JP2018069178A - 電解水生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス臭の発生を抑制するとともに小型化が可能な電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、筐体52と、筐体内に設けられた電解槽20と、電解液を収容する密閉構造を有し、筐体内に設けられたバッファタンク70と、筐体内に設けられ、電解液を貯溜する外部タンクからバッファタンクに電解液を供給する第1ポンプ42と、筐体内に設けられ、第2ポンプ58によりバッファタンクの電解液を電解槽の電解液室に供給し、電解液室を流れた電解液をバッファタンクに送る電解液供給部と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を有する電解水、例えば、アルカリイオン水、オゾン水または次亜塩素酸水などを生成する電解水生成装置が提供されている。このような電解水生成装置は、例えば、3室型の電解槽を備えている。3室型の電解槽は、電解液を流す中間室と、この中間室の両側に位置する陽極室および陰極室とに仕切られている。陽極室および陰極室には、陽極および陰極がそれぞれ設けられている。
電解水として、例えば、次亜塩素酸水を生成する場合、中間室に塩水(電解液)を循環し、陽極室および陰極室にそれぞれ水を流通する。中間室の塩水を陰極および陽極で電解することで、陽極で発生した塩素ガスから次亜塩素酸水を生成するとともに、陰極室で水酸化ナトリウム水を生成する。この際、塩水を生成する塩水タンクと中間室との間で、塩水を循環することで、中間室に塩水を供給している。
特許第3500173号公報 特開2012−46773号公報
上記のような電解水生成装置において、循環している塩水は、時間経過とともに有効塩素濃度が上昇するとともに、液性が塩素を含む強酸性となる。そのため、塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは、装置内部に放出され、装置内部の構造物、機能部品を腐食させる可能性がある。また、塩水タンクを装置内に内蔵する場合、装置全体が大型化する。
本実施形態の課題は、塩素ガスの漏洩を抑制するとともに小型化が可能な電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、筐体と、第1電極が設けられた第1電極室と、第2電極が設けられた第2電極室と、第1電極室と第2電極室との間に設けられ電解液を収容する中間室と、を有し、前記筐体内に設けられた電解槽と、電解液を収容する密閉構造を有し、前記筐体内に設けられたバッファタンクと、前記筐体内に設けられ、電解液を貯溜する外部タンクから前記バッファタンクに電解液を供給する第1ポンプと、前記筐体内に設けられ、第2ポンプにより前記バッファタンクの電解液を前記中間室に供給し、前記中間室を流れた電解液を前記バッファタンクに送る電解液供給部と、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の外観を示す斜視図。 図2は、前記電解水生成装置の内部構造を概略的に示す斜視図。 図3は、前記電解水生成装置の構成を概略的に示す構成図。 図4は、前記電解水生成装置のバッファタンクを示す斜視図。 図5は、図4の線A−Aに沿った前記バッファタンクの断面図。 図6は、図4の線B−Bに沿った前記バッファタンクの断面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、実施形態に係る電解水生成装置の外観を示す斜視図である。
電解水生成装置10は、矩形箱状の装置本体50を備えている。この装置本体50には、電解液として、例えば、塩水を収容した外部タンク60が接続されている。外部タンク60は、例えば、40L程度の容量を有し、この外部タンク60から装置本体50に電解液が供給される。外部タンク60の容量は、使用者により、任意に選択可能であり、より大きな容量の外部タンクあるいはより小さい容量の外部タンクを選択可能である。
装置本体50は、矩形箱状の筐体52と、筐体52内に配置された種々の機器および各種配管系等と、を備えている。筐体52の底壁52cには、種々の接続継手が設けられている。筐体52の前面壁52aに通気口55が設けられている。筐体52の側壁52bに電源スイッチ53、吸気ファン54が設けられている。
図2は、筐体の前面カバーを取り外して電解水生成装置の内部構造を概略的に示す斜視図、図3は、電解水生成装置の構成を概略的に示す構成図である。
図2に示すように、装置本体50は、筐体52内に配置された偏平な矩形状の電解槽(電解セル)20と、筐体52の背面壁52dに固定された制御ボックス22と、バッファタンク70と、複数のポンプと、各種配管系等と、を備えている。電解槽20は、筐体52内のほぼ中央に設けられ、筐体52の前面壁とほぼ平行に対向している。制御ボックス22は、電解槽20と背面壁52dとの間に位置し、電解槽20と隙間を置いて対向している。電解槽20に水を供給する給水配管系および電解槽で生成された生成水を排水する排出配管系は、電解槽20の一側、例えば、図2において、電解槽20の左側に設けられている。バッファタンク70は、電解槽20を挟んで、給水配管系および排水配管系と反対側に設けられている。すなわち、バッファタンク70は、図2において、電解槽20の右側に設けられている。
図2および図3に示すように、電解槽20は、例えば、3室型の電解槽として構成されている。電解槽20は、例えば、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16aおよび陽イオン交換膜(第2隔膜)16bにより、中間室(電解液室)15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室(第1電極室)15bおよび陰極室(第2電極室)15cと、に仕切られている。陽極室15b内に陽極(第1電極)18aが設けられ、陰イオン交換膜16aに隣接対向している。陰極室15c内に陰極(第2電極)18bが設けられ、陽イオン交換膜16bに隣接対向している。陽極18aおよび陰極18bは、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aを挟んで、互いに対向している。
電解水生成装置10は、電解槽20の陽極室15bおよび陰極室15cに、電解原水(被電解水)、例えば、水を供給し、生成された生成水を排水する給水部30と、中間室15aにハロゲンイオンを含む電解液、例えば、塩水、を供給する電解液供給配管系、バッファタンク70、および電解液循環配管系を有する電解液供給部40と、陽極18aおよび陰極18bに正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源26と、電源26および後述する電磁弁、ポンプ等を制御するコントローラ(制御回路基板)28と、を備えている。電源26およびコントローラ28は、前述の制御ボックス22内に配置されている。
給水部30は、所定の水圧で水を供給する図示しない給水源(例えば、水道栓あるいは給水設備)から陽極室15bの下部および陰極室15cの下部に水を導く給水配管32と、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管34aと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管34bと、第1排水配管34aに設けられたオリフィス35aと、第2排水配管34bに設けられたオリフィス35bと、を備えている。給水配管32には、電磁弁36、減圧弁37、流量計38が流入端側から順に設けられている。給水配管32は、流量計38の下流側で、第1分岐管32a、第2分岐管32b、第3分岐管32cの3つに分岐している。第1分岐管32a、第2分岐管32b、第3分岐管32cのそれぞれに逆止弁33が設けられている。
第1分岐管32aは、陽極室15bの下部に接続されている。第2分岐管32bは、陰極室15cの下部に接続されている。第3分岐管32cは、第2分岐管32aの中途部に接続されている。また、第3分岐管32cには電磁弁(開閉弁)41が設けられている。電磁弁41を閉じた状態で給水することにより、第1分岐管32aを通して陽極室15bに所定量、例えば、1.5L/minの水が給水され、また、第2分岐管32bを通して陰極室15cに所定量、例えば、0.5L/minの水が給水される。一方、電磁弁41を開放した場合、第3分岐管32cを介して所定量、例えば、1.5L/minの水が第1分岐管32aに給水される。すなわち、第1分岐管32aおよび第3分岐管32cを介して約2倍(3L/min)の水を陽極室15bに給水することができる。このように、電磁弁41の開閉により、陽極室15bへ給水する給水量を2種類、選択することができる。給水量を変更することにより、陽極室15bで生成される酸性水(次亜塩素酸水)の濃度を変えることができる。これにより、濃度の異なる2種類の酸性水を選択して生成、排水することが可能となる。
第3分岐管32cおよび電磁弁41は、省略してもよく、一定の給水量にて陽極室15bに給水するようにしてもよい。あるいは、更に、別の分岐管および電磁弁を設け、給水量を2種類以上に調整可能な構成としてもよい。
図2および図3に示すように、電解液供給部40は、電解液としての塩水を収容するバッファタンク70と、供給パイプ51を介して外部タンク60に接続された供給ポンプ(第1ポンプ)42と、供給ポンプ42からバッファタンク70に新鮮な(未使用の)塩水を供給する塩水供給配管44と、循環配管系46と、バッファタンク70から余剰(オーバーフロー)の塩水を排水するドレイン配管48と、を備えている。供給ポンプ42による電解液の供給量は、一例では、4mL/min程度としている。
循環配管系46は、バッファタンク70から中間室15aの下部に塩水を供給し、中間室15aを流れた塩水を中間室15aの上部からバッファタンク70に戻す循環配管56と、バッファタンク70と中間室15aの流入側との間で循環配管56に接続された循環ポンプ(第2ポンプ)58と、を備えている。循環ポンプ58による電解液の循環量(中間室15aに供給する電解液の流量)は、一例では、0.2mL/minとしている。
図2に示すように、制御ボックス22の側壁に吸気ファン54が取り付けられている。この吸気ファン54により外気を制御ボックス22内に取込み、更に、制御ボックス22の図示しない排気口から外部に排気する。これにより、制御ボックス22内の電源、制御回路基板を冷却するとともに、制御ボックス22内におけるガスを外部に排気することが可能となる。
次に、バッファタンク70について詳細に説明する。図4は、バッファタンクを示す斜視図、図5は、図4の線A−Aに沿った、バッファタンクの断面図、図6は、図4の線B−Bに沿った、バッファタンクの断面図である。
図4ないし図6に示すように、バッファタンク70は、例えば、底壁72aを有する円筒形状のタンク本体72と、タンク本体72の上端開口72bを気密に閉塞した矩形板状の蓋体74と、を有している。タンク本体72の上端部と蓋体74との間にOリング73が挟持されている。これにより、バッファタンク70は密閉構造を有している。また、バッファタンク70は、タンク本体の底壁から延出した中空の支持ポスト76を一体に備えている。バッファタンク70は、支持ポスト76により、筐体52の底壁52c上に取付け、支持されている。バッファタンク70は、タンク本体72の軸がほぼ鉛直に延びた状態で、筐体52内に設置される。
タンク本体72の周壁には、電解液を供給する塩水給水口80、循環配管56が接続される塩水流出口82および流入口84、更に、余剰(オーバーフロー)の電解液を排水するための排水口85が設けられている。塩水給水口80は、タンク本体72の軸方向のほぼ中間部に設けられ、また、流入口84は、塩水給水口80とほぼ対向する位置に設けられている。塩水流出口82は、タンク本体72の軸方向、下部に設けられ、例えば、塩水給水口80の下方に設けられている。更に、排水口85は、塩水給水口80および流入口84よりも高い位置に設けられている。
塩水給水口80に塩水供給配管44が接続される。供給ポンプ42から塩水供給配管44および塩水給水口80を介してバッファタンク70に塩水が供給される。塩水流出口82に継手83を介して循環配管56が接続される。循環ポンプ58により、バッファタンク70から塩水流出口82および循環配管56を介して電解槽20の中間室(電解液室)15aに塩水が供給される。流入口84に継手86を介して循環配管56が接続される。中間室15aから排水された塩水は、循環配管56および流入口84を介してバッファタンク70に戻される。排水口85にドレイン配管48が接続される。バッファタンク70内で余剰の塩水、つまり、オーバーフローした使用済みの塩水は、排水口85およびドレイン配管48を介して筐体52の外部に排水される。
バッファタンク70の容量は、電解槽20における塩分の消費量に応じて設定することができる。本実施形態では、バッファタンク70の容量は、電解槽20の中間室15aの容量とほぼ同一、あるいは、中間室の容量よりも大きな容量に形成されている。一例では、バッファタンク70の容量は、10〜30cc程度、望ましくは、20cc程度としている。
図5に示すように、バッファタンク70内に、塩水の液面高さ(塩水量)を検出するセンサ、例えば、フロートセンサ90が設けられている。フロートセンサ90は、枢軸92と、枢軸92に昇降自在に支持された円柱形状のフロート94と、を有している。枢軸92は、蓋体74に固定され、蓋体74からタンク本体72内に延びている。枢軸92は、タンク本体72と同軸的に位置している。フロート94は、枢軸92の周囲に係合され、枢軸92に沿って昇降自在に支持されている。フロート94の外径は、タンク本体72の内径よりも僅かに小さい径に形成されている。フロート94は、タンク本体72内の塩水の液面に浮上している。フロート94は、塩水の液面高さ(塩水量)に応じて昇降する。フロートセンサ90は、フロート94の高さ位置を電気的に検知し、タンク内の塩水量を検知する。コントローラ24は、フロートセンサ90からの検知信号に応じて、バッファタンク70内の塩水量を監視し、塩水量が所定量よりも低下した場合には、例えば、供給ポンプ42による塩水供給量を増加する等の調整を行う。また、コントローラ24は、フロートセンサ90からの検知信号に応じて、所定時間、塩水量の低下を検出した場合、外部タンク60内の塩水が無くなったものと判断し、装置の運転を停止するとともに、外部タンク60の交換あるいは塩水の補充を警告する。
以上のように構成された電解水生成装置10により、塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム)を生成する動作について説明する。
図3に示すように、供給ポンプ42および循環ポンプ58を作動させ、外部タンク60から供給パイプ51、塩水供給配管44を介してバッファタンク70に塩水を供給する。循環ポンプ58により、バッファタンク70から循環配管56を介して電解槽20の中間室15aに塩水を供給して中間室15aを塩水で満たす。また、中間室15aから排出された塩水を循環配管56を通してバッファタンク70に戻す。一方、塩水の供給と同時に、給水部30により陽極室15bおよび陰極室15cに水を給水し、陽極室15bおよび陰極室15cを水で満たす。同時に、電源26から正電圧および負電圧を陽極18aおよび陰極18bにそれぞれ印加する。
中間室15a内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極18aに引き寄せられ、陰イオン交換膜16aを通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極18aにて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸水および塩酸、すなわち、ハロゲン化合物、を生成する。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、陽極室15bから第1排水配管34aを通って装置外部に流出する。流出した酸性水は、図示しない貯溜タンク等に貯溜してもよいし、あるいは、そのまま、消毒等に使用してもよい。
また、中間室15a内の塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極18bに引き寄せられ、陽イオン交換膜16bを通過して、陰極室15cへ流入する。陰極室15cにおいて、陰極18bで水が電気分解されて水素イオンが生じ、この水素イオンが電子を受け取って水素ガスとなる。発生した水素ガスは、陰極室15c内で水と反応して水酸化ナトリウム水溶液を生成する。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性水)および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管34bに流出し、この第2排水配管34bを通って図示しない貯留タンク等に流出される(活用しない場合は排出される)。
塩水は、循環配管系46により中間室15aを通して循環し、電解により消費した塩分やpHバランス変動による塩分水質の劣化に応じて適時、バッファタンク70の排水口85およびドレイン配管48を介してバッファタンク70から排水される。消費排水された塩水を補うため、供給ポンプ42および塩水供給配管44により、適時、新鮮(未使用の)な塩水がバッファタンク70に供給される。
上記のように、中央に塩水を満たした中間室15a、その両側に水を満たした陽極室15bと陰極室15cを配置した3室型の電解槽20では、陽極室15bおよび陰極室15cには電解によって消費されるだけの塩分しか移動しないため、生成される陽極水(酸性水)および陰極水(アルカリ性水)に塩分がほとんど含まれず、かつ、塩分消費の燃費効率が高い利点がある。一方で、塩水を中間室15aに循環させることで、陽極室15bと陰極室15cに透過するイオン流出バランスにより塩水pHが変動したり、陽極室15bで生じた次亜塩素酸が中間室15aに拡散混入する可能性がある。特に、塩水が酸性化した際、混入する次亜塩素酸から塩素ガスが発生するため、筐体52内へ塩素ガスの漏洩を防止する必要がある。
本実施形態の電解水生成装置10によれば、筐体52内に内蔵されたバッファタンク70は、外部タンク60と分離しているとともに、密閉構造を有している。そのため、バッファタンク70から筐体52内および筐体52外への塩素ガスの漏洩、拡散を確実に防止することができる。従って、筐体52内に設けられた構造物、機能部品の腐食を抑制し、長期間に亘って安定した運転が可能な電解水生成装置を得ることができる。また、バッファタンク70内に溜まる塩素ガスは、排水口85およびドレイン配管48を介して筐体52の外部に排出することができる。これにより、バッファタンク70内の圧力変動を抑えるとともに、塩素ガスを安全に排出することができる。バッファタンク70は、適時、使用済の塩水を排水する機能を備えている。そのため、水圧条件に厳格な3室型の電解槽20において、最適な水圧条件を調整制御し、更に、消費変質した塩水を適時排水することができる。
バッファタンク70は、外部タンク60に比較して非常に小さく、例えば、1/10以下の大きさに形成されている。そのため、このバッファタンク70を筐体52に内蔵する構成とした場合、外部タンク60を内蔵する場合に比較して、装置本体50を大幅に小型化することが可能となる。
以上のことから、本実施形態によれば、塩素ガスの漏洩を抑制するとともに小型化が可能な電解水生成装置が得られる。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態において、使用する電解液は塩水以外のものでもよく、生成する電解水も次亜塩素酸水以外の電解水としてもよい。バッファタンク70は、円筒形状に限定されることなく、種々の形状を選択可能である。バッファタンク内の塩素ガスを装置外に排気するためのベント配管をバッファタンクに接続してもよい。塩水の供給量、バッファタンクの容量等は、上述した実施形態に限定されることなく、機器の容量に応じて種々変更可能である。
10…電解水生成装置、20…電解槽、15a…中間室、15b…陽極室、
15c…陰極室、16a…第1隔膜、16b…第2隔膜、18a…陽極、
18b…陰極、30…給水部、40…電解液供給部、42…供給ポンプ、
46…循環配管系、48…ドレイン配管、50…装置本体、52…筐体、
56…循環配管、58…循環ポンプ、60…外部タンク、70…バッファタンク、
72…タンク本体、74…蓋体、90…フロートセンサ

Claims (10)

  1. 筐体と、
    第1電極が設けられた第1電極室と、第2電極が設けられた第2電極室と、第1電極室と第2電極室との間に設けられ電解液を収容する中間室と、を有し、前記筐体内に設けられた電解槽と、
    電解液を収容する密閉構造を有し、前記筐体内に設けられたバッファタンクと、
    前記筐体内に設けられ、電解液を貯溜する外部タンクから前記バッファタンクに電解液を供給する第1ポンプと、
    前記筐体内に設けられ、第2ポンプにより前記バッファタンクの電解液を前記中間室に供給し、前記中間室を流れた電解液を前記バッファタンクに送る電解液供給部と、
    を備える電解水生成装置。
  2. 前記バッファタンクは、タンク本体と、前記タンク本体に形成され供給配管を介して前記第1ポンプに接続される給水口と、循環配管を介して前記第2ポンプおよび前記中間室に接続される流出口と、前記循環配管を介して前記中間室に接続され、前記中間室から排出された電解液が流入する流入口と、前記タンク本体内の余剰の電解液を排水する排水口と、を備えている請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記バッファタンクは、前記タンク本体内に設けられ前記タンク本体内の電解液の量を検知するセンサを備えている請求項2に記載の電解水生成装置。
  4. 前記センサは、前記タンク本体内に設けられ前記電解液の液面に浮遊するフロートを有するフロートセンサを備えている請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 前記筐体内に設けられ、前記電解槽の第1電極室および第2電極室に被電解水を供給し、前記第1電極室で生成された生成水および前記第2電極室で生成された生成水を排水する給水部を更に備え、
    前記バッファタンクは、前記電解槽を挟んで前記給水部と反対側に配置されている請求項1に記載の電解水生成装置。
  6. 前記給水部は、前記第1電極室および第2電極室に被電解水を送る給水配管と、前記第1電極室から生成水を排水する第1排水配管と、前記第2電極室から生成水を排水する第2排水配管と、を備えている請求項5に記載の電解水生成装置。
  7. 前記給水配管は、前記第1電極室に接続された第1分岐管と、前記第2電極室に接続された第2分岐管と、前記給水配管から分岐し前記第1分岐管の中途部に接続された第3分岐管と、を備え、
    前記給水部は、前記第3分岐管に設けられ、前記第3分岐管を開閉する弁を備えている請求項6に記載の電解水生成装置。
  8. 前記第1電極および第2電極に電圧を印加する電源と、前記電源および前記第1ポンプ、前記第2ポンプを制御するコントローラと、前記筐体内に設けられ、前記電源およびコントローラを収容した制御ボックスと、前記筐体の外部から空気を取り入れて前記制御ボックス内に送風するファンと、を更に備えている請求項1から7のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  9. 前記バッファタンクの容量は、前記中間室の容量と同等または同等以上である請求項1から8のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  10. 前記バッファタンクの容量は、前記外部タンクの容量の1/10以下である請求項1から9のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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