JP2018065891A - インクジェットインクおよび画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]ラジカル重合性化合物、ラジカル重合開始剤、色材および臭気物質捕捉剤を含有する活性光線硬化型のインクジェットインクであって、前記ラジカル重合開始剤は、活性光線の照射によってアルデヒドを生成する化合物であり、前記ラジカル重合性化合物が含む単官能のラジカル重合性化合物の含有量は、インクの全質量に対して0質量%以上10質量%以下であり、前記臭気物質捕捉剤は、分子内に第1級アミン基または第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物であるか、または、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する化合物もしくは芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物であり、前記臭気物質捕捉剤の含有量は、前記ラジカル重合開始剤の含有量より少なく、波長365nm以上395nm以下の光に対する吸光度は、400以上1000以下である、インクジェットインク。
[2]前記ラジカル重合開始剤は、切断部位となるケト基を有し、かつケト基を構成する炭素原子がメシチル基と直接結合している化合物を含む、[1]に記載のインクジェットインク。
[3]前記色材は顔料であり、前記臭気物質捕捉剤は、芳香族置換アミンを含む、[1]または[2]に記載のインクジェットインク。
[4]前記臭気物質捕捉剤の含有量は、インクの全質量に対して0.3質量%以上4.0質量%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のインクジェットインク。
[5]前記臭気物質捕捉剤の分子量は、500以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載のインクジェットインク。
[6]単官能のラジカル重合性化合物を実質的に含有しない、[1]〜[5]のいずれかに記載のインクジェットインク。
[7]ゲル化剤をさらに含有する、[1]〜[6]のいずれかに記載のインクジェットインク。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載のインクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して記録媒体に着弾させる工程と、前記記録媒体に着弾した前記液滴に活性光線を照射する工程と、を含む、画像形成方法。
上記インクジェットインクは、ラジカル重合性化合物、ラジカル重合開始剤、色材および臭気物質捕捉剤を含有し、活性光線の照射により硬化する、活性光線硬化型インクである。上記ラジカル重合開始剤は、活性光線の照射によってアルデヒドを生成する化合物(アルデヒド生成開始剤)を含み、上記ラジカル重合性化合物が含む多官能のラジカル重合性化合物の含有量は、インクの全質量に対して90質量%以上であり、上記臭気物質捕捉剤は、分子内に第1級アミン基または第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物(アミン系捕捉剤)であるか、または、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する化合物もしくは芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物(OH系捕捉剤)である。上記インクジェットインクは、さらに色材またはゲル化剤を含有してもよい。
ラジカル重合性化合物は、活性光線の照射によって重合または架橋反応を生じて重合または架橋し、インクを硬化させる作用を有する化合物であればよい。ラジカル重合性化合物は、モノマー、重合性オリゴマー、プレポリマーあるいはこれらの混合物のいずれであってもよい。ラジカル重合性化合物は、インクジェットインク中に1種のみが含まれていてもよく、2種類以上が含まれていてもよい。
ラジカル重合開始剤は、活性光線の照射によってラジカルを発生するなどして、上記ラジカル重合性化合物の重合および架橋を開始させる化合物である。
色材には、染料および顔料が含まれる。
赤あるいはマゼンタ顔料の例には、C.I.Pigment Red(以下、単に「PR」ともいう。) 3、PR5、PR19、PR22、PR31、PR38、PR43、PR48:1、PR48:2、PR48:3、PR48:4、PR48:5、PR49:1、PR53:1、PR57:1、PR57:2、PR58:4、PR63:1、PR81、PR81:1、PR81:2、PR81:3、PR81:4、PR88、PR104、PR108、PR112、PR122、PR123、PR144、PR146、PR149、PR166、PR168、PR169、PR170、PR177、PR178、PR179、PR184、PR185、PR208、PR216、PR226、およびPR257、C.I.Pigment Violet(以下、単に「PV」ともいう。) 3、PV19、PV23、PV29、PV30、PV37、PV50、およびPV88、ならびに、C.I.Pigment Orange(以下、単に「PO」ともいう。) 13、PO16、PO20、およびPO36などが含まれる。
青またはシアン顔料の例には、C.I.Pigment Blue(以下、単に「PB」ともいう。) 1、PB15、PB15:1、PB15:2、PB15:3、PB15:4、PB15:6、PB16、PB17−1、PB22、PB27、PB28、PB29、PB36、およびPB60などが含まれる。
緑顔料の例には、C.I.Pigment Green(以下、単に「PG」ともいう。) 7、PG26、PG36、およびPG50などが含まれる。
黒顔料の例には、C.I.Pigment Black(以下、単に「PBk」ともいう。) 7、PBk26、およびPBk28などが含まれる。
臭気物質捕捉剤は、分子内に第1級アミン基または第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物(アミン系捕捉剤)であるか、または、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する化合物もしくは芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物(OH系捕捉剤)である。
(1)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(2)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物およびα位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(3)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(4)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(5)分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(6)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物およびα位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(7)分子内に第1級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
(8)分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物およびα位炭素が1級炭素である水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、ならびに
(9)分子内に第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物および芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物からなる群、
から選択される任意の化合物とすることができる。
ゲル化剤は、記録媒体に着弾したインクの液滴をゲル化して仮固定(ピニング)することができる化合物であればよい。記録媒体に着弾したインクがゲル化してピニングされると、インクの濡れ広がりが抑えられて隣り合うドットが同一しにくくなるため、より高精細な画像を形成することができる。また、インクがゲル状態になると、インク液滴中への環境中の酸素の入り込みが抑えられて酸素による硬化阻害が生じにくくなるため、高精細な画像をより高速で形成することができる。ゲル化剤は、インクジェットインク中に、1種のみが含まれていてもよく、2種類以上が含まれていてもよい。
式(G1)において、R5およびR6は、いずれも炭素数が14以上25以下である、
分岐鎖を有してもよい直鎖状の炭化水素基である。
式(G2)において、R7およびR8は、いずれも炭素数が14以上25以下である、分岐鎖を有してもよい直鎖状の炭化水素基である。
インクジェットインクは、上述した成分以外にも、硬化膜からの臭気を顕著に高めない限りにおいて、紫外線吸収剤、分散剤、光増感剤、重合禁止剤および界面活性剤などを含むその他の成分をさらに含んでいてもよい。これらの成分は、それぞれ、特定ゲルインク中に1種のみが含まれていてもよく、2種類以上が含まれていてもよい。
インクジェットヘッドからの射出性をより高める観点からは、インクジェットインクの80℃における粘度は3mPa・s以上20mPa・s以下であることが好ましい。また、着弾して常温に降温した際にインクを十分にゲル化させる観点からは、インクジェットインクの25℃における粘度は1000mPa・s以上であることが好ましい。
上記インクジェットインクは、たとえば、前述のラジカル重合性化合物、ラジカル重合開始剤および臭気物質捕捉剤と、任意に含有する色材、ゲル化剤その他の成分とを、加熱下において混合することにより得ることができる。得られた混合液を所定のフィルターで濾過することが好ましい。顔料および分散剤を含有するインクジェットインクを調製するときは、顔料および分散剤が溶媒中に分散された顔料分散体をあらかじめ調製しておき、これに残りの成分を添加して加熱しながら混合してもよい。
本発明の画像形成方法は、前述したインクジェットインクを用いる以外は、インクジェットインクをインクジェットヘッドから吐出して記録媒体に着弾させ、その後硬化させる、公知の画像形成方法と同様に行い得る。
第1の工程では、インクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドから吐出して、記録媒体の、形成すべき画像に応じた位置に着弾させる。
第2の工程では、第2の工程で着弾させたインクジェットインクに活性光線を照射して、これらのインクが硬化してなる画像を形成する。活性光線は、インク着弾後0.001秒以上1.0秒以下の間に照射されることが好ましく、高精細な画像を形成するためには、0.001秒以上0.5秒以下の間に照射されることがより好ましい。
本発明の画像形成方法に用いる記録媒体は、前記インクセットで画像が形成されればよく、たとえば、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブタジエンテレフタレートなどのプラスチックで構成される非吸収性の記録媒体(プラスチック基材)、金属類およびガラスなどの非吸収性の無機記録媒体、ならびに吸収性の紙類(たとえば、印刷用コート紙および印刷用コート紙B)とすることができる。
以下の成分を用いて、インクを調製した。
SR344: ポリエチレングリコール(400)ジアクリレート(Sartomer社製、SR344)
SR454: 3EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート(Sartomer社製、SR454)
HDDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
APG−100: ジプロピレングリコールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製、APG−100)
A−DCP: トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(新中村化学工業株式会社製、A−DCP)
SR339: 2−フェノキシエチルアクリレート(Sartomer社製、SR339)
Irg819: ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製、IRGACURE 819)
TPO: 2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド (BASF社製、IRGACURE TPO)
Irg907: 2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン (BASF社製、IRGACURE 907)
IrgOXE01: 1.2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)] (BASF社製、IRGACURE OXE 01)
アミン系捕捉剤−1: ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン(分子量:210)
アミン系捕捉剤−2: ジ−n−ヘキシルアミン(分子量:185)
アミン系捕捉剤−3: 2−アミノベンズアミド(分子量:136)
OH系捕捉剤−1: 2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(分子量:146)
OH系捕捉剤−2: 没食子酸プロピル(分子量:202)
OH系捕捉剤−3: ヘスペリジン(分子量611)
CN371: Sartomer社製、CN371(特許文献4の実施例で用いているアミン変性オリゴマー)
EDB: 4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル(分子内に第3級アミン基を有する化合物、分子量:193)
イソソルビド: イソソルビド(α位炭素が2級炭素である水酸基を有する化合物、分子量:146)
UV−10: BASF社製、IRGASTAB UV10(「IRGASTAB」は同社の登録商標)
T1: ジステアリルケトン(花王株式会社製、カオーワックスT1)
SS: ステアリン酸ステアリル(花王株式会社製、エキセパールSS)
BA: ベヘニン酸(花王株式会社製、ルナックBA)(「ルナック」は同社の登録商標)
KP: パルミチン酸アミド(日本化成株式会社製、ダイヤミッドKP)(「ダイヤミッド」は同社の登録商標)
B100: ペンタコシル酸モノグリセリド(理研ビタミン株式会社製、ポエムB100)
ラウリルアルコール
1−1.顔料分散液の調製
以下に示す3種の化合物を、ステンレスビーカーに入れた。これを65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間加熱攪拌して、分散剤を溶解させた。
分散剤:ビックケミー社製品、BYK JET−9151(「BYK」は同社の登録商標)、8質量部
ラジカル重合性化合物: APG−100、72質量部
重合禁止剤: UV10、0.1質量部
顔料:PBk7(三菱化学株式会社製、MA−7)、20質量部
上記顔料分散液のいずれかに、成分比が表1〜表4に示す割合となるように各成分を添加して80℃で攪拌して、インク溶解液を得た。インク溶解液をADVATEC社製3μmメンブランフィルターで濾過して、インク1〜インク31を得た。
2−1.吸光度
各種調整したインクを、最大吸光度が0.5〜1.0の範囲になるような濃度にそれぞれの試料が含有するラジカル重合性化合物で希釈し、分光光度計(日本分光株式会社製、UV−VIS SPECTROPHOTOMETER V−550、)で希釈液の吸光度を測定し、測定された値に希釈倍率を乗算することでインクの吸光度を求めた。
それぞれのインクを、ピエゾ型インクジェットノズルを備えたインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に装填した。この装置を用いて、記録媒体(コニカミノルタ株式会社製、HA512)を搬送させながら、連続で画像記録を行った。なお、記録媒体の搬送速度は、800mm/secとした。
◎:検出されるピーク面積が、内部標準のピーク面積に対し5%以下で問題ないレベル
○:検出されるピーク面積が、内部標準のピーク面積に対し10%以下で問題ないレベル
△:検出されるピーク面積が、内部標準のピーク面積に対し20%以下でやや問題ないレベル
×:検出されるピーク面積が、内部標準のピーク面積に対し20%より多くて実用上問題となるレベル
PPフィルムに、上記条件で、9g/m2の付量で7cm×20cmのベタ画像を形成した。形成した直後の画像を蓋つきのガラス瓶に保管し、12時間後に10人の評価者により以下の基準で臭気を評価した。
◎: ほぼ無臭である
○: わずかな臭気が感じられるが、気にならない
△: 臭気を感じるが、許容範囲内である
×: 強い臭気がある
ポリエチレングリコールジアクリレート(PEGDA)で200倍に希釈したそれぞれのインクにおける顔料粒子の平均粒子径をMalvern社製、データサイザーナノZSPを使用して動的光散乱法によって測定した。それぞれの活性光線硬化型インクを耐熱管に採取して、100℃で2週間高温槽にて保存した後の顔料粒子の平均粒子径を同様に測定し、保存前の平均粒子径(PA)と保存後の平均粒子径(PB)との差(PA−PB)を計算した。
◎: PA−PBが7nm未満である
○: PA−PBが7nm以上15nm未満である
△: PA−PBが15nm以上である
インク1〜インク31から測定された吸光度、ならびに上記各物質のマイグレーション、臭気および保存性の評価結果を、表5および表6に示す。
2−1.インクの調製
実施例1で調製した顔料分散液のいずれかに、成分比が表7に示す割合となるように各成分を添加して80℃で攪拌して、インク溶解液を得た。インク溶解液をADVATEC社製テフロン(登録商標)3μmメンブランフィルターで濾過して、インク32〜インク38を得た。
Claims (8)
- ラジカル重合性化合物、ラジカル重合開始剤、色材および臭気物質捕捉剤を含有する活性光線硬化型のインクジェットインクであって、
前記ラジカル重合開始剤は、活性光線の照射によってアルデヒドを生成する化合物であり、
前記ラジカル重合性化合物が含む単官能のラジカル重合性化合物の含有量は、インクの全質量に対して0質量%以上10質量%以下であり、
前記臭気物質捕捉剤は、分子内に第1級アミン基または第2級アミン基を有する分子量が1000以下の化合物であるか、または、α位炭素が1級炭素である水酸基を有する化合物もしくは芳香環置換水酸基を有する分子量が1000以下の化合物であり、
前記臭気物質捕捉剤の含有量は、前記ラジカル重合開始剤の含有量より少なく、
波長365nm以上395nm以下の光に対する吸光度は、400以上1000以下である、インクジェットインク。 - 前記ラジカル重合開始剤は、切断部位となるケト基を有し、かつケト基を構成する炭素原子がメシチル基と直接結合している化合物を含む、請求項1に記載のインクジェットインク。
- 前記色材は顔料であり、
前記臭気物質捕捉剤は、芳香族置換アミンを含む、請求項1または2に記載のインクジェットインク。 - 前記臭気物質捕捉剤の含有量は、インクの全質量に対して0.3質量%以上4.0質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
- 前記臭気物質捕捉剤の分子量は、500以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
- 単官能のラジカル重合性化合物を実質的に含有しない、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
- ゲル化剤をさらに含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットインクの液滴をインクジェットヘッドのノズルから吐出して記録媒体に着弾させる工程と、
前記記録媒体に着弾した前記液滴に活性光線を照射する工程と、
を含む、画像形成方法。
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