JP2018065625A - 包装装置 - Google Patents

包装装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018065625A
JP2018065625A JP2018018934A JP2018018934A JP2018065625A JP 2018065625 A JP2018065625 A JP 2018065625A JP 2018018934 A JP2018018934 A JP 2018018934A JP 2018018934 A JP2018018934 A JP 2018018934A JP 2018065625 A JP2018065625 A JP 2018065625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging
article
sensor
packaged
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018018934A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6551555B2 (ja
Inventor
康範 斉藤
Yasunori Saito
康範 斉藤
正和 高花
Masakazu Takahana
正和 高花
耕作 山下
Kosaku Yamashita
耕作 山下
武臣 安田
Takeomi Yasuda
武臣 安田
森 崇
Takashi Mori
崇 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teraoka Seiko Co Ltd
Original Assignee
Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teraoka Seiko Co Ltd filed Critical Teraoka Seiko Co Ltd
Priority to JP2018018934A priority Critical patent/JP6551555B2/ja
Publication of JP2018065625A publication Critical patent/JP2018065625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6551555B2 publication Critical patent/JP6551555B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造で、包装部材に応じた包装動作を適切に制御することができる包装装置及び包装システムを提供する。【解決手段】包装装置100において、包装部材の種類を少なくとも検出する検出手段と、物品を載承した特定種類の包装部材を包装する包装手段と、前記検出手段が検出した前記包装部材の種類が、前記特定種類以外の場合には、前記包装手段による包装を禁止する制御手段(CPU)とを備えた。【選択図】 図1

Description

本発明は、包装装置、及び包装システムに関する。
従来より、使用する容器やフィルムの量を減らしてゴミの減量化を図る包装形態が様々とられている。例えば、嵩張るトレイに代えてシート状の下地材を包装部材として用い、その下地材に載承した物品(被包装物)にフィルムを被せ、そのフィルムの縁を下地材表面に熱溶着して物品を包装することで、包装部材の容量及び重量と、使用するフィルム量を削減できるヒートシール包装装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、トレイを用いて物品を包装する包装形態は、種々の物品の特性に対応することができる点で汎用性があるため、トレイに載承した物品をフィルムで包装を行う包装装置と、ヒートシール包装装置とが併用されることがある。そのような場合、前記下地材を用いた包装形態と、トレイを用いた包装形態とが包装現場で混在することとなる。
このように、包装現場で前記2種類の包装形態が混在した場合、作業員が、ヒートシール包装装置の包装対象として、誤ってトレイを用いて物品を包装してしまう状況は、十分に考えられる。また、前記2種類の包装形態において逆の状況も想定される。
そのような状況が生じた場合、包装装置の故障や不具合を生じさせてしまう可能性がある。
特開2012−046230号公報
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、包装部材に応じた包装動作を適切に制御することができる包装装置、及び包装システムを提供することを目的とする。
この発明は、包装部材の種類を少なくとも検出する検出手段と、物品を載承する特定種類の包装部材を包装する包装手段と、前記検出手段が検出した前記包装部材の種類が、前記特定種類以外の場合には、前記包装手段による包装を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする包装装置である。
また、前記検出手段は、前記包装部材の大きさを検知する第1のセンサと、前記包装部材の種類を検知する第2のセンサとからなることを特徴とする。
また、本発明の包装システムは、物品を載承する特定種類の包装部材を包装する包装装置と、前記物品を載承する特定種類の包装部材を前記包装装置内へ搬送する搬送装置とを有する包装システムにおいて、前記搬送装置は、前記包装部材の少なくとも種類を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記包装部材の種類が、前記特定種類以外の場合は、前記包装装置による包装を禁止する制御手段とを備えたものである。
また、前記検出手段は、前記包装部材の大きさを検知する第1のセンサと、前記包装部材の種類を検知する第2のセンサとからなることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、包装装置に適さない包装部材が検出された場合には、包装動作を禁止するので、包装装置の故障や不具合を生じさせることがない。効果の詳細は、後述する。
図1は、本発明の一実施例に係る包装装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、物品搬入部20の概略構成を示した概略構成図である。 図3は、物品搬入部20の搬送系の構成の要部とその動作を説明するための概略構成図である。 図4(a)〜(c)は、物品搬入部20に設けた被包装物サイズ・種別センサ及び被包装物サイズセンサの概略構成と動作を説明するための概略断面図である。 図5は、物品搬入部20に、本来この包装装置100では適切な包装を行うことができない、トレイTに物品Wを収容した非対象物NFが載置された場合を示した概略構成図である。 図6(a),(b)は、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2の受光信号レベルを二値化処理する場合の一例を説明するための波形図である。 図7は、テーブル11がテーブル下位置に位置している様子を示した概略構成図である。 図8は、テーブル11がテーブル中位置に位置している様子を示した概略構成図である。 図9は、テーブル11がテーブル上位置に位置している様子を示した概略構成図である。 図10は、この包装装置100において、各部の動作を制御するための制御部200の構成の一例を示したブロック図である。 図11は、物品搬入部20に被包装物Fなどが置かれた際に、CPU201が始めに実行する処理の一部を示したフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
〔実施例〕
図1は、本発明の一実施例に係る包装装置の概略構成を示す斜視図である。
図1において、包装装置100は、正面から見て左側に配置され、被包装物Fをフィルムで包装する包装ユニット110と、正面から見て右側に配置され、操作員がこの包装装置100を操作する際に扱う表示操作ユニット120とを有する。また、表示操作ユニット120は、値付けラベル等を印刷出力する印刷機能も備えている。
これらの包装ユニット110と表示操作ユニット120とは一体的に構成されていて、全体として包装装置100を構成している。
包装ユニット110は、シート状の包装部材である下地材Sとこの下地材Fに置かれた物品Wとからなる被包装物Fを、エレベータ部10の内部へと搬送する物品搬入部20、物品搬入部20が搬入した被包装物Fを載置するテーブル(後述)を有し、そのテーブルを上昇して、上方に設けられているヒートシール部30へ移動した後、ヒートシール部30が包装した後の被包装物F(商品)を載置したテーブルを下降して排出台40へ送り出すエレベータ部10、エレベータ部10が上昇した被包装物Fの下地材Sに載せた物品Wを、最上部に載置したフィルムロール31から引き出したフィルムで覆い、そのフィルムの縁を下地材Sの表面に熱溶着することで物品Wをフィルムで包装するヒートシール部30、及び、エレベータ部10の下方に設けられ、テーブルから滑り落ちた包装後の被包装物F(商品)を受ける傾斜部41と、傾斜部41の最下部に接続し、滑り落ちた被包装物Fを留め置く水平部42とを有する排出台40などから構成されている。
表示操作ユニット120は、操作員に各種情報を表示する画面表示装置と、その画面表示装置に表示させた表示画面の各操作要素を操作員が操作するための操作装置(タッチパネル装置等)とからなる表示操作部50、操作員が種々の数値情報等を入力するためのキー入力部60、値付けラベル等を印刷出力するためのプリンタ部70、及び、プリンタ部70が印刷出力した値付けラベル等を排出するための排紙口80などから構成されている。
次に、物品搬入部20について説明する。
図2は、物品搬入部20の概略構成を示した概略構成図、図3は、物品搬入部20の搬送系の構成の要部とその動作を説明するための概略構成図、図4(a)〜(c)及び図5は、物品搬入部20に設けた被包装物サイズ・種別センサ及び被包装物サイズセンサの概略構成と動作を説明するための概略断面図である。なお、説明は図1も参照する。
物品搬入部20は、全体として、上部と搬送方向下流側の端部が開口した箱体の形状を有し(図1を参照)、その左右には、搬送する被包装物Fの左右方向の位置を規定するガイド部21a,21bが立っていて、搬送方向上流側(手前側)には、搬送する被包装物Fの手前側の位置を規定する位置決め部を兼ねたカバー部22が設けられている。
ガイド部21a,21bは、その上端が平面に形成されていて、カバー部22の上面と協働して、包装作業を行う作業員が搬送前の被包装物Fを載置する台の役割も兼ねている。そして、ガイド部21aの上面には、搬送方向の寸法が2種類ある被包装物F(大と小)のそれぞれについて、下地材Sに載せる物品Wが占有する領域(盛り付け範囲)を指示するガイド表示GSが形成されている。
被包装物Fを搬送する面は、その略中央部に配置され、幅が広い平坦面を有する受け台23と、ガイド部21a,21bの近傍内側に設けた幅の狭い平坦面を有する受け台24a,24bと、搬送ベルト25a,25bとにより形成されている。また、受け台23は、載置された被包装物Fの重量を計測する計量台を兼ねている。
受け台24aには、搬送方向の上流側に被包装物サイズ・種別センサSS1の検出光を通すスリットSL1が穿設され、また、搬送方向の下流側に被包装物サイズセンサSS2の検出光を通すスリットSL2が穿設されている。スリットSL1の下位置には、被包装物サイズ・種別センサSS1が設けられ、スリットSL2の下位置には、被包装物サイズセンサSS2が設けられている。これらの被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2としては、いずれも反射型光センサが用いられる。
なお、スリットSL1,SL2及び被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2を受け台24b側に設けてもよい。
また、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2は、それらの搬送方向の位置関係(センサ取付ピッチ(取付間隔))が、包装装置100で包装可能な最小サイズの下地材Sよりやや広いピッチ(間隔)となるように、取り付けている。
受け台23と受け台24aとの間には搬送ベルト25aが設けられ、受け台23と受け台24bとの間には搬送ベルト25bが設けられている。これらの搬送ベルト25a,25bには、載置された被包装物Fの手前側端部を押すための爪部26aa,26baが、L字金具27aa,27baを介して、それぞれ搬送ベルト25a,25bから立ち上がる態様に取り付けられている。なお、図2にはあらわれていないが、後述のように、搬送ベルト25a,25bの反対側(下側)には、爪部26aa,26baに対応した位置に爪部26ab,26bbがL字金具を介してそれぞれ取り付けられている(後述)。
これらの搬送ベルト25aと搬送ベルト25bは連動していて、同一の駆動源により駆動される。図2では、搬送ベルト25a,25bがホームポジション(後述)に位置している場合の爪部26aa,26baの位置をあらわしている。このように、搬送ベルト25a,25bがホームポジションに位置しているときに、爪部26aa,26baが被包装物Fの手前側の端部よりも搬送方向上流側に位置するように、搬送ベルト25a,25bにおける爪部26aa,26baの取付位置が定められている。
物品搬入部20の搬送方向下流側には、エレベータ部10のテーブル11が位置する。上述の通り、エレベータ部10のテーブル11は、物品搬入部20から被包装物Fを受け入れる位置(テーブル中位置)、被包装物Fをヒートシール部30に押し上げて包装させる位置(テーブル上位置)、及び、包装後の被包装物Fを排出台40へ送り出す位置(テーブル下位置)の3位置のいずれかに、高さ方向に位置決めされると共に、その傾斜が決められる(詳細は後述)。図2は、テーブル11がテーブル中位置に位置決めされた状態を示している。この場合、被包装物Fを受け入れる際の障害とならないように、テーブル11は、その傾斜が略水平になるように位置決めされる。
このように、テーブル中位置でのテーブル11の傾斜は、物品搬入部20の被包装物Fの搬送の障害にならなければよく、ある程度の範囲に定めることができる。また、テーブル中位置でのテーブル11の高さは、被包装物Fを搬送する面より下側に位置していればよいが、被包装物Fを搬送する面からの高さの差(段差)があまりに大きいと、下地材Sに載置した商品Wの種類や盛り付け範囲によっては、被包物Fの下地材Sが商品Wの重量で変形し、包装後の被包装物Fの見栄えが悪くなる可能性があるので、その段差をあまり大きくしないことが好ましい。
受け台23及び搬送ベルト25a,25bの搬送方向の寸法は、搬送時、被包装物Fを円滑にテーブル11へ移動できるように、テーブル11の手前側の端部の直近まで位置するように定め、受け台24a,24bの搬送方向の寸法は、大きい方の被包装物Fを載置した際に、その被包装物Fの端部が受け台24a,24bの端部からはみ出さない程度に定めている。
また、このように、テーブル11がテーブル中位置に位置している場合には、搬送ベルト25a,25bの搬送方向下流側の端部がテーブル11の手前側の直近位置に位置するので、被包装物Fをテーブル11に移動させた後に、この状態のまま搬送ベルト25a,25bをさらに搬送方向へ駆動すると、爪26aa,26baとテーブル11の端部とが干渉するので、後述のように、テーブル11をテーブル中位置からテーブル上位置に移動する途中の期間において、搬送ベルト25a,25bの駆動を行うようにするとよい。例えば、「被包装物Fをテーブル11へ移動させる」→「テーブル11を上昇させる」→「搬送ベルト25a,25bの駆動を再開する」という動作シーケンスを採用することができる。
次に、搬送ベルト25bの駆動系について説明する。なお、搬送ベルト25aの駆動系は、基本的には搬送ベルト25bの駆動系と同様であり、図示及び説明を省略する。ただし、搬送ベルト25bと相違する点については、その都度説明する。
図3に示すように、搬送ベルト25bは、無端状に形成したタイミングベルトを、その表面にタイミングベルトの歯と歯合する歯が形成されたスプロケットSP1,SP2の間にかけ渡した構成を有し、スプロケットSP1には、図示しない伝達機構を介して、搬送モータ(図示略)から駆動力が伝達されている。ここで、搬送モータとしては、正逆回転可能なステッピングモータが用いられる。その搬送モータを正転駆動すると、搬送ベルト25a,25bが搬送順方向(搬送方向に沿った方向)へ移動し、搬送モータを逆転駆動すると、搬送ベルト25a,25bが搬送逆方向(搬送方向とは逆の方向)へ移動する。
搬送ベルト25aも同様の駆動系を備えるが、スプロケットSP1に対応したスプロケットSP1’(図示略)は、スプロケットSP1の軸CCに接続されていて、この軸CCを介してスプロケットSP1’に伝達される駆動力により、搬送ベルト25aが駆動される。すなわち、搬送ベルト25aは、搬送ベルト25bに従動していて、搬送ベルト25bを駆動制御すると、搬送ベルト25aは、搬送ベルト25bと同じ動きで駆動される。
上述したとおり、駆動ベルト25bには、爪部26baがL字金具27baを介して取り付けられており、この爪部26baがスプロケットSP1の上側に設定したホームポジションに位置するとき、スプロケットSP2の下側に位置するように、爪部26bbがL字金具27bbを介して駆動ベルト25bに取り付けられている。すなわち、爪部26baの取付位置と、爪部26bbの取付位置は、無端状の駆動ベルト25bの長さの1/2だけ離した関係に定められている。
したがって、駆動ベルト25bをその長さの1/2だけ搬送方向へ駆動することで、爪部26baまたは爪部26bbにより、被包装物Fをテーブル11に向かって搬送する動作を行うことができる。
そして、この被包装物Fの搬送動作を制御するために、駆動ベルト25bの動作を制御する。この場合、基本的には、図2に実線で示したように爪部26baがホームポジションに位置している状態から、同図に二点鎖線で示したように爪部26baが被包装物Fをテーブル11に押し出す限界位置に移動するまでは連続的に駆動して、その限界位置で爪部26baを停止させる。
この制御を行うために、爪部26baがホームポジションに位置している状態で、他方の爪部26bbを検出する位置にホームポジションセンサSHPを設け、また、爪部26baが限界位置に移動している状態で、他方の爪部26bbを検出する位置に限界位置検出センサSSTを設けた。このような位置関係にホームポジションセンサSHP及び限界位置検出センサSSTを設けたので、反対側の爪部26bbがホームポジションに位置している状態ではホームポジションセンサSHPが爪部26baを検出し、また、爪部26bbが限界位置に移動している状態では限界位置検出センサSSTが爪部26baを検出する。
このようにして、これらのホームポジションセンサSHP及び限界位置検出センサSSTにより、被包装物Fを搬送する側の爪部(爪部26ba,26bbのいずれか)が、ホームポジションに位置しているか、あるいは、限界位置に位置しているかを検出するようにしている。
ここで、ホームポジションセンサSHP及び限界位置検出センサSSTとしては、例えば、反射型光センサや透過型光センサあるいはフィラーを有するマイクロスイッチセンサなどの安価なセンサを用いることができる。また、このホームポジションセンサSHP及び限界位置検出センサSSTが爪部26ba,26bbを確実に検出できるように、例えば、反射型光センサを用いる場合には、その反射型光センサが用いる検出光を的確に反射できるような素材(材料)及び形状で、反射型光センサの検出光で照射される爪部26ba,26bbの表面を形成することが好ましい。
なお、上述したように、駆動ベルト56aは、駆動ベルト56bに従動して駆動されているので、駆動ベルト56a側には、ホームポジションセンサSHP及び限界位置検出センサSSTに相当するセンサ類を設けていない。
次に、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2の動作について説明する。
物品搬入部20に被包装物Fが載置されていない状態では、図4(a)に示すように、被包装物サイズ・種別センサSS1の発光部より出射した光束の大部分は、スリットSL1を透過して被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部へは入射せず、また、被包装物サイズセンサSS2の発光部より出射した光束の大部分は、スリットSL2を透過して被包装物サイズセンサSS2の受光部へは入射しない。
また、物品搬入部20にサイズが大きい被包装物F(大)が載置されている状態では、同図(b)に示すように、被包装物サイズ・種別センサSS1の発光部より出射した光束のうち、スリットSL1を透過した光束は、被包装物F(大)の下地材S(大)の裏面で乱反射され、その一部が被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部へと入射される。同様に、被包装物サイズセンサSS2の発光部より出射した光束のうち、スリットSL2を透過した光束は、被包装物F(大)の下地材S(大)の裏面で乱反射され、その一部が被包装物サイズSS2の受光部へと入射される。
また、物品搬入部20にサイズが小さい被包装物F(小)が載置されている状態では、同図(c)に示すように、被包装物サイズ・種別センサSS1の発光部より出射した光束のうち、スリットSL1を透過した光束は、被包装物F(小)の下地材S(小)の裏面で乱反射され、その一部が被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部へと入射される。一方、被包装物サイズセンサSS2の発光部より出射した光束の大部分は、スリットSL2を透過して被包装物サイズセンサSS2の受光部へは入射しない。
したがって、図4(a)のように物品搬入部20に被包装物Fが載置されていない状態で、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2より出力される受光信号レベル、及び、図4(c)のように物品搬入部20にサイズが小さい被包装物F(小)が載置されている状態で、被包装物サイズセンサSS2より出力される受光信号レベルは、いずれも小さいレベルとなる。この受信信号レベルは、発光部より出射した光束のうち、受け台24aの裏面で反射されて受光部へ戻ってきた光や、スリットSL1,SL2の端部で発生するハレーションにより受光部へ戻ってきた光などの受光量の総和に対応した値となる。この値を、基本受光量対応値Lvl_Aとする(図6(a)参照)。
一方、図4(b)のように物品搬入部20にサイズが大きい被包装物F(大)が載置されている状態で被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2より出力される受光信号レベル、及び、図4(c)のように物品搬入部20にサイズが小さい被包装物F(小)が載置されている状態で、被包装物サイズ・種別センサSS1より出力される受光信号レベルは、発光部より出射した光束のうち、受け台24aの裏面で反射されて受光部へ戻ってきた光と、スリットSL1,SL2の端部で発生するハレーションにより受光部へ戻ってきた光と、被包装物Fの下地材Sの裏面で乱反射された光のうち受光部へ戻ってきた光などの受光量の総和に対応した値となり、したがって、その値は、上記した基本受光量対応値Lvl_Aよりも、被包装物Fの下地材Sの裏面で乱反射された光のうち受光部へ戻ってきた光の受光量に相当する値だけ大きい値となる。
すなわち、それらの状態での受光量の総量が大きいので、それらの状態において、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2より出力される受光信号レベルが大きい。
そこで、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2の受光信号レベルを、基本受光量対応値Lvl_Aに対応した受光信号レベルよりも大きい閾値TH(図6(a)参照)でそれぞれ二値化処理することにより(図6(b)参照)、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2がそれぞれ被包装物Fの下地材Sを検出しているか否かを判定することができる。
ここで、図5に示すように、物品搬入部20に、本来この包装装置100では適切な包装を行うことができない、トレイTに物品Wを収容した非対象物NFが載置された場合を考える。
この場合、トレイTは、その底面よりも上開口部の面積が大きいので、トレイTの周囲に巡らせた壁面は、底面から所定の仰角をもって立ち上がる傾斜を有している。このために、被包装物サイズ・種別センサSS1の発光部より出射した光束のうち、スリットSL1を透過した光は、トレイTの壁面の外周面には照射されず、その外周面からの乱反射光が被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部に入射されないので、このときに、被包装物サイズ・種別センサSS1から出力される受光信号レベルは、上記した基本受光量対応値Lvl_Aとほぼ同じ程度の値となる。
一方、被包装物サイズセンサSS2の発光部より出射した光束のうち、スリットSL2を透過した光束は、トレイTの底面から所定の仰角をもって立ち上がる傾斜に乱反射され、その一部が被包装物サイズセンサSS2の受光部へと入射される。このとき被包装物サイズセンサSS2から出力される受光信号レベルは、基本受光量対応値Lvl_Aに対応した受光信号レベルよりも大きい閾値TH(図6(a)参照)とほぼ同じ程度の値となる。
したがって、この場合、被包装物サイズセンサSS2と被包装物サイズ・種別センサSS1とから出力される受光信号レベルを上記した閾値で二値化処理すると、被包装物Fの下地材Sを検出する場合とは異なる処理結果が得られる。
そこで、この被包装物サイズセンサSS2と被包装物サイズ・種別センサSS1とから出力される受光信号レベルの二値化処理結果を利用して、包装装置100の包装動作を開始するか否かを判定することで、本来この包装装置100では適切な包装を行うことができないトレイTを用いた非対象物NFが、物品搬入部20に載置された場合には、物品搬入部20による被包装物Fの搬送から始まる包装装置100の包装動作が行われないので(包装動作を禁止する)、包装装置100が故障するなどの事故が発生することを未然に防止できる。
なお、被包装物サイズ・種別センサSS1だけを用いて、被包装物サイズ・種別センサSS1から出力される受光信号レベルが、上記した基本受光量対応値Lvl_Aとほぼ同じ程度の値であるか否を判定し、包装材の種別である下地材SとトレイTとを種別判別してもよい。
なお、トレイTの壁面の仰角の大きさによっては、スリットを透過した光束の一部がトレイTの壁面の外周面に照射され、その外周面からの乱反射光等(外周面の反射率等によっては、外周面が反射した外光が被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部に入射される場合がある)が被包装物サイズ・種別センサSS1の受光部へ入射することが考えられる。その場合にも対応できるように、上記した閾値THの値は、使用するトレイTのうち最も仰角が小さいものを用いた場合に被包装物サイズ・種別センサSS1から出力される受光信号レベルよりも、大きい値に設定しておけばよい。なお、被包装物サイズセンサSS2も同様に、トレイTの壁面の仰角の大きさによっては、スリットを透過した光束の一部がトレイTの壁面の外周面に照射され、その外周面からの乱反射光等(外周面の反射率等によっては、外周面が反射した外光が被包装物サイズセンサSS2の受光部に入射される場合がある)が被包装物サイズセンサSS2の受光部へ入射することが考えられるので、前記同様に被包装物サイズセンサSS2から出力される受光信号レベルよりも、大きい値に設定しておけばよい。
また、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2との搬送方向の取付ピッチ(取付間隔)を、包装装置100が包装可能な最小サイズの下地材Sよりやや広い取付ピッチにしているので、最小サイズの下地材S、または、最小サイズのトレイTが、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2との間に載置されると、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2の両方のセンサが最小サイズの下地材S、または、最小サイズのトレイTを検出できない場合がある。
一方、このような場合であっても、計量部210が出力する計量信号は、物品搬入部20に載置された被包装物Fの質量に対応した値を示す。すなわち、計量部210が出力する計量値は、物品搬入部20に物が載置されている値を示しているので、この場合には、計量部210を下地材FあるいはトレイTを検出するセンサとして用いて被包装物Fが物品搬入部20に載置されているか否かの判定を行うことができる。
したがって、前述のように、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2の両方のセンサが、下地材S、または、トレイTを検出できない場合で、かつ、計量部210が出力する計量値が被包装物Fの質量に対応した値を示す場合は、「物品を載承する下地材SまたはトレイT(被包装物F)が載置されているが、その包装部材の種類が特定種類の包装部材であるか否かを特定することができない」と判定し、制御手段が包装手段による包装を禁止する制御を行うようにしてもよい。
次に、エレベータ部10において、テーブル11を上下動する機構について説明する。なお、テーブル11を上下動する機構は、包装装置100を正面から見てテーブル11の右側と左側にそれぞれ同様に構成したものを設けているが、以下の説明では、左側の機構について主に説明する。
図7は、テーブル11がテーブル下位置に位置している様子を示した概略構成図、図8は、テーブル11がテーブル中位置に位置している様子を示した概略構成図、図9は、テーブル11がテーブル上位置に位置している様子を示した概略構成図である。
図において、テーブル11は、台部11aの上端に取り付けられており、この台部11aの傾きに応じてテーブル11の傾斜が定まる。台部11aは、この包装装置100の筐体の基材BSに立てて設けた柱部12が挿通されて、エレベータ部10の内部で上下動するガイド部12aに、軸12bを介して連結されている。また、テーブル11の水平方向の傾斜は、図示しないテーブル姿勢機構により、ガイド部12aの上下位置に応じて、定められる。
このガイド部12aを上下方向に駆動する駆動機構13は、この駆動機構13の駆動源となるテーブル上下モータ14を収容した内部シャーシ部13a、この内部シャーシ部13aに設けた軸13bに回動自在に取り付けられた腕部13c、腕部13cの図の左側の端部に設けた軸13dと内部シャーシ部13aの下方に設けた軸13eとの間に架設されて腕部13cに反時計回り方向へ回転する付勢力を与えるスプリング13f、腕部13cの先端に設けた軸13gとガイド部12aに設けた軸12cとを連結するリンク部13h、軸13bと軸13gとの中間位置に腕部13cに設けた軸13i、テーブル上下モータ14の軸に設けた歯付きプーリ14aとの間で無端状のタイミングベルト14bが掛けられた歯付きプーリ13j、歯付きプーリ13jの回転力を腕部13cを上下方向する駆動力に変換するクランク機構の一要素であるプレート13k、及び、プレート13kにその一端部が回動自在に軸支された上記クランク機構の一要素であるリンク部13lからなり、リンク部13lの他端部が軸13iに回動自在に取り付けられることにより、上記クランク機構の上下方向の駆動力が腕部13cに伝達される。
そして、クランク機構の上下方向に動く駆動力が軸13i(力点)を介して腕部13cに伝達されることにより、腕部13cが軸13bを支点に反時計回り方向及び時計回り方向に回動し、その回動に伴って、軸13g(作用点)に一端が取り付けられたリンク部13hで連結されたガイド部12aが柱部12に案内されて上下動し、このガイド部12aの上下動に伴って台部11aが上下動し、それにより、テーブル11が上下動する。
図7に示すように、テーブル11がテーブル下位置に位置している状態では、テーブル11の姿勢が、図示しないテーブル姿勢機構により、排出台40の傾斜部41の傾斜角度と同様の角度に保持され、それにより、テーブル11に載せられていた被包装物Fがテーブル11から滑り落ちて、傾斜部41で受けられる。
また、ローラ15は、テーブル11から滑り落ちた被包装物Fを円滑に傾斜部41へと流すためのものである。このローラ15の数は、図では1つであるが2以上あってもよい。また、テーブル下位置センサPS1は、テーブル11がテーブル下位置に位置していることを検出するためのセンサである。
図8に示すように、物品搬入部20が搬送する被包装物Fを受け入れるに都合の良い高さであるテーブル中位置にテーブル11が位置している状態では、テーブル11の姿勢が、図示しないテーブル姿勢機構によりほぼ水平に保持され、それにより、物品搬入部20が搬送する被包装物Fが、円滑にテーブル11へと運ばれる。
また、テーブル中位置センサPS2は、テーブル11がテーブル中位置に位置していることを検出するためのセンサである。
図9に示すように、テーブル11に載せた被包装物Fをヒートシール部30のヒートシールユニット32がヒートシールを行うに都合の良い高さであるテーブル上位置にテーブル11が位置している状態では、テーブル11の姿勢が、図示しないテーブル姿勢機構によりほぼ水平に保持され、それにより、ヒートシールユニット32は、テーブル11に載せた被包装物Fをフィルム31で適切に包装することができる。
また、テーブル上位置センサPS3は、テーブル11がテーブル上位置に位置していることを検出するためのセンサである。
そして、制御手段は、テーブル下位置センサPS1、テーブル中位置センサPS2、及び、テーブル上位置センサPS3のそれぞれの検出信号に基づいて、テーブル上下モータ14を時計回り方向あるいは反時計回り方向(正逆転方向)のいずれかに駆動制御することで、テーブル11を下方向あるいは上方向へ移動し、テーブル11を所望の位置に位置決めする。
ここで、右側の機構を左側の機構と同様に構成した場合、右側の機構に設けたテーブル上下モータ14’(図示略)の回転方向は、左側の機構に設けたテーブル上下モータ14とは反対方向になる。また、機構の構成上、テーブル上下モータ14,14’は、一定の駆動量の範囲で往復駆動するようにその駆動が制御される。
なお、テーブル上位置センサPS1、テーブル中位置センサPS2及びテーブル上位置センサPS3を、それぞれ、テーブル11がテーブル上位置に位置しているときのガイド部12aを検出する位置、テーブル11がテーブル中位置に位置しているときのガイド部12aを検出する位置、及び、テーブル11がテーブル下位置に位置しているときのガイド部12aを検出する位置に設けるようにしてもよい。
すなわち、テーブル上位置センサPS1、テーブル中位置センサPS2及びテーブル上位置センサPS3は、テーブル11や台部11aの位置を検出するのではなく、ガイド部12aの位置を検出するものであってもよい。
また、テーブル姿勢機構は、テーブル11がテーブル下位置に位置している状態(テーブル11を初期位置(ホームポジション)に位置している状態)では、下向きの傾斜を有するようにテーブル11の姿勢を規定した状態に保持し、テーブル11をテーブル下位置からテーブル中位置まで上方向に移動するとき(テーブル11をホームポジションから被包装物Fを受け入れる位置にまで移動するとき)、テーブル11がテーブル中位置まで移動する前の段階で、ほぼ水平となるようにテーブル11の姿勢を規定した状態に保持し、その後、テーブル11をテーブル上位置まで移動する間(テーブル11に置かれた被包装物Fをヒートシールユニット32にまで移動する間)は、テーブル11の姿勢をほぼ水平に保持した状態を維持する。
そして、テーブル11をテーブル上位置からテーブル下位置まで下方向に移動するとき(包装後の被包装物Fを載せたテーブル11を排出位置にまで移動するとき)、テーブル11がテーブル中位置を過ぎて、テーブル下位置に移動する前の段階までは、テーブル11の姿勢をほぼ水平に保持した状態を維持し、テーブル11がテーブル下位置に移動する前の段階で、下向きの傾斜を有するようにテーブル11の姿勢を規定し、テーブル11がテーブル下位置に位置している状態(テーブル11に置かれた包装後の被包装物Fを排出台40へ排出する状態)では、下向きの傾斜を有するようにテーブル11の姿勢を規定した状態(ホームポジションで待機する状態と同じ状態)に保持する。
このようにして、テーブル姿勢機構は、テーブル11の上下方向の位置に応じて、テーブル11の姿勢を規定している。
図10は、この包装装置100において、各部の動作を制御するための制御部200の構成の一例を示したブロック図である。
図10において、CPU(中央処理装置)201は、この制御部200が行う各種制御動作や制御部200の各部の動作などを制御する処理を行うものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)202は、CPU201の実行動作に必要なワークエリア等を構成したり、一時的なデータを保持するためのものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)202は、CPU201が実行する各種プログラムのデータやCPU201が処理を実行する際に参照する各種定数値などを記憶するためのものである。
計量部210は、物品搬入部20の受け台23に設けたロードセル等を用いて、物品搬入部20に置かれた被包装物Fをヒートの重量を測定するためのものであり、モータ駆動制御部211は、この包装装置100に設けた各種モータを駆動制御するものである。このモータ駆動制御部211が制御する対象は、ヒートシール部30のフィルムローラ31からフィルムを引き出すために用いられるフィルフィードモータ212、物品搬入部20の搬送ベルト25a,25bを駆動するために用いられる搬送モータ213、及び、エレベータ部10において、テーブル11を上下動する機構に用いられるテーブル上下モータ14,14’などである。
センサ駆動制御部215は、この包装装置100の各所に設けられた様々な種類のセンサ群を駆動し、そのセンサ信号を入力するためのものである。この詮索同制御部215が駆動するセンサ群には、物品搬入部20のホームポジションセンサSHP、限界位置センサ、被包装物サイズ・種別センサSS1及び被包装物サイズセンサSS2、エレベータ部10のテーブル下位置センサPS1、テーブル中位置センサPS2、及び、テーブル上位置センサPS3、及び、排出台40に設けられ、排出台40に排出される包装後の被包装物Fを検出するための搬出センサ216(図示略)などが含まれる。
そして、CPU201のバス220には、RAM202、ROM203、表示操作部50、キー入力部60、プリンタ部70、計量部210、ヒートシールユニット32、モータ駆動制御部211、及び、センサ駆動制御部215が接続されており、バス220に接続されたこれらの各要素間のデータのやりとり、及び、これらの各要素とCPU201との間のデータのやりとりは、主として、このバス220を介して行われる。
バス220は、単純な共通信号線ではなく、適宜なシステムバスの構成を備えたものであり、例えば、信号やデータの形態、信号レベル、信号の変化タイミング及び信号の意味づけなどが多種多様な各種信号を各要素間で相互に伝送するための信号制御機能をも有している。このようなバス220の構成については、本発明に直接関係しないので、その説明を省略する。
図11は、物品搬入部20に被包装物Fなどが置かれた際に、CPU201が始めに実行する処理の一部を示したフローチャートである。
CPU201は、計量部210の計量値を入力し、その計量値が一定量以上増加して、被包装物Fなどの物が載置されたかどうかを調べる(ステップS101、ステップS102のNOループ)。
被包装物Fなどの物が載置された場合で、ステップS102の結果がYESになると、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2の検出信号を入力し、それらの検出信号に組み合わせから、物品搬入部20に載置された物が包装対象物である被包装物Fであるか否かを調べる(ステップS104)。
ステップS104で、物品搬入部20に載置された物が被包装物Fであることが判明した場合で、ステップS104の結果がYESになるときには、テーブル下位置センサPS1とテーブル中位置センサPS2の検出信号を参照しつつ、テーブル上下モータ14,14’を適宜に駆動して、テーブル11をテーブル中位置に位置決めした状態で、被包装物Fを載置したテーブル11を物品搬入部20の搬入動作を開始し、被包装物Fをテーブル11へと搬送する(ステップS105)。
次いで、テーブル中位置センサPS2とテーブル上位置センサPS3の検出信号を参照しつつ、テーブル上下モータ14,14’を適宜に駆動して、被包装物Fを載置したテーブル11をテーブル上位置に位置決めし、その状態で、ヒートシールユニット32の動作を行わせて、フィルムで被包装物Fを包装する(ステップS106)。
ヒートシールユニット32の包装動作が終了すると、下位置センサPS1、テーブル中位置センサPS2及びテーブル上位置センサPS3の検出信号を参照しつつ、テーブル上下モータ14,14’を適宜に駆動して、包装後の被包装物Fを載置したテーブル11をテーブル下位置にまで移動して、テーブル下位置に位置決めし、テーブル11に載置した包装後の被包装物Fを排出台40へ排出する(ステップS107)。このとき、排出台40に排出される包装後の被包装物Fが、排出センサ216で検出され、CPU201は、包装後の被包装物Fが排出台40に排出されたことを確認する。
一方、物品搬入部20に載置された物が包装対象物である被包装物Fではない場合で、ステップS104の結果がNOになるときには、表示操作部50にエラーメッセージ等を表示することで、物品搬入部20に載置された物が包装対象物でない旨をエラー報知し(ステップS108)、それ以降の包装にかかる動作を行わない包装禁止モードを、包装装置100に設定する(ステップS109)。
ここで、ステップS109で行う包装禁止モードは、例えば、物品搬入部20の動作を開始せず、物品搬入部20に載置された物をそのままの状態で放置し、その物品を作業員が取り除くことが計量部210の計量値から判断できるまで、包装に関する動作を行わせないという動作モードなどである。また、「包装禁止」とは、例えば、「包装装置100(の包装ユニット)に包装動作を行わせない」という程度の意味あいであり、例えば、包装装置100の全体をハングアップさせたり、システムダウンさせたり、包装装置100に投入されている電源を強制的に遮断するようなことを意味しない。
ところで、上述した実施例では、包装装置100が、シート状の下地材Sを用いる被包装物Fにヒートシールユニット32を用いて包装する場合に、トレイを用いた被包装物が物品搬入部20にセットされたときに、包装装置100と被包装物との間に不整合が生じるため、包装動作を禁止するようにしているが、このような不整合は、次のような場合にも生じる。
例えば、包装装置100が、トレイに物品を収容した被包装物に対して包装動作を行う場合に、下地材に物品を載せた被包装物がセットされたときにも、包装装置100と被包装物との間に不整合が生じる。そして、このような不整合を生じた場合にも、その不整合を検出した時点で、包装装置100の包装動作を禁止することが好ましい。
また、上述した実施例では、被包装物サイズ・種別センサSS1と被包装物サイズセンサSS2として、反射型光センサを用いた場合について説明したが、これらのセンサとして、他の種類のセンサを用いるようにしてもよい。
また、上述した実施例では、被包装物サイズ・種別センサSS1を用いて、被包装物Fのサイズ検出と種別検出とを行うようにしているが、被包装物Fの種別を検出する専用の種別検出用センサを設けることもできる。その場合、複数の被包装物サイズセンサを設けて、被包装物Fの種別検出とサイズ検出とを独立したセンサ手段として構成するとよい。また、その場合のサイズ検出用センサとしては、例えば、2つ以上の反射型光センサを搬送方向に配列して、物品搬入部20に載置された被包装物Fのサイズを検出するものなどを用いることができる。
なお、CPU201が実行する制御プログラムのデータは、例えば、CPU201に内蔵した記憶装置やROM203に記憶したものを用いることができるが、それ以外にも、例えば、包装装置100に通信手段を備え、その通信手段を用いてネットワーク上のサーバよりダウンロードしてRAM202に保存したものや、記憶媒体を用いる外部記憶装置を備え、その記憶媒体より読み出してRAM202に保存した物を用いるようにしてもよい。
また、以上説明した実施例では、物品搬入部20を備えた包装装置100に本発明を適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、物品搬入部20を別体の搬送装置とし、この搬送装置により搬送された物品を連動する包装装置により包装を行う包装システムについても、本発明を同様にして適用することができる。
そして、そのような包装システムでは、例えば、包装装置100では包装できない被包装物が搬入口に載置されたことを搬送装置の検出手段が検知した場合、制御手段が搬送装置に載置された被包装物を包装装置100へ搬送させないことにより包装装置100による包装を禁止する制御を行うようにしたり、あるいは、包装装置100の装置内に包装できない被包装物が搬入された場合は、制御手段が包装装置100へ通信手段等により通知を行い、包装装置100の装置内に搬入された被包装物を搬送装置の被包装物を載置する載置位置まで逆送させる(戻す)制御を行い包装装置100による包装を禁止する制御を行うようにしてもよい。
本発明は、被包装物を包装する包装装置及び包装システムであれば、どのような種類や形態の包装装置及び包装システムであっても適用することができる。例えば、包装後の商品をストックする包装後処理装置などを連結した包装システムにも、本発明を適用することができる。
SS1 被包装物サイズ・種別センサ
SS2 被包装物サイズセンサ
100 包装装置
200 制御部
本発明は、包装装置に関する。
この発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、包装部材に応じて包装動作を適切に制御することのできる包装装置を提供することを目的とする。
この発明の包装装置は、被包装物の包装に用いられる包装部材が、トレイとシート状の下地材のうちのいずれの種類であるかを検出する検出手段と、前記被包装物を包装する包装手段と、包装部材の種類として予め前記トレイが特定された状態において前記検出手段が前記シート状の下地材を検出した場合、または包装部材の種類として予め前記シート状の下地材が特定された状態において前記検出手段が前記トレイを検出した合、前記包装手段による被包装物の包装を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記の包装装置において、前記被包装物の質量を計量する計量手段、を更に備え、前記制御手段は、前記検出手段により前記包装部材の検出がない状態で、前記計量手段により前記被包装物の質量が計量された場合、前記包装手段による被包装物の包装を禁止することを特徴とし、前記制御手段は、前記計量手段で計量される被包装物が取り除かれるまで、前記包装手段による被包装物の包装を禁止することを特徴とする。
また、前記検出手段は、前記包装部材の種類とサイズを検知する第1のセンサと、前記包装部材のサイズを検知する第2のセンサとからなることを特徴とする。
包装ユニット110は、シート状の包装部材である下地材Sとこの下地材に置かれた物品Wとからなる被包装物Fを、エレベータ部10の内部へと搬送する物品搬入部20、物品搬入部20が搬入した被包装物Fを載置するテーブル(後述)を有し、そのテーブルを上昇して、上方に設けられているヒートシール部30へ移動した後、ヒートシール部30が包装した後の被包装物F(商品)を載置したテーブルを下降して排出台40へ送り出すエレベータ部10、エレベータ部10が上昇した被包装物Fの下地材Sに載せた物品Wを、最上部に載置したフィルムロール31から引き出したフィルムで覆い、そのフィルムの縁を下地材Sの表面に熱溶着することで物品Wをフィルムで包装するヒートシール部30、及び、エレベータ部10の下方に設けられ、テーブルから滑り落ちた包装後の被包装物F(商品)を受ける傾斜部41と、傾斜部41の最下部に接続し、滑り落ちた被包装物Fを留め置く水平部42とを有する排出台40などから構成されている。

Claims (4)

  1. 包装部材の種類を少なくとも検出する検出手段と、
    物品を載承する特定種類の包装部材を包装する包装手段と、
    前記検出手段が検出した前記包装部材の種類が、前記特定種類以外の場合は、前記包装手段による包装を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする包装装置。
  2. 前記検出手段は、前記包装部材の大きさを検知する第1のセンサと、前記包装部材の種類を検知する第2のセンサとからなることを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
  3. 物品を載承する特定種類の包装部材を包装する包装装置と、前記物品を載承する特定種類の包装部材を前記包装装置内へ搬送する搬送装置とを有する包装システムにおいて、
    前記搬送装置は、
    前記包装部材の少なくとも種類を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した前記包装部材の種類が、前記特定種類以外の場合は、前記包装装置による包装を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする包装システム。
  4. 前記検出手段は、前記包装部材の大きさを検知する第1のセンサと、前記包装部材の種類を検知する第2のセンサとからなることを特徴とする請求項3に記載の包装システム。
JP2018018934A 2018-02-06 2018-02-06 包装装置 Active JP6551555B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018934A JP6551555B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 包装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018934A JP6551555B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 包装装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013087710A Division JP2014210597A (ja) 2013-04-18 2013-04-18 包装装置、及び包装システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018065625A true JP2018065625A (ja) 2018-04-26
JP6551555B2 JP6551555B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=62086710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018018934A Active JP6551555B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 包装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6551555B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312732A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Teraoka Seiko Co Ltd ラベル印字貼付装置
JPH1111438A (ja) * 1997-06-27 1999-01-19 Tec Corp 自動包装機のトレイ認識装置
WO2008142838A1 (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 粉体供給装置、粉体充填包装機および粉体包装体の製造方法
JP2010126310A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Teraoka Seiko Co Ltd 搬送装置及びこれを物品搬入側に備えた包装装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06312732A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Teraoka Seiko Co Ltd ラベル印字貼付装置
JPH1111438A (ja) * 1997-06-27 1999-01-19 Tec Corp 自動包装機のトレイ認識装置
WO2008142838A1 (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. 粉体供給装置、粉体充填包装機および粉体包装体の製造方法
JP2010126310A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Teraoka Seiko Co Ltd 搬送装置及びこれを物品搬入側に備えた包装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6551555B2 (ja) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3575006B1 (en) Apparatus for sorting items
JP2007008583A (ja) 包装システム
CN110997493B (zh) 装箱装置
JP2018080055A (ja) 寝かせた状態で搬送される平坦な物品のためのダイナミックスケール、およびダイナミックスケールの制御方法
JP6551555B2 (ja) 包装装置
JP7477148B2 (ja) 食品包装シートに表示された品名及び識別コードの正誤判定装置
JP2009107751A (ja) 搬入装置及び包装機
JP2014210597A (ja) 包装装置、及び包装システム
JP6107426B2 (ja) 包装装置
JP6225484B2 (ja) 包装装置
JP2017001711A (ja) 包装装置
CN111266319A (zh) 供件设备、控制方法、分拣系统和装置
JP5212386B2 (ja) 搬送システム
JP6295542B2 (ja) 包装装置
JP2007183993A (ja) 自動販売機
JP2005227900A (ja) 自動販売機
JP2018131292A (ja) 商品供給装置
JP2014227227A (ja) 包装装置
JP2021187465A (ja) 包装装置
JP7498892B2 (ja) 包装装置、および包装装置の制御方法
JP4811644B2 (ja) 物品状態検出装置
JP2842325B2 (ja) ストレッチフィルム包装機
JP6709050B2 (ja) 包装装置
JP3244036B2 (ja) 包装装置
JP3504880B2 (ja) ストレッチフィルム包装機における物品搬入装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6551555

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250