JP2018069854A - 空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】空調ユニットの電気部品を保護しつつ、空調ユニットを設置するために必要な設置領域の拡大を抑える。【解決手段】中間空間形成壁22は、通風路形成部20から車両取付部82側へ延設され、ファンモータ142等の電気部品が配置された中間空間22aを囲んでいる。従って、中間空間22a内の電気部品を中間空間形成壁22によって保護することが可能である。また、中間空間22aは通風路20aと車両取付部82との間に配置されているので、空調ユニット10が車両取付部82上において平面的に占める設置スペースが、中間空間22aが設けられることに起因して拡大することを回避することができる。すなわち、空調ユニット10を設置するために必要な設置領域の拡大を抑えることが可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、車室内の空調を行う空調ユニットに関するものである。
この種の空調ユニットとして、例えば特許文献1に記載された車両用空調装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された車両用空調装置は、車室内に設置されている。そして、特許文献1の車両用空調装置は、空調空気が流れる空気通路を形成する空調ケースと、その空調ケースとは別体の防塵カバーとを備えている。
この防塵カバーは、モータなどの電気部品を車室内の砂塵から保護するためのカバーである。防塵カバーは、空調ケースに対し車両前方側に配置され、空調ケースに結合されている。そして、防塵カバーは、空調ケースの外壁面との間に防塵空間を形成している。そして、上記電気部品の一部は、その防塵空間に入り込んでいる。
特開2009−143386号公報
特許文献1の車両用空調装置(すなわち、空調ユニット)では、防塵カバーは、防塵空間内の電気部品等を保護するために必要である。しかし、防塵空間は防塵カバーと空調ケースの外壁面との間に形成されているので、その防塵空間は、空調ケースに対し車両前方側に配置されている。従って、特許文献1の車両用空調装置では、防塵カバーおよび防塵空間が設けられることにより、車両用空調装置を設置するために必要な設置領域が車両前方側へ拡大している。例えば、特許文献1の車両用空調装置は、車室の床面部に取り付けられているので、その床面部上における設置領域が車両前方側へ拡大している。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、空調ユニットの電気部品を保護しつつ、空調ユニットを設置するために必要な設置領域の拡大を抑えることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る空調ユニットは、
車室(80)の一部を形成する所定の車両取付部(82)に取り付けられ、車室内に配置され、且つ、その車室内の空調を行う空調ユニットであって、
車室内へ吹き出される空調空気が流れる通風路(20a)を形成する通風路形成部(20)と、
通風路と車両取付部との間に配置された中間空間(22a)を形成する中間空間形成壁(22)と、
電気部品(32、36、38、142)とを備え、
中間空間内には、電気部品の少なくとも一部分が配置されており、
中間空間形成壁は、通風路形成部から車両取付部側へ延設され、且つ中間空間を囲んでいる。
このようにすれば、中間空間内の電気部品を中間空間形成壁によって保護することが可能である。そして、その中間空間は通風路と車両取付部との間に配置されているので、空調ユニットが車両取付部上において平面的に占める設置スペースが、中間空間が設けられることに起因して拡大することを回避することができる。すなわち、特許文献1の車両用空調装置と比較して、空調ユニットを設置するために必要な設置領域の拡大を抑えることが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態において、車室内での空調ユニットの配置を示した模式図である。 第1実施形態において空調ユニットの概略構成を示した模式図であって、空調ユニットが部分的に断面図示された図である。 第1実施形態において空調ユニットの単体を斜め上側から見た斜視図である。 第1実施形態において空調ユニットの単体を斜め下側から見た斜視図である。 第1実施形態に対する比較例の空調ユニットの概略構成を示した模式図であって、図2に相当する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。なお、後述の他の実施形態を含む以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態の空調ユニット10は、車室80内の空調を行う車両搭載機器である。図1および図2に示すように、空調ユニット10は車室80内に配置されている。そして、空調ユニット10は、車室80の一部を形成する所定の車両取付部82に取り付けられている。具体的に、その車両取付部82は、車両84のボデーが有する内外隔壁85の一部である。そして、その内外隔壁85は、車室80内と車室80の外とを仕切る隔壁である。
詳細には、その内外隔壁85は車室80の床面を構成している。そして、車室80内には複数の座席861、862が設置されており、空調ユニット10は、その複数の座席861、862のうちの後部座席862と内外隔壁85との間に設けられている。
なお、図1の矢印A1は、内外隔壁85に対する車室内空間側すなわち車室80側を指し示し、矢印A2は、内外隔壁85に対する車室外空間87側を指し示している。また、図1および図2の各矢印DR1、DR2、DR3は、空調ユニット10が搭載された車両84の向きを示す。すなわち、図1の矢印DR1は車両上下方向DR1を示し、矢印DR2は車両前後方向DR2を示し、図2の矢印DR3は車両左右方向DR3すなわち車両幅方向DR3を示している。また、図2では、空調ユニット10のうちの下側部分が断面図示されている。
図2〜4に示すように、空調ユニット10は、空調ケース12と送風機14とヒータコア16とを主要構成要素として備えている。本実施形態の空調ユニット10は、暖房機能を備えているが冷房機能を備えてはいない。要するに、空調ユニット10は暖房専用空調ユニット(要するに、ヒータ)である。
空調ケース12は空調ユニット10の外殻を成す。空調ケース12内には、送風機14とヒータコア16とが収容されている。空調ケース12は、通風路形成部20と中間空間形成壁22と吹出部24と複数のユニット取付部26と吸気口カバー121とを有している。例えば、その通風路形成部20と中間空間形成壁22と吹出部24と複数のユニット取付部26と吸気口カバー121は何れも樹脂製である。
送風機14は、遠心式の送風ファン141と、ファンモータ142とを有している。そのファンモータ142は、送風ファン141の下側に配置され、車両上下方向DR1に延びるファン軸線CLfまわりに送風ファン141を回転させる。
送風ファン141はそのファン軸線CLfまわりに回転することにより、空調ケース12に形成され上側を向いて開口した吸気口12aから空気を吸い込む。そして、送風ファン141は、空調ケース12に形成された通風路20aへ、その吸い込んだ空気を吹き出す。
ヒータコア16内にはエンジン冷却水が流通する。ヒータコア16は、そのエンジン冷却水と空気との熱交換によりその空気を加熱する加熱用熱交換器である。
空調ケース12の通風路形成部20は、車室80内へ吹き出される空調空気が流れる通風路20aを形成している。その通風路20a内には、送風ファン141とヒータコア16とが収容されている。
通風路20a内では、内外隔壁85の一部である車両取付部82に沿った一方向である送風方向DRxに空気が流れる。本実施形態ではその送風方向DRxは車両幅方向DR3に沿った向きである。そして、通風路20aの空気流れ上流側は車両右側であり、通風路20aの空気流れ下流側は車両左側である。
すなわち、送風ファン141は通風路20aのうち車両右側の端に配置されている。そして、通風路20a内においてヒータコア16は送風ファン141よりも空気流れ下流側すなわち車両左側に配置されている。
空調ケース12の吹出部24は、通風路20aの空気流れ下流側にある下流端20bを覆うように通風路形成部20に固定されている。吹出部24には複数の貫通孔が形成され、その貫通孔は、通風路20aからの空気を吹き出す吹出口24aとして設けられている。
従って、送風ファン141が吹き出した空気は通風路20a内でヒータコア16を通過する。そして、その空気は、ヒータコア16を通過する際にヒータコア16で加熱され、その加熱された後に吹出口24aから吹き出される。
空調ケース12の中間空間形成壁22は、通風路20aと車両取付部82との間に配置された中間空間22aを形成している。すなわち、通風路形成部20は、車両取付部82に対し中間空間22aの分だけ車両上下方向DR1に間隔を空け、車両取付部82から離れて配置されている。その中間空間22aは、通風路形成部20によって通風路20aから隔てられた空間となっている。
中間空間形成壁22は、通風路形成部20から車両取付部82側(すなわち、下側)へ延設され、中間空間22aを囲んでいる。詳細には、中間空間形成壁22は、通風路形成部20から車両取付部82側へ筒形状を成して延設されている。従って、その筒形状の中間空間形成壁22の軸方向DRaは車両上下方向DR1に沿った向きになっている。そして、中間空間形成壁22は、その中間空間形成壁22の内側に中間空間22aを形成している。本実施形態の中間空間形成壁22には孔または切欠きなどは形成されておらず、中間空間形成壁22は中間空間22aの全周にわたって中間空間22aを覆っている。
また、中間空間形成壁22の軸方向DRaにおける中間空間22aの通風路20a側とは反対側は、車両取付部82に塞がれている。すなわち、中間空間22aの下側は車両取付部82に塞がれている。詳細には、車両取付部82は被貫通隔壁821を有し、その被貫通隔壁821は、中間空間22aに面すると共に、その中間空間22aのうち通風路20a側とは反対側を覆っている。
また、通風路形成部20は、第1形成部201と第2形成部202とを有し、その第1形成部201と第2形成部202とが互いに接合されることにより構成されている。その第1形成部201と第2形成部202との接合は例えばビス止めなどである。
その第1形成部201と第2形成部202はそれぞれ凹形状を有し、その凹形状が互いに向き合うように接合されている。これにより、通風路形成部20内に通風路20aが形成される。
通風路形成部20のうち第2形成部202は、中間空間形成壁22の軸方向DRaで中間空間形成壁22と第1形成部201との間に位置している。すなわち、通風路形成部20の第1形成部201は、第2形成部202の上側に配置されている。
また、上述した吸気口12aは、空調ケース12のうち通風路形成部20の第1形成部201に形成されている。そして、空調ケース12の吸気口カバー121は、吸気口12aへ吸い込まれる空気の通路としての隙間を第1形成部201との間に形成しつつ、その吸気口12aを覆うように第1形成部201に固定されている。なお、吸気口カバー121は図3には図示されているが、図2では、吸気口カバー121の図示は省略されている。
中間空間形成壁22は通風路形成部20から延設されていると上述したが、詳しく言えば、その中間空間形成壁22は通風路形成部20の第2形成部202から延設されている。そして、中間空間形成壁22はその第2形成部202と一体成形されたものである。要するに、中間空間形成壁22は、通風路形成部20と一体構成になっている。例えば、その中間空間形成壁22および通風路形成部20の第2形成部202は、射出成形等によって一体に成形されている。
空調ケース12のユニット取付部26は、車両取付部82へ固定されるユニット取付足である。本実施形態ではユニット取付部26は合計3つ設けられている。
具体的には、複数のユニット取付部26にはそれぞれ、車両上下方向DR1へ貫通したボルト孔26aが形成されている。そして、そのユニット取付部26はそれぞれ、そのボルト孔26aに挿通されたボルト261によって車両取付部82へ固定される。これにより、空調ユニット10は車両取付部82へ固定される。
複数のユニット取付部26はそれぞれ、中間空間形成壁22から外側へ突き出すように形成されている。そして、複数のユニット取付部26はそれぞれ、中間空間形成壁22に一体に固定されている。具体的には、その複数のユニット取付部26と通風路形成部20の第2形成部202と中間空間形成壁22は単一の成形品を構成している。
また、複数のユニット取付部26は、中間空間形成壁22の周方向DRrに相互間隔を空け並んで配置されている。
空調ユニット10は、レジスタ32と温水配管34、35と吹出温度センサ36とセンサ電線38と導出電線40とを備えている。レジスタ32は、ファンモータ142の回転数を増減させる電気部品である。吹出温度センサ36は、通風路20aから吹き出される空気の温度を検出するセンサであり、例えば通風路20a内のうちヒータコア16よりも空気流れ下流側で空気の温度を検出する。センサ電線38は、吹出温度センサ36の検出信号を伝達する信号用の電線である。
温水配管34、35は、温水であるエンジン冷却水をヒータコア16に循環させるためのパイプである。従って、温水配管34、35はヒータコア16に連結されており、温水配管34、35内にはエンジン冷却水が流通する。
導出電線40は例えば複数の電線から成る電線束(すなわち、ワイヤーハーネス)である。例えばこの導出電線40には電源用の電線および信号用の電線等が含まれる。導出電線40は、空調ユニット10が有する電気部品と、空調ユニット10の外部に設けられた電気機器とを電気的につないでいる。
温水配管34、35および導出電線40は、中間空間22aから被貫通隔壁821を貫通して車室80の外(すなわち、車室外空間87)へ導出されている。つまり、これらの温水配管34、35および導出電線40は、被貫通隔壁821を貫通する貫通部品として設けられている。
別言すれば、その温水配管34、35および導出電線40は、車室80内のうち空調ケース12が占める範囲を除いたケース周囲空間801を経ずに、中間空間22aから車両取付部82を貫通して車室外すなわち車室80の外へ直接導出されている。例えば温水配管34、35は、車両取付部82のうち被貫通隔壁821に形成された配管孔821aに挿通されており、その配管孔821aを介して中間空間22aから車室外空間87へ導出されている。
また、ファンモータ142のうちの下側の一部分、吹出温度センサ36のうちの下側の一部分、レジスタ32、およびセンサ電線38は、中間空間22a内に配置されている。すなわち、それらファンモータ142、吹出温度センサ36、レジスタ32、およびセンサ電線38は何れも、空調ユニット10が有する電気部品であり、その電気部品の一部分は中間空間22a内に配置されている。
上述したように、本実施形態によれば図1、2、4に示すように、中間空間形成壁22は、通風路形成部20から車両取付部82側へ延設され、レジスタ32等の電気部品32、36、38、142が配置された中間空間22aを囲んでいる。従って、中間空間22a内の電気部品32、36、38、142を中間空間形成壁22によって保護することが可能である。すなわち、中間空間形成壁22は、その電気部品32、36、38、142を保護する防護壁として機能し、中間空間22aは、その電気部品32、36、38、142が配置された防護空間となっている。
また、中間空間22aは車両上下方向DR1において通風路20aと車両取付部82との間に配置されている。従って、空調ユニット10が車両取付部82上において平面的に占める設置スペースが、中間空間22aが設けられることに起因して拡大することを回避することができる。すなわち、特許文献1の車両用空調装置と比較して、空調ユニット10を設置するために必要な設置領域の拡大を抑えることが可能である。このように空調ユニット10の省スペース化を達成することにより、車両84への空調ユニット10の搭載性の向上、および、車室80内で乗員が利用できる居住スペースの拡大を図ることが可能である。
例えば、特許文献1の車両用空調装置では、上記防護空間に相当する防塵空間の形成には、空調ケースとは別部品である防護カバーの追加が必要とされる。これに対し、本実施形態では、その防護空間としての中間空間22aは、空調ケース12の一部を構成する中間空間形成壁22と、内外隔壁85の一部である被貫通隔壁821とによって形成されている。従って、本実施形態では、特許文献1の防護カバーに相当する部品が不要であるので、部品点数の削減を図ることができ、延いては、部品費用および部品の組付け費用などの低減を達成することが可能である。
また、特許文献1の車両用空調装置と比較して、本実施形態では、防塵性と防水性と防音性とを向上させ易く、乗員が温水配管34、35等に触れることを防止し易い。
また、中間空間22aは通風路20aと車両取付部82との間に配置されているが、別言すれば、その通風路20aを形成する通風路形成部20と内外隔壁85との間に形成された隙間が中間空間22aとなっている。従って、ケース周囲空間801から中間空間22aへの防塵性と防水性、および、中間空間22aからケース周囲空間801への防音性を中間空間形成壁22によって確保し易い。
また、中間空間22aを囲む中間空間形成壁22の配置からすると、その中間空間形成壁22が乗員の不注意等に起因して足で蹴られ破損するということが回避されやすいというメリットがある。
また、本実施形態によれば、車両取付部82は、車室80内と車室80外とを仕切る内外隔壁85の一部である。そして、通風路形成部20および中間空間形成壁22は空調ケース12の一部を構成している。温水配管34、35および導出電線40などの貫通部品は、車室80内のうち空調ケース12が占める範囲を除いたケース周囲空間801を経ずに、中間空間22aから車両取付部82を貫通して車室80外へ導出される。すなわち、その貫通部品は、中間空間22aから、その中間空間22aに面する被貫通隔壁821を貫通して車室80の外へ導出される。
従って、そのケース周囲空間801と中間空間22aとを仕切る中間空間形成壁22においてシール構造は、車室外へ貫通部品を導出するために必要とはならない。そのため、特許文献1の車両用空調装置と比較して、本実施形態では空調ユニット10全体としてシール構造の簡素化を達成し易く、空調ユニット10の防塵性、防水性、および防音性の向上を図り易い。
詳しく言うと、車室80内の床面の掃除や水洗いで、特許文献1の車両用空調装置では、防塵カバーの貫通孔等から塵埃や水が防塵空間に侵入するおそれがあり、防塵空間からの音漏れを生じるおそれもある。これに対し、本実施形態では、中間空間形成壁22に貫通部品を通すための孔等を形成する必要がないので、空調ユニット10の防塵性、防水性、および防音性の向上を図り易い。
また、貫通部品がケース周囲空間801に余分なスペースを必要とはせず、省スペース化および部品の簡素化を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、中間空間形成壁22は、通風路形成部20から車両取付部82側へ筒形状を成して延設され、その中間空間形成壁22の内側に中間空間22aを形成している。そして、車両取付部82へ固定される複数のユニット取付部26は、中間空間形成壁22の周方向DRrに相互間隔を空け並んで配置され、且つ中間空間形成壁22に一体に固定されている。従って、ユニット取付部26を簡素で強度の高い取付構造にすることが可能となる。その結果として、空調ユニット10の耐振性の向上および低コスト化を図りやすくなる。
ここで、本実施形態に対する比較例として、図5に示す空調ユニット90を想定する。その図5の空調ユニット90では通風路形成部20は本実施形態の空調ユニット10と同様の構成であるが、図5の空調ユニット90は中間空間形成壁22を備えていない。そのため、図5の空調ユニット90は、本実施形態のユニット取付部26に相当する複数の取付足92を有している。その複数の取付足92は強度確保のため鉄等の金属製であり、通風路形成部20の下面に固定されている。
このような図5の比較例と本実施形態とを比較した場合、本実施形態では中間空間形成壁22が複数のユニット取付部26を補強する補強部材として機能し、図5の比較例よりも、より簡素で且つ強度の高い取付構造を実現することが可能となっている。その結果として、延いては、本実施形態の空調ユニット10の耐振性の向上と低コスト化とを図ることが可能である。
また、本実施形態では、中間空間形成壁22がユニット取付部26の補強部材として機能しているので、ユニット取付部26の強度を十分に確保しつつユニット取付部26を樹脂製とすることが可能である。
また、本実施形態によれば、通風路形成部20は、第1形成部201と、中間空間形成壁22の軸方向DRaでその中間空間形成壁22と第1形成部201との間に位置する第2形成部202とから構成されている。そして、中間空間形成壁22は、第2形成部202と一体成形されたものである。従って、通風路形成部20の第2形成部202を利用して、強度の高い中間空間形成壁22を得ることが可能である。
また、本実施形態によれば、中間空間形成壁22は、通風路形成部20と一体構成になっている。従って、中間空間形成壁22と通風路形成部20との全体で強度の高い構造を実現することが容易である。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態では図2に示すように、空調ユニット10は、暖房機能を備えているが冷房機能を備えてはいないヒータである。しかしながら、これは一例であり、例えば、空調ユニット10は、暖房機能と冷房機能とのうち冷房機能だけを備えたクーラであってもよいし、暖房機能と冷房機能との両方を備えた冷暖房空調ユニットであってもよい。例えば、空調ユニット10が冷房機能を備える場合には、冷凍サイクルのエバポレータが通風路20aに配置される。
(2)上述の実施形態では図1に示すように、空調ユニット10は、例えば後部座席862の下側に設けられているが、その空調ユニット10は、車室80内のいずれの箇所に配置されても差し支えない。例えば空調ユニット10は、車室80内の前方部分に配置されたフロント用空調ユニットであってもよい。
(3)上述の実施形態では図3に示すように、通風路形成部20および中間空間形成壁22は空調ケース12の一部を構成するが、その空調ケース12の全部を構成しても差し支えない。
(4)上述の実施形態では図3および図4に示すように、中間空間形成壁22には孔または切欠きなどは形成されていないが、中間空間形成壁22のうちの一部分に、孔または切欠きなどが形成されていても差し支えない。
また、中間空間形成壁22は中間空間22aの全周にわたって中間空間22aを囲んでいる必要はなく、中間空間形成壁22に覆われていない部分が中間空間22aの一部にあってもよい。その中間空間形成壁22が中間空間22aを囲む範囲は、例えば中間空間形成壁22の用途などに応じて適宜決定されればよい。
(5)上述の実施形態では図4に示すように、空調ユニット10が有する電気部品32、36、38、142の一部分が中間空間22a内に配置されているが、その電気部品32、36、38、142の全部が中間空間22a内に配置されていても差し支えない。
(6)上述の実施形態では図2に示すように、中間空間形成壁22は通風路形成部20の第2形成部202と一体成形されたものであるが、その中間空間形成壁22がその第2形成部202とは別の部品として構成されたものであっても差し支えない。そのような場合においても、中間空間形成壁22がその第2形成部202に対し、一体成形と同程度またはそれ以上の強度で固定されていれば、中間空間形成壁22が通風路形成部20と一体構成になっていると言える。例えば、その第2形成部202に対する中間空間形成壁22の固定は、溶着またはビス止め等によって行うことができる。
(7)上述の実施形態では図2に示すように、温水配管34、35および導出電線40は、中間空間22aから被貫通隔壁821を貫通して車室外空間87へ導出されているが、これは一例である。例えば、中間空間22aに対し被貫通隔壁821を隔てた反対側にはトランクルームがあってもよい。その場合には、温水配管34、35および導出電線40は、中間空間22aから被貫通隔壁821を貫通してトランクルームへ導出される。
(8)上述の実施形態では図2に示すように、中間空間22aの防塵性等が中間空間形成壁22によって確保され易くなっているが、その中間空間形成壁22の用途は防塵等に限らない。例えば、空調ユニット10が冷房機能を有する場合には、クーラ配管の結露防止、または中間空間22aとケース周囲空間801との間の断熱などを目的として、中間空間形成壁22が設けられていてもよい。
(9)上述の実施形態では図1に示すように、空調ユニット10は車両幅方向DR3へ空調空気を吹き出すように車室80内に設置されているが、その空調ユニット10の向きに限定はない。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、通風路形成部は、車室内へ吹き出される空調空気が流れる通風路を形成する。また、中間空間形成壁は、通風路と車両取付部との間に配置された中間空間を形成する。その中間空間内には、電気部品の少なくとも一部分が配置されている。また、中間空間形成壁は、通風路形成部から車両取付部側へ延設され、且つ中間空間を囲んでいる。
また、第2の観点によれば、車両取付部は、車室内と車室の外とを仕切る内外隔壁の一部である。また、通風路形成部および中間空間形成壁は空調ケースの少なくとも一部を構成する。貫通部品は、車室内のうち空調ケースが占める範囲を除いたケース周囲空間を経ずに、中間空間から車両取付部を貫通して車室の外へ導出される。従って、ケース周囲空間と中間空間とを仕切る中間空間形成壁においてシール構造が、車室外へ貫通部品を導出するために必要とはされない。そのため、空調ユニット10の防塵性、防水性、および防音性の向上を図り易い。また、貫通部品がケース周囲空間に余分なスペースを必要とはせず、省スペース化および部品の簡素化を図ることが可能である。
また、第3の観点によれば、車両取付部は、車室内と車室の外とを仕切る内外隔壁の一部であって、被貫通隔壁を有する。そして、その被貫通隔壁は、中間空間に面し、且つ、その中間空間のうち通風路側とは反対側を覆う。貫通部品は、中間空間から被貫通隔壁を貫通して車室の外へ導出される。従って、上述の第2の観点と同様に、ケース周囲空間を経ずに中間空間から車室の外へ導出される。そのため、上述の第2の観点に基づいて得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、第4の観点によれば、中間空間形成壁は、通風路形成部から車両取付部側へ筒形状を成して延設され、その中間空間形成壁の内側に中間空間を形成している。そして、車両取付部へ固定される複数のユニット取付部は、中間空間形成壁の周方向に相互間隔を空け並んで配置され、且つ中間空間形成壁に一体に固定されている。従って、ユニット取付部を簡素で強度の高い取付構造にすることが可能となる。その結果として、空調ユニットの耐振性の向上および低コスト化を図りやすくなる。
また、第5の観点によれば、通風路形成部は、第1形成部と、中間空間形成壁の軸方向でその中間空間形成壁と第1形成部との間に位置する第2形成部とから構成されている。そして、中間空間形成壁は、第2形成部と一体成形されたものである。従って、通風路形成部の第2形成部を利用して、強度の高い中間空間形成壁を得ることが可能である。
また、第6の観点によれば、中間空間形成壁は、通風路形成部と一体構成になっている。従って、中間空間形成壁と通風路形成部との全体で強度の高い構造を実現することが容易である。
20 通風路形成部
20a 通風路
22 中間空間形成壁
22a 中間空間
32 レジスタ(電気部品)
36 吹出温度センサ(電気部品)
38 センサ電線(電気部品)
80 車室
82 車両取付部
142 ファンモータ(電気部品)

Claims (6)

  1. 車室(80)の一部を形成する所定の車両取付部(82)に取り付けられ、前記車室内に配置され、且つ、該車室内の空調を行う空調ユニットであって、
    前記車室内へ吹き出される空調空気が流れる通風路(20a)を形成する通風路形成部(20)と、
    前記通風路と前記車両取付部との間に配置された中間空間(22a)を形成する中間空間形成壁(22)と、
    電気部品(32、36、38、142)とを備え、
    前記中間空間内には、前記電気部品の少なくとも一部分が配置されており、
    前記中間空間形成壁は、前記通風路形成部から前記車両取付部側へ延設され、且つ前記中間空間を囲んでいる空調ユニット。
  2. 貫通部品(34、35、40)を備え、
    前記車両取付部は、前記車室内と該車室の外とを仕切る内外隔壁(85)の一部であり、
    前記通風路形成部および前記中間空間形成壁は空調ケース(12)の少なくとも一部を構成し、
    前記貫通部品は、前記車室内のうち前記空調ケースが占める範囲を除いたケース周囲空間(801)を経ずに、前記中間空間から前記車両取付部を貫通して前記車室の外へ導出される請求項1に記載の空調ユニット。
  3. 貫通部品(34、35、40)を備え、
    前記車両取付部は、前記車室内と該車室の外とを仕切る内外隔壁(85)の一部であって、被貫通隔壁(821)を有し、
    該被貫通隔壁は、前記中間空間に面し、且つ、該中間空間のうち前記通風路側とは反対側を覆い、
    前記貫通部品は、前記中間空間から前記被貫通隔壁を貫通して前記車室の外へ導出される請求項1に記載の空調ユニット。
  4. 前記車両取付部へ固定される複数のユニット取付部(26)を備え、
    前記中間空間形成壁は、前記通風路形成部から前記車両取付部側へ筒形状を成して延設され、該中間空間形成壁の内側に前記中間空間を形成しており、
    前記複数のユニット取付部は、前記中間空間形成壁の周方向(DRr)に相互間隔を空け並んで配置され、且つ前記中間空間形成壁に一体に固定されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調ユニット。
  5. 前記通風路形成部は、第1形成部(201)と、前記中間空間形成壁の軸方向(DRa)で該中間空間形成壁と前記第1形成部との間に位置する第2形成部(202)とから構成されており、
    前記中間空間形成壁は、前記第2形成部と一体成形されたものである請求項4に記載の空調ユニット。
  6. 前記中間空間形成壁は、前記通風路形成部と一体構成になっている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調ユニット。
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