JP2018062196A - 液化ガス運搬船 - Google Patents

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Abstract

【課題】液化プロパンなどの比較的比重の大きい液化ガスを運搬する液化ガス運搬船で、貨物タンクの容積を最大限確保すると共にバラスト水の容積も確保して十分な復原性能を有する液化ガス運搬船を提供する。
【解決手段】比重が0.58以上でかつ0.70以下の範囲にある液化ガスを搭載可能な貨物タンクを貨物ホールド内に有する液化ガス運搬船において、前記貨物タンクがタンクドーム部分を除いて上甲板より下に配置されている共に、全長Loaが160m以上でかつ190m以下で、垂線間長をLpp、型幅をBm、満載喫水をdsmとすると、Lpp/Bmが5.0以上でかつ6.0以下で、Bm/dsmが2.0以上でかつ3.0以下であると共に、船体中央断面において、バラストタンクの断面積をSbmとし、船体断面積をSmmとすると、Sbm/Smmが0.10以上でかつ0.25以下であるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液化ガス運搬船に関し、より詳細には、貨物タンクの容積を最大限確保すると共にバラスト水の容積も確保して十分な復原性能を有する液化ガス運搬船に関する。
従来、液化ガス運搬船は、ガスキャリアとも呼ばれ、液化された天然ガス(LNG)や液化されたプロパン、ブタン等の液化石油ガス(LPG)やアンモニアなどを液体の状態で貨物タンク内に積載して輸送している。これらのうちのLNG船では、運搬時の温度がマイナス163℃程度と非常に低く、貨物タンクを有する貨物ホールドの船側部分は、圧力式タンクを搭載する場合を除き、船側外板と内側の縦通隔壁との二重船側で構成される。一方、LPG船では、運搬時の温度がマイナス50℃程度とLNGに比べれば高く、貨物ホールドの船側部分は船側外板一枚の一重船側で構成される。
貨物船の中でも、この液化ガス運搬船は、バラ積み貨物船のように、バラスト水を貨物ホールドに出し入れするバラスト兼用ホールドを設置することができないため、貨物タンクを大きく確保するために、貨物ホールドを大きく確保すると、バラストタンクの容積が制限され、バラスト状態で船尾プロペラ没水度を確保することが難しくなくなったり、船首スラミングの防止に必要な喫水の確保が難しくなったりするという問題がある。特に、船体を一重船側構造とし、主船体内に貨物ホールドを設け、貨物ホールド内に方形タンクを設置するタイプの貨物ホールドでは、バラスト容積を確保することは難しい。
一方、液化ガス運搬船は、常用速力が15ノット(kts)〜18ノット(kts)であり、フルード数Fnは0.18〜0.23となる。このフルード数Fnの領域では、フルード数Fnが0.18未満のときよりも、造波抵抗係数が大きくなる傾向にある。従って、バラストタンク容積の確保のために、船体を肥大化させると、造波抵抗がさらに大きくなるので、船体の肥大化は難しい。
さらに、LPG運搬船のように、積載貨物の比重が0.58〜0.70程度の場合、LNG(比重=0.45〜0.50程度)よりも積載貨物の重量が大きくなる。その場合、積載する貨物の重量に応じて船体の排水量、排水容積が大きくなり、相対的にバラストタンクの容積が小さくなる。その結果、バラスト状態で所要の喫水を確保することが難しくなる。また、貨物積載状態において、液化ガス運搬船の喫水が深くなり過ぎないように港湾の喫水制限内にするためには、相対的に幅を広くすることになり、この場合には造波抵抗も増加し、推進性能が低下することになる。
これに関連して、貨物収容部が大型化した場合であっても、製造コスト及び重量の増加を抑制するために、LNGやLPGなどの液化ガスを運搬する貨物収容部を、内殻と外殻とを有するダブルハル構造の船殻と、この船殻の上部に接続され方形タンクを覆うシングルハル構造のカバー部材とを有して構成すると共に、船殻が船体の甲板と略同じ高さに形成されている船舶が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
この船舶においては、バラスト水は、ダブルハル構造の内殻と外殻の間と二重底の内部に搭載されるため、この部分の容積を大きくする必要があり、甲板より下の貨物容積が小さくなってしまうので、貨物容積を確保するために、甲板よりも上方に方形タンクを拡張させている。そのため、船体全体の重心は高くなってしまい、復原性能が低下するので、これを防ぐためにはバラスト容積を増加させる必要がある。このバラスト容積の増加は貨物の比重が重くなるほど重心が高くなるので大きくなる。
特開2011−148358号公報
本発明の目的は、液化プロパンなどの比較的比重の大きい液化ガスを運搬する液化ガス運搬船において、貨物タンクの容積を最大限確保すると共にバラスト水の容積も確保して十分な復原性能を有する液化ガス運搬船を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明の液化ガス運搬船は、比重が0.58以上でかつ0.70以下の範囲にある液化ガスを搭載可能な貨物タンクを貨物ホールド内に有する液化ガス運搬船において、前記貨物タンクがタンクドーム部分を除いて上甲板より下に配置されている共に、全長Loaが160m以上でかつ190m以下であり、垂線間長をLpp、型幅をBm、満載喫水をdsmとするときに、Lpp/Bmが5.0以上でかつ6.0以下で、Bm/dsmが2.0以上でかつ3.0以下であると共に、船体中央断面において、バラストタンクの断面積をSbmとし、船体断面積をSmmとするときに、Sbm/Smmが0.10以上でかつ0.25以下であるとして構成されている。
この構成によれば、貨物タンクの容積とバラスト水の容積を確保できて、全長制限により出入港可能な港湾を増やすことができ、また、喫水を全長に対して相対的に小さくすることで、パナマ運河の閘門通過のための規制の基準に適合する船首船尾喫水の確保が容易となり、また、船体の抵抗増加を抑制して推進性能、進路安定性、及び、復原性を確保できる。
なお、比重が0.58以上でかつ0.70以下の範囲にある液化ガスを搭載可能な貨物タンクとは、この比重の範囲以外の液化ガスを搭載できないという意味ではなく、少なくとも、この比重の範囲の液化ガスを搭載できるという意味である。例えば、比重0.9以上の液化ガスを幾つかの貨物タンクに部分積付するような場合も含む。
また、上記の液化ガス運搬船において、一重船側部分を有して構成すると共に、前記船体中央断面において、前記一重船側部分よりも下側のバラストタンクの断面積をSbm1とし、前記一重船側部分よりも上側のバラストタンクの断面積をSbm2とすると、Sbm2/Sbm1の値が0.4以上でかつ0.7以下であると、次のような効果がある。
上方のバラスト水と下方のバラスト水との重量バランスが復原性に大きく影響するが、この配分にすることで、十分な復原性能を確保し易くなる。つまり、下方のバラスト水が多いほど、つまり、下方のバラストタンクが大きく、上方のバラストタンクが小さい程、船舶の重心が下がるが、上方のバラストタンクが小さくなるので、バラストタンクとして使用するアッパーサイドタンクの底壁構造による貨物ホールドの上側の強度の確保が難しくなる。一方、上方のバラスト水が多いほど、つまり、アッパーサイドタンクがある程度まで大きい程、貨物ホールドの上側の強度を確保し易くなるが、船舶の重心が上がり、復原性の確保が難しくなる。
また、上記の液化ガス運搬船において、前記貨物ホールドと船首隔壁との間に前部バラスト区画が設けられていると共に、この前部バラスト区画の船長方向長さLbfが垂線間長Lppの2.0%以上でかつ5.0%以下の範囲内であると、次のような効果がある。
前部バラスト区画の船長方向長さが垂線間長Lppの2.0%以上とすることにより、船舶の全長が制限されている下でもバラスト容積を確保し易くなる。なお、5.0%を超えると船舶の全長が制限されている下では貨物ホールドのホールド長さ及び貨物容積の確保が難しくなる。
さらに、上記の液化ガス運搬船において、船首楼を備えず、船橋を含む居住区を5層で形成していると、次のような効果がある。
つまり、船首楼を設けた場合には、船首の前方の視野の見通し線を確保する必要から居住区を6層にする必要があるが、これを回避できるので、船舶全体の重心を低くして、要求されている復原性能を確保し易くなる。また、船首楼の省略により総トン数の増加を抑制でき、居住区を5層に低くすることができるので、エアドラフトの確保が容易となる。その上、居住区の1層分と船首楼の分だけ構造重量が軽減でき、重心位置も低くすることができる。
本発明の液化ガス運搬船は、液化プロパンなどの比較的比重の大きい液化ガスを運搬する液化ガス運搬船において、貨物タンクの容積を最大限確保すると共にバラスト水の容積も確保して十分な復原性能を確保することができる。
本発明に係る実施の形態の液化ガス運搬船の構成を模式的に示す側断面図である。 図1の船舶の上甲板直下における平面配置図である。 図1の船舶の船体中央部の横断面図(船体中央部にタンクドームがない場合)である。 図1の船舶の船体中央部の横断面図(船体中央部にタンクドームがある場合)である。
以下、本発明に係る実施の形態の液化ガス運搬船について図面を参照しながら説明する。この本発明に係る実施の形態の液化ガス運搬船1は、LPG(液化石油ガス)などの比較的比重が大きい液化ガスを運搬する液化ガス運搬船である。
図1〜図3に示す実施の形態の液化ガス運搬船1では、船首部2、船尾部3と、船底4、二重底の上板(貨物ホールドの底板)5と、船側外板6と上甲板7に囲まれて船体が形成されている。また、液化ガスを積載する貨物ホールド10内の貨物タンク10a(太線部)とバラスト水を出し入れするバラストタンク(クロスハッチング部分)20と燃料を積載する燃料タンク(斜線ハッチング部分)30を備えている。この液化ガス運搬船1では、貨物タンク10aはタンクドーム10b部分を除き上甲板7より下に配置する。このタンクドーム10bは、図4に示すような、配管等の各種貫通部やマンホールなどを設ける部分である。
船首部2では、後部に船首隔壁2aを有し、外形では、船首フレア2bと船首バルブ2cを備えており、また、船首楼なしで、内部には、上甲板7の下に、ボースンストア2dを有し、その下にバラストタンク2eを備えている。一方、船尾部3では、機関室前壁3aの後側に機関室3bとプロペラ3cと舵3dとが設けられている。また、機関室3bの上方には、船橋3eaaを含む居住区3eaを備えた上部構造物3eが設けられ、この上部構造物3eには煙突3ebも備えられている。
この液化ガス運搬船1は、常用速力Vs(m/s)におけるフルード数Fnが0.18以上でかつ0.23以下の範囲にある。ここで、フルード数Fnは、船の満載喫水線における垂線間長Lpp(m)と重力加速度g(m/s2)を用いて、「Fn=Vs/(Lpp×g)1/2」となる。
また、この液化ガス運搬船1は、貨物タンク10aに、比重が0.58以上でかつ0.70以下の範囲にある液化ガスを貨物容積の98%以上まで積載可能であり、貨物タンク10aの全体容積が3万m3以上でかつ4万m3以下である液化ガス運搬船である。この比較的比重の重い液化プロパン、ブタン等の液化石油ガス(LPG)等の液化ガスを運搬する場合は、重量の割合に対して比較的小さな容積となるので、貨物タンク10aを上甲板7の下に配置することができる。
一方、比較的比重の軽い液化天然ガス(LNG)では、その比重は、0.45〜0.50であり、重量の割合に対して比較的大きな容積が必要になる。そのため、球形タンクや上甲板より上に張り出した貨物タンクが採用されていることが多い。
この液化ガス運搬船1において、全長Loaを160m以上でかつ190m以下とする。この全長Loaを190m以下とすることで、多くの港湾の船舶に対する全長の制限に適合できるようになり、好ましくは180m以下とすることで、さらに適合可能な港湾を増やすことができる。また、全長を160m以上とすることで、船型をフルード数で0.23程度の速度を維持できる船型の範囲内に収めながら、貨物タンクの容積を確保できる。少なくとも全長を160m以上としないと3万m3以上のタンク容積を確保するのが難しくなる。
なお、上記の液化ガス運搬船1がパナマ運河を航行する場合を想定したときには、パナマ運河規則では最小船首船尾喫水が規定されており、例えば、全長Loaが160.02m〜176.78mの範囲の船舶では、運河の通航状態として船尾喫水dcaを6.71m、船首喫水dcfを6.10m以上確保することが規定されている。これに対して、全長Loaをさらに例えば上記の範囲の上側半分である168.40m〜176.78mの範囲にすることにより、運河通行時の喫水dcmが全長Loaに対して相対的に小さくなるので、液化ガス積載状態だけでなく、バラスト状態においても、この規制の基準に適合する船首喫水dcfと船尾喫水dcaの確保が容易となる。この喫水dcmは船首喫水dcfと船尾喫水dcaの和の半分である。つまり、dcm=(dcf+dca)/2である。
この液化ガス運搬船1において、「(垂線間長Lpp)/(型幅Bm)」を5.0以上でかつ6.0以下とする。また、「(型幅Bm)/(満載喫水dsm)」を2.0以上でかつ3.0以下とし、好ましくは2.5以上でかつ3.0以下とする。この「Lpp/Bm」を5.0以上、好ましくは5.2以上とすることにより、船体の抵抗増加を抑制することができるとともに、進路安定性も確保できる。また、「Lpp/Bm」を6.0以下、好ましくは5.8以下とすることにより、設定した垂線間長Lppに対して型幅Bmを大きくとることで、貨物ホールド10の部分のタンク容積を相対的に大きく確保すると共に、復原性も確保できる。
さらに、「Bm/dsm」を3.0以下とすることにより、設定した型幅Bmに対して喫水を大きくとることで、喫水線下の船体中央断面積を増加させ、船舶の方形係数Cb[=(満載喫水における排水容積)/(Lpp×Bm×dsm)]の値を小さくすることができる。これにより、船舶の造波抵抗を抑制し、かつ、推進性能も確保することができる。
さらに、図3の船体中央断面(ミッドシップ)において、バラストタンク20(21及び22)の断面積をSbmとし、船底4、船側外板6、上甲板7で囲まれた船体断面積をSmmとするときに、「Sbm/Smm」を0.10以上でかつ0.25以下とする。この「Sbm/Smm」が0.10未満であるとバラストタンクの容積の確保が難しくなり、また、0.25を超えると貨物ホールド10の容積の確保が難しくなる。
また、貨物ホールド10に貨物タンク10aを搭載して、一重船側部分を有して構成すると共に、図3に示すように、船体中央断面において、この一重船側部分よりも下側のバラストタンク21の断面積をSbm1とし、この一重船側部分よりも上側のバラストタンク22の断面積をSbm2とすると、Sbm2/Sbm1の値が0.4以上でかつ0.7以下であると、次のような効果がある。
上方のバラスト水と下方のバラスト水との重量バランスが復原性に大きく影響するが、この配分にすることで、十分な復原性能を確保し易くなる。つまり、下方のバラスト水が多いほど、言い換えれば、下方のバラストタンク21が大きく、上方のバラストタンク22が小さい程、液化ガス運搬船1の重心が下がるが、上方のバラストタンク22が小さくなるので、上側のバラストタンク22として使用するアッパーサイドタンク(トップサイドタンク)の底壁構造による貨物ホールド10の上側の強度の確保が難しくなる。
一方、上方のバラスト水が多いほど、つまり、上側のバラストタンク22として使用するアッパーサイドタンクがある程度まで大きい程、貨物ホールド10の上側の強度を確保し易くなるが、液化ガス運搬船1の重心が上がり、復原性の確保が難しくなる。
また、下方のバラストタンク21はできるだけ、バラスト水の量を多くしたいが、限度があるので、図3に示す下方のバラストタンク21のタンクサイド幅Bt1を型幅Bmの0.05倍以上0.20倍以下とし、タンクサイド深さDt1を型深さDmの0.20倍以上0.35倍以下とすることが好ましい。
また、この上方のバラストタンク22にバラスト水を入れると、バラスト水の比重が貨物の比重よりも大きいので、重心が高くなり易く、上方のバラストタンク22の断面積の面積中心はより低い位置に設けることが好ましい。そのため、図3に示すタンク深さDt2を型深さDmの0.10倍以上0.35倍以下とすることが好ましい。また、図3に示す上方のバラストタンク22のタンク幅Bt2を大きくとると、船体の高さ方向中心(Dm/2)から離れた位置でバラストタンク(アッパーサイドタンク)22の幅を確保できるため、貨物ホールド10の上側の強度を確保し易くなるが、船舶の重心が上がり、復原性の確保が難しくなる。そのため、図3に示す上方のバラストタンク22のタンク幅Bt2を型幅Bmの0.15倍以上0.35倍以下とすることが好ましい。
また、貨物ホールド10と船首隔壁2aとの間に前部バラスト区画23を設けると共に、この前部バラスト区画23の船長方向長さLbfを垂線間長Lppの2.0%以上でかつ5.0%以下の範囲内とする。この船首側の部位に比較的大きな容積の前部バラスト区画23を設けることにより、トリム(船首喫水dfと船尾喫水daの差)調整が容易となる。
前部バラスト区画23の船長方向長さLbfが垂線間長Lppの2.0%以上とすることにより、船舶の全長が制限されている下でもバラスト容積を確保し易くなる。なお、5.0%を超えると船舶の全長が制限されている下では貨物ホールド10のホールド長さ及び貨物容積の確保が難しくなる。
さらに、船首楼を備えず、船橋3eaaを含む居住区3eaを5層で形成する。これにより、船首楼を設けた場合には、船首の前方の視野の見通し線を確保する必要から居住区3eaを6層にする必要があるが、これを回避できるので、船舶全体の重心を低くして、要求されている復原性能を確保し易くなる。また、船首楼の省略により総トン数の増加を抑制でき、居住区3eaを5層に低くすることができるので、エアドラフトの確保が容易となる。その上、居住区3eaを1層分と船首楼の分だけ構造重量が軽減でき、重心位置も低くすることができる。
なお、船首楼をなくしても、ボースンストア2dを上甲板7より下の部分に納めることができ、さらに、所要のバラスト量が確保でき、さらに、船首喫水dfも確保できる。
上記の構成の液化ガス運搬船1によれば、貨物タンク10aの容積とバラスト水の容積を確保できて、全長制限により出入港可能な港湾を増やすことができ、また、運河通行時の喫水dcmを全長Loaに対して相対的に小さくすることで、パナマ運河での規制の基準に適合する船首喫水dcfと船尾喫水dcaの確保が容易となり、また、船体の抵抗増加を抑制して、推進性能、進路安定性、及び、復原性を確保できる。
したがって、液化プロパンなどの比較的比重の大きい液化ガスを運搬する液化ガス運搬船1において、貨物タンク10aの容積を最大限確保すると共にバラスト水の容積も確保して十分な復原性能を確保することができる。
1 液化ガス運搬船
2 船首部
2e バラストタンク
3e 上部構造物
3eaa 船橋
3ea 居住区
5 二重底の上板
6 船側外板
7 上甲板
10 貨物ホールド
10a 貨物タンク
10b タンクドーム
11 横隔壁
20 バラストタンク
21 下側のバラストタンク
22 上側のバラストタンク(アッパーサイドタンク)
23 前部バラスト区画
30 燃料タンク

Claims (4)

  1. 比重が0.58以上でかつ0.70以下の範囲にある液化ガスを搭載可能な貨物タンクを貨物ホールド内に有する液化ガス運搬船において、
    前記貨物タンクがタンクドーム部分を除いて上甲板より下に配置されている共に、全長Loaが160m以上でかつ190m以下であり、
    垂線間長をLpp、型幅をBm、満載喫水をdsmとするときに、Lpp/Bmが5.0以上でかつ6.0以下で、Bm/dsmが2.0以上でかつ3.0以下であると共に、
    船体中央断面において、バラストタンクの断面積をSbmとし、船体断面積をSmmとするときに、Sbm/Smmが0.10以上でかつ0.25以下であることを特徴とする液化ガス運搬船。
  2. 一重船側部分を有して構成すると共に、前記船体中央断面において、前記一重船側部分よりも下側のバラストタンクの断面積をSbm1とし、前記一重船側部分よりも上側のバラストタンクの断面積をSbm2とすると、Sbm2/Sbm1の値が0.4以上でかつ0.7以下であることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス運搬船。
  3. 前記貨物ホールドと船首隔壁との間に前部バラスト区画が設けられていると共に、この前部バラスト区画の船長方向長さLbfが垂線間長Lppの2.0%以上でかつ5.0%以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の液化ガス運搬船。
  4. 船首楼を備えず、船橋を含む居住区を5層で形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液化ガス運搬船。
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