JP2018064422A - コイルユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】切欠部を有するフェライトを備えつつ、高い結合係数を得る。【解決手段】送電装置3は、フェライト22と、第1主表面に沿って渦巻き状に配置される送電コイル12と、第2主表面に配置される支持板21とを備える。フェライト22は、巻回軸線O1から送電コイル12の外周に向けて延びるように形成され、かつ、端部が送電コイル12の外周よりも外側に位置する複数の角部46と、複数の角部46のうちの隣接する角部46間に形成される切欠部42とを有する。支持板21は、切欠部42の内周縁部において、巻回軸線O1から所定距離以内では、フェライト22の端部と接触するように形成され、かつ、支持板21の巻回軸線O1から所定距離離れた位置よりも外周側では、フェライト22の端部に接触しないように形成される。【選択図】図14

Description

本発明は、非接触での電力送電に用いるコイルユニットに関する。
従来から2つのコイルユニット間において非接触で電力を送電する非接触電力送電システムが公知である(特許文献1〜5参照)。
非接触での電力の送電に用いるコイルユニットとして、たとえば、特開2016−129164号公報(特許文献6)には、コイルとフェライトとを積層した構造を有するコイルユニットが開示される。
このような構成を有するコイルユニットがたとえば、送電コイルとして使用される場合には、コイルユニットに交流電力が供給されると、コイルユニットに交流電流が流れる。このとき、コイルユニットの周囲に磁束が形成される。コイルユニットからの磁束は、コイルユニットの中央部から放射状に出射される。コイルユニットの中央部から出射される磁束はフェライトの外周端部に入射する。フェライトに入射した磁束は、フェライト内を流れ、コイルユニットの中央部に戻る。
たとえば、特許文献6には、フェライトの形状としては、たとえば、四角形状である場合を一例として開示されているが、製造コストの低減の観点で厚さ方向からフェライトを視たときに複数箇所に切欠部を有する形状に形成することも考えられる。
特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報 特開2016−129164号公報
しかしながら、フェライトに切欠部が形成される場合、コイルユニットの中央部から切欠部の内周縁部へと磁気経路が形成されることによって、受電コイルとの結合係数が低下する場合がある。
これは、コイルユニットの中央部から切欠部の内周縁部までの距離が、コイルユニットの中央部から切欠部以外のフェライトの外周縁部までの距離よりも短いため、送電コイルと、送電コイルに形成される磁気経路の径が小さくなるためである。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、切欠部を有するフェライトを備えつつ、高い結合係数を得ることができるコイルユニットを提供することである。
本発明のある局面に係るコイルユニットは、厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含み、板状に形成されるフェライトと、コイル線が第1主表面に沿って渦巻き状に配置されるコイルと、第2主表面に配置される金属板とを備える。フェライトは、厚さ方向から視て所定形状を有する。所定形状は、コイルの中央からコイルの外周に向けて延びるように形成され、かつ、端部がコイルの外周よりも外側に位置する複数の凸部と、複数の凸部のうちの隣接する凸部間に形成される切欠部とを有する。金属板は、切欠部の内周縁部において、コイルの中央から所定距離以内では、フェライトの端部と接触するように形成され、かつ、金属板のコイルの中央から所定距離離れた位置よりも外周側では、フェライトの端部に接触しないように形成される。
このようにすると、金属板は、コイルの中央から所定距離以内では、フェライトの端部と接触するように形成されることによって、フェライトの端部に磁束が入射しにくくなる。そのため、径の小さい磁気経路が形成されることを抑制することができる。一方、金属板は、コイルの中央から所定距離離れた位置よりも外周側では、フェライトの端部と接触しないように形成されることによって、フェライトの第2主表面に回り込んで磁気経路を形成することができる。そのため、フェライトの端部に磁束が入射しやすくなるため、径の大きい磁気経路を形成することができる。これにより、相手側のコイルとの高い相互インダクタンスを確保することができるため、高い結合係数を得ることができる。
この発明によると、切欠部を有するフェライトを備えつつ、高い結合係数を得ることができるコイルユニットを提供することができる。
非接触充電システム1を示す模式図である。 非接触充電システム1を模式的に示す回路図である。 送電装置3を示す斜視図である。 送電装置3を示す分解斜視図である。 図4に示す観察位置29から送電コイル12およびフェライト22を視たときの平面図である。 簡略化して示した送電コイル12およびフェライト22を示す平面図である。 分割フェライト45を示す平面図である。 図6に示すVIII−VIII線において、送電装置3を断面視したときの断面図である。 図6に示すVIII−VIII線において、送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。 図6に示すIX−IX線において、送電装置3を断面視したときの断面図である。 図6に示すIX−IX線において、送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。 比較例に係る支持板21およびフェライト22の構成の一部を示す図である。 図12の一点鎖線枠内の支持板21の一部を示す斜視図である。 本実施の形態に係る支持板21とフェライト22の構成の一例を示す図である。 図14の一点鎖線枠内の支持板21の一部を示す斜視図である。 巻回軸線O1から所定距離内に位置する切欠辺54を通る断面で送電装置3を断面視したときの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、非接触充電システム1を示す模式図である。図2は、非接触充電システム1を模式的に示す回路図である。非接触充電システム1は、2つのコイルユニットを含む。以下の説明において2つのコイルユニットのうちの電源10に接続されたコイルユニットを送電装置3と記載し、車両2に設けられるコイルユニットを受電装置4と記載するものとする。車両2は、バッテリ7をさらに含む。
受電装置4は、共振器5と、共振器5が受電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ7に供給する整流器6とを含む。
共振器5は、LC共振器であり、整流器6に接続された受電コイル8およびコンデンサ9を含む。共振器5のQ値は100以上である。
送電装置3は、共振器14と、電源10に接続された変換器11とを含む。変換器11は、電源10から供給される交流電力の周波数および電圧を調整して、共振器14に供給する。共振器14は、LC共振器であり、共振器14に接続された送電コイル12およびコンデンサ13を含む。共振器14のQ値も100以上である。なお、共振器14の共振周波数と、共振器5の共振周波数とは、実質的に一致している。
なお、図1において「U」とは上方向Uを示し、「D」とは下方向Dを示す。「F」とは、前方向Fを示し、「B」とは後方向Bを示す。「L」とは、左方向Lを示す。なお、図2以降において示す「R」とは右方向Rを示す。
次に、図3から図11を用いて、送電装置3の構成について説明する。なお、受電装置4の構成は、送電装置3の構成と比較して、基本的な回路構成は同様である。そのため、受電装置4の構成についての詳細な説明は行なわない。
図3は、送電装置3を示す斜視図である。図4は、送電装置3を示す分解斜視図である。この図4において、送電装置3は、筐体20と、筐体20内に収容された支持板21、フェライト22およびボビン23を含む。
筐体20は、金属製のベース板25と、ベース板25の上面を覆うように配置された樹脂蓋24とを含む。
ベース板25の上面には複数の支持壁26が形成されており、支持壁26上に金属製の支持板21が配置されている。
支持壁26によって、支持板21とベース板25との間には、空間が形成されており、支持板21およびベース板25の間に変換器11およびコンデンサ13が配置されている。
支持板21は、金属材料(たとえば、アルミ等)によって形成されており、平板状に形成されている金属板である。支持板21の中央部には、上方に向けて突出する凸部27が形成されている。
フェライト22は、凸部27の周囲を取り囲むように、支持板21の上面に配置されている。フェライト22は、板状に形成されている磁性材料である。フェライト22は、フェライト22の厚さ方向に配列する上面(第1主表面)35および下面(第2主表面)36を含む。上面35には、コイル線が上面35に沿って渦巻き状に送電コイル12が配置されている。送電コイル12は、ボビン23によって筐体20内での位置が固定される。
ボビン23は、樹脂などの絶縁材料によって形成されており、板状に形成されている。ボビン23の上面38には、螺旋状に延びるコイル溝28が形成されており、送電コイル12がこのコイル溝28内に収容されている。
樹脂蓋24は、樹脂材料によって形成されており、送電コイル12の周囲に形成される磁束が通過可能な材料によって形成されている。
図5は、図4に示す観察位置29から送電コイル12およびフェライト22を視たときの平面図である。この図5に示すように、送電コイル12は、巻回軸線O1の周囲を取り囲むように形成されている。なお、巻回軸線O1は、この図5に示す例においては、板状に形成されたフェライト22の厚さ方向に延びている。
なお、本実施の形態においては、巻回軸線O1は、送電コイル12の外周縁部の中心に位置しているが、送電コイル12は、中空部37内を通る軸線の周囲を取り囲むように形成されておればよく、必ずしも、巻回軸線O1と、送電コイル12の外周縁部の中心とが一致している必要はない。
送電コイル12は、内周端30および外周端31を含む。内周端30には、コンデンサ13に接続された引出線32が接続されており、外周端31には、変換器11に接続された引出線33が接続されている。
送電コイル12は、内周端30から外周端31に向けて巻数が増えるにつれて、巻回軸線O1からの距離が大きくなるように形成されている。
送電コイル12の外周縁部は、複数の曲げ部40と、隣り合う曲げ部40同士を接続する辺部41とを含む。
このように、送電コイル12は、角部が湾曲形状とされた多角形状の渦巻き型コイルであり、送電コイル12の中央部には、中空部37が形成されている。
図6は、簡略化して示した送電コイル12およびフェライト22を示す平面図である。図6に示すように、フェライト22の外周縁部は略多角形状である。フェライト22は、複数の角部46を含む。角部46は、送電コイル12の曲げ部40よりも外方に張り出している。
フェライト22の外周縁部には、複数の切欠部42が形成されている。切欠部42は、フェライト22の角部46の間に位置されている。送電コイル12およびフェライト22を観察位置29から(すなわち、フェライト22の厚さ方向から)視たときに、切欠部42と送電コイル12とが重なりあうように、切欠部42が形成されている。そして、切欠部42は、隣り合う曲げ部40の間の中央部分と重なり合う位置に形成されており、この図6に示す例においては、切欠部42は、辺部41の中央部48と重なりあうように形成されている。このように、フェライト22には、複数の切欠部42が形成されているため、切欠部42が形成されていないフェライト22と比較すると、必要となるフェライト材料が少ない。その結果、当該フェライト22の製造コストの低減が図られている。
送電コイル12の周方向における切欠部42の幅W1は、送電コイル12の中空部37から離れるにつれて、大きくなるように形成されている。
フェライト22の中央部には、穴部43が形成されており、穴部43から放射状に空隙部44a,44bが延びている。穴部43は、中空部37内に位置している。
空隙部44a,44bは、巻回軸線O1を中心として放射状に延びている。空隙部44aは、角部46に達しており、空隙部44bは、切欠部42に接続されている。
フェライト22は、送電コイル12の周方向に間隔をあけて配置された複数の分割フェライト45を含む。各分割フェライト45は、送電コイル12の外周縁部から送電コイル12の中空部37内に達するような長尺に形成されている。
送電コイル12の周方向に隣り合う分割フェライト45が間隔をあけて配置されることで、空隙部44aおよび空隙部44bが形成されている。
図7は、分割フェライト45を示す平面図である。この図7に示すように、分割フェライト45の外周縁部は、外周辺50と、内周辺51と、斜辺52と、短辺53と、切欠辺54とを含む。図7に示すように、隣り合う2つの分割フェライトは、その間の仮想線(一点鎖線)に対して対称となるように配置される。
外周辺50は、フェライト22の外周縁部に位置している。内周辺51は、穴部43の内周縁部の一部を形成する。斜辺52は、外周辺50の一端と内周辺51の一端とを接続する。切欠辺54は、切欠部42の内周縁部の一部を形成する。切欠辺54の一端は、外周辺50の他端に接続されている。短辺53は、切欠辺54の他端と内周辺51の他端を接続する。
空隙部44aは、隣り合う分割フェライト45の斜辺52によって形成されている。斜辺52は、巻回軸線O1から角部46に向かう仮想線(一点鎖線)と平行になるように形成されている。空隙部44bは、隣り合う分割フェライト45の短辺53によって形成されている。短辺53は、巻回軸線O1から辺部41の中央部48に向かう仮想線(一点鎖線)と平行になるように形成されている。
そして、空隙部44aを間に挟んで隣り合う分割フェライト45の外周辺50によって角部46が形成されている。空隙部44bを挟んで隣り合う分割フェライト45の切欠辺54によって切欠部42が形成されている。
また、送電コイル12の周方向に配列する分割フェライト45の内周辺51によって、穴部43が形成されている。
外周辺50は、角部46の先端部側においても、直線状に延びる一方で、送電コイル12の曲げ部40は湾曲している。このため、角部46は、送電コイル12よりも外方に突出するように形成されている。
図8は、図6に示すVIII−VIII線において、送電装置3を断面視したときの断面図である。具体的には、図8は、巻回軸線O1からフェライト22の外周辺50を通る断面で送電装置3を断面視したときの断面図である。
図8に示すように、支持板21には、フェライト22の外周縁部と接触しないように支持板21とフェライト22との接触面から下方向に離隔する段差部16が形成される。この段差部16が形成されることによってフェライト22の下面の一部が露出した状態になる。なお、図8において、巻回軸線O1からフェライト22の外周辺50までの距離を距離L1とする。
図1において、送電装置3から受電装置4に非接触で送電する際には、送電コイル12の上方に受電コイル8が配置された状態で行なわれる。送電コイル12および受電コイル8が正確に位置合わせされたときには、送電装置3および受電装置4の巻回軸線O1の各々が一致する。
そして、図1において、変換器11が共振器14に所定の周波数の交流電力を供給し、送電コイル12に交流電流が流れる。送電コイル12を流れる交流電流の周波数は、たとえば、共振器14の共振周波数とされる。
送電コイル12に交流電流が流れると、送電コイル12の周囲に磁束が形成される。送電コイル12に供給される交流電流の周波数が、共振器の共振周波数であるときには、送電コイル12の周囲に形成される磁界の周波数も、共振器14の共振周波数となる。
送電コイル12の周囲に形成される磁束は、巻回軸線O1およびその周囲から放射状に出射される。
そして、送電コイル12からの磁束が受電コイル8と鎖交することで、受電コイル8に誘導起電圧が生じる。これにより、受電コイル8にも交流電流が流れることによって送電コイル12から受電コイル8に交流電力が供給されることになる。
以下に、送電コイル12の周囲に形成される磁束に基づく、巻回軸線O1およびその近傍からフェライト22の外周縁部に向けて進む磁気経路MP1について説明する。
図9は、図6に示すVIII−VIII線において、送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。具体的には、図9は、巻回軸線O1からフェライト22の外周辺50を通る断面で送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。
この図9において、巻回軸線O1およびその近傍に形成される磁束は、巻回軸線O1およびその近傍から送電コイル12の上方を通過してフェライト22の外周縁部である外周辺50に向けて流れ、外周辺50からフェライト22に入射する。外周辺50から入射した磁束は、フェライト22内を通り、再度、巻回軸線O1およびその近傍に戻る。これにより、磁気経路MP1が形成される。
図9において、磁気経路MP1の径を径R1とする。磁束が磁気経路MP1を通るときには、送電コイル12に近い位置を通る磁束もあれば、送電コイル12から離れた位置を通る磁束もあるが、本実施の形態において、磁気経路MP1の経路の径R1とは、磁気経路MP1を通る磁束の磁束密度が平均となる経路と送電コイル12との間の距離のうちの最大値をいうものとする。
磁気経路MP1の一部の経路が受電装置4の受電コイル8に鎖交することによって電力の伝送が実現される。
一方、外周辺50に沿って形成される支持板21の段差部16は、切欠辺54にも設けられる箇所がある。
図10は、図6に示すIX−IX線において、送電装置3を断面視したときの断面図である。具体的には、図10は、巻回軸線O1からフェライト22の切欠辺54を通る断面で送電装置3を断面視したときの断面図である。
図10に示すように、支持板21には、フェライト22の切欠部42の内周縁部と接触しないように支持板21とフェライト22との接触面から下方向に離隔する段差部16が形成される。なお、図10において、巻回軸線O1からフェライト22の切欠辺54までの距離を距離L2とする。
しかしながら、距離L2が所定距離よりも小さくなる箇所において段差部16が形成されると、受電装置4の受電コイル8との結合係数が低下する場合がある。
以下に、送電コイル12の周囲に形成される磁束に基づく、巻回軸線O1およびその近傍からフェライト22の切欠部42の内周縁部に向けて進む磁気経路MP2と距離L2との関係について説明する。
図11は、図6に示すIX−IX線において、送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。具体的には、図11は、巻回軸線O1からフェライト22の切欠辺54を通る断面で送電装置3および受電装置4を断面視したときの断面図である。
この図11において、巻回軸線O1およびその近傍に形成される磁束は、巻回軸線O1およびその近傍から送電コイル12の上方を通過して切欠辺54に向けて流れ、切欠辺54からフェライト22に入射する。切欠辺54から入射した磁束は、フェライト22内を通り、再度、巻回軸線O1およびその近傍に戻る。これにより、磁気経路MP2が形成される。
図10において、磁気経路MP2の径を径R2とする。本実施の形態において、磁気経路MP2の径R2とは、磁気経路MP2を通る磁束の磁束密度が平均となる経路と送電コイル12との間の距離のうちの最大値をいうものとする。
ここで、巻回軸線O1とフェライト22の切欠辺54との間の距離L2は、距離L1よりも短く、また、切欠辺54の位置によっては(切欠辺54の位置が巻回軸線O1に近づくほど)、より短くなる。磁気経路MP2の径R2は、距離L2が短くなるほど小さくなる。その結果、受電装置4の受電コイル8と鎖交しにくくなる。そのため、距離L2が所定距離よりも小さくなる箇所において段差部16が形成されると、このような磁気経路MP2に多くの磁束が流れることになり、受電コイル8と鎖交しやすい磁気経路MP1に多くの磁束を流すことができない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、支持板21は、切欠部42の内周縁部において、送電コイル12の中央である巻回軸線O1から所定距離以内では、フェライト22の端部と接触するように形成され、かつ、支持板21の巻回軸線O1から所定距離離れた位置よりも外周側では、フェライト22の端部に接触しないように形成される。
このようにすると、送電コイル12の中央から所定距離以内の切欠部42の内周縁部へと流れる磁気経路MP2における磁束量を減少させることができる。なお、所定距離は、磁気経路MP1において所定の磁束量を確保するという観点で実験的あるいは設計的に設定される。
以下、本実施の形態に係るコイルユニットの支持板21の具体的な構成の一例を、図12および図13の比較例と比較しつつ、図14、図15および図16を用いて説明する。
比較例に係る支持板21の構成の一部を図12および図13に示す。図12は、比較例に係る支持板21およびフェライト22の構成の一部を示す図である。図13は、図12の一点鎖線枠内の支持板21の一部を示す斜視図を示す。
この比較例においては、図12に示される破線に沿って段差部16が形成される。これにより、図12および図13に示すように、フェライト22の切欠部42の内周縁部が全体にわたって支持板21と接触しないように形成されている。支持板21がこのような構成を有する場合には、フェライト22の端部において下面の一部が露出した状態になるため、巻回軸線O1およびその周辺で発生した磁束が入射しやすくなる。特に、図12の二点鎖線で示される巻回軸線O1から所定距離の範囲内において段差部16が形成されることになる。この二点鎖線で示される範囲内においてフェライト22の端部に磁束が入射しやすくなる段差部16が形成されると、受電コイル8と鎖交しやすい磁気経路MP1に多くの磁束を流すことができない。その結果、受電コイル8と鎖交する磁束が少なくなり、結合係数が低下する。
これに対して、本実施の形態に係るコイルユニットの支持板21の構成の一部を図14および図15に示す。図14は、観察位置29から視た本実施の形態における支持板21およびフェライト22の構成の一部を示す図である。図15は、図14の一点鎖線枠内の支持板21の一部を示す斜視図を示す。図16は、巻回軸線O1から所定距離内に位置する切欠辺54を通る断面で送電装置3を断面視したときの断面図である。
本実施の形態においては、図14に示される破線に沿って段差部16が形成される。これにより、図14および図15に示すように、フェライト22の切欠部42の内周縁部のうちの一部が支持板21と接触しないように形成されるとともに、他の部分が支持板21と接触するように形成される。
具体的には、支持板21には、図14で示される破線と二点鎖線との2つの交点を起点として辺部41の中央部48に向けて、突出部21aが形成される。図15に示すように、突出部21aの上面21bは、フェライト22と支持板21との接触面と同一平面となる。突出部21aは、上面21bの幅が、図14で示される破線と二点鎖線との2つの交点の距離と同じ長さになるように形成される。支持板21に突出部21aが形成されることによって、図14の二点鎖線で示される、巻回軸線O1から所定距離の範囲内において、図16に示すようにフェライト22の端部の下面が露出されない状態になる。そのため、段差部16によってフェライト22の端部の下面が露出された状態になる場合と比較して、フェライト22の端部に磁束が入射しにくい状態になる。これにより、巻回軸線O1およびその周辺から切欠部42の内周縁部へと流れる磁気経路MP2における磁束量を減少させることができる。
その結果、相対的に磁気経路MP1における磁束量を増加させることができる。これにより、受電コイル8との高い相互インダクタンスを確保することができるため、高い結合係数が得られる。
以上のようにして、本実施の形態に係るコイルユニットによると、支持板21は、送電コイル12の中央の巻回軸線O1から所定距離以内では、フェライト22の端部と接触するように形成されることによって、フェライト22の端部に磁束が入射しにくくなる。そのため、径が小さい磁気経路に流れる磁束の量の減少させることができる。一方、支持板21は、巻回軸線O1から所定距離離れた位置よりも外周側では、フェライト22の端部と接触しないように形成されることによって、フェライト22の端部の第2主表面が露出した状態になり、磁束が入射しやすくなるとともに、フェライトの第2主表面に回り込んだ径の大きい磁気経路を形成することができる。そのため、径の小さい磁気経路に流れる磁束の量を減少させることによって、相対的に径の大きい磁気経路に流れる磁束の量を増加させることができる。これにより、受電コイル8との高い相互インダクタンスを確保することができるため、高い結合係数を得ることができる。したがって、切欠部を有するフェライトを備えつつ、高い結合係数を得ることができるコイルユニットを提供することができる。
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態では、本発明を送電装置3に含まれる支持板21に適用した場合を一例として説明したが、たとえば、受電装置4に含まれる支持板21に相当する部品に本発明を適用してもよい。
上述の実施の形態では、フェライト22の端部に対応する支持板21上の箇所に段差部16を設けることによってフェライト22の端部の下面を露出した状態にして磁束が入射しやすくなるものとして説明したが、段差部16は、フェライト22の端部の下面が露出した状態になればよく、特に図14に示すような形状に限定されるものではない。段差部16は、クランク状の断面を有するものであってもよいし、斜面によって形成される断面を有するものであってもよいし、円弧によって形成される断面を有するものであってもよい。
上述の実施の形態では、支持板21に巻回軸線O1側から中央部48付近まで突出した突出部21aを設ける場合を一例として説明したが、突出部21aとしては、所定距離内において少なくともフェライト22の下面が支持板21と接触した状態となる形状であれば、突出量や突出部21aの形状は図15に示される形状に特に限定されるものではない。
上述の実施の形態では、突出部21aによって所定距離内において少なくともフェライト22の下面(接触面)が支持板21と接触した状態とするものとして説明したが、たとえば、突出部21aの上面21bからさらに上方向に突出した突出部によってフェライト22の端部の側面部分が覆われるようにしてもよい。
このようにすると、切欠部42の内周縁部において所定距離内のフェライト22の端部にさらに磁束が入射しにくくなるため、磁束の径が小さい磁気経路における磁束量をさらに減少させることができる。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 非接触充電システム、2 車両、3 送電装置、4 受電装置、5,14 共振器、6 整流器、7 バッテリ、8 受電コイル、9,13 コンデンサ、10 電源、11 変換器、12 送電コイル、16 段差部、20 筐体、21 支持板、21a 突出部、21b,35,38 上面、22 フェライト、23 ボビン、24 樹脂蓋、25 ベース板、26 支持壁、27 凸部、28 コイル溝、29 観察位置、30 内周端、31 外周端、32,33 引出線、37 中空部、40 曲げ部、41 辺部、42 切欠部、43 穴部、44a,44b 空隙部、45 分割フェライト、46 角部、48 中央部、50 外周辺、51 内周辺、52 斜辺、53 短辺、54 切欠辺。

Claims (1)

  1. 厚さ方向に配列する第1主表面および第2主表面を含み、板状に形成されるフェライトと、
    コイル線が前記第1主表面に沿って渦巻き状に配置されるコイルと、
    前記第2主表面に配置される金属板とを備え、
    前記フェライトは、前記厚さ方向から視て所定形状を有し、
    前記所定形状は、前記コイルの中央から前記コイルの外周に向けて延びるように形成され、かつ、端部が前記コイルの外周よりも外側に位置する複数の凸部と、複数の前記凸部のうちの隣接する前記凸部間に形成される切欠部とを有し、
    前記金属板は、前記切欠部の内周縁部において、前記コイルの中央から所定距離以内では、前記フェライトの端部と接触するように形成され、かつ、前記金属板の前記コイルの中央から前記所定距離離れた位置よりも外周側では、前記フェライトの端部に接触しないように形成される、コイルユニット。
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