JP2018066815A - 画像形成装置 - Google Patents

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井上 貴之
Takayuki Inoue
貴之 井上
邦夫 高根
Kunio Takane
邦夫 高根
松井 規明
Noriaki Matsui
規明 松井
琢哉 早川
Takuya Hayakawa
琢哉 早川
清治 水主村
Kiyoharu Kakomura
清治 水主村
尚加 大村
Naoka Omura
尚加 大村
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Abstract

【課題】印刷用紙が変更された際、ユーザの意思に反して新たな印字調整が行われずに印刷が続行されるのを防止することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置500は、用紙を収容する複数のカセット110と、カセットに収容された用紙Pを搬送する供給パス131と、供給パス131で供給された用紙Pに画像を形成する画像形成部102等と、画像形成部によって用紙Pに形成された画像に基づいて印字位置を調整する調整部401と、カセット110及び供給パス131を制御するCPU401を有し、CPU401は、ジョブ実行中に第1のカセットの用紙がなくなり、第2のカセットに第1のカセットに収容されていた用紙Pと同じサイズの用紙が収容されている場合、第1のカセットを第2のカセットに切り換えた際、印刷を一旦停止し、ユーザに対して第2の給紙カセットに収容されている用紙Pについて印字位置調整処理の実行を促す。【選択図】 図5

Description

本発明は、印字位置調整機能を備えた画像形成装置に関する。
従来から、印刷装置をはじめとする画像形成装置は、ユーザが意図した用紙の位置に画像が印字されるよう、画像の印字位置を微調整する印字位置調整機能を備えている。印字位置調整機能を備えることによって、例えば、プレプリント紙のようにあらかじめ罫線などが印字された用紙に印刷する場合に、高いレベルで印字位置を合わせることが可能となる。
ところで、印字位置の調整は、使用する用紙毎に行われる必要がある。用紙のサイズ、坪量(重量)、材質などによる用紙の属性情報の相違によって、書き出し位置、倍率、斜行性等が影響を受けて印字位置の微小な差に繋がるからである。また、用紙の吸湿性の違いにより、用紙の第1面(表面)を印刷する際の定着熱に起因して用紙の収縮率が変化するために、用紙の第2面(裏面)を印刷する際の印字位置や拡縮率が影響を受けることもある。
印字位置を調整する際は、調整の対象となる用紙の所定位置に所定のマークを印字した印字位置調整用チャートが使用される。印字位置調整用チャートの読み取り画像と、該読み取り画像に基づく印字画像とにおける所定マークの相対的位置から印字位置の位置ずれ量が求められ、求めた位置ずれ量が当該用紙の印字パラメータとして記憶される。そして、それ以降、当該用紙を用いて印刷を行う際には、当該用紙の印字パラメータを参照し、その位置ずれ量を打ち消すように調整しつつ印字することによって、印字位置の調整が行われる。
印字位置調整用チャートに印字されたマークの位置は、オペレータが定規などを用いて、例えば、用紙端からの距離を測定し、測定した距離に基づいたマーク位置をオペレータ自身が印刷装置に入力する方法がある。一方、スキャナなどの画像読取装置を用いて印字位置調整用チャートを読み取り、読み取ったスキャン画像を解析することによって、自動的にマーク位置が検出されて印字位置を調整する方法も提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の技術によれば、表面及び裏面の少なくとも四隅に位置合わせ用の基準画像が形成された用紙を、画像読取手段によって読み取り、読み取り情報に基づいて印字位置の調整が行われる。なお、印刷ジョブの実行中に、給紙段内の用紙がなくなった場合、新たに用紙が補充され、補充された用紙のサイズ、坪量、材質のばらつき等に応じて再度、印字位置の調整が行われる。
特開2003−173109号公報
しかしながら、近年の画像形成装置では、給紙中の給紙段内の用紙がなくなった場合に、他の給紙段に同じサイズの用紙が入っていれば、給紙段を切り替えて用紙を給紙する給紙段切り換え制御が行われている。紙なし状態となった後、給紙段切り換え制御によって給紙段が切り替えられた場合、先の給紙段に対して実行された印字位置調整のまま、新たな印字調整が行われずに印刷が続行されると、ユーザにとって予期せぬ印刷結果が得られることがある。また、ユーザの操作ミスによって、新たな印字位置調整が実施されることなく、紙なし状態後に用紙が補給された給紙段から給紙される用紙を用いて印刷が続行される場合も、ユーザにとって予期せぬ印刷結果が得られることがある。
本発明は、紙なし状態に起因して印刷用の用紙が更新された際、ユーザの意思に反して更新後の用紙に対して新たな印字調整が行われずに印刷が続行されるのを防止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、用紙を収容する複数の給紙段と、前記給紙段に収容された用紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって用紙に形成された画像に基づいて印字位置を調整する調整手段と、前記給紙段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、ジョブ実行中に第1の給紙段の用紙がなくなり、第2の給紙段に前記第1の給紙段に収容されていた用紙と同じサイズの用紙が収容されている場合、前記第1の給紙段を前記第2の給紙段に切り換える際、印刷を一旦停止し、ユーザに対して前記第2の給紙段に収容されている用紙について印字位置調整処理の実行を促すことを特徴とする。
本発明によれば、紙なし状態に起因して印刷用の用紙が更新された際、ユーザに対して更新後の用紙について印字位置調整処理の実行を促す。これによって、用紙の補充又は給紙段の切り替えによって印刷用の用紙が更新された際、印字調整が行われずに印刷が続行されることがなくなる。また、用紙の補充又は給紙段の切り替えによって印刷用の用紙が更新された際、ユーザによる印字位置の調整し忘れを防止することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 印字位置の調整に適用される印字位置調整用チャートの一例を表す模式図である。 別々に読み込まれた印字位置調整チャートの先端側と後端側の画像データを合成させる方法を示す図である。 図1の画像形成装置で実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。 印字位置調整割り込みを設定するための事前設定画面を示す図である。 印字位置調整処理を実行するタイミングを設定するための事前設定画面を示す図である。 印字位置調整処理の実行画面である。 印字位置調整処理を行うか否かを選択する画面である。 印字位置ずれ量の算出方法及び印字位置調整処理を説明するための図である。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1において、画像形成装置500は、画像形成装置本体(以下、「プリンタ」という。)100と、該プリンタ100の上部に設けられた画像読取装置200及び操作表示装置(操作表示部)300とから主として構成されている。
画像読取装置(以下、「イメージリーダ」という。)200は、原稿トレイ251及び排紙トレイ252を備えた原稿給送部250と、プラテンガラス206を備えている。プラテンガラス206の下方には、スキャナユニット201と、該スキャナユニット201の光源から照射され、原稿面で反射した反射光を受光するミラー202、203、レンズ204及びイメージセンサ205を備えている。
原稿給送部250は、原稿トレイ251上に、例えば、上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ図1中、左方向へ給紙し、湾曲した搬送パスを介してプラテンガラス206上を左から所定の読取位置を経て右方向へ搬送する。そして、原稿給送部250は、その後、原稿を排紙トレイ252に排出する。
イメージセンサ205は、原稿給送部250によって給紙された原稿がプラテンガラス206上の所定の読取位置を図1中、左から右へ向かって通過するときに、原稿画像を読み取る。読取位置とは、プラテンガラス206上で原稿の読み取りを行う所定の位置であり、スキャナユニット201が固定される位置に対向するプラテンガラス206上の位置をいう。原稿がプラテンガラス206上の読取位置を通過するときに、読取位置に対向するように固定、保持されたスキャナユニット201を介してイメージセンサ205によって原稿画像が読み取られる。
このとき、スキャナユニット201の光源から出射された光が原稿面に照射され、原稿からの反射光がミラー202、203を介してレンズ204に導かれる。レンズ204を通過した光はイメージセンサ205の撮像面に結像することによって原稿画像が読み取られる。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ205によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ205から出力された画像データは、プリンタ100の後述する露光制御部にビデオ信号として入力される。
次に、プリンタ100の構成について説明する。
プリンタ100は、カラー画像用の画像形成領域と、画像形成領域に記録用紙としての用紙Pを供給する用紙搬送部と、用紙Pを収容する用紙収容部(給紙段)とを備えている。
画像形成領域は、水平方向に並設された画像形成ステーションを複数備えている。画像形成ステーションは、例えば、4つであり、各画像形成ステーションは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。各画像形成ステーションは、それぞれ同じ構成である。各画像形成ステーションは、それぞれ回転自在に軸支された感光体としての感光ドラム102y、102m、102c、102kを備えている。感光ドラム102y、102m、102c、102kは、それぞれ像担持体として機能する。感光ドラム102y、102m、102c、102kの外周面にそれぞれ対向するように一次帯電装置、露光制御部(光学系)103y〜103k、折り返しミラー、現像装置、及びクリーニング装置が配置されている。
各画像形成ステーションの感光ドラム102y〜102kと摺接するように無端状の中間転写ベルト104が配置されている。中間転写ベルト104は、感光ドラムと同様、像担持体として機能する。中間転写ベルト104は、例えば、駆動ローラ、テンションローラ及び2次転写対向ローラによって回転可能に張架されている。2次転写対向ローラ104aと対向するように2次転写ローラ106が配置されている。2次転写ローラ106と2次転写対向ローラ104aとの当接部が2次転写部Teとなる。
中間転写ベルト104を介して感光ドラム102y〜102kとそれぞれ対向するように1次転写部材としての1次転写ローラ105y〜105kが配置されている。感光ドラム102y〜102kと1次転写ローラ105y〜105kとの当接部が、それぞれ1次転写部Ty〜Tkとなる。
中間転写ベルト104の下方に、2次転写部Teまで、用紙(シート)Pを搬送する搬送パスと、用紙Pを収容する用紙収容部が配置されている。用紙収容部は、給紙段としての上カセット110a及び下カセット110bを備えている。上カセット110a及び下カセット110bには、それぞれ紙なしセンサ115a及び開閉センサ116a、並びに、紙なしセンサ115b及び開閉センサ116bが設けられている。紙なしセンサ115a及び115bは、各カセット内の用紙Pがなくなった紙なしを検知する。また、開閉センサ116a及び116bは、各カセットが開閉されたことを検知する。
上カセット110a及び下カセット110bは、それぞれ複数枚の用紙Pを積載することができる。上カセット110a及び下カセット110bは、例えば、A3、A4などの定形サイズの用紙を収容する。上カセット110a及び下カセット110bには、不図示の規制板が用紙搬送方向および用紙搬送方向と交差する方向に設けられている。ユーザは、上カセット110a、下カセット110bにそれぞれ用紙Pを積載させた後、用紙の端部に接触させるように規制板を移動させて支持する。上カセット110a及び下カセット110bにそれぞれ同じサイズのシートPを収容することもできる。なお、後述するCPU401は、規制板の位置に基づいて上カセット110a、及び下カセット110bに積載された用紙のサイズを特定する。
搬送部としての搬送パスは、上カセット110a又は下カセット110bからそれぞれ用紙Pを2次転写部Teまで搬送する供給パス131と、画像形成後の用紙Pを機外に排出する排出パス132を備えている。供給パス131には、上カセット110a及び下カセット110bにそれぞれ対応するピックアップローラ127及び128、搬送ローラ129及び130、並びにレジストレーションローラ(レジストローラ)111が設けられている。排出パス132には、定着装置107が設けられており、定着装置107の下流側の排出パス132には反転パス122が接続されている。また、反転パス122には、両面搬送パス124が接続されている。また、排出パス132には、定着装置107の下流側に接続された反転パス122との分岐部に設けられた切換フラッパ、及び用紙Pを装置外に向けて排出する排紙ローラ112が設けられている。
次に、図1の画像形成装置の制御構成について説明する。図2は、図1の画像形成装置500の制御構成を示すブロック図である。
図2において、画像形成装置500は、CPU401、ROM402、及びRAM403を内蔵するシステムコントローラ400を有する。CPU401は、ROM402、RAM403とそれぞれ接続されている。また、CPU401は、画像処理部410、画像読取部(イメージリーダ)200、負荷駆動部430、及び操作表示部300とそれぞれアドレスバス又はデータバスで接続されている。
システムコントローラ400は、画像形成装置500を統括的にコントロールする。すなわち、システムコントローラ400は、画像形成装置500内の各負荷の駆動、センサ類からの情報の収集及び解析、並びに、画像処理部410に加えて、ユーザーインターフェースとしての操作表示部300とのデータ交換等の役割を担っている。また、システムコントローラ400は、画像処理部410に必要な各部の仕様設定値データを送出する。さらに、システムコントローラ400は、各部からの信号、例えば、画像読取部200からの原稿画像や濃度信号などを受信して画像処理部410を制御して最適な画像形成を行うための演算、設定を行う。
システムコントローラ400に搭載されたCPU401は、ROM402に格納されたプログラムによって、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々なシーケンスを実行する。また、その際、RAM403は、一次的又は恒久的に保存することが必要な書換え可能なデータを格納する。RAM403には、例えば、操作表示部300からの画像形成指令情報などが保存される。操作表示部300は、ユーザにより設定された複写倍率、濃度設定値などの情報を得ると共に、画像形成装置の状態、例えば、画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャムの発生やその箇所等をユーザに示すためのデータを取得し、表示する。
以下、上記構成の画像形成装置500の基本的なプリント動作について説明する。
イメージリーダ200のスキャナユニット201が原稿を読み取ることによって生成された画像データ、又は操作表示部300若しくは図示省略したPCから送信された印刷ジョブの画像データは、プリンタ100の露光制御部103に入力される。露光制御部103は、画像データに対応するレーザ光を感光ドラム102に照射して感光ドラム102上にそれぞれ対応する色の静電潜像を形成する。感光ドラム102上に形成された静電潜像は、現像装置によって現像される。感光ドラム102y〜102kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応し、それぞれ色成分のトナー像を形成する。感光ドラム102上に形成されたトナー像は、それぞれ所定のタイミングで中間転写ベルト104上に転写され、各色成分が重なることによって所望の色画像が形成される。
一方、例えば、給紙段110aから給紙された用紙Pは、回転停止中のレジストローラ111まで搬送される。用紙Pの先端がレジストローラ111まで達したところで、レジストローラ111が任意のタイミングで駆動され、かつ、上記レーザ光照射処理および現像処理とタイミングを合わせて、用紙Pが二次転写部Teまで搬送される。二次転写部Teにおいて、中間転写ベルト104上のトナー像が用紙P上に転写される。トナー像を用紙Pに転写する際、中間転写ベルト104上に残留した残留トナーは、中間転写体クリーニング部108によって取り除かれる。
トナー像が転写された用紙Pは、定着装置107に搬入され、ここで、転写されたトナー像が、加熱及び加圧されることによって当該用紙Pに定着する。トナー像が定着された用紙Pは、例えば、排紙ローラ112によって画像形成装置500の機外へ排出される。
以下に、図1の画像形成装置500で実行される印字位置の調整処理に使用される印字位置調整用チャートについて説明する。
図3は、印字位置の調整に適用される印字位置調整用チャートの一例を表す模式図である。図3において、印字位置調整用チャート800の表面801及び裏面802が表されている。
本実施の形態において、印字位置調整用チャート800の副走査方向における画像書き出し側を先端側、画像書き終わり側を後端側という。通常、印字位置調整用チャート800の表面801の先端側及び後端側、並びに、裏面802の先端側及び後端側の4か所を読み込むことによって印字位置が特定される。
三角マーク810〜813は、オペレータが印字位置調整用チャート800をイメージリーダ200の読み取り面に置く際の位置合わせの目印とされる。三角マーク810〜813の色は、それぞれ、例えば、レッド、ブルー、シアン、マゼンタである。三角マーク810〜813によって、例えば、オペレータに印字位置調整用チャート800を読み込ませる際の順番が指示される。
印字位置調整用チャート800の表裏両面の4角に、それぞれ四角マーク820が形成されている。四角マーク820は、通常、用紙に対する反射率の差が大きい色のトナーを用いて形成されている。本実施の形態では、四角マーク820は、例えば、黒色のトナーで形成されている。
四角マーク820は、印字位置調整用チャート800の表面801、裏面802それぞれの4隅の計8箇所印字されている。四角マーク820は、印字位置が理想通りなら、用紙端から一定距離離れた位置に印字されている。読み取り画像と印字画像における四角マーク820の、印字位置調整用チャート800上の相対位置を測定することによって、印字位置のずれ量が求められる。複数のマークが形成された印字位置調整用チャート800を用いて印字位置を特定し、調整することによって、印字位置調整精度を向上させることができる。
本実施の形態では、図3中(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、(M)、(N)、(O)、(P)、(Q)、及び(R)で表された部分の長さが印字位置を調整するための測定部分となる。(A)及び(B)は、それぞれ印字位置調整用チャート800の主走査方向長さ及び副走査方向長さである。主走査方向長さとは、搬送されるシートPにおける搬送方向に直交する方向の長さをいい、副走査方向長さとは、搬送されるシートPにおける搬送方向に沿った長さをいう。
また、(C)〜(R)は、各四角マーク820から直近の用紙端までの距離である。各四角マーク820は、理想的にはそれぞれ対応する用紙端から、例えば1cm離れた位置に印字されている。印字位置調整用チャート800を複数枚出力して印字位置を調整する場合は、(C)〜(R)の長さとして、例えば、それぞれ平均した値が使用される。
また、図3において、印字位置調整用チャート800の表面801及び裏面802の副走査方向の中央部分に、それぞれ2つの四角形状の基準マーク830が設けられている。基準マーク830は、印字位置調整用チャート800の先端側と後端側を別々に読み込ませた後に先端側の画像データと後端側の画像データを合成させる際の基準となるマークである。基準マーク830は、例えば、印字位置調整用チャート800の表面801及び裏面802のそれぞれ2箇所の計4箇所に印字されている。
本実施の形態において、印字位置調整用チャート800の画像を読み取る際、先端側の1部と後端側の1部を別々に読み込ませた後、読み込んだ画像を合成して1枚の読み取り画像とすることもできる。印字位置調整用チャート800の先端側と後端側を別々に読み込ませた場合における画像データの合成方法について図4を用いて説明する。
図4は、別々に読み込まれた印字位置調整用チャート800の先端側と後端側の画像データを合成させる方法を示す図である。
図4において、図4(a)は、印字位置調整用チャート800の表面801の先端側の1部を読み込んだ画像データを表す。図4(b)は、印字位置調整用チャート800の表面801の先端と後端を入れ替えて後端側の1部を読み込んだ画像データを表す。
図4(a)及び(b)において、基準マーク830は、印字位置調整用チャート800の先端側を読み込ませた場合と後端側を読み込ませた場合のどちらにおいても読み込まれている。2つの基準マーク830の画像中心位置の座標をそれぞれ(x01,y01)、(x02,y02)とし、図4(a)と図4(b)の(x01,y01)と(x02,y02)が一致するように画像データが合成される。これによって、図4(c)のように合成された画像データが得られるので、画像読み取り時のバリエーションが増大する。
次に、図1の画像形成装置500で実行される印刷処理について説明する。
図5は、図1の画像形成装置500で実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。この印刷処理は、画像形成装置500のシステムコントローラ400に内蔵されたCPU401が、ROM402に格納された印刷プログラムに従って実行する。
図5において、画像形成装置500の主電源がONされると、CPU401は、給紙段110に設けられた開閉センサ116の変化履歴に基づいて給紙段110が開閉されたか否かを判定する(ステップS001)。開閉センサ116の検出値が変化した場合、CPU401は、給紙段110が開閉されたと判定し、RAM403に給紙段ごとの変化履歴を記憶する。変化履歴として、例えば、開閉センサ116の値に変化があったときに「1」が記憶され、変化がなかった場合には「0」が記憶される。
ステップS001の判定の結果、給紙段110が開閉されなかった場合(ステップS001で「NO」)、CPU401は、印刷ジョブが入力されたか否かを判定する(ステップS002)。ステップS002の判定の結果、印刷ジョブが入力された場合(ステップS002で「YES」)、CPU401は、現在の給紙段110から用紙を給紙して印刷を開始する(ステップS003)。
一方、ステップS002の判定の結果、印刷ジョブが入力されなかった場合(ステップS002で、「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、再度、給紙段110が開閉されたか否かを判定する。つまり、CPU401は、印刷ジョブが入力されるまで、ステップS001において給紙段110が開閉されたか否かを判定し続ける。
予め設定されたデフォルトの給紙段から用紙を給紙して印刷を開始した後(ステップS003)、CPU401は画像データに含まれる全ての画像を形成し終えたか否かを判定する(ステップS004)。
ステップS004の判定の結果、印刷ジョブに含まれる全ての画像を形成し終えていない場合(ステップS004で「NO」)、CPU401は、紙なしセンサ115を参照して給紙段110内の用紙がなくなったか、すなわち、用紙切れか否か判定する(ステップS005)。そして、デフォルトの給紙段に用紙が未だ残っている場合(ステップS005で「NO」)、CPU401は、処理をステップS003に戻し、印刷を続行する。
一方、ステップS005の判定の結果、デフォルトの給紙段の用紙が空になった場合(ステップS005で「YES」)、CPU401は、紙なし時の給紙段切り替えの対象となる他の給紙段が存在するか否か判定する(ステップS006)。このとき、CPU401は、RAM403に格納された属性情報を基にデフォルトの給紙段に収容された用紙と代替可能な用紙が他の給紙段に収容されていないかを判定する。CPU401は、例えば、デフォルトの給紙段に収容された用紙と、サイズ、坪量、並びに材質が等しい用紙が収容された他の給紙段が存在する場合、切り替え先の給紙段があると判定する。用紙の属性情報を用いて当該用紙の同一性を判定することにより、同一性判定の精度が向上し、印字位置の調整をより正確に行うことができるようになる。
ここで、紙なし時の給紙段切り替え制御について説明する。
紙なし時の給紙段切り替え制御とは、同じサイズの用紙が収容された複数の給紙段のうち一の給紙段の用紙が空になった際、他の給紙段の用紙を使用するために、一の給紙段を他の給紙段に切り替える制御をいう。
図1の画像形成装置500に印刷ジョブが投入されると、CPU401は、指定された給紙段(デフォルトの給紙段)、例えば、給紙段110aから用紙Pを給紙しつつ印刷処理を実行する。なお、CPU401は、給紙段110a、及び110bに入っている用紙の属性情報をRAM403に予め保存している。給紙段110a、及び110bに収容する用紙の属性情報は、例えばユーザが操作表示部300を用いて事前に登録する。
CPU401は、印刷ジョブ実行中、絶えず給紙前に、紙なしセンサ115aの出力値を参照する。そして、紙なしセンサ115aによって給紙段110aの紙なしが検知された場合、CPU401は、給紙段 110aと同じサイズの用紙Pが入っている給紙段をRAM403に保存された属性情報に基づいて選択する。例えば、給紙段110bに給紙段110aと同じサイズの用紙Pが入っていた場合、CPU401は、給紙段110aを給紙段110bに切り替えて印刷ジョブを継続する。CPU401は、サイズ、坪量、材質等の属性情報に基づいて用紙Pの同一性を判定する。属性情報は、管理情報として、例えば、RAM403に記憶される。
給紙段が切り替えられた後、切り替えられた新しい給紙段の用紙を使用して印刷を実行する際、ジョブを再開する前に、新しい用紙に対して印字位置調整処理が行われるのが好ましい。しかしながら、印字位置調整処理が行われずに、ユーザの意図しない印刷結果が得られる場合がある。また、ユーザが印字位置調整処理を実行し忘れる場合もある。そこで、画像形成装置500は、給紙元の給紙段が紙なし状態になって給紙段が切り替わる場合、切り替え後の給紙段に収容された用紙に対する印字位置調整処理を割り込んで催促する。
なお、画像形成装置500は、ジョブの実行中に用紙が空になった給紙段を、当該給紙段と同じ属性情報の用紙が収容された別の給紙段に切り替えて印刷が継続される場合の他、以下の場合も、同様に、印字位置調整処理を割り込んで催促する。例えば、ジョブの実行中、又はジョブ待ち中を問わず、用紙が空になった給紙段に用紙が補給された後、補給された用紙を用いて印刷が再開される場合である。印字位置調整処理を割り込んで催促することによって、印刷用の用紙が変更された際、印字位置調整処理が行われずに、意図しない印刷結果が得られることがなくなる。また、ユーザの印字位置調整処理の実行し忘れを防止することもできる。
図5に戻り、ステップS006の判定の結果、給紙段の切替先がない場合(ステップS006で「NO」)、CPU401は、ユーザが用紙を補充するまで待機する(ステップS007)。ここで、用紙が補充されたと判定する基準は、紙なしセンサ115が紙なしを検知せずに紙ありを検知した場合である。ステップS007の判定の結果、用紙が補充された場合(ステップS007で「YES」)、CPU401は、処理をステップS008に進める。
すなわち、CPU401は、印字位置調整処理の割り込み催促が可能か否か、換言すれば、後述する事前設定画面である図6の“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いているか否か判定する(ステップS008)。
上述したように、印刷用の用紙が変更又は補充された際、新たな用紙について印字位置の調整処理が行われるのが好ましいが、ユーザによっては、自動で印字位置調整処理が割り込んで実施されること、又は催促されることを好まない場合がある。また、ユーザによっては、紙種等の条件ごとに印字位置調整処理の割り込みの頻度を変化させたい場合もある。
従って、使用中の給紙段において紙なしが検知された際、印字位置調整処理を催促する自動割り込みを発生させるか否か、及び、発生した印字位置調整処理を催促する割込み画面で、再度、印字位置調整処理を行うか否かをユーザに選択させることが好ましい。
そこで、本実施の形態では、ユーザが事前に操作表示部300から入力した情報を基に、給紙段の切り替えを行った場合は印字位置調整処理の実行を開始するための画面(後述の図8)を表示する。また、給紙段の切り替えを行った場合に印字位置調整処理を行うか否かをユーザに選択させるための選択画面(後述の図9)を表示することもできる。CPU401は、ユーザが行った事前設定によって、紙なし時の印字位置調整処理の割り込みを設定しているか否かを判定する。
以下、ユーザによる事前設定について説明する。
図6は、印字位置調整割り込みを設定するための事前設定画面を示す図である。図6において、紙なし時の印字位置調整処理の割り込みを選択するための項目と、UI画面での再確認を選択するための項目が表示されている。
図6の画面を用いて、紙なしが検知された後、用紙が補給された場合又は給紙段の切り替えが行われた場合に、印字位置調整処理の催促が行われるように設定することができる。例えば、図6(a)の画面のように“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いていない場合、紙なし検知後、用紙が補充された後、又は給紙段の切り替えが起こった後、印刷が再開される前に、印字位置調整処理の催促は表示されない。
一方、図6(b)のように“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いていて、“UI画面での再確認”項目に黒印が付いていない場合、紙なし検知後に、給紙段の切り替え又は用紙の補充があった場合、後述する図8に示される画面が表示される。図8は、割り込みが入った場合は必ず印字位置調整処理を行う画面を示す図であり、ユーザがOKボタンを押下することによって印字位置調整処理が開始される。
また、図6(c)のように“紙なし時の印字位置調整割り込み”と“UI画面での再確認“項目の両方に黒印が付いていた時、紙なし検知後に、給紙段の切り替え又は用紙の補充があった場合、後述する図9に示される画面が表示される。図9は、割り込みが入った場合に印字位置調整処理を行うかどうかを選択する画面を示す図である。印字位置調整処理を行うかどうかを、処理開始直前に、ユーザに選択させることによって、ユーザの意思に基づく印字位置調整処理の実行が可能となる。また、事前設定では、印字位置調整処理を実行することを予定したとしても、事情の変化等に起因して処理の実行キャンセルすることができるので、ユーザにとって利便性が向上する。
図5に戻り、ステップS008の判定の結果、図6の“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いていて印字位置調整の割り込み催促が可能の場合(ステップS008で「YES」)、CPU401は、処理をステップS009に進める。すなわち、CPU401は、ユーザの事前設定によって、印字位置調整処理の割り込み時に、ユーザが図7の“用紙補充履歴参照”項目を対象にしているか否か判定する(ステップS009)。
図7は、印字位置調整処理を実行するタイミングを設定するための事前設定画面を示す図である。
図7において、紙なし時の給紙段切り替え項目と、用紙補充歴参照項目がある。この画面において、印字位置調整処理を実行するタイミングを、ジョブ実行中の紙なし検知に基づいて給紙段の切り替えが行われた際か、ジョブ実行中もしくはジョブ待ち中にかかわらず、給紙段が紙なし状態から紙あり状態に変わった際か、に設定することができる。すなわち、ユーザは、紙なし時の給紙段切り替え時若しくは用紙の補充時のいずれか又は両方で、印字位置調整処理の催促が割り込んで行われることを事前に設定することができる。
印字位置調整処理を行うか否かの設定を、紙なしに基づく給紙段切り替え時に設定すると(図8(b))、ジョブ中に給紙元の給紙段が空になってから代替給紙段から給紙された用紙への印刷処理が実行されるまでの間に、印字位置調整処理が催促される。この場合、給紙段が切り替わらない空の給紙段に用紙を補充した際の印字位置調整処理は行われない。従って、この設定は、空の給紙段に用紙を補充した際に時間をとることができないユーザに有効である。
また、ユーザは、印字位置調整処理を行うか否かの設定を、用紙補充履歴参照、すなわち、用紙なしが用紙ありに変わったタイミングに設定することもできる(図8(c))。この場合、空の給紙段に新たな用紙が補充された際に印字位置調整処理が促される。従って、切り替わり後の給紙段からすぐに給紙を行いつつジョブを実行することができるので、ジョブを早期に終了させることができる。また、印字位置調整処理の実施又は催促を事前に設定することによって、ユーザビリティの向上を図ることができる。
なお、“用紙補充履歴参照”項目の横に黒印が付いていない場合、空の給紙段に用紙が補充されたときに印字位置調整処理は、催促されない。
また、“用紙補充履歴参照”項目と“紙なし時の給紙段切り替え”項目は、同時に設定可能である。同時に設定できる理由として、用紙補充履歴参照”項目と“紙なし時の給紙段切り替え”項目を使ってCPU401が判定するタイミングは、それぞれ独立であることが挙げられる。
以下、図7の(a)〜(c)の設定内容について具体的に説明する。
(a)の設定では、CPU401は用紙が補充されたかどうか、紙なし時の給紙段切り替えが起きたかどうかにかかわらず、印字位置調整処理の催促は行われない。
(b)の設定では、用紙が補充された場合は印字位置調整処理の催促は行われないが、紙なし時の給紙段切り替えが起こった場合に印字位置調整処理が割り込んで催促される。
(c)の設定では、紙なし時の給紙段切り替え時は行われずに、紙なしの給紙段に用紙を補充された時に印字位置調整処理が割り込んで催促される。
上述の図6及び図7の事前設定の内容は、RAM403に記憶される。項目ごとにRAM403のデータ領域が割り当てられており、例えば、黒印が付されたときに1を保存し、黒印が付されなかった場合は0が保存される。CPU401は、RAM403に保存されているデータに基づいて判定しつつ図5のフローを実行する。
図5に戻り、ステップS009の判定の結果、ユーザが図7の“用紙補充履歴参照”項目を対象にしている場合(ステップS009で「YES」)、CPU401は、処理をステップS010に進める。すなわち、CPU401は、用紙が補充された給紙段110に対して印字位置調整処理が実行済みであるか否か判定する(ステップS010)。そして、印字位置調整処理が実行済みでない場合(ステップS010で「NO」)、CPU401は、処理を進め、ステップS011以降の処理を行う。ステップS011以降の処理については、後述する。
一方、ステップS008の判定の結果、“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いていなかった場合(ステップS008で「NO」)、すなわち、印字位置調整処理の割り込み催促が不可能の場合、CPU401は、処理をステップS001に戻す。
また、ステップS009の判定の結果、図7の“用紙補充履歴参照”項目に黒印が付いていない場合(ステップS009で「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、ジョブを続行する。
また、ステップS010の判定の結果、現在選択されている給紙段110が開かれた後に印字位置調整が実行済みであった場合(ステップS010で「YES」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、ジョブを続行する。
一方、ステップS006の判定の結果、切り替え先の給紙段がある場合(ステップS006で「YES」)、CPU401は、“紙なし時の印字位置調整処理の割り込み”が可能か否か判定する(ステップS017)。ステップS017の判定の結果、図6の“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付されており、紙なし時の印字位置調整割り込みが可能な場合(ステップS017で「YES」)、CPU401は、処理をステップS018に進める。すなわち、CPU401は、ユーザが、給紙段切り換え制御を対象としているか否か判定する(ステップS018)。
ステップS018の判定の結果、給紙段切り替え制御が対象となっている場合、すなわち、図7の画面で、紙なし時の給紙段切り替え項目に黒印がついている場合(ステップS018)で「YES」)、CPU401は、処理をステップS010に進める。
すなわち、CPU401は、RAM403の記憶を参照して現在の給紙段に対して印字位置調整処理が実行済みか否かを判定する(ステップS010)。ステップS010の判定の結果、現在選択されている給紙段110が開かれた後に印字位置調整処理が行われていなかった場合(ステップS010で「NO」)、CPU401は、処理をステップS011に進める。すなわち、CPU401は、図6の表示画面で、UI画面を用いたユーザによる再確認が設定されているか否か判定する(ステップS011)。
ステップS011の判定の結果、図6のUI画面での再確認が設定されている場合(ステップS011で「YES」)、CPU401は、操作表示部300に、印字位置調整処理の実行可否の選択画面(図9)を表示してユーザの応答を待つ(ステップS012)。印字位置調整処理の実行可否の選択画面を操作表示部300に表示することにより、表示内容が正確に報知されると共に、ユーザの対応が容易となる。
図9は、印字位置調整処理を行うかどうかをユーザに問い合わせる画面である。図9において、「画像位置調整を実行してください」との表示があり、OKボタン及びCancelボタンが表示されている。
次いで、CPU401は、図9の画面で、ユーザが「OK」を選択したか否か判定する(ステップS013)。ユーザがOKボタンを押した場合、印字位置調整が開始される。なお、”紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付いておらず、かつ“UI画面での再確認”項目に黒印が書いてあった場合は、印字位置調整処理が割り込みで催促されることはない。
ステップS013の判定の結果、ユーザが「OK」ボタンを押下した場合(ステップS013で「YES」)、CPU401は、現在選択している給紙段に対して印字位置調整処理を実行する(ステップS014)。
以下、印字位置調整処理について詳細に説明する。
印字位置調整処理の前提として、印字位置調整処理が行なわれる場合について考える。印字位置の調整が必要な場合として、次の3つの場合が挙げられる。
(1)ジョブが実行されていない状態で、給紙段が開閉されて当該給紙段に用紙が補充された場合、この場合は、用紙が補充された給紙段に対して印字位置調整が行われる。
(2)ジョブ実行中に一の給紙段の用紙がなくなって同じサイズの用紙が収容された別の給紙段への切り替えが起こった場合、この場合は、切替後の給紙段の用紙に対して印字位置調整が行われる。
(3)ジョブ実行中に用紙がなくなったが、給紙段切り替えが行われなかった場合、この場合は、(1)と同じように、用紙が補充された給紙段に対して印字位置調整が行われる。このとき、CPU401は、印字位置調整処理の余分な実行を避けるために、当該給紙段を閉めた後に印字位置調整が行われたか否かの履歴をRAM403に記憶する。この記憶結果は当該給紙段110が開かれたときにクリアされる。
印字位置を調整するための処理は、印字位置のずれ量に基づいて実行される。
図10は、印字位置ずれ量の算出方法及び印字位置調整処理を説明するための図である。図10において、(a)は、図3の印字位置調整用チャート800の表面801を読み込み、読み込みデータに基づいて画像形成装置500で形成した印刷結果の一例を表す図である。
図10(a)において、画像の四隅は、該画像の四隅の点をそれぞれ特定するための(C)(D)、(E)(F)、(G)(H)、及び(I)(J)で表される用紙端からの距離で表される。所定のある位置を基準位置として座標系で表し、画像の四隅を示す4つの座標点をそれぞれ(x11,y11)、(x12,y12)、(x13,y13)、(x14,y14)とする。
次に、それぞれの座標点を直線で結ぶ。そして、画像先端側の点(x11,y11)と点(x12,y12)を結ぶ直線を、点(x11,y11)と点(x13,y13)を結ぶ直線に対して直角にするための直角補正を行う。すなわち、図10(b)に示すように、点(x11,y11)と点(x12,y12)を結ぶ直線の半分の長さ位置である点(x101,y101)を基準にして、点(x11,y11)が点(x21,y21)となるように副走査書き出し位置を求めて補正する。
また、点(x12,y12)が点(x22,y22)となるように、点(x13,y13)が点(x23,y23)となるように副走査書き出し位置を求めて補正する。また、点(x14,y14)が点(x24,y24)となるように、同様にして主走査方向における各位置での画像の副走査書き出し位置を求めて補正することによって直角補正を行う。
次に、画像後端側の点(x23,y23)と点(x24,y24)を結ぶ直線を点(x21,y21)と点(x23,y23)を結ぶ直線に対して直角にするための台形補正を行う。
すなわち、図10(c)に示すように、点(x23,y23)と点(x24,y24)を結ぶ直線の長さの半分の位置である点(x102,y102)を基準にして、点(x23,y23)が点(x33,y33)となるように副走査方向の倍率を求めて補正する。また、点(x24,y24)が点(x34,y34)となるように、同様に、主走査方向における各位置での副走査方向の倍率を求めて補正することによって、台形補正を行う。
次に、図10(d)に示すように、主走査方向と副走査方向の画像の長さが理想の長さとなるように倍率補正を行う。主走査方向と副走査方向の画像の理想の長さとは、主走査方向及び副走査方向のそれぞれ用紙の長さから2cmを減算した長さである。
すなわち、主走査方向と副走査方向の倍率を求め、画像の中心を基準にして、点(x21,y21)が点(x41,y41)となるように、点(x22,y22)が点(x42,y42)となるように、それぞれ補正することで倍率補正を行う。また、点(x33,y33)が点(x43,y43)となるように、点(x34,y34)が(x44,y44)となるようにそれぞれ補正することで倍率補正を行う。
次に、図10(e)に示すように用紙の先端側の端点(x103,y103)と後端側の端点(x104,y104)を結ぶ直線と、画像の点(x41,y41)と点(x43,y43)を結ぶ直線が平行になるように、斜行を補正する。また、点(x41,y41)を基準とし、画像を角度θ2回転させ、点(x42,y42)が点(x52,y52)となるように斜行を補正する。次いで、点(x43,y43)が点(x53,y53)となるように、点(x44,y44)が点(x54,y54)となるようにそれぞれ斜行を補正する。
次に、図10(f)に示すように、用紙の中心に画像の中心がくるように、主走査方向と副走査方向の書き出し位置を求めて、図10(g)に示す位置補正後の画像が得られるように補正する。このような位置づれ量の補正を、印字位置調整用チャート800の表面801に続いて裏面802についても同様に実行する。これによって、位置ずれ補正が完了する。印刷位置調整処理を実行すると、用紙に対する画像の位置が理想的な位置となるように画像データを変換するための変換条件が生成される。この変換条件は用紙の属性情報および給紙段の情報と紐付けてRAM403に記憶される。そして、画像処理部410は印刷処理を実行する場合にRAM403に記憶された変換条件に基づいて画像データを変換し、CPU401はプリンタ100を制御して前記変換された画像データに基づいて用紙に画像を形成させる。
図5に戻り、ステップS013の判定の結果、ユーザが「Cancel」ボタンを押下した場合(ステップS013で「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、印字位置調整を行わずにジョブを続行する。
一方、ステップS011の判定の結果、図6のUI画面での再確認が設定されていない場合(ステップS011で「NO」)、CPU401は、処理をステップS015に進める。すなわち、CPU401は、印刷を一旦停止し、図8の画面を操作表示部300に表示する(ステップS015)。
図8は、印字位置調整処理を実行させるための画面である。図8において、ユーザがOKボタンを押下することによって印字位置調整処理が開始される。図8の画面が表示された場合、ユーザは、「OK」ボタンを押下することしか選択できない。この場合、印字位置調整処理が必ず実行されることを意味する。
ユーザが図8のOKボタンを押した後、CPU401は、現在選択されている給紙段110の用紙に対して上述の印字位置調整処理を行う(ステップS016)。ステップS016において、印字位置調整処理が行われた場合、CPU401は、現在選択されている給紙段110に対して印字位置調整処理が行われことをRAM403に記憶する。
ステップS014及びステップS016において、印字位置調整処理が実行された後、CPU401は、処理をステップS001に戻してジョブを続行する。
一方、ステップS001の判定の結果、給紙段110が開閉された場合(ステップS001で「YES」)、CPU401は、開閉された給紙段110に用紙があるか否か判定する(ステップS019)。このとき、CPU401は、当該給紙段110に関する変化履歴を0にクリアする。ステップS019の判定の結果、給紙段110に用紙がある場合(ステップS019で「YES」)、CPU401は、処理をステップS008に進める。一方、給紙段110に用紙がない場合(ステップS019で「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、給紙段110が開閉されたか否かを判定する。
また、ステップS017の判定の結果、図7の“紙なし時の印字位置調整割り込み”項目に黒印が付されていない場合(ステップS017で「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻し、給紙段を切り替えてジョブを続行する。また、ステップS018の判定の結果、給紙段切り換え制御の対象となっていない場合、すなわち、図7の紙なし時の給紙段の切り替え項目に黒印がついていない場合(ステップS018で「NO」)、CPU401は、処理をステップS001に戻す。
また、ステップS004の判定の結果、印刷ジョブに含まれる全ての画像の形成が終了した場合(ステップS004で「YES」)、CPU401は、本処理を終了する。
図5の処理によれば、紙なし時の給紙段切り替えが起こった時、及びジョブで給紙している際に紙なしになった時に、印字位置調整処理の割り込みが催促される(ステップS011〜S0165)。また、ジョブ実行されているかを問わずに給紙段110が開閉されて用紙が補充された時にも、印字位置調整処理が催促される。このように、印字位置調整処理が催促されるとによって、図7の効果に加えて、紙なし時の給紙段切り替えによるユーザの予期しない印字調整処理の省略や強制的な割り込み催促による余計な印字位置調整処理の頻度を低減することができる。また、ユーザによる印字位置調整処理のし忘れを防止することもできる。
本実施の形態において、この印字位置調整処理は、主として、図6、図7の事前設定に基づいて印字位置調整の割り込み催促を行う処理に関する。事前設定に基づいて印字位置調整の割り込み催促を行うことによって、ユーザにとってジョブ実行時の応答が容易となり、利便性が向上する。
また、この処理は、一の給紙段での紙なし時に、当該一の給紙段と紙サイズが一致している別の給紙段がある場合に、当該一の給紙段から別の給紙段への給紙段の切り替え制御が必ず行われるように設定されている装置において実行される。また、この処理は、給紙段の切り替えの実行可否をユーザが選択できるように設定された装置にも適用できる。
本実施の形態において、用紙Pの表裏両面に画像が形成される場合、表面画像と裏面画像の印刷位置が一致又は重なるように印字位置が調整することが好ましい。これによって表裏の画像位置が一致した高品質の印刷物が得られる。
100 プリンタ
102 感光ドラム
103 露光制御部
104 中間転写ベルト
107 定着装置
110 給紙段
111 レジストローラ
131 供給パス
200 イメージリーダ
201 スキャナユニット
205 イメージセンサ
300 操作表示部
401 CPU
403 RAM
500 画像形成装置

Claims (11)

  1. 用紙を収容する複数の給紙段と、
    前記給紙段に収容された用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって用紙に形成された画像に基づいて印字位置を調整する調整手段と、
    前記給紙段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、ジョブ実行中に第1の給紙段の用紙がなくなり、第2の給紙段に前記第1の給紙段に収容されていた用紙と同じサイズの用紙が収容されている場合、前記第1の給紙段を前記第2の給紙段に切り換える際、印刷を一旦停止し、ユーザに対して前記第2の給紙段に収容されている用紙について印字位置調整処理の実行を促すことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記給紙段に収容された用紙の属性情報を管理する管理手段を備え、
    前記制御手段は、前記属性情報に基づいて前記第1の給紙段に収容されていた用紙と前記第2の給紙段に収容されている用紙の同一性を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 用紙を収容する複数の給紙段と、
    前記給紙段に収容された用紙を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって用紙に形成された画像に基づいて印字位置を調整する印字位置調整手段と、
    前記給紙段及び前記搬送手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、第1の給紙段の用紙がなくなり、当該第1の給紙段に用紙が補給された後、印刷を一旦停止し、ユーザに対して前記補給された用紙について印字位置調整処理の実行を促すことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記給紙段に収容された用紙の属性情報を管理する管理手段を備え、
    前記制御手段は、前記属性情報に基づいて前記給紙段に収容されていた用紙と補給された用紙との同一性を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 情報を表示する表示手段を有し、
    前記制御手段は、前記表示手段に、前記印字位置調整処理の実行を促すための表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、ユーザによって予め設定された条件に従って前記ユーザに対して前記印字位置調整処理の実行を促すことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記ユーザの選択に基づいて前記調整手段を制御して印字位置調整処理を実行させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、予め選択された条件と、前記ユーザの選択が異なる場合は、前記ユーザの選択に基づいて前記印字位置調整処理を実行させることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記用紙の表裏両面に画像を形成する際、
    前記調整手段は、前記用紙の表面画像と裏面画像の印刷位置が一致するように印字位置を調整することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記調整手段は、基準となる複数の目印を備えた印字位置調整用のチャートを用いて印字位置を調整することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 原稿画像を読み取る画像読取手段を備え、
    前記画像読取手段は、前記原稿画像の1部と他の1部を読み取った後、読み取った画像を合成して前記原稿画像の読み取り画像を形成することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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