JP2017170272A - 電解水生成装置 - Google Patents

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英男 太田
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Abstract

【課題】3室型の電解槽の陰極室におけるスケール析出を抑制する電解水生成装置を提供することである。
【解決手段】本実施形態に係る電解水生成装置は、2つの隔膜で仕切られた電解液室と、電解液室の両側の陽極室および陰極室と、陽極室に設けられた陽極と、陰極室に設けられた陰極とを備える電解槽と、陽極室に給水する第1給水部と、陽極室で生成された陽極生成水の少なくとも一部を陰極室に給水する第2給水部と、陰極室内の生成水を陰極室から排水する排出部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電解水生成装置に関する。
近年、水を電解して様々な機能を付与する電解水が知られている。例えば、アルカリイオン水では飲料や洗浄防錆の機能を有する電解水として、次亜塩素酸水では殺菌除臭の機能を有する電解水として、これらを生成する電解水生成装置が提供されている。
このような電解水生成装置は、電解槽(電解セル)を用いて、水中の電解質を電解して得た電解生成水により様々な機能を付与した電解水を生成している。電解槽としては、1対の電極が設けられた1つの電解液室を有する1室型の電解槽、1対の電極の間に1つの隔膜を設けて電解液室が陽極室と陰極室に区切られた2室型の電解槽、さらには1対の電極の間に2つの隔膜を設けて陽極室と陰極室の間に2つの隔膜で区切られた電解液室を備えた3室型の電解槽が提案されている。
電解質としては、水そのもの以外にも原水中のイオン成分や故意に添加した塩化物、酸化物、アルカリ塩、炭酸塩、有機酸などがある。1室型電解槽では、電解質を含んだ電解液を供給し、これを電解して電解生成水を生成して排出する。
2室型電解槽では、電解液を2室の両方あるいは一方に供給し、電解生成水として陽極生成水と陰極生成水とを分離して2室から排出する。3室型電解槽では、電解液を中央の電解液室だけに供給し、陽極生成水および陰極生成水を電解質も分離した形態で陽極室および陰極室から排出する。
このような電解槽において、陰極室では、陰極生成水がアルカリ性であるため長期使用すると水中の硬度成分がスケールとして析出し、電解槽や配管を詰まらせる現象が発生する。
特許第3798486号公報 特許第3716042号公報 特許第3500173号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、3室型の電解槽の陰極室におけるスケール析出を抑制する電解水生成装置を提供することである。
本実施形態に係る電解水生成装置は、2つの隔膜で仕切られた電解液室と、前記電解液室の両側の陽極室および陰極室と、前記陽極室に設けられた陽極と、前記陰極室に設けられた陰極とを備える電解槽と、前記陽極室に給水する第1給水部と、前記陽極室で生成された陽極生成水の少なくとも一部を前記陰極室に給水する第2給水部と、前記陰極室内の生成水を前記陰極室から排水する排出部と、を備える。
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。 図2は、変形例1に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。 図3は、変形例2に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。 図4は、第2の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。 図5は、第3の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
本実施形態に係る電解水生成装置は、電解槽(電解セル)を備え、電解液から電解生成水(陽極生成水および陰極生成水)を生成する装置である。電解水生成装置は、例えば、電解液としての塩水より、陽極生成水(陽極水、又は酸性水)として次亜塩素酸水、および陰極生成水(陰極水、又はアルカリ性水)として水酸化ナトリウム水を生成する装置である。電解水生成装置は、3室型の電解槽11と、電解槽11の中間室15aに電解液、例えば、飽和食塩水を供給する電解液供給部19と、電解槽11の陽極室15bおよび陰極室15cに電解原水、例えば、水を供給する原水供給部21と、陽極14および陰極20に正電圧および負電圧をそれぞれ印加する電流供給部(電源)23と、大気に開放した貯水容器、例えば、貯水タンク(貯水槽、又は貯水容器)27とを備えている。なお、貯水タンク27は、密閉されていてもよい。
電解槽11は、例えば、3室型の電解槽である。電解槽11は、偏平な矩形箱状に形成され、その内部を、陰イオン交換膜(第1隔膜)16および陽イオン交換膜(第2隔膜)18により、中間室15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室15b、及び陰極室15cとの3室に仕切られている。陰イオン交換膜16は、少なくとも陰イオンを透過させる隔膜であり、陽イオン交換膜18は、少なくとも陽イオンを透過させる隔膜である。陰イオン交換膜16、及び陽イオン交換膜18は、望ましくは、所定のイオン以外のイオンや、液体を透過させない隔膜であるが、生成水の水質に大きく影響しない範囲のイオンや、液体を透過する隔膜であってもよい。
電解槽11は、電解電極として、陽極14、および陰極20とを備えている。陽極14および陰極20は、ほぼ等しい大きさの矩形板状に形成され、中間室15aを挟んで、互いに対向している。陽極14は、陽極室15b内に設けられ、陰イオン交換膜16に対向している。陽極14は、陽極室15b内に設けられ、陰イオン交換膜16に密着して設けられていてもよいし、あるいは、陰イオン交換膜16との間に不織布等を挟んで設けられていてもよい。一方、陰極20は、陰極室15c内に設けられ、陽イオン交換膜18に対向している。陽極14と同様に、陰極20は、陽イオン交換膜18に密着して設けられていてもよいし、陽イオン交換膜18との間に不織布等を挟んで設けられていてもよい。
電解液供給部19は、飽和食塩水を生成する電解水(塩水)タンク25と、塩水タンク25から中間室15aの下部に電解液(飽和食塩水)を導く供給配管19aと、中間室15a内を流れた塩水を中間室15aの上部から排出する排出配管19bと、排出配管19b中に設けられた電磁弁101と、を備えている。
原水供給部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室15bの下部に水を導く第1給水配管21aと、第1給水配管21a中に設けられた電磁弁201と、第1給水配管21a中の逆流を防止する逆止弁201aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管21bと、第1排水配管21bを流れた水(陽極水)を貯水する貯水タンク27と、貯水タンク27に貯水された水(陽極水)を陰極室15cに導く第2給水配管21cと、第2給水配管21c中に設けられた第1送水ポンプ29aと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管21dと、を備えている。電磁弁201は、電気的制御により給水源からの給水を遮断する。原水供給部21において、給水源、第1給水配管21a、電磁弁201、および逆止弁201a等を含む陽極室15bに水を供給する手段を第1給水部と称し、第1排水配管21b、第2給水配管21c、貯水タンク27、及び第1送水ポンプ29a等を含む陽極室15bで生成された陽極水を陰極室15cに給水する手段を第2給水部と称する場合もある。なお、原水供給部21は、陽極室15bへの流量を調整する流量調整部、例えば、減圧弁や流量調整弁を備えていてもよい。
電流供給部23は、電解水生成装置の各部に接続され、各部へ供給する電流及び電圧を制御し、電流及び電圧の変化を検知する。電流供給部23は、電源部23aと、検知部23bと、制御部23cとを備える。電源部23aは、電解電極に電流(直流電流)を供給し、プラス側に陽極14が接続され、マイナス側に陰極20が接続されている。検知部23bは、電流及び電圧の変化を検知し、これら電流及び/又は電圧の変化に基づいて電解水の消費量等を検知する。検知部23bは、電流及び電圧が変化するタイミング、又は所定の時間間隔のタイミングで、電解水の消費量を検知する。制御部23cは、検知部23bで検知された検知結果に基づいて、各部へ印加する電流値及び電圧値を調整することで、電解水生成装置の各部を制御することができる。例えば、制御部23cは、電解、第1送水ポンプ29aの駆動動作、並びに、電磁弁101、201のON/OFFや、開閉の切換えを制御する。なお、検知部23b及び制御部23cは、それぞれ、電流供給部23と別に設置されていてもよい。
上記のように構成された電解水生成装置により、実際に塩水を電解して陽極水(次亜塩素酸および塩酸)と陰極水(水酸化ナトリウム)とを生成する動作について説明する。
図1に示すように、電解水生成装置は、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに電解液(飽和食塩水)を供給するとともに、陽極室15bに水を給水する。同時に、電解水生成装置は、電流供給部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。さらに、電解水生成装置は、陽極室15bで生成された水(陽極水)を陽極室15bから排出するとともに、第1送水ポンプ29aを作動し、貯水タンク27から陰極室15cに送水する。
中間室15aには、電解槽11よりも上部に設置された塩水タンク25から、水頭圧により供給配管19aに塩水が送水される。中間室15aに送水された塩水は、排出配管19bにより外部に排水される。中間室15a内の所定の量の塩水が電解により消費されたことを検知した場合、電流供給部23は、電磁弁101を開放する。電磁弁101が開放されることによって、塩水が流れ、消費された塩水が、装置の外部に排出されるとともに、塩水タンク25の水頭圧により、新しい塩水が、中間室15aに供給される。
中間室15a内の塩水中において電離している塩素イオンは、陽極14に引き寄せられ、陰イオン交換膜16を通過して、陽極室15bへ流入する。陽極室15bに流入する際に、塩素イオンが陽極14で還元され、塩素ガスが発生する。その後、塩素ガスは、陽極室15b内で水と反応して次亜塩素酸水と塩酸とを生じる。このようにして生成された次亜塩素酸水および塩酸を含む陽極水は、陽極室15bから第1排水配管21bを通って貯水タンク27に排出され、適時貯水タンクから取り出されて活用される。
貯水タンク27には、陽極室15bから排出された水、例えば、陽極水が貯水され、貯水された水に第2給水配管21cの一端部が挿入されている。第1送水ポンプ29aが作動することで、貯水タンク27に貯水された陽極水が第2給水配管21cに吸水され、陰極室15cに給水される。
中間室15aへ流入した塩水中において電離しているナトリウムイオンは、陰極20に引き寄せられ、陽イオン交換膜18を通過して、陰極室15cへ流入する。陰極室15cに流入する際に、水が陰極20で電気分解されて、水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液とが生成される。陰極室15cには上述した陽極水を給水するが、給水量を少量とすることで陽極水に含まれる酸性物質は中和され、アルカリ性の陰極水となる。このようにして生成された水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液とを含む陰極水は、第2排水配管21dを流れて装置外部に排出され、活用される。
また、装置停止時には電解を停止した後もしばらく第1送水ポンプ29aを作動させ、第2給水配管21cと陰極室15cと第2排水配管21dとの内部の液体を陽極水に置換してから停止させる。
このような構成により、アルカリ性水(陰極水)中に析出したカルシウム成分を陽極水で溶解させる。すなわち、スケール沈着が抑制される。
一般的に、スケール沈着は、pH11を超えると短時間で発生する。例えば、実施形態の電解水生成装置では、陽極14と陰極20との間に8Aの電解電流を流し、第1排水配管21b内を2.2L/mの流量で陽極水を流し、これに対して第1送水ポンプ29aで陰極室15cに送水する陽極水量を、陽極水の全流量の1/10である0.2L/mの流量で流す。このとき、電解水生成装置は、有効塩素濃度50mg/kgの陽極水(次亜塩素酸水)を2L/mで貯水タンク27に貯水、又は第1排水配管21bに排水するとともに、0.2L/mで排水される陰極水のpHを10程度に抑制することができる。したがって、第2排水配管21d内でのスケール沈着が、抑制され、停止時に容易に陽極水によりスケールが溶解される。なお、陽極水の流量の1/10の流量で、陰極水を流すとしたが、陽極水の流量と同等の流量で陰極水を流した場合、陰極水のpHは、9まで下がる。しかしながら、陽極水の量を確保するために、陰極水量は、陽極水量の1/2〜1/100の範囲の水量であることが望ましい。一方、電解水生成装置が停止時には、陰極室15c及び第2排水配管21dは、陽極水(酸性水)により満たされる。すなわち、電解水生成装置が停止時には、陰極室15c及び第2排水配管21dは、内部で生成された陰極水(アルカリ性水)が陽極水に置換される。酸性水は、pH3〜6.5の弱〜微酸性であるためスケール成分は溶解された状態である。そのため、電解水生成装置が停止時でも、スケール沈着が、抑制される。
本実施形態によれば、電解水生成装置は、3室型の電解槽11と、陽極室15bに水を給水する第1給水部と、陽極室15bで生成された陽極水を陰極室15cに給水する第2給水部とを備える。電解水生成装置は、陰極室15cに所定の量の陽極水を給水し、陰極水のpHを調整する。その結果、本実施形態の電解水生成装置は、スケール析出、又は沈着を抑制できる。
また、電解水生成装置は、陽極室15bで生成された陽極水を一旦大気に開放した貯水タンク27に格納し、貯水タンク27から陽極水を陰極室15cに供給する。したがって、電解水生成装置は、水圧が安定しているため、一般的なポンプを使用して、容易に陰極室15cの水の水質、例えば、pHを調整できる。その結果、電解水生成装置は、構造的な自由度が増すとともに、コストを削減することができる。
次に第1の実施形態に係る電解水生成装置の変形例について説明する。変形例において、第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(変形例1)
変形例1の電解水生成装置は、貯水タンク27の水を循環させながら、貯水タンク27の水の水質を調整する構成である。
図2は、変形例1に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
変形例1の電解水生成装置において、原水供給部21は、水を給水する図示しない給水源と、給水源から貯水タンク27に水を導く第1給水配管21aと、陽極室15bを流れた水を陽極室15bの上部から排出する第1排水配管21bと、貯水タンク27に貯水された水を陰極室15cに導く第2給水配管21cと、第2給水配管21c中に設けられた第1送水ポンプ29aと、第2給水配管21cから分岐して陽極室15bに水を導く第3給水配管21eと、第3給水配管21e中に設けられた第2送水ポンプ29bと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cから装置の外部に排出する第2排水配管21dと、第2排水配管21d中に設けられた電磁弁203と、第2排水配管21dから分岐して貯水タンク27に水を導く第3排水配管21fと、第3排水配管21f中に設けられた電磁弁205と、を備えている。
上記のように構成された電解水生成装置により、陽極水と陰極水とを生成する動作について説明する。
図2に示すように、電解水生成装置は、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに電解液(飽和食塩水)を供給するとともに、貯水タンク27に水を給水する。同時に、電解水生成装置は、第1及び第2送水ポンプ29a、29bを作動し、貯水タンク27から陽極室15b、および陰極室15cに送水する。このとき、電解水生成装置は、電流供給部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。陽極室15bで生成された水(陽極水)は、第2送水ポンプ29bにより貯水タンク27との間を循環し、時間を経るごとに貯水タンク27の陽極水の有効塩素濃度が上昇し、所定時間を経て所定濃度となったところで電解を停止する。陰極室15cでは、第1送水ポンプ29aにより貯水タンク27の生成途上の陽極水を少量汲み上げ、流量により所定濃度に調整された陰極水を生成する。この陰極室15cで生成された陰極水は、装置の外部へ排出されて活用されるが、電磁弁203と電磁弁205との開閉を切り換えて、一部を貯水タンク27に送水することもできる。このように陰極水の一部を貯水タンク27の陽極水に混合することで、任意のpH、たとえば中性の次亜塩素酸水を生成することができる。また、装置停止時には電解停止後に陰極室15c系統の配管に陽極水を置換してスケール除去を行う構成は前述した通りである。
(変形例2)
変形例2の電解水生成装置は、実施形態1とほぼ同等の構成であり、第1排水配管21bから第2給水配管21cが分岐する点が異なる。
図3は、変形例2に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
変形例2の電解水生成装置において、原水供給部21は、第1の実施形態の原水供給部21とほぼ同等の構成であるが、第1排水配管21bから分岐して陰極室15cに水を導く第2給水配管21cと、第2給水配管21c中に設けられている定量ポンプ29cとを備えている。定量ポンプ29cは、体積移送型のような所定量の水を強制的に移送するタイプ(定量輸送型ポンプ)を選定することで、第1排水配管21bの圧力(水圧)状況に依存せずに所定の量の水(陽極水)を陰極室15cに送水できる。
上記のように構成された電解水生成装置により、陽極水と陰極水とを生成する動作について説明する。
図3に示すように、電解水生成装置は、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに塩水を供給するとともに、陽極室15bに水を給水する。同時に、電解水生成装置は、電流供給部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。さらに、電解水生成装置は、陽極室15bで生成された水(陽極水)を陽極室15bから排出するとともに、定量ポンプ29cを作動し、第1排水配管21bから分岐して陰極室15cに一定量の陽極水を送水する。
変形例2によれば、電解水生成装置は、第1排水配管21bから第2給水配管21cが分岐し、第2給水配管21c中に定量ポンプ29cが設けられている。したがって、電解水生成装置は、定量ポンプ29cにより、陰極室15cに第1排水配管21bの圧力に依らずに、陰極室15cに一定量の陽極室を吸水できる。また、電解水生成装置は、前述の実施形態よりも、配管構成を簡易化することができる。
次に他の実施形態に係る電解水生成装置について説明する。他の実施形態において、前述の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の電解水生成装置は、塩水タンクと、3室型の電解槽と、貯水タンクとを一体化して構成されている。
図4は、第2の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
第2の実施形態では、電解水生成装置は、第1の実施形態の電解水生成装置とほぼ同等であるが、各部が一体に形成されており、陽極室15bが貯水タンク27を兼ねる構成である。
電解槽11は、陰極室15cよりも上側に水面がくるように大きい矩形箱状に形成された陽極室15bと、中間室15aの上側に陽極室15bの外壁部と一体に設けられた塩水タンク25とを備えている。陽極室15bは、陽極室15b内の上部に水位検知センサ31を有している。
電解液供給部19は、電解槽11に含まれる塩水タンク25と、塩水タンク25から中間室15aの上部に飽和食塩水を導く供給配管19aと、中間室15a内を流れた電解液を中間室15aの下部から排出する排出配管19bと、排出配管19b中に設けられた電磁弁101と、を備えている。本実施形態では、便宜上、図では簡易的に排出配管19bの中間室15aとの接続部を下部に示しているが、実際には気泡が溜まる不具合を回避するため上部に接続している。中間室15aには塩水タンク25の水頭圧が掛かっており、電磁弁101を適時開放することで水頭圧により中間室15aの消費された塩水が塩水タンク25の新鮮な塩水に送水ポンプ無しに置換される仕組みになっている。
原水供給部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から陽極室15bの上部に水を導く第1給水配管21aと、第1給水配管21a中に設けられた電磁弁201と、陽極室15b内を流れた水、例えば、酸性電解水を陽極室15bの下部から装置の外部に排出する第1排水配管21bと、第1排水配管21b中に設けられた電磁弁207と、陽極室15b内を流れた水を陽極室15bの下部から陰極室15cの下部に水を導く第2給水配管21cと、陰極室15cを流れた水を陰極室15cの上部から装置の外部に排出する第2排水配管21dと、第2排水配管21dから分岐して陽極室15bに水を導く第3排水配管21fと、第3排水配管21f中に設けられた電磁弁205と、第2排水配管21dから上部に向かって分岐している排気配管21gと、排気配管21gの分岐点よりも陰極室15c側の位置の第2排水配管21d中に設けられた電磁弁209と、を備えている。また、陽極室15bには図示しないオーバーフロー配管が設けられており、過剰な原水供給時の余剰水排水や給水排水時の気圧調整を行っている。
上記のように構成された電解水生成装置により、陽極水と陰極水とを生成する動作について説明する。
図4に示すように、電解水生成装置は、塩水タンク25から電解槽11の中間室15aに電磁弁101を所定時間だけ開放して電解液(飽和食塩水)を供給するとともに、水位検知センサ31等により陽極室15bの水位量を検知し、外部の給水源から陽極室15bに適量の水を給水する。同時に、電解水生成装置は、電流供給部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加する。
中間室15aの塩水は、陽極室15bの陽極水を生成する間は静水状態のまま塩消費され、陽極室15bの水を入れ換えるタイミングにあわせて電磁弁101を所定時間開放して塩水タンク25の水頭圧により消費した塩水を排出配管19bを通して装置外部に排水し、新鮮な塩水に置換する。
陽極室15b内では、貯水された水を所定時間だけ電解することにより次亜塩素酸水と塩酸とが生成される。このようにして生成された次亜塩素酸水と塩酸とを含む陽極水は、陽極室15bから第1排水配管21bを通って装置の外部に排出される。
陰極室15cでは、陽極室15bより少量の陽極水を吸水し、電解により水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液とが生成される。このようにして生成された水素ガスと水酸化ナトリウム水溶液とを含む陰極水は、第2排水配管21dを流れて第3排気配管で水素ガスと分離されて装置外部に排出されるが、電磁弁205,209の開閉により陰極水の一部は陽極室15bで陽極水と混合して塩酸を中和させてもよい。陰極水は、陽極室15bの水頭圧に加えて、陰極20で電解により生成された水素の浮力により陰極室15cの上部から第2排水配管21dを通って送水ポンプ無しで排出される。陰極水の流量は、配管の流水抵抗のほかに電磁弁205あるいは209の開閉時間などで適時調整することができる。陰極水中に含まれる水素の分離は、第2排水配管21dを通る途中で、浮力により第2排水配管21dから上部に分岐する排気配管21gから排気される。
本実施形態によれば、電解水生成装置は、塩水タンク25、電解槽11、及び貯水タンク27を一体に構成され、水頭圧や陰極室15cで生成された水素ガスの浮力により送水しており、ポンプ等を必要としない。また、陽極室15bが貯水タンク27を兼ねており、貯水タンク27と陽極室15bを接続する配管が不要である。
また、装置停止時には電解停止後にも陽極水を供給しつづけ、陰極室15cや第2排水配管21dなどの水を陽極水に置換してスケールを溶解することは第1の実施形態と同じである。
その結果、本実施形態の電解水生成装置は、前述の実施形態と比較して、装置の配管構成を簡易化することができ、且つポンプ等の設置コストを削減することができる。
また、本実施形態の電解水生成装置は、第2排水配管21dの電磁弁209と、第3排水配管21fの電磁弁205とを適時開閉することで、陽極室15b内の陽極水のpHを適時調整することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の電解水生成装置は、貯水タンク27内に電解槽11を備える。
図5は、第3の実施形態に係る電解水生成装置の一例を概略的に示す図である。
本実施形態では、電解水生成装置は、電解液供給部19と、原水供給部21と、電流供給部23と、貯水タンク27とを備えている。
貯水タンク27は、矩形箱状に形成され、その内部に、3室型の電解槽11を備えている。電解槽11は、陽極14と、陰イオン交換膜16と、陽イオン交換膜18と、陰極20とを備えている。電解槽11は、その内部を、陽極14に対向して設けられた陰イオン交換膜16および陰極20に対向して設けられた陽イオン交換膜18により、中間室15aと、中間室15aの両側に位置する陽極室15b、及び陰極室15cとの3室に仕切られている。陽極室15bは、その壁部に貯水タンク27に連通する開口部を備え、この開口部が陽極室15b給水配管および陽極室15b排水配管を兼ねている。陰極室15cは、その壁部の上部及び下部のそれぞれに貯水タンク27に連通した上部開口部と、下部開口部とを備えており、これらは陰極室15c給水配管および陰極水混合配管を兼ねている。また、陰極室15cには第2排水配管21dが設けられており、第2排水配管21d中に設置された定量ポンプ29cにより上述の開口部から陽極水を陰極室15c内に引き込むとともに、定量ポンプ29c停止時には陰極で生じる水素ガスの浮力により下部開口から陽極水を引き込んで上部開口から水素ガスとともに陰極水を貯水タンク27に排出することで、陽極水のpHを調整することができる。
電解液供給部19は、貯水タンク27の上部に設けられた塩水タンク25と、塩水タンク25から中間室15aに塩水を導く供給配管19aと、中間室15a内を流れた電解液を中間室15aから排出する排出配管19bと、排出配管19b中に設けられた電磁弁101と、を備えている。
本実施形態では、便宜上、図では簡易的に描いているが、排出配管19bの中間室15aへの接続部は泡溜まりを考慮し実際には中間室15aの上部に接続している。
原水供給部21は、水を供給する図示しない給水源と、給水源から貯水タンク27内の陽極室15bに水を導く第1給水配管21aと、第1給水配管中に設けられた電磁弁201と、貯水タンク27を流れた水、例えば、微酸性電解水を貯水タンク27の下部から排出する第4排水配管21hと、第4排水配管21h中に設けられた電磁弁211と、陰極室15cの水、例えば、酸性水置換のアルカリ性水(陰極水)を陰極室15cの上部から排出する第2排水配管21dと、第2排水配管21d中に設けられた定量ポンプ29cと、を備えている。便宜上、図では簡易的に描いているが、実際には図示しない水位センサやオーバーフロー配管が設けられており、適量の給水検知や、過剰な水供給時の余剰水排水や、給水排水時の貯水タンク27内の気圧調整ができるようになっている。
上記のように構成された電解水生成装置により、陽極水と陰極水とを生成する動作について説明する。
まず、貯水タンクと中間室に水と塩水を供給する。貯水タンクへの給水は、電磁弁201を開放し、図示しない水位センサで貯水タンクに適量の水が供給されたことを検知して電磁弁201を閉じる。中間室への給水は、電磁弁101を開放し、塩水タンク25の水頭圧により中間室15aの古い塩水を排出置換した後、電磁弁101を閉じる。
次に、
電流供給部23から正電圧および負電圧を陽極14および陰極20にそれぞれ印加するとともに、定量ポンプを作動させ陰極水を送排水する。貯水タンク27の水は時間経過とともに有効塩素濃度が高まり、所定濃度に達したのちに電解を停止するが、定量ポンプの送水は電解停止後もしばし継続し、第2排水配管21dに陽極水を満たしてから停止する。
なお、電解中に適時定量ポンプを停止することで、陰極室15cで生成した陰極水を陽極水に混合させ、陽極水中の塩酸を水酸化ナトリウムで中和して次亜塩素酸水のpHを適時調整することができる。
本実施形態によれば、陰極室15cや関連配管に陽極水を供給することでスケール抑制を行うとともに、貯水タンク27内に電解槽11を設置することで両者を接続する配管を削除するとともに、水頭圧やガス浮力を活用することでポンプ類も削減することができ、装置を大幅に簡易化することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…電解槽、14…陽極、15a…中間室、15b…陽極室、15c…陰極室、16…陰イオン交換膜、18…陽イオン交換膜、19…電解液供給部、19a…供給配管、19b…排出配管、20…陰極、21…原水供給部、21a…第1給水配管、21b…第1排水配管、21c…第2給水配管、21d…第2排水配管、21e…第3給水配管、21f…第3排水配管、21g…排気配管、21h…第4排水配管、23…電流供給部、23a…電源部、23b…検知部、23c…制御部、27…貯水タンク(貯水槽)、29a…第1送水ポンプ、29b…第2送水ポンプ、29c…定量ポンプ、101、201、203、205、207、209、211…電磁弁、201a…逆止弁。

Claims (14)

  1. 2つの隔膜で仕切られた電解液室と、前記電解液室の両側の陽極室および陰極室と、前記陽極室に設けられた陽極と、前記陰極室に設けられた陰極とを備える電解槽と、
    前記陽極室に給水する第1給水部と、
    前記陽極室で生成された陽極生成水の少なくとも一部を前記陰極室に給水する第2給水部と、
    前記陰極室内の生成水を前記陰極室から排水する排出部と、を備える電解水生成装置。
  2. 第2給水部は、電解水生成装置の停止時に、電解を停止したのちも前記陰極室への給水を継続してから停止する、ことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 陽極水を貯水する貯水槽をさらに備え、
    前記第2給水部は、前記貯水槽から前記陽極生成水を前記陰極室に給水する、ことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  4. 陽極水の生成は、前記貯水槽に所定量の水を給水し、この所定量の水を前記貯水槽と前記陽極室の間で循環させることで陽極水を生成する、ことを特徴とする請求項3に記載の電解水生成装置。
  5. 前記第2給水部は、前記貯水槽に所定量の水を給水する第1配管と、この所定量の水を前記貯水槽から前記陽極室に導く第2配管と、前記貯水槽と前記陽極室との間で水を循環させるために、前記陽極室から前記貯水槽に前記陽極室を導く第3配管と、を備える、ことを特徴とする請求項3に記載の電解水生成装置。
  6. 前記電解槽は、前記貯水槽に一体形成されているか、あるいは前記貯水槽内に設置されている、ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1に記載の電解水生成装置。
  7. 前記陰極室は、前記貯水槽に連通する開口を有している、ことを特徴とする請求項6に記載の電解水生成装置。
  8. 前記第2給水部は、前記排出部から排出される前記生成水を前記陽極生成水に混合可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の電解水生成装置。
  9. 前記第2給水部は、前記排出部に接続された第4配管と、前記第4配管中に設けられた弁とを備え、前記弁の切換えることにより、前記陽極生成水に混合する前記生成水の混合量を調整する、ことを特徴とする請求項8に記載の電解水生成装置。
  10. 前記第2給水部は、前記排出部に前記生成水を吸水するポンプを備え、ポンプのOn/Offにより、前記陽極生成水に混合する前記生成水の混合量を調整する、ことを特徴とする請求項8に記載の電解水生成装置。
  11. 前記第2給水部は、定量輸送型ポンプを備え、前記定量輸送型ポンプによって、前記陽極生成水を前記陰極室に給水する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の電解水生成装置。
  12. 前記第2給水部は、前記陰極室の前記陰極による電解で生じるガスの浮力により前記陰極室に前記陽極生成水を給水するように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は6に記載の電解水生成装置。
  13. 前記排出部は、前記陰極室の上部に設けられ、
    前記第2給水部は、前記排出部から前記生成水を排出するとともに、前記陰極室の下部から前記陽極生成水を給水する、ことを特徴とする請求項12に記載の電解水生成装置。
  14. 前記第2給水部は、前記陽極室に供給する水量に対して1/2から1/100まで範囲の水量で前記陽極生成水を前記陰極室に給水する、ことを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
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