JP2018069549A - 造形材料の製造方法、造形材料、3次元造形方法および3次元造形装置 - Google Patents
造形材料の製造方法、造形材料、3次元造形方法および3次元造形装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】セラミックス造形物を3次元造形にて高精度に製造するための材料を提供する。【解決手段】3次元造形に用いられる造形材料7の製造方法は、セラミックス微粒子72を液状の樹脂中に分散させる工程と、当該分散工程にて得られた混合物を硬化させる工程と、当該硬化工程にて得られた硬化物を、セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい粒子(すなわち、造形粒子71)に粉砕して造形材料7を得る工程とを備える。これにより、セラミックス造形物を3次元造形にて高精度に製造するための材料を提供することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、3次元造形に用いられる造形材料、および、当該造形材料を用いた3次元造形に関する。
近年、金属造形物の製造方法の1つとして、3次元造形を利用する方法が知られている。例えば、特許文献1では、金属粉末をナイロン樹脂で被覆したものと、フェノール樹脂粉末との複合粉末を積層し、レーザ照射により成形体を造形し、その後、成形体の脱脂および溶浸を行う選択的レーザ焼結間接法が提案されている。
一方、セラミックス造形物の製造方法としては、従来、セラミックスを水等に溶かした原料を型に流し入れて成形し、脱脂および焼結する技術が知られている。特許文献2では、造形テーブル上に形成された金属やセラミックス等の粉体材料の層に、当該粉体材料を結合させるバインダ液を供給し、バインダ液が供給された部分の粉体材料を結合させることを繰り返して成形体を形成する技術が開示されている。また、特許文献3では、セラミック粉末およびバインダを含むセラミック成形体を脱脂および焼結してセラミック焼結体を製造する際に、脱脂および焼結による軟化・収縮過程でセラミック成形体に生じる異常な変形を抑制するための技術が提案されている。
ところで、特許文献2のような3次元造形では、造形テーブル上に粉体材料の層を形成する際に、造形テーブル上に供給された粉体材料をスキージ等により平らにする必要がある。しかしながら、粉体材料の粒子が小さいと、スキージ等により均しても粒子が凝集して平らにならず、層表面に凹凸が生じることがある。したがって、粉体材料の粒径をある程度以上小さくすることができないため、成形品の形状精度の向上に限界がある。また、セラミックス造形物を製造する際には、上述のように、脱脂および焼結による収縮誤差が生じるため、形状精度がさらに低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、セラミックス造形物を3次元造形にて高精度に製造するための材料を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、3次元造形に用いられる造形材料の製造方法であって、a)セラミックスの微粒子を液状の樹脂中に分散させる工程と、b)前記a)工程で得られた混合物を硬化させる工程と、c)前記b)工程で得られた硬化物を、前記微粒子よりも粒径が大きい粒子に粉砕して造形材料を得る工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の造形材料の製造方法であって、前記液状の樹脂が、光硬化性または熱硬化性または常温硬化性を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の造形材料の製造方法であって、レーザ回折・散乱法または動的光散乱法による前記微粒子の平均粒径が、25nm以上10μm以下である。
請求項4に記載の発明は、3次元造形に用いられる造形材料であって、セラミックスの微粒子が、前記微粒子よりも粒径が大きい樹脂の粒子中に分散している。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の造形材料であって、レーザ回折・散乱法または動的光散乱法による前記微粒子の平均粒径が、25nm以上10μm以下である。
請求項6に記載の発明は、3次元造形方法であって、d)請求項4または5に記載の造形材料を準備する工程と、e)前記造形材料に指向性エネルギーを照射することにより、前記微粒子を結合させて成形品を形成する工程とを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の3次元造形方法であって、前記e)工程において、前記指向性エネルギーの照射により、前記微粒子を直接焼結させる。
請求項8に記載の発明は、3次元造形装置であって、請求項6または7に記載の3次元造形方法により成形品を形成する。
本発明では、セラミックス造形物を3次元造形にて高精度に製造するための材料を提供することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る造形材料7を示す図である。造形材料7は、後述する3次元造形装置において、セラミックス造形物の3次元造形に用いられる。造形材料7は、粉体であり、複数の造形粒子71の集合である。図1では、一部の造形粒子71のみを示す。造形粒子71は、内部に複数のセラミックスの微粒子72(以下、「セラミックス微粒子72」という。)が分散している粒状の樹脂である。換言すれば、造形材料7では、セラミックス微粒子72が、当該セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい樹脂の造形粒子71中に分散している。さらに換言すれば、造形粒子71は、複数のセラミックス微粒子72と、当該複数のセラミックス微粒子72を保持する樹脂部73とを備える。
セラミックス微粒子72の平均粒径は、好ましくは、25nm以上10μm以下(25×10−9m以上10×10−6m以下)である。より好ましくは、セラミックス微粒子72の平均粒径は、25nm以上1μm以下である。換言すれば、セラミックス微粒子72は、いわゆるナノ粒子であることが好ましい。さらに好ましくは、セラミックス微粒子72の平均粒径は、製造メーカからの入手が容易な50nm以上500nm以下である。セラミックス微粒子72の平均粒径は、例えば、レーザ回折・散乱法または動的光散乱法により求められる。セラミックス微粒子72の平均粒径は、例えば、レーザ回折・散乱法により求められた粒度分布から算出されるメジアン径(d50)である。当該平均粒径は、セラミックス微粒子72の製造メーカが示すものをそのまま採用してもよい。
次に、実際に製造を行った造形材料の例(以下、「製造例」という。)を参照しつつ造形材料7の製造について説明する。図2は、造形材料7の製造の流れを示す図である。まず、セラミックス微粒子72が準備される。また、樹脂部73となる予定の樹脂として、液状の熱硬化性樹脂が準備される。製造例にて使用されたセラミックス微粒子72は、平均粒径が160nmの酸化アルミニウム粒子(大明化学工業株式会社製、商品名「タイミクロン」、品番「TM−DAR」)である。図3は電子顕微鏡にて撮像したセラミックス微粒子72を示す図である。ここでの平均粒径は、レーザ回折・散乱法により求められた粒度分布から算出されるメジアン径(d50)である。
また、製造例にて使用された液状の熱硬化性樹脂は、アクリル系の樹脂(JSR株式会社製、品番「KC1280」)である。液状の樹脂は、有機物を主体とするものであれば様々なものが採用されてよく、例えば光硬化性樹脂であってもよい。
セラミックス微粒子72および熱硬化性樹脂が準備されると、これらの混合が行われる(ステップS11)。混合時間は、例えば実験等に基づいて予め定められており、混合時間の経過により混合が終了すると、液状の樹脂中にセラミックス微粒子72が均一に分散する(ステップS12,S13)。製造例では、まず、セラミックス微粒子72および液状の樹脂が、直径50mm、深さ80mmのプラスチック製容器内に充填される。このときの材料全体の体積に対するセラミックス微粒子72の体積比率は40%である。そして、自転および公転を伴う攪拌・脱泡装置により、いわゆるナノ粒子であるセラミックス微粒子72を均一に単分散させたナノスラリーが得られる。攪拌・脱泡の条件は、例えば、自転は350rpm、公転は1060rpmであり、運転時間は90秒である。
図4は、攪拌脱泡処理後のナノスラリー(すなわち、セラミックス微粒子72および熱硬化性樹脂の混合物)を走査型電子顕微鏡により観察したものである。セラミックス微粒子が接触せずに単独で独立した状態で分散した単分散スラリーになっていることを確認することができる。
ここで、当該混合物に対するセラミックス微粒子72の体積比率は様々に変更可能であるが、体積比率が低ければ後述する3次元造形における造形速度が遅くなる。体積比率の上限は、粒径、粒子間に入り込む溶媒分子の大きさに依存する。すなわち、例えば粒径が理想的に150nmの球体で、溶媒分子の厚さが15nm、各粒子が六方最密格子の格子点上に配置した場合では、約51%の充填率が最大となる。したがって、セラミックス微粒子72と溶媒の条件により充填率の最大値が変化する。ただし、実際にはセラミックス微粒子72は有意な範囲で粒度分布を持っており、理想的な配置に収まることがないため、現実の充填率は理論値とは異なる。
混合が完了すると、いわゆるナノスラリーである上記混合物は、ホットプレート等により約150℃で約30分間加熱される。これにより、セラミックス微粒子72が単分散状態を保ったまま、当該混合物が硬化されて硬化物が形成される(ステップS14)。当該硬化物は、室温まで自然冷却される。液状の樹脂として光硬化性の樹脂が使用される場合は、混合物に紫外線等の光を照射することにより、硬化物が得られる。液状の樹脂は、硬化性を有すればよく、例えば、放置することにより自然に硬化する樹脂であってもよい。
その後、硬化物は、振動式のミル(いわゆる、高速振動試料粉砕機)を用いて粉砕される(ステップS15)。粉砕後の硬化物は、篩を用いて分画される。これにより、セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい造形粒子71の集合である造形材料7が得られる。本製造例では、粉砕後の硬化物は、45μm以上75μm以下(45×10−6m以上75×10−6m以下)の粒度範囲で分画される。
篩上に残留した粒子(すなわち、当該粒度範囲よりも粒径が大きい粗大粒子)は、例えば、上述のミルに戻されて再度粉砕される。また、当該粒度範囲よりも粒径が小さい過粉砕粒子は、例えば、ステップS11においてセラミックス微粒子72と共に液状の樹脂と混合される。
造形粒子71の粒度範囲は、後述する3次元造形装置にて利用可能であれば様々に変更されてよい(後述する他の製造例においても同様)。粒度範囲は、分級に使用する篩の目開きにより定義可能である。硬化物の粉砕により得られる造形粒子71の粒径は、含有するセラミックス微粒子72の粒径よりも大きいのであれば様々に決定されてよい。好ましくは、造形粒子71の粒度範囲は、1μm以上120μm以下(1×10−6m以上120×10−6m以下)の間で適宜決定される。さらに好ましくは、造形粒子71の粒径は、セラミックス微粒子72の粒径の5倍以上である。3次元造形装置にて造形材料7のガス搬送を容易に行うという観点からは、造形粒子71の粒径は、5μm以上120μm以下であることが好ましい。
次に、実際に製造を行った他の造形材料の製造について、図5を参照しつつ説明する。まず、セラミックス微粒子72が準備され、液状の樹脂として、常温硬化性を有する樹脂が準備される。常温硬化性を有する樹脂は、常温(例えば、気温が摂氏15〜35度の環境)にて硬化が自然に進行する樹脂である。
当該製造例にて使用されたセラミックス微粒子72は、平均粒径が200nmのジルコニア粒子(共立マテリアル株式会社製、商品名「KZ−8YF」)である。ここでの平均粒径は、レーザ回折・散乱法により求めた粒度分布から算出されるメジアン径(d50)である。
また、当該製造例では、液状の常温硬化性樹脂として、主剤と硬化剤(いわゆる、触媒)とを混合することにより常温にて硬化が進行する多成分型樹脂(いわゆる、2液性樹脂)が利用される。当該2液性樹脂は、常温および常温よりもある程度高い温度範囲(例えば、常温以上かつ常温よりも約10度高い温度以下の温度範囲)において、温度上昇により硬化が促進される。当該製造例にて使用された具体的な樹脂は、ポリエステル系の2液性樹脂(丸本ストルアス株式会社製、商品名「冷間埋込樹脂 No. 105」)である。常温硬化性樹脂としては、有機物を主体とするものであれば様々なものが使用されてよく、アクリル系樹脂やエポキシ系樹脂が使用されてもよい。また、常温硬化性樹脂として、湿気硬化型樹脂や溶剤揮散型樹脂が使用されてもよい。
当該製造例では、まず、常温硬化性樹脂の主剤と硬化剤とが、容器内にて混合されて攪拌されることにより、常温硬化性を有する液状の樹脂が生成される(ステップS21)。液状の樹脂の温度は、例えば、約32度(℃)である。当該液状の樹脂中では、主剤と硬化剤とがおよそ均等に混合されており、樹脂の硬化が開始される。主剤と硬化剤との混合物の攪拌は、例えば、直径50mm、深さ80mmのプラスチック製容器内において攪拌棒を利用して手動で行われる。
続いて、セラミックス微粒子72と、ステップS21にて生成された液状の樹脂とが混合され、セラミックス微粒子72が液状の樹脂中に分散される(ステップS22)。図6は、ステップS22の詳細な流れを示す図である。ステップS22は、図6に示すステップS221〜S223を備える。ステップS22では、まず、上記容器内の常温硬化性を有する液状の樹脂に、セラミックス微粒子72が添加されて中間物質が得られる。中間物質に含まれるセラミックス微粒子72の割合は、例えば、約40体積%である。そして、容器内の中間物質が、予め定められた単位攪拌時間だけ攪拌される(ステップS221)。
ステップS221における中間物質の攪拌は、例えば、自転および公転を伴う攪拌・脱泡装置により行われる。攪拌・脱泡装置における攪拌・脱泡の条件は、自転は350rpm、公転は1060rpmである。また、単位攪拌時間は、例えば、30秒である。ステップS221では、中間物質の温度が、微粒子の摩擦や攪拌・脱泡装置等に起因する熱により上昇する。ステップS221終了後の中間物質の温度は、例えば、約45〜50度である。ステップS221の実行中も、中間物質中の常温硬化性樹脂の硬化は進行し、温度上昇により促進される。
ステップS221が終了すると、中間物質が収容された容器が攪拌・脱泡装置から取り出され、中間物質が冷却される(ステップS222)。ステップS222では、中間物質は、例えば、常温よりも低温の冷媒により冷却される。当該製造例では、中間物質が収容された容器を常温よりも低温の流水または氷に接触させることにより、中間物質の急速冷却が行われる。換言すれば、中間物質は、常温よりも低温の流水または氷に、容器を介して間接的に接触する。これにより、中間物質中の常温硬化性樹脂の硬化が抑制される。
ステップS222における中間物質の冷却は、例えば、中間物質の温度が、予め定められた攪拌再開温度になるまで行われる。攪拌再開温度は、例えば、常温よりも約10度高い温度以下の温度であり、具体的には約40〜45度である。ステップS222における中間物質の冷却は、例えば、予め定められた冷却時間だけ行われてもよい。冷却時間は、例えば、約60秒である。
ステップS222が終了すると、液状の樹脂へのセラミックス微粒子72の添加以降に行われた中間物質の攪拌時間の合計(以下、「合計攪拌時間」という。)が、予め定められた必要攪拌時間と比較される(ステップS223)。必要攪拌時間は、単位攪拌時間よりも長い。必要攪拌時間は、例えば、600秒である。そして、合計攪拌時間が必要攪拌時間未満である場合、ステップS221に戻り、中間物質の単位攪拌時間の攪拌、および、攪拌後の中間物質の冷却(ステップS221,S222)が行われる。
ステップS22では、中間物質の合計攪拌時間が必要攪拌時間以上となるまで、ステップS221〜S223が繰り返される。これにより、いわゆるナノ粒子であるセラミックス微粒子72を均等に単分散させたナノスラリーが得られる。必要攪拌時間は、例えば、実験に基づいて定められる。ナノスラリー中のセラミックス微粒子72の体積比率は様々に変更可能である。
ステップS22にて生成された混合物であるナノスラリーは、容器から取り出される。ナノスラリー中では、常温硬化性樹脂の硬化がある程度進行しており、ナノスラリーは柔らかい餅状となっている。したがって、容器内のナノスラリーを一体的に扱うことができ、容器からのナノスラリーの取り出しを容易に行うことができる。また、ナノスラリーの取り出しの際に、ナノスラリーの一部が容器内に付着して残留することを防止(または抑制)することができるため、造形材料の歩留まりを向上することもできる。
容器から取り出されたナノスラリーは、例えば、パラフィン紙上にて薄く伸ばされて成形される。そして、時間経過に従って常温硬化性樹脂が硬化することにより、ナノスラリーがセラミックス微粒子72の単分散状態を保ったまま硬化物となる(ステップS23)。図7は、当該硬化物の断面を走査型電子顕微鏡により観察したものである。図7から、当該硬化物では、セラミックス微粒子72が互いに接触せずに単独で独立した状態で分散した単分散状態になっていることを確認することができる。
上述の硬化物(すなわち、ステップS22で得られた混合物が硬化した硬化物)は、例えば、手動破砕機や振動式のミルを用いて粉砕される(ステップS24)。粉砕後の硬化物は、篩を用いて分画される。これにより、セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい造形粒子71の集合である造形材料7が得られる。本製造例では、粉砕後の硬化物は、予め定められた目標粒度範囲である45μm以上106μm未満(45×10−6m以上106×10−6m未満)の粒度範囲で分画される。
篩上に残留した粒子(すなわち、当該粒度範囲よりも粒径が大きい粗大粒子)は、例えば、上述のミルに戻されて再度粉砕される。また、当該粒度範囲よりも粒径が小さい過粉砕粒子は、例えば、ステップS22においてセラミックス微粒子72と共に液状の樹脂と混合される。
造形材料7では、セラミックス微粒子72の材料は、上述の2つの製造例には限定されず、様々に変更されてよい。例えば、セラミックス微粒子72の材料として、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、ムライト(Al2O3・SiO2)、酸化ジルコニウム、ジルコン(ZrO2・SiO2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、ステアタイト(MgO・SiO2)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化銅、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化銀、酸化コバルト、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化バリウム、等を含む酸化物および複合酸化物群;窒化アルミニウム、窒化ケイ素、等を含む窒化物群;炭化ケイ素等を含む炭化物群;WC/C、WC/Ni、WC/CrC/Ni、WC/Cr/Co、CrC/NiCr、サイアロン(SiN4・Al2O3)等を含むサーメット群の中から選択された一種または複数種が利用可能である。
また、造形材料7の製造に利用される液状の樹脂は、有機物を主体とするものであれば様々なものが採用されてよい。当該液状の樹脂は、熱硬化性、光硬化性および常温硬化性以外の硬化性樹脂であってもよい。硬化性樹脂としては様々なものが利用可能である。例えば、フェノール、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド、ポリアミノビスマレイミド、カゼイン樹脂、フラン樹脂、ウレタン樹脂等を含む熱硬化性プラスチック群の中から選択された一種または複数種が利用可能である。
図8は、上述の造形材料7を用いて3次元造形を行う3次元造形装置の一例を示す図である。図8に示す3次元造形装置5では、いわゆる粉末積層造形法(パウダーベッド法ともいう。)により3次元造形が行われる。図9は、3次元造形装置5による3次元造形の流れを示す図である。
図8に示すように、3次元造形装置5は、ステージ51と、材料供給部52と、層形成部53と、照射部54とを備える。材料供給部52は、ステージ51の図中の左右両側に配置される材料カートリッジである。材料供給部52は、内部に収容されている造形材料7を上方へと突出させることにより、突出した部位の造形材料7を層形成部53へと供給する。
層形成部53は、材料供給部52から供給された造形材料7を均し拡げることにより、ステージ51上に造形材料7の層を形成する。層形成部53は、スキージ531と、スキージ移動機構532と、スキージ昇降機構533とを備える。スキージ531は、ステージ51の上方に配置される。スキージ531は、紙面に垂直な方向(以下、「軸方向」という。)に延びる略円柱状のローラスキージである。スキージ531は、軸方向に延びる中心軸を中心として回転可能である。スキージ移動機構532は、スキージ531を図中の左右方向に移動する。スキージ昇降機構533は、スキージ531の上下方向の位置を変更することにより、スキージ531の下端とステージ51の上面との間の上下方向の距離を変更する。なお、スキージ531の形状は様々に変更されてよい。例えば、層形成部53では、ブレード状のスキージ531が利用されてもよい。
照射部54は、ステージ51上の造形材料7の層に指向性エネルギーを照射する。図8に示す例では、照射部54から造形材料7に照射される指向性エネルギーは、レーザ光である。照射部54は、例えば、レーザ光を造形材料7の層上にて2次元に走査するスキャナである。照射部54としては、例えば、2軸式のガルバノスキャナが利用される。
図8に示す例では、照射部54は、光源541と、反射部542と、照射制御部543とを備える。光源541は、反射部542に向けてレーザ光を出射する。反射部542は、2つのミラー544と、2つのモータ545とを備える。光源541からのレーザ光は、反射部542の2つのミラー544により反射されてステージ51上の造形材料7の層へと導かれる。2つのモータ545は、照射制御部543により制御され、2つのミラー544の角度を互いに独立して変更する。これにより、光源541からのレーザ光が、造形材料7の層上にて2次元に走査される。
3次元造形装置5による造形では、まず、上述の造形材料7が準備される(ステップS31)。造形材料7は、例えば、上述の図2または図5に示す製造方法、あるいは、他の製造方法により製造される。続いて、ステップS31にて準備された造形材料7が、材料供給部52により供給される。次に、層形成部53のスキージ531が、スキージ531の下端とステージ51の上面との間の上下方向の距離を一定に保ちつつ、ステージ51の上方にて図8中の左右方向に移動することにより、造形材料7がステージ51上にて均し拡げられる。これにより、所望の厚さの造形材料7の層がステージ51上に形成される(ステップS32)。造形材料7を構成する造形粒子71の粒径は、セラミックス微粒子72の粒径よりも大きいため、スキージ531により均された後に凝集することが防止または抑制される。その結果、造形材料7の層の表面に凹凸が生じることを防止または抑制することができる。
造形材料7の層が形成されると、照射部54の照射制御部543により光源541および反射部542が制御される。これにより、光源541からのレーザ光の出射が開始されるとともに、反射部542の2つのミラー544の向きが変更され、造形材料7の層上にてレーザ光が走査される。照射制御部543による制御は、3次元造形装置5にて造形される予定の成形品を上下方向に関して一定の厚さ毎にスライスした際の断面形状を示すデータ(以下、「断面データ」という。)に基づいて行われる。
このように、造形材料7の層のうち断面データに対応する領域において、造形材料7にレーザ光が照射されることにより、当該領域に存在する複数の造形粒子71中のセラミックス微粒子72が結合される(ステップS33)。具体的には、当該領域に存在する複数の造形粒子71の樹脂部73が蒸発し、当該複数の造形粒子71中のセラミックス微粒子72同士が直接焼結する。直接焼結とは、複数のセラミックス微粒子72が、樹脂等の結合材を間に介在させることなく、直接的に接触した状態で焼成されて結合することを意味する。これにより、造形材料7の層中に、セラミックスにより形成された成形品の一部(以下、「ブロック体」という。)が形成される。
造形材料7の1つの層に対するレーザ光の照射が終了すると、成形品全体の形成が終了したか否かが確認される(ステップS34)。成形品の形成が終了していない場合、スキージ531が上方へと移動して、スキージ531の下端とステージ51の上面との間の上下方向の距離が調整される。そして、ステップS32に戻り、材料供給部52により新たな造形材料7が供給され、スキージ531により当該造形材料7が均し拡げられることにより、上述の造形材料7の層上に次の造形材料7の層が形成される(ステップS32)。続いて、当該次の層に対応する断面データに基づいて、照射部54から造形材料7の層にレーザ光が照射される。これにより、当該断面データに対応する領域において、複数の造形粒子71中のセラミックス微粒子72が結合(本実施の形態では、直接焼結)され、ブロック体が形成される(ステップS33)。また、上下に重なる層中のブロック体同士も結合される。
3次元造形装置5では、成形品全体の形成が終了するまで、ステップS32〜S34が繰り返される。そして、ステージ51上に積層された造形材料7中から成形品が取り出される。成形品は、セラミックス微粒子72を直接焼結させた3次元造形物であり、脱脂処理および焼成処理は不要である。成形品には、必要に応じて角部等の切削処理や研磨処理が施される。これにより、3次元造形物の完成品が得られる。
なお、図8に示す3次元造形装置5では、照射部54から造形材料7に照射される指向性エネルギーは、レーザ光には限定されず、例えば電子ビームであってもよい。また、照射部54は、ガルバノスキャナには限定されず、造形材料7上における指向性エネルギーの照射位置を変更可能な他の構成であってもよい。さらには、3次元造形装置5では、必ずしも照射部54が指向性エネルギーの照射位置を変更する構造を備える必要はなく、例えば、ステージ51が水平に移動することにより、照射部54からの指向性エネルギーの照射位置が造形材料7上にて相対的に移動されてもよい。
図10は、上述の造形材料7を用いて3次元造形を行う3次元造形装置の他の例を示す図である。図10に示す3次元造形装置6では、いわゆる指向性エネルギー堆積法により3次元造形が行われる。図11は、3次元造形装置6による造形の流れを示す図である。
図10に示すように、3次元造形装置6は、ステージ61と、ヘッド62と、ヘッド移動機構63と、移動制御部64とを備える。ヘッド62は、ステージ61の上方に配置される。ヘッド移動機構63は、ヘッド62を水平に、および、上下に移動する。
ヘッド62は、ステージ61に向けて造形材料7を供給するとともに、当該造形材料7に指向性エネルギーを照射する。具体的には、ヘッド62では、材料供給源65からヘッド62へとキャリアガスと共にガス搬送される造形材料7が、ヘッド62の下端からステージ61に向けて供給される。上述のように、造形材料7を構成する造形粒子71の粒径は、セラミックス微粒子72の粒径よりも大きいため、材料供給源65とヘッド62とを接続する搬送チューブ内、および、ヘッド62内で造形粒子71が凝集することを防止または抑制することができる。その結果、当該搬送チューブおよびヘッド62が閉塞をきたすことを防止または抑制することができる。また、図示省略の光源からヘッド62へと導かれた指向性エネルギーは、造形材料7の供給と並行して、ヘッド62の下端からステージ61に向けて出射される。図10に示す例では、ヘッド62から造形材料7に照射される指向性エネルギーは、レーザ光である。図10では、レーザ光の光軸を一点鎖線にて示し、造形材料7の移動経路を破線にて示す。
3次元造形装置6による造形では、まず、上述の造形材料7が準備される(ステップS41)。造形材料7は、例えば、上述の図2または図5に示す製造方法、あるいは、他の製造方法により製造される。続いて、ステップS41にて準備された造形材料7が、ヘッド62からステージ61上へと供給される(ステップS42)。また、ステップS42と並行して、ヘッド62から供給されてステージ61に到達する造形材料7(すなわち、複数の造形粒子71)にヘッド62からレーザ光が照射されることにより、複数の造形粒子71中のセラミックス微粒子72が結合される(ステップS43)。具体的には、当該複数の造形粒子71の樹脂部73が蒸発し、当該複数の造形粒子71中のセラミックス微粒子72同士が直接焼結する。
そして、成形品の断面データに基づいてヘッド移動機構63が移動制御部64により制御されることにより、ヘッド62が、造形材料7の供給およびレーザ光の照射(ステップS42,S43)を行いつつ、断面データに対応する領域の上方を移動する。これにより、セラミックスにより形成された成形品の一部(すなわち、ブロック体)がステージ61上に形成される。3次元造形装置6では、ヘッド62の上下方向の位置を変更しつつ各断面データについてステップS42およびステップS43が連続して行われることにより、成形品が形成される。成形品は、セラミックス微粒子72を直接焼結させた3次元造形物であり、脱脂処理および焼成処理は不要である。成形品には、必要に応じて角部等の切削処理や研磨処理が施される。これにより、3次元造形物の完成品が得られる。
なお、図10に示す3次元造形装置6では、ヘッド62から造形材料7に照射される指向性エネルギーは、レーザ光には限定されず、例えば電子ビームであってもよい。3次元造形装置6では、ヘッド62を移動することなく、ヘッド62からの造形材料7の供給位置および指向性エネルギーの照射位置が変更可能とされてもよい。また、ヘッド移動機構63が省略され、ステージ61が水平に移動することにより、ヘッド62からの造形材料7の供給位置および指向性エネルギーの照射位置が相対的に移動されてもよい。ヘッド62の構造は様々に変更されてよい。例えば、ステージ61上に造形材料7を供給する材料供給部と、造形材料7に指向性エネルギーを照射する照射部とは、別々の構成であってもよい。
以上に説明したように、造形材料7では、セラミックスの微粒子(すなわち、セラミックス微粒子72)が、セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい樹脂の粒子中に分散している。当該造形材料7を用いることにより、従来、装置内におけるガス搬送等が困難であった粒径の小さい(例えば、ナノ微粒子と呼ばれる)セラミックス微粒子72を利用して、3次元造形物を容易に製造することができる。その結果、セラミックス造形物を3次元造形により高精度に製造することができる。
上述のように、レーザ回折・散乱法または動的光散乱法によるセラミックス微粒子72の平均粒径は、25nm以上10μm以下である。このように、セラミックス微粒子72の平均粒径を小さくすることにより、セラミックス造形物の形状精度を向上することができる。
図8および図10に例示する3次元造形装置5,6において行われる3次元造形方法は、上述の造形材料7を準備する工程(ステップS31,41)と、当該造形材料7に指向性エネルギーを照射することにより、セラミックス微粒子72を結合させて成形品を形成する工程(ステップS32〜S34,S42〜S43)とを備える。上述のように、セラミックス微粒子72の粒径は小さいため、指向性エネルギーの有効照射領域(すなわち、指向性エネルギーの照射領域のうち、セラミックス微粒子72の結合に利用される領域)に含まれるセラミックス微粒子72の数を多くすることができる。換言すれば、3次元造形装置5,6の解像度を増大させることができる。その結果、セラミックス造形物を3次元造形により高精度に製造することができる。
また、当該3次元造形方法では、上述のセラミックス微粒子72を結合させて成形品を形成する工程(ステップS32〜S34,S42〜S43)において、指向性エネルギーの照射により、セラミックス微粒子72を直接焼結させる。これにより、3次元造形装置5,6にて得られた成形品に対し、後工程において脱脂処理および焼成処理を施す必要がなくなるため、セラミックス造形物の製造を簡素化することができる。また、後工程の焼成処理における成形品の収縮誤差等を考慮する必要がないため、セラミックス造形物の形状精度を向上することができる。
上述の3次元造形に用いられる造形材料7の製造方法は、セラミックス微粒子72を液状の樹脂中に分散させる工程(ステップS11〜S13,S22)と、当該分散工程にて得られた混合物を硬化させる工程(ステップS14,S23)と、当該硬化工程にて得られた硬化物を、セラミックス微粒子72よりも粒径が大きい粒子(すなわち、造形粒子71)に粉砕して造形材料7を得る工程(ステップS15,S24)とを備える。これにより、セラミックス造形物を3次元造形にて高精度に製造するための材料を提供することができる。
当該製造方法にて利用される液状の樹脂は、光硬化性または熱硬化性または常温硬化性を有する。これにより、所望の分散状態(例えば、単分散状態)にてセラミックス微粒子72が分散している液状の樹脂を、当該分散状態を維持したまま速やかに硬化させることができる。その結果、造形材料7中のセラミックス微粒子72の所望の分散状態を容易に実現することができる。
上述のように、レーザ回折・散乱法または動的光散乱法によるセラミックス微粒子72の平均粒径は、25nm以上10μm以下である。これにより、樹脂中のセラミックス微粒子72の所望の分散状態(例えば、単分散状態)を好適に維持することができる。
上述の造形材料7およびその製造方法、3次元造形方法並びに3次元造形装置5,6では、様々な変更が可能である。
例えば、3次元造形装置5,6では、ステップS33,S43において、必ずしもセラミックス微粒子72を直接焼結させる必要はなく、セラミックス微粒子72を結合させればよい。例えば、ステップS33,S43における指向性エネルギーの照射により、セラミックス微粒子72が樹脂等の結合材を間に介在させた状態で結合されてもよい。この場合、得られた成形品(いわゆる、グリーン体)に対して、後工程において脱脂処理および焼成処理が行われることにより、セラミックス造形物が形成される。
造形材料7は、3次元造形装置5における粉末積層造形法、および、3次元造形装置6における指向性エネルギー堆積法以外の方法により行われる3次元造形に利用されてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
5,6 3次元造形装置
7 造形材料
71 造形粒子
72 セラミックス微粒子
S11〜S15,S21〜S24,S31〜S34,S41〜S43,S221〜S223 ステップ
7 造形材料
71 造形粒子
72 セラミックス微粒子
S11〜S15,S21〜S24,S31〜S34,S41〜S43,S221〜S223 ステップ
Claims (8)
- 3次元造形に用いられる造形材料の製造方法であって、
a)セラミックスの微粒子を液状の樹脂中に分散させる工程と、
b)前記a)工程で得られた混合物を硬化させる工程と、
c)前記b)工程で得られた硬化物を、前記微粒子よりも粒径が大きい粒子に粉砕して造形材料を得る工程と、
を備えることを特徴とする造形材料の製造方法。 - 請求項1に記載の造形材料の製造方法であって、
前記液状の樹脂が、光硬化性または熱硬化性または常温硬化性を有することを特徴とする造形材料の製造方法。 - 請求項1または2に記載の造形材料の製造方法であって、
レーザ回折・散乱法または動的光散乱法による前記微粒子の平均粒径が、25nm以上10μm以下であることを特徴とする造形材料の製造方法。 - 3次元造形に用いられる造形材料であって、
セラミックスの微粒子が、前記微粒子よりも粒径が大きい樹脂の粒子中に分散していることを特徴とする造形材料。 - 請求項4に記載の造形材料であって、
レーザ回折・散乱法または動的光散乱法による前記微粒子の平均粒径が、25nm以上10μm以下であることを特徴とする造形材料。 - 3次元造形方法であって、
d)請求項4または5に記載の造形材料を準備する工程と、
e)前記造形材料に指向性エネルギーを照射することにより、前記微粒子を結合させて成形品を形成する工程と、
を備えることを特徴とする3次元造形方法。 - 請求項6に記載の3次元造形方法であって、
前記e)工程において、前記指向性エネルギーの照射により、前記微粒子を直接焼結させることを特徴とする3次元造形方法。 - 3次元造形装置であって、
請求項6または7に記載の3次元造形方法により成形品を形成することを特徴とする3次元造形装置。
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