JP2017056377A - 電解水生成装置 - Google Patents

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英男 太田
Hideo Ota
英男 太田
横田 昌広
Masahiro Yokota
昌広 横田
千草 尚
Hisashi Chigusa
尚 千草
齋藤 誠
Makoto Saito
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Abstract

【課題】電解特性の低下を抑制し、安定して電解水を生成できる電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、第1電極18aおよびこの第1電極に対向する第2電極18bと、前記第1電極を収納する第1電極室15bと、前記第2電極を収納する第2電極室15cと、を有する電解槽11と、給水源から第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に、所定の水圧で水を送水する第1給水部21と、第1給水部と水圧的に分離して設けられ、電解槽内で発生するガスの浮力により、第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に水を送水する第2給水部22と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を有する電解水、例えば、アルカリイオン水、オゾン水または次亜塩素酸水などを生成する電解水生成装置が提供されている。このような電解水生成装置は、1隔膜2室型の電解槽や、2隔膜3室型の電解槽を備えている。例えば、3室型の電解槽内は、陽イオン交換膜および陰イオン交換膜によって、中間室と、この中間室の両側に位置する陽極室および陰極室とに仕切られている。陽極室および陰極室には、陽極および陰極がそれぞれ設けられている。
電解水として、例えば、次亜塩素酸水を生成する場合、中間室に塩水を流し、陽極室および陰極室にそれぞれ水を流通する。中間室の塩水を陰極および陽極で電解することで、陽極で発生した塩素ガスから次亜塩素酸水を生成するとともに、陰極室で水酸化ナトリウム水を生成する。生成した次亜塩素酸水は殺菌消毒水として、水酸化ナトリウム水は洗浄水として活用される。
特許第3287649号公報 特許第3500173号公報
上記のような電解水生成装置では、陰極室および陽極室は給水設備等の給水源に直接的に接続され、給水源の水圧により陰極室および陽極室へ送水する形態としている。この場合、給水源の圧力変動や、発生ガスによる電解槽内の圧力バランスの変動により、イオン交換膜と電極の間隔やイオン拡散係数が変動し、電解特性に悪影響を与える場合がある。
本実施形態の課題は、電解特性の低下を抑制し、安定して電解水を生成できる電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、第1電極およびこの第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極を収納する第1電極室と、前記第2電極を収納する第2電極室と、を有する電解槽と、給水源から前記第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に、所定の水圧で水を送水する第1給水部と、前記第1給水部と水圧的に分離して設けられ、前記電解槽内で発生するガスの浮力により、前記第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に水を送水する第2給水部と、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示すブロック図。 図2は、陰極室内における送水状態を概略的に示す電解槽の断面図。 図3は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示すブロック図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置全体の構成を概略的に示す図である。
電解水生成装置は、3室型の電解槽11を備えている。電解槽11は、例えば、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16aおよび陽イオン交換膜(第2隔膜)16bにより、中間室15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室(第1電極室)15bおよび陰極室(第2電極室)15cとに仕切られている。陽極室15b内に陽極(第1電極)18aが設けられ、陰イオン交換膜16aに対向している。陰極室15c内に陰極(第2電極)18bが設けられ、陽イオン交換膜16bに対向している。陽極18aおよび陰極18bは、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aを挟んで、互いに対向している。
電解水生成装置は、電解槽11の中間室15aに電解液、例えば、ハロゲン元素を含む飽和塩水、を供給する電解液供給部19と、陽極室15bおよび陰極室15cの少なくとも一方に、ここでは、陽極室15bに、電解原水、例えば、水を供給する第1給水部21と、陽極室15bおよび陰極室15cの少なくとも他方に、ここでは、陰極室15cに、電解原水、例えば、水を供給する第2給水部22と、陽極18aおよび陰極18bに正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源23と、電源23を制御するコントローラ28と、を備えている。
電解液供給部19は、飽和塩水を生成する塩水タンク25と、塩水タンク25から中間室15aの下部に飽和塩水を導く供給配管19aと、供給配管19a中に設けられた送液ポンプ29と、中間室15a内を流れた電解液を中間室15aの上部から塩水タンク25に送る排水配管19bと、を備えている。
第1給水部21は、所定の水圧で水を供給する図示しない給水源(例えば、水道栓)から陽極室15bの下部に水を導く第1給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する排水配管21bと、給水配管21aから分岐し後述する貯水タンクに給水する第2給水配管21cと、給水源と分岐部との間で第1給水配管21aに設けられた流量調整弁(絞り弁)32aと、第2給水配管21cに設けられた流量調整弁(絞り弁)32bと、を備えている。
第2給水部22は、水を貯溜する貯水タンク30と、貯水タンク30から陰極室15cの下部に水を導く第1給水配管22aと、陰極室15cを流れた水を陰極室の上部から排水する第1排水配管22bと、第1排水配管22bに設けられた流量調整弁(絞り弁)32cと、を備えている。貯水タンク30は、鉛直方向において、電解槽11よりも上に配置されている。貯水タンク30は、陰極室15cの容量に対して2〜20倍の容量を有している。前述した第1給水部21の第2給水配管21cは、貯水タンク30の下部に接続されている。また、第1排水配管22bは、鉛直方向において、貯水タンク30に貯溜された水の水面Sよりも上に位置する排水口27を有している。
このように構成された第2給水部22は、第1給水部21に対して水圧的に分離して電解槽11に接続されている。すなわち、第1給水部21から供給する水の水圧が、第2給水部22および陰極室15cに作用しないように、第2給水部22は第1給水部21から水圧的に分離している。なお、貯水タンク30に貯溜される水量は、貯水タンク30の容量よりも少なく設定され、水面S上に空間が生じている。そのため、第1給水部21の第2給水配管21cから貯水タンク30に給水する場合でも、給水の水圧が貯水タンク30内の水に作用することはない。
上記のように構成された電解水生成装置により、塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム)を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ29を作動させ、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに塩水を供給して中間室15aを塩水で満たすとともに、第1給水部21により陽極室15bに所定の水圧で給水し陽極室15bを水で満たす。また、第2給水部22により、貯水タンク30から陰極室15cに給水し、陰極室15cを水で満たす。同時に、電源23から正電圧および負電圧を陽極18aおよび陰極18bにそれぞれ印加する。
中間室15a内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極18aに引き寄せられ、陰イオン交換膜16aを通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極18aにて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸水および塩酸、すなわち、ハロゲン化合物、を生成する。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、陽極室15bから排水配管21bを通って貯溜タンク等に流出する。
また、中間室15a内の塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極18bに引き寄せられ、陽イオン交換膜16bを通過して、陰極室15cへ流入する。そして、陰極室15cにおいて、陰極18bで水が電気分解されて水素イオンが生じ、この水素イオンが電子を受け取って水素ガスとなり、水と反応して水酸化ナトリウム水溶液が生成される。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液および水素ガスは、陰極室15cから第1排水配管22bに流出し、第1排水配管22bを通って排出される。
図2は、陰極室内における送水状態を概略的に示す電解槽の断面図である。陰極室15c内で陰極18bにより生成された水素ガスは、図2に示すように、多数の気泡となり、陰極室15内を下から上に浮上し、第1排水配管22bに流入する。このような水素ガス(気泡)の浮力により、陰極室15c内の水に下から上に向かう対流が生じ、第1給水配管22aから陰極室15cに水が送水され、更に、第1排水配管22bを通して排水される。
なお、第1排水配管22bの内径は、発生水素ガス量に応じて決められる。第1排水配管22bの内径が細すぎると水素ガスの排出が追い付かず、陰極室15c内に水素ガスが溜まって充満してしまう。この場合、陰極室15c内の水がなくなり、電解ができなくなってしまう。一方、第1排水配管22bの内径が太すぎると、水素ガスのみが排出されてしまい、水の送水、循環ができなくなってしまう。そのため、本実施形態では、第1排水配管22bの内径の最適範囲は、4mmから12mmとしている。
以上のように構成された電解水生成装置は、貯水タンク30に貯溜した水を陰極室15cで発生する水素ガスの浮力により陰極室15cへ送水する第2給水部22を備えている。第2給水部22は、第1給水部21から水圧的に分離して電解槽11に接続されている。そのため、第2給水部22は、第1給水部21の給水源(給水設備)の圧力変動や陽極室15b内の水圧変動等の影響を受けることなく、電解に応じた安定した圧力環境で陰極室15cに送水することができる。これにより、電解特性が長期にわたり安定化する。
なお、生成されたアルカリ性水を陰極室15cから排出する第1排水配管22bの排水口27は、貯水タンク30内の水面Sよりも高い位置に設置している。これは、貯水タンク30の水頭圧により陰極水が垂れ流しになることを防止し、電解により生じたガスの浮力のみにより陰極水が送水制御されるようにするためである。
3室型の電解槽を用いた電解水生成装置では、陽極室で次亜塩素酸水を生成すると同時に陰極室で水酸化ナトリウム水を生成する。次亜塩素酸水に求められる有効塩素濃度は10〜100ppm程度であり、仮に陽極室と陰極室に流す水を同量とした場合、陰極室で生成される水酸化ナトリウム水はpH11程度になる。水酸化ナトリウム水の洗浄力は、pH12以上で急激に向上するため、上記pH11では洗浄力が十分に発揮できない。また、このような薄い水酸化ナトリウム水を生成した場合、原水に含まれる硬度成分(カルシウムなど)の絶対量が多くなり、アルカリ性水中で炭酸カルシウム等として析出して配管目詰まりを生じる。これにより、電解水生成装置の寿命が短くなる。そのため、高価な軟水器を導入するなどの対処が必要となる。
これに対して、第1の実施形態に係る電解水生成装置では、上述したように、貯水タンク30に貯溜した水を陰極室15cで発生する水素ガスの浮力により陰極室15cへ送水する構成としている。このような構成では、給水源(給水設備)の給水圧力に比べて、ガスの浮力による圧力が1〜3桁程度小さいため、流量調整弁32cで調整可能な流量範囲が従来より1〜3桁小さい範囲で調整することができる。本実施形態では、陽極室15bの流量を5L/分としたとき、陰極室15cの流量を0.1L/分とし、50ppmの次亜塩素酸水を生成すると同時にpH13の水酸化ナトリウム水を生成することができる。また、水酸化ナトリウム水を高濃度化するため、必要とする原水量が減り、硬度成分の絶対量も減ってスケールが極めて付きにくくなる。
このように、本実施形態によれば、電解槽11内で生じるガスの浮力により電極室に送水するため、従来の給水設備の水圧(0.1〜0.3MPa)に比べて1〜3桁小さい圧力で送水することができる。補足的に、貯水タンク30に貯溜された水の水頭圧など用いることもできるが、その適正流量範囲は0.001〜1L/分であり、送水流量は非常に小さいものの電解槽内の圧力変動が小さく、装置の電解特性を長期に亘って安定化することができる。
また、従来の給水源(給水設備)から直接、電極室に給水する場合、給水源からの連続送水を前述したような小送水量に調整することが難しく、また、間欠的な送水とすると、ウォーターハンマーなど弁開閉にともなう衝撃圧力でイオン交換膜が破膜する可能性がある。従って、上述した小送水量は、給水源からの給水では対応しにくい範囲である。これに対して、本実施形態に係る電解水生成装置では、簡潔な構成により、上述した送水量で安定的に送水することができる。
以上のことから、第1の実施形態によれば、電解特性の低下を抑制し、安定して電解水を生成できる電解水生成装置を得ることができる。
なお、第1の実施形態では、陰極室15cに対して発生する水素ガスの浮力による送水を行っているが、同様の送水原理を陽極室15bに適用してもよい。陽極室では、発生した塩素ガスは水に溶解してガス(気泡)は生じ難いが、わずかに水分解が起こって酸素ガスを生成するため、この酸素ガスの浮力を利用した送水が可能である。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示すブロック図である。
本実施形態によれば、電解水生成装置の第2給水部22は、水素ガスの浮力により排水された陰極水(アルカリ性水)を貯水タンク30に戻し循環させる構成とし、適時、電磁弁32dを開けて貯水タンク30の陰極水を回収する構成としている。すなわち、第2給水部22は、水を貯溜する貯水タンク30と、貯水タンク30から電解槽11の陰極室15cの下部に水を導く第1給水配管22aと、陰極室15cを流れた水を貯水タンク30へ導く第1排水配管22bと、貯水タンク30の水の一部を排水する第2排水配管22cと、第2排水配管22cに設けられた流量調整弁(絞り弁)32dと、を備えている。第2給水部22は、第1給水部21に対し、水圧的に分離して電解槽11に接続されている。
貯水タンク30は、鉛直方向において、電解槽11よりも上に配置されている。第1給水配管22a、第2排水配管22c、および第1給水部21の第2給水配管21cは、貯水タンク30の下部に接続されている。また、第1排水配管22bは、貯水タンク30において、水面S上の空間に連通するように、貯水タンク30に接続されている。
第1排水配管22bの内径は、陰極室15c内の発生水素ガス量に応じて決められ、本実施形態では、内径の最適範囲を4mmから12mmとしている。
第2の実施形態において、電解水生成装置の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。
上記のように構成された電解水生成装置では、電解により陰極室15c内で発生した水素ガスは気体であるため、気泡となって陰極室15cの上部に浮上し、第1排水配管22bに流れ出て貯水タンク30に送られ、貯水タンク30の上部において大気に放出される。同時に、陰極室15c内の陰極水も水素ガスの浮力により押し流され、第1排水配管22bを通って貯水タンク30の上部から貯水タンク30内に排水される。陰極室15c内で不足した水量分の水は、貯水タンク30の下部から第1給水配管22aを通して陰極室15cの下部に流入する。この一連の流れにより、電解中は、常に陰極水が陰極室15cおよび貯水タンク30内を循環する。また、流量調整弁32dを適時開放することにより、貯水タンク30から第2排水配管22cを通してアルカリ性水を排水、回収する。
貯水タンク30の容量は、小さすぎると水酸化ナトリウム濃度が急激に大きくなってしまうため、陰極室15cの容量の2倍以上とすることが望ましい。一方、貯水タンク30の容量は、大きすぎると電解水生成装置全体の大きさが大きくなってしまうことから、陰極室15cの容量の20倍程度までにすることが望ましい。
貯水タンク30の設置位置は、陰極室15cで発生した水素ガスが排出される経路を確保する必要があることから、電解槽11の上端より高い位置であることが望ましい。電解槽11の上端から排出される水素ガスが上側に向いた第1排水配管22bを通って貯水タンク30に送られることで、電解槽11から容易に水素ガスを抜くことができる。貯水タンク30は水素ガスが流入するため、一部大気に開放されているか、あるいは、水素ガスを捕集して建屋外に排出する配管を備えていることが望ましい。
以上のように構成された第2の実施形態によれば、陰極室15cで生成された陰極水(アルカリ性水)を貯水タンク30に循環させることで、流量調整弁による流量制御を行わない場合でも、アルカリ性水をpH12を超えるレベルまで適時高濃度化して回収することができる。
陰極水を循環させる方法として、ポンプを用いて流す方法が一般的であるが、ポンプを設置すると、ポンプの圧力が電解槽に加わり、あるいは、装置構成が複雑になり製造コストも上昇する。これに対して、本実施形態では、水素ガスの浮力(上昇力)を利用して送水する構成としているため、すなわち、陰極18bの反応で発生した水素ガスが陰極室内および第1排水配管22b内を流れることにより一定量の水を一緒に押し流す構成としているため、ポンプレスを実現することができる。
なお、第2の実施形態では、陰極水(アルカリ性水)の回収を流量調整弁32dの開閉で行っているが、貯水タンクにオーバーフロー配管を設け、適時補給水を補給することで陰極水(アルカリ性水)を回収する構成としてもよい。
また、第2の実施形態では、陰極室15cに対して発生する水素ガスの浮力による送水を行っているが、同様の送水原理を陽極室15bに適用してもよい。陽極室では、発生した塩素ガスは水に溶解してガス(気泡)は生じ難いが、わずかに水分解が起こって酸素ガスを生成するため、この酸素ガスの浮力を利用した送水が可能である。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、電解槽は3室型に限定されることなく、陽極室および陰極室を有するものであれば、2室型の構成としてもよい。電解液は塩水以外のものでもよく、生成する電解水も次亜塩素酸水以外の電解水としてもよい。第1隔膜および第2隔膜は、イオン交換膜に限らず、透水性を有する他の多孔質膜を用いてもよい。
11…電解槽、15a…中間室、15b…陽極室、15c…陰極室、
16a…第1隔膜、16b…第2隔膜、18a…陽極、18b…陰極、
19…電解液供給部、21…第1給水部、22…第2給水部、
22a…第1給水配管、22b…第1排水配管、22c…第2排水配管、23…電源、
30…貯水タンク、32a、32b、32c、32d…流量調整弁

Claims (13)

  1. 第1電極およびこの第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極を収納する第1電極室と、前記第2電極を収納する第2電極室と、を有する電解槽と、
    給水源から前記第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に、所定の水圧で水を送水する第1給水部と、
    前記第1給水部と水圧的に分離して設けられ、前記電解槽内で発生するガスの浮力により、前記第1電極室および第2電極室の少なくとも一方に水を送水する第2給水部と、
    を備えた電解水生成装置。
  2. 前記電解槽は、前記第1電極室と第2電極室との間に設けられ電解液を収容する中間室と、前記第1電極室と中間室との間を仕切る第1隔膜と、前記第2電極室と中間室との間を仕切る第2隔膜と、を有し、
    前記中間室に電解液を供給する電解液供給部を更に備えている請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記第2給水部は、水を貯溜する貯水タンクと、前記貯水タンクから前記少なくとも一方の電極室に水を導く第1給水配管と、前記少なくも一方の電極室を流れた水を前記電極室から排水する第1排水配管と、を備えている請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  4. 前記第1排水配管は、鉛直方向において、前記貯水タンク内の水の水面よりも上に位置する排水口を有している請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 前記貯水タンクは、前記少なくとも一方の電極室の容量に対して2〜20倍の容量を有している請求項3又は4に記載の電解水生成装置。
  6. 前記第2給水部は、前記第1給水配管に設けられた流量調整弁を有する請求項3から5のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  7. 前記第2給水部は、水を貯溜する貯水タンクと、前記貯水タンクから前記少なくとも一方の電極室に水を導く第1給水配管と、前記少なくも一方の電極室を流れた水を前記貯水タンクへ導く第1排水配管と、前記貯水タンクの水の一部を排水する第2排水配管と、を備えている請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  8. 前記第2給水部は、前記第2排水配管に設けられた流量調整弁を有する請求項7に記載の電解水生成装置。
  9. 前記第1排水配管は、内径が4〜12mmである請求項3から8のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  10. 前記第1電極は陽極、前記第2電極は陰極であり、
    前記第2給水部は、前記陰極を収納した第2電極室に接続されている請求項1から9のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  11. 前記第1給水部は、前記給水源から前記貯水タンクへ給水する第2給水配管と、前記第2給水配管に設けられた流量調整弁と、を有している請求項3から9のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  12. 前記電解槽における電解は、塩類を電解してハロゲン化合物と水酸化物を含む水を生成する電解であり、前記発生するガスは、水素ガス、酸素ガス、塩素ガスのいずれか1つを含んでいる請求項1〜11のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  13. 前記電解槽における電解は、水を電解して酸性水とアルカリ性水を生成する電解であり、前記発生するガスは、水素ガス、酸素ガスのいずれかを含んでいる請求項1〜11のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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JP2021516152A (ja) * 2018-03-06 2021-07-01 エム. ストルペスタッド、トール 逆浸透膜システムを用いた淡水製造のための方法及びシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018178231A (ja) * 2017-04-20 2018-11-15 株式会社神鋼環境ソリューション 水素・酸素発生装置
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