JP2020167753A - 送電装置、受電装置および非接触給電システム - Google Patents

送電装置、受電装置および非接触給電システム Download PDF

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Abstract

【課題】漏洩磁界が抑制された非接触給電システムを提供する。【解決手段】非接触給電システムは、送電装置1と、受電装置2とを有している。送電装置は、送電コイル10と、磁性体コア11と、第1導体板12と、筐体13と、第2導体板14とを有している。筐体は、送電コイル、磁性体コア、および第1導体板を囲い、受電装置2側が開放された直方体の箱状の物体である。筐体は、直方体の底面である底面部15と、直方体の4つの側面である側面部16を有している。底面部15は、フェライトからなる。側面部は、導電率が底面部よりも大きな金属からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触で電力を給電可能な非接触給電システムに関する。また、非接触給電システムに用いる送電装置、受電装置に関する。
近年、CFRP(炭素繊維強化樹脂)などの樹脂を車両のボディに使用することで車両重量を軽減し、それによりEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)の電費、燃費の向上を図る取り組みが進められている。
また、EVやPHVの充電を容易にする非接触給電システムの開発も進められている。非接触給電の方式としては、送電コイルと受電コイル間の磁界結合を利用して電力を伝送する方式が注目されている。この方式は、送電コイルと受電コイルが比較的離れていても電力を伝送でき、送電コイルと受電コイルの位置ずれに対しても強く、配置の自由度が高いという利点がある。
特許文献1には、非接触給電に用いるコイルユニットとして、フェライトからなる磁性体板の中央に突出部を設け、その突出部の外周に沿ってコイルを巻いた構成が記載されている。突出部によって送電コイルと受電コイルの結合係数を向上させ、それにより漏洩磁界を抑制している。
特許文献2には、非接触給電に用いるコイルユニットとして、フェライトからなる板状の磁性体板と、磁性体板の表面に設けられたコイルと、磁性体板の裏面に設けられた金属板とを有した構成が示されている。磁性体板は、中央に中空部を有し、放射状に外周方向に延びる突起部を有した形状であり、8つのパーツで構成されることが記載されている。コイルから流入した磁束は、磁性体の外周部に放射状に流れる傾向にあることから、磁性体板に突起部を設けることで磁性体板内を磁束が流れやすくなり、送電コイルと受電コイルの結合係数が増加する。その結果、特許文献2のコイルユニットによれば、漏洩磁界を抑制することができる。
特開2016−103613号公報 特開2018−64422号公報
従来、車両ボディの材料として鉄が用いられていたため、車両ボディは磁界シールド材として機能していた。しかし、EVやPHVの車両ボディが鉄からCFRPなどの樹脂へ置き換わると、CFRPは非磁性体で導電率が低いため、車両ボディによる磁界シールド効果がなくなる。このような樹脂製ボディのEVやPHVに非接触給電システムを適用した場合、車室内へ磁界が漏洩する可能性があり、磁界曝露による人への影響が懸念される。また、車載機器などが誤作動を起こすことも考えられる。そのため、車室内への磁界漏洩を抑制する方法が求められていた。
特許文献1では、電力伝送時にコイルに発生した熱が磁性体に伝導する可能性がある。一般に、磁性体の温度が上昇すると透磁率が低下することが知られている。そのため、磁性体の温度により送電コイルと受電コイルの結合係数が低下する恐れがあり、磁界漏洩の抑制効果も低減してしまう可能性がある。
また、特許文献2では、磁性体板は複雑な形状をした8つのパーツで構成されているため、各パーツの加工が難しく、加工時間やコストの増加が課題である。
そこで本発明の目的は、漏洩磁界が抑制された非接触給電システムを提供することである。
本発明は、電力を送電する送電コイルと、送電コイルの送電側とは反対側を覆う底面部と、底面部の端辺で接続し、送電コイルの側面側を覆う側面部とを有し、送電側は開放された筐体と、送電コイルと底面部との間に配置され、導電性の金属からなる第1導体板と、を有し、底面部は、第1導体板よりも比透磁率が高く導電率が低い磁性体材料からなる層を含み、側面部は、底面部よりも導電率が高い金属からなる金属層を含む、ことを特徴とする送電装置である。
また、本発明は、電力を受電する受電コイルと、受電コイルの受電側とは反対側を覆う底面部と、底面部の端辺で接続し、受電コイルの側面側を覆う側面部とを有し、受電側は開放された筐体と、受電コイルと底面部との間に配置され、導電性の金属からなる第1導体板と、を有し、底面部は、第1導体板よりも比透磁率が高く導電率が低い磁性体材料からなる層を含み、側面部は、底面部よりも導電率が高い金属からなる金属層を含む、ことを特徴とする受電装置である。
本発明の送電装置において、底面部近傍であって、送電側とは反対側に配置され、導電性の金属からなる第2導体板をさらに有していてもよい。漏洩磁界をより抑制することができる。同様に、本発明の受電装置において、底面部近傍であって、受電側とは反対側に配置され、導電性の金属からなる第2導体板をさらに有していてもよい。
本発明において、漏洩磁界をより抑制するために、以下のようにすることが好ましい。底面部は、比透磁率が100以上で導電率が1×10-2S/m以下の材料とすることが好ましい。金属層は、導電率が1×107 S/m以上の材料とすることが好ましい。
本発明において、側面部は、金属層と、底面部に比べて比透磁率が低い材料からなる非磁性体層との積層としてもよい。
本発明の送電装置において、筐体の高さをH1、底面部の第1導体板側の表面から送電コイルまでの高さをH2として、H1はH2の0.9〜1.5倍となるように設定されていることが好ましい。送電装置の高さを抑えつつ、漏洩磁界をより抑制することができる。同様に、本発明の受電装置において、筐体の高さをH1、底面部の第1導体板側の表面から受電コイルまでの高さをH2として、H1はH2の0.9〜1.5倍となるように設定されていることが好ましい。
また本発明は、上記の本発明の送電装置と、送電装置からの電力を受電する受電装置とを有し、送電装置から受電装置へ磁界結合方式により非接触で電力を伝送する非接触給電システムである。
本発明の非接触給電システムにおいて、送電装置は、地上に配置され、受電装置は、車両の底面に配置され、車両は、ボディが樹脂製の電気自動車またはプラグインハイブリッド車であってもよい。樹脂製ボディであっても効果的に漏洩磁界をより抑制することができる。
本発明によれば、筐体を設けることで、送電効率を悪化させることなく、漏洩磁界を抑制することができる。
実施例1の非接触給電システムの構成を示した図。 送電装置1を上方から見た図。 側面部16の変形例を示した図。 シミュレーションのモデルを示した図。 漏洩磁界の最大値を比較したグラフ。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限るものではない。
図1は、実施例1の非接触給電システムの構成を示した図である。図1のように、実施例1の非接触給電システムは、送電装置1と、受電装置2とを有している。送電装置1は、駐車場の路面など地上に配置され、受電装置2は、車両3底面に配置されている。送電装置1から受電装置2へと磁界結合方式により電力を伝送することで、車両に電力を供給する。伝送周波数は、たとえば85k Hzである。車両3は、たとえばCFRPなどの樹脂製のボディの電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)である。
(送電装置1について)
送電装置1は、送電コイル10と、磁性体コア11と、第1導体板12と、筐体13と、第2導体板14とを有している。図2は、送電装置1を上方から見た図である。
磁性体コア11は、フェライトからなる矩形の平板である。磁性体コア11の材料はフェライトに限らず、任意の磁性体材料でよい。鉄、ニッケル、コバルト、それらを主成分とする合金(たとえばケイ素鋼)、などを用いることができる。
送電コイル10は、磁性体コア11の一方の表面11a側(上方)に配置された平面コイルであり、平面コイルは、導線を磁性体コア11の表面に沿って円形に巻いた形状である。送電コイル10には、図示しないキャパシタと交流電源が接続されており、送電コイル10とキャパシタによってLC共振器が構成されている。
送電コイル10は、磁性体コア11と接していてもよいが、離間している方が好ましい。送電コイル10に発生した熱が磁性体コア11に伝導し、磁性体コア11の比透磁率が低下する恐れがあるためである。
送電コイル10の形状は平面コイルに限らず、たとえば、磁性体コア11を棒状体とし、その棒状体に導線を巻き付けたソレノイドコイルであってもよい。
第1導体板12は、磁性体コア11の他方の表面11b側(下方)に間隔を空けて配置されたアルミニウムからなる矩形の平板である。第1導体板12は、その表面が磁性体コア11の表面と平行になるように配置されている。また、第1導体板12は、上方から見て磁性体コア11を含むようにその大きさ、配置が設定されている。第1導体板12の厚さは、表皮厚さ以上の厚さであれば任意である。このようにして第1導体板12を設けることにより、受電装置2側とは反対側に発生する磁界を第1導体板12内に渦電流を発生させることでシールドし、磁界漏洩を抑制している。
第1導体板12の材料はアルミニウムに限らない。導電性を有した金属材料であれば任意の材料であってよい。たとえば、アルミニウム以外に銅、銀、金、などを用いることができる。また、それらをめっきした材料でもよい。たとえば、導電率は1×107 S/m以上の材料が好ましい。
筐体13は、送電コイル10、磁性体コア11、および第1導体板12を囲い、受電装置2側が開放された直方体の箱状の物体である。送電コイル10の受電装置2側を覆わないようにすることで、送電効率を悪化させないようにしている。筐体13は、直方体の底面である底面部15と、直方体の4つの側面である側面部16を有している。
底面部15は、直方体の箱状である筐体13の底面部分であり、第1導体板12の下方(磁性体コア11が配置されている側とは反対側の第1導体板12表面近傍)に離間して位置し、矩形の平板である。また、底面部15は、その表面が第1導体板12の表面と平行になるように配置されている。また、底面部15は、上方から見て第1導体板12を含むようにその大きさ、配置が設定されている。底面部15の厚さは、表皮厚さよりも厚ければ任意である。
底面部15は、フェライトからなる。フェライト以外にも、第1導体板12に比べて比透磁率が高く(たとえば第1導体板12の10倍以上)、導電率が低い(たとえば第1導体板12の1/10以下)任意の磁性体材料とすることができる。たとえば、磁性体コア11の材料として挙げた各種材料を用いることができ、鉄、ニッケル、コバルト、それらを主成分とする合金(たとえばケイ素鋼)、などを用いることができる。
底面部15をこのような磁性体とすることにより、受電装置2側とは反対側に発生する磁界の向きを変え、磁界漏洩を抑制している。また、底面部15を導電率が低い磁性体とすることで、鏡像効果により電力伝送に寄与する磁界を打ち消す方向の磁界が発生するのを抑制し、送電効率の悪化を抑制している。つまり、底面部15を上記のような磁性体とすることで、送電効率の悪化させずに磁界漏洩を抑制することができる。
底面部15の材料は、比透磁率が100以上の材料が好ましい。また、導電率が1×10-2S/m以下の材料が好ましい。
側面部16は、直方体の箱状である筐体13の側面部分であり、底面部15の各辺に接続し、底面部15表面に対して垂直を成す4つの平板であり、その4つの平板は断面が矩形の筒状に接続されている。側面部16の厚さは、表皮厚さよりも厚ければ任意である。
側面部16は、導電率が底面部15よりも高い金属からなる。たとえば、導電率が底面部15の10倍以上の金属であり、第1導体板12と同様の材料を用いることができる。側面部16の材料は磁性体であっても非磁性体であってもよい。側面部16をこのような金属とすることにより、送電コイル10の側面側に発生する磁界を側面部16に渦電流を発生させることでシールドし、漏洩磁界を抑制している。
筐体13の高さH1(側面部16の底面部15表面に垂直な方向の幅)は、底面部15の第1導体板12側の表面から送電コイル10までの高さH2と等しくなるように設定されている。このように設定することで、送電装置1の高さを抑え、路面への送電装置1の実装を容易にしつつ、磁界漏洩も十分に抑制することができる。なお、筐体13の高さH1を送電コイル10までの高さH2より高くしてもよい。送電装置1の高さは大きくなるが、漏洩磁界はより抑制することができる。好ましいH1の範囲は、H2の0.9〜1.5倍、より好ましくはH2の1.0〜1.2倍である。
なお、実施例1では、側面部16は金属の1層で構成されているが、金属層16aと非磁性体層16bの2層で構成されていてもよい。この場合、金属層16aが内側(送電コイル10側)であってもよいし(図3(a)参照)、非磁性体層16bが内側であってもよい(図3(b)参照)。非磁性体層16bは、底面部15に比べて比透磁率が十分に低い材料(たとえば底面部15の1/10以下)であれば任意であり、金属でも非金属でもよい。たとえば、非磁性体層16bは樹脂材料とすることができる。非磁性体層16bとして金属層16aよりも安価な材料や、軽い材料を用いることで、側面部16の材料コストや重量の低減を図ることができる。
また、筐体13は必ずしも直方体状である必要はなく、送電コイル10の受電側とは反対側を覆う底面部15と、底面部15の端辺で接続し、送電コイル10の側面側(受電方向に対して垂直な方向)を覆う側面部16とを有し、送電コイル10の受電側は開放された形状であれば任意の形状でよい。たとえば、筐体13は円筒状であってもよい。また、たとえば、底面部15と側面部16は垂直を成している必要はなく、角度を有していればよい。また、側面部16は、送電コイル10の側面側を360°全て覆っている必要はなく、漏洩磁界を抑制したい方向にのみ設けられていてもよい。
以上のようにして筐体13を設けることにより、送電効率を悪化させることなく、磁界漏洩を抑制することができる。
第2導体板14は、底面部15の下方(第1導体板12が配置されている側とは反対側の底面部15表面近傍)に離間して配置されたアルミニウムからなる矩形の平板である。第2導体板14は、第2導体板14は、その表面が筐体13の底面部15の面に平行になるように配置されている。第2導体板14の厚さは、表皮厚さ以上の厚さであれば任意である。第2導体板14の材料はアルミニウムに限らず、導電性を有した金属材料であればよい。第1導体板12と同様の材料を用いることができる。この第2導体板14を設けることにより、第2導体板14に渦電流を発生させて磁界漏洩を抑制することができる。
なお、実施例1では、第2導体板14と筐体13は離間しているが、接していてもよい。また、第2導体板14は必ずしも必要ではなく、設置コストや重量などに応じて省いてもよい。
(受電装置2について)
受電装置2は、受電コイル20と、磁性体コア21と、導体板22とを有している。
磁性体コア21は、車両3の下面に離間して設けられたフェライトからなる平板である。磁性体コア21は、その表面が送電装置1の磁性体コア11の表面におよそ平行となるように配置されている。磁性体コア21の材料はフェライトに限らず、任意の磁性体材料でよい。たとえば、磁性体コア11の材料として挙げた材料を用いることができる。
受電コイル20は、磁性体コア21の車両3側とは反対側の表面21a側(下方)に配置された平面コイルであり、平面コイルは、導線を磁性体コア21の表面に沿って円形に巻いた形状である。受電コイル20は、磁性体コア21と接していてもよいし、離間していてもよい。受電コイル20の形状は平面コイルに限らず、たとえば、磁性体コア21を棒状体とし、その棒状体に導線を巻き付けたソレノイドコイルであってもよい。受電コイル20には、図示しないキャパシタが接続されており、受電コイル20とキャパシタ(図示しない)によってLC共振器が構成されている。この受電コイル20側の共振周波数は、送電コイル10側の共振周波数と一致するように設定されている。受電コイル20とキャパシタによるLC共振器により受電した交流電力は、直流電力に変換されて車両3に搭載されたバッテリ(図示しない)などに供給される。
導体板22は、車両3の下面と、磁性体コア21の車両3側の表面21bとの間に配置されたアルミニウムからなる平板である。導体板22は、車両3の下面および磁性体コア21から離間して配置されている。車両3の下面と導体板22は接していてもよい。また、導体板22は、その表面が磁性体コア21の表面に平行となるように配置されている。導体板22を設けることで、車両3側に発生する磁界を導体板22内に渦電流を発生させることでシールドし、磁界漏洩を抑制している。
導体板22の材料はアルミニウムに限らない。導電性を有した任意の金属材料であってよく、第1導体板12の材料として挙げた各種材料を用いることができる。
なお、実施例1では、車両3の重量軽減のため、受電装置2に筐体13と同様の構造を設けていないが、設けてもよい。漏洩磁界をより抑制することが可能である。
以上、実施例1の非接触給電システムでは、送電装置1に筐体13を設けているため、送電効率を悪化させることなく、漏洩磁界を抑制することができる。
次に、実施例1の非接触給電システムに関する実験結果を説明する。
実施例1の非接触給電システムを車両への電力伝送に適用した場合に、車室内の漏洩磁界をシミュレーションにより計算した。条件は以下のように設定した。
車両ボディをCFRPとし、CFRPは比透磁率が1、比誘電率が1、導電率が2.5×104 S/mとした。車両ボディの形状、寸法、送電装置1および受電装置2の位置は図4に示す通りである。車両ボディの高さ(図4中z軸方向)は1300mm、全長(車両前後方向、図4中y軸方向)は4480mm、幅(図4中x軸方向)は1800mmとした。また、車両ボディには図4に示すように複数の穴を設け、生産の都合などで設けられる穴を模倣した。
送電装置1は地面に配置し、車両ボディの下面は地面から250mmの位置とし、車両ボディの下面の中央に受電装置2を配置した。また、送電装置1の送電コイル10は、受電装置2の受電コイル20に対して、車両右方向(x軸正方向)に100mm、車両前方向(y軸正方向)に75mmずれており、送電コイル10と受電コイル20の間隔は150mmとした。また、送電装置1から受電装置2への送電電力は3.7kW、伝送周波数は85kHzとした。送電装置1の筐体13の側面部16は、比透磁率は25、50、100、300とし、比誘電率は1、導電率は1.0×107 S/mとした。また、筐体13の底面部15はフェライトとし、第1導体板12、第2導体板14および導体板22はアルミニウムとした。
以上に述べたモデルにおいて、車両ボディ下面から65mm、車両の中心軸から右に450mmの直線(図4中の漏洩磁界レベル評価線)上の各点における漏洩磁界の強度を計算した。そして、その直線上の漏洩磁界の最大値を抽出した。
図5は、漏洩磁界の最大値(A/m)を比較したグラフである。比較のため、筐体13および第2導体板14を設けない場合(比較例1)についても漏洩磁界の最大値を計算した。また、比較例1の漏洩磁界の最大値をH0、筐体13および第2導体板14を設けた場合の漏洩磁界の最大値をHとして、漏洩磁界の最大値の低減率(%)を100×(H0−H)/H0によって定義し、計算した。
図5のように、比透磁率がいずれの場合であっても、筐体13および第2導体板14を設けることにより漏洩磁界の最大値が低減されることがわかった。また、漏洩磁界の最大値の低減率は、筐体13の側面部16の比透磁率が25の場合に2.7%、比透磁率が50、100、300の場合に2.4%であった。この結果、筐体13の側面部16の比透磁率が25以上であれば、漏洩磁界の最大値の低減率はおよそ一定であることがわかった。漏洩磁界の最大値が比透磁率に依存しないのは、筐体13の受電装置2側が開放されているためと考えられる。
本発明は、EVやPHVの給電に利用することができる。
1:送電装置
2:受電装置
10:送電コイル
11、21:磁性体コア
12:第1導体板
13:筐体
14:第2導体板
15:底面部
16:側面部
20:受電コイル
22:導体板

Claims (14)

  1. 電力を送電する送電コイルと、
    前記送電コイルの送電側とは反対側を覆う底面部と、前記底面部の端辺で接続し、前記送電コイルの側面側を覆う側面部とを有し、送電側は開放された筐体と、
    前記送電コイルと前記底面部との間に配置され、導電性の金属からなる第1導体板と、
    を有し、
    前記底面部は、前記第1導体板よりも比透磁率が高く導電率が低い磁性体材料からなる層を含み、
    前記側面部は、前記底面部よりも導電率が高い金属からなる金属層を含む、
    ことを特徴とする送電装置。
  2. 前記底面部近傍であって、送電側とは反対側に配置され、導電性の金属からなる第2導体板をさらに有する、ことを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記底面部は、比透磁率が100以上で導電率が1×10-2S/m以下の材料からなる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記金属層は、導電率が1×107 S/m以上の材料からなる、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記側面部は、前記金属層と、前記底面部に比べて比透磁率が低い材料からなる非磁性体層との積層である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の送電装置。
  6. 筐体の高さをH1、前記底面部の第1導体板側の表面から前記送電コイルまでの高さをH2として、H1はH2の0.9〜1.5倍となるように設定されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の送電装置。
  7. 電力を受電する受電コイルと、
    前記受電コイルの受電側とは反対側を覆う底面部と、前記底面部の端辺で接続し、前記受電コイルの側面側を覆う側面部とを有し、受電側は開放された筐体と、
    前記受電コイルと前記底面部との間に配置され、導電性の金属からなる第1導体板と、
    を有し、
    前記底面部は、前記第1導体板よりも比透磁率が高く導電率が低い磁性体材料からなる層を含み、
    前記側面部は、前記底面部よりも導電率が高い金属からなる金属層を含む、
    ことを特徴とする受電装置。
  8. 前記底面部近傍であって、受電側とは反対側に配置され、導電性の金属からなる第2導体板をさらに有する、ことを特徴とする請求項7に記載の受電装置。
  9. 前記底面部は、比透磁率が100以上で導電率が1×10-2S/m以下の材料からなる、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の受電装置。
  10. 前記金属層は、導電率が1×107 S/m以上の材料からなる、ことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の受電装置。
  11. 前記側面部は、前記金属層と、前記底面部に比べて比透磁率が低い材料からなる非磁性体層との積層である、ことを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の受電装置。
  12. 筐体の高さをH1、前記底面部の第1導体板側の表面から前記受電コイルまでの高さをH2として、H1はH2の0.9〜1.5倍となるように設定されている、ことを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載の受電装置。
  13. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の送電装置と、前記送電装置からの電力を受電する受電装置とを有し、前記送電装置から前記受電装置へ磁界結合方式により非接触で電力を伝送する非接触給電システム。
  14. 前記送電装置は、地上に配置され、前記受電装置は、車両の底面に配置され、前記車両は、ボディが樹脂製の電気自動車またはプラグインハイブリッド車である、ことを特徴とする請求項13に記載の非接触給電システム。
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