JP6810998B2 - 円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステム - Google Patents

円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステム Download PDF

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本発明は、連続鋳造した丸ビレット又は丸ブルーム等の円柱形鋼を所定の長さに切断して円柱形鋼片を生成する際に切断端面に発生する突起物(以下「バリ」という。)を、所定のバリ取り装置によってそのバリを除去する際に、当該円柱形鋼片を保持しつつ、円柱形鋼片の中心軸を中心として回転させるための円柱形鋼片回転保持装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステムに関する。
連続鋳造された円柱形鋼は、通常、切断効率の良いガス切断機を使用して所定の長さに切断されるが、ガス切断機は通常プロパンガスと酸素の混合ガスを吹管より切断炎として放出し円柱形鋼を切断するので、ガス切断した場合にはバリが切断面の下方に残ることになるが、円柱形鋼片を扱う際にはこのバリを取り除くことが必要となる。
従来は、人による手作業でこのバリを除去していた。円柱形鋼片の場合バリ形状が円弧状であり、ワークそれぞれの形状(太さ)に対応させたバリ取り装置を構成するのが困難であったからである。
特に、円柱形鋼片は搬送中に転がりながら進む為、バリの位置が常に変化する。このため、バリ取り装置はバリの位置がどこにあっても対応できるものでなければならない。
そこで、かかる問題を解決するための一方法として、例えば、下記特許文献1に開示されているような技術が提案されている。これは、バリ取りを行う時のバリの位置が常に丸ビレットの切断端面の上方に位置するように丸ビレットを自動的に回転させる技術である。このようにすることによりバリ取りを容易にするためである。
すなわち、丸ビレットをガス切断すると、常に切断端面の下方にバリが発生することに着目し、切断端面に文字や回転角度検知用マークを所定方向(例えば水平方向)マーキングしておき(特許文献1の図3(b)参照)、搬送ローラにて搬送する前に、マーキング文字や回転角度検知用マークを画像処理装置にて読み取り、読み取ったマーキング文字や回転角度検知用マークを、特許文献1の図5に示すように、制御装置18に出力する。
そして、制御装置18では、入力されたマーキング文字や回転角度検知用マークからバリ1aの位置を認識し、前記したように、バリ1aの傾きの角度を演算する。そして、その角度と、ビジネスコンピュータ19から送られてくる操業情報に基づき、プロセスコンピュータ20が認識している丸ビレット1の直径と、予め判っているターニングローラ21の直径とから、バリ1aを上方に位置させるには、丸ビレット1をどの程度回転すれば良いのかを演算する。
上記演算後、制御装置18は昇降機構22に指令を出し、昇降機構22を作動させてターニングローラ21を上昇させることで搬送ローラ2から丸ビレット1を受け取る。丸ビレット1をターニングローラ21で受け取った後は、制御装置18はターニングローラ21の回転駆動装置23に指令を出してターニングローラ21を所定の角度回転させ、バリ1aを上部に位置させるようにする。これによりバリ1aは上部位置に移動するので、この状態で丸ビレット1を搬送ローラ2でヤードまたはシームレスミル等の熱間圧延装置に搬送する。
そして、上記のように丸ビレット1を搬送した後、丸ビレット1の切断端面に発生したバリ1aを、チッピング3aを備えたバリ取り装置3によって掻き取るというものである(特許文献1の図4参照)。
特開2003−136206号公報 西独国特許第3515111号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、丸ビレット1のガス切断後に切断端面に文字や回転角度検知用マークをマーキングし、それを搬送ローラで搬送する前に画像処理装置で読み取ってバリの存在する位置を把握し、バリの位置が切断端面の上方に来るように丸ビレット1を回転させてバリの位置を修正した上で搬送ローラに載せて搬送する必要があり、システムが複雑になる。
また、バリの位置を上方に修正して搬送ローラに載せてバリ取り装置3まで搬送する過程で、丸ビレットが軸方向に回転してバリの位置が上方から斜め方向に若干傾かないという保証もない。傾いた場合は、バリの位置がずれてしまうため、後述のようなバリ取り装置3によってバリを除去することはできなくなる。
さらに、特許文献1の図4に示すようなチッピング3aを備えたバリ取り装置3によってバリを除去する場合、バリ1aの発生する範囲が広いと取り残しが生ずるおそれがある。
一方、バリを削り取るバリ取り刃物と、その刃物を左右に揺動させるためのアームを備えたバリ取り装置が知られている(上記特許文献2参照)。すでに製品化されており、ドイツ国BWG社(Bergwerk und Walzwerk Maschinenbau GmbH)の商品名「CLEANEDGE」(独国登録商標)という製品である。
この製品を含め、一般に、揺動式の場合はバリ取り刃物は形状が平面的であるため、丸ビレット等の円柱形鋼片のバリ取りには適していない。円柱形鋼片の切断端面は円形であり、バリは端面の周に沿って曲面状に形成されるから、円柱形鋼片が静止した状態でバリ取り刃物を揺動させてバリを掻き取っても、取り残しが生ずるからである。このため、いずれの場合も、バリの取り残しは避けられない。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑み為されたものであり、円柱形鋼片のバリを揺動掻き取り式バリ取り装置によって掻き取る場合に、取り残しが生じないように、円柱形鋼片を保持しつつ軸方向に回転させることが可能な装置及びそれを用いた円柱形鋼片バリ取りシステムを提供することを目的とする。
本発明は、バリを掻き取るバリ取り刃物と、その先端に前記バリ取り刃物が接続されたアームと、前記アームを左右に揺動させ、上下に昇降させるアーム揺動昇降駆動部を備えた揺動掻き取り式バリ取り装置を用いて搬送ローラ上を搬送される円柱形鋼片のバリを掻き取る際に用いられる円柱形鋼片回転保持装置に関し、本発明の上記目的を達成すべく、前記円柱形鋼片回転保持装置は、
上記円柱形鋼片を上記搬送ローラから浮かせて保持するために上記円柱形鋼片の側面を真下から支える保持ローラと、上記保持ローラに回転力を与える駆動モータと、上記円柱形鋼片を両側から挟み込むように支える一対のガイドローラと、上記保持ローラ及び上ガイドローラ並びに上記駆動モータを一体として上下方向に昇降させる第一の昇降部とを備えた円柱形鋼片保持ユニットと、上記円柱形鋼片保持ユニットによって、上記円柱形鋼片を上記搬送ローラから浮かせて保持した状態において上記円柱形鋼片を上から押さえつける上部押さえユニットと、を備えるとともに、
上記上部押さえユニットが、上記円柱形鋼片を上から押さえつける一対のピンチローラと、該ピンチローラを上下方向に昇降させる第二の昇降部とを備えていることを特徴とする。
また、本発明は、所定の間隔で横に並べて配置された上記円柱形鋼片回転保持装置を2台と、上記2台の円柱形鋼片回転保持装置によって水平に保持された上記円柱形鋼片のバリを掻き取る上記バリ取り装置とを備えた円柱形鋼片バリ取りシステムであって、
記円柱形鋼片を上記2台の円柱形鋼片回転保持装置のうちの少なくとも一方の上記駆動モータによって軸方向に回転させながら上記バリ取り刃物によってバリ取りを行うことを特徴とする
本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置によれば、第一の昇降部によるリフトアップ機能により円柱形鋼片を搬送ローラから浮かせて保持することができ、さらには、保持ローラ、駆動モータ、ガイドローラ及びピンチローラにより円柱形鋼片を回転させることができるので、バリ取りの際に搬送ローラに負荷を与えず、また、円柱形鋼片が搬送ローラとの摩擦によって傷付くことも避けられる。
本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムによれば、円柱形鋼片を水平に保持し、かつ、円柱形鋼片を軸方向に自動回転させることができるので、円柱形鋼片に発生した円弧状のバリをスムーズに除去でき、取残しをなくすことができる。
本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムを示すブロック図である。 本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置の実施例を示す図である。 バリ取り装置の一例を示す図である。 本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムの一例示した図である。 本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置の動作を説明するための図である。 本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置の動作を説明するための図である。 本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置の動作を説明するための図である。 本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムによるバリ取りの動作を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステム1を示すブロック図である。図1において、円柱形鋼片バリ取りシステム1は、2台の円柱形鋼片回転保持装置10と、1台のバリ取り装置20を備えている。なお、2台の円柱形鋼片回転保持装置10を必要とするのは、円柱形鋼片をほぼ水平に保持してバリ取りを行うためである。
ここで、円柱形鋼片回転保持装置10は、円柱形鋼片100を下から保持する円柱形鋼片保持ユニット11と、円柱形鋼片100を上から押さえつける上部押さえユニット12とから構成される。
また、バリ取り装置20は、円柱形鋼片100のバリを掻き取るバリ取り刃物21と、先端にバリ取り刃物21が接続されたアーム22と、アーム22を左右に揺動させ、上下に昇降させるアーム揺動昇降駆動部23を備えている。
図2は、本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置の実施例を示す図である。図において、(A1)は、上部押さえユニット12の正面図を示し、(A2)は上部押さえユニット12の右側面図を示している。同様に、(B1)は、円柱形鋼片保持ユニット11の正面図を示し、(B2)は円柱形鋼片保持ユニット11の右側面図を示している。
図2(A1)及び(A2)において、上部押さえユニット12は、円柱形鋼片100を上側から2箇所で支える一対のピンチローラ121と、ピンチローラ121を上下に昇降させる昇降部122を備えている。昇降部122は、油圧シリンダ又はエアシリンダ(空気圧シリンダ)等のアクチュエータが利用できる。なお、昇降部122の上側は所定の場所(例えば天井など)に固定されている。
また、図2(B1)及び(B2)において、円柱形鋼片保持ユニット11は、円柱形鋼片100の側面を真下から支える保持ローラ111と、円柱形鋼片100を両側から挟み込むように支える一対のガイドローラ112と、保持ローラ111及びガイドローラ112を一体として上下方向に昇降させる昇降部115とを備えている。昇降部115は、油圧シリンダ又はエアシリンダ(空気圧シリンダ)等のアクチュエータが利用できる。なお、昇降部115の下側は所定の場所(例えば床あるいはキャスター付きの台など)に固定されている。
また、参照符号113で示すのは、ガイドローラ112を内側(保持ローラ側)に押さえつけるためのバネ(圧縮バネ)である。昇降部115が保持ローラ111をリフトアップして、保持ローラ111が円柱形鋼片100に当接した時に、円柱形鋼片100の径に応じて、左側のガイドローラ112は左側に、右側のガイドローラ112は右側に、それぞれ広がるが(後述の図7参照)、この状態を保持する為に設けられているものである。
また、参照符号114で示すのは、保持ローラ111に回転力を与えるための駆動モータである。保持ローラ111と駆動モータ114との接続は、例えばベルトや歯車等適宜選択できる。
なお、後述の図3(A)に示すように、円柱形鋼片回転保持装置10を2台横に並べて円柱形鋼片回転保持回転システムを構成した場合は、駆動モータ114は少なくとも一方の円柱形鋼片回転保持装置10が備えていればよい。
図3は、バリ取り装置20の一例を示す図である。本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムにおけるバリ取り装置として利用可能なものである。
バリ取り装置20は、例えば、ドイツ国BWG社の商品名「CLEANEDGE」という揺動掻き取り式バリ取り装置が利用可能である。
図3(A)はバリ取り装置20の平面図を示している。バリ取り装置20は、バリ取り刃物21が接続されたアーム22と、アーム22を左右に揺動させ、上下に昇降させるアーム揺動昇降駆動部23を備えている。また、(B)は(A)図においてA−A’線で切断した場合のアーム揺動昇降駆動部23の側から見た断面図(正面図)である。
図4は、本発明に係る円柱形鋼片バリ取りシステムの一例示した図である。(A)、(B)はそれぞれ平面図及び正面図である。
図4(A)に示すように、円柱形鋼片バリ取りシステムは、搬送ローラ30の間の4箇所に円柱形鋼片回転保持装置10が配置されるとともに、所定の位置(図では4箇所並んだ円柱形鋼片回転保持装置10の2番目と3番目の間)にバリ取り装置20が設置される。なお、参照符号31で示すのは、搬送ローラ30の回転を駆動するモータである。
円柱形鋼片100にはトップ(図の左側)とボトム(図の右側)との2ヶ所にバリが付いている為、1本の円柱形鋼片につき、バリ取り動作を2回行う。
まず、図の右側から矢印方向に搬送されてきた円柱形鋼片100は、4台ある円柱形鋼片回転保持装置10のうちの右側の2台によって保持され、バリ取り装置20によってトップ側のバリが除去される。
次に、円柱形鋼片100は保持が解かれて搬送ローラ30の上に載せられ、図の左側の2台の円柱形鋼片回転保持装置10の上のところ(図4(A)で中央を挟んで対称な位置)まで運ばれる。そして、同様にしてバリ取り装置20によってボトム側のバリが除去される。
なお、4台ある円柱形鋼片回転保持装置10のうちの右側の2台のいずれかには、駆動モータ114が備えられており、同様に、左側の2台のいずれかにも駆動モータ114が備えられている。
次に、円柱形鋼片回転保持装置10の動作について図を参照しつつ具体的に説明する。図5乃至図7は、本発明に係る円柱形鋼片回転保持装置10の動作を説明するための図である。
図5は、円柱形鋼片100が、バリ取り位置(図4(A)の点線で示した位置)へ搬入されて搬送が停止した時の状態を示したものである。図5(A)は、図2(A1)(B1)と同様に、円柱形鋼片回転保持装置10を正面から見た図であり、図5(B)は、図2(A2)(B2)と同様に、円柱形鋼片回転保持装置10を右側面から見た図である。なお、円柱形鋼片100は実際には2台の円柱形鋼片回転保持装置10によって同時に保持されるが、同じ動作であるため、片方の円柱形鋼片回転保持装置10の動作についてのみ説明する。
図5の状態においては、円柱形鋼片100は搬送ローラ30に載った状態にあり、円柱形鋼片保持ユニット11の保持ローラ111及びガイドローラ112は共に、円柱形鋼片100が搬送ローラに載っている高さ(以下「搬送レベル」という。)よりも低い位置にある。また、上部押さえユニット12のピンチローラ121は、未だ円柱形鋼片100には当接していない。当然ながら、バリ取り装置20のバリ取り刃物21も円柱形鋼片には当接していない。
次に、円柱形鋼片保持ユニット11が円柱形鋼片100を保持して搬送レベルよりも高い位置(以下「作業レベル」という。)まで持ち上げる(50mm〜100mm程度)動作について、図6に基づいて説明する。作業レベルは、円柱形鋼片100の径にかかわらず一定であり、作業レベルまで持ち上げるのは、搬送ローラ30から浮かせることによって、円柱形鋼片100の回転をスムーズにするとともに、円柱形鋼片100の表面に擦り傷をつけないようにするためである。
円柱形鋼片100が、保持ローラ111の上に来た状態になったことをセンサ(不図示)が検知すると、搬送ローラ30が停止し、図6に示すように、昇降部115が作動して、保持ローラ111及びガイドローラ112を一体として矢印Aの方向にリフトアップさせ、円柱形鋼片100を作業レベルまで持ち上げる。
保持ローラ111が円柱形鋼片100に当接する過程で一対のガイドローラ112が左右に開き、その結果、円柱形鋼片100を3点で保持する。ガイドローラ112はバネ113によって内側に押さえつけられるので、円柱形鋼片は安定する。
次に、図6の状態から、上部押さえユニット12が上から円柱形鋼片100をクランプする動作を図7に基づいて説明する。
図7において、円柱形鋼片保持ユニット11の昇降部115が停止後(すなわち、円柱形鋼片100が作業レベルの高さに到達したことを意味する。)、上部押さえユニット12の昇降部122は、ピンチローラ121を矢印Bの方向に下降させて、円柱形鋼片100を上側からクランプする。この結果、円柱形鋼片100は、保持ローラ111(1箇所)、ガイドローラ112(2箇所)及びピンチローラ121(2箇所)の計5箇所で保持されることになる。
図5から図7までの円柱形鋼片回転保持装置10の動作により、円柱形鋼片100を2台の円柱形鋼片回転保持装置10で保持し、バリ取り装置20によるバリ取り作業開始の準備が整った。
図8に基づいて、バリ取り装置20によるバリ取り作業について説明する。ピンチローラ121で円柱形鋼片100をクランプ後、駆動モータ114で保持ローラ111を回転駆動し、円柱形鋼片100を軸を中心として回転させる。
円柱形鋼片100が回転を始めたら、バリ取り装置20のアーム22をアーム揺動昇降駆動部23(図示省略)により上昇させ、バリ取り刃物21を図のように円柱形鋼片100に当接させながら、左右に揺動させる。これによりバリを掻き取ることができるとともに、円柱形鋼片を回転させることにより、取り残しを防ぐことができる。
なお、円柱形鋼片の回転速度は適宜調整する。回転は連続でもよいし、所定の角度ずつステップ的に回転させるようにしてもよい。
円柱形鋼片100のサイズ(径)によってバリ取り時間が異なるので、円柱形鋼片100の径に応じた適切な回転数を制御プログラムの中に組み込んでおく必要がある。なお、円柱形鋼片100の径は、例えば、一対のガイドローラ112の開き具合を検出して、円柱形鋼片100の径を算出するようにしてもよい。
円柱形鋼片100の片方の端面のバリ取りが終了したら、バリ取り装置20のバリ取り刃物21を円柱形鋼片100から離すとともに、駆動モータ114を停止する。そして、昇降部115により保持ローラ111及びガイドローラ112を下降させて、円柱形鋼片100を搬送ローラ30の上に載置する。同時に、昇降部122によりピンチローラ121を引き上げる。
以上の作業により、円柱形鋼片100の片方の端面のバリ取りが終了したら、他方の端面のバリ取りを行うべく、円柱形鋼片100を搬送ローラ30により所定の位置へ搬送する。所定の位置とは、例えば、図4(A)において、左側の2台の円柱形鋼片回転保持装置10の上の辺りであり、点線で示した円柱形鋼片100の位置と対称な位置である。所定の位置まで搬送したら、同様に、図6乃至図8までの作業を行う。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。たとえば、バリ取り装置20は揺動掻き取り式に限らず、例えば、上記特許文献1に示すようなチッピングを備えたバリ取り装置でも可能である。
さらに、以上説明した各実施形態、動作の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることはもちろんである。
1 円柱形鋼片バリ取りシステム
10 円柱形鋼片回転保持装置
11 上部押さえユニット
12 円柱形鋼片保持ユニット
20 バリ取り装置
21 バリ取り刃物
22 アーム
23 アーム揺動昇降駆動部
100 円柱形鋼片
111 保持ローラ
112 ガイドローラ
114 駆動モータ
115 昇降部
121 ピンチローラ
122 昇降部

Claims (2)

  1. バリを掻き取るバリ取り刃物と、その先端に前記バリ取り刃物が接続されたアームと、前記アームを左右に揺動させ、上下に昇降させるアーム揺動昇降駆動部を備えた揺動掻き取り式バリ取り装置を用いて搬送ローラ上を搬送される円柱形鋼片のバリを掻き取る際に用いられる円柱形鋼片回転保持装置であって、前記円柱形鋼片回転保持装置は、
    前記円柱形鋼片を前記搬送ローラから浮かせて保持するために前記円柱形鋼片の側面を真下から支える保持ローラと、前記保持ローラに回転力を与える駆動モータと、前記円柱形鋼片を両側から挟み込むように支える一対のガイドローラと、前記保持ローラ及び前記ガイドローラ並びに前記駆動モータを一体として上下方向に昇降させる第一の昇降部とを備えた円柱形鋼片保持ユニットと、
    前記円柱形鋼片保持ユニットによって、前記円柱形鋼片を前記搬送ローラから浮かせて保持した状態において前記円柱形鋼片を上から押さえつける上部押さえユニットと、
    を備えるとともに、
    前記上部押さえユニットが、前記円柱形鋼片を上から押さえつける一対のピンチローラと、該ピンチローラを上下方向に昇降させる第二の昇降部とを備えていることを特徴とする円柱形鋼片回転保持装置。
  2. 所定の間隔で横に並べて配置された請求項1の円柱形鋼片回転保持装置を2台と、前記2台の円柱形鋼片回転保持装置によって水平に保持された前記円柱形鋼片のバリを掻き取る請求項1に記載のバリ取り装置とを備えた円柱形鋼片バリ取りシステムであって、
    前記円柱形鋼片を前記2台の円柱形鋼片回転保持装置のうちの少なくとも一方の前記駆動モータによって軸方向に回転させながら前記バリ取り刃物によってバリ取りを行うことを特徴とする円柱形鋼片バリ取りシステム。
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