JP2003136206A - 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法 - Google Patents

切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法

Info

Publication number
JP2003136206A
JP2003136206A JP2001338240A JP2001338240A JP2003136206A JP 2003136206 A JP2003136206 A JP 2003136206A JP 2001338240 A JP2001338240 A JP 2001338240A JP 2001338240 A JP2001338240 A JP 2001338240A JP 2003136206 A JP2003136206 A JP 2003136206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
round billet
burr
burrs
transfer
turning roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001338240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3587187B2 (ja
Inventor
Keinosuke Mori
啓之輔 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2001338240A priority Critical patent/JP3587187B2/ja
Publication of JP2003136206A publication Critical patent/JP2003136206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3587187B2 publication Critical patent/JP3587187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸ビレット切断時に発生したバリが、バリ取
り装置まで搬送する過程で潰されたり、搬送ローラへ疵
を発生させるのを防止し、その疵が後続の丸ビレットに
転写して表面品質を悪化させないように、バリを上向け
ること。 【解決手段】 丸ビレット1を回転可能に保持するター
ニングローラ21上に保持した丸ビレット1の切断端面
に印字されたマーキング文字4、数字、記号を画像処理
装置11で読み取る。制御装置18は、画像処理装置1
1で読み取ったマーキング文字4、数字、記号を入力さ
れ、これらと丸ビレット1の切断端面に発生したバリ1
a位置との相対位置関係と、予め入力している丸ビレッ
ト径及びターニングローラ径に基づき、バリ1aが上方
に位置するようにターニングローラ21を回転させる回
転駆動装置23に信号を出力する。 【効果】 丸ビレットの切断端面に発生したバリは、必
ず上方に位置できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば連続鋳造し
た丸ビレット鋳片(以下、単に「丸ビレット」とい
う。)を所定長に切断した際に、切断端面の下方に発生
するバリが、バリ取り装置まで搬送する過程で搬送ロー
ラとの衝突で潰れたり、搬送ローラに疵を発生させたり
することを防止すると共に、その疵が後続の丸ビレット
に転写して丸ビレットの表面品質を悪化させることを防
止すべく、丸ビレットの搬送に際し、バリ発生部を常に
上方に位置させるための切断バリ上向け装置、及び、こ
の装置を用いてバリを上向けた状態で丸ビレットを搬送
する方法、並びに、この方法で搬送してきた丸ビレット
のバリを除去する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造された鋳片は、通常、切断効率
の良いガス切断機を使用して鋳込み計画の指示通りの所
定長に切断されるが、ガス切断機は通常プロパンガスと
酸素の混合ガスを吹管より切断炎として放出し、丸ビレ
ットを先端から順に切断するので、ガス切断した場合に
はバリと呼ばれる切断ノロが鋳片の下方に残ることにな
る。このバリは粘りがありこれを除去することは非常に
困難である。
【0003】従って、このバリを極力発生させない方法
として、特開平6−170510号では、切断溶融スラ
グの下端凝集状態を凝固温度以上に保持させつつ、ガス
のジェット気流で流状スラグ状態で下方に放出させるこ
とで、ガス切断の際のバリを未然に防止する方法が提案
されているが、バリを完全に発生させないで切断するこ
とは困難である。
【0004】そこで、特開平7−51823号では、搬
送ライン内に機械式の回転ハンマーを設置し、この回転
ハンマーで鋼材下方のバリを叩き落とす方法が提案され
ている。ブルームやスラブの場合はバリが付着している
部分が水平であるため、このような方式は有効である
が、丸ビレットの場合はバリが付着している部分が円弧
であるため、切断バリはその円弧上の周辺に発生する。
また、丸ビレットの場合、鋳込サイズにより直径が変わ
るのでバリが付着する範囲も変わってくる。その為、こ
の方式ではバリを効果的に除去することができない。
【0005】このような理由から、丸ビレットの切断バ
リを連続鋳造設備内で機械的に素早く除去する装置はあ
まり実用化されておらず、丸ビレットに付着した切断バ
リを除去する場合には、円弧上に付着したバリを片方か
らチッピングの歯のようなもので円弧面に倣わせてそぎ
落としていく方法が一般的に採られている。
【0006】しかしながら、この方式ではスラブやブル
ームのバリを除去する機械を使用した場合よりもバリの
除去に長い時間がかかるので、設置スペース上、コスト
上からも連続鋳造ライン内に設置することは困難であ
る。特に丸ビレットの連続鋳造では、鋳込速度が速く、
また、多ストランド式のものが多いので、各ストランド
毎に設置することはコスト上得策ではない。
【0007】また、最近の丸ビレット鋳造用の連続鋳造
設備では、次工程のシームレスミルといわゆる直結操業
できるように設備的に連続化されているが、連続鋳造設
備とシームレス熱間圧延設備とはその生産能力や生産ス
ケジュールが異なるので、この間にヤードと呼ばれる丸
ビレットを滞在させる設備が設けられている。
【0008】そこで、丸ビレットは切断完了後に一旦ヤ
ード等に搬送し、その後、次の例えばシームレスミルの
圧延スケジュールの指示によって搬送する際にバリを除
去する方法が採られている。次工程への丸ビレットの搬
送は搬送効率のよいローラ方式により行われるのが一般
的であるが、搬送が全て搬送ローラによって行われるの
ではなく、方向転換装置や冷却ゾーンヘの払い出し等は
キッカー等により行われる。従って、キッカー等により
払い出された後は、丸ビレットの回転によりバリの位置
が変動することになる。
【0009】そして、図6に示したように、丸ビレット
1に付着したバリ1aが下向きとなった状態で次のロー
ラ搬送を行った場合は、搬送時にバリ1aが搬送ローラ
2に衝突し、その衝撃で搬送ローラ2に疵が付く。この
疵が積み重なることにより、前記搬送ローラの疵がより
深く、大きくなり、終には搬送時にその疵が丸ビレット
表面に転写されるようになって、丸ビレットの表面品質
を悪化させることになる。また、搬送ローラに付いた疵
はそのままにはできなので手入して疵を除去する必要が
あり、整備コストがかかることにもなる。
【0010】また、次工程(熱間圧延設備等)に供する
際には、丸ビレットに付着したバリを除去した状態で供
給しないと噛み込みミスを発生したり、また、シームレ
スミルの圧延ロールにバリが噛み込み、圧延ロールに疵
を付け、終には製品材料(例えばシームレスパイプ)そ
のものにも疵を発生させることになる。従って、次工程
に供する際には、バリを除去する必要があり、バリ取り
装置でバリを除去することになるが、搬送ローラに衝突
して潰されたバリ1aは、図7に示したように、丸ビレ
ット1の表面に押さえ込まれるので、チッピング3aを
備えたバリ取り装置で除去する際に完全に除去すること
ができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題点に鑑み、特殊なバリ取り装置を設置しなくと
も従来のヤードにおける比較的時間的に余裕のある場所
でバリを除去する従来のチッピング式バリ取り装置を用
いてバリをスムーズに除去することができる様になされ
たものであり、丸ビレット切断時に発生したバリが、バ
リ取り装置まで搬送する過程で搬送ローラとの衝突で潰
されたり、搬送ローラへ疵を発生させることを防止する
と共に、その疵が後続の丸ビレットに転写して丸ビレッ
トの表面品質を悪化させることを防止するための切断バ
リ上向け装置、及び、丸ビレット搬送方法、並びに、丸
ビレットのバリ除去方法を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る切断バリ上向け装置は、ターニン
グローラ上で回転可能に保持された丸ビレットの切断端
面に印字されたマーキング文字、数字、記号を読み取
り、この読み取った前記マーキング文字、数字、記号と
丸ビレットの切断端面に発生したバリ位置との相対位置
関係と、予め入力されている丸ビレット径及びターニン
グローラ径に基づき、前記バリが上方に位置するように
ターニングローラを回転させることとしている。そし
て、このようにすることで、丸ビレットの切断端面に発
生したバリは、必ず上方に位置するようになる。
【0013】また、軸方向の搬送と転送が組み合わさっ
た丸ビレット搬送ラインにおいては、それぞれの転送終
了位置に上記の切断バリ上向け装置を設置すれば、軸方
向の搬送時には必ずバリを上向けて搬送できるようにな
る。
【0014】更に、上記の方法で丸ビレットを搬送した
後、丸ビレットの切断端面に発生したバリをバリ取り装
置によって除去すれば、バリは、搬送ローラと衝突して
潰れ、丸ビレット鋳片の表面に押さえ込まれていないの
で、バリの除去が容易にしかも確実に行なえるようにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】連続鋳造設備においては自動運転
化が進み、最近の設備においてはほとんどが材料の自動
トラッキングが行われている。そして、材料の自動トラ
ッキング、自動搬送のためにビレット一本ごとにビレッ
ト識別用のマーキングが施される。このマーキングはガ
ス切断した直後に、その切断面に施されるので、バリと
マーキング文字(英数字記号等)とは、通常は、角度的
に互いにほぼ水平状態となっている。
【0016】ところで、バリの形状は千差万別で鋳込サ
イズや材質、鋳片温度により発生するバリの大きさや形
状は様々であるが、バリの大きさは数mmから数cm程度で
あるため、画像処理によってバリを直接認識することは
困難である。
【0017】一方、文字読み取り装置は、特開平10−
83432号公報や持開平10−69523号公報にも
記載されているように、ビレット端面に印字されたマー
キング文字がどのような角度状態であっても読み取るこ
とができる。
【0018】従って、前記マーキングを次工程にて画像
処理して読み取った時には、バリの認識は困難ではある
ものの、文字の角度認識が可能であることから、結果的
に文字読み取り時にバリがどのような角度位置にあるの
かが認識できることになる。
【0019】また、キッカー等による払い出し後の転送
終了位置における搬送ローラ間にターニングローラを昇
降可能に設置しておき、前記搬送ローラ上に転送されて
きた丸ビレットの切断端面を画像処理装置で文字認識す
るようにしておけば、搬送する丸ビレットの直径は鋳込
サイズにて、また、ターニングローラの直径も予め判っ
ているので、画像処理装置による角度認識に基づくバリ
の角度位置の認識と共に、上昇して搬送ローラから受け
取った丸ビレットを回転させ、バリを上方に位置させる
ためのターニングローラの回転数(移動量)の演算も可
能になる。
【0020】本発明に係る切断バリ上向け装置は、丸ビ
レットを回転可能に保持するターニングローラと、この
ターニングローラ上に保持された丸ビレットの切断端面
に印字されたマーキング文字、数字、記号を読み取る画
像処理装置と、この画像処理装置で読み取った前記マー
キング文字、数字、記号を入力され、読み取ったマーキ
ング文字、数字、記号と丸ビレットの切断端面に発生し
たバリ位置との相対位置関係と、予め入力されている丸
ビレット径及びターニングローラ径に基づき、前記バリ
が上方に位置するようにターニングローラを回転させる
べくターニングローラの回転駆動装置に信号を出力する
制御装置を備えたものである。
【0021】本発明に係る切断バリ上向け装置によれ
ば、丸ビレットの転送後、バリの位置がどのように変動
した場合でも、確実に上方に位置させることができる。
【0022】従って、軸方向の搬送と転送が組み合わさ
った丸ビレット搬送ラインにおいて、それぞれの転送終
了位置に上記の本発明に係る切断バリ上向け装置を設置
した場合には、軸方向の搬送時には必ずバリを上向けて
搬送できるようになる。これが、本発明に係る丸ビレッ
ト搬送方法である。
【0023】この本発明に係る丸ビレット搬送方法によ
れば、確実にバリが上向いた状態で丸ビレットを次工程
迄搬送できるようになるので、搬送ローラにバリによる
疵が付かず、また丸ビレットそのものにも搬送ローラか
らの転写疵が付かなくなり、丸ビレット表面の性状を良
好に維持できることになる。
【0024】また、上記の本発明に係る丸ビレット搬送
方法で丸ビレットを搬送した後、丸ビレットの切断端面
に発生したバリをバリ取り装置によって除去するように
すれば、バリは、搬送ローラと衝突して潰れ、丸ビレッ
トの表面に押さえ込まれていないので、バリの除去が容
易にしかも確実に行なえるようになる。これが、本発明
に係る丸ビレットのバリ除去方法。
【0025】この本発明に係る丸ビレットのバリ除去方
法によれば、バリが搬送ローラにより押し潰されていな
いためにチッピング方式のバリ取り装置によって容易に
除去することが可能となり、バリのない丸ビレットを次
工程設備に供給できるようになる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図1〜図5に示す実施例に基
づいて説明する。図1は丸ビレットの切断端面への文
字、数字マーキングの例を示した図、図2は画像処理装
置側から見た文字認識の方法を説明した図、図3は本発
明に係る切断バリ上向け装置と本発明方法を説明する
図、図4は本発明に係る丸ビレットのバリ除去方法に使
用するチッピング方式のバリ取り装置の概略説明図、図
5は本発明に係る切断バリ上向け装置の概略構成図であ
る。
【0027】先ず本発明を適用する丸ビレット1の切断
端面に印字するマーキング及びこのマーキングの画像を
認識する装置について説明する。図1に示したように、
丸ビレット1の端面に印字されるマーキング文字4は、
通常どの転炉から出鋼された溶鋼であるのかを区別する
転炉の炉号、及び、鋳造された月を示す数字又は英字、
更に、どのストランドで鋳造されたのかを示すストラン
ドナンバー、及び、そのストランドの何番目の切断材か
を示すビレットナンバーからなっている。
【0028】そして、このマーキング文字4を印字する
際、次工程以降への搬送過程で丸ビレット1がどの角度
に回転しても後述する画像処理装置11によって自動文
字読み取りが可能なように、基準位置(通常は水平位
置)に対しての傾き角度を検出するための回転角度検知
用マーク5又は6a, 6bを、マーキング文字4の上方
又は左右に併せて印字する。
【0029】前記マーキング文字4の左右に印字する回
転角度検知用マーク6a, 6bの大きさが異なるのは水
平位置への変換角度以外に文字の上下関係を認識するた
めである。従って、このマーキング文字4の左右に印字
する回転角度検知用マーク6a, 6bに代えて、マーキ
ング文字4の上方に印字した横線の回転角度検知用マー
ク3の両端位置の角度差及びマーキング文字4の上方に
回転角度検知用マーク3が位置した場合が水平位置であ
るという認識を行うアルゴニズムを画像処理装置11又
はその制御装置が有するならばそれでも可能である。
【0030】つまり、丸ビレット1の切断端面には、丸
ビレット識別用のマーキング文字4以外のマークをも印
字し、その文字、数字の回転角度を画像処理装置11が
正確に認識できるようなマーキングを施せば良い。
【0031】上記のマーキング文字4や回転角度検知用
マーク5及び6a, 6bを切断端面に印字した丸ビレッ
ト1の当該切断端面を、図3(a)や図5に示した画像
処理装置11側から見た場合の文字認識の方法を図2に
順を追って示す。
【0032】先ず、カメラ12で取り込んだ丸ビレット
1の切断端面の画像中における回転角度検知用マーク5
及び6a, 6bから丸ビレット1の角度を認識する。そ
して、それを幾何補正して水平基準位置に変換した後、
二値化処理や濃淡化処理を行い、その後、文字の切り出
しを行って文字認識を行う。
【0033】次に、連続鋳造設備で所定長に切断した丸
ビレット1を、ヤードに搬送し、次工程に搬送する過程
で、丸ビレット1の切断端面に発生したバリ1aを、本
発明に係る切断バリ上向け装置を用いて上向けた後、そ
の状態で軸方向に搬送し、丸ビレット1のバリ1aを除
去する本発明方法を図3を用いて順を追って説明する。
【0034】連続鋳造設備13により鋳込まれた丸ビレ
ット1は、一次トーチのガス切断機14で所定長さに切
断されるが、このガス切断機14による切断の際、図3
(b)に示したように、丸ビレット1の下部のほぼ下円
弧にバリ1aが付着する。そして、切断によりこのバリ
1aが付着した丸ビレット1は次工程のシームレスミル
に直送されるか、或いは、一次的にその間のヤードに保
管される。
【0035】この間の運転を自動で行うためには、丸ビ
レット1の識別及び当該丸ビレット1の位置管理が必要
になることから、切断直後、その切断端面にマーキング
装置15にて、図3(b)に示したように、丸ビレット
1の識別用のマーキング文字4(ビレット情報)が前記
したように印字される。
【0036】この際、前記図2を用いて説明したよう
に、画像処理装置11での読み取り時に丸ビレット1の
回転角度を演算する必要があるので、回転角度検知用マ
ークをマーキング文字4と一緒に印字する。
【0037】マーキングは吹付ノズルを有したペイント
マーキングや溶射マーキング又はステンシルや刻印等い
ずれの方式でも良いが、マーキングされた文字、数字、
記号等が丸ビレット1下部の下円弧部に発生したバリ1
aとの角度的な関係(本実施例では水平関係)が保たれ
るように行う必要がある。
【0038】次に、次工程のヤードに丸ビレット1を搬
送するが、この場合、全ての搬送が搬送ローラによって
行われる訳ではない。通常は、ヤードを有効に使用し、
かつ、所定長さに切断した後の丸ビレット1を連続鋳造
設備13から連続して受け取ることができるように、図
3(a)に示したように、折り返しながら搬送される。
【0039】その場合、その払い出し装置16にはキッ
カー等が用いられ、キッカーにて払い出された丸ビレッ
ト1は、転がされてヤードの冷却ゾーン17に送られ
る。この冷却ゾーン17での搬送には、チェーンコンベ
アやスキッド方式等種々採用されるものの、基本的には
丸ビレット1を転がしながら搬送する場合(転送)と、
転がさず軸方向に搬送する場合に大別される。ただ転送
する設備の方が設備費用が安価であることから、ほとん
どが転送による搬送を採用しているので、マーキング直
後まで丸ビレット1の下部に位置していたバリ1aは、
転送後にはその位置が変動することになる。
【0040】従って、この冷却ゾーン17での冷却後、
シームレス等の熱間圧延設備に丸ビレット1をローラ搬
送する場合に、丸ビレット1のバリ1aが丸ビレット1
の下部に位置した状態で搬送すると、先に従来技術の欄
で説明したような問題が発生するので、搬送ローラ2に
て搬送する前に、すなわち、冷却ゾーン17での転送終
了位置において、カメラ12で取り込んだマーキング文
字4や回転角度検知用マークを画像処理装置11にて読
み取り、読み取ったマーキング文字4や回転角度検知用
マークを、図5に示したように、制御装置18に出力す
る。
【0041】制御装置18では、入力された前記マーキ
ング文字4や回転角度検知用マークからバリ1aの位置
を認識し、前記したように、バリ1aの角度を演算す
る。そして、その角度と、ビジネスコンピュータ19か
ら送られてくる操業情報に基づき、プロセスコンピュー
タ20が認識している丸ビレット1の直径と、予め判っ
ているターニングローラ21の直径とから、バリ1aを
上方に位置させるには、丸ビレット1をどの程度回転す
れば良いのかを演算する。
【0042】上記演算後、制御装置18は昇降機構22
に指令を出し、昇降機構22を作動させてターニングロ
ーラ21を上昇させることで搬送ローラ2から丸ビレッ
ト1を受け取る。丸ビレット1をターニングローラ21
で受け取った後は、制御装置18はターニングローラ2
1の回転駆動装置23に指令を出してターニングローラ
21を所要回転させ、バリ1aを上部に位置させる。
【0043】これによりバリ1aは上部位置に移動する
ので、この状態で丸ビレット1を搬送ローラ2でヤード
またはシームレスミル等の熱間圧延装置に搬送する。こ
のようにすれば、確実にバリ1aが上向いた状態で搬送
できるようになるので、搬送ローラ2に疵が付くことは
無く、また、丸ビレット1にも疵を付けないで搬送する
ことが可能となる。
【0044】そして、上記のように丸ビレット1を搬送
した後、丸ビレット1の切断端面に発生したバリ1aを
チッピング3aを備えたバリ取り装置3によって除去す
るようにすれば、図4に示したように、バリ1aは、搬
送ローラ2と衝突して潰れ、丸ビレット1の表面に押さ
え込まれていないので、バリ1aの除去が容易にしかも
確実に行なえるようになり、バリ1aのない丸ビレット
1を次工程設備に供給できるようになる。なお、図4は
バリ取り装置3として、多関節のバリ取りロボットを示
している。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る切断
バリ上向け装置によれば、丸ビレットの切断端面に発生
したバリは、必ず上方に位置できるようになる。従っ
て、軸方向の搬送と転送が組み合わさった丸ビレット搬
送ラインにおいては、それぞれの転送終了位置に上記の
切断バリ上向け装置を設置することで、軸方向の搬送時
には必ずバリを上向けて搬送できるようになって、バリ
による搬送ローラの疵補修がなくなり、丸ビレットに搬
送ローラ疵が転写されることがなく、ビレットの表面品
質が保たれる。
【0046】そして、上記の方法で丸ビレットを搬送し
た後、丸ビレットの切断端面に発生したバリをバリ取り
装置によって除去すれば、バリは、搬送ローラと衝突し
て潰れ、丸ビレットの表面に押さえ込まれていないの
で、バリの除去が容易にしかも確実に行なえるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸ビレットの切断端面への文字、数字マーキン
グの例を示した図である。
【図2】画像処理装置側から見た文字認識の方法を順を
追って説明した図である。
【図3】(a)は本発明に係る切断バリ上向け装置と本
発明方法を説明する平面図、(b)はマーキング装置で
丸ビレットの切断端面にマーキングを施した図、(c)
は本発明に係る切断バリ上向け装置での丸ビレットの切
断端面の説明図である。
【図4】本発明に係る丸ビレットのバリ除去方法に使用
するチッピング方式のバリ取り装置の概略説明図であ
る。
【図5】本発明に係る切断バリ上向け装置の概略構成図
である。
【図6】バリが下方に位置した場合の、丸ビレットと搬
送ローラの説明図で、(a)は側面から見た図、(b)
は正面から見た図である。
【図7】バリが下方に位置した状態で搬送したときのバ
リの除去状態の説明図である。
【符号の説明】
1 丸ビレット 1a バリ 3 バリ取り装置 3a チッピング 4 マーキング文字 5 回転角度検知用マーク 6a 回転角度検知用マーク 6b 回転角度検知用マーク 11 画像処理装置 18 制御装置 21 ターニングローラ 23 回転駆動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸ビレット鋳片を回転可能に保持するタ
    ーニングローラと、このターニングローラ上に保持され
    た丸ビレット鋳片の切断端面に印字されたマーキング文
    字、数字、記号を読み取る画像処理装置と、この画像処
    理装置で読み取った前記マーキング文字、数字、記号を
    入力され、読み取ったマーキング文字、数字、記号と丸
    ビレット鋳片の切断端面に発生したバリ位置との相対位
    置関係と、予め入力されている丸ビレット鋳片径及びタ
    ーニングローラ径に基づき、前記バリが上方に位置する
    ようにターニングローラを回転させるべくターニングロ
    ーラの回転駆動装置に信号を出力する制御装置を備えた
    ことを特徴とする切断バリ上向け装置。
  2. 【請求項2】 軸方向の搬送と転送が組み合わさった丸
    ビレット搬送ラインの、それぞれの転送終了位置に請求
    項1記載の切断バリ上向け装置を設置し、軸方向の搬送
    時には必ずバリを上向けて搬送することを特徴とする丸
    ビレット搬送方法。
  3. 【請求項3】 丸ビレット鋳片の切断端面に発生したバ
    リを除去するに際し、バリ取り装置より上流側における
    丸ビレットの搬送を、請求項2記載の方法により行うこ
    とを特徴とする丸ビレットのバリ除去方法。
JP2001338240A 2001-11-02 2001-11-02 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法 Expired - Fee Related JP3587187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338240A JP3587187B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338240A JP3587187B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003136206A true JP2003136206A (ja) 2003-05-14
JP3587187B2 JP3587187B2 (ja) 2004-11-10

Family

ID=19152765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001338240A Expired - Fee Related JP3587187B2 (ja) 2001-11-02 2001-11-02 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3587187B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104384466A (zh) * 2014-12-19 2015-03-04 山东钢铁股份有限公司 一种铸坯半自动喷号装置
CN106141130A (zh) * 2016-09-09 2016-11-23 中冶连铸技术工程有限责任公司 一种多工位连铸坯快速热送转向辊道
JP2018069311A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステム
CN110470671A (zh) * 2019-08-29 2019-11-19 常伍 一种圆坯滚检设备
KR20200037222A (ko) * 2017-06-29 2020-04-08 알디이 컴퍼니 에스.알.엘. 가공 및 검증 플랜트의 슬렌더 바디를 핸들링하는 시스템 및 방법
KR102249823B1 (ko) * 2020-12-29 2021-05-07 진성우 사출제품용 디버링 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10489755B2 (en) 2013-06-18 2019-11-26 Paypal, Inc. Merchant controlled point of sale

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104384466A (zh) * 2014-12-19 2015-03-04 山东钢铁股份有限公司 一种铸坯半自动喷号装置
CN106141130A (zh) * 2016-09-09 2016-11-23 中冶连铸技术工程有限责任公司 一种多工位连铸坯快速热送转向辊道
JP2018069311A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 ダイヤモンドエンジニアリング株式会社 円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステム
KR20200037222A (ko) * 2017-06-29 2020-04-08 알디이 컴퍼니 에스.알.엘. 가공 및 검증 플랜트의 슬렌더 바디를 핸들링하는 시스템 및 방법
JP2020525292A (ja) * 2017-06-29 2020-08-27 アールディーイー カンパニー エッセ.エッレ.エッレ. 機械加工および検証プラントでの細長体を取り扱うシステムおよび方法
JP7233102B2 (ja) 2017-06-29 2023-03-06 アールディーイー カンパニー エッセ.エッレ.エッレ. 機械加工および検証プラントでの細長体を取り扱うシステムおよび方法
KR102617748B1 (ko) * 2017-06-29 2023-12-27 알디이 컴퍼니 에스.알.엘. 가공 및 검증 플랜트의 슬렌더 바디를 핸들링하는 시스템 및 방법
CN110470671A (zh) * 2019-08-29 2019-11-19 常伍 一种圆坯滚检设备
KR102249823B1 (ko) * 2020-12-29 2021-05-07 진성우 사출제품용 디버링 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3587187B2 (ja) 2004-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4672726A (en) Machine for removing burrs from slabs
JP3587187B2 (ja) 切断バリ上向け装置及び丸ビレット搬送方法並びに丸ビレットのバリ除去方法
JP3007618B2 (ja) 屑隆起片を除去する装置
CN114472527B (zh) 一种无缝钢管逐支跟踪生产系统
CN114425561A (zh) 一种无缝钢管逐支跟踪生产系统
CN211642903U (zh) 一种自动控制喷印贴标系统
JP3536784B2 (ja) 丸ビレット用マーキング装置及び丸ビレットの停止位置制御方法
JPH0775911A (ja) 鋼板の自動切断方法
JP3617974B2 (ja) 連続鋳造機のマーキング装置およびそのマーキング方法
JP3669328B2 (ja) 連続鋳造設備における材料搬送方法及び材料搬送設備
JP4273828B2 (ja) 鋼管の不良品選別排斥設備
JPH04270044A (ja) 鋳片のバリ除去方法
JP2002361412A (ja) 長尺鋼材の切断方法及び切断台車位置制御方法
JP2001025849A (ja) 鋳片あるいは鋼片のバリ除去方法及びその装置
CN115069787B (zh) 一种激光识别吊运的无缝钢管生产系统
JP3631930B2 (ja) 鋼材の切断装置
JP2003260508A (ja) カリバー圧延における圧延素材の横移動方法及び装置
KR200278687Y1 (ko) 슬라브 버 제거장치
JP3245771B2 (ja) 印字検査装置
JP2001353595A (ja) 溶接機出側の鋼管支持装置
JPH0715145U (ja) 連続鋳造片マーキング面のスケール除去装置
JPH07164143A (ja) ホットスカーフィングの溶削量自動制御装置
JP5097601B2 (ja) 鋼片の溶削装置
CN115026138A (zh) 一种具有回转天车的无缝钢管生产系统
JPH06315779A (ja) 金属帯板の疵補修レーザー照射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3587187

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070820

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080820

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090820

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100820

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110820

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110820

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120820

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120820

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees