JP2018069311A - 円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステム - Google Patents
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Abstract
Description
従来は、人による手作業でこのバリを除去していた。円柱形鋼片の場合バリ形状が円弧状であり、ワークそれぞれの形状(太さ)に対応させたバリ取り装置を構成するのが困難であったからである。
特に、円柱形鋼片は搬送中に転がりながら進む為、バリの位置が常に変化する。このため、バリ取り装置はバリの位置がどこにあっても対応できるものでなければならない。
すなわち、丸ビレットをガス切断すると、常に切断端面の下方にバリが発生することに着目し、切断端面に文字や回転角度検知用マークを所定方向(例えば水平方向)マーキングしておき(特許文献1の図3(b)参照)、搬送ローラにて搬送する前に、マーキング文字や回転角度検知用マークを画像処理装置にて読み取り、読み取ったマーキング文字や回転角度検知用マークを、特許文献1の図5に示すように、制御装置18に出力する。
そして、上記のように丸ビレット1を搬送した後、丸ビレット1の切断端面に発生したバリ1aを、チッピング3aを備えたバリ取り装置3によって掻き取るというものである(特許文献1の図4参照)。
さらに、特許文献1の図4に示すようなチッピング3aを備えたバリ取り装置3によってバリを除去する場合、バリ1aの発生する範囲が広いと取り残しが生ずるおそれがある。
この製品を含め、一般に、揺動式の場合はバリ取り刃物は形状が平面的であるため、丸ビレット等の円柱形鋼片のバリ取りには適していない。円柱形鋼片の切断端面は円形であり、バリは端面の周に沿って曲面状に形成されるから、円柱形鋼片が静止した状態でバリ取り刃物を揺動させてバリを掻き取っても、取り残しが生ずるからである。このため、いずれの場合も、バリの取り残しは避けられない。
ここで、円柱形鋼片保持装置10は、円柱形鋼片100を下から保持する円柱形鋼片保持ユニット11と、円柱形鋼片100を上から押さえつける上部押さえユニット12とから構成される。
図2(A1)及び(A2)において、上部押さえユニット12は、円柱形鋼片100を上側から2箇所で支える一対のピンチローラ121と、ピンチローラ121を上下に昇降させる昇降部122を備えている。昇降部122は、油圧シリンダ又はエアシリンダ(空気圧シリンダ)等のアクチュエータが利用できる。なお、昇降部122の上側は所定の場所(例えば天井など)に固定されている。
また、参照符号114で示すのは、保持ローラ111に回転力を与えるための駆動モータである。保持ローラ111と駆動モータ114との接続は、例えばベルトや歯車等適宜選択できる。
なお、後述の図3(A)に示すように、円柱形鋼片保持装置10を2台横に並べて円柱形鋼片保持回転システムを構成した場合は、駆動モータ114は少なくとも一方の円柱形鋼片保持装置10が備えていればよい。
バリ取り装置20は、例えば、ドイツ国BWG社の商品名「CLEANEDGE」という揺動掻き取り式バリ取り装置が利用可能である。
図3(A)はバリ取り装置20の平面図を示している。バリ取り装置20は、バリ取り刃物21が接続されたアーム22と、アーム22を左右に振動させ、上下に昇降させるアーム振動昇降駆動部23を備えている。また、(B)は(A)図においてA−A’線で切断した場合のアーム振動昇降駆動部23の側から見た断面図(正面図)である。
図4(A)に示すように、円柱形鋼片バリ取りシステムは、搬送ローラ30の間の4箇所に円柱形鋼片保持装置10が配置されるとともに、所定の位置(図では4箇所並んだ円柱形鋼片保持装置10の2番目と3番目の間)にバリ取り装置20が設置される。なお、参照符号31で示すのは、搬送ローラ30の回転を駆動するモータである。
まず、図の右側から矢印方向に搬送されてきた円柱形鋼片100は、4台ある円柱形鋼片保持装置10のうちの右側の2台によって保持され、バリ取り装置20によってトップ側のバリが除去される。
なお、4台ある円柱形鋼片保持装置10のうちの右側の2台のいずれかには、駆動モータ114が備えられており、同様に、左側の2台のいずれかにも駆動モータ114が備えられている。
図5は、円柱形鋼片100が、バリ取り位置(図4(A)の点線で示した位置)へ搬入されて搬送が停止した時の状態を示したものである。図5(A)は、図2(A1)(B1)と同様に、円柱形鋼片保持装置10を正面から見た図であり、図5(B)は、図2(A2)(B2)と同様に、円柱形鋼片保持装置10を右側面から見た図である。なお、円柱形鋼片100は実際には2台の円柱形鋼片保持装置10によって同時に保持されるが、同じ動作であるため、片方の円柱形鋼片保持装置10の動作についてのみ説明する。
保持ローラ111が円柱形鋼片100に当接する過程で一対のガイドローラ112が左右に開き、その結果、円柱形鋼片100を3点で保持する。ガイドローラ112はバネ113によって内側に押さえつけられるので、円柱形鋼片は安定する。
図7において、円柱形鋼片保持ユニット11の昇降部115が停止後(すなわち、円柱形鋼片100が作業レベルの高さに到達したことを意味する。)、上部押さえユニット12の昇降部122は、ピンチローラ121を矢印Bの方向に下降させて、円柱形鋼片100を上側からクランプする。この結果、円柱形鋼片100は、保持ローラ111(1箇所)、ガイドローラ112(2箇所)及びピンチローラ121(2箇所)の計5箇所で保持されることになる。
図8に基づいて、バリ取り装置20によるバリ取り作業について説明する。ピンチローラ121で円柱形鋼片100をクランプ後、駆動モータ114で保持ローラ111を回転駆動し、円柱形鋼片100を軸を中心として回転させる。
なお、円柱形鋼片の回転速度は適宜調整する。回転は連続でもよいし、所定の角度ずつステップ的に回転させるようにしてもよい。
円柱形鋼片100のサイズ(径)によってバリ取り時間が異なるので、円柱形鋼片100の径に応じた適切な回転数を制御プログラムの中に組み込んでおく必要がある。なお、円柱形鋼片100の径は、例えば、一対のガイドローラ112の開き具合を検出して、円柱形鋼片100の径を算出するようにしてもよい。
さらに、以上説明した各実施形態、動作の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることはもちろんである。
10 円柱形鋼片保持装置
11 上部押さえユニット
12 円柱形鋼片保持ユニット
20 バリ取り装置
21 バリ取り刃物
22 アーム
23 アーム振動昇降駆動部
100 円柱形鋼片
111 保持ローラ
112 ガイドローラ
114 駆動モータ
115 昇降部
121 ピンチローラ
122 昇降部
Claims (4)
- 搬送ローラ上を搬送される円柱形鋼片を前記搬送ローラから浮かせて保持する円柱形鋼片保持装置であって、該円柱形鋼片保持装置は、
前記円柱形鋼片の側面を真下から支える保持ローラと、前記円柱形鋼片を両側から挟み込むように支える一対のガイドローラと、前記保持ローラ及びガイドローラを一体として上下方向に昇降させる第一の昇降部とを備えた円柱形鋼片保持ユニットと、
前記円柱形鋼片保持ユニットによって前記円柱形鋼片を前記搬送ローラから浮かせて保持した状態において、前記円柱形鋼片を上から押さえつける上部押さえユニットとを備えるとともに、
前記上部押さえユニットが、前記円柱形鋼片を上から押さえつける一対のピンチローラと、該ピンチローラを上下方向に昇降させる第二の昇降部とを備えていることを特徴とする円柱形鋼片保持装置。 - 請求項1の円柱形鋼片保持装置を2台、所定の間隔で横に並べて配置した円柱形鋼片保持回転システムであって、
前記2台の円柱形鋼片保持装置のうち、少なくとも一方の円柱形鋼片保持装置に、前記保持ローラに回転力を与える駆動モータを備えたことを特徴とする円柱形鋼片保持回転システム。 - 請求項2の円柱形鋼片保持回転システムと、該円柱形鋼片保持回転システムによって保持されつつ軸方向に回転を与えられている円柱形鋼片のバリを取るバリ取り装置とを備えたことを特徴とする円柱形鋼片バリ取りシステム。
- 前記バリ取り装置が、前記円柱形鋼片のバリを掻き取るバリ取り刃物と、その先端に前記バリ取り刃物が接続されたアームと、該アームを左右に振動させ、上下に昇降させるアーム振動昇降駆動部を備えた揺動掻き取り式バリ取り装置であることを特徴とする請求項3に記載の円柱形鋼片バリ取りシステム。
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CN108422269A (zh) * | 2018-03-02 | 2018-08-21 | 武汉科技大学 | 一种铸坯移动速度精确控制方法 |
CN112589629A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-02 | 衡阳金化高压容器股份有限公司 | 一种全自动钢瓶外壁抛光设备及钢瓶外壁抛光方法 |
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JP2003136206A (ja) * | 2001-11-02 | 2003-05-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法 |
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