JP2018062853A - 天井下地構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 天井枠を構成する金属製角形筒に対して天井枠吊り下げ部材を容易に取り付け得るようにするとともに、天井下地全体の耐震性を向上させる
【解決手段】
第1の金属製角形筒と第2の金属製角形筒からなる天井枠を吊りボルトを用いて建物の構造物に吊り下げる天井下地構造であって、吊りボルトは、その下端部が第1の金属製角形筒又は第2の金属製角形筒を貫通して第1の金属製角形筒又は第2の金属製角形筒の下方に突出し、第1の金属製角形筒又は第2の金属製角形筒の下面側に設けたコ字状座金に螺着固定されている一方、建物の構造物と第1の金属製角形筒又は第2の金属製角形筒との間には金属製角形筒からなる補強筒40が設けられ、同補強筒の下端部には断面コ字状の固定金具が被嵌され、該固定金具を介して第1の金属製角形筒又は第2の金属製角形筒に取り付けられる。
【選択図】 図14

Description

本願発明は、平行に並ぶ第1の金属製角形筒と該第1の金属製角形筒に直交して平行に並ぶ第2の金属製角形筒とからなり、第1の金属製角形筒および第2の金属製角形筒を吊りボルトを用いて建物の構造物から吊り下げて支持するようにした天井下地構造に関するものである。
従来型の天井下地構造としては、溝形鋼よりなる野縁と該野縁と直交する同じく溝形鋼よりなる野縁受けにより天井枠を構成し同天井枠の野縁受け部分を建物の構造体から吊りボルトで吊り下げて支持するようにし、所謂ぶどう棚構造の天井下地構造が知られている(例えば、特許文献1参照) 。
特開2008−50784号公報
上記天井下地構造の場合、野縁を野縁受けに取り付けるには、それら相互の直交部に溝形鋼の形状を利用した所定の係合構造の接合金具を設けて接合するようにしているそして、そのようにして取り付けられた天井枠下面側の野縁に対して、所望の天井仕上げボードが専用のビスで取り付けられるようになっている。
一方、最近では、天井枠の強度を向上させる見地から、野縁および野縁受けに溝形鋼に代えて断面四角形の金属製角形筒が採用されるようになっている。そして、この場合、野縁および野縁受けの両方を四角筒形状とした場合、野縁と野縁受けとをどのように結合するか課題となる。
例えば、四角筒形状の野縁と野縁受けとをビスを用いて結合する場合、四角筒において天井仕上げボードを取り付ける面と野縁受けを取り付ける面との間の距離が長くなるところから、取付用ビスとして長めのものが必要となるとともに、取付用ビスの取付作業も複雑なものとなるおそれがある。また、野縁下面に取付用ビスの頭が露出することとなるところから、野縁に天井仕上げボードを取付ける際の邪魔になるおそれもある。
一方、水平に並ぶ野縁受けにより構成されるぶどう棚の下に従来型の天井下地を組みつける方法とすることも考えられるが、その場合、ぶどう棚の下に天井下地を吊り下げるためには、取付クリップあるいはハンガーを介する必要が生じるところから、コスト的に不利となり且つ工期も長くなってしまうとともに、地震等により取付クリップあるいはハンガーが大きく変形してしまうおそれがある。
本願発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、天井枠を構成する四角筒形状の部材に対して天井枠を吊り下げるための部材を容易且つ作業性良く直接取付けることができるとともに耐震性強度を飛躍的に向上させることができるようにした天井下地構造を提供することを目的としてなされたものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、所定間隔で平行に並ぶ第1の金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・を吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成してなる天井下地構造であって、前記吊りボルト3,3・・は、その下端部が前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・を貫通して前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・の下方に突出し、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・の下面側に設けたコ字状座金28に螺着固定されている一方、前記建物の構造物26と前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・との間に位置する部分の外周には金属製角形筒からなる補強筒40が設けられ、該補強筒40の下端部には断面コ字状の固定金具25が被嵌され、該固定金具25を介して前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・に取り付けられていることを特徴としている。
上記のよう構成によるとぶどう棚の天井枠部分を構成する第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・が吊りボルト3,3・・により確実に吊り下げられるようになると共に同吊りボルト3,3・・の第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・と建物の構造物26との間の架設部分が金属製角形筒よりなる補強筒40により確実に補強されて、有効に耐震強度が向上する
しかも、同補強筒40の下端部が天井枠を構成する第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・に対して固定金具25を介して直接取り付けられるようになっているので、天井枠を吊り下げるための補強筒40に対して天井枠を構成する第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・を容易、且つ作業性良く直接取付けることができるようになる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、所定間隔で平行に並ぶ第1の金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・及び前記第2の金属製角形筒2,2・・を吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成してなる天井下地構造であって、前記吊りボルト3,3・・は、その下端部が前記第1の金属製角形筒1,1・・と前記第2の金属製角形筒2,2・・との直交部を貫通して前記第2の金属製角形筒2,2・・の下方に突出し、同第2の金属製角形筒2,2・・の下面側に設けたコ字状座金28に螺着固定されている一方、前記建物の構造物26と前記第1の金属製角形筒1,1・・との間に位置する部分の外周には金属製角形筒からなる補強筒40が設けられ、該補強筒40の下端部には断面コ字状の固定金具25が被嵌され、該固定金具25を介して前記第1の金属製角形筒1,1・・に取り付けられていることを特徴としている
上記のような構成によると、ぶどう棚を構成する第1の金属製角形筒1,1・・及び第2の金属製角形筒2,2・・が直交部で共に吊りボルト3,3・・により確実に吊り下げられるようになると共に同吊りボルト3,3・・の第1の金属製角形筒1,1・・と建物の構造物26との間の架設部分が金属製角形筒よりなる補強筒40により確実に補強されて、有効に耐震強度が向上する。
また、同補強筒40の下端部が第1の金属製角形筒1,1・・に対して固定金具25を介して直接取り付けられるようになっているので、天井枠を吊り下げるための補強筒40に対して天井枠を構成する第1の金属製角形筒1,1・・および第2の金属製角形筒2,2・・を容易、且つ作業性良く直接取付けることができるようになる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の課題解決手段を備えた天井下地構造において、前記第1の金属製角形筒1あるいは前記第2の金属製角形筒2のうち選ばれたものと前記補強筒40の上端との間に、金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設するとともに、前記第1の金属製角形筒1あるいは前記第2の金属製角形筒2のうち選ばれたものと前記補強筒40と前記斜め補強部材20とが、同一平面上において直角三角形を形成するように構成されている
のように構成した場合、1段ブレース構造の場合であっても、上下左右方向に対する耐震性能が大きく向上する。
以上の結果、本願発明によれば、天井枠吊り下げ部材に対する天井枠の取り付けが容易になり、かつぶどう棚全体としての耐震性も有効に向上する。
本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造を示す斜視図である。 図1に示す天井下地構造の縮小した側面図である。 図2のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。 図1のC部拡大図である。 図1のD部拡大図である。 図1のE部拡大図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における補強筒端部に被嵌される固定金具の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における吊り金具の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における斜め補強部材と結合金具とを連結する取付金具の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造における斜め補強部材と取付金具とを連結する連結部材の拡大斜視図である。 本願発明にかかる天井下地構造における第1の金属製角形筒、第2の金属製角形筒、第3の金属製角形筒、補強筒および斜め補強部材を構成する金属製角形筒の構造を示す拡大斜視図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる天井下地構造を示す斜視図である。 図12のA部拡大図である。 図12のB部拡大図である。 図12のC部拡大図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる天井下地構造を示す斜視図である。 図17のA部拡大図である。 図17のB部拡大図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる天井下地構造における補強筒上端および斜め補強部材上端の取付状態を示す拡大斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1ないし図11には、本願発明の第1の実施の形態にかかる天井下地構造が示されている。
この天井下地構造は、図1に示すように、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第1の金属製角形筒1,1・・と該第1の金属製角形筒1,1・・の下側において該第1の金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物であるH形鋼26から吊り下げるように構成されている。このように構成すると、天井ボードを張るための野縁を取り付けることが可能となるとともに、構造が強固になり、耐震性能が向上することとなる。そして、前記吊りボルト3の外周には、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・と前記H形鋼26との間に架設される中空な金属製角形筒からなる補強筒40がそれぞれ設けられている。なお、本実施の形態においては、補強筒40の中間部同士を、前記第2の金属製角形筒2と同構造の第3の金属製角形筒2’で連結しており、2段ブレース構造となっている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記第1の金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものと前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部(具体的には、補強筒40,40・・のうちの選ばれたものの中間部あるいは補強筒40をH形鋼26にとりつけるための部材)とは、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20で連結されている。
前記吊りボルト3の上端部は、図3に示すように、建物の構造物であるH形鋼26の下部水平片26a,26aに取り付けられた結合金具23に螺着されている。該結合金具23は、前記H型鋼26の下部水平片26a,26bにそれぞれ取り付けられる断面直方体形状の筒体からなる一対の吊り金具23a,23bにより構成されており、該吊り金具23a,23bは、ボルト23c,23cで結合されている。前記吊り金具23a,23bには、前記H形鋼26の下部水平片26a,26bがそれぞれ挿入される切欠開口23d,23eが形成されている。
そして、前記吊り金具23a,23bのうち前記吊りボルト3が取り付けられていない方の吊り金具23aにおいては、前記切欠開口23dに挿入された下部水平片26aを前記結合金具23の上面側から螺着された締付ボルト23fで締め付けることにより取り付けられる一方、前記吊り金具23a,23bのうち前記吊りボルト3が取り付けられている方の吊り金具23bにおいては、前記切欠開口23eに挿入された下部水平片26bを前記結合金具23の上下両面側から螺着された締付ボルト23f,23gで締め付けることにより取り付けられることとなっている。このようにすると、吊りボルト3による第1の金属製角形筒1を吊り下げる力が強固となり、地震発生時における耐震性を確保することができる。なお、本実施の形態においては、締付ボルト23f,23gの先端には、締付時に圧接される円盤状の押さえ板23h,23iが取り付けられている。このようにすると、吊り金具23bの変形が抑えられることとなり、強度が飛躍的に向上する。符号23jは、吊り金具23a,23bの外側を補強するための断面コ字状の補強部材である(図3,図9参照)。なお、この補強部材23jは、吊り金具23a,23bと一体化する場合もある。
前記補強筒40の端部には、図1、図7および図8に示すように、断面コ字状の固定金具25が被嵌されており、該固定金具25の底面には、前記吊りボルト3が挿通される長穴25aが形成されている。このようにすると、締付ボルト23f,23gのうち下面側から螺着される締付ボルト23gと固定金具25とが締付作業中に干渉することがなくなり、作業性が大幅に向上する。
また、前記第1の金属製角形筒1と前記第2の金属製角形筒2とは、図6に示すように、両端にコ字状座金27,28を備えたボルト29を介して結合されている。さらに、補強筒40の下端部(具体的には、固定金具25)は、図5に示すように、第1の金属製角形筒1の上面に直接取り付けられており、補強筒40内を挿通するボルト3の下端は、第1および第2の金属製角形筒1,2を貫通して、第2の金属製角形筒2の下面に上向きに被嵌されたコ字状座金28に対して螺着固定されている。
つぎに、上段側の斜め補強部材20と結合金具23(具体的には、吊り金具23b)との結合構造について説明する。
上段側の斜め補強部材20の上端と前記吊り金具23bとは、図3に示すように、取付金具30を介して取り付けられている。該取付金具30は、図10に示すように、前記斜め補強部材20の上端部を両側から包持する一対の断面コ字状の包持片30a,30bと、該包持片30a,30bを一体に連結する連結片30cとからなっており、前記包持片30a,30bにより前記斜め補強部材20の上端を包持した状態で連結部材30dによって固定することとなっている(図3参照)。符号30eは取付金具30を吊り金具23bの側面に固定するためのボルトである(図3参照)。前記連結部材30dは、図11に示すように、前記抱持片30a,30bがそれぞれ挿入される挿入口30f,30gを両端部に備え、該挿入口30f,30gの間にあって前記斜め補強部材20の上端部が下方から挿入される開口部30hを備えて構成されている。符号30iは前記挿入口30f,30gと前記開口部30hとの間に形成された隔壁であり、連結部材30dと一体に形成されている。
ついで、上段側の斜め補強部材20の下端と前記補強筒40の中間部位(前記第3の金属製角形筒2’が取り付けられている部位)とは、補強筒40の中間部位に取り付けられた斜め補強部材取付金具41に対して前記抱持片30a,30bを、前記連結片30cに挿通されるボルト42で固定することによって取付固定されている(図4参照)。符号43は斜め補強部材20の端部に取り付けられた取付金具、44は前記斜め補強部材取付金具41の端部に取り付けられた取付金具である(図4参照)。
さらに、下段側の斜め補強部材20の上端は、補強筒40の中間部位(前記第3の金属製角形筒2’が取り付けられている部位)に対して斜め補強部材取付金具45を介して取り付けられている。そして、下段側の斜め補強部材20の下端は、図5に示すように、第2の金属製角形筒2の両側面と斜め補強部材20の両側面とを抱持する一対の板状部材46a,46aと、該板状部材46a,46aの上端部を一体に連結するとともに斜め補強部材20の下端部下面を覆う連結部材46bとからなる斜め補強部材取付金具46を介して前記第2の金属製角形筒2に取り付けられている。
そして、前記各第1の金属製角形筒1、前記各第2の金属製角形筒2、前記各第3の金属製角形筒2′、前記各斜め補強部材20および前記補強筒40は、図12に示すように、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成された中空な金属板四角筒によって構成されている。前記金属板の一方の端部には、前記金属板角形筒の内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆J字状折曲部a が設けられ、前記金属板の他方の端部には、内側に逆U字状折曲部bが設けられており、両者を連続して嵌合圧着せしめて水平方向に連続するコーナ型接続部cとして成形されている。そして、該コーナ型接続部cにおける逆U宇状折曲部bの基端から内側に向かってコの字状に突出するリブdが水平方向に連続して形成されている。このように構成したことにより、金属製角形筒のいずれの四面に力が加わっても、絶対にかしめが外れない強固な構造となる。
第2の実施の形態
図13ないし図16には、本願発明の第2の実施の形態にかかる天井下地構造が示されている。
この場合、天井下地構造は、図13に示すように、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第1の金属製角形筒1,1・・と該第1の金属製角形筒1,1・・の上側において該第1の金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物であるH形鋼26から吊り下げるように構成されている。つまり、本実施の形態においては、第1の金属製角形筒1,1・・と第2の金属製角形筒2,2・・との配置が第1の実施の形態における場合と上下逆になっているのである。
そして、前記吊りボルト3の外周には、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・と前記H形鋼26との間に架設される中空な金属製角形筒からなる補強筒40がそれぞれ設けられている。なお、本実施の形態においては、補強筒40の中間部同士を、前記第2の金属製角形筒2と同構造の第3の金属製角形筒2’で連結しており、2段ブレース構造となっている。符号52は前記第3の金属製角形筒2′の両端を前記補強筒40の上下方向中間部に対して取り付けるための取付金具である(図14参照)。
前記補強筒40の下端部と前記第1の金属製角形筒1,1・・とは、固定金具25(第1の実施の形態と同じ構成)を介して直接取り付けられている(図16参照)。このように構成すると、ぶどう棚を構成する四角筒形状の部材(例えば、第1の金属製角形筒1,1・・)に対してぶどう棚を吊り下げるための部材(例えば、補強筒40)を容易且つ作業性良く直接取付けることができるとともに、耐震性強度を飛躍的に向上させることができる。そして、前記補強筒40と前記第1の金属製角形筒1,1・・との結合部における前記第1の金属製角形筒1,1・・の側面には、該側面を補強するための補強板51が設けられている。(図1および図16参照)。このように構成すると、第1の金属製角形筒1,1・・の変形がなくなり、より一層耐震性強度が向上する。
ところで、本実施の形態においては、上段側および下段側の斜め補強部材20は、共に同構造の取付金具53を介して補強筒40に対して取り付けられている。該取付金具53は、図13に示すように、斜め補強部材20の端部に取り付けられる一対の取付片53a,53aと、補強筒40の適所に取り付けられる一対の取付片53b,53bとからなっている。符号54は第2の金属製角形筒2の上に第1の金属製角形筒1を交差状態でとりつけるための金具である。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので、説明を省略する。
第3の実施の形態
図17ないし図19には、本願発明の第3の実施の形態にかかる天井下地構造が示されている。
この場合、天井下地構造は、図17に示すように、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第1の金属製角形筒1,1・・と該第1の金属製角形筒1,1・・の上側において該第1の金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第2の金属製角形筒2,2・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物であるH形鋼26から吊り下げるように構成されている。つまり、本実施の形態においては、第1の金属製角形筒1,1・・と第2の金属製角形筒2,2・・との配置が第1の実施の形態における場合と上下逆になっているのである。
そして、前記吊りボルト3のうちの選ばれたものの外周には、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・と前記H形鋼26との間に架設される中空な金属製角形筒からなる補強筒40がそれぞれ設けられている。
前記第2の金属製角形筒2,2・・のうちの選ばれたものと前記吊りボルト3,3・・のうちの選ばれたものの上端部(具体的には、補強筒40をH型鋼26にとりつけるための部材である吊り金具23b)とは、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20で連結されている。本実施の形態においては、第1の実施の形態とは相異して、1段ブレース構造となっている。
前記吊りボルト3のうちの選ばれたものの下端部は、図18に示すように、支持金具41を介して前記第2の金属製角形筒2に支持されている。該支持金具41は、前記吊りボルト3の下端に対して螺着された下向きコ字状の上部支持金具41aと、前記第2の金属製角形筒2を抱持した状態でビス止めされた上向きコ字状の下部支持金具41bとからなっており、該下部支持金具41bの上端部と前記上部支持金具41aの下端部とはボルト41cで結合されている。そして、前記上部固定金具41bにおいて前記吊りボルト3が螺着される部位には、上部固定金具41bの変形を防止するための補強板41dが介設されている。このようにすると、金属製角形筒1に過度の荷重が掛かったとしても、上部固定金具41bの変形を防止することができる。
前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・のうちの選ばれたもの(本実施の形態においては、第2の金属製角形筒2)と前記補強筒40と前記斜め補強部材20とが、同一平面上において直角三角形を形成するように構成されている。このように構成した場合、1段ブレース構造であっても、地震力が加わったとき、上下左右方向に対して耐震性能が飛躍的に向上する。
そして、前記斜め補強部材20の下端部は、図19に示すように、第2の金属製角形筒2の両側面と斜め補強部材20の両側面とを抱持する一対の板状部材46a,46aと、該板状部材46a,46aの上端部を一体に連結するとともに斜め補強部材20の下端部下面を覆う連結部材46bとからなる斜め補強部材取付金具46を介して前記第2の金属製角形筒2に取り付けられている。符号54は第1の金属製角形筒1の上に第2の金属製角形筒2を交差状態でとりつけるための金具である。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
第4の実施の形態
図20には、本願発明の第4の実施の形態にかかる天井下地構造の要部が示されている。
この場合、前記建物の構造物26として、天井裏に設置されたコンクリート壁あるいはデッキプレートの水平部分を採用している。そして、前記第1の金属製角形筒1あるいは前記第2の金属製角形筒2のうち選ばれたものと前記コンクリート壁26あるいはデッキプレートの水平部分26における前記補強筒40の上端の取付位置よりずれた位置との間に、金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設している。なお、前記補強筒40の上端には、断面コ字状の固定金具25(第1の実施の形態におけると同構造)が被嵌される一方、前記斜め補強部材20の上端は、前記コンクリート壁26の所定位置にボルト61により取り付けられた断面コ字状の取付金具62に対して前記斜め補強部材20の上端に取り付けられた斜め補強部材取付金具46(第1の実施の形態におけると同構造)における板状部材46a,46aの端部をボルト63により固定することにより取り付けられている。符号64は斜め補強部材取付金具46における板状部材46a,46aの間隔を保持するためのパイプ状のスペーサである。このように構成した場合、地震力が加わったとき、上下左右方向に対して耐震性能が飛躍的に向上する。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
なお、本願発明は、上記各実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。

1は第1の金属製角形筒
2は第2の金属製角形筒
3は吊りボルト
20は斜め補強部材
26は建物の構造物(H型鋼およびコンクリート壁)
40は補強筒
51は補強板

Claims (3)

  1. 所定間隔で平行に並ぶ第1の金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・を吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成してなる天井下地構造であって、前記吊りボルト3,3・・は、その下端部が前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・を貫通して前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・の下方に突出し、前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは第2の金属製角形筒2,2・・の下面側に設けたコ字状座金28に螺着固定されている一方、前記建物の構造物26と前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・との間に位置する部分の外周には金属製角形筒からなる補強筒40が設けられ、該補強筒40の下端部には断面コ字状の固定金具25が被嵌され、該固定金具25を介して前記第1の金属製角形筒1,1・・あるいは前記第2の金属製角形筒2,2・・に取り付けられていることを特徴とする天井下地構造。
  2. 所定間隔で平行に並ぶ第1の金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ第2の金属製角形筒2,2・・とからなり、前記第1の金属製角形筒1,1・・及び前記第2の金属製角形筒2,2・・を吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成してなる天井下地構造であって、前記吊りボルト3,3・・は、その下端部が前記第1の金属製角形筒1,1・・と前記第2の金属製角形筒2,2・・との直交部を貫通して前記第2の金属製角形筒2,2・・の下方に突出し、同第2の金属製角形筒2,2・・の下面側に設けたコ字状座金28に螺着固定されている一方、前記建物の構造物26と前記第1の金属製角形筒1,1・・との間に位置する部分の外周には金属製角形筒からなる補強筒40が設けられ、該補強筒40の下端部には断面コ字状の固定金具25が被嵌され、該固定金具25を介して前記第1の金属製角形筒1,1・・に取り付けられていることを特徴とする天井下地構造。
  3. 第1の金属製角形筒1あるいは第2の金属製角形筒2のうち選ばれたものと補強筒40の上端との間に、金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設するとともに、前記第1の金属製角形筒1あるいは前記第2の金属製角形筒2のうちの選ばれたものと前記補強筒40と前記斜め補強部材20とが、同一平面上において直角三角形を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の天井下地構造。
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