JP2018067789A - 制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入力画像に対して白色の下地を効率的に付与し、入力画像の色再現性を高め、色材の色域や発色性を十分に活用する。
【解決手段】カラーの入力画像に白色の下地を付与した印刷を行う際に、入力画像及び下地の多値の画素を生成し、入力画像の各色材色の画素値及び下地の白色の画素値の合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する際に、入力画像の各色材色の画素値に基づいて、1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、算出した面積の比率に基づいて、白色の画素値を設定し、面積階調方法を用いて、色材量制限後の多値の画素を2値の画素配列に変換し、CMYのカラー成分がある画素位置を特定し、カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、白色の画素が配置されていないカラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する。
【選択図】図14

Description

本発明は、制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、特に、入力画像に白色の下地を付与した印刷を制御する制御装置、白色の下地の付与を制御する画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
透明基材上や色付きの不透明基材上にC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Key Plate)の着色成分からなる入力画像を印刷する場合、透明基材の外部や不透明基材の地色の影響を受けて入力画像の見た目の色が変化することから、W(White)の下地(以下、白下地と略記する。)を付与する方法が用いられる。一般的に、透明基材を用いる場合は、透明基材側から入力画像を観察するため、白下地は最上層に印刷され、不透明基材を用いる場合は、白下地は最下層に印刷される。
このように、透明基材又は不透明基材上に白下地と入力画像とを印刷する場合、白下地と入力画像とを別々に印刷すると印刷処理に時間がかかることから、白下地のW+入力画像のCMYKの計5色を1回で印刷できる生産性の高いオンデマンドプリンタが望まれている。この印刷において、電子写真方式の場合、一度に転写、定着できる色材量(トナー量)には限度があり、色材量制限値(最大トナー量、一般に各色の画素値[%]の合計として表される。)が定められるため、印刷システム内で、白下地と入力画像の画素値の合計が色材量制限値を超えないようにする色材量制限処理が行われる。
上記色材量制限処理に関して、例えば、下記特許文献1には、下地色色材とプロセスカラー色材とを用い、単位面積毎に前記色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を基材上に形成する画像出力デバイスに適用される画像処理方法であって、前記画像出力デバイスに供給される単位面積毎の前記プロセスカラー色材に係るデバイス信号の色材量に前記下地色色材の一定値の色材量を加えて仮色材総量を求める過程と、求めた前記仮色材総量が、前記画像出力デバイスの色材総量上限値を上回らない値となるように前記仮色材総量を削減する色材総量調整過程と、を含む画像処理方法が開示されている。
特開2009−055600号公報
白下地を含めて入力画像を印刷する場合、入力画像の色再現性を確保するためには、色材量制限値がCMYKの色材量+100%であることが理想である。しかしながら、通常の印刷装置の色材量制限値は400%以下であり、この色材量制限値を大きくするためには、印刷装置の転写能力や定着能力、色材自体を大幅に改良する必要があり、実現は困難である。そのため、各色の色材量を削減する必要があり、例えば、色材量制限値が300%未満で、印刷で多用される2次色(R=M100%+Y100%、G=C100%+Y100%、B=C100%+M100%のようにCMYの内の2色の画素値が最大となる色、以下、2次色ベタと呼ぶ。)を印刷する場合は、入力画像のカラー成分(C、M、Y)の色材量と下地の白色の色材量の双方を削減することになる。
入力画像及び白下地の色材量の削減を面積階調処理後の画素単位でみると、カラー成分と白色の双方に”塗る画素”と”塗らない画素”とが発生するが、一般的なスクリーニングでは”塗る画素”と”塗らない画素”は確率に従って配置されるため、カラー成分と白色の双方を塗る画素、カラー成分のみを塗る画素、白色のみを塗る画素、カラー成分も白色も塗らない画素が出現する。
ここで、透明基材の外部や不透明基材の地色の影響を抑制するためには、カラー成分を塗る画素に極力、白画素が配置されるようにすることが好ましいが、カラー成分(C、M、Y)の色材量と下地の白色の色材量の双方を同じ割合で削減すると、いずれかのカラー成分を塗る画素の全てに白画素を配置することができない。その結果、カラー成分のみを塗る画素では、透明基材の外部や不透明基材の地色の影響を受けて、色材の色域や発色性を十分に活用できない場合が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、入力画像に対して白色の下地を効率的に付与し、入力画像の色再現性を高めると共に、色材の色域や発色性を十分に活用することができる制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することにある。
本発明の一側面は、カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置を制御する制御装置であって、前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理部と、同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理部と、面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理部と、前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C、M、Yのいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理部と、を備え、前記色材量制限処理部は、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、前記再配置処理部は、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置することを特徴とする。
本発明の一側面は、カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置と、当該印刷装置を制御する制御装置と、を含む印刷システムにおける画像処理方法であって、前記制御装置は、前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理と、同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理と、面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理と、前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C、M、Yのいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理と、を実行し、前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、前記再配置処理では、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置することを特徴とする。
本発明の一側面は、カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置を制御する制御装置で動作する画像処理プログラムであって、前記制御装置は、前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理部を備え、前記制御装置に、前記RIP処理部から、前記多値の画素を取得する入力処理、同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理、面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理、前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C、M、Yのいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理、を実行させ、前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、前記再配置処理では、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置することを特徴とする。
本発明の制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、入力画像に対して白色の下地を効率的に付与し、入力画像の色再現性を高めると共に、色材の色域や発色性を十分に活用することができる。
その理由は、カラーの入力画像に白色の下地を付与した印刷を行う際に、入力画像及び下地の多値の画素を生成し、同じ印刷位置における、入力画像の各色材色の画素値及び下地の白色の画素値の合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する際に、入力画像の各色材色の画素値に基づいて、1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、算出した面積の比率に基づいて、白色の画素値を設定し、面積階調方法を用いて、色材量制限後の多値の画素を2値の画素配列に変換し、C、M、Yのいずれかのカラー成分がある画素位置を特定し、カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、白色の画素が配置されていないカラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力するからである。
不透明基材にCMYK4色を印刷する場合の最大画素値を示す模式図である。 透明基材にWCMYK5色を印刷する場合の最大画素値を示す模式図である。 透明基材にW+2次色ベタを印刷する場合の最大画素値を示す模式図である。 従来の面積階調処理を示す模式図である。 白下地の効果を説明する模式図である。 本願出願人の先願に係る白画素の再配置処理を示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係る白色の色材付与面積率を説明する模式図である。 本発明の一実施例に係る印刷システムの構成の一例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係る印刷システムの構成の他の例を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るクライアント端末の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るプリンタの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの処理を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの処理(色材量制限処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの処理(白画素の再配置処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るコントローラの処理(色材量制限処理の他の例)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る白色の色材付与面積率の算出処理を説明する模式図である。 本発明の一実施例に係る白色の色材付与面積率(画素値)と1色以上の色材が付与される色材付与面積率との関係を示すテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る白色の色材付与面積率(画素値)と1色以上の色材が付与される色材付与面積率との関係を示すグラフである。
背景技術で示したように、白下地のW+入力画像のCMYKの計5色を1回で印刷する場合、電子写真方式では、一度に転写、定着できる色材量(トナー量)には限度があり、色材量制限値が定められるため、印刷システム内のRIP(Raster Image Processor)処理部、プロファイル作成部、印刷エンジン等で、入力画像と白下地の画素値の合計が色材量制限値(最大トナー量)を超えないようにする色材量制限処理が行われる。
この色材量制限処理に関して、印刷装置の転写能力や定着能力との兼ね合いで色材量制限値が決まる。例えば、紙などの不透明基材上にCMYKの色材(トナー)を用いて入力画像を印刷する場合、図1(a)に示すように、入力データ上の最大画素値は400%であるが、図1(b)に示すように、色材量制限後の入力データ上の最大画素値は400%未満となり、各色の色材が削減される。この場合、色材削減量はCMYの各色で同じであってもよいし、異なっていてもよく、また、CMYをKに置き換えてもよい。また、「100%」の具体的な量(重量等)は各色で異なっていてもよい。
ここで、図2(a)に示すように、プラスティックフィルムなどの透明基材上にCMYKの入力画像に加えてWの下地を印刷する場合(透明基材の場合は通常、Wは最上層)、入力データ上の最大画素値は500%であるが、印刷装置の転写能力や定着能力、色材自体を改良しなければ色材量制限値は変わらないため、図2(b)に示すように、入力データ上の最大画素値は400%未満となり、Wが加わる分、CMYKに分配される色材量は更に減る。また、不透明基材上にCMYKの入力画像に加えてWの下地を印刷する場合も(不透明基材の場合は、Wは最下層)、同様に、入力データ上の最大画素値は400%未満となり、Wが加わる分、CMYKに分配される色材量は更に減る。
また、R(C,M,Y,K=0,100,100,0)、G(C,M,Y,K=100,0,100,0)、B(C,M,Y,K=100,100,0,0)などの2次色ベタの場合、図3(a)に示すように、入力データ上の最大画素値は300%であるが、色材量制限値が300%を大きく下回る場合、2次色ベタの色再現に課題が生じる。例えば、色材量制限値が250%未満の場合、図3(b)に示すように、カラー成分とWの双方の色材量を減らす必要があり、色材量制限値が240%のときはM=Y=W=80%のように色材量を制限する。
入力画像及び白下地の色材量の削減を面積階調処理後の画素単位でみると、カラー成分と白色の双方に”塗る画素”と”塗らない画素”とが発生する。図4は、Rベタ+Wに関して、M,Y,Wの色材量を75%に削減して面積階調処理を行った場合の例であり、M版における右上がりの斜線のハッチングを施した画素はMを塗る画素、Y版における右下がりの斜線のハッチングを施した画素はYを塗る画素、白塗りの画素はWを塗る画素、黒塗りの画素はM,Y,Wのいずれも塗らない画素である。仕上がりイメージはこれらを足し合わせた画素であり、色の組み合わせに応じてハッチングの種類を代えて表現している。この仕上がりイメージの内、3行4列目の画素はカラー成分を塗らずに白色のみを塗る画素であり、2行4列目、3行1列目、4行3列目の各画素は白色を塗らずにカラー成分のみを塗る画素である。
ここで、一般的なスクリーニングでは”塗る画素”と”塗らない画素”は確率に従って配置されるため、カラー成分と白色の双方を塗る画素、カラー成分のみを塗る画素、白色のみを塗る画素、カラー成分も白色も塗らない画素が出現する。上記の各種画素に関して、図5(a)に示すように、白下地がある画素では、透明基板側から入射した光は白下地で反射されるため、相対的に高明度・高彩度になるが、図5(b)に示すように、白下地のない画素では、透明基板側から入射した光の一部はカラー成分を透過してしまうため、相対的に低明度・低彩度になってしまう。
このように、明度や彩度の観点から白下地は重要であることから、白下地をどの位置に配置するのが好ましいかを検討した結果、入力画像が高彩度(2次色ベタに近い色)の場合は、カラー成分を塗らずに白色だけを塗る画素は色再現上、不利に働く(彩度を高める上で無駄になる)ことが分かった。
そこで、本願出願人は、先願(特願2016-174400号)において、カラー成分がない画素位置に配置されている少なくとも1つの白画素を、白画素が配置されていないカラー成分がある画素位置に再配置する方法を提案している。具体的には、入力画像の画素の色が2次色ベタに近い高彩度色の場合は、カラー成分がある画素位置に配置する白画素の割合を大きくする(カラー成分がある画素位置に優先的に白画素を配置する)ことで発色を向上させる方法を提案している。
図6は、RベタにWの下地を付与する場合の先願の画像処理方法を説明する模式図であり、図4と同様に、M,Y,Wのトナー量を75%に削減して面積階調処理を行った場合を示している。M版における右上がりの斜線のハッチングを施した画素はMを塗る画素、Y版における右下がりの斜線のハッチングを施した画素はYを塗る画素であり、カラー合成はこれらを足し合わせた画素を示している。カラー合成における黒塗りの画素は、M,Y共に塗らない非カラー画素であり、入力画像の画素の色が2次色ベタに近い高彩度色の場合は、W版に示すように、破線で囲んだ非カラー画素には白画素を極力配置しない(言い換えるとカラー画素に優先的に白画素を配置する)ようにしている。
このように、カラー画素に優先的に白画素を配置することにより、入力画像の色再現性を高めることができるが、カラー成分(C、M、Y)の色材量と下地の白色の色材量の双方を同じ割合で削減すると、いずれかのカラー成分を塗る画素の全てに白画素を配置することができない。その結果、白画素の配置を変えるだけでは、色材の色域や発色性を十分に活用できない場合が生じる。すなわち、各色材の色を最大限に活用し、かつ、背景の状態に影響されず安定した見た目を得るためには、いずれかのカラー成分を塗る画素の全てに白画素を配置する方が望ましい。
そこで、本発明の一実施の形態では、色材量制限値が250%未満のような厳しい条件下で、透明基材上又は不透明基材上にカラーの入力画像と白下地とを1回で印刷するために、カラーの入力画像と白下地の双方の色材量を減らす場合において、カラーの入力画像の各色材色の画素値から1色以上の色材を付与する面積の比率を算出し、算出した面積の比率から白色の色材を付与する面積の比率(すなわち、白色の画素値)を設定して、色材の色域や発色性を十分に活用できる白下地量を確保する。
具体的には、カラーの入力画像に白色の下地を付与した印刷を行う際に、入力画像及び下地の多値の画素を生成し、同じ印刷位置における、入力画像の各色材色の画素値及び下地の白色の画素値の合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する際に、入力画像の各色材色の画素値に基づいて、1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、算出した面積の比率に基づいて、白色の色材を付与する面積の比率(白色の画素値)を設定し、面積階調方法を用いて、多値の画素を色材色毎の2値の画素配列に変換し、C、M、Yのいずれかのカラー成分がある画素位置を特定し、カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、白色の画素が配置されていないカラー成分がある画素位置(必要に応じて、余剰の白色の画素をカラー成分がある画素位置に隣接するカラー成分がない画素位置)に再配置し、再配置した結果を出力する。
図7は、Rベタに対して白色の色材付与面積率を算出する方法を説明する模式図である。上述したようにR100%はMとYの2色の色材で再現され、通常、M100%+Y100%で印刷される。ここに白下地を加え、色材量制限値が240%の印刷機を用いて印刷する場合、各色の色材量を単純に均等に減らすとM80%,Y80%,W80%となる。これを面積階調して印刷すると、MとYの双方の画素が存在する領域、Mの画素のみが存在する領域、Yの画素のみが存在する領域、MとYのいずれの画素も存在しない領域が生じる。すなわち、R(M+Y)の画素の面積の比率=80%×80%=64%、Mのみの画素の面積の比率=80%-R=80-64=16%、Yのみの画素の面積の比率=80%-R=80-64=16%となり、合計で64+16+16=96%の領域に何色かの色材が付与される。言い換えると、Mを含む画素の面積の比率=80%、Yを含む画素の面積の比率=80%、MとYの双方を含む画素(Rの画素)の面積の比率=80%×80%=64%、となり、何色かの色材が付与される領域(カラー画素)の面積率は、80+80-64=96%となる。
ここで、白下地はCMY各色の色材の発色性を保つために必要であるので、1色以上の色材が付与される領域には白下地も付与されるべきであり、本来であれば白版は96%の領域で必要となる。つまり、W80%では白下地の量が16%の面積分不足するということになる。そこで、本発明では、入力画像の各色材色の画素値と下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように色材量を制限する際に、入力画像の各色材色の画素値から1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、算出した面積の比率から白色の色材が付与される面積の比率(すなわち、白色の画素値)を設定し、面積階調方法を用いて色材色毎の2値の画素配列に変換し、カラー成分がある画素位置に白色の画素を再配置することで、白下地の効果を最大限に活用して印刷できるようにする。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御装置、画像処理方法及び画像処理プログラムについて、図8乃至図19を参照して説明する。図8及び図9は、本実施例の印刷システムの構成を示す模式図であり、図10乃至図12は、各々、クライアント端末、コントローラ、プリンタの構成を示すブロック図である。また、図13乃至図16は、本実施例のコントローラの処理を示すフローチャート図であり、図17は、白色の色材付与面積率の算出処理を説明する模式図、図18及び図19は、白色の色材付与面積率(画素値)と1色以上の色材が付与される色材付与面積率との関係を示すテーブル及びグラフである。
なお、以下の説明において、着色成分とは、例えばCMYKであり、白色を含まない。また、カラー成分とは、例えばCMYであり、相対的に光を透過しない白色(W)や、相対的に光を透過・反射しない黒色(K)は含まない。これらの着色成分やカラー成分の画素値は、%や8bit等の多値である。この%は、例えば、8bitの入力データの画素値0-255に対応し、0%は画素値0に対応し、50%は画素値127に対応し、100%は画素値255に対応する。
図8に示すように、本実施例の印刷システムは、イントラネット上に、通信ネットワーク40で接続可能なクライアント端末10とコントローラ20とプリンタ30とがそれぞれ配置される。この通信ネットワーク40の規格としてEthernet(登録商標)などを用いることができるが、コントローラ20からプリンタ30へのデータ転送は、Ethernet(登録商標)以外にIEEE1394、Parallelなどを用いることも可能である。
なお、図8では、コントローラ20とプリンタ30とを別々の装置としているが、図9に示すように、プリンタ30がコントローラ20を内包する構成としてもよい。以下、図8の構成を前提にして、各装置について詳細に説明する。
[クライアント端末]
クライアント端末10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、印刷ジョブを作成してコントローラ20に送信する。このクライアント端末10は、図10(a)に示すように、制御部11と記憶部12とネットワークI/F部13と表示部14と操作部15などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aとROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11cなどのメモリとで構成され、CPU11aは、ROM11bや記憶部12に記憶した制御プログラムをRAM11cに展開して実行することにより、クライアント端末10全体の動作を制御する。また、図10(b)に示すように、上記制御部11(CPU11a)により、OS(Operating System)16、文書作成アプリケーション17、プリンタドライバ18などが実行される。
OS16は、Windows(登録商標)やMac OS(登録商標)、Androidなどであり、クライアント端末10で文書作成アプリケーション17やプリンタドライバ18を動作可能にする。
文書作成アプリケーション17は、文章作成や表計算、画像加工などを行うソフトウェアであり、着色成分からなる入力画像(好ましくはカラーの入力画像)の作成、白下地を付与すべき位置の指定などを可能にする。そして、印刷指示の際にプリンタドライバ18を読み出し、文書作成アプリケーション17で作成したデータをプリンタドライバ18に転送する。
プリンタドライバ18は、文書作成アプリケーション17で作成したデータを、コントローラ20が解釈可能な言語の印刷ジョブ(PJL(Printer Job Language)やPS(PostScript)、PCL(Printer Control Language)等のページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データ、または、PDF(Portable Document Format)データ)に変換する。この印刷ジョブには、入力画像及び白下地を付与すべき位置の情報が含まれる。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、文書作成アプリケーション17が作成したデータ、プリンタドライバ18が作成した印刷ジョブなどを記憶する。
ネットワークI/F部13は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント端末10を通信ネットワーク40に接続し、コントローラ20に印刷ジョブを送信する。
表示部14は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置などで構成され、文書作成アプリケーション17やプリンタドライバ18の画面などを表示する。
操作部15は、マウスやキーボードなどで構成され、文書作成アプリケーション17による入力画像の作成、白下地を付与すべき位置の指定、プリンタドライバ18による印刷指示などの操作を可能にする。
[コントローラ]
コントローラ20は、プリンタ30を制御する制御装置である。このコントローラ20は、図11(a)に示すように、制御部21と記憶部22とRIP(Raster Image Processor)処理部23とネットワークI/F部24とプリンタI/F部25と必要に応じて表示部及び操作部などで構成される。
制御部21は、CPU21aと、ROM21bやRAM21cなどのメモリとで構成され、CPU21aは、ROM21bや記憶部22に記憶した制御プログラムをRAM21cに展開して実行することにより、コントローラ20全体の動作を制御する。
記憶部22は、HDDやSSDなどで構成され、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、クライアント端末10から受信した印刷ジョブ、印刷ジョブに基づいて生成した印刷画像データ、プリンタ30の補正LUT(look-up table)、色変換に用いるICC(International Color Consortium)プロファイルなどを記憶する。
RIP処理部23は、画像処理ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などで構成され、クライアント端末10から受信した印刷ジョブを解析し、入力画像及び白下地を付与すべき位置の情報を受け付け、入力画像及び白下地を多値ビットマップ化して多値の画素を生成する。そして、出力物を所望の色に合わせるための色変換処理(例えばICCプロファイルを用いた色変換処理)を行って、制御部21に出力する。
ネットワークI/F部24は、NICやモデムなどで構成され、コントローラ20を通信ネットワーク40に接続し、クライアント端末10から印刷ジョブなどを受信する。プリンタI/F部25は、コントローラ20をプリンタ30に接続するための専用インターフェイスであり、プリンタ30に印刷画像データなどを送信し、出力方法を指示する。
また、上記制御部21は、図11(b)に示すように、色材量制限処理部26、面積階調処理部27、再配置処理部28などとして機能し、RIP処理部23から多値の画素を取得し、再配置処理部28が白画素を再配置した色材色毎の2値の画素に基づく印刷画像データをプリンタ30に出力する。
色材量制限処理部26は、RIP処理部23から入力画像及び白下地の多値の画素を取得し、入力画像の各色材色(トナー色)の画素値及び白下地の画素値の合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量(トナー量)を制限する。その際、入力画像の各色材色の画素値に基づいて、最大画素値に対する当該画素値の比率(すなわち、最大画素値に対応する2値の画素配列全体の面積に対する各色の色材を付与する2値の画素の面積の比率、以下、色材付与面積率と呼ぶ。)を算出し、各色の色材付与面積率から1色以上の色材が付与されるカラー成分有りの領域の色材付与面積率を算出し、白色の色材付与面積率(すなわち、白色の画素値)を、算出したカラー成分有りの領域の色材付与面積率以上の値に設定(すなわち、算出したカラー成分有りの領域の色材付与面積率以上に白色の画素が配置されるように、白下地の画素値を設定)する。その方法として、白下地の画素値に任意の値を代入し、色材量制限値と白下地の画素値とに基づいて入力画像の各色材色の画素値を設定し、設定した各色材色の画素値に基づいて、1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出し、算出した色材付与面積率と白下地の画素値に対応する色材付与面積率との差異に応じて白下地の画素値を増減する処理を繰り返すことにより、白下地の画素値を設定する。又は、入力画像の各色材色の画素値をx%に設定した場合の1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出し、算出した色材付与面積率を白下地の画素値に設定し、入力画像の各色材色の画素値と白下地の画素値との合計値が色材量制限値と等しくなるxの解を求めることにより、白下地の画素値を設定する。例えば、2次色ベタ(例えば、R)を構成する各色材色(M及びY)の画素値が80%の場合、M及びYの色材付与面積率は80%×80%=64%、Mのみの色材付与面積率は80-64=16%、Yのみの色材付与面積率は80-64=16%となり、合計で64+16+16=96%の領域に何色かの色材が付与されることから、白色の色材付与面積率(白色の画素値)を96%以上の値に設定する。言い換えると、Mの色材付与面積率は80%、Yの色材付与面積率は80%、M及びYの色材付与面積率は80%×80%=64%となり、何色かの色材が付与される領域の面積率は、80+80-64=96%となることから、白色の色材付与面積率(白色の画素値)を96%以上の値に設定する。
面積階調処理部27は、公知の面積階調方法を用いて、色材量制限処理後の入力画像及び白下地の多値の画素を、色材(トナー)の色毎の2値の画素配列に変換する。面積階調処理後の各色の画素値は1bit(ON/OFF)となる。
再配置処理部28は、色材量制限処理後の入力画像の多値の画素を変換して得た2値の画素配列に基づいて、CMYのいずれかのカラー成分がある画素位置及びカラー成分がない画素位置を特定し、白下地の多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、カラー成分がない画素位置に配置されている白画素を、白画素が配置されていないカラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する。その際、白画素の数が、カラー成分がある画素位置の数よりも多い場合は、必要に応じて、余剰の白画素を、カラー成分がある画素位置に隣接するカラー成分がない画素位置に再配置する。
なお、上記色材量制限処理部26、面積階調処理部27、再配置処理部28はハードウェアとして構成してもよいし、制御部21を色材量制限処理部26、面積階調処理部27、再配置処理部28として機能させる画像処理プログラムとして構成し、当該画像処理プログラムをCPU21aに実行させるようにしてもよい。
[プリンタ]
プリンタ30は、電子写真プリンタなどの印刷装置であり、コントローラ20の指示に基づいて印刷を行う。このプリンタ30は、図12に示すように、制御部31とコントローラI/F部32とパネル操作部33と印刷処理部34などで構成される。
制御部31は、CPU31aと、ROM31bやRAM31cなどのメモリとで構成され、CPU31aは、ROM31bに記憶した制御プログラムをRAM31cに展開して実行することにより、プリンタ30全体の動作を制御する。
コントローラI/F部32は、プリンタ30をコントローラ20に接続するための専用インターフェイスであり、コントローラ20から印刷画像データなどを受信する。
パネル操作部33は、LCDなどの表示部上に格子状の透明電極からなるタッチセンサが形成されたタッチパネルなどであり、印刷に関する各種画面を表示すると共に、印刷に関する各種操作を可能にする。
印刷処理部34は、コントローラ20から受信した印刷画像データに基づき、用紙上に画像形成を行う印刷エンジンである。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電した各色のトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。この印刷処理部34は、画像形成を安定化させるために別途任意の補正を行ってもよい。
なお、図8乃至図12は、本実施例の印刷システムの一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、図11では、制御部21に色材量制限処理部26、面積階調処理部27、再配置処理部28の機能を持たせたが、RIP処理部23に色材量制限処理部26、面積階調処理部27、再配置処理部28の機能を持たせるようにしても良い。
以下、上記構成のコントローラ20の動作について説明する。CPU21aは、ROM21b又は記憶部22に記憶した画像処理プログラムをRAM21cに展開して実行することにより、図13乃至図15のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
まず、コントローラ20のRIP処理部23は、入力画像、及び、白下地を付与すべき位置の情報を受け付ける(S100)。なお、入力画像は、着色成分(例えば、CMYK)からなる画像(好ましくはカラーの入力画像)である。また、白下地を付与すべき位置の情報の形式は任意であり、例えば、一般的なDTP(Desktop publishing)アプリケーションの特色版としてもよいし、専用のフォーマットとしてもよい。
次に、RIP処理部23は、入力画像及び白下地を多値ビットマップ化して多値の画素を生成する(S110)。その際、所望の出力色を得るためICCプロファイルによる色変換やその他の補正を行ってもよい。
次に、制御部21(色材量制限処理部26)は、色材量制限処理を実施する(S120)。具体的には、同じ印刷位置における、入力画像の各色材色の画素値及び白下地の画素値の合計値が色材量制限値以下となるように画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する。その際、本実施例では、いずれかの色の色材を付与する領域に白下地を配置できるように白下地の画素値を設定する。図14は、その手法の詳細を示しており、まず、入力画像の各画素の画素値を取得する(S121)。次に、各画素の画素値から各色の色材付与面積率を算出し(S122)、各色の色材付与面積率から1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出し、その色材付与面積率を白色の色材付与面積率(すなわち、白下地の画素値)に設定する(S123)。具体的には、入力画像の画素が2次色ベタの場合、2次色ベタを構成する第1色及び第2色の双方の色材付与面積率と第1色のみの色材付与面積率と第2色のみの色材付与面積率とを算出し、それらを加算することによって白色の色材付与面積率を算出する。若しくは、2次色ベタを構成する第1色及び第2色の双方の色材付与面積率と第1色を含む色材付与面積率と第2色を含む色材付与面積率とを算出し、第1色を含む色材付与面積率と第2色を含む色材付与面積率とを加算した値から第1色及び第2色の双方の色材付与面積率を減算することによって白色の色材付与面積率を算出する。
図13に戻って、制御部21(面積階調処理部27)は、面積階調方法を用いて、色材量制限処理後の入力画像及び白下地の多値の画素を、色材の色毎の2値の画素配列に変換する面積階調(2値化)処理及びカラー成分判定を行う(S130)。上記2値化(スクリーニング、網点化)は任意の公知の方法を適用することができる。また、2値化後に各画素のカラー成分を判定し、各画素に例えばカラー成分の「有」、「無」を表す情報を付与する。
次に、制御部21(再配置処理部28)は、白画素を再配置する(S140)。図15はこのステップの詳細を示しており、まず、カラー成分なしの画素位置に配置されている白画素を1つ選択する(S141)。次に、カラー成分有りの画素位置に白画素が配置可能か(白画素が配置されていないカラー成分有りの画素位置があるか)を判断し(S142)、カラー成分有りの画素位置に白画素が配置可能であれば、カラー成分なしの画素位置に配置されている白画素をカラー成分有りの画素位置に再配置する(S144)。また、カラー成分有りの画素位置に白画素が配置できない(白画素が配置されていないカラー成分有りの画素位置が残っていない)場合は、カラー成分有りの画素位置に隣接するカラー成分無しの画素位置に白画素が配置可能かを判断し(S143)、カラー成分無しの画素位置に白画素が配置可能であれば、白画素をカラー成分有りの画素位置に隣接するカラー成分無しの画素位置に再配置する(S144)。その後、白画素を全て選択したかを判断し(S145)、選択していない白画素が残っている場合は、S141に戻って同様の処理を繰り返す。
図13に戻って、制御部21は、白画素を再配置した色材色毎の2値の画素から生成した入力画像+白下地の2値ビットマップデータ(印刷画像データ)をプリンタ30に送信する(S150)。なお、送信する印刷画像データのフォーマットは任意であり、他に必要な情報を付与して送信してもよい。
上記フローについて、図17を参照して具体的に説明する。図17は、入力画像の色材量制限後の画素値R=50%(M=Y=50%)の場合の一例である。図17(a)に示すように、この場合の各色の色材付与面積率は、R(M+Y)=50%×50%=25%、M=50%-R(M+Y)=50-25=25%、Y=50%-R(M+Y)=50-25=25%となり、合計で25+25+25=75%の領域に何色かの色材が付与されることになる。そこで、白色の色材付与面積率を75%に設定し、図17(b)に示すように、何色かの色材が付与される画素位置に白画素を再配置することにより、M色とY色のいずれか一方又は両方が付与される全画素の下に白下地を付与することが可能となる。
ここで、色材量制限値が240%の場合、上記画素値の合計はM+Y+W=50+50+75=175%であり、65%の余裕がある。この場合、色材量制限値を超えない範囲で、Wの色材を増やせば、透明基材や色付きの不透明基材を白下地で隠して、白紙上に印刷した状態により近づけることができる。その際、何色かの色材が付与される領域を斜めから見た場合、当該領域の周囲から透明基材の裏面や色付きの不透明基材が視認されてしまうことから、余剰の白画素は、カラー成分有りの画素位置に隣接するカラー成分無しの画素位置に再配置することが好ましい。
このように、入力画像の画素値から各色の色材付与面積率を算出し、各色の色材付与面積率から1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出し、その色材付与面積率を白色の色材付与面積率(白下地の画素値)に設定し、カラー成分「有」の画素位置(必要に応じて当該画素位置に隣接するカラー成分「無」の画素位置)に白画素を配置することによって、入力画像の色再現性を高めると共に、色材の色域や発色性を十分に活用することができる。
上記フローでは、入力画像の各色の画素値から白下地の画素値を決定し、入力画像の各色の画素値と白下地の画素値との合計が色材量制限値未満の場合、余剰の白画素をカラー成分有りの画素位置に隣接するカラー成分無しの画素位置に再配置したが、入力画像の各色の画素値と白下地の画素値との合計が色材量制限値となる(すなわち、余剰の白画素が発生しない)ように、入力画像の各色の画素値と白下地の画素値とを決定することもできる。その場合、制御部21(色材量制限処理部26)が実行する、図13のS120の色材量制限処理は、図16のフローチャート図に示すようになる。
まず、白色の色材付与面積率(すなわち、白の画素値)Dwを100%に設定する(S201)。次に、Dwに入力画像の各色の画素値を加算した値が色材量制限値と等しくなるように、各色の画素値(CMYK画素値)を算出する(S202)。次に、CMYK画素値から、各色の色材付与面積率を算出し、各色の色材付与面積率を加算した値Dcolを算出する(S203)。次に、DcolとDwとが等しい(ほぼ等しい)かを判断し(S204)、DcolとDwとが等しくない場合は(S204のNo)、DcolがDwよりも大きいかを判断する(S206)。DcolがDwよりも大きい場合は(S206のYes)、Dwに1%を加算し(S207)、DcolがDw以下の場合は(S206のNo)、Dwから1%を減算し(S208)、S202に戻って同様の処理を繰り返す。そして、S204でDcolとDwとが等しく(ほぼ等しく)なったら(S204のYes)、入力画像の各色の画素値と白色の色材付与面積率(白色の画素値)をその時の値に決定する(S205)。なお、上記フローでは、白色の色材付与面積率Dwの初期値を100%としたが、初期値は任意に設定することができる。
上記フローについて、図18及び図19を参照して具体的に説明する。ここでは、2次色ベタ(例としてR100%)に対して、入力画像の各色及び下地の白色の画素値を算出する方法を示す。例えば、色材量制限値が240%の場合、白下地も含めて均等に色材を減らすとM80%,Y80%,W80%となるが、これでは白下地の画素が足りないため、白下地の画素値はW80%以上にする必要がある。そこで、図18及び図19に示すように、白下地の画素値(白色の色材付与面積率)を80%から100%まで変化させた場合の、M色,Y色のそれぞれの画素値と、印刷時に1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出する。そして、白下地の画素値(白色の色材付与面積率)と1色以上の色材が付与される色材付与面積率とが同じになる(ここでは白下地の画素値が93.0%になる)ところをM色,Y色の画素値(M=73.5%、Y=73.5%)に設定すれば、1色以上の色材が付与される領域の全てに白下地を付与することができ、各色の色材も色材量制限値を超えない範囲で最大限に利用することができる。ここでは、単純化のため、M色とY色の画素値を均等に増減させているが、印刷処理部34の特性や色材の特性等に合わせて、M色とY色の画素値を個別に変動させても構わない。
上記説明では、白下地の画素値(白色の色材付与面積率)を徐々に変化させた場合の1色以上の色材が付与される色材付与面積率を算出し、白下地の画素値(白色の色材付与面積率)と1色以上の色材が付与される色材付与面積率とが同じところを入力画像の各色の画素値に設定したが、2次色ベタの場合は、2次方程式を解くことによって、入力画像の各色の画素値を求めることができる。
具体的には、2次色の第1色及び第2色の画素値をx/100(x%)とすると、第1色の色材付与面積率はx/100、第2色の色材付与面積率はx/100、第1色及び第2色の色材付与面積率はx/100×x/100となり、1色以上の色材が付与される色材付与面積率は(x/100+x/100)-(x/100×x/100)となる。この色材付与面積率が白色の色材付与面積率(すなわち、画素値)になることから、入力画像の各色及び白下地の画素値の合計は、第1色の色材付与面積率のx/100と第2色の色材付与面積率のx/100と白色の色材付与面積率の(x/100+x/100)-(x/100×x/100)とを加算した値になる。この加算した値が色材量制限値になることから、色材制限値が240%の場合は、下記の2次方程式で規定される関係になる。
x/100+x/100+(x/100+x/100)-(x/100×x/100)=4x/100-(x/100)2=240/100
x2-400x+24000=0
この2次方程式を解くとxは下記のようになり、図18及び図19で示した値と一致する。
x=(400±(4002-4×24000)1/2)/2=73.5
また、3次色の場合は、3次色の第1色、第2色及び第3色の画素値をx/100とすると、第1色の色材付与面積率はx/100、第2色の色材付与面積率はx/100、第3色の色材付与面積率はx/100、第1色及び第2色の色材付与面積率はx/100×x/100、第1色及び第3色の色材付与面積率はx/100×x/100、第2色及び第3色の色材付与面積率はx/100×x/100、第1色、第2色及び第3色の色材付与面積率はx/100×x/100×x/100となり、1色以上の色材が付与される色材付与面積率は(x/100+x/100+x/100)-(x/100×x/100+x/100×x/100+x/100×x/100)+(x/100×x/100×x/100+x/100×x/100×x/100)=3×x/100-3×x/100×x/100+2×x/100×x/100×x/100となる。この色材付与面積率が白色の色材付与面積率となることから、各色の画素値の合計は、第1色の色材付与面積率のx/100と第2色の色材付与面積率のx/100と第3色の色材付与面積率のx/100と白色の面積率の3×x/100-3×x/100×x/100+2×x/100×x/100×x/100とを加算した値になる。この加算した値が色材量制限値になることから、色材制限値を決めれば、3次方程式を解くことにより、同様に、入力画像の各色及び白下地の画素値を求めることができる。
また、色の次数が増えると、白下地を付与する必要のある領域も増えるため、各色に割り振ることができる色材量も減ってきてしまう。そこで、印刷ジョブで使用する最大の色次数(入力画像の各々の多値の画素の色次数の内の最大の色次数)に基づいて色材量制限値を設定し、その色材量制限値を使用して最大画素値を計算することで、1色以上の色材が付与される全領域に白下地を付与可能な白下地量を確保しつつ、各色の色材量も増やして印刷することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、プリンタ30として電子写真プリンタを例示したが、UV(ultraviolet)硬化型インクなどを用いるインクジェットプリンタに対しても、本発明の画像処理方法を同様に適用することができる。
本発明は、入力画像に白色の下地を付与した印刷を制御する制御装置、白色の下地を付与する方法を制御する画像処理方法、画像処理プログラム及び当該画像処理プログラムを記録した記録媒体に利用可能である。
10 クライアント端末
11 制御部
11a CPU
11b ROM
11c RAM
12 記憶部
13 ネットワークI/F部
14 表示部
15 操作部
16 OS
17 文書作成アプリケーション
18 プリンタドライバ
20 コントローラ
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 記憶部
23 RIP処理部
24 ネットワークI/F部
25 プリンタI/F部
26 色材量制限処理部
27 面積階調処理部
28 再配置処理部
30 プリンタ
31 制御部
31a CPU
31b ROM
31c RAM
32 コントローラI/F部
33 パネル操作部
34 印刷処理部
40 通信ネットワーク

Claims (21)

  1. カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置を制御する制御装置であって、
    前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理部と、
    同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理部と、
    面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理部と、
    前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)のいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理部と、を備え、
    前記色材量制限処理部は、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、
    前記再配置処理部は、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置する、
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記再配置処理部は、前記白色の画素の数が、前記カラー成分がある画素位置の数よりも多い場合は、余剰の前記白色の画素を、前記カラー成分がある画素位置に隣接する前記カラー成分がない画素位置に再配置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記色材量制限処理部は、前記下地の白色の画素値に任意の値を代入し、前記色材量制限値と前記下地の白色の画素値とに基づいて前記入力画像の各色材色の画素値を設定し、設定した各色材色の画素値に基づいて、前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率と前記下地の白色の画素値に対応する面積の比率との差異に応じて前記下地の白色の画素値を増減する処理を繰り返すことにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記色材量制限処理部は、前記入力画像の各色材色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が前記色材量制限値と等しくなるxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  5. 前記入力画像は第1色と第2色とからなる2次色であり、
    前記色材量制限処理部は、前記入力画像の前記第1色及び前記第2色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値及び前記第2色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする2次方程式を作成し、前記2次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記入力画像は第1色と第2色と第3色とからなる3次色であり、
    前記色材量制限処理部は、前記入力画像の前記第1色、前記第2色及び前記第3色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値、前記第2色の画素値及び前記第3色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする3次方程式を作成し、前記3次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  7. 前記色材量制限処理部は、前記入力画像の各々の前記多値の画素の色次数の内の最大の色次数に基づいて、前記色材量制限値を設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の制御装置。
  8. カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置と、当該印刷装置を制御する制御装置と、を含む印刷システムにおける画像処理方法であって、
    前記制御装置は、
    前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理と、
    同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理と、
    面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理と、
    前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)のいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理と、を実行し、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、
    前記再配置処理では、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記再配置処理では、前記白色の画素の数が、前記カラー成分がある画素位置の数よりも多い場合は、余剰の前記白色の画素を、前記カラー成分がある画素位置に隣接する前記カラー成分がない画素位置に再配置する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 前記色材量制限処理では、前記下地の白色の画素値に任意の値を代入し、前記色材量制限値と前記下地の白色の画素値とに基づいて前記入力画像の各色材色の画素値を設定し、設定した各色材色の画素値に基づいて、前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率と前記下地の白色の画素値に対応する面積の比率との差異に応じて前記下地の白色の画素値を増減する処理を繰り返すことにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理方法。
  11. 前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が前記色材量制限値と等しくなるxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理方法。
  12. 前記入力画像は第1色と第2色とからなる2次色であり、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の前記第1色及び前記第2色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値及び前記第2色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする2次方程式を作成し、前記2次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 前記入力画像は第1色と第2色と第3色とからなる3次色であり、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の前記第1色、前記第2色及び前記第3色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値、前記第2色の画素値及び前記第3色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする3次方程式を作成し、前記3次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 前記色材量制限処理では、前記入力画像の各々の前記多値の画素の色次数の内の最大の色次数に基づいて、前記色材量制限値を設定する、
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の画像処理方法。
  15. カラーの入力画像に白色の下地を付与して印刷を行う印刷装置を制御する制御装置で動作する画像処理プログラムであって、
    前記制御装置は、
    前記入力画像及び前記下地の多値の画素を生成するRIP処理部を備え、
    前記制御装置に、
    前記RIP処理部から、前記多値の画素を取得する入力処理、
    同じ印刷位置における、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が色材量制限値以下となるように双方の画素値を設定して、印刷時の色材量を制限する色材量制限処理、
    面積階調方法を用いて、前記色材量制限後の前記多値の画素を2値の画素配列に変換する面積階調処理、
    前記入力画像の前記多値の画素を変換して得た各色材色の2値の画素配列に基づいて、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)のいずれかのカラー成分がある画素位置及び前記カラー成分がない画素位置を特定し、前記下地の前記多値の画素を変換して得た白色の2値の画素配列に対して、前記カラー成分がない画素位置に配置されている白色の画素を、前記白色の画素が配置されていない前記カラー成分がある画素位置に再配置し、再配置した結果を出力する再配置処理、を実行させ、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値に基づいて、前記2値の画素配列全体の面積に対する1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率以上に前記白色の画素が配置されるように、前記下地の白色の画素値を設定し、
    前記再配置処理では、前記カラー成分がある画素位置の全てに前記白色の画素を配置する、
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
  16. 前記再配置処理では、前記白色の画素の数が、前記カラー成分がある画素位置の数よりも多い場合は、余剰の前記白色の画素を、前記カラー成分がある画素位置に隣接する前記カラー成分がない画素位置に再配置する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像処理プログラム。
  17. 前記色材量制限処理では、前記下地の白色の画素値に任意の値を代入し、前記色材量制限値と前記下地の白色の画素値とに基づいて前記入力画像の各色材色の画素値を設定し、設定した各色材色の画素値に基づいて、前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率と前記下地の白色の画素値に対応する面積の比率との差異に応じて前記下地の白色の画素値を増減する処理を繰り返すことにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の画像処理プログラム。
  18. 前記色材量制限処理では、前記入力画像の各色材色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の各色材色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値が前記色材量制限値と等しくなるxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の画像処理プログラム。
  19. 前記入力画像は第1色と第2色とからなる2次色であり、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の前記第1色及び前記第2色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値及び前記第2色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする2次方程式を作成し、前記2次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像処理プログラム。
  20. 前記入力画像は第1色と第2色と第3色とからなる3次色であり、
    前記色材量制限処理では、前記入力画像の前記第1色、前記第2色及び前記第3色の画素値をx%に設定した場合の前記1色以上の色材が付与される面積の比率を算出し、前記算出した面積の比率を前記下地の白色の画素値に設定し、前記入力画像の前記第1色の画素値、前記第2色の画素値及び前記第3色の画素値と前記下地の白色の画素値との合計値を前記色材量制限値とする3次方程式を作成し、前記3次方程式のxの解を求めることにより、前記下地の白色の画素値を設定する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の画像処理プログラム。
  21. 前記色材量制限処理では、前記入力画像の各々の前記多値の画素の色次数の内の最大の色次数に基づいて、前記色材量制限値を設定する、
    ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の画像処理プログラム。
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