JP2018062205A - 動力伝達装置の保護構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の路面干渉時の衝撃荷重に起因した動力伝達装置の油漏れを防止する。【解決手段】ケーシング31は、その内部に、動力伝達装置3のギヤ機構を収容するとともに、そのギヤ機構を潤滑するための潤滑油を貯留するギヤ室Gが、ケース部材同士が連結される第1連結部cb1を跨って区画され、ケーシング31およびエンジンのシリンダブロック21の底面部において、第1連結部cb1の地上高が最も低く設定されている。そして、アンダーカバー4は、底面部における第1連結部cb1の直下から離れた所定の部分に上方に突出した突出部41が設けられるとともに、アンダーカバー4の突出部41と底面部との間隔s2が、アンダーカバー4と第1連結部cb1との間隔s1よりも小さく設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、動力伝達装置の保護構造に関し、特に、車両の路面干渉時にアンダーカバーを介して入力される衝撃荷重に起因した動力伝達装置の油漏れを防止するための保護構造に関する。
車両の視界向上等のための低フード(ボンネット)化と歩行者保護要件との両立、また、車両の運動性能向上のための低重心化といったニーズから、近年、自動車などにおいては、パワートレーンを低配置化した車両が開発されている。このような車両では、パワートレーンの最低地上高が低く設定されるため、その下方に配置されるアンダーカバーは、路面との干渉を考慮して、路面干渉時に加わる衝撃荷重(破壊入力)に強い構造としたものが求められる。
その要求に対応するための従来技術の一例として、例えば、特許文献1においては、平板状の板材本体に凹部と凸部を交互に連続させて設けることで破壊入力に強い構造としたアンダーカバーが開示されている。
ところで、車両の低フード化や低重心化を実現するには、パワートレーンの一部を構成する動力伝達装置の変速機や終減速機などのギヤ機構を車両の下方に配置することが望ましい。
ここで、動力伝達装置の構成部品を収容するケーシングが、ハウジングやケースなどの複数のケース部材によって構成される構造体である場合には、それらのケース部材を連結することにより動力伝達装置の構成部品を収容するための空間が区画形成されるようになっている。例えば、ハウジングとケースとを連結することにより動力伝達装置のギヤ機構を収容するための空間であるギヤ室が区画形成される。そして、この場合に、ケーシング底面におけるギヤ室を区画形成するケース部材同士の連結部分の地上高が最も低く設定されると、車両の路面干渉時にアンダーカバーに加わった衝撃荷重が、アンダーカバーを介してその連結部分に入力されることになる。
しかし、該ギヤ室には、そこに収容されたギヤ機構を潤滑するための潤滑油も貯留されており、路面干渉によって過大な衝撃荷重が入力された場合には、その連結部分に損傷が発生してそこから潤滑油が漏れてしまう可能性がある。
よって、本発明の目的は、車両の路面干渉時の衝撃荷重に起因した動力伝達装置からの油漏れを防止することのできる動力伝達装置の保護構造を提供することにある。
本発明に係る動力伝達装置の保護構造は、車両に搭載され、エンジンから出力された駆動力を車軸に伝達する動力伝達装置の保護構造であり、複数のケース部材を連結して構成され、かつ、前記エンジンのシリンダブロックと連結されて、前記動力伝達装置を収容するケーシングと、前記動力伝達装置の下方に設けられたアンダーカバーと、を有している。前記ケーシングは、その内部に、前記動力伝達装置のギヤ機構を収容するとともに、前記ギヤ機構を潤滑するための潤滑油を貯留するギヤ室が、前記ケース部材同士が連結される第1連結部を跨って区画され、前記ケーシングおよび前記シリンダブロックの底面部において、前記第1連結部の地上高が最も低く設定されている。そして、前記アンダーカバーは、前記底面部における前記第1連結部の直下から離れた所定の部分に上方に突出した突出部が設けられるとともに、前記アンダーカバーの前記突出部と前記底面部との間隔が、前記アンダーカバーと前記第1連結部との間隔よりも小さく設定されている。
本発明に係る動力伝達装置の保護構造においては、車両の路面干渉時には、アンダーカバーに設けられた突出部が、ケーシングおよびシリンダブロックの底面部での第1連結部から離れた所定の部分に押し当たるように設定されている。そのため、動力伝達装置のギヤ機構が収容され、該ギヤ機構を潤滑するための潤滑油が貯留されたギヤ室を区画するケース部材同士が連結される上記第1連結部は、ケーシングおよびシリンダブロックの底面部において、その地上高が最も低く設定されていても、アンダーカバーの上記突出部以外の部分が押し当たることが抑制される。
従って、本発明の動力伝達装置の保護構造によれば、車両の路面干渉時の衝撃荷重に起因した動力伝達装置からの油漏れを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型のハイブリッド車両に搭載されるパワートレーンと、その保護用のアンダーカバーに、本発明の動力伝達装置の保護構造を適用した場合の一例である。
図1は、本実施形態のパワートレーン及びアンダーカバーを、車両搭載時に正面から見た場合の概観図である。なお、車両搭載時において、アンダーカバーはパワートレーンと供に車両の前方側に配置される。
同図に示すとおり、パワートレーン1は、エンジン2と、トランスアクスル3とから構成されている。また、アンダーカバー4は、トランスアクスル3の下方に設けられている。エンジン2は、動力源として備えられたガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関である。トランスアクスル3は、エンジン2と連結され、エンジン2の出力する動力を不図示の駆動軸を通じて車両の駆動輪である左右の前輪(不図示)に伝達する。このトランスアクスル3は、動力伝達装置を構成する動力分割機構、変速機、減速機、差動機構を含む終減速機等のギヤ機構(何れも不図示)などの部品を収容するためのケーシング31を有している。本実施形態においては、このケーシング31内に、ハイブリッド車両の動力源及び/又は発電機としての回転電機(不図示)も収容されている。
ここで、トランスアクスル3のケーシング31の構造について説明する。ケーシング31は、複数のケース部材を連結することによって構成される構造体である。本実施形態のトランスアクスル3においては、ケーシング31は、トランスアクスルハウジング31a(以下、ハウジング31aという。)と、トランスアクスルケース31b(以下、ケース31bという。)と、リヤカバー31cと、の3つのケース部材を備えている。そして、ハウジング31aにケース31bを連結し、さらにそのケース31bにリヤカバー31cを連結することで、ケーシング31が構成されるようになっている。なお、ケーシング31を構成するケース部材は、これら3つに限定されない。
また、トランスアクスル3では、そのケーシング31を構成するケース部材のハウジング31a、ケース31b、リヤカバー31cをそれぞれ連結することによって、ギヤ機構などを収容するための空間がケーシング31の内部において区画形成されるようになっている。具体的には、ハウジング31aにケース31bを連結することによって、ハウジング31a内に設けられた隔壁Aとケース31b内に設けられた隔壁Bとの間に空間が形成される。これにより、動力伝達装置のギヤ機構を収容するための空間であるギヤ室Gがケーシング31の内部において区画形成される。また、ケース31bにリヤカバー31cを連結することによって、ケース31b内に設けられた隔壁Bとリヤカバー31cの内壁との間に空間が形成される。これにより、ハイブリッド車両の動力源及び/又は発電機としての回転電機を収容するための空間であるモータ室Mがケーシング31の内部において区画形成される。そして、ケーシング31を構成するケース部材のうちのハウジング31a(本発明のエンジン側のケース部材に相当)を、エンジン2のシリンダブロック21と連結することによって、ハウジング31a内に設けられた隔壁Aとシリンダブロック21の連結部との間に空間が形成される。これにより、ダンパ室Dがケーシング31の内部において区画形成される。このダンパ室Dは、エンジン2と、ギヤ室Gに収容される変速機との間において入力トルクを制限するトルクリミッタや、エンジン2からギヤ室Gの変速機へ伝達される動力のトルク変動を抑制及び吸収するダンパ(本発明のトルク変動低減機構に相当)などの装置(何れも不図示)を収容するための空間である。
なお、FF型のハイブリッド車両のトランスアクスルにおいて、動力伝達装置の構成部品のギヤ機構、動力源等としての回転電機、またダンパなどの装置をケーシング31内のギヤ室等の空間に収容する方法については、例えば、特開2012−162144号公報や特開2015−34593号公報に開示されるように周知であるため説明を省略する。
ところで、本実施形態のトランスアクスル3では、ケーシング31の内部に、動力伝達装置のギヤ機構を収容するとともに、そのギヤ機構を潤滑するための潤滑油を貯留するギヤ室Gが、ケース部材同士が連結される連結部を跨って区画されている。具体的には、ハウジング31aとケース31bとが連結される連結部c1のうち、ケーシング31の底面においてそれらケース部材同士が連結される連結部cb1(本発明の第1連結部に相当)を跨ってギヤ室Gが区画されている。そして、そのケーシング31の底面におけるハウジング31aとケース31bとの連結部cb1(以下、合わせ面cb1とする。)の地上高が、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面(本発明の底面部に相当)において最も低く設定されている。そのため、車両の路面干渉時には、アンダーカバー4に加わった衝撃荷重が、該アンダーカバー4を介してそのギヤ室Gの合わせ面cb1に入力される可能性がある。そして、ギヤ室Gの底部にはギヤ機構を潤滑するための潤滑油が貯留されていることから、路面干渉によって過大な衝撃荷重が入力された場合には、該合わせ面cb1の部分に損傷が発生してそこから潤滑油が漏れてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態のパワートレーン及びアンダーカバーは、車両の路面干渉時の衝撃荷重に起因した動力伝達装置からの油漏れを防止するための保護構造を有している。以下、この保護構造について説明する。
図1に示すとおり、アンダーカバー4には、その上面に、上方に突出したリブ41〜43が設けられている。これらリブ41〜43は、アンダーカバー4の剛性を確保するための構造でもあり、アンダーカバー4の上面において縦方向(車両の前後方向)に延在させるようにその突出が形成されている。このうちのリブ41(本発明の突出部に相当)は、アンダーカバー4の上面において、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面における上記の合わせ面cb1の直下から離れた所定の部分(位置)に設けられている。具体的には、ハウジング31aとシリンダブロック21とが連結される連結部c2のうち、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面においてそれらが連結される連結部cb2(本発明の第2連結部に相当)の直下となるアンダーカバー4の上面の位置に配置されるように、リブ41が設けられている。
ところで、ケーシング31のダンパ室Dであるが、既述のとおり、ダンパ室Dは、トルクリミッタやダンパなどの装置が収容される空間であり、該室内に潤滑油は貯留されていない。それ故、ケーシング31においてダンパ室Dが区画された部分に対してであれば、路面干渉により過大な衝撃荷重がアンダーカバー4を介して入力されたとしてもその区画された部分からの油漏れはない。つまり、連結部cb2は、そのダンパ室Dが区画された部分に対応し、リブ41は、アンダーカバー4の上面において、合わせ面cb1の直下から離れた所定の部分(位置)である連結部cb2の直下となる位置に設けられている。このように、リブ41は、油漏れの可能性がある合わせ面cb1の直下を避け、油漏れしない連結部cb2の直下となるアンダーカバー4の上面の位置に設けられている。
そして、アンダーカバー4においては、その上面に設けられたリブ41の上端とケーシング31及びシリンダブロック21の底面におけるダンパ室Dの連結部cb2との間隔s2が、アンダーカバー4の上面とギヤ室Gの合わせ面cb1との間隔s1よりも小さく設定されている。また、これに加え、リブ41〜43の中で、連結部cb2の直下に設けられるリブ41の上端との間隔s2が最も小さくなるように、該底面とリブ41〜43の各上端との間隔s2〜s4を設定するようにする。これらの設定により、車両の路面干渉時に、アンダーカバー4の上面がケーシング31及びシリンダブロック21の底面に押し当たる際には、アンダーカバー4のリブ41以外の部分が該底面のギヤ室Gの合わせ面cb1に押し当たるよりも先に、リブ41の上端が該底面のダンパ室Dの連結部cb2に押し当たるようになる。そのため、ギヤ機構が収容され、その潤滑のための潤滑油が貯留されたギヤ室Gを区画するハウジング31aとケース31bとがケーシング31及びシリンダブロック21の底面において連結される部分である合わせ面cb1は、その地上高が最も低く設定された場合にも、アンダーカバー4の上面のリブ41以外の部分が押し当たることが抑制される。
本実施形態のパワートレーン及びアンダーカバーでは、上記のような保護構造により、車両の路面干渉時の衝撃荷重に起因した動力伝達装置からの油漏れを防止することができる。
なお、上記では、剛性確保のためにアンダーカバー4に設けたリブのうちのリブ41を、油漏れしないダンパ室Dの連結部cb2の直下の位置に配置することで、車両の路面干渉時において、動力伝達装置からの油漏れを防止するようにした。しかし、これに限らず、アンダーカバー4の上面に、リブ41とは別の突出部を設けるようにし、その突出部をダンパ室Dの連結部cb2の直下の位置に配置するようにしてもよい。なお、そうした場合にも、上記と同様に、突出部の上端とケーシング31及びシリンダブロック21の底面における連結部cb2との間隔は、アンダーカバー4の上面と該底面におけるギヤ室Gの合わせ面cb1との間隔s1よりも小さく設定するようにする。
また、上記では、車両の路面干渉時に、ダンパ室Dの連結部cb2に対し、アンダーカバー4のリブ41を介して衝撃荷重が入力されるようにした。しかし、衝撃荷重が入力される部分はダンパ室Dの連結部cb2に限定されない。即ち、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面において、衝撃荷重が入力されても油漏れをしない部分であればよい。
また、アンダーカバー4の上面にリブとは別の突出部を設ける場合には、複数の突出部を設けることが考えられる。そうした場合、車両の路面干渉時にそのうちの少なくとも1つが、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面において衝撃荷重が入力されても油漏れをしない部分に押し当たるようにする。そのため、その油漏れをしない部分と突出部の上端との間隔は、該底面におけるギヤ室Gの合わせ面cb1とアンダーカバー4の上面との間隔s1よりも小さく設定するようにする。そして、複数の突出部の中で、その油漏れをしない部分に押し当たる突出部の上端との間隔が最も小さくなるように、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面と各突出部の上端との間隔を設定するようにする。
<実施形態の変形例>
ところで、ダンパ室Dは、既述のとおり、ケーシング31のハウジング31aをエンジン2のシリンダブロック21と連結することによって区画形成される。そして、その連結は、ハウジング31aのエンジン側端の開口部外周のフランジに設けられた連結用の締結穴にエンジン2と対向する側からボルトが挿入され、そのボルトの雄ねじ部分がシリンダブロック21の接合部に設けられた雌ねじ穴にねじ込まれることによって行われる。そこで、この連結の構造を利用して、車両の路面干渉時に、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面におけるダンパ室Dの連結部cb2に対して、アンダーカバー4の上面に設けられたリブ41(の上端)が確実に押し当たるようにするため、ダンパ室Dの連結部cb2に突出部材を設けるようにしている。
ところで、ダンパ室Dは、既述のとおり、ケーシング31のハウジング31aをエンジン2のシリンダブロック21と連結することによって区画形成される。そして、その連結は、ハウジング31aのエンジン側端の開口部外周のフランジに設けられた連結用の締結穴にエンジン2と対向する側からボルトが挿入され、そのボルトの雄ねじ部分がシリンダブロック21の接合部に設けられた雌ねじ穴にねじ込まれることによって行われる。そこで、この連結の構造を利用して、車両の路面干渉時に、ケーシング31及びシリンダブロック21の底面におけるダンパ室Dの連結部cb2に対して、アンダーカバー4の上面に設けられたリブ41(の上端)が確実に押し当たるようにするため、ダンパ室Dの連結部cb2に突出部材を設けるようにしている。
以下、この突出部材を設けたパワートレーン及びアンダーカバーの例を、上記実施形態の変形例として説明する。なお、以下では、上記実施形態の説明を参照することにより当業者であれば明らかである点については説明を省略または簡潔に行い、この変形例の特徴的な構成および機能について説明する。以下の説明では、上記実施形態の説明において既に説明した構成要素と同様の機能を有する構成要素には、同様の符号を付して重複説明を省略する。ただし、上記実施形態において説明されたような修正および変更は、矛盾しない限り、この変形例にも同様に適用される。
図2は、突出部材を設けた変形例のパワートレーン及びアンダーカバーを図1のII−II線の部分で切断した断面図であり、そのトランスアクスル及びアンダーカバーの断面をエンジン側から見た場合を示したものである。図2では、トランスアクスル3のケーシング31に関し、特に、ハウジング31aのエンジン側端の開口部31a1の様子が示されている。なお、図中の矢印の「F」と示した方向がパワートレーンの搭載時における車両の前方側にあたる。
同図に示すとおり、この変形例のパワートレーン及びアンダーカバーでは、ハウジング31aのエンジン側端の開口部31a1において、その外周のフランジ31a2に設けられた複数の締結穴のうち、ダンパ室Dの連結部cb2に属する締結穴31a3を利用して、突出部材5を設けるようにしている。
図3は、この突出部材5の形状を示した側面図である。突出部材5は、起立片5aと底片5cとを有するL字型の形状をしており、その起立片5aの固定部には、ボルト挿通用の挿通穴5bが設けられている。
ハウジング31aがシリンダブロック21に連結される際、その突出部材5の挿通穴5bにボルト(不図示)が挿通され、その状態で、さらに、ハウジング31aのフランジ31a2に設けられた連結用の連結穴31a3にボルトの先端部が挿入される。そして、シリンダブロック21の接合面の雌ねじ穴(不図示)に該ボルトの雄ねじ部がねじ込まれて行き、最終的にハウジング31aとシリンダブロック21とがボルト締結によって連結される。この連結により、突出部材5は、ボルト頭部とフランジ31a2との間にその起立片5aの固定部が挟まれた状態で、ダンパ室Dの連結部cb2に固定される。この固定された状態で、突出部材5は、その底片5cの下端がアンダーカバー4の上面に設けられたリブ41側に突出した状態となっている。この場合、ダンパ室Dの連結部cb2に固定された突出部材5の底片5cの下端と、その直下に配置されるアンダーカバー4のリブ41の上端との間隔s5は、突出部材5を設けない場合の、ダンパ室Dの連結部cb2と、アンダーカバー4のリブ41の上端との間隔s2よりも小さくなる。
また、図3に示すとおり、突出部材5は、その起立片5aの上部に円弧状の切欠きが形成されている。この切欠きは、その起立片5aが取付けられるフランジ31a2の(立上り)根元部分におけるハウジング31aの外周とその形状が合うように円弧状に形成されている。この円弧状の切欠きにより、突出部材5は、ダンパ室Dの連結部cb2に固定された状態で、その起立片5aの挿通穴5bに挿通された締結用のボルトを中心として回ってしまうことが防止される。
従って、このように突出部材5をダンパ室Dの連結部cb2に設けることで、車両の路面干渉時のアンダーカバー4のリブ41を介して入力される衝撃荷重を、該突出部材5を介して、油漏れをしないダンパ室Dの連結部cb2に確実に入力させることができるようになる。
なお、突出部材5は、本変形例のL字型の形状に限定されない。突出部材は、ダンパ室Dの連結部cb2に固定された状態で、アンダーカバー4側に突出する形状、又は、アンダーカバー4の上面のリブ41側に突出する形状であればよい。
上記では、実施形態(変形例を含む)のパワートレーン及びアンダーカバーが、FF型のハイブリッド車両に搭載されるものであるとして説明したが、本発明の保護構造は、動力伝達装置のケーシングが複数のケース部材を連結して構成されるものであれば、ハイブリッド以外の車両にも適用することが可能である。
21 シリンダブロック、31 ケーシング、31a トランスアクスルハウジング(ハウジング/エンジン側のケース部材)、31a2 フランジ、31a3 締結穴、31b トランスアクスルケース(ケース)、4 アンダーカバー、41 リブ(突出部)、5 突出部材、5c 底片、D ダンパ室、G ギヤ室、cb1 連結部(第1連結部/合わせ面)、cb2 連結部(第2連結部)、s1 アンダーカバーと第1連結部との間隔、s2 突出部と第2連結部との間隔、s5 突出部材の底片と突出部との間隔。
Claims (4)
- 車両に搭載され、エンジンから出力された駆動力を車軸に伝達する動力伝達装置の保護構造であって、
複数のケース部材を連結して構成され、かつ、前記エンジンのシリンダブロックと連結されて、前記動力伝達装置を収容するケーシングと、前記動力伝達装置の下方に設けられたアンダーカバーと、を有し、
前記ケーシングは、その内部に、前記動力伝達装置のギヤ機構を収容するとともに、前記ギヤ機構を潤滑するための潤滑油を貯留するギヤ室が、前記ケース部材同士が連結される第1連結部を跨って区画され、前記ケーシングおよび前記シリンダブロックの底面部において、前記第1連結部の地上高が最も低く設定されており、
前記アンダーカバーは、前記底面部における前記第1連結部の直下から離れた所定の部分に上方に突出した突出部が設けられるとともに、前記アンダーカバーの前記突出部と前記底面部との間隔が、前記アンダーカバーと前記第1連結部との間隔よりも小さく設定されている
ことを特徴とする動力伝達装置の保護構造。 - 前記ギヤ室が区画された前記ケーシングを構成する前記ケース部材のうち、前記シリンダブロックと連結されるエンジン側のケース部材の内部には、前記エンジンから出力される駆動力のトルク変動を低減するトルク変動低減機構を収容するダンパ室と、前記ギヤ室と、を区画する隔壁が設けられており、
前記アンダーカバーの前記突出部が設けられる前記所定の部分は、前記底面部において前記シリンダブロックと前記エンジン側のケース部材とが連結される第2連結部の直下である
ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置の保護構造。 - 前記第2連結部は、前記アンダーカバー側に突出した突出部材を有していることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置の保護構造。
- 前記突出部材は、前記アンダーカバーの前記突出部側に突出していることを特徴とする請求項3に記載の動力伝達装置の保護構造。
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