JP2008260563A - 仕切体及び仕切体を有するワンタッチ底組み箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】箱形状の強制に伴う、製造、輸送、保管等のコスト増や、製造、輸送、保管、組立等の作業の煩雑化を解消する
【解決手段】平行に配置された複数枚のシートからなる縦仕切壁部2と、平行に配置された複数枚のシートからなる横仕切壁部3とが直交するように井桁状に組み立てられてなり、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とは交線を軸として相互に回動可能とされ、この回動により縦仕切壁部2と横仕切壁部3との交差角度が浅くなることによって、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを一体的な扁平体1´に畳むことが可能なように構成されており、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3のいずれか一つの下端から底面部4が延出されている、仕切体1とする。
【選択図】図5
【解決手段】平行に配置された複数枚のシートからなる縦仕切壁部2と、平行に配置された複数枚のシートからなる横仕切壁部3とが直交するように井桁状に組み立てられてなり、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とは交線を軸として相互に回動可能とされ、この回動により縦仕切壁部2と横仕切壁部3との交差角度が浅くなることによって、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを一体的な扁平体1´に畳むことが可能なように構成されており、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3のいずれか一つの下端から底面部4が延出されている、仕切体1とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、ダンボール箱等の箱体内に複数の物品を収納する際、物品間を仕切るために使用される仕切体、及びこれを用いたワンタッチ底組み箱に関するものである。
平坦な折り畳み状態で輸送でき、簡単に組み立てて使うことができるものとして、従来から、糊付け簡易組立て形のダンボール箱が用いられている。近年では、糊付け簡易組立て形の中でも、複数の底片からなる底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有し、側面部を折り畳み状態から広げることにより、底片が自動的に組み上がり底部をなすように構成されたワンタッチ底組み、あるいはワンタッチ式等とも呼ばれる箱が汎用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなワンタッチ底組み箱では、筒状の側面部に付いた折り畳み癖により、使用時に所定の形状に広げようとしても、元の形状に若干復元することにより歪んだ形状となり易いため、箱内の底部に底板を嵌め入れて箱形状を強制することが行われている。
一方、箱内に複数の物品を収容する場合に、物品の位置決め及び物品間の緩衝を目的として、箱内に井桁状等の仕切体を用いることも行われている(例えば、特許文献3、4参照)。
実公昭32−007788号公報
実公昭32−015983号公報
特開2004−42919号公報
特開2004−331160号公報
このようなワンタッチ底組み箱では、筒状の側面部に付いた折り畳み癖により、使用時に所定の形状に広げようとしても、元の形状に若干復元することにより歪んだ形状となり易いため、箱内の底部に底板を嵌め入れて箱形状を強制することが行われている。
一方、箱内に複数の物品を収容する場合に、物品の位置決め及び物品間の緩衝を目的として、箱内に井桁状等の仕切体を用いることも行われている(例えば、特許文献3、4参照)。
しかし、従来のワンタッチ底組み箱では、箱形状を強制するためだけに底板を入れなければならず、部品点数の増加により、製造、輸送、保管等のコスト増や、製造、輸送、保管、組立等の作業の煩雑化を招いていた。
そこで、本発明の主たる課題は、これらの問題点を解決することにある。
そこで、本発明の主たる課題は、これらの問題点を解決することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
なお、本発明における方向を示す語句は、発明を説明する上で便宜上定めたものであり、製品として使用される際の方向を限定するものではない。
なお、本発明における方向を示す語句は、発明を説明する上で便宜上定めたものであり、製品として使用される際の方向を限定するものではない。
<請求項1記載の発明>
底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
一枚のシートが折り曲げられて形成されるか、又は複数枚のシートが組み立てられて形成されており、
仕切壁部と、仕切壁部から延出する底面部とを有し、
前記底面部は、前記箱の側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有しており、かつ平面形状が維持されるように構成されている、
ことを特徴とする仕切体。
底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
一枚のシートが折り曲げられて形成されるか、又は複数枚のシートが組み立てられて形成されており、
仕切壁部と、仕切壁部から延出する底面部とを有し、
前記底面部は、前記箱の側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有しており、かつ平面形状が維持されるように構成されている、
ことを特徴とする仕切体。
(作用効果)
本発明は、箱内に嵌め入れる仕切体に従来の底板の機能を統合したものである。すなわち本発明は、仕切体に、箱の側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有し且つ平面形状が維持される底面部を設け、この底面部により側面部の形状維持を図るものであり、仕切体を用いる場合であれば、部品点数の増加、及びそれに伴う製造、輸送、保管等のコスト増や、製造、輸送、保管、組立等の作業の煩雑化を回避することができるものである。
本発明は、箱内に嵌め入れる仕切体に従来の底板の機能を統合したものである。すなわち本発明は、仕切体に、箱の側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有し且つ平面形状が維持される底面部を設け、この底面部により側面部の形状維持を図るものであり、仕切体を用いる場合であれば、部品点数の増加、及びそれに伴う製造、輸送、保管等のコスト増や、製造、輸送、保管、組立等の作業の煩雑化を回避することができるものである。
<請求項2記載の発明>
多角形状の底部及びその周縁から立設する多角筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
前記底面部の一対の当接部は、前記箱の側面部内面の角部のうちいずれか一対の対角にそれぞれ当接する一対の角部である、
請求項1記載の仕切体。
多角形状の底部及びその周縁から立設する多角筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
前記底面部の一対の当接部は、前記箱の側面部内面の角部のうちいずれか一対の対角にそれぞれ当接する一対の角部である、
請求項1記載の仕切体。
(作用効果)
このように、底面部の当接部をいずれかの対角方向に限定して設けることにより、仕切体の底面部の面積(つまり材料使用量)を最小限に抑えながらも、形状維持機能を発揮させることができる。
このように、底面部の当接部をいずれかの対角方向に限定して設けることにより、仕切体の底面部の面積(つまり材料使用量)を最小限に抑えながらも、形状維持機能を発揮させることができる。
<請求項3記載の発明>
前記仕切体は、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる縦仕切壁部と、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる横仕切壁部とが直交するように組み立てられてなるものであり、
前記縦仕切壁部と横仕切壁部とは交線を軸として相互に回動可能とされ、この回動により前記縦仕切壁部と横仕切壁部との交差角度が浅くなることによって、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とを一体的な扁平体に畳むことが可能なように構成されており、
前記底面部は、前記縦仕切壁部及び横仕切壁部のいずれか一つの下端から延出されている、
請求項1または2記載の仕切体。
前記仕切体は、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる縦仕切壁部と、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる横仕切壁部とが直交するように組み立てられてなるものであり、
前記縦仕切壁部と横仕切壁部とは交線を軸として相互に回動可能とされ、この回動により前記縦仕切壁部と横仕切壁部との交差角度が浅くなることによって、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とを一体的な扁平体に畳むことが可能なように構成されており、
前記底面部は、前記縦仕切壁部及び横仕切壁部のいずれか一つの下端から延出されている、
請求項1または2記載の仕切体。
(作用効果)
本項記載の発明は、複数の仕切壁部を井桁状や十字状等に組立てた、扁平体に畳むことができる仕切体に好適なものである。このような仕切体では、底面部の当接部が別々の仕切壁部から延出されていると、平面形状が維持されない。よって、本項記載の発明では、底面部が、縦仕切壁部及び横仕切壁部のいずれか一つの下端から延出する構造としたものである。
本項記載の発明は、複数の仕切壁部を井桁状や十字状等に組立てた、扁平体に畳むことができる仕切体に好適なものである。このような仕切体では、底面部の当接部が別々の仕切壁部から延出されていると、平面形状が維持されない。よって、本項記載の発明では、底面部が、縦仕切壁部及び横仕切壁部のいずれか一つの下端から延出する構造としたものである。
<請求項4記載の発明>
前記仕切体は、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とが井桁状に組み立てられてなるものであり、
前記底面部は、前記扁平体の周囲からそれぞれ前記扁平体の側面に沿うように折り曲げ可能とされ、且つこの折り曲げた状態で、前記扁平体の側面に露出する縦仕切壁部及び横仕切壁部のうち前記底面部の延出もとを除く仕切壁部と前記底面部とが着脱自在に係止されるように構成されている、請求項3記載の仕切体。
前記仕切体は、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とが井桁状に組み立てられてなるものであり、
前記底面部は、前記扁平体の周囲からそれぞれ前記扁平体の側面に沿うように折り曲げ可能とされ、且つこの折り曲げた状態で、前記扁平体の側面に露出する縦仕切壁部及び横仕切壁部のうち前記底面部の延出もとを除く仕切壁部と前記底面部とが着脱自在に係止されるように構成されている、請求項3記載の仕切体。
(作用効果)
本項記載の発明のように、仕切体が井桁状に組まれている場合、縦仕切壁部及び横仕切壁部の全てが直接又は間接に互いの動きを拘束し合うようになる。よって、このような場合に、本項記載のように扁平体の側面に露出する縦仕切壁部及び横仕切壁部のうち底面部の延出もとを除く仕切壁部が、底面部との係止により動きを拘束されると、縦仕切壁部及び横仕切壁部の全てが直接又は間接に拘束されて扁平状態が維持される。その結果、底面部も含め仕切体全体が扁平状に固定(ロック)されるようになる。
よって、仕切体を予め組み立てて出荷、輸送、保管する場合、別途の留め具を用いなくても、コンパクトな状態を維持でき、コスト増や作業の煩雑化を回避することができる。
本項記載の発明のように、仕切体が井桁状に組まれている場合、縦仕切壁部及び横仕切壁部の全てが直接又は間接に互いの動きを拘束し合うようになる。よって、このような場合に、本項記載のように扁平体の側面に露出する縦仕切壁部及び横仕切壁部のうち底面部の延出もとを除く仕切壁部が、底面部との係止により動きを拘束されると、縦仕切壁部及び横仕切壁部の全てが直接又は間接に拘束されて扁平状態が維持される。その結果、底面部も含め仕切体全体が扁平状に固定(ロック)されるようになる。
よって、仕切体を予め組み立てて出荷、輸送、保管する場合、別途の留め具を用いなくても、コンパクトな状態を維持でき、コスト増や作業の煩雑化を回避することができる。
<請求項5記載の発明>
複数の底片からなる底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有し、側面部を折り畳み状態から広げることにより前記底片が自動的に組み上がり底部をなすように構成されたワンタッチ底組み箱内に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切体を嵌めいれてなることを特徴とする、仕切体を有するワンタッチ底組み箱。
複数の底片からなる底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有し、側面部を折り畳み状態から広げることにより前記底片が自動的に組み上がり底部をなすように構成されたワンタッチ底組み箱内に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切体を嵌めいれてなることを特徴とする、仕切体を有するワンタッチ底組み箱。
(作用効果)
前述したように、ワンタッチ底組み箱においては、筒状の側面部に付いた折り畳み癖により、使用時に所定の形状に広げようとしても、歪んだ形状になり易い。よって、前述した本発明の仕切体は、本項記載のようにワンタッチ底組み箱と組み合わせて使用するのに好適である。
前述したように、ワンタッチ底組み箱においては、筒状の側面部に付いた折り畳み癖により、使用時に所定の形状に広げようとしても、歪んだ形状になり易い。よって、前述した本発明の仕切体は、本項記載のようにワンタッチ底組み箱と組み合わせて使用するのに好適である。
以上のとおり、本発明によれば、箱形状の強制に伴う、製造、輸送、保管等のコスト増や、製造、輸送、保管、組立等の作業の煩雑化を解消することができる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1は組立後の仕切体1の斜視図、図2は縦仕切壁部2の平面図、図3は底面部を有しない横仕切壁部3の平面図、図4は底面部4を有する横仕切壁部3の平面図である。この仕切体1は、直方体状の箱10内に嵌め入れるものであり、平行に配置された2枚の長方形状シートからなる縦仕切壁部2と、平行に配置された3枚の長方形状シートからなる横仕切壁部3とが、互いに直交するように井桁状に組み立てられてなるものである。
図1は組立後の仕切体1の斜視図、図2は縦仕切壁部2の平面図、図3は底面部を有しない横仕切壁部3の平面図、図4は底面部4を有する横仕切壁部3の平面図である。この仕切体1は、直方体状の箱10内に嵌め入れるものであり、平行に配置された2枚の長方形状シートからなる縦仕切壁部2と、平行に配置された3枚の長方形状シートからなる横仕切壁部3とが、互いに直交するように井桁状に組み立てられてなるものである。
縦仕切壁部2には、高さ方向一端から中間まで延在する所定幅のスリット状切込み2cが、縦方向に所定の間隔を空けて横仕切壁部3の枚数分形成されており、横仕切壁部3においても、高さ方向一端から中間まで延在する所定幅のスリット状切込み3cが、横方向に所定の間隔を空けて縦仕切壁部2の枚数分形成されており、図1等に示すように、縦仕切壁部2の切込み2cに、対応する横仕切壁部3の切込み3cを挿入し、噛み合わせることにより、仕切体1が組み上がるようになっている。
このような切込み2c,3cの噛み合わせにより組み立てると、図7〜図9に示すように、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とが高さ方向に沿う交線を軸として相互に回動可能となり、この回動により縦仕切壁部2と横仕切壁部3との交差角度θが浅くなることによって、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とが一体的な扁平体として畳むことが可能になる。
各仕切壁部2,3における切込み2c,3cの幅xは、シートの厚さと同じか、又は若干狭くするのが好ましく、切込み2c,3cの深さyは、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3の高さが同じである場合、その高さの半分とするのが好ましい。また、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3のいずれか一方における切込み、例えば図示例のように縦仕切壁部2の切込み2cついては、高さ方向上端から中間部までの切込み2cと、高さ方向下端から中間部までの切込み2cとを、高さ方向と直交する方向(縦仕切壁部2では縦方向、横仕切壁部では横方向)において交互に設けるのが好ましい。
特徴的には、横仕切壁部3のうち縦方向中央に位置する横仕切壁部3のみ、下端から底面部4,5が延出されている。より詳細には、底面部は、横仕切壁部3の横方向一端から横方向中央までの一方側部分の下端から延出する第1の底面部分4と、横方向他端から横方向中央までの他方側部分の下端から延出する第2の底面部分5とから構成されている。第1の底面部分4は、横仕切壁部3の下端から縦方向一方側に向かって縦仕切壁部2の一端から食み出すように延出されており、第2の底面部分5は、縦方向他方側に向かって縦仕切壁部2の他端から食み出すように延出されている。
これら第1の底面部分4及び第2の底面部分5は、単一のシート(横仕切壁部3)から延出されているため、底面部4,5全体としての平面形状が維持される。また、第1の底面部分4の先端部における横方向外側の角部4C、及び第2の底面部分5の先端部における横方向外側の角部5Cは、使用対象の箱における側面部内面の4つの角部のうちいずれか一対の対角10C,10Cにそれぞれ当接する当接部となる。したがって、このような当接部4C,5Cが形成されるように、箱の寸法、形状に合わせて底面部4,5の寸法・形状が定められる。
図示例と異なり、底面部4,5の横方向一端及び他端を、横仕切壁部3の横方向一端及び他端からそれぞれ食み出すように構成したり、底面部4,5の縦方向一端及び他端を、縦仕切壁部2の一端及び他端と同じ位置まで延出させ、縦仕切壁部2の一端及び他端から食み出さないように構成したりすることもできる。要するに、底面部4,5は、使用対象の箱10における側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有していれば良い。
使用に際しては、図1及び図5に示すように、仕切体1を箱10内の底部に嵌め入れる。これにより、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3が収容物品間を仕切る機能を発揮する。さらに、仕切体1の底面部4,5の一対の角部4C,5Cが箱10の側面部内面における一対の対角10C,10Cにそれぞれ当接した状態で、底面部4,5の平面形状が維持されるため、箱10が平行四辺形状に変形しようとしても、底面部4,5がつっかいとなり、変形が阻止されるようになる。
仕切体1を嵌め入れる箱10については特に限定されるものではない。しかし、図6に示すような、複数の底片11fからなる底部11及びその周縁から立設する筒状の側面部12を有し、側面部12を折り畳み状態から広げることにより底片11fが自動的に組み上がり底部11をなすように構成されたワンタッチ底組み箱は、使用時に歪んだ形状になり易いため、本発明の仕切体1の使用対象として特に好適である。他のワンタッチ底組み箱の例としては、特開平11−348968号公報、特開2002−104376号公報、特開2006−69564号公報、実公昭32−7788号公報、実公昭32−15983号公報等に記載されたものを挙げることができる。
他方、本実施形態では、仕切体1を扁平体1´状に畳んだ状態で固定するため、第1の底面部分4の先端部における横方向内側の端部、及び第2の底面部分5の先端部における横方向内側の端部に、V字状(他の形状でも良い)の切込み4V,5Vがそれぞれ形成され、この切込み4V,5Vよりも先端側の部分がそれぞれ掛止片4F,5Fとされている。また、第1の底面部分4及び第2の底面部分5の各々に、基端位置と、基端から所定の間隔d、例えば図示例の場合シート2枚分の間隔を空けた位置に、横方向に沿う折り曲げ罫線4b,5bが平行に形成されている。図4中の点線及び一点鎖線は山折り及び谷折りをそれぞれ示している。
使用に際しては、図7〜図9に示すように、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを畳んで扁平体1´とした状態で、図10に示すように、第1の底面部分4及び第2の底面部分5を扁平体1´の周囲からそれぞれ扁平体1´の一方の側面及び他方の側面に沿うように折り曲げる。そして、この扁平体1´の状態で、図11及び図12に示すように、第1の底面部分4の掛止片4Fを、第1の底面部分4の内側に重なる他の横仕切壁部3(底面部の延出もとを除く)の端部に掛け止め(換言すれば、当該他の横仕切壁部3とその内側の他の仕切壁部(図示例では縦仕切壁部2)との間に挿入する)る。同様に、第2の底面部分5の掛止片5Fを、第2の底面部分5の内側に重なる他の横仕切壁部3(底面部の延出もとを除く)の端部に掛け止める。このため、図示の折り曲げ状態において、掛止片4Fの高さ方向位置が係止対象の仕切り壁部3の高さ範囲内に位置するように、各底面部分4,5の所定部位に切込み4V,5Vが形成される。かくして、第1の底面部分4及び第2の底面部分5を介して三枚の横仕切壁部3が扁平状態で係止され、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3の全てが直接又は間接に拘束されて扁平状態が維持される。その結果、底面部4,5も含め仕切体1全体が扁平状に固定(ロック)されるようになる。
<他の実施形態>
・ 仕切体の各部を構成するシート及び箱の素材は、ダンボール、ボール紙等、特に限定なく用いることができる。
・ 上記例では、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを直交させているが、これに限定されるものではなく、任意の角度で交差させることができる。また、上記例では、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを井桁状に組んでいるが、十字状(縦横いずれか一方を一枚とし、他方を複数枚とする形態)等に組み立てる形態も採用することができる。
・ 縦仕切壁部2、横仕切壁部3、および各底面部分4,5の形状は、略長方形状となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部または全部を正方形状とするなど、適宜の形状を採用することができる。
・ 上記例では縦仕切壁部2の高さと横仕切壁部3の高さとが等しくされているが、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3には高さの差を設けても良い。
・ 上記例では、当接部4C,5Cを一対のみ設けているが、この当接部とは別の部位に当接する当接部を設けることにより、さらに多くの当接部を設けることもできる。また本発明の底面部4,5は、一対の当接部を有する限り、箱底部の全周にわたり当接する(つまり箱底部と同形、同寸)ように構成されていても良い。
・ 仕切対象の箱10は、底部11及び筒状の側面部12を有するものであれば特に限定されないが、多角形状の底部及びその周縁から立設する多角筒状の側面部を有する箱が好適であり、特に上記例のような直方体状の箱、あるいは図示しない立方体状の箱が好適である。
・ 上記例では、仕切体1を扁平状態に固定する手段として、各底面部分4,5に設けた掛止片4F,5Fを所定の仕切壁部3の端部に掛止する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、例えば所定の仕切壁部に差し込み孔を設け、この差し込み孔に底面部分の一部(先端に突出部を設ける等)を差し込む構成を採用することもできる。
・ 仕切体の各部を構成するシート及び箱の素材は、ダンボール、ボール紙等、特に限定なく用いることができる。
・ 上記例では、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを直交させているが、これに限定されるものではなく、任意の角度で交差させることができる。また、上記例では、縦仕切壁部2と横仕切壁部3とを井桁状に組んでいるが、十字状(縦横いずれか一方を一枚とし、他方を複数枚とする形態)等に組み立てる形態も採用することができる。
・ 縦仕切壁部2、横仕切壁部3、および各底面部分4,5の形状は、略長方形状となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部または全部を正方形状とするなど、適宜の形状を採用することができる。
・ 上記例では縦仕切壁部2の高さと横仕切壁部3の高さとが等しくされているが、縦仕切壁部2及び横仕切壁部3には高さの差を設けても良い。
・ 上記例では、当接部4C,5Cを一対のみ設けているが、この当接部とは別の部位に当接する当接部を設けることにより、さらに多くの当接部を設けることもできる。また本発明の底面部4,5は、一対の当接部を有する限り、箱底部の全周にわたり当接する(つまり箱底部と同形、同寸)ように構成されていても良い。
・ 仕切対象の箱10は、底部11及び筒状の側面部12を有するものであれば特に限定されないが、多角形状の底部及びその周縁から立設する多角筒状の側面部を有する箱が好適であり、特に上記例のような直方体状の箱、あるいは図示しない立方体状の箱が好適である。
・ 上記例では、仕切体1を扁平状態に固定する手段として、各底面部分4,5に設けた掛止片4F,5Fを所定の仕切壁部3の端部に掛止する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、例えば所定の仕切壁部に差し込み孔を設け、この差し込み孔に底面部分の一部(先端に突出部を設ける等)を差し込む構成を採用することもできる。
本発明は、ダンボール箱等の箱体内に複数の物品を収納する際、物品間を仕切るために使用される仕切体として利用できるものである。
1…仕切体、2…縦仕切壁部、3…横仕切壁部、4…底面部、10…箱。
Claims (5)
- 底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
一枚のシートが折り曲げられて形成されるか、又は複数枚のシートが組み立てられて形成されており、
仕切壁部と、仕切壁部から延出する底面部とを有し、
前記底面部は、前記箱の側面部内面のうち相対する一方側部分及び他方側部分にそれぞれ当接する一対の当接部を有しており、かつ平面形状が維持されるように構成されている、
ことを特徴とする仕切体。 - 多角形状の底部及びその周縁から立設する多角筒状の側面部を有する箱内に嵌め入れられる仕切体であって、
前記底面部の一対の当接部は、前記箱の側面部内面の角部のうちいずれか一対の対角にそれぞれ当接する一対の角部である、
請求項1記載の仕切体。 - 前記仕切体は、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる縦仕切壁部と、一枚または平行に配置された複数枚のシートからなる横仕切壁部とが直交するように組み立てられてなるものであり、
前記縦仕切壁部と横仕切壁部とは交線を軸として相互に回動可能とされ、この回動により前記縦仕切壁部と横仕切壁部との交差角度が浅くなることによって、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とを一体的な扁平体に畳むことが可能なように構成されており、
前記底面部は、前記縦仕切壁部及び横仕切壁部のいずれか一つの下端から延出されている、
請求項1または2記載の仕切体。 - 前記仕切体は、前記縦仕切壁部と横仕切壁部とが井桁状に組み立てられてなるものであり、
前記底面部は、前記扁平体の周囲からそれぞれ前記扁平体の側面に沿うように折り曲げ可能とされ、且つこの折り曲げた状態で、前記扁平体の側面に露出する縦仕切壁部及び横仕切壁部のうち前記底面部の延出もとを除く仕切壁部と前記底面部とが着脱自在に係止されるように構成されている、請求項3記載の仕切体。 - 複数の底片からなる底部及びその周縁から立設する筒状の側面部を有し、側面部を折り畳み状態から広げることにより前記底片が自動的に組み上がり底部をなすように構成されたワンタッチ底組み箱内に、請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕切体を嵌めいれてなることを特徴とする、仕切体を有するワンタッチ底組み箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007105821A JP2008260563A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 仕切体及び仕切体を有するワンタッチ底組み箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007105821A JP2008260563A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 仕切体及び仕切体を有するワンタッチ底組み箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008260563A true JP2008260563A (ja) | 2008-10-30 |
Family
ID=39983345
Family Applications (1)
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JP2007105821A Pending JP2008260563A (ja) | 2007-04-13 | 2007-04-13 | 仕切体及び仕切体を有するワンタッチ底組み箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008260563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014223926A (ja) * | 2013-05-15 | 2014-12-04 | 王子ホールディングス株式会社 | 底板一体型仕切体 |
-
2007
- 2007-04-13 JP JP2007105821A patent/JP2008260563A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014223926A (ja) * | 2013-05-15 | 2014-12-04 | 王子ホールディングス株式会社 | 底板一体型仕切体 |
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