JP2018070046A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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大介 工藤
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大介 工藤
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Abstract

【課題】適切な質量及び良好な耐久性が維持された上で、ホイールが傷つきから保護された異径ビードタイプのタイヤの提供。【解決手段】このタイヤ2は、センター部Cと、このセンター部Cの一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部S1と、このセンター部Cのもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部S2とを備えている。上記第一サイド部S1は、第二サイド部S2より長い。上記第二サイド部S2は、このタイヤ2の最大幅位置近辺に突起26を備えている。上記突起26は、一様の幅で軸方向外側に延びている。このタイヤ2がリム4に装着されたとき、軸方向において、上記突起26がこのリム4よりも外側に突出している。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は異径ビードタイプのタイヤに関する。
車両の高性能化や道路の整備により、タイヤには、高速走行での操縦安定性、乗り心地及び耐久性が求められている。これに伴い、タイヤでは低偏平率化が進んでいる。
環境性能への要求の高まりから、電気自動車が普及してきている。ホイール内にモーターを配置する技術の開発も進められている。さらに、安全性能への要求の高まりから、自動運転機能や自動停止機能が多くの車両に搭載されている。これらの車両のブレーキシステムは、従来に比べて大型化する傾向にある。モーターやブレーキシステム、さらにこれらに付随するセンサー等の機器を収納するために、車両のホイール内には、これまでより大きなスペースが求められている。
ホイールのリム径を大きくすることで、ホイール内のスペースを大きくすることができる。しかし、低偏平率のタイヤにおいて、タイヤの外形を維持したままでリム径を大きくすると、タイヤの空気容量が十分確保できないことが起こりうる。ホイール内のスペースを大きくして、かつ十分な空気容量も確保するために、車両の内側方向のリム径のみを大きくする方法がある。このホイールでは、車両の内側方向(以降、裏方向と称される)のリム径は、車両の外側方向(以降、表方向と称される)のリム径より大きい。このリムに装着されるタイヤでは、車両に装着されたときに裏方向に位置するサイド部のビード径は、表方向に位置するサイド部のビード径より大きい。換言すれば、このタイヤの裏方向のサイド部の長さは、表方向のサイド部の長さより短い。このように、一方のビード径が他方のビード径より大きいタイヤは、異径ビードタイプとも称されている。異径ビードタイプのタイヤについての報告が、特表2009−525225公報に開示されている。
特表2009−525225公報
特表2009−525225公報に開示されているように、異径ビードタイプのタイヤでは、空気が充填されると、タイヤの赤道面は、リム幅の中心に対して、小さなビード径の方向に移動する。タイヤが小さなビード径の方向に向けて歪む。この結果、大きなビード径の方向のサイド部では、軸方向において、サイド部の外側端がリムの外側端の内側に入り込むことが起こりうる。タイヤの使用に際して、スタッドレスタイプのタイヤへの交換やレースでの新しいタイヤへの交換など、タイヤ交換がされるときがある。タイヤは、ホイールに装着された状態で、積み上げられる。サイド部の外側端がリムの外側端の内側に入り込んだタイヤでは、ホイールと地面又はホイール同士が接触する。これは、ホイールの傷つきの要因となりうる。
低偏平率のタイヤでは、サイド部が、外側に向けてテーパー状に突出したリムプロテクターを有することがある。異径ビードタイプのタイヤにおいても、大きなビード径の方向のサイド部が、大きなリムプロテクターを備えることで、ホイールが保護されうる。すなわちこのリムプロテクターは、タイヤが小さなビード径の方向に歪んだときにでも、その外側端がリムの外側端の外側に位置する程度の大きさを有する。しかし、縁石等と接触することのない裏方向のサイド部には、本来リムプロテクターは不要である。裏方向のサイド部が大きなビード径を有するタイヤにおいて、このサイド部に設けた大きなリムプロテクターは、タイヤの質量を増加させる。このリムプロテクターは、タイヤが転動したときの発熱を増加させる。この発熱は、タイヤの耐久性を低下させる要因となりうる。
本発明の目的は、適切な質量及び良好な耐久性が維持された上で、ホイールが傷つきから保護された異径ビードタイプのタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、センター部と、このセンター部の一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部と、このセンター部のもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部とを備えている。上記第一サイド部は、上記第二サイド部より長い。上記第二サイド部は、このタイヤの最大幅位置近辺に突起を備えている。上記突起は、一様の幅で略軸方向外側に延びている。このタイヤがリムに装着されたとき、軸方向において、上記突起は、このリムよりも外側に突出している。
このタイヤが車両に装着されたときのこの車両の外側方向が表方向とされ、この車両の内側方向が裏方向とされたとき、好ましくは、上記第一サイド部は上記センター部の表方向に位置し、上記第二サイド部は上記センター部の裏方向に位置している。
好ましくは、このタイヤが装着されるリムについて、その第二サイド部側のリム径の呼びを決める基準線が第二ベースラインとされたとき、半径方向において、この第二ベースラインから上記突起の中央までの高さHpの、この第二ベースラインからこのタイヤの外側端までの高さHに対する比(Hp/H)は、百分比で40%以上60%以下である。
好ましくは、軸方向において、上記突起がリムから突出している長さLgは、1mm以上10mm以下である。
好ましくは、上記突起の幅Wpは3mm以上10mm以下である。
好ましくは、上記突起の外側端面の形状は、外側に湾曲した面であるか、又は平面である。
好ましくは、上記第二サイド部は、リムプロテクターを備えていない。
好ましくは、上記第一サイド部は、リムプロテクターを備えていない。
本発明に係るタイヤでは、第一サイド部は、第二サイド部より長い。このタイヤは、異径ビードタイプである。このタイヤでは、第二サイド部が突起を備えている。このタイヤがリムに装着されたとき、軸方向において、この突起はリムよりも外側に突出している。このタイヤがホイールに装着された状態で積み上げられたとき、この突起がホイールと地面との接触を防止する。この突起がホイール同士の接触を防止する。このタイヤにより、ホイールが傷つきから保護されている。
このタイヤでは、突起は最大幅位置近辺に位置している。小さな突起でも、この突起はリムよりも外側に突出しうる。さらにこの突起は、走行中のタイヤが縁石等と衝突する際に、ホイールを保護するものではない。この突起は、リムプロテクターのような強度は必要ない。この突起は、小さくされうる。この突起がタイヤの質量に与える影響は少ない。この突起が発熱に与える影響は少ない。このタイヤでは、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの概略が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの裏方向のサイド部が示され拡大断面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に係る突起が示された拡大断面図である。 図4は、本発明のさらに他の実施形態に係る空気入りタイヤの概略が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、リム4に組み込まれている。このタイヤ2の内部には、空気が充填されている。これにより、タイヤ2の内圧が調整されている。
このタイヤ2が車両に装着されたときの車両の外側方向は、表方向と称される。このときの車両の内側方向は、裏方向と称される。図1では、矢印Fで示されるのが表方向であり、矢印Bで示されるのが裏方向である。
図1において、符号PEはこのタイヤ2の半径方向外側端を表している。この外側端PEは、赤道とも称される。実線ELは、赤道PEを通る。実線ELは、半径方向に延びる。実線ELは、このタイヤ2の赤道面である。本発明において、赤道面ELはモールドのキャビティ面に基づいて特定される。図1から明らかなように、このタイヤ2の形状は赤道面に対して非対称である。
このタイヤ2は、トレッド6、一対のサイドウォール8、一対のクリンチ10、一対のビード12、ベルト14、インナーライナー16及び一対のチェーファー18を備えている。図示されないが、このタイヤは、カーカス及びバンドをさらに備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車用である。
このタイヤ2では、中央に位置する部分はセンター部Cと称される。センター部Cの端から半径方向内側に延びる部分はサイド部Sと称される。このタイヤ2は、センター部Cと、センター部Cの一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部S1と、センター部Cのもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部S2とを備えている。このタイヤ2では、第一サイド部S1は、第二サイド部S2より長い。このタイヤ2は、異径ビードタイプである。
この実施形態では、第一サイド部S1はセンター部Cの表方向に位置する。この明細書では、この第一サイド部S1は、表サイド部Sfと称される。第二サイド部S2はセンター部Cの裏方向に位置する。この明細書では、この第二サイド部S2は、裏サイド部Sbと称される。
このタイヤ2では、トレッド6、ベルト14及びバンドは、センター部Cに位置している。サイドウォール8、クリンチ10、ビード12及びチェーファー18は、サイド部Sに位置している。カーカス及びインナーライナー16は、表サイド部Sfからセンター部Cを通り、裏サイド部Sbまで延びている。
トレッド6は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド6は、路面と触れるトレッド面20を形成する。トレッド6には、溝22が刻まれている。この溝22により、トレッドパターンが形成されている。このトレッド面20に溝22が刻まれなくてもよい。トレッド6は、架橋ゴムからなる。トレッド6のうち、トレッド面20を含む架橋ゴムは、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性が考慮されている。
一対のサイドウォール8のうち表方向に位置するサイドウォール8(表サイドウォール8f)は、トレッド6の表方向側の端から半径方向略内向きに延びている。裏方向に位置するサイドウォール8(裏サイドウォール8b)は、トレッド6の裏方向側の端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのサイドウォール8の半径方向外側部分は、トレッド6と接合されている。サイドウォール8の半径方向内側部分は、クリンチ10と接合されている。サイドウォール8は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。サイドウォール8は、カーカスの損傷を防止する。
一対のクリンチ10のうち表方向に位置するクリンチ10(表クリンチ10f)は、表サイドウォール8fの半径方向略内側に位置している。裏方向に位置するクリンチ10(裏クリンチ10b)は、裏サイドウォール8bの半径方向略内側に位置している。それぞれのクリンチ10は、軸方向において、ビード12及びカーカスよりも外側に位置している。このクリンチ10は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ10は、リム4のフランジ24と当接する。
一対のビード12のうち表方向に位置するビード12(表ビード12f)は、表クリンチ10fの軸方向内側に位置している。表ビード12fは、半径方向において、表サイドウォール8fよりも内側に位置している。裏方向に位置するビード12(裏ビード12b)は、裏クリンチ10bの軸方向内側に位置している。裏ビード12bは、半径方向において、裏サイドウォール8bよりも内側に位置している。
ベルト14は、トレッド6の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカスと積層されている。ベルト14は、カーカスを補強する。ベルト14は、内側層14a及び外側層14bの2層からなる。このベルト14が、3以上の層を備えてもよい。図示されないが、内側層14a及び外側層14bのそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードは、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。内側層14aのコードの赤道面に対する傾斜方向は、外側層14bのコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆である。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよい。好ましい有機繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー16は、カーカスの内側に位置している。インナーライナー16は、カーカスの内面に接合されている。インナーライナー16は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー16の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する。
一対のチェーファー18のうち表方向に位置するチェーファー18(表チェーファー18f)は、表ビード12fの近傍に位置している。裏方向に位置するチェーファー18(裏チェーファー18b)は、裏ビード12bの近傍に位置している。タイヤ2がリム4に組み込まれると、チェーファー18はリム4と当接する。この当接により、ビード12の近傍が保護される。
図1において、一点鎖線CLは、このリム4の幅の中心を通る。この一点鎖線CLは、リム4の幅方向における中心線である。このタイヤ2の製造では、赤道面ELがこの中心線CLと軸方向において概ね一致するようにキャビティ面が整えられたモールドが用いられる。一対のサイド部の長さが同じである従来のタイヤでは、その内部に空気を充填し、タイヤを膨張させると、赤道面ELはこの中心線CLと軸方向において概ね一致する。図1に示されているように、このタイヤ2では、赤道面ELは中心線CLの表方向側に位置している。このタイヤ2では、表サイド部Sfの長さと裏サイド部Sbの長さとの違いに起因して、その裏方向側が表方向側に引っ張られるように膨張する。このタイヤ2は、表方向に歪む。このため、タイヤ2の赤道面ELは表方向にシフトしている。
ここでは、タイヤ2の外面の輪郭はプロファイルと称される。外面に突起や溝が設けられている場合は、この突起や溝がないと仮定して得られる仮想外面を用いて、このプロファイルは表される。図2は、図1のタイヤ2の裏サイド部Sbが示された拡大図である。図2の突起26及び溝の部分には、その部分のプロファイルが示されている。このタイヤ2では、最大幅位置は、プロファイルに基づいて決められる。最大幅位置は、このプロファイルにおいて、最も軸方向外側の位置である。図2において、位置PWは最大幅位置である。最大幅位置PWは、タイヤの種類により適宜決められる。
図2に示されるとおり、裏サイド部Sbは、最大幅位置PW近辺に突起26を備えている。この突起26は、周方向に延びている。この突起26は、リング状を呈する。周方向に垂直な断面において、突起26は、略軸方向外側に延びている。突起26の幅は一様である。この突起26は、軸方向において、リム4よりも外側に突出している。この突起26の外側端は、このリム4の外側端よりも外側に位置している。この突起26は、その外側の端面が丸みを帯びた、略長方形の形状を呈する。
ここで突起26の幅が一様であるとは、丸みを帯びた端面の部分を除き、突起26の最大幅が最小幅の1.0倍から1.3倍であることを指している。
この実施形態では、突起26は裏サイドウォールの8b一部である。換言すれば、裏サイドウォール8bが突起26を備えている。突起26が、裏クリンチ10bの一部として形成されていてもよい。突起26が裏サイドウォール8b及び裏クリンチ10bとは別に形成されていてもよい。このとき、突起26の材質が、裏サイドウォール8b及び裏クリンチ10bと異なっていてもよい。
前述したように、このタイヤ2の表サイド部Sfは、裏サイド部Sbよりも長い。このタイヤ2の形状は、断面幅の呼びが同じで、偏平比の呼び及びリム径の呼びが異なる2つのタイヤを、それぞれの赤道面において組み合わせることにより、構成することができる。例えば、245/45R18の「タイヤの呼び」で表されるタイヤの形状でその表方向側の形状を構成し、245/35R20の「タイヤの呼び」で表されるタイヤの形状でその裏方向側の形状を構成することにより、図1に示されたタイヤ2の形状を得ることができる。
図1に示されるとおり、リム4は一対のビードシート30を備えている。このビードシート30には、タイヤ2のビード12の部分が嵌め合わされる。表ビード12fの部分が嵌め合わされるビードシート30は、表シート30fと称される。裏ビード12bの部分が嵌め合わされるビードシート30は、裏シート30bと称される。このリム4は、表シート30fと裏シート30bとを備えている。
上記のとおり、このタイヤ2では、表サイド部Sfは、裏サイド部Sbより長い。このため、表シート30fにおけるリム4のリム径を表リム径とし、裏シート30bにおけるリム4のリム径を裏リム径としたとき、表リム径は裏リム径よりも小さい。表リム径の呼びDfは、裏リム径の呼びDbよりも小さい。なお、本発明において「リム径の呼び」は、JATMA規格における「タイヤの呼び」に含まれる「リム径の呼び」と同義である。
このタイヤ2が装着されるリム4の形状は、表方向と裏方向とでリム径が同じである正規リムの形状とは異なっている。このリム4は、リム径の異なる二つの正規リムを組み合わせた形状を呈している。表方向のリム4の形状を一方の正規リムの形状とし、裏方向のリム4の形状を他方の正規リムの形状とすることで、このリム4を構成することができる。このようにして構成されたリム4は、本発明においては、正規リムに準じるリムとして、準正規リム4と称される。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及のない限り、タイヤ2が準正規リム4に組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
異径ビードタイプのタイヤでは、空気が充填されると、タイヤの赤道面は、リム幅の中心に対して、小さなビード径の方向に移動する。このタイヤでは、大きなビード径の方向のサイド部の外側端がリムの外側端の内側に入り込むことが起こりうる。タイヤの交換等で、タイヤは、ホイールに装着された状態で、積み上げられる。サイド部の外側端がリムの外側端の内側に入り込んだタイヤでは、ホイールと地面またはホイール同士が接触する。これは、ホイールの傷つきの要因となりうる。異径ビードタイプのタイヤにおいても、大きなビード径の方向のサイド部が大きなリムプロテクターを備えることで、ホイールが保護されうる。しかし、縁石等と接触することのない裏方向のサイド部には、本来リムプロテクターは不要である。裏方向が大きなビード径を有するタイヤにおいて、このサイド部に設けた大きなリムプロテクターは、タイヤの質量を増加させる。このリムプロテクターは、タイヤが転動したときの発熱を増加させる。この発熱は、タイヤの耐久性を低下させる要因となりうる。
本発明に係るタイヤ2では、センター部Cの一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部S1(図1の実施形態では、表サイド部Sf)は、センター部Cのもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部S2(図1の実施形態では、裏サイド部Sf)より長い。このタイヤ2は、異径ビードタイプである。このタイヤ2では、第二サイド部S2が突起26を備えている。このタイヤ2がリム4に装着されたとき、軸方向において、突起26はこのリム4よりも外側に突出している。このタイヤ2がホイールに装着された状態で積み上げられたとき、この突起26がホイールと地面との接触を防止する。この突起26がホイール同士の接触を防止する。このタイヤ2により、ホイールが傷つきから保護されている。
このタイヤ2では、突起26は最大幅位置PW近辺に位置している。小さな突起26でも、この突起26はこのリム4よりも外側に突出しうる。さらにこの突起26は、走行中のタイヤ2が縁石等と衝突する際に、ホイールを保護するものではない。この突起26は、リムプロテクターのような強度は必要ない。この突起26は小さくされうる。この突起26がタイヤ2の質量に与える影響は少ない。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。
図1及び2において、実線BLBは、第二サイド部S2側のリム径を規定する基準線である。この実施形態では、これは、裏方向のリム径Dbを規定する基準線である。実線BLBは、第二ベースライン(又は、この実施形態では、裏ベースライン)と称される。裏ベースラインBLBは、軸方向に延びる。図1おいて、両矢印Hは、裏ベースラインBLBから赤道PEまでの半径方向高さである。
ここでは、突起26の根元は、プロファイル上の位置として定義される。図2において、位置P1は、この突起26の半径方向外側の根元である。位置P2は、この突起26の半径方向内側の根元である。図2において、一点鎖線Mは突起26の中央を通る基準線である。基準線Mは、位置P1とP2との半径方向における中点P0を通り、軸方向に延びている。
図2において、両矢印Hpは、裏ベースラインBLBから基準線Mまでの半径方向高さである。高さHpは、裏ベースラインBLBから上記突起26の中央までの高さである。高さHpの高さHに対する比(Hp/H)は、百分比で40%以上60%以下が好ましい。裏ベースラインBLBからタイヤ2の最大幅位置PWまでの高さは、ほぼ高さHの半分である。比(Hp/H)を40%以上60%以下とすることで、この突起26は、タイヤ2の最大幅位置PWにより近い場所に位置しうる。このタイヤ2では、小さな突起26でも、この突起26はこのリム4よりも外側に突出しうる。この突起26がタイヤ2の質量に与える影響は少ない。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。この観点から、比(Hp/H)は45%以上55%以下がより好ましい。
図2において両矢印Hwは、裏ベースラインBLBから最大幅位置PWまでの高さである。半径方向において、突起26は、最大幅位置PWを中心とした、「Hの30%の高さ」の領域内に位置するのが好ましい。すなわち、高さHpは、(Hw−H×0.15)以上が好ましく、(Hw+H×0.15)以下が好ましい。このようにすることで、この突起26は、タイヤ2の最大幅位置PW近辺に位置しうる。このタイヤ2では、小さな突起26でも、この突起26はこのリム4よりも外側に突出しうる。この突起26がタイヤ2の質量に与える影響は少ない。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。この観点から、高さHpは、(Hw−H×0.10)以上がより好ましく、(Hw−H×0.05)以上がさらに好ましい。高さHpは、(Hw+H×0.10)以下がより好ましく、(Hw+H×0.05)以下がさらに好ましい。
図2において、両矢印Lgは、突起26がリム4から突出している軸方向長さ(突出長)である。突出長Lgは1mm以上が好ましい。突出長Lgを1mm以上とすることで、この突起26は、ホイールが地面及び他のホイールと接触することを効果的に防止する。このタイヤ2は、ホイールを傷つきから保護する。この観点から、突出長Lgは3mm以上がより好ましい。突出長Lgは10mm以下が好ましい。突出長Lgを10mm以下とすることで、この突起26のタイヤ2の質量に与える影響が抑えられる。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。この観点から、突出長Lgは8mm以下がより好ましい。
図2において、両矢印Lpは、突起26の長さである。長さLpは中点P0から計測される。長さLpは、軸方向における、中点P0と突起26の外側端との距離である。長さLpは6mm以上が好ましい。一般に、軸方向において、リム4の外側端は、裏サイド部Sbの外側端よりも5mm程度外側に位置している。長さLpを6mm以上とすることで、この突起26は、ホイールが地面及び他のホイールと接触することを効果的に防止する。このタイヤ2は、ホイールを傷つきから保護する。この観点から、長さLpは8mm以上がより好ましい。長さLpは15mm以下が好ましい。長さLpを15mm以下とすることで、この突起26のタイヤ2の質量に与える影響が抑えられる。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。この観点から、長さLpは13mm以下がより好ましい。
図2において両矢印Wpはこの突起26の幅である。幅Wpは、位置P1と位置P2との半径方向距離である。幅Wpは3mm以上が好ましい。幅Wpが3mm以上の突起26は変形しにくい。この突起26では、この突起26が地面や他のホイールと接触したときの変形が抑えられている。突起26の変形に起因してホイールが地面及び他のホイールと接触することが、効果的に防止される。この観点から幅Wpは5mm以上がより好ましい。幅Wpは10mm以下が好ましい。幅Wpを10mm以下とすることで、この突起26のタイヤ2の質量に与える影響が抑えられる。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。この観点から、幅Wpは8mm以下がより好ましい。
前述のとおり、突起26の幅は一様である。突起26の幅をこのようにすることで、この突起の質量が適正に抑えられている。この突起26が発熱に与える影響は少ない。このタイヤ2では、適切な質量及び良好な耐久性が維持されている。
突起26の外側の端面(外側端面)は、地面や他のホイールと接触しうる。図2の外側端面の周方向に垂直な断面での輪郭は、外側に凸な円弧状である。すなわち、図2の外側端面の形状は、外側に湾曲した面である。図3(a)及び(b)には、本発明の他の実施形態に係る突起が示されている。図3(a)の突起では、外側端面の形状は、概ね軸方向に垂直な平面である。図3(b)の突起の外側端面の形状は、軸方向外側に先細りなテーパー状である。
突起26の外側端面の形状は、外側に湾曲した面であるか、もしくは平面であるのが好ましい。このようにすることで、この突起26が他のタイヤ2のホイールや地面と接触したとき、突起は点ではなく面で接触するので、突起26の外側端の近辺での変形が抑えられる。突起26の変形に起因してホイールが地面及び他のホイールと接触することが、効果的に防止される。このタイヤ2は、ホイールを傷つきから保護する。
図3(a)の突起では、外側端面の幅はほぼ突起の幅と同じである。外側端面が外側に先細りな台形状になっていることで、その幅が突起の幅よりも狭くなっていてもよい。
前述のとおり、突起26は略軸方向外側に延びている。図示されないが、中点P0と突起26の外側端(図3(a)のように、外側端となるべき位置が幅を持つ場合はその中央)とを結ぶ直線が軸方向となす角度がθとされたとき、角度θの絶対値は30°以下が好ましい。角度θの絶対値を30°以下とすることで、この突起26が地面や他のホイールと接触したときの変形が抑えられている。突起26の変形に起因してホイールが地面及び他のホイールと接触することが、効果的に防止される。この観点から角度θの絶対値は20°以下がより好ましく10°以下がさらに好ましく、5°以下が最も好ましい。
この突起26の硬さHDは、50以上が好ましい。硬さHDを50以上とすることで、この突起26が地面や他のホイールと接触したときの変形が抑えられている。突起26が大きく変形することにより、ホイールが地面及び他のホイールと接触することが効果的に防止される。この観点から硬さHDは55以上がより好ましい。
本願において、硬さHDは「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられて、硬さが測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
図2に示されるとおり、第二サイド部S2はリムプロテクターを備えていないのが好ましい。この実施形態では、裏サイド部Sbはリムプロテクターを備えていないのが好ましい。このタイヤ2の裏サイド部Sbでは、突起26がホイールを傷から保護する。このタイヤ2の裏サイド部Sbでは、リムプロテクターが不要である。裏サイド部Sbがリムプロテクターを備えないことで、このタイヤ2の質量が小さくされる。このタイヤ2では、転動したときの発熱が抑えられている。このタイヤ2では、良好な耐久性が実現されている。
図1に示されるとおり、第一サイド部S1はリムプロテクターを備えていないのが好ましい。この実施形態では、表サイド部Sfはリムプロテクターを備えていないのが好ましい。前述のとおり、このタイヤ2は表方向に歪む。このため、リムプロテクターを有さなくても、軸方向において、表サイド部Sfの外側端がリム4の外側端よりも外側に位置しうる。このタイヤ2では、リムプロテクターを有さなくても表サイド部Sfがリム4を保護しうる。このタイヤ2では、リムプロテクターが不要である。表サイド部Sfがリムプロテクターを備えないことで、このタイヤ2の質量が小さくされる。このタイヤ2では、転動したときの発熱が抑えられている。このタイヤ2では、良好な耐久性が実現されている。
このタイヤ2では、表サイド部Sf及び裏サイド部Sbの長さは、裏リム径の呼びDbと表リム径の呼びDfとの差(Db−Df)が1インチ以上となるように決められるのが好ましい。このようにすることで、このタイヤ2では、広いホイール内の空間の実現と十分な空気容量の確保とが両立されうる。表サイド部Sfと裏サイド部Sbの長さは、差(Db−Df)が5インチ以下となるように決められるのが好ましい。このようにすることで、リム径のアンバランスによる走行安定性及び耐摩耗性の低下が抑制されうる。
以上説明された実施形態のタイヤでは、第一サイド部S1がセンター部Cの表方向に位置し、第二サイド部S2がセンター部Cの裏方向に位置していた。第一サイド部S1がセンター部Cの裏方向に位置し、第二サイド部S2がセンター部Cの表方向に位置していてもよい。
図4は、本発明の他の実施形態に係る空気入りタイヤ40の概略が示された断面図である。このタイヤ40は、リム42に装着されている。図4では、矢印Fで示されるのが表方向であり、矢印Bで示されるのが裏方向である。
このタイヤ40は、中央に位置するセンター部Cと、センター部Cの一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部S1と、センター部Cのもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部S2とを備えている。このタイヤ40では、第一サイド部S1は、第二サイド部S2より長い。このタイヤ40は、異径ビードタイプである。この実施形態では、第一サイド部S1はセンター部Cの表方向に位置する。この第一サイド部S1は、表サイド部Sfと称される。第二サイド部S2はセンター部Cの裏方向に位置する。この第二サイド部S2は、裏サイド部Sbと称される。このタイヤ40は、センター部Cと表サイド部Sfと裏サイド部Sbとを備えている。
図4に示されるとおり、この実施形態では、表サイド部Sfは、外側に向かってテーパー状に突出したリムプロテクター44を備えている。このタイヤ40は、表サイド部Sfがリムプロテクターを備えていることの他は、図1のタイヤ2と同じである。リムプロテクター44は、外側に向けて先細りである。このタイヤ40がリム42に装着されたとき、リムプロテクター44は、軸方向において、リム42から突出している。リムプロテクター44の外側端は、軸方向において、リム42の外側端よりも外側に位置している。車両が路肩に寄せられたとき、リムプロテクター44が縁石に接触する。これにより、フランジと縁石との接触が回避される。このタイヤ40では、リムプロテクター44により、より確実に、リム42の損傷が防止されている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1及び2に示されたタイヤを製作した。このタイヤの表方向は、245/45R18の「タイヤの呼び」で表されるタイヤの形状で構成され、このタイヤの裏方向は、245/35R20の「タイヤの呼び」で表されるタイヤの形状で構成された。表1にこのタイヤの諸元が示されている。この裏サイド部には、突起が設けられた。この突起は、一様な幅で軸方向外側に延びている。このタイヤでは、高さHpは高さHwと等しくされた。この突起の外側端面の形状は、図3(a)に示されるような平面である。このことが、表の「外側端部形状」の欄に、「図3(a)」として示されている。このタイヤでは、表サイド部及び裏サイド部は、いずれもリムプロテクターを備えていない。
[比較例1]
裏サイド部が突起を備えず、表サイド部及び裏サイド部ともにリムプロテクターを備えていることの他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[比較例2]
裏サイド部が突起を備えず、表サイド部がリムプロテクターを備えていることの他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[実施例2]
表サイド部がリムプロテクターを備えていることの他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。これは、図4に示されたタイヤである。
[実施例3]
表サイド部及び裏サイド部がリムプロテクターを備えていることの他は実施例1と同様にして、実施例3のタイヤを得た。
[比較例3、実施例4]
突起の長さを変えて突出長Lgを表2のとおりとした他は実施例2と同様にして、比較例3及び実施例4のタイヤを得た。
[実施例5−8]
突起の位置を変えて比(Hp/H)を表2のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例5−8のタイヤを得た。これらの実施例では、突出長Lgが実施例2と同じになるように、突起の長さも併せて変更されている。
[実施例9−15]
突起の外側端面の形状及び突起の幅Wpを表3のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例9−15のタイヤを得た。表の「外側端部形状」の欄において、「図2」は、突起の外側端部の形状が、図2に示されるような外側に湾曲した面であることを示す。この欄において「図3(b)」は、突起の外側端部の断面の輪郭形状が、図3(b)に示されるような外側に先細りなテーパー状であることを示す。
[タイヤの質量]
タイヤの質量を計測した。この結果が、実施例1を100とした指数で、下記の表1−3に示されている。数値が小さいほど好ましい。
[傷付き防止]
タイヤを、表リム径の呼びが18インチ、裏リム径の呼びが20インチ、リム幅が8.5インチである準正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。このタイヤをその表側と裏側とが地面に着くように、それぞれ10回ずつ倒した。このタイヤについてホイールの傷が目視で確認された。この結果が、傷が確認できない場合がA、傷が確認できたが基準以下である場合がB、基準を超える傷が確認された場合がCとして、表1−3に示されている。A、B、Cの順に好ましい。
[耐久性]
タイヤを、表リム径の呼びが18インチ、裏リム径の呼びが20インチ、リム幅が8.5インチである準正規リムに組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。このタイヤをドラム式走行試験機(ドラム径=1.7m、ドラム表面=smooth steel)に装着し、8.0kNの縦荷重をタイヤに負荷した。このタイヤを、100km/hの速度で、ドラムの上を走行させた。タイヤに損傷が発生するまでの時間を、測定した。この結果が、実施例1を100とした指数で、下記の表1−3に示されている。数値が大きいほど、好ましい。
Figure 2018070046
Figure 2018070046
Figure 2018070046
表1−3に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、種々のタイプの四輪自動車にも適用されうる。
2、40・・・タイヤ
4、42・・・リム
6・・・トレッド
8、8f、8b・・・サイドウォール
10、10f、10b・・・クリンチ
12、12f、12b・・・ビード
14・・・ベルト
14a・・・内側層
14b・・・外側層
16・・・インナーライナー
18、18f、18b・・・チェーファー
20・・・トレッド面
22・・・溝
24・・・フランジ
26・・・突起
30、30f、30b・・・ビードシート
44・・・リムプロテクター

Claims (8)

  1. センター部と、このセンター部の一方の端から半径方向内側に延びる第一サイド部と、このセンター部のもう一方の端から半径方向内側に延びる第二サイド部とを備えており、
    上記第一サイド部が上記第二サイド部より長く、
    上記第二サイド部が、このタイヤの最大幅位置近辺に突起を備えており、
    上記突起が、一様の幅で略軸方向外側に延びており、
    このタイヤがリムに装着されたとき、軸方向において、上記突起がこのリムよりも外側に突出している空気入りタイヤ。
  2. このタイヤが車両に装着されたときのこの車両の外側方向が表方向とされ、この車両の内側方向が裏方向とされたとき、
    上記第一サイド部が上記センター部の表方向に位置し、上記第二サイド部が上記センター部の裏方向に位置している請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. このタイヤが装着されるリムについて、その第二サイド部側のリム径の呼びを決める基準線が第二ベースラインとされたとき、半径方向において、この第二ベースラインから上記突起の中央までの高さHpの、この第二ベースラインからこのタイヤの外側端までの高さHに対する比(Hp/H)が、百分比で40%以上60%以下である請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 軸方向において、上記突起がリムから突出している長さLgが、1mm以上10mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記突起の幅Wpが3mm以上10mm以下である請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 上記突起の外側端面の形状が、外側に湾曲した面であるか、又は平面である請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 上記第二サイド部が、リムプロテクターを備えていない請求項1から6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 上記第一サイド部が、リムプロテクターを備えていない請求項1から7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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