成されたテーパー部25t,25tを備えている(図11参照)。
このような段ボールシート200から緩衝部材20を組立てる方法について説明する。なお、図12に示す罫線は、いずれも谷折り方向の罫線である。
まず、罫線A1,A2の位置で、中板部21,21が基部221に対して直角に折り曲げられる。次に、罫線B1の位置で、側面部220が基部221に対して120度折り曲げられる。このとき、各中板部21の突出部23が、側面部220の対応する開口部241に挿通される。
さらに、罫線C1,C2,C3,C4,C5,C6の位置で、側面部222,223,224,225,226,227が、順に120度ずつ折り曲げられる。このとき、各中板部21の突出部23が、側面部223,226の対応する開口部242,243に挿通される。最後に、罫線D1,D2の位置で保持部25,25が直角に折り曲げられ、側面部224の凹部26,26の内側に押し込まれる。
組立てられた緩衝部材20は、図11に示すように、各中板部21の外周側に段ボールシートが2周以上巻き付けられた状態となる。言い換えると、角筒部22により、中板部21,21の外周部の全周に亘って、中板部21,21の外周側に段ボールシートの複数の層が形成された状態となる。側面部224に設けられた凹部26,26は、被係止部である保持部25,25を介して側面部227を係止し、角筒部22が解けることを規制可能な係止部として機能する。また、段ボールシートの幅方向Dcが、組立状態における角筒部12の周方向に沿った状態となるように構成されると好適である。
このような構成により、緩衝部材20は、上記実施例1に係る緩衝部材10と同様に、被梱包物に対する衝撃を効果的に緩和することができる。即ち、中板部21,21と、角筒部12の各側面とによって角筒部22の型崩れが回避されると共に、段ボールシートの複数の層により、Z軸方向に交差する方向からの衝撃が効果的に緩和される。
[他の実施形態]
なお、上記実施例1及び2では四角柱形状及び三角柱形状の緩衝部材10,20について説明したが、緩衝部材10の形状は被梱包物の形状に合わせて適宜変更可能である。例えば、底面が台形の四角柱形状や、五角柱形状及び六角形形状等の多角柱形状としてもよい。また、角柱状の外筒部に変えて、側面の一部が湾曲した湾曲面となった外筒部を用いてもよく、あるいは外筒部を錐台や斜角柱等の形状としてもよい。
また、上記実施例1,2では、角筒部12,22が形成する筒形状の端面が露出する構成としたが、角筒部の端面を覆う面を設けて、全体として箱状に形成してもよい。また、上記実施例では、緩衝部材10の全体が単一の段ボールシート100によって構成されるものとして説明したが、基本構成である中板部及び外筒部が一体のシート材によって形成されるものであれば、別部材を付加的に用いてもよい。さらに、緩衝部材を構成するシート材は、段ボールシートに限らず、厚紙やプラスチックダンボール等に置き換えてもよい。
1…梱包容器/1B…外箱/10,10A,10B,10C,20…緩衝部材/11,21…中板部/12,22…外筒部(角筒部)/122,221…基部(支持部)/13,23…突出部/130,227…周面部(側面部)/141,142,143,241,242,243…開口部/15,25…被係止部、突出片(保持部)/15B…被係止部、シート片/15t,25t…テーパー部/16,26…係止部、凹形状(凹部)/16B…係止部、開口形状(開口)/100,200…シート材(段ボールシート)

Claims (14)

  1. シート材からなる筒状の外筒部と、
    前記外筒部と一体のシート材からなり、前記外筒部の内周面に対して、前記外筒部の開口方向に交差する方向に折り曲げられた板状の中板部と、を備え、
    前記外筒部は、前記中板部の外周部に沿って折り曲げられた状態で、前記中板部の外周側に複数周に亘って巻き回されている、
    ことを特徴とする緩衝部材。
  2. 前記外筒部は、前記外筒部の外周面を形成する周面部に設けられた被係止部と、外周側から視て前記被係止部に対応する位置に設けられ、前記被係止部に係合して前記周面部を係止する係止部と、を有する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載された緩衝部材。
  3. 前記係止部は、前記外筒部の前記開口方向における端部に設けられ、前記開口方向における外側から内側へ向かって凹むように形成された凹形状であり、
    前記被係止部は、前記周面部の前記開口方向における端部から突出する突出片であり、前記周面部に対して内周側に折り曲げられた状態で前記凹形状に係合している、
    ことを特徴とする、請求項2に記載された緩衝部材。
  4. 前記外筒部は、前記外筒部の内周面を形成するとともに前記開口方向における端部において前記中板部を支持する支持部を有し、
    前記突出片を設けられた前記周面部が、前記支持部の外周側に重なる位置にあり、かつ、前記開口方向において前記突出片が前記中板部の外側に位置する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載された緩衝部材。
  5. 前記突出片は、前記凹形状に係合する係合部位から前記外筒部の内周側へ向かって幅が広くなるように形成されたテーパー部を有する、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載された緩衝部材。
  6. 前記突出片及び前記凹形状は、それぞれ、前記開口方向における両側に配置される、
    ことを特徴とする、請求項3乃至5のいずれか1項に記載された緩衝部材。
  7. 前記被係止部は、前記周面部の端部から延設されたシート片からなり、
    前記係止部は、前記シート片が挿通される開口形状からなる、
    ことを特徴とする、請求項2乃至6のいずれか1項に記載された緩衝部材。
  8. 前記中板部は、前記外筒部の内周面に対向する外周部と、前記外周部から外周側へ向かって突出する突出部と、を有し、
    前記外筒部には、内周面を形成する層を含む複数の層に、前記突出部に係合する開口部が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載された緩衝部材。
  9. 前記外筒部は、多角柱形状の側面に沿って巻き回されており、
    前記中板部は、前記多角柱形状の高さ方向に対して略垂直に広がっている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載された緩衝部材。
  10. 前記シート材が段ボールシートである、
    ことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載された緩衝部材。
  11. 前記外筒部は、前記段ボールシートの幅方向が周方向に沿った状態となるように形成されている、
    ことを特徴とする、請求項10に記載された緩衝部材。
  12. 被梱包物を収容する外箱と、
    前記外箱の内側に配置された、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された緩衝部材と、を備える、
    ことを特徴とする梱包容器。
  13. 前記緩衝部材は、第1の緩衝部材と、前記第1の緩衝部材とはサイズの異なる第2の緩衝部材とを含み、それぞれ、前記外筒部の外周面において前記被梱包物に対向するように配置される、
    ことを特徴とする、請求項12に記載された梱包容器。
  14. シートに画像を形成して出力する画像形成システムを構成する装置を梱包する画像形成装置用の梱包容器であって、
    前記装置を収容する外箱と、
    前記外箱の内側に配置された、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された緩衝部材と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置用の梱包容器。
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