JP2018068325A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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秀晃 牛島
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Abstract

【課題】脱水工程での異常振動発生を検知して、安全に運転するよう制御すること。【解決手段】脱水工程において回転ドラム43の回転が上昇している時に、振動検知部78が検知した水槽ユニット49の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知する振動値において、所定の検知周期と、その周期における振動値の上昇幅との比率を共振検知手段91で検知し、前記比率が所定値を越えた時に、モータ45を制御して回転ドラム43の回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続することにより、共振による異常振動を早期に検知して、安全に運転を継続することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、回転ドラム内に収容した洗濯物を洗濯するドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機は、脱水中、振動系の振動値を検知することにより、アンバランス異常の有無を把握して以降の工程を制御する制御方式が提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
図6及び図7は、特許文献1に記載された従来のドラム式洗濯機のOutDoor衣類コースに対応する洗濯工程を主として示す制御フローチャート、図8は、OutDoor衣類コースが選択されたときの脱水工程における水槽ユニットの振動値と閾値との関係を示すグラフである。
図6、図7、図8において、まず、使用者によって蓋体(図示せず)が開けられ、回転ドラム(図示せず)に衣類が投入される。その後、使用者によってOutDoor衣類コースを含む各種コースの中から所望のコースが選択された後、スタートボタン(図示せず)が押されることで、運転が開始される。なお、本実施の形態において、OutDoor衣類とは、防水加工または撥水加工が施された衣類をいう。
ステップS1では、OutDoor衣類コースが選択されたか否かを判断する。選択されたコースがOutDoor衣類コースでない場合(ステップS1のN)は、当該選択されたコースに対応する洗濯工程を行う。選択されたコースがOutDoor衣類コースである場合(ステップS1のY)は、ステップS2にて洗い工程が行われ、ステップS3にてすすぎ(1)工程が行われ、ステップS4にてすすぎ(2)工程が行われる。ステップS4が終了すると、ステップS5に移行し、脱水工程が開始される。
ステップS5では、排水ポンプ(図示せず)が駆動されて、回転ドラム内の洗濯水の排水が行なわれる。ステップS6では、モータ(図示せず)が駆動されて、回転ドラムが所定回転速度(例えば約50r/min)で回転方向を反転(左回転と右回転を交互に行うように回転方向を変更)させながら回転する。これにより、洗い工程やすすぎ工程中に回転ドラム43内で絡まった衣類がほぐされる(ほぐし工程)。
ステップS7では、回転ドラムの回転速度が段階的に上昇される。ステップS8では、回転ドラムの回転速度が300〜400r/minであるときの、振動系である水槽ユニット(図示せず)の3次元方向の振動値を水槽ユニットに設けた振動検知部が検知し、マイクロコンピュータなどから成る制御部が、当該3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定する。ここでは、説明の便宜のため、選定した検知軸がZ軸であるとして説明を続ける。
ステップS9では、ステップS8にて検知した水槽ユニットのZ軸方向(上下方向)の振動値と、300〜400r/minの回転速度域におけるZ軸方向の第1の閾値a1とを制御部82が比較する。ステップS8にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値a1以上である場合(ステップS9のN)は、ステップS16へ移行する。
ステップS16では、制御部がステップS8にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値と、300〜400r/minの回転速度域におけるZ軸方向の第2の閾値a2とを
比較する。
ステップS8にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値a2以上である場合(ステップS16のN)には、制御部が、これ以上、回転ドラム43の回転速度を上昇させることは危険であると判定し、ステップS22に移行する。
ステップS22では、制御部が、脱水工程を中止し、異常が発生していることを操作表示部(図示せず)に表示させるとともに、報知部(図示せず)にて報知させる。水槽ユニット49のZ軸方向の振動値が第2の閾値a2より小さい場合(ステップS16のY)には、ステップS20に移行する。
ステップS20では、回転ドラムの回転が停止される。次いで、ステップS21では、回転ドラムの回転停止回数(脱水工程の開始からの累計回数)が20回未満か否かを制御部82が判断する。
回転ドラム43の回転停止回数が20回未満の場合(ステップS21のY)、衣類の絡まりをほぐすために、ステップS6に戻る。回転ドラムの回転停止回数が20回に達した場合(ステップS21のN)には、制御部が、これ以上脱水工程を続けても、衣類の絡まりが解消されることは無く、脱水動作のやり直しは困難であると判定し、上述したステップS22へ移行する。
一方、ステップS9にて、水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値a1より小さい場合(ステップS9のY)には、ステップS10に移行する。ステップS10では、回転ドラムの回転速度が上昇される。ステップS11では、回転ドラムの回転速度が400〜500r/minであるときの水槽ユニットの振動値を振動検知部が検知し、制御部が当該検知した振動値と当該回転速度域におけるZ軸方向の第1の閾値b1とを比較する。ステップS11にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値b1以上である場合(ステップS11のN)、ステップS17に移行する。
ステップS17では、制御部がステップS11にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値と、400〜500r/minの回転速度域におけるZ軸方向の第2の閾値b2とを比較する。水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値b2以上である場合(ステップS17のN)には、制御部が、これ以上、回転ドラムの回転速度を上昇させることは危険であると判定し、上述したステップS22に移行する。水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値b2より小さい場合(ステップS17のY)、上述したステップS20に移行する。
ステップS11にて、水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値b1より小さい場合(ステップS11のY)には、ステップS12に移行する。ステップS12では、回転ドラムの回転速度が上昇される。ステップS13では、回転ドラムの回転速度が500〜600r/minであるときの水槽ユニットの振動値を振動検知部が検知し、制御部が、当該検知した振動値と当該回転速度域におけるZ軸方向の第1の閾値c1とを比較する。ステップS13にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値c1以上である場合(ステップS13のN)には、ステップS18に移行する。
ステップS18では、制御部が、ステップS13にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値と、500〜600r/minの回転速度域におけるZ軸方向の第2の閾値c2とを比較する。水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値c2以上である場合(ステップS18のN)には、制御部が、これ以上、回転ドラムの回転速度を上昇させることは危険であると判定し、上述したステップS22に移行する。水槽ユニットのZ軸方向の振
動値が第2の閾値c2より小さい場合(ステップS18のY)には、上述したステップS20に移行する。
一方、ステップS13にて、水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値c1より小さい場合(ステップS13のY)には、ステップS14に移行する。ステップS14では、回転ドラムの回転速度が上昇される。ステップS15では、回転ドラムの回転速度が600〜700r/minであるときの水槽ユニットの振動値を振動検知部が検知し、制御部が、当該検知した振動値と当該回転速度域におけるZ軸方向の第1の閾値d1とを比較する。
ステップS15にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値d1以上である場合(ステップS15のN)には、ステップS19に移行する。
ステップS19では、制御部が、ステップS15にて検知した水槽ユニットのZ軸方向の振動値と、600〜700r/minの回転速度域におけるZ軸方向の第2の閾値d2とを比較する。水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値d2以上である場合(ステップS19のN)には、制御部が、これ以上、回転ドラム43の回転速度を上昇させることは危険であると判定し、上述したステップS22に移行する。水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第2の閾値d2より小さい場合(ステップS19のY)には、上述したステップS20に移行する。
ステップS15にて、水槽ユニットのZ軸方向の振動値が第1の閾値d1より小さい場合(ステップS15のY)には、ステップS23に移行する。ステップS23では、制御部が、アンバランス状態は正常範囲にあると判断し、OutDoor衣類コースの最高脱水回転速度である800r/minまで回転ドラムの回転速度が上昇される。
ステップS24では、最高脱水回転速度で所定時間、回転ドラムが回転される。所定時間経過後、回転ドラムの回転が停止され、脱水工程が終了する。
国際公開第2012/114716号
しかしながら、このような従来のドラム式洗濯機では、異常なアンバランス状態が生じた後で振動検知部が検出する仕組みであるため、通常の運転で起こりうる水槽ユニット(振動系)の振動値よりも大きな閾値(例えば、水槽ユニットが箱状の本体部に衝突する振動値)を設定している。従って、閾値を超えない範囲での水槽ユニットの振動値増加では異常状態を検出できず、運転を継続するという課題があった。
一般的に、水槽ユニットを含む各部品は、固有振動数が決まっており、共振領域で運転した場合には、アンバランスの状態に関わらず、水槽ユニットの振動が共振により大きくなる。また、洗濯する衣類の量により、共振点が異なるため、いつ、どのような条件で共振モードが発生するか予測が困難である。
また、従来の脱水異常振動検知方式では、水槽ユニットが異常振動を生じた後に振動検知部が異常を検出するため、運転を一時停止させ、異常状態を解消して再度脱水運転を繰り返し実施する必要がある。このため、洗濯時間が予定の時間を超過し、お客様の不満につながる虞があるという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、脱水運転中において、水槽ユニットが共振領域に入り、脱水振動が大きくなる前に脱水回転数の上昇を停止させ、異常振動での運転を防止することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明のドラム式洗濯機は、有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム、水槽、モータ等を包括する振動系の水槽ユニットを揺動自在に弾性支持する洗濯機筺体と、前記水槽に設けた3次元方向の振動成分を検知する振動検知部と、前記回転ドラムの回転速度を検知する回転速度検知部と、前記洗濯機筺体前面上部に設けた入力設定部と表示部とを含む操作表示部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を制御する制御部とを備え、前記制御部は、脱水工程において前記回転ドラムの回転が上昇している時に、前記振動検知部が検知した前記水槽ユニットの3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知する振動値において、所定の検知周期と、その周期における振動値の上昇幅との比率を共振検知手段で検知し、前記比率が所定値を越えた時に、前記モータを制御して前記回転ドラムの回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続する構成としたものである。
これにより、脱水工程において、水槽ユニットの共振による異常振動を早期に検知して、安全な状態で運転を継続することができる。
本発明のドラム式洗濯機は、脱水工程において、水槽ユニットの共振による異常振動を早期に検知して、安全な状態で運転を継続することができる。
本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図 同ドラム式洗濯機のブロック回路図 同ドラム式洗濯機の脱水工程における通常の水槽ユニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフ 同ドラム式洗濯機の脱水工程における共振したときの水槽ユニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフ 図1のドラム式洗濯機の脱水工程における共振を検知したときの水槽ユニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフ 従来のドラム式洗濯機のOutDoor衣類コースに対応する洗濯工程を主として示す制御フローチャート 従来のドラム式洗濯機のOutDoor衣類コースに対応する洗濯工程を主として示す制御フローチャート 従来のOutDoor衣類コースが選択されたときの脱水工程における水槽ユニットの振動値と閾値との関係を示すグラフ
第1の発明は、有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム、水槽、モータ等を包括する振動系の水槽ユニットを揺動自在に弾性支持する洗濯機筺体と、前記水槽に設けた3次元方向の振動成分を検知する振動検知部と、前記回転ドラムの回転速度を検知する回転速度検知部と、前記洗濯機筺体前面上部に設けた入力設定部と表示部とを含む操作表示部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を制御する制御部とを備え、前記制御部は、脱水工程において前記回転ドラムの回転が上昇している時に、
前記振動検知部が検知した前記水槽ユニットの3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知する振動値において、所定の検知周期と、その周期における振動値の上昇幅との比率を共振検知手段で検知し、前記比率が所定値を越えた時に、前記モータを制御して前記回転ドラムの回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続する構成とすることにより、脱水工程において、水槽ユニットの共振による異常振動を早期に検知して、安全な状態で運転を継続することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の縦断面図である。
図1において、洗濯機筐体41の内部には、水槽ユニット49が設けられている。水槽ユニット49は、水槽42と、回転ドラム43と、モータ45とを備えている。水槽42は、洗濯機筐体41の内部に揺動自在に配設されている。水槽42内には、回転ドラム43が回転自在に配設されている。回転ドラム43の回転中心部分には、水平方向に延在する回転軸(回転中心軸)44が設けられている。回転軸44には、水槽42の背面側近傍に配置されたモータ45が、ベルト46を介して連結されている。モータ45により回転ドラム43が正転方向または逆転方向に回転駆動される。回転ドラム43の内壁面には、洗濯物を撹拌するための数個の突起板47が設けられている。また、回転ドラム43の外周壁には、多数の通水孔48が設けられている。
水槽42は、洗濯機筐体41の下部に取り付けられた複数の防振ダンパー51により防振支持されている。洗濯機筐体41の上部と水槽42との間には、図1に示すように、複数のばね体50により、揺動自在に防振支持されている。
また、洗濯機筐体41には、回転ドラム43の衣類出入口53と対向する位置に筐体開口部が設けられている。この筐体開口部を開閉自在に覆うように蓋体52が設けられている。蓋体52を開くことにより、衣類出入口53を通じて回転ドラム43内に洗濯物を出し入れすることができる。
また、洗濯機筐体41内の上部には、制御装置81が設けられている。制御装置81は、マイクロコンピュータなどで構成されている。制御装置81は、モード設定や制御プログラムに従って、モータ45、第1の電磁弁57、第2の電磁弁58、排水ポンプ63、および循環ポンプ67を制御して、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を含む洗濯工程を実行する。
洗濯機筐体41の内部には、洗濯水(例えば、水道水)を水槽42内に供給する給水経路54と、水槽42内の洗濯水を洗濯機筐体41の外部に排出する排水経路55と、水槽42内の洗濯水を循環させる水循環経路56とが設けられている。
給水経路54は、第1の給水ホース59と、第2の給水ホース60と、洗剤収納部61と、注水ホース62とにより構成されている。
第1の給水ホース59には、第1の電磁弁57が設けられている。第2の給水ホース60には、第2の電磁弁58が設けられている。洗剤収納部61は、洗剤や柔軟仕上げ剤を収容する引き出し部(図示せず)を外部から引き出し可能に収納する。第1の電磁弁57または第2の電磁弁58を開くことにより、洗濯水が第1の給水ホース59または第2の給水ホース60に流入する。第1の給水ホース59または第2の給水ホース60に流入し
た洗濯水は、洗剤収納部61と注水ホース62とを通過し、水槽42内に供給される。
排水経路55は、排水管64と、フィルタ65と、排水ポンプ63と、排水ホース66とで構成されている。
排水管64は、水槽42の底部の凹部71に設けられた排水口95と、フィルタ65とに接続されている。フィルタ65は、洗濯水内の糸屑類を補集するものであり、外部から取り外し可能に構成されている。
排水ポンプ63は、フィルタ65と排水ホース66とに接続されている。排水ホース66は、洗濯機筐体41の内部から洗濯機筐体41の外部の上方まで延在するように設けられている。洗い工程終了時、すすぎ工程終了時などの所定のタイミングで、排水ポンプ63が駆動することによって、水槽42内の洗濯水が、排水管64、フィルタ65、排水ポンプ63、および排水ホース66を順に通過して外部に排水される。
水循環経路56は、予洗い工程時、洗い工程時、すすぎ工程時などの所定のタイミングで、水槽42内の洗濯水を循環させるために設けられている。水循環経路56により、洗剤が洗濯水に早期に溶け込むことができるとともに、洗剤の偏りが防止される。これにより、ドラム式洗濯機の洗いやすすぎの能力が向上される。
水循環経路56は、排水管64と、フィルタ65と、流入側経路68と、循環ポンプ67と、吐出側経路69と、噴出口70とで構成されている。流入側経路68は、フィルタ65と循環ポンプ67とを接続する経路である。吐出側経路69は、循環ポンプ67と噴出口70とを接続する経路である。噴出口70は、吐出側経路69を通る洗濯水を回転ドラム43内に吐出するように水槽42の前部に設けられている。
循環ポンプ67が駆動することにより、水槽42内の洗濯水は、排水管64、フィルタ65、流入側経路68、循環ポンプ67、吐出側経路69、および噴出口70を順に通過し、実線矢印で示す循環水として回転ドラム43内に吐出される。なお、噴出口70は、回転ドラム43の円周方向に並んで複数設けられている。それにより、循環水が回転ドラム43内の洗濯物に向かって複数の方向からふりかけられる。
水槽42の底部に形成され、且つ排水管64に接続された凹部71には、洗濯水を加熱するために、シーズヒータ等からなるヒータ72が設けられている。ヒータ72は、長手方向が水平方向と一致または略一致するように配置されている。ヒータ72によって水槽42内の洗濯水が加熱される。
ヒータ72によって加熱された洗濯水は、水循環経路56を介して循環されて回転ドラム43内に吐出され、洗濯物にふりかけられる。洗濯物にふりかけられた洗濯水は、通水孔48を通じて水槽42内に移動し、ヒータ72によって加熱される。これらの動作が繰り返される。洗濯水を加熱することにより、洗濯水の分子活動が活発化されるとともに、洗剤が活性化される。その結果、洗濯水の洗浄能力が向上し、洗濯物の洗いムラを小さくすることができる。また、ヒータ72の近傍には、水温を検知するサーミスタ等の温度検知部73が設けられている。
また、水槽42の底部後方の側壁には、排水管64と連通するようにエアートラップ74が形成されている。エアートラップ74は、空気管75に接続されている。空気管75は、洗濯機筐体41内の上部に設けられた水位検知部76に接続されている。水位検知部76は、例えば、圧力センサなどで構成されている。水位検知部76は、水槽42内部の洗濯水の水圧、すなわち、対応するエアートラップ74内の圧力に基づいて、水槽42内
の洗濯水の水位を検知する。
また、洗濯機筐体41内の上部には、洗剤収納部61の後面上部と水槽42の上部とを連結する連結ホース77が設けられている。連結ホース77は、洗濯工程中に加圧された水槽42内の空気を抜くように機能する。
また、水槽42の上面後部には、水槽ユニット49の振動を検知する振動検知部78が配設されている。本実施の形態では、振動検知部78として、一方向の振動だけでなく前後方向(X軸方向)、左右方向(Y軸方向)、上下方向(Z軸方向)の3次元方向の振動成分を検出する加速度センサが用いられている。
ここでは、振動検知部78が検知する3次元方向のそれぞれの軸を「検知軸」という。実際の水槽ユニット49の振動は、必ずしも一方向にのみ発生するものではないので、振動検知部78として複数方向の振動を検知する加速度センサが用いられることで、水槽ユニット49の振動を高精度で検知することができる。制御装置81は、振動検知部78の検知結果に基づいて運転を制御する。
洗濯機筐体41の前面上部には、操作表示部79が設けられている。操作表示部79には、運転コース等のモードや各種機能の設定(選択)が可能な入力設定部80と、入力設定部80に入力された情報を表示する表示部96(図2参照)とが設けられている。使用者は、運転コース等のモードや各種機能の設定を、入力設定部80に入力することにより行うことができる。
図2は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機のブロック回路図である。
図2に示すように、制御装置81は、制御部82と負荷駆動部86とを備えている。電源スイッチ84がONされると、商用電源83から電力が供給され、制御部82が各部の制御を開始する。制御部82は、水位検知部76と、温度検知部73と、布量検知部85と、振動検知部78と、回転速度検知部90の出力信号に基づいて、負荷駆動部86を制御する。
負荷駆動部86は、双方向サイリスタ、リレーなどで構成されている。負荷駆動部86は、制御部82の制御により、モータ45と、ヒータ72と、第1の電磁弁57と、第2の電磁弁58と、排水ポンプ63と、循環ポンプ67などを動作させる。これにより、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程が行われる。なお、布量検知部85は、回転ドラム43内の洗濯物の量を検知するものである。また、回転速度検知部90は、回転ドラム43の単位時間当たりの回転数を検知することにより、回転ドラム43の回転速度を検知するものである。
また、共振検知手段91は、振動検知部78が検知した水槽ユニット49の振動値の出力情報を基に、水槽ユニット49の共振状態を検知して、以降の脱水回転数を制御するものである(図5参照)。
また、制御部82は、入力設定部80に入力された設定内容に基づく情報を、表示部96に表示する。また、制御部82は、各部の動作になんらかの異常があった場合、表示部96に異常であることを表示するとともに、報知部87により報知する。
以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下、その動作、作用を説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯機の脱水工程における通常の水槽ユ
ニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフ、図4は、同ドラム式洗濯機の脱水工程における共振したときの水槽ユニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフ、図5は、同ドラム式洗濯機の脱水工程における共振を検知したときの水槽ユニットの振動値と脱水回転数との関係を示すグラフである。
図3において、通常の脱水運転では、脱水の回転数が上昇すると共に衣類に含まれる水量が減少するため、回転ドラム43に加わるアンバランス量は減少する。アンバランス量の減少に伴い、水槽ユニット49の振動値が減少し、振動検知部78が検知する振動値の出力も減少する。
しかし、洗濯する衣類の量が非常に多い場合には、水槽ユニット49の共振周波数が低下し、脱水回転が上昇している時に共振現象を起こすことがある。その場合、図4に示すように、ある脱水回転数を通過した後に水槽ユニット49の振動値がポイントFを起点に急上昇する。
そこで、水槽ユニット49の振動値を低減するために、図5に示すように制御する。
図5において、脱水運転中、所定の脱水回転数を通過した以降(例えば、1000r/min)、所定のサンプリング周期dにおける振動検知部78から出力される振動値の上昇幅eを共振検知手段91にて常に検出し、1s当たりの振動値上昇値e/dが閾値sを超えた場合には、制御部82は、水槽ユニット49が共振していると判定し、モータ45を制御して、それ以降の脱水回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続する。
以上のように、本実施の形態においては、脱水工程において回転ドラム43の回転が上昇している時に、振動検知部78が検知した水槽ユニット49の3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、その検知軸が検知する振動値において、所定の検知周期と、その周期における振動値の上昇幅との比率を共振検知手段91で検知し、前記比率が所定値を越えた時に、モータ45を制御して回転ドラム43の回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続することにより、共振による異常振動を早期に検知して、安全に運転を継続することができるものである。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、共振による異常振動を早期に検知して、安全に運転を継続することができるので、脱水機能を有する他の洗濯機等の用途に適用できる。
41 洗濯機筐体
42 水槽
43 回転ドラム
45 モータ
49 水槽ユニット
78 振動検知部
79 操作表示部
80 入力設定部
82 制御部
90 回転速度検知部
91 共振検知手段
96 表示部

Claims (1)

  1. 有底円筒状に形成された回転ドラムと、前記回転ドラムを回転自在に内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記回転ドラム、水槽、モータ等を包括する振動系の水槽ユニットを揺動自在に弾性支持する洗濯機筺体と、前記水槽に設けた3次元方向の振動成分を検知する振動検知部と、前記回転ドラムの回転速度を検知する回転速度検知部と、前記洗濯機筺体前面上部に設けた入力設定部と表示部とを含む操作表示部と、前記モータ等を制御して、洗い、すすぎ、脱水等の各工程を制御する制御部とを備え、前記制御部は、脱水工程において前記回転ドラムの回転が上昇している時に、前記振動検知部が検知した前記水槽ユニットの3次元方向の振動値の最大値を示す検知軸を選定し、選定した前記検知軸が検知する振動値において、所定の検知周期と、前記所定の検知周期における振動値の上昇幅との比率を共振検知手段により検知し、前記比率が所定値を越えた時に、前記モータを制御して前記回転ドラムの回転数の上昇を停止させ、一定の回転数で運転を継続するドラム式洗濯機。
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