JP2018065434A - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Haruki Ikuta
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Abstract

【課題】送風機の電動モータを充分に冷却することが可能な車両用空調ユニットを提供する。
【解決手段】車両用空調ユニット1は、外殻を形成するケース10と、送風機20と、冷却器30と、を備える。送風機20は、電動モータ22と、回転軸ARの軸方向から吸い込んだ空気を回転軸の径方向の外側に吹き出すファン24と、を含んで構成されている。ケース10は、渦巻き状の流路120が形成されたスクロールケース部12と、冷却器30が収容されると共に、スクロールケース部12における空気出口側に連なる空調ケース部14と、を含んで構成されている。空調ケース部14には、スクロールケース部12のノーズ部122との間に送風機20で発生させた気流の一部を電動モータ22に導く冷却風導入室62を形成する冷却風導入部60が設定されると共に、冷却器30の一部が冷却風導入部60に近接するように配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内へ空調風を吹き出す車両用空調ユニットに関する。
従来、モータにより駆動されるファンが内設されたファンスクロールを有するインテークユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。インテークユニットは、クーラユニットおよびヒータユニットと共に自動車用空気調和装置を構成している。
特許文献1に記載されたインテークユニットは、ファンスクロールにモータを冷却するための冷風導入室が形成され、当該冷風導入室に設けた冷風取入口から冷却パイプを介してファンにより送風される空気の一部をモータに導くように構成されている。
実開平7−5821号公報
ところで、夏季等のように、車室外温度が高い環境条件では、高温の車室外空気がファンに吸い込まれることがある。この場合、ファンからモータ側に導かれる空気も高温となるため、ファンから吹き出された空気によってモータを充分に冷却することができなくなってしまう。このことは、車室外空気に限らず、例えば、高温の車室内空気がファンに吸い込まれる場合も同様である。
本発明は上記点に鑑みて、送風機の電動モータを充分に冷却することが可能な車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車室内へ空調風を吹き出す車両用空調ユニットを対象としている。車両用空調ユニットは、外殻を形成するケース(10)と、ケースの内部に車室内へ向かう気流を発生させる送風機(20)と、ケースの内部に収容され、ケースの内部を流れる空気を冷却する冷却器(30)と、を備える。
送風機は、回転軸を有する電動モータ(22)と、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を回転軸の径方向の外側に吹き出す遠心ファン(24)と、を含んで構成されている。また、ケースは、遠心ファンが収容されると共に、渦巻き状の流路が形成されたスクロールケース部(12)と、冷却器が収容されると共に、スクロールケース部における空気出口側に連なる空調ケース部(14)と、を含んで構成されている。
スクロールケース部には、渦巻き状の流路の巻き始めを規定するノーズ部(122)が設定されている。そして、空調ケース部には、ノーズ部との間に送風機で発生させた気流の一部を電動モータに導く冷却風導入室(62)を形成する冷却風導入部(60)が設定されると共に、冷却器の一部が冷却風導入部に近接するように配置されている。
このように、冷却器の一部が冷却風導入部に近接するように配置された構成では、冷却風導入部に向かう空気が、冷却器付近を流れる際に冷却器の冷熱によって冷却される。すなわち、冷却器の一部が冷却風導入部に近接するように配置された構成では、冷却風導入部に導入される空気が、冷却器からの冷熱放射によって冷却された状態で冷却風導入室に導入される。
このため、本構成の車両用空調ユニットでは、例えば、送風機に吸い込まれる空気の温度が高い場合であっても、送風機の電動モータに対して冷却風導入部を介して低温の空気を供給することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る車両用空調ユニットの模式的な断面図である。 第1実施形態に係る車両用空調ユニットの送風機を含む部分の模式的な断面図である。 図1のIII部分の拡大図である。 第2実施形態に係る車両用空調ユニットの模式的な断面図である。 図4のV部分の拡大図である。 第3実施形態に係る車両用空調ユニットの模式的な断面図である。 図6のVII部分の拡大図である。
以下、発明を実施する形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。各図面中の前後を示す矢印DRxは、車両に搭載した状態における前後方向を示している。また、各図面中の左右を示す矢印DRyは、車両に搭載した状態における左右方向、すなわち、車両幅方向を示している。さらに、各図面中の上下を示す矢印DRzは、車両に搭載した状態における上下方向を示している。
図1および図2に示す車両用空調ユニット1は、車室内へ空調風を吹き出すものである。車両用空調ユニット1は、車室内の前部のインストルメントパネルの内側に配置されている。
車両用空調ユニット1は、外殻を構成するケース10、ケース10の内部に車室内へ向かう気流を発生させる送風機20、ケース10の内部に収容されてケース10の内部を流れる空気を冷却する冷却器30を含んで構成されている。
ケース10は、送風機20のファン24が収容されると共に渦巻き状の流路120が形成されたスクロールケース部12、および冷却器30が収容されると共にスクロールケース部12における空気出口側に連なる空調ケース部14を含んで構成されている。
本実施形態のケース10は、空調ケース部14が車両幅方向DRyの略中央部に配置され、スクロールケース部12が助手席側の側方にオフセット配置されている。すなわち、本実施形態の車両用空調ユニット1は、いわゆるセミセンタ置きのレイアウトとなっている。
本実施形態のケース10は、スクロールケース部12が空調ケース部14に対して助手席側の側方にオフセット配置されることで、その内部に略L字状に曲がった通風路が形成される。これにより、車両用空調ユニット1は、送風機20から吹き出された気流の向きがスクロールケース部12から空調ケース部14に向かって流れる際に大きく曲がる構成となっている。このことは、スクロールケース部12が空調ケース部14に対して上下方向DRzにオフセット配置された構成(すなわち、フルセンタ置きのレイアウト)においても同様である。
スクロールケース部12および空調ケース部14それぞれは、図示しないが、樹脂製の複数のケース分割体を有しており、当該ケース分割体同士を組み付けることで構成されている。具体的には、スクロールケース部12および空調ケース部14それぞれは、複数のケース分割体がビスやスナップフィット等の締結部材によって締結されることで構成されている。
図1に示すように、スクロールケース部12には、渦巻き状の流路120の巻き始めを規定するノーズ部122が設けられている。渦巻き状の流路120は、ノーズ部122付近において、空気流れ上流側と空気流れ下流側とが僅かな隙間を介して連通している。
また、図2に示すように、スクロールケース部12は、上壁部を構成するベルマウスプレート124、ベルマウスプレート124に連なる側壁部126、ベルマウスプレート124に対向すると共に側壁部126に連なる底壁部128を含んで構成されている。
ベルマウスプレート124には、送風機20のファン24に対向する位置に、空気を吸入する空気吸入口124aが形成されている。そして、ベルマウスプレート124には、空気を吸入する空気吸入口124aの周縁部にベルマウス部124bが形成されている。ベルマウス部124bは、空気吸入口124aに空気が流れ易くなるように、空気流れ上方側に向かって内径が徐々に大きくなっている。本実施形態では、空気吸入口124aおよびベルマウス部124bが、空気を吸入する空気吸入部を構成している。
側壁部126は、スクロールケース部12において、回転軸ARの径方向の外側に露出する外殻を構成している。側壁部126は、回転軸ARの軸心MCのまわりにおいて螺旋状に形成された壁部で構成されている。
本実施形態の側壁部126は、回転軸ARの軸方向における寸法が、ノーズ部122付近にて最も小さく、空気流れ下流側に向かって大きくなっている。これにより、スクロールケース部12は、渦巻き状の流路120が、空気流れ下流側に向かって回転軸ARの軸方向ARの高さが大きくなっている。
底壁部128は、ベルマウスプレート124および側壁部126と共に、渦巻き状の流路120を形成する壁部である。また、底壁部128は、モータカバー16と共に、冷却風導入通路17を形成する壁部でもある。本実施形態の底壁部128には、ファン24に対向する部位に、電動モータ22を保持するモータホルダ18が取り付けられている。
送風機20は、回転軸ARを有する電動モータ22、および回転軸ARと共に回転するファン24を含んで構成されている。すなわち、本実施形態の送風機20は、電動モータ22の回転駆動力によってファン24が回転させる電動送風機で構成されている。
電動モータ22は、ファン24を回転させる電動機である。電動モータ22は、ファン24に連結された回転軸ARと、回転軸ARを回転駆動するモータ本体部222とを備えている。電動モータ22は、例えば、ブラシ付きの直流モータで構成されている。なお、電動モータ22は、ブラシ付きの直流モータに限らず、ブラシレスモータ、交流モータ等で構成されていてもよい。なお、図2では、電動モータ22の回転中心である軸心MCを一点鎖線で示している。なお、電動モータ22の軸心MCの延びる方向は、回転軸ARの軸方向となっている。
電動モータ22は、モータカバー16によってその底面側の部位が覆われている。モータカバー16は、スクロールケース部12に連結されている。モータカバー16とスクロールケース部12との間には、電動モータ22を冷却する冷却風Fcが流れる冷却風導入通路17が形成されている。冷却風導入通路17は、ファン24で発生させた気流の一部を冷却風Fcとして電動モータ22に導く通路である。
ファン24は、気流を発生させる気流発生部である。ファン24は、図2の太線矢印Faに示すように、回転軸ARの軸方向の一方側から吸い込んだ空気を回転軸ARの径方向の外側に吹き出す遠心ファン(例えば、シロッコファン、ターボファン)で構成されている。ファン24は、スクロールケース部12の内部に収容されている。
本実施形態のファン24は、電動モータ22の軸心MCの周りに配置された複数のブレード242、複数のブレード242それぞれの一端側を連結する側板244、および複数のブレード242それぞれの他端側を連結する主板246を有している。
側板244は、中央部が開口する円環状の部材で構成されている。側板244には、スクロールケース部12のベルマウス部124bから吸い込まれた空気をファン24に導入する導入部として機能する。
主板246は、その中央部に回転軸ARに連結するボス部246aが設けられている。本実施形態の主板246は、その中央部が側板244側に向かって突出する円錐面形状をなしている。なお、主板246の形状は、円形の平面形状となっていてもよい。
図1に戻り、空調ケース部14は、スクロールケース部12における空気の出口側に接続されている。空調ケース部14には、送風機20から送風された空気を冷却する冷却器30、冷却器30を通過した空気を加熱する加熱器40が収容されている。なお、冷却器30としては、例えば、蒸気圧縮式の冷凍サイクルの蒸発器が採用されている。また、加熱器40としては、例えば、エンジンの冷却水を放熱させるヒータコアが採用されている。
本実施形態の冷却器30は、車両幅方向DRyにおいて加熱器40よりも送風機20側に近くなるように配置されている。そして、本実施形態の冷却器30は、その一部が、空調ケース部14において後述する冷却風導入部60に近接するように配置されている。なお、冷却器30の具体的な配置形態については後述する。
空調ケース部14には、図示しないが、加熱器40を迂回して空気を流す冷風バイパス通路が形成されている。そして、空調ケース部14には、冷却器30と加熱器40との間に、加熱器40に流れる空気と冷風バイパス通路に流れる空気との流量割合を設定するエアミックスドア50が配置されている。
また、図示しないが、空調ケース部14には、加熱器40の空気流れ下流側の部位に、冷却器30や加熱器40で温度調整された空気を車室内に吹き出すための開口部が複数形成されている。
さらに、空調ケース部14には、スクロールケース部12のノーズ部122との間に、送風機20で発生させた気流の一部を、冷却風導入通路17を介して電動モータ22に導く冷却風導入室62を形成する冷却風導入部60が設定されている。
図3に示すように、冷却風導入部60は、ノーズ部122を含むノーズ側壁部602、空調ケース部14においてノーズ部122に連なる内側壁部604、ノーズ側壁部602および内側壁部604の双方に接続されると共に外部に露出する外側壁部606を含んで構成されている。冷却風導入部60には、ノーズ側壁部602、内側壁部604、および外側壁部606によって区画される空間によって冷却風導入室62が構成されている。
冷却風導入部60には、送風機20で発生させた気流の一部を冷却風導入室62に取り込む空気取込穴64が形成されている。空気取込穴64は、冷却風導入室62と空調ケース部14の内部とを連通させる連通穴である。空気取込穴64は、内側壁部604に形成されている。
本実施形態の空気取込穴64は、冷却風導入室62に冷却器30を通過する前の空気が導入されるように、冷却器30よりも空気流れ上流側に形成されている。具体的には、本実施形態の空気取込穴64は、冷却風導入部60の内側壁部604における冷却器30よりも空気流れ上流側に位置する部位のうち、冷却器30に最も近接する部位に形成されている。これにより、冷却風導入室62には、冷却器30からの冷熱輻射によって低温となった空気が導入され易くなっている。
本実施形態の外側壁部606は、冷却器30におけるノーズ部122側の端部における空気流れ上流側の位置からノーズ側壁部602に向かって延びている。このため、本実施形態の冷却風導入部60は、冷却風導入室62が冷却器30に隣接しない構成となっている。
また、冷却風導入部60には、冷却風導入室62の空気を冷却風導入通路17に導く筒状の導風パイプ部66が設けられている。導風パイプ部66は、冷却風導入室62の底部に溜まった水が流入しないように、その上端側の開口が冷却風導入室62の底部よりも上方側に位置している。また、本実施形態の導風パイプ部66は、冷却風導入室62におけるノーズ部122側に設けられている。
続いて、本実施形態の空調ケース部14における冷却器30の配置形態について説明する。なお、本実施形態では、車両幅方向DRyにおいて、空調ケース部14における冷却風導入部60に連通する部位(すなわち、空気取込穴64)に対向する部位を導入部対向部位142とする。
図1に示すように、本実施形態の空調ケース部14は、冷却風導入部60に向かう空気が冷却器30の冷熱輻射によって冷却されるように、冷却器30の一端側の部位が冷却風導入部60に近接配置されている。換言すれば、本実施形態の冷却器30は、その一端側の部位が空調ケース部14における冷却風導入部60を形成する部位の直後に位置するように、空調ケース部14に配置されている。具体的には、本実施形態の冷却器30は、その一端側の部位が、冷却風導入部60の空気取込穴64に近接するように、空調ケース部14に配置されている。
また、冷却器30は、その他端側の部位が空調ケース部14における導入部対向部位142よりも空気流れ下流側の部位に近接するように配置されている。具体的には、本実施形態の冷却器30は、車両幅方向DRyに沿って延びるように配置されている。
次に、本実施形態の車両用空調ユニット1の作動について説明する。車両用空調ユニット1は、送風機20が作動することで、ケース10の内部に車室内へ向かう気流が発生する。そして、送風機20から送風された空気は、空調ケース部14に収容された冷却器30および加熱器40によって所望の温度に調整された後、車室内に吹き出される。
ここで、送風機20から送風された空気の一部は、図3の矢印Fc1で示すように、冷却器30の空気流れ上流側に開口する空気取込穴64を介して冷却風導入室62に流入する。本実施形態では、冷却風導入部60の空気取込穴64に冷却器30の一部が近接しているので、空気取込穴64に流入する空気が、図3の矢印Cr1に示す冷却器30からの冷熱放射によって冷却される。
冷却風導入室62に流入した空気は、図2の矢印Fcに示すように、導風パイプ部66および冷却風導入通路17を介して電動モータ22に供給される。これにより、電動モータ22が冷却される。
以上説明した本実施形態の車両用空調ユニット1は、冷却器30の一部が冷却風導入部60に近接するように配置された構成となっている。このような構成では、冷却風導入部60に向かう空気が、冷却器30付近を流れる際に冷却器30の冷熱によって冷却される。すなわち、本実施形態の如く、冷却器30の一部が冷却風導入部60に近接するように配置された構成では、冷却風導入部60に導入される空気が、冷却器30からの冷熱放射によって冷却された状態で冷却風導入室62に導入される。
このため、本実施形態の車両用空調ユニット1では、例えば、送風機20に吸い込まれる空気の温度が高い場合であっても、送風機20の電動モータ22に対して冷却風導入部60を介して低温の空気を供給することができる。
また、本実施形態の車両用空調ユニット1では、冷却風導入部60と冷却器30とが近接することで、車両幅方向DRyに配置された送風機20のファン24と冷却器30との距離が近くなる。これにより、本実施形態の車両用空調ユニット1は、車両幅方向DRyの体格が小さくなるので、車両への搭載性を向上させることができる。
さらに、冷却器30の一部が冷却風導入部60に近接するように配置された構成では、ケース10の内部構成の一部がノーズ部122付近に集まることで、ケース10におけるノーズ部122付近における剛性を高めることができる。
ここで、電動モータ22を冷却する手段としては、冷却器30にて冷却された後の空気を冷却風導入室62に導く構成とすることが考えられるが、冷却器30にて冷却された後の空気には、冷却器30で凝縮した凝縮水が含まれていることがある。このため、冷却器30にて冷却された後の空気を冷却風導入室62に導く構成では、電動モータ22の被水が懸念される。
これに対して、本実施形態の車両用空調ユニット1は、冷却風導入部60の空気取込穴64が、冷却器30よりも空気流れ上流側に形成されている。このため、本実施形態の車両用空調ユニット1では、冷却器30にて冷却された後の空気が冷却風導入室62に流れることがないので、電動モータ22を充分に冷却しつつ、電動モータ22の被水を抑制することができる。
また、本実施形態の車両用空調ユニット1は、空気取込穴64が、冷却風導入部60における冷却器30よりも空気流れ上流側の部位のうち、冷却器30に最も近接する部位に形成されている。このような構成では、冷却風導入部60に向かって流れる空気が冷却器30の冷熱によって冷却され易くなるので、送風機20の電動モータ22を充分に冷却することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図4、図5を参照して説明する。本実施形態では、空調ケース部14における冷却器30の配置構成が第1実施形態と相違している。
図4に示すように、本実施形態の冷却器30は、その一端側の部位が空調ケース部14における冷却風導入部60を形成する部位の直後に位置するように、空調ケース部14に配置されている。
また、冷却器30は、その他端側の部位が空調ケース部14における導入部対向部位142よりも空気流れ上流側の部位に近接するように、空調ケース部14の内部において傾斜した状態で配置されている。すなわち、本実施形態の冷却器30は、前後方向DRxにおいて、他端側の部位が一端側の部位よりも前方側に位置するように、空調ケース部14の内部において傾斜した状態で配置されている。より具体的には、本実施形態の冷却器30は、ケース10の内部において、冷却器30の一端側の部位がファン24に相対しないが、冷却器30の他端側の部位がファン24に直接的に相対するように、空調ケース部14に傾斜した状態で配置されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調ユニット1は、第1実施形態の車両用空調ユニット1と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の冷却器30は、その他端側の部位が一端側の部位よりも前方側に位置するように、空調ケース部14の内部において傾斜した状態で配置されている。このような構成では、図5の矢印Cr2に示す冷却器30の冷熱放射によって冷却された空気が、図5の矢印Fc2で示すように冷却器30の空気流入面に沿って冷却風導入部60に導かれ易くなるので、送風機20の電動モータ22を充分に冷却することができる。
また、本実施形態の車両用空調ユニット1では、冷却器30が空調ケース部14の内部において傾斜した状態、すなわち、車両幅方向DRyに交差するように配置される。このため、本実施形態の車両用空調ユニット1では、車両幅方向DRyの体格を小さくすることができるので、車両への搭載性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の車両用空調ユニット1では、冷却器30が空調ケース部14の内部において傾斜しているので、ケース10の内部おける送風機20のファン24と冷却器30との距離が近くなる。このため、本実施形態の車両用空調ユニット1では、送風機20と冷却器30との間における圧力損失を低く抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図6、図7を参照して説明する。本実施形態では、冷却風導入部60と冷却器30との配置関係が第2実施形態と相違している。
図6に示すように、本実施形態の冷却風導入部60は、冷却風導入室62が冷却器30の一部に隣接するように設定されている。換言すれば、本実施形態の冷却器30は、その一端側の部位が冷却風導入室62に隣接するように、空調ケース部14に配置されている。
具体的には、本実施形態の冷却風導入部60は、外側壁部606が、冷却器30におけるノーズ部122側の端部における空気流れ下流側の位置からノーズ側壁部602に向かって延びている。これにより、本実施形態の冷却風導入部60は、冷却風導入室62が冷却器30と隣接する配置構成となっている。
また、本実施形態の冷却風導入部60は、導風パイプ部66が冷却風導入室62におけるノーズ部122から離れた位置に設けられている。すなわち、本実施形態の導風パイプ部66は、冷却風導入室62におけるノーズ部122よりも冷却器30の一端側の部位に対応する部位の近くに設けられている。
その他の構成は、前述した実施形態と同様である。本実施形態の車両用空調ユニット1は、前述した実施形態の車両用空調ユニット1と共通の構成から奏される作用効果を前述した実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の車両用空調ユニット1は、冷却風導入部60の冷却風導入室62が冷却器30の一部に隣接するように設定されている。このような構成では、図7の矢印Cr3に示す冷却器30の冷熱放射の影響によって、冷却風導入室62に存する空気の温度が低下する。すなわち、本実施形態の車両用空調ユニット1では、図7の矢印Fc3で示すように空気取込穴64に流入する空気が、冷却風導入室62に導入された後も冷却器30の冷熱によって冷却され易くなる。このため、本実施形態の車両用空調ユニット1では、送風機20の電動モータ22を充分に冷却することが可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態の如く、冷却風導入部60の空気取込穴64を、冷却風導入部60の内側壁部604における冷却器30よりも空気流れ上流側に位置する部位のうち、冷却器30に最も近接する部位に形成することが望ましいが、これに限定されない。冷却風導入部60の空気取込穴64は、を冷却器30よりも空気流れ上流側に形成することが望ましいが、これに限定されない。冷却風導入部60の空気取込穴64は、例えば、冷却風導入部60の内側壁部604における冷却器30から離れた部位に形成されていてもよい。
また、上述の各実施形態の如く、冷却風導入部60の空気取込穴64を冷却器30よりも空気流れ上流側に形成することが望ましいが、これに限定されない。冷却風導入部60の空気取込穴64は、例えば、冷却器30よりも空気流れ下流側に形成されていてもよい。
上述の各実施形態では、スクロールケース部12が空調ケース部14に対して助手席側の側方にオフセット配置された車両用空調ユニット1を例示したが、これに限定されない。車両用空調ユニット1は、例えば、スクロールケース部12が空調ケース部14に対して上下方向DRzにオフセット配置された構成(すなわち、フルセンタ置きのレイアウト)となっていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調ユニットは、ケースのスクロールケース部に、渦巻き状の流路の巻き始めを規定するノーズ部が設定されている。そして、ケースの空調ケース部には、ノーズ部との間に送風機で発生させた気流の一部を電動モータに導く冷却風導入室を形成する冷却風導入部が設定されると共に、冷却器の一部が冷却風導入部に近接するように配置されている。
また、第2の観点によれば、車両用空調ユニットの冷却風導入部は、冷却風導入室が冷却器の一部に隣接するように設定されている。このように、冷却風導入室が冷却器の一部に隣接するように設定された構成では、冷却風導入室に導入される空気だけなく、冷却風導入室に存する空気についても、冷却器の冷熱によって冷却され易くなる。このため、本構成の車両用空調ユニットでは、送風機の電動モータを充分に冷却することが可能となる。
また、第3の観点によれば、車両用空調ユニットは、空調ケース部に冷却風導入部に連通する部位に対向する部位を導入部対向部位が設けられている。そして、冷却器は、一端側の部位が冷却風導入部に近接すると共に、他端側の部位が空調ケース部における導入部対向部位よりも空気流れ上流側の部位に近接するように、空調ケース部の内部において傾斜した状態で配置されている。
このように、冷却器が空調ケース部の内部において傾斜した状態で配置された構成では、冷却器の冷熱によって冷却された空気が冷却器の空気流入面に沿って冷却風導入部に導かれ易くなるので、送風機の電動モータを充分に冷却することが可能となる。
また、第4の観点によれば、車両用空調ユニットは、冷却風導入部に、冷却風導入室と空調ケース部の内部とを連通させる連通穴が形成されている。そして、連通穴は、冷却風導入室に冷却器を通過する前の空気が導入されるように、冷却器よりも空気流れ上流側に形成されている。これによると、冷却器にて冷却された後の空気が冷却風導入室に流れることがないので、電動モータを充分に冷却しつつ、電動モータの被水を抑制することができる。
また、第5の観点によれば、車両用空調ユニットは、連通穴が、冷却風導入部における冷却器よりも空気流れ上流側に位置する部位のうち、冷却器に最も近接する部位に形成されている。このような構成では、冷却風導入部に向かって流れる空気が冷却器の冷熱によって冷却され易くなるので、送風機の電動モータを充分に冷却することが可能となる。
10 ケース
12 スクロールケース部
122 ノーズ部
14 空調ケース部
20 送風機
30 冷却器
22 電動モータ
24 ファン(遠心ファン)
60 冷却風導入部
62 冷却風導入室

Claims (5)

  1. 車室内へ空調風を吹き出す車両用空調ユニットであって、
    外殻を形成するケース(10)と、
    前記ケースの内部に前記車室内へ向かう気流を発生させる送風機(20)と、
    前記ケースの内部に収容され、前記ケースの内部を流れる空気を冷却する冷却器(30)と、を備え、
    前記送風機は、
    回転軸を有する電動モータ(22)と、
    前記回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を前記回転軸の径方向の外側に吹き出す遠心ファン(24)と、を含んで構成されており、
    前記ケースは、
    前記遠心ファンが収容されると共に、渦巻き状の流路が形成されたスクロールケース部(12)と、
    前記冷却器が収容されると共に、前記スクロールケース部における空気出口側に連なる空調ケース部(14)と、を含んで構成されており、
    前記スクロールケース部には、前記渦巻き状の流路の巻き始めを規定するノーズ部(122)が設定されており、
    前記空調ケース部には、前記ノーズ部との間に前記送風機で発生させた気流の一部を前記電動モータに導く冷却風導入室(62)を形成する冷却風導入部(60)が設定されると共に、前記冷却器の一部が前記冷却風導入部に近接するように配置されている車両用空調ユニット。
  2. 前記冷却風導入部は、前記冷却風導入室が前記冷却器の一部に隣接するように設定されている請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記空調ケース部における前記冷却風導入部に連通する部位に対向する部位を導入部対向部位(142)としたとき、
    前記冷却器は、一端側の部位が前記冷却風導入部に近接すると共に、他端側の部位が前記空調ケース部における前記導入部対向部位よりも空気流れ上流側の部位に近接するように、前記空調ケース部の内部において傾斜した状態で配置されている請求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 前記冷却風導入部には、前記冷却風導入室と前記空調ケース部の内部とを連通させる連通穴(64)が形成されており、
    前記連通穴は、前記冷却風導入室に前記冷却器を通過する前の空気が導入されるように、前記冷却器よりも空気流れ上流側に形成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
  5. 前記連通穴は、前記冷却風導入部における前記冷却器よりも空気流れ上流側に位置する部位のうち、前記冷却器に最も近接する部位に形成されている請求項4に記載の車両用空調ユニット。
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