JP2017140549A - 電解水生成装置 - Google Patents

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Masahiro Yokota
昌広 横田
齋藤 誠
Makoto Saito
誠 齋藤
池谷 之宏
Yukihiro Iketani
之宏 池谷
英文 千葉
Hidefumi Chiba
英文 千葉
昌裕 都甲
Masahiro Toko
昌裕 都甲
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Abstract

【課題】ガス臭の発生を抑制し、安定して電解液を供給可能な電解水生成装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電解水生成装置は、電解液を収容する電解液室と、電極を収容する電極室と、を有する電解槽11と、ポンプにより電解液を電解液室に循環供給する循環配管系70と、電解液を貯留する電解液タンク32と、電解液タンクから循環配管系に電解液を一方通行で供給する供給配管系80と、循環配管系から余剰電解液を排水する電解液排水配管系76と、を備えている。電解液排水配管系は、電解液室の出口と供給配管系との間で循環配管系に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を有する電解水、例えば、アルカリイオン水、オゾン水または次亜塩素酸水などを生成する電解水生成装置が提供されている。このような電解水生成装置は、例えば、3室型の電解槽を備えている。3室型の電解槽は、電解液を流す中間室と、この中間室の両側に位置する陽極室および陰極室とに仕切られている。陽極室および陰極室には、陽極および陰極がそれぞれ設けられている。
電解水として、例えば、次亜塩素酸水を生成する場合、中間室に塩水を循環し、陽極室および陰極室にそれぞれ水を流通する。中間室の塩水を陰極および陽極で電解することで、陽極で発生した塩素ガスから次亜塩素酸水を生成するとともに、陰極室で水酸化ナトリウム水を生成する。この際、塩水を生成する塩水タンクと中間室との間で、塩水を循環することで、中間室に塩水を供給している。
特許第3500173号公報 特開2012−46773号公報
上記のような電解水生成装置において、循環している塩水は、時間経過とともに有効塩素濃度が上昇するとともに、液性が酸性となる。そのため、塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは、刺激臭を伴うため、外部に流出しないことが望ましい。
本実施形態の課題は、ガス臭の発生を抑制し、安定した電解液の供給が可能な電解水生成装置を提供することにある。
実施形態によれば、電解水生成装置は、電解液を収容する電解液室と、電極を収容する電極室と、を有する電解槽と、ポンプにより電解液を前記電解液室に循環供給する循環配管系と、電解液を貯留する電解液タンクと、前記電解液タンクから前記循環配管系に電解液を一方通行で供給する供給配管系と、前記循環配管系から余剰電解液を排水する電解液排水配管系と、を備え、前記電解液排水配管系は、前記電解液室の出口と前記供給配管系との間で前記循環配管系に接続されている。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す構成図。 図2は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す構成図。 図3は、第1変形例に係る電解水生成装置を概略的に示す構成図。 図4は、第3の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す構成図。 図5は、第3の実施形態に係る電解水生成装置の電解液供給装置を概略的に示す断面図。 図6は、塩水補充時における上記電解液供給装置を示す断面図。 図7は、塩水補充後の上記電解液供給装置を示す断面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、実施形態に係る電解水生成装置の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、電解水生成装置10は、3室型の電解槽11を備えている。電解槽11は、例えば、偏平な矩形箱状に形成され、その内部は、陰イオン交換膜(第1隔膜)16aおよび陽イオン交換膜(第2隔膜)16bにより、中間室(電解液室)15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室(第1電極室)15bおよび陰極室(第2電極室)15cと、に仕切られている。陽極室15b内に陽極(第1電極)18aが設けられ、陰イオン交換膜16aに隣接対向している。陰極室15c内に陰極(第2電極)18bが設けられ、陽イオン交換膜16bに隣接対向している。陽極18aおよび陰極18bは、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aを挟んで、互いに対向している。
電解水生成装置10は、電解槽11の陽極室15bおよび陰極室15cに、電解原水(被電解水)、例えば、水を供給する給水部20と、中間室15aにハロゲンイオンを含む電解液、例えば、塩水、を供給する電解液供給配管系および電解液循環配管系を有する電解液供給装置30と、陽極18aおよび陰極18bに正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電源23と、電源23および後述する電磁弁および調整弁類、送液ポンプ等を制御するコントローラ24と、を備えている。
給水部20は、所定の水圧で水を供給する図示しない給水源(例えば、水道栓あるいは給水設備)から陽極室15bの下部および陰極室15cの下部に水を導く給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管22aと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管22bと、第1排水配管22aに設けられた流量調整弁(絞り弁)24aと、第2排水配管22bに設けられた流量調整弁(絞り弁)24bと、を備えている。
電解液供給装置30は、塩水を生成および収容する塩水タンク32と、電解槽11の中間室15aに塩水を循環して給水および排水させる循環配管系70と、を備えている。循環配管系70は、中間室15aの流入側および排出側に接続された循環配管71と、循環配管71中に設けられ塩水を循環させる送液ポンプ72と、循環配管71において中間室15aの排水側に設けられ、中間室15aに適切な水圧を印加する第2調整機構として機能する背圧弁(調整弁、絞り弁、電磁弁)74と、を備えている。
循環配管系70の中間室15aの出口側と背圧弁74との間に、塩水を適時排水するための電解液排水配管系76が接続されている。電解液排水配管系76は、塩水を排水する排水配管76aおよびこの排水配管76aに設けられ排水量を調整する調整機構として機能する排水弁(調整弁、絞り弁、電磁弁)76bと、を備えている。排水弁76bの絞り量を調整することにより、あるいは排水弁76bの間欠的な弁開閉動作により、循環配管系70内の塩水を適時排水し、消費した塩水を新陳代謝している。
循環配管系70の背圧弁74と送液ポンプ72との間に、新鮮な(未使用の)塩水を適時、給水するための供給配管系80が接続されている。供給配管系80は、電解液としての塩水を貯留する前述の塩水タンク32と、塩水タンク32から循環配管系70に給水する電解液供給配管34と、給水する電解液量を調整するとともに循環配管系70から塩水タンク32への塩水の逆流あるいは逆拡散を防止する給水弁35と、を備えている。
塩水タンク32は、その内部に設けられたメッシュ状の仕切り板81を有し、塩水タンク32内部は、この仕切り板81により、塩水生成室32aと、貯溜室32bとに仕切られている。塩水タンク32は、塩水生成室32aの上部に設けられ、塩水生成室32aに塩を供給するためのホッパ−82と、貯溜室32b内の塩水量を検出するためのフロートセンサ84と、を備えている。更に、塩水タンク32の塩水生成室32aに水を供給する給水配管86が設けられている。
塩水生成室32aに塩および水が充填されている。これらにより生成された飽和塩水は、仕切り板81を通って貯溜室32b内に溜められている。貯溜室32bに貯溜されている塩水の液面高さをフロートセンサ84で検知し、所定の高さよりも低い場合は、給水配管86から塩水生成室32aに水を供給し、塩水を生成する。これにより、貯溜室32b内の塩水量を所定量に維持している。なお、電解液供給配管34は、貯溜室32bの下部に接続されている。
以上のように構成された電解水生成装置10により、塩水を電解して酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)とアルカリ性水(水酸化ナトリウム)を生成する動作について説明する。
図1に示すように、送液ポンプ72を作動させ、塩水タンク32から供給配管系80および循環配管系70を介して電解槽11の中間室15aに塩水を供給して中間室15aを塩水で満たすとともに、給水部20により陽極室15bおよび陰極室15cに水を給水し、陽極室15bおよび陰極室15cを水で満たす。同時に、電源23から正電圧および負電圧を陽極18aおよび陰極18bにそれぞれ印加する。
中間室15a内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極18aに引き寄せられ、陰イオン交換膜16aを通過して、陽極室15bへ流入する。そして、陽極18aにて塩素イオンが還元され塩素ガスが発生する。発生した塩素ガスは陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸水および塩酸、すなわち、ハロゲン化合物、を生成する。このようにして生成された酸性水(次亜塩素酸水および塩酸)は、陽極室15bから第1排水配管22aを通って貯溜タンク等に流出する。
また、中間室15a内の塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極18bに引き寄せられ、陽イオン交換膜16bを通過して、陰極室15cへ流入する。陰極室15cにおいて、陰極18bで水が電気分解されて水素イオンが生じ、この水素イオンが電子を受け取って水素ガスとなる。発生した水素ガスは、陰極室15c内で水と反応して水酸化ナトリウム水溶液を生成する。このようにして生成された水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ性水)および水素ガスは、陰極室15cから第2排水配管22bに流出し、この第2排水配管22bを通って貯留タンク等に流出される(活用しない場合は排出される)。。
塩水は、循環配管系70により中間室15aを通して循環し、電解により消費した塩分やpHバランス変動による塩分水質の劣化に応じて適時、排水配管76aから排水される。また、消費排水された塩水を補うため、供給配管系80により、適時、塩水が循環配管系70に供給される。
上記のように、中央に塩水を満たした中間室15a、その両側に水を満たした陽極室15bと陰極室15cを配置した3室型の電解槽11では、陽極室15bおよび陰極室15cには電解によって消費されるだけの塩分しか移動しないため、生成される陽極水(酸性水)および陰極水(アルカリ性水)に塩分がほとんど含まれず、かつ、塩分消費の燃費効率が高い利点がある。一方で、塩水を中間室15aに循環させることで、陽極室15bと陰極室15cに透過するイオン流出バランスにより塩水pHが変動したり、陽極室15bで生じた次亜塩素酸が中間室15aに拡散混入する可能性がある。特に、塩水が酸性化した際、混入する次亜塩素酸から塩素ガスが発生するため、塩水タンク32への塩補給の際、塩素ガスの漏洩を防止する必要がある。
本実施形態の電解水生成装置10によれば、塩素ガスの逆流、拡散を防止するため、中間室15aに塩水を循環供給する循環配管系70と、適時、塩を人が補給する塩水タンク32とを分離し、供給配管系80により、塩水タンク32の塩水を適時一方通行で塩水タンク32から循環配管系70に給水する構成としている。これにより、塩水タンク32側で、塩水のpH変動や次亜塩素酸の混入を防ぐことができる。また、循環配管系70は、適時、塩水を排水する機能および中間室15aに水圧を印加する機能を備えている。そのため、水圧条件に厳格な3室型の電解槽11において、最適な水圧条件を調整制御し、更に、消費変質した塩水を適時排水することができる。
更に、排水配管系76は、中間室15aの出口側近傍で循環配管71に接続され、排水配管系76よりも下流側に背圧弁74を介して供給配管系80が循環配管71に接続されている。更に、供給配管系80の後段(下流側)に、送水側を中間室15aの入口側に接続した送液ポンプ72が配置されている。このため、電解液(塩水)を新陳代謝させる際に供給配管系80と排水配管系76が共に開いた状態となるが、送液ポンプ72の誘引圧力は、送液ポンプ72の上段(上流)直近に接続された供給配管系80に働き、優先的に供給配管系80から新鮮な塩水が誘引される。同時に、送液ポンプ72の送水圧力は排水配管系76側に働いて、中間室15aで消費された塩水は優先的に排水配管系76から排水される。これにより、新鮮な塩水を無駄に排水することなく、消費された塩水を選択的に排水することができる。
第1の実施形態によれば、循環配管系70は電解液の貯溜タンクを用いていない。これは、塩素ガスが気中に排出貯留されることを考慮してのものである。すなわち、図1に示したように、循環配管系70を、空気を溜めるような構造物無しに、配管系、弁、およびポンプにより構成することで、酸性化した次亜塩素酸を含む塩水が循環配管系70に大量に溜まることがない。わずかに生じる塩素ガスを含む泡は、適時、排水配管系76を通して排出される。
供給配管系80からの塩水給水に関しては、1つの給水弁35を送液ポンプ72の前段側(上流側)に配置し、送液ポンプ72の後段側(下流側)に配置した排水配管系76の排水弁76bを開けたタイミングにあわせて給水弁35を開けるように制御している。これにより、給水弁35を開けた時には、一方通行で塩水が塩水タンク32から循環配管系70に給水され、既に循環配管系70内に存在していた塩水は、排水配管76aおよび排水弁76bを通して排水される。このため、給水弁35を閉じたときはもとより、開けたときも循環配管系70の塩水が塩水タンク32に逆流することなく、一方通行に給水することができる。従って、塩水タンク32内の塩水が変質することがなく、また、塩水タンク32に塩を補給する際、塩素ガスの発生を防止することができる。
以上のことから、第1の実施形態によれば、ガス臭の発生を抑制し、安定した電解液の供給が可能な電解水生成装置が得られる。
次に、他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す図である。
本実施形態によれば、電解液の循環配管系70は、循環する塩水を貯溜する循環塩水タンク90を備えている。循環塩水タンク90は、気密に密閉された構成を有し、循環配管71は、循環塩水タンク90の底壁、および天井壁に接続されている。循環塩水タンク90内に、塩水の液面高さ(塩水量)を検出するセンサ、例えば、フロートセンサ91が設けられている。
供給配管系80の供給配管34は、その一端が循環塩水タンク90の天井壁に接続され、他端が塩水タンク32の下部に接続されている。また、供給配管系80は、供給配管34に設けられた専用の第2送水ポンプ92を備えている。塩水タンク32から循環塩水タンク90への塩水の給水では、供給配管系80の供給配管34を循環塩水タンク90の上部に接続することにより、重力により逆拡散を防ぐとともに、第2送水ポンプ92により循環塩水タンク90の酸性雰囲気の拡散を遮断する構成としている。このため、供給配管系80から塩水タンク32への塩水の逆流拡散は2重に防御され、塩水タンク32内の塩水の変質を厳格に防いでいる。
循環塩水タンク90は、塩素ガスが溜まる可能性があるため、機密構造として循環塩水タンク90からガスベント配管94を装置外部へ出す構成としている。これにより、循環塩水タンク90内の圧力変動を抑えるとともに、塩素ガスを安全に排出することができる。
循環塩水タンク90内の塩水は、循環配管系70により中間室15aを通して循環し、電解により消費した塩分やpHバランス変動による塩分水質の劣化に応じて適時、排水配管76aから排水される。また、消費排水された塩水を補うため、フロートセンサ91により循環塩水量の低下が検出されると、供給配管系80により、適時、塩水が塩水タンク32から循環塩水タンク90に供給される。
以上のように構成された第2の実施形態によれば、ガス臭の発生を抑制し、安定した電解液の供給が可能な電解水生成装置が得られる。
なお、図2に示す実施形態では、循環塩水タンク90から中間室15a、循環配管71、排水配管系76を通して、適時、消費した塩水を排水する構成としているが、これに限らず、塩水排水配管をオーバーフロー型で循環塩水タンク90に取り付けてもよい。このような構成では、排水弁76bとガスベント配管94を省略しても前述した第2の実施形態と同様の機能を発揮することができる。
また、塩水タンク32から電解液循環配管系70への一方通行の給水は、塩水タンク32内に貯溜されている塩水の水頭圧によりなされる構成としてもよい。
(第1変形例)
図3は、第1変形例に係る電解水生成装置を概略的に示す図である。
第1変形例によれば、循環塩水タンク90から延出するガスベント配管94を、電解槽11の陰極室15cからアルカリ性水を排水する第2排水配管22bに接続している。循環塩水タンク90で塩素ガスが発生したとしても、この塩素ガスをガスベント配管94を介してアルカリ性の陰極水に溶かし込む構成とした。
このような構成とすることで、ガスベント配管94を装置外部に出すことなく安全に塩素ガス対策を講じることができる。第1変形例において、電解水生成装置の他の構成は、前述した第2の実施形態と同様である。また、排水されたアルカリ性水を貯溜するタンクを備えている場合、ガスベント配管94をこのタンクに接続するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る電解水生成装置を概略的に示す構成図、図5は、第3の実施形態に係る電解水生成装置の電解液供給装置を概略的に示す断面図、図6は、塩水補充時における上記電解液供給装置を示す断面図、図7は、塩水補充後の上記電解液供給装置を示す断面図である。
図4に示すように、電解水生成装置10の電解液供給装置30は、塩水(電解液)を収容する塩水タンク32と、電解槽11の中間室15aに塩水を循環して給水および排水させる循環配管系70と、を備えている。循環配管系70は、中間室15aの流入側および排出側に接続された循環配管71と、循環配管71中に設けられ塩水を循環させる送液ポンプ72と、循環配管71において中間室15aの排水側に設けられ、中間室15aに適切な水圧を印加する背圧弁(電磁弁)74と、を備えている。
循環配管71において中間室15aの出口側と背圧弁74との間に、塩水を適時排水するための電解液排水配管系76が接続されている。電解液排水配管系76は、塩水を排水する排水配管76aおよびこの排水配管76aに設けられ排水量を調整する排水弁(電磁弁)76bと、を備えている。排水弁76bの絞り量を調整することにより、あるいは排水弁76bの間欠的な弁開閉動作により、循環配管系70内の塩水を適時排水し、消費した塩水を新陳代謝している。
図5に示すように、本実施形態によれば、電解液供給装置30の塩水タンク32は、第1タンク40aおよび第2タンク40bを有し、これらのタンクは、合成樹脂等により一体に形成されている。第1タンク40aは、循環配管71に接続され、循環する塩水を収容する循環塩水タンクとして機能する。また、第2タンク40bは、未使用の塩水を収容する塩水供給タンクとして機能する。
第1タンク40aは、ほぼ水平な底壁42aと、底壁42aに立設された複数の側壁42bと、タンクを閉じる天井壁42cと、を有している。一方の側壁42bにはオーバーフロー開口43が形成され、他方の側壁42b下部に流通口(供給流路)44が形成されている。第1タンク40a内に、流通口44を開閉する開閉機構、例えば、一方向弁46が設けられている。循環配管系70の循環配管71の流入側端部は、天井壁42cを通して第1タンク40a内に挿通され、底壁42aの近傍まで延出している。同様に、循環配管71の流出側端部は、天井壁42cを通して第1タンク40a内に挿通され、底壁42aの近傍まで延出している。なお、循環配管71は、第1タンク40aの天井壁42cに限らず、第1タンクの他の壁部を通して第1タンク40a内に挿通されてもよい。
第2タンク40bは、第1タンク40aの底壁42aと共通の底壁48aと、底壁48aに立設された複数の側壁48bと、上部開口48cと、を有している。1つの側壁48bは、第1タンク40aの側壁42bと共通あるいは一体の側壁で構成されている。
本実施形態では、電解液供給装置30は、塩水タンク32に塩水を充填あるいは補充する脱着自在な充填カセット50を備えている。充填カセット50は、例えば、円筒形状あるいは角筒形状に形成され、下端部に給水口52が設けられている。また、充填カセット50内に、給水口52を開閉する可動栓54および可動栓54を閉塞位置に付勢する閉じばね55が設けられている。充填カセット50内に所定量の塩水が貯溜されている。
第2タンク40bの底壁48aに押圧ピン56が立設されている。また、第2タンク40bの上部開口48cの近傍で、側壁48bに台座58が設けられている。充填カセット50の下部は、第2タンク40bの上部開口48cに装着され、台座58上に載置される。この際、第2タンク40bの押圧ピン56により充填カセット50の可動栓54が押上げられ、給水口52を開放する。これにより、充填カセット50内の塩水は、給水口52から第2タンク40b内に充填される。
第1タンク40a内および第2タンク40b内に予め所定量の塩水を充填してもよく、あるいは、上述した充填カセット50から第2タンク40bおよび第1タンク40aに塩水を充填するようにしてもよい。充填カセット50から第2タンク40bに塩水を充填すると、第2タンク40b内の水圧により一方向弁46が開放し、流通口44を通して第2タンク40bから第1タンク40a内に塩水が流入する。
塩水を充填した状態において、第1タンク40a内の塩水の液面と、第2タンク40b内の塩水の液面とは同一の高さとなっている。また、この液面は、オーバーフロー開口43の下端位置と同等以下の高さにある。
電解液供給装置30は、第1タンク40a内の塩水量を検知する液量センサ62、および警報器64(図4参照)を備えていてもよい。液量センサ62により、第1タンク40a内および塩水タンク32内の塩水量が所定量以下であることが検知された場合に、警報器64により警報等を表示あるいは発信する。液量センサ62の検出信号は前述したコントローラ24に入力され、コントローラ24は検出信号に応じて警報器64を作動する、すなわち、塩水タンク32内の塩水が所定の水量よりも少なくなった時点で、あるいは、空となった時点で、警報器64を作動する。
上記構成の電解液供給装置30は、電解水生成時、送液ポンプ72により第1タンク40a内の塩水を循環配管71を通して電解槽11の中間室15aに供給し、電解槽11内を流れた塩水を循環配管71を通して第1タンク40aに回収する。すなわち、電解液供給装置30は、第1タンク40a内の塩水を電解槽11の中間室15aを通して循環させる。循環する塩水の一部、すなわち、使用済みの塩水は、排水配管系76を通して排水、廃棄される。排水量および排水タイミングは、排水弁76bにより適宜調整する。また、第1タンク40a内で塩水量が過大となった場合は、オーバーフロー開口43を通して過剰分の塩水を排水する。
電解による塩水消費、および塩水の微少量廃棄により、第1タンク40a内の塩水の水位が下がると、図6に示すように、第2タンク40b内の塩水との水位差により一方向弁46が開き、流通口44が開放される。これにより、第2タンク40b内の新しい塩水(未使用の塩水)が流通口44から第1タンク40a内に流入し、第1タンク40aに充填される。同時に、充填カセット50内の塩水が第2タンク40b内に流入し、第2タンク40bに補充される。第2タンク40b内の塩水が所定の水位に達した時点で、充填カセット50からの塩水の補充が停止する。これにより、図7に示すように、第2タンク40bから第1タンク40aに所定の水位まで新しい塩水が充填され、同時に、充填カセット50から第2タンク40bに所定の水位まで塩水が補充される。第1タンク40a内の水位と第2タンク40b内の水位とが概略等しくなった時点で、一方向弁46が閉じて流通口44を閉塞する。
塩水の微少廃棄量は、循環配管系70の塩水の容積と廃棄量に応じて、また、排出される塩水の塩素濃度(塩素臭)の上昇時間に応じて、決定する。例えば、微少破棄量は約2ml/分に設定している。また、循環側の塩水流量は、200〜300ml/分程度に設定する。これにより、充填カセット50の容量を500mlとした場合、充填カセット50の交換間隔を4時間確保することができる。
なお、塩水消費により、充填カセット50内の塩水が空となり、また、第1タンク40aおよび第2タンク40b内の塩水が所定量以下、例えば、空となった場合、液量センサ62から検出信号に基づいて、コントローラ24は警報器64を作動させ、使用者に塩水の不足および充填カセット50の交換を報知する。
以上のように構成された電解水生成装置および電解液供給装置によれば、循環する塩水を貯溜する第1タンク40aと、塩水を供給する第2タンク40bとを個別に設け、循環する塩水が減った時に、第2タンク40bから第1タンク40aへ塩水を供給する構成としている。また、循環塩水用の第1タンク40aは、極力密閉構造とし、塩素ガスが装置外に漏れない構造としている。装置外へ流出する塩素ガスは、排水配管系76から排出する微少量の塩水から発生する分だけとなり、従来方式に比べ簡単な構成で、ランニングコストもかからずに、塩素臭(ガス臭、刺激臭)の発生を抑えることができる。
以上のことから、本実施形態によれば、ガス臭の発生を抑制しつつ、電解液を安定して供給することが可能な電解液供給装置、およびこれを備える電解水生成装置を提供することができる。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態において、使用する電解液は塩水以外のものでもよく、生成する電解水も次亜塩素酸水以外の電解水としてもよい。第3の実施形態において、塩水タンクを構成する第1タンクおよび第2タンクは互いに連結された構成としたが、これに限らず、第1タンクと第2タンクとを独立して設け、これらを連通配管等で連通する構成としてもよい。第2タンクへの電解液の補充は、充填カセットに限らず、ポンプ等により外部から電解液を充填してもよい。また、電解液は塩水以外のものでもよく、生成する電解水も次亜塩素酸水以外の電解水としてもよい。
10…電解水生成装置、11…電解槽、15a…中間室、15b…陽極室、
15c…陰極室、16a…第1隔膜、16b…第2隔膜、18a…陽極、
18b…陰極、20…給水部、30…電解液供給装置、32…塩水タンク、
40a…第1タンク、40b…第2タンク、46…一方向弁、50…充填カセット、
54…可動栓、62…液量センサ、70…循環配管系、71…循環配管、
72…送液ポンプ、74…背圧弁、76…排水配管系、76a…排水配管、
80…供給配管系、84、91…フロートセンサ

Claims (18)

  1. 電解液を収容する電解液室と、電極を収容する電極室と、を有する電解槽と、
    ポンプにより電解液を前記電解液室に循環供給する循環配管系と、
    電解液を貯留する電解液タンクと、
    前記電解液タンクから前記循環配管系に電解液を一方通行で供給する供給配管系と、
    前記循環配管系から余剰電解液を排水する電解液排水配管系と、を備え、
    前記電解液排水配管系は、前記電解液室の出口と前記供給配管系との間で前記循環配管系に接続されている電解水生成装置。
  2. 前記電解液排水配管系は、排水配管と、前記排水配管に設けられ排水量を調整する調整機構と、を備えている請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 前記調整機構は、絞り弁を有している請求項2に記載の電解水生成装置。
  4. 前記調整機構は、間欠的な開閉で排水量を調整する排水弁を備えている請求項2に記載の電解水生成装置。
  5. 前記循環配管系は、前記電解液排水配管系との接続部と前記供給配管系との接続部との間との間に設けられ循環する電解液と排水する電解液の量を調整する第2調整機構を備えている請求項1から4のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  6. 前記第2調整機構は、電解液の循環量を調整する絞り弁を有している請求項5に記載の電解水生成装置。
  7. 前記第2調整機構は、間欠的な開閉で循環量を調整する弁を有している請求項5に記載の電解水生成装置。
  8. 前記循環配管系は、循環する電解液を貯留する循環電解液タンクを備えている請求項1から7のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  9. 前記循環電解液タンクに接続され、前記循環電解液タンク内に発生したガスを排出するガスベント配管を更に備えている請求項8に記載の電解水生成装置。
  10. 前記電極室で生成された電解水を排水する排出配管を備え、前記ガスベント配管は、前記排出配管、あるいは排水された前記電解水を貯水するタンクに接続されている請求項9に記載の電解水生成装置。
  11. 前記供給配管系は、前記電解液タンクおよび前記循環配管系に接続された供給配管と、前記ポンプの前段側で前記供給配管に設けられた弁と、を備え、前記弁の開閉により、前記ポンプの誘引圧で電解液を供給する請求項1から7のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  12. 前記電解液タンクから前記循環配管系への一方通行の給水は、前記循環電解液タンクに接続され電解液のオーバーフローを排水する排水配管によりなされる請求項8に記載の電解水生成装置。
  13. 前記電解液タンクから前記循環配管系への一方通行の給水は、前記電解液タンク内の電解液の水頭圧によりなされる請求項1に記載の電解水生成装置。
  14. 前記供給配管系は、前記電解液タンクおよび前記循環電解液タンクに接続された供給配管と、前記供給配管に設けられ前記電解液タンクから前記循環電解液タンクへ電解液を送る第2ポンプと、を備えている請求項8に記載の電解水生成装置。
  15. 前記電解液タンクに脱着自在に装着され、電解液を収納した充填カセットを更に備えている請求項1に記載の電解水生成装置。
  16. 前記循環電解液タンクは、前記電解液タンクと一体化されている請求項8に記載の電解水生成装置。
  17. 前記電解液は塩水である請求項1から16のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
  18. 前記電解槽は、前記電解液を収容する前記電解液室と、前記電解液室の両側に設けられ陰極および陽極をそれぞれ収納した第1電極室および第2電極室と、を備えている請求項1から17のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU2022221423A1 (en) * 2022-03-22 2023-10-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrolytic device and method of driving electrolytic device

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