JP2018061971A - タンディッシュカー - Google Patents

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Abstract

【課題】左右方向に長尺のタンディッシュを安定して支持することを可能とすると共に、熱の影響を受けない位置に計重装置が配置されたタンディッシュカーを提供する。【解決手段】本発明のタンディッシュカー14は、左右に長尺の分配室11を備えるタンディッシュ2を下方から支持する昇降フレーム16と昇降フレーム16を昇降させる昇降装置19と昇降フレーム16と昇降装置19を搭載する台車フレーム15を備え、分配室11左右一方端及び他方端が台車フレーム15のそれよりも外側で、昇降フレーム16の枠辺27がサドルフレーム17を介して支持されたタンディッシュ2底部より下方を通過し、枠辺27を外から囲い、昇降フレーム16に載置されたサドルフレーム17はタンディッシュ2底部より下方を通過し、載置されたタンディッシュ2を前後方向に移動自在とし、昇降装置19頂部で昇降装置19と昇降フレーム16の間に計重装置20を配備する。【選択図】図1

Description

本発明は、連続鋳造設備で用いるタンディッシュを支持するタンディッシュカーに関する。
一般に、連続鋳造設備では、取鍋により運ばれてきた溶鋼がタンディッシュに注がれ、注がれた溶鋼はタンディッシュの底面にある浸漬ノズルによって鋳型に注入される。このタンディッシュは、タンディッシュカー(溶鋼容器支持装置)に搭載されると共に、このタンディッシュカーに搬送されて取鍋の下方且つ鋳型の上方に設置される。
斯かるタンディッシュカーの構造を開示する文献としては、特許文献1〜3に開示されたものがある。
特許文献1には、台車、昇降フレーム、フレーム昇降手段、計重装置、水平位置調整手段などを備えたタンディッシュカーが開示されている。具体的には、同文献の図1、図2などに示すように、昇降フレームは、当該昇降フレームの端部が台車の四隅に立設されたタワー型のガイド装置(ガイドポスト)に上下方向に移動可能とされた状態で挿入されていて、そのタワー型のガイド装置により案内されると共に、昇降フレーム下方に配備されたフレーム昇降手段によって昇降するようになっている。また、計重装置は、昇降フレームの長手方向の中間部、すなわち、昇降フレームのうち、タンディッシュが載置される部分の直下に内蔵されている。昇降フレームは、計重装置を介して、タンディッシュの長手方向の両端部(軸部)を支持している。
特許文献2は、昇降フレーム、昇降装置、駆動装置、台車などを備えたタンディッシュカーであるが、特許文献1に対して昇降フレームを案内する方法が異なっている。具体的には、同文献の図1などに示すように、昇降フレームの下方に、昇降フレームを案内するガイドポストと、昇降装置が配備されている。昇降フレームは、下方に配備されたガイドポストに持ち上げるように案内されると共に、昇降装置により上昇するようになっている。
特許文献3は、走行台車上であって、走行方向に直交する方向に昇降装置が所定の間隔を空けて2つ配備されると共に、その2つの昇降装置の間に1つの昇降フレームが載置されていて、タンディッシュを計重装置を介して昇降フレームに搭載することが可能なタンディッシュカーを開示している。
特許第5030598号 特開2014−151331号公報 特許第4672026号
ところで、タンディッシュカーにおけるタンディッシュの搭載方法、すなわちタンディッシュカーにおいてタンディッシュを支持する方法としては、例えば「本体部の長手方向両端部(分配室の左右両端部)を支持点として、タンディッシュを支持する方法」(第1の支持方法とする)や、「本体部の長手方向(左右方向)中央部を支持点として、タンディッシュを支持する方法」(第2の支持方法とする)などが挙げられる。
タンディッシュの本体部が左右に張り出していない、言い換えれば、注入口(ストランド)が1つ又は2つであって左右方向の長さが短いタンディッシュの場合、上述の第1の支持方法を採用することが多い。例えば、特許文献1、特許文献2に開示されているタンディッシュカーは、左右方向の長さが短いタンディッシュを対象としたものであり、そのタンディッシュを第1の支持方法で支持する装置である。すなわち、タンディッシュの本体部がタンディッシュカーから張り出さない(突き出さない)場合には、第1の支持方法を採用した、特許文献1,2のタンディッシュカーは、好適な技術である。
一方で、多くのストランドが備えられているタンディッシュは、左右方向に伸長し長尺なものとなるため、第1の支持方法を採用することは好ましくない。
理由としては、本体部の左右方向の両端部を支持点として、長尺とされたタンディッシュを支持すると、その支持状態が「両端単純支持はり」の状態となる。この支持状態では、タンディッシュの重量と、本体部内に注入されている溶鋼の重量により、タンディッシュ全体に大きな応力が付与されてしまい、左右方向に長いタンディッシュが重力によって湾曲状に変形する虞がある。
上記の理由により、多ストランド用の左右に長尺なタンディッシュの場合では、第2の支持方法が採用されている。例えば、特許文献3に開示されているタンディッシュカーは、左右方向の長さが長いタンディッシュを第2の支持方法で支持する装置である。
この特許文献3は、第2の支持方法を採用した装置、すなわち「本体部の左右(長手)方向中央部であって、その左右方向に対して直交する方向に配備された2つの昇降手段の間に架設された1つの昇降フレームでタンディッシュを支持する」構造であるために、例えばストランドが偶数個備えられたタンディッシュである場合、適用可能である。
すなわち、特許文献3は、分配室の左右方向中央にストランドが備えられていないことが、特許文献3に開示されている技術の前提である。例えば、6つのストランドを備えたタンディッシュの場合、No.3ストランドとNo.4ストランドとの間に位置するように、昇降フレームを配備すればよい。
しかしながら、ストランドが奇数個備えられたタンディッシュである場合には、分配室の左右方向中央にストランドが存在し、その中央のストランドの直下に昇降フレームが配備されることとなるので、この技術を採用することは不可能である。
たとえ、昇降フレームを中央のストランドから左右方向にずらして配備したとしても、そもそも多量の溶鋼が注入されているので、重心がずれてタンディッシュが左右方向どちらかに傾斜してしまう。すなわち、ストランドが奇数個を有するタンディッシュを、1つの昇降フレームで支持することは、現実的ではない。
さて、特許文献3は、1つの昇降フレームでタンディッシュを支持する構造であるが、タンディッシュが左右方向に非常に長いものになると、左右両端部が下方に曲がる変形、凸状変形となる虞がある。具体的には、タンディッシュの支持点が、タンディッシュの左右方向の中央、1箇所のみであるため、タンディッシュは左右方向に大きく突出した片持ちオーバーハング状態となる。この片持ちオーバーハング状態においては、タンディッシュに、本体部・カバー体・耐火物などの自重に加えて、注入されている溶鋼の重量により大きな応力が発生して、タンディッシュが凸状に変形する。
さらに、長尺のタンディッシュを、左右方向の中央の1箇所でのみで支持することは、著しく左右のバランスを欠く(不安定である)ものであって、タンディッシュカーを走行させたとき、その加減速の影響により、タンディッシュがタンディッシュカーから落下する虞がある。
ところで、タンディッシュは、計重装置を介して昇降フレームに搭載されている。従来では、計重装置は、タンディッシュの鉄皮の近傍となる位置の昇降フレームに配備されていることが多く、高温となったタンディッシュからの熱の影響を受けることがしばしばあった。
例えば、タンディッシュにおける鉄皮(本体部)の温度は、通常200℃〜250℃程度まで上昇する。計重装置としては、ロードセルが採用されることが多い。一般的にロードセルの耐熱温度は、約80℃であることから、ロードセルがタンディッシュの鉄皮に近い位置の昇降フレームに配備されると、この耐熱温度を超える虞がある。
ロードセルは、常に同じ温度で使用されることが好ましいが、鋳造開始と共にタンディッシュの鉄皮温度が上昇し、その熱の影響により、ロードセルは時々刻々と温度変化(上昇)してゆき、計重精度を悪化させる虞がある。
また、タンディッシュカーの走行時における加減速や、タンディッシュカーが停止していても何らかの理由で揺れたときには、タンディッシュに対して水平方向の負荷が作用する。しかし、特許文献3は、1つの昇降フレームでタンディッシュを支持し且つ2つの昇降装置で昇降させる構造のタンディッシュカーであるため、加減速や揺動した際、昇降フレームを案内する昇降ガイド装置には、大きな力が作用し、昇降フレームを捩じろうとする力が作用する。1つの昇降フレームの場合、昇降ガイド装置および昇降フレームは相当に強固なものでなければならない。
まとめると、特許文献3に開示された、長尺のタンディッシュが搭載可能なタンディッシュカーは、1つの昇降フレームでタンディッシュを支持しているので、ストランドの個数(奇数個・偶数個)によって、対象となるタンディッシュが限定されると共に、左右方向に非常に不安定な支持となっている。不安定な支持であるが故、計重装置も破損する虞がある。また、特許文献3は、タンディッシュが、計重装置を介して昇降フレームに載置されているので、鉄皮の熱の影響により計重装置が高温となる可能性が大きく、その熱の影響により計重精度が悪化する。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、左右方向に長尺のタンディッシュであって、備えられているストランドの個数によらずに、安定して支持することを可能とすると共に、熱の影響を受けない位置に計重装置が配置されているタンディッシュカーを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかるタンディッシュカーは、注入室及び分配室が配備され且つ前記分配室が左右方向に長尺とされたタンディッシュを下方から支持する平面視枠型の昇降フレームと、前記昇降フレームの四隅を下方から上下方向に昇降させる昇降装置と、前記昇降装置と前記昇降フレームとが搭載される平面視枠型の台車フレームと、を備えたタンディッシュカーにおいて、前記タンディッシュの分配室の左右方向一方端及び他方端が、前記台車フレームの左右方向一方端及び他方端よりも外側に位置するものであって、前記昇降フレームの前記前後方向を向く2つの枠辺が、当該昇降フレームにサドルフレームを介して支持されている前記タンディッシュの底部より下方を通過するように形成されていて、前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺のそれぞれを外から囲い、且つ前記タンディッシュを支える前記サドルフレームが前記昇降フレームに載置され、前記サドルフレームは、前記タンディッシュの底部より下方を通過するように形成され、上方から前記タンディッシュが載置されると共に、載置された前記タンディッシュを前後方向に移動自在とするものとされ、前記昇降装置の頂部であって、前記昇降装置と前記昇降フレームとの間に、計重装置が配備されていることを特徴とする。
好ましくは、前記サドルフレームが、昇降上限位置において前記台車フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺の上方、乃至は、昇降下限位置において前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺と上下方向で同一レベルとなるように配備されるとよい。
好ましくは、前記昇降フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺が、昇降上限位置において前記台車フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺の上方、乃至は、昇降下限位置において前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺と上下方向で同一レベルとなるように配備されるとよい。
好ましくは、前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺は、二股形状に形成されていて、前記二股形状とされた中途部の内部に、前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺の中途部が上方から挿入可能とされているとよい。
好ましくは、前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺は、二股形状に形成されていて、前記二股形状とされた中途部の内部に、前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺の中途部がサドルフレームを伴った状態で上方から挿入可能とされているとよい。
好ましくは、前記昇降フレーム及び前記サドルフレームの水平方向の移動を所定の範囲に規制する水平方向規制手段が設けられているとよい。
好ましくは、前記昇降装置の直下であって、前記台車フレームに車輪が配備されているとよい。
好ましくは、前記昇降装置は油圧シリンダであり、前記計重装置は自動センタリング型ロードセルであるとよい。
好ましくは、前記台車フレーム上に前記昇降装置が立設され、且つ前記昇降装置の頂部に、圧縮型かつ自動調心型とされた前記計重装置が配備されていて、前記昇降フレームは、前記計重装置及び前記昇降装置を介して、前記台車フレーム上に搭載されていて、前記水平方向規制手段は、前記台車フレーム及び前記昇降フレームの少なくとも一方に設けられており、前記昇降フレームと前記水平方向規制手段との間に、前記台車フレーム停止時に、前記水平方向規制手段と前記昇降フレームとが非接触となる遊隙を設けておき、前記水平方向規制手段は、昇降フレームの昇降上限位置及び下限位置の間において、前記昇降フレームの水平方向の移動を規制する構成とされているとよい。
好ましくは、前記昇降フレームが前記水平方向規制手段に接触したときに生じる、前記計重装置の傾斜角度が、前記計重装置の許容傾斜角度を超えない範囲に対応する、前記遊隙量であるとよい。
好ましくは、前記昇降フレームが前記水平方向規制手段に接触したときの前記計重装置の傾斜によって生じる水平方向の復元力が、前記昇降装置の水平方向の許容値を超えない範囲に対応する、前記遊隙量であるとよい。
好ましくは、前記水平方向規制手段は、前記台車フレームから上方に延びるように取り付けられていて、前記昇降フレームが左右方向に移動することを規制する第1規制部と、前記昇降フレームに取り付けられていて、前記昇降フレームが前後方向に移動することを規制する第2規制部と、を有し、前記第1規制部に前記第2規制部が当接することで、前記昇降フレームが前後方向に移動することを規制する構成であり、前記第1規制部の高さは、前記昇降フレームが上昇した状態における前記第2規制部の移動高さより高いものであるとよい。
本発明のタンディッシュカーによれば、左右方向に長尺のタンディッシュであって、備えられているストランドの個数によらずに、安定して支持することができる。また、熱の影響を受けない位置に計重装置が配置されているため、タンディッシュが高温であっても、高精度に計重することができる。
本発明のタンディッシュカーの概略を示した図であり、タンディッシュが搭載された通常時の状態を示す図である。 本発明のタンディッシュカーの概略を示した図であり、搭載されたタンディッシュを上昇させた状態を示す図である。 本発明のタンディッシュカーを展開した状態を示した概略図である。 本発明のタンディッシュカーの平面図である。 本発明のタンディッシュカーの背面図である。 本発明のタンディッシュカーの側面図であり、タンディッシュが搭載された通常時の状態を示す図である。 本発明のタンディッシュカーの側面図であり、搭載されたタンディッシュを上昇させた状態を示す図である。 昇降フレームの下降状態における、水平方向規制手段の構成の概略を示した拡大図である。 昇降フレームの下降状態における、水平方向規制手段の側面図である。 昇降フレームの上昇状態における、水平方向規制手段の構成の概略を示した拡大図である。 昇降フレームの上昇状態における、水平方向規制手段の側面図である。 水平方向規制手段の具体的な構成を示した側面図である。 水平方向規制手段のA−A矢視図である。 連続鋳造設備の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
以下、本実施形態にかかるタンディッシュカー14を説明する前に、本実施形態のタンディッシュカー14で支持されるタンディッシュ2が配備された連続鋳造設備1の説明を行う。
図14に示すように、連続鋳造設備1は、溶鋼4を一時的に貯留するタンディッシュ2と、溶鋼4を鋳造する鋳型3と、鋳型3から出た鋳片5を支えつつ移送する複数のサポートロール6とを有している。このような構成の連続鋳造設備1では、取鍋7により運ばれてきた溶鋼4がタンディッシュ2に注がれ、注がれた溶鋼4はタンディッシュ2に設けた浸漬ノズル8を介して鋳型3に注入される。鋳型3では注入された溶鋼4が冷却され、その表面部が凝固した状態の鋳片5となって、サポートロール6に保持されながら鋳型3下部から引き抜かれて、下流側に搬送されるようになっている。
なお、本実施形態において対象となるタンディッシュ2は、注入室10の前側に分配室11が配備され且つ、分配室11が左右方向に長尺とされている、所謂、T型タンディッシュと呼ばれるものである。
具体的には、タンディッシュ2は、上部が開放状とされて内部に溶鋼4を貯留可能とされると共に、外壁面から突出状に設けられた張り出し部12を備える本体部9と、本体部9の上部を覆うように載置されるカバー体13とを有している。
この本体部9は、有底箱形に形成された平面視で略T形状の容器であって、取鍋7からの溶鋼4が注入される注入室10と、溶鋼4を鋳型3に装入する分配室11とを有していて、タンディッシュカー14に載置された場合、分配室11の左右方向一方端及び他方端が、タンディッシュカー14を構成する台車フレーム15(詳細は後述)の左右方向一方端及び他方端よりも外側に位置するものである。
張り出し部12は、タンディッシュ2をタンディッシュカー14などに載置する場合や、吊具などでタンディッシュ2を吊り上げる場合に用いられる部材であって、分配室11の前壁と後壁との対面する位置に一対設けられ、且つ左右方向に少なくとも2箇所以上配備されている。
一対の張り出し部12は、本体部9を構成する分配室11の中央から左側に1つ配備されると共に、中央から右側に1つ配備されている。つまり、張り出し部12は、本体部9の左右方向に2つ、配備されている。
本実施形態にかかるタンディッシュカー14は、連続鋳造設備1の鋳型3の直上へタンディッシュ2を移送し、その位置で保持するためのものである。
図1は、本発明のタンディッシュカー14の概略を示した図であり、タンディッシュが搭載された状態を示す図である。
図1〜図7に示すように、タンディッシュカー14は、タンディッシュ2を下方から支持する平面視矩形枠型の昇降フレーム16と、昇降フレーム16の四隅に配置され、且つこの昇降フレーム16を下方から上下方向に昇降させる昇降装置19と、昇降装置19を駆動させる駆動装置と、駆動装置と昇降装置19と昇降フレーム16とが搭載される平面視矩形枠型の台車フレーム15と、を備えている。
なお、以降の説明において、図1の紙面上、左上から右下へ向かう方向がタンディッシュカー14の前後方向に対応する。また、図1中の右上から左下へ向かう方向がタンディッシュカー14の左右方向に対応する。図1中の上下方向が、タンディッシュカー14の上下方向に対応する。これらの方向は、各図において矢印をもって示している。なお、各図に関しては、各装置・部材の構成をわかりやすくするため、部分的に切断して描いている箇所がある。
ところで、タンディッシュカー14の下部、すなわち台車フレーム15の下部と、当該タンディッシュカー14が載置される床面Fとの間であって、台車フレーム15の前後方向中途部、つまりビーム部材21の中途部25(詳細は後述)の周辺は、タンディッシュ2を鋳型3に上下方向で近接させるために、上下方向に狭く小さい空間とされている(例えば、図6、図7参照)。
この理由としては、タンディッシュ2の底面と鋳型3の上面との上下方向の距離が大きい(離れている)と、タンディッシュ2から鋳型3への溶鋼4の落下エネルギが大きくなり、鋳片品質を低下させる虞がある。また、浸漬ノズル8の長さも長くなり、操業コストが増大する虞もある。そのため、タンディッシュ2の底面と鋳型3の上面とを近づけることは、連続鋳造を操業する上で必要である。
タンディッシュカー14がタンディッシュ2を搭載して鋳型3の上面を走行可能で、且つタンディッシュ2の底面と鋳型3の上面との距離が短くなるように、前後方向中途部を形成しなければならない。
なお、タンディッシュカー14を走行させる時には、浸漬ノズル8が鋳型3に干渉しないように、タンディッシュ2を上昇させた状態とする。
そこで、本実施形態では、タンディッシュ2を支持する矩形枠型の昇降フレーム16の前後方向を向く枠辺が、タンディッシュ2の底面と鋳型3の上面とが接近した狭小な空間とされた状況下においても、その狭小な空間を通過するように形成されている。また、台車フレーム15や、後述するサドルフレーム17の前後方向中途部37も、タンディッシュ2の底面と鋳型3の上面とが接近した狭小な空間を通過するように形成されている。
すなわち、本実施形態のタンディッシュカー14は、走行方向(左右方向)に対して、交差する方向、すなわち略直交する方向(前後方向)の枠辺、特に前後方向を向く枠辺の中途部の形状に特徴がある。
図3〜図7に示すように、台車フレーム15は、前後方向を向く2つの枠辺21と、左右方向を向く2つの枠辺22とで構成される平面視矩形状の枠体である。すなわち、台車フレーム15は、前後方向に延びるビーム部材21が所定の間隔を空けて左右一対設けられていて、左右に設けられた一対のビーム部材21の前端部23同士、後端部24同士それぞれを掛け渡すように梁部材22が前後一対設けられている。この梁部材22は、左右一対のビーム部材21を連結する部材である。
各ビーム部材21の前端部23及び後端部24には、車輪18がそれぞれ備えられている。各車輪18は、連続鋳造設備1に敷設された一対のレール(図示せず)上に配備され、車輪用駆動装置(図示せず)により転動する。台車フレーム15は、車輪18の転動により、一対のレールに沿って左右方向に自在に移動する。
各ビーム部材21の前端部23及び後端部24の上面、すなわち台車フレーム15の上面の四隅には、昇降フレーム16を上下方向に昇降させる昇降装置19がそれぞれ配備されている。この昇降装置19の頂部には、計重装置20が備えられている。
なお、本実施形態においては、昇降装置19に油圧シリンダを採用し、計重装置20に自動センタリング型(ダブルコンベックス型)のロードセルを採用している。油圧シリンダ19が配備された近傍には、水平方向規制手段45の第1規制部46(詳細は後述)が配備されている。
ビーム部材21は、前後方向中途部25が二股形状に形成されている。具体的には、ビーム部材21の中途部25においては、2本の長尺の棒材が左右方向に所定の間隔を空けて、ビーム部材21の前端部23と後端部24とを掛け渡すように配備されている。
2本の棒材の間に形成された空間26、すなわち二股形状とされた中途部25の内部に、昇降フレーム16の前後方向を向く2つの枠辺27(支持部材)の前後方向中途部31がサドルフレーム17の前後方向中途部37(共に詳細は後述)を伴った状態で、上方から挿入(遊挿)可能とされている。
なお、前後方向を向いて配備された2本の棒材の間隔、すなわちビーム部材21の中途部25に形成された空間26の左右方向の長さは、サドルフレーム17の左右方向の長さ(幅)よりやや大きい長さとされている。すなわち、空間26の中でサドルフレーム17を遊嵌状態とするために、その空間26の左右方向の長さは、サドルフレーム17の左右方向の長さよりも若干大きい。また、空間26の前後方向の長さも前述と同じく、サドルフレーム17の前後方向の長さよりも若干大きい。
図6、図7に示すように、ビーム部材21の前端部23と後端部24との間に、掛け渡された前後方向の中途部25においては、タンディッシュ2の底面と鋳型3の上面とが接近した狭小な空間を通過する構成とされている。
台車フレーム15の上方には、タンディッシュ2を下方から支持し、且つ上下方向に昇降させる昇降フレーム16が配備されている。
昇降フレーム16は、前後方向を向く2つの枠辺27(以降、支持部材と呼ぶ。)と、左右方向を向く2つの枠辺28(以降、連結部材と呼ぶ。)とで構成される平面視矩形状の枠体である。すなわち、昇降フレーム16は、前後方向に延びる支持部材27が所定の間隔を空けて左右一対設けられていて、左右に設けられた一対の支持部材27の前端部29同士、後端部30同士それぞれを掛け渡すように連結部材28が前後一対設けられている。この連結部材28は、左右一対の支持部材27を連結する部材である。
支持部材27は、昇降フレーム16の降下時(昇降下限位置)において、連結部材28と上下方向で同一レベルとなるように、各空間26内にそれぞれ収納される。また、支持部材27は、昇降フレーム16の上昇時(昇降上限位置)において、各空間26内から前後方向を向く2つのビーム部材21の上方に位置するように、それぞれ配備される。
すなわち、昇降フレーム16を構成する枠辺であって前後方向を向く2つの支持部材27は、昇降上限位置において、台車フレーム15を構成する枠辺であって前後方向を向く2つのビーム部材21の上方、乃至は、昇降下限位置において、台車フレーム15の前後方向を向く2つのビーム部材21と上下方向で同一レベルとなるように配備されている。
支持部材27の前端部29及び後端部30のそれぞれは、台車フレーム15の四隅の上方に位置している。すなわち、支持部材27の前端部29及び後端部30は、ビーム部材21の前端部23及び後端部24のそれぞれと、上下方向において対面する位置に配備されている。
この支持部材27の前端部29及び後端部30は、内部が空洞で下方が開放状とされた円筒部材で形成されていて、空洞とされた内部に、頂部にロードセル20が載置された油圧シリンダ19がそれぞれ格納される。なお、本実施形態において、前端部29及び後端部30を円筒部材としたが、形状に関しては特に問わず、例えば角筒部材であってもよい。
支持部材27の前端部29及び後端部30の外壁面には、サドルフレーム17を係合する直方体状の係合部材34が設けられている。係合部材34は、前端部29及び後端部30の下側外壁面から左右方向に突出状に、一対設けられている。一対の係合部材34は、左右方向で対面する位置に配設されている。
係合部材34内には、サドルフレーム17を係合する回転自在のローラ34aが収納されている。すなわち、サドルフレーム17は、係合部材34内に収納されるローラ34aに搭載される。
さて、サドルフレーム17は、当該サドルフレーム17の駆動装置42によって前後方向にセンタリングされるようになっている。この駆動装置42は、鋳型3に対するタンディッシュ2の前後方向のポジションを微調整するための機能を有している。係合部材34においては、サドルフレーム17をセンタリングする時、駆動装置42の小さな駆動力で、サドルフレーム17を前後方向に駆動できるように、ローラ34aで受けるようにしている。
一方で、前端部29及び後端部30の上部外壁面には、左右方向を向き、且つ棒状の連結部材28が取り付けられている。
支持部材27の前後方向中途部31は、前端部29及び後端部30の間を掛け渡すように配備された棒材である。この中途部31は、昇降フレーム16にサドルフレームを介して下方から支持されているタンディッシュ2の底部より下方を通過するように形成されている。支持部材27の前端部29及び後端部30に連結された中途部31の部位、すなわち中途部31の前側基端32及び後側基端33には、水平方向規制手段45の第2規制部(詳細は後述)が左右一対それぞれ配備されている。
なお、支持部材27の中途部31は、昇降フレーム16の降下時において、ビーム部材21の中途部25の下面より下方に突出しないように形成されている。つまり、昇降フレーム16を最も降下させた位置においては、支持部材27の中途部31の下面と、ビーム部材21の中途部25の下面は、面一とされている。一方で、支持部材27の中途部31の上面と、ビーム部材21の中途部25の上面も、面一とされている。
支持部材27の中途部31の高さは、側面視で、前側基端32、後側基端33の上下方向の高さに対して、低いものとなっている。この中途部31は、前後方向を向く棒材が、前端部29及び後端部30の間を掛け渡すように配備されている。また、支持部材27の前端部29及び後端部30の上面は、取鍋との干渉を回避するため、タンディッシュ2の上面(カバー体13の上面)から上方に大きく突出しないことが好ましい。
次いで、支持部材27の中途部31は、昇降フレーム16の降下時において、サドルフレーム17の前後方向中途部37に囲われるため、左右方向の長さ、つまり中途部31の幅が、前後方向中途部37の全体の幅(2本の棒材における左右方向の長さ)に対して狭い。
以上より、支持部材27は、中途部31が側面視において、下方に凸状(U字状)に突出し且つ前端部29及び後端部30が上方に突出した形状を有する。すなわち、支持部材27は、円筒部材とされた前端部29から後方斜め下側へ突出し、中途部31で略水平状態となって後方へ延び、そして後方斜め上側を向いて、円筒部材とされた後端部30へ繋がる形状である。
本実施形態の昇降フレーム16は、前後方向に延びる2つの支持部材27で長尺タンディッシュ2を支持しているので、安全である。また、従来の支持方法である、1つの支持部材27でのみ長尺タンディッシュ2を支持する方法より、タンディッシュ2のオーバーハング量を小さくできるのでタンディッシュ2に大きな応力が発生せず変形も少ない。
本実施形態においては、前後方向を向く支持部材27の外側には、サドルフレーム17が配備されている。
サドルフレーム17は、昇降フレーム16の降下時(昇降下限位置)において、連結部材28と上下方向で同一レベルとなるように、各空間26内にそれぞれ収納される。また、サドルフレーム17は、昇降フレーム16の上昇時(昇降上限位置)において、各空間26内から台車フレーム15を構成する2つのビーム部材21の上方に位置するように、それぞれ配備される。
サドルフレーム17は、昇降フレーム16を構成する2つの支持部材27をそれぞれ外から囲うようになっている。このサドルフレーム17は、昇降フレーム16に載置される。また、サドルフレーム17は、上方からタンディッシュ2が載置されると共に、載置されたタンディッシュ2を前後方向に移動自在とするものとされている。
サドルフレーム17は、タンディッシュ2における溶鋼吐出位置と、鋳型3の中心とが一致するように、サドルフレーム17の前後方向の位置を微調整するタンディッシュ2のセンタリング機能を有するものである。なお、タンディッシュ2の左右方向のセンタリングは、一般的に、タンディッシュカーを走行させることで行う。
サドルフレーム17の前端部35及び後端部36は、それぞれ台車フレーム15の四隅の上方に位置している。すなわち、サドルフレーム17の前端部35及び後端部36は、支持部材27の前端部29及び後端部30のそれぞれを左右外側から覆うように配備されている。
このサドルフレーム17の前端部35及び後端部36は、内部にロードセル20と油圧シリンダ19が格納され、且つ円筒形状とされた支持部材27の前端部29及び後端部30の外周囲を、左右方向から囲むように覆う枠体とされている。
サドルフレーム17は、支持部材27の前端部29及び後端部30に突設された係合部材34を介して、前後方向に移動自在に載置されている。この係合部材34には、回動自在のローラ34aが備えられていて、そのローラにサドルフレーム17が当接しているので、サドルフレーム17は小さな力で前後方向に移動可能とされている。
サドルフレーム17の前後方向中途部37は、前端部35及び後端部36の間を掛け渡すように、且つ二股形状に形成されている。この中途部37は、タンディッシュ2がタンディッシュカー14に搭載されたとき、当該タンディッシュ2の底部より下方を通過するように形成されている。
具体的には、サドルフレーム17の中途部37においては、2本の長尺の棒材が左右方向に所定の間隔を空けて、サドルフレーム17の前端部35と後端部36とを掛け渡すように配備されている。2本の棒材の間に形成された空間38、すなわち二股形状とされた中途部37に形成された空間38に、昇降フレーム16を構成する支持部材27の中途部31が、挿入される。
なお、昇降フレーム16の降下時においては、サドルフレーム17の中途部37も、支持部材27の中途部31と同様に、台車フレーム15を構成するビーム部材21の中途部25の下面より、下方に突出しないように形成されている。つまり、サドルフレーム17の中途部37の下面と、ビーム部材21の中途部25の下面は、昇降フレーム16の降下時において、面一とされている。
一方で、サドルフレーム17の中途部37の上面と、ビーム部材21の中途部25の上面も、昇降フレーム16の降下時において、面一とされている。
すなわち、サドルフレーム17の中途部37は、昇降フレーム16の降下時においての側面視で、ビーム部材21の中途部25及び支持部材27の中途部31と同様の高さとなるように形成されている。
以上より、サドルフレーム17は、側面視において、中途部37が下方に凸状(U字状)に突出した形状であり、且つ平面視で二股状とされた部材である。すなわち、サドルフレーム17は、前端部35から後方斜め下側へ突出し、中途部37で略水平状態となって後方へ延び、そして後方斜め上側を向いて、後端部36へ繋がる形状である。
このサドルフレーム17は、支持部材27の中途部31より左右方向に幅広に形成されていて、支持部材27の中途部31を外から囲い、台車フレーム15を構成するビーム部材21の中途部25に形成された空間26に挿入されるものである。
サドルフレーム17の前端部35及び後端部36から後方斜め下側へ突出した部位には、タンディッシュ2が載置される載置部材39が設けられている。
さて、サドルフレーム17の後端部36には、サドルフレーム17を前後方向に移動させるサドルフレーム駆動装置42が後方を向いて備えられている。
本実施形態においては、サドルフレーム駆動装置42に、油圧シリンダを採用している。このサドルフレーム駆動装置42は、トラニオン部43がサドルフレーム17の後端部36に設けられている取り付け部材40の孔に挿嵌されると共に、クレビス部44が支持部材27の後端部30に設けられている取り付け部材41にピンで結合されている。サドルフレーム駆動装置42の伸縮により、支持部材27の後端部30に対するサドルフレーム17の前後位置を可変としている。
このサドルフレーム駆動装置42は、タンディッシュ2における溶鋼吐出位置が鋳型3に対して中心に位置するように、サドルフレーム17の位置を微調整することを目的にしている。
なお、サドルフレーム駆動装置42は、サドルフレーム17の前端部35に配備されていてもよい。
ところで、溶鋼4が装入されているタンディッシュ2を支持している昇降フレーム16は、上述したように、ロードセル20(計重装置)を介して、油圧シリンダ19上に載置されている。それ故、タンディッシュ2、溶鋼4、昇降フレーム16及びサドルフレーム17などの被計重物は、4個のロードセル20の上でフローティング状態(ゆりかご状態)となっている。
本実施形態においては、ダブルコンベックス型(自動センタリング型)のロードセル20を採用している。このダブルコンベックス型のロードセル20は、傾斜すると直立しようとする復元力が働く性質を有している。
フローティング状態の昇降フレーム16は、ダブルコンベックス型のロードセル20のみに当接している。このロードセル20は、昇降フレーム16がフローティング状態となっている中で、被計重物を計重している。前述のような状態においては、ロードセル20の計重精度を悪化させる摺動抵抗(例えば、計重の抵抗となるサイドガイド)が無いので、ロードセル20による計重精度が極めて高精度なものとなる。
さて、タンディッシュカー14が加速及び減速するときには、タンディッシュ2(被搭載物)に水平方向に力が作用することとなり、ロードセル20が一時的に大きく傾斜するが、定速走行又は走行を停止すれば、復元力によってロードセル20は直立する。
一方で、ロードセル20が過剰に傾斜することは、ロードセル20自身が損傷してしまう虞があるので、好ましくない。
次いで、油圧シリンダ19及びロードセル20の配備位置について、詳細に説明する。
台車フレーム15の四隅に配備された車輪18の直上に、油圧シリンダ19が4つ配備され、その各油圧シリンダ19の頂部、すなわち油圧シリンダ(シリンダロッド)19の上部先端に、ロードセル20が4つ配備されている。さらに、この4つロードセル20の上部に、矩形枠体の昇降フレーム16が載置されている。つまり、ロードセル20は、油圧シリンダ19の頂部であって、油圧シリンダ19と昇降フレーム16との間に配備されていることとなる。
このとき、車輪18とタンディッシュカー14が走行するレール(図示略)との接点でタンディッシュ2の全自重(タンディッシュ2・溶鋼4・昇降フレーム16・台車フレーム15・サドルフレーム17など)を受けているが、レールと車輪18との接触点、車輪18の中心軸、油圧シリンダ19(シリンダロッド)の上下方向の軸心、及びロードセル20の中心点のそれぞれが上下方向同一直線上(鉛直方向)にならんでいるので、矩形状とされた昇降フレーム16における、それぞれの枠体の繋ぎ部位、すなわち支持部材27の前端部29及び後端部30と各連結部材28との連結部位、支持部材27における前端部29及び後端部30と中途部31との連結部位(中途部31の基端側)に、「モーメント荷重」や「ねじり荷重」などの偏荷重が作用しない。
また、矩形状とされた台車フレーム15における、それぞれの枠体の繋ぎ部位、すなわちビーム部材21の前端部23及び後端部24と各梁部材22との連結部位、ビーム部材21における前端部23及び後端部24と中途部25との連結部位(中途部25の基端側)にも、「モーメント荷重」や「ねじり荷重」が発生しない。それ故、本実施形態においては、重量が特に重たいタンディッシュ2でも支持可能である。
また、本実施形態においては、昇降フレーム16及びサドルフレーム17の水平方向の移動を所定の範囲に規制する水平方向規制手段45を設けている。本実施形態の水平方向規制手段45は、第1規制部46と第2規制部47を有している。
第1規制部46は、台車フレーム15を構成するビーム部材21の中途部25に形成されている空間26の前端側及び後端側にそれぞれ設けられている。第1規制部46は、ビーム部材21の上面から上方に突出した板片であって、板片が所定の間隔を空けて左右一対配備されている。2つの板片の間に形成されている空間48に、昇降フレーム16を構成する支持部材27の基端側が挿入される。つまり、2つの板片で構成される第1規制部46は、支持部材27を挟み込んだ、左右方向に遊挿状態としている。
また、第2規制部47は、支持部材27の前側基端32及び後側基端33(中途部31と前端部29とが連結されている部位、及び、中途部31と後端部30とが連結されている部位)にそれぞれ設けられている。
第2規制部47は、支持部材27の基端32,33の側壁面から左右方向に突出した2つの板片に、軸心が前後方向を向く短尺の棒材49を取り付けた略井桁状の部材である。この第2規制部47は、支持部材27の前側基端32の左側壁及び右側壁、後側基端33の左側壁及び右側壁に、それぞれ配備されている。
第2規制部47を構成する棒材49の先端と、その棒材49に対面する第1規制部46との間には、一定の隙間が存在する。
以上より、水平方向規制手段45は、台車フレーム15に立設された第1規制部46(ストッパ)に、昇降フレーム16が当接することで、水平方向で、且つ左右方向における昇降フレーム16の動揺量が過大になることを規制する機構である。また、水平方向規制手段45は、台車フレーム15に立設されたストッパに、昇降フレーム16の支持部材27に設けられている第2規制部47が第1規制部46に当接することで、水平方向で、且つ前後方向における昇降フレーム16の動揺量が過大になることを規制する機構でもある。
タンディッシュカー14の加速時及び減速時に、又は地震時に、ロードセル20が一時的に大きく傾斜しようするが、水平方向規制手段45を構成する第1規制部46と支持部材27、及び、第1規制部46(板片)と第2規制部47(棒材49)がそれぞれ当接することによって、ロードセル20が必要以上に傾斜することを規制している。言い換えれば、昇降フレーム16が水平方向で且つ、前後方向及び左右方向に大きく動揺することを防止している。
つまり、水平方向規制手段45は、タンディッシュ2に水平方向の過剰な力が作用しても、過剰な力によるロードセル20や昇降手段などの損傷を防止することができると共に、昇降フレーム16を一定のフローティング状態で維持することが可能となる。
さらには、天井クレーンなどを使用してタンディッシュ2を、タンディッシュカー14に搭載する際には、天井クレーンなどにより吊り下げられたタンディッシュ2がふら付く場合があり、タンディッシュカー14(昇降フレーム16)に対して、押し付けられるように載置されることがあるが、水平方向規制手段45が備えられていることにより、昇降フレーム16を保護することができる。
以下に、水平方向規制手段45の構成を、図を参照しながら詳しく説明する。
図8〜図13に、水平方向規制手段45の構成を示した図を示す。なお、図8〜図13においては、サドルフレーム17を省略して描いている。また、各図に関しては、各装置・部材の構成をわかりやすくするため、部分的に断面して描いている箇所がある。
図8、図9は、昇降フレーム16が下降した状態における、水平方向規制手段45の構成の概略を示した図である。また、図10、図11は、昇降フレーム16が上昇された状態における、水平方向規制手段45の構成の概略を示した図である。図12、図13は、水平方向規制手段45の具体的な構成を示した図である。
本実施形態では、台車フレーム15上に油圧シリンダ19が立設されていて、その頂部に、圧縮型かつ自動調心型とされているロードセル20が配備されている。昇降フレーム16は、ロードセル20及び油圧シリンダ19を介して、台車フレーム15上に搭載されている。
本実施形態の水平方向規制手段45は、走行中などに生じる、水平方向の力が台車フレーム15に作用したときにおけるロードセル20の振れを抑制する手段である。
水平方向規制手段45は、台車フレーム15及び昇降フレーム16の少なくとも一方に設けられている。また、水平方向規制手段45は、昇降フレーム16の昇降の上限位置及び下限位置の間において、昇降フレーム16の水平方向の移動を規制する構成とされている。また、昇降フレーム16と水平方向規制手段45との間には、台車フレーム15が少なくとも停止している時には、水平方向規制手段45と昇降フレーム16とが非接触となる遊隙が設けられている。
この水平方向規制手段45は、例えば、タンディッシュカー14の左側においては、支持部材27の前側基端32の対応する位置に2つ、後側基端33の対応する位置に2つずつ設けられている。また、右側の昇降フレーム16においても左側と同様に、水平方向規制手段45は、前側基端32に2つ、後側基端33に2つずつ設けられている。
詳しくは、左側の台車フレーム15に着目すると、昇降フレーム16が水平方向で且つ左右方向に移動することを規制する第1規制部46が、台車フレーム15の左側の前端部23及び後端部24に、それぞれ1つ設けられている。
また、左側の昇降フレーム16に着目すると、昇降フレーム16が水平方向で且つ前後方向に移動することを規制する第2規制部47が、昇降フレーム16(支持部材27)の前側基端32の右側面及び左側面にそれぞれ1つずつ設けられるとともに、後側基端33の右側面及び左側面にそれぞれ1つずつ設けられている。
一方で、タンディッシュカー14の右側に設けられる水平方向規制手段45については、前述の左側の配置と同様に、第1規制部46が台車フレーム15の右側の前端部23及び後端部24にそれぞれ設けられ、第2規制部47が右側の昇降フレーム16(支持部材27)の前側基端32及び後側基端33にそれぞれ設けられている。
この水平方向規制手段45は、昇降フレーム16が第1規制部46に当接することで、その昇降フレーム16の水平方向で且つ左右方向の移動を規制する構成である。また、水平方向規制手段45は、第1規制部46に第2規制部47が当接することで、昇降フレーム16の水平方向で且つ前後方向の移動を規制する構成である。
図12、図13に示すように、第1規制部46は、長尺の板材で形成されていて、昇降フレーム16が下降した状態における、第2規制部47の上下方向の配備位置から上方に延びるように、ボルトなど締結手段52によって、台車フレーム15に取り付けられている。
第1規制部46は、昇降フレーム16を挟み込む、すなわち支持部材27の前側基端32及び後側基端33が空間48内に挿入可能となるように、台車フレーム15に左右一対取り付けられている。この第1規制部46は、昇降フレーム16が上昇した状態においても、支持部材27(昇降フレーム16)を挟み込むことが可能となるような、長尺の板材で形成されている。
すなわち、第1規制部46の高さは、昇降フレーム16が上昇した状態における第2規制部47の移動高さより高いものである。
第1規制部46は、昇降フレーム16の下降位置から上昇位置まで対応可能となっているので、昇降フレーム16が上下方向で何れの高さに存在しても、昇降フレーム16の水平方向の移動を規制することが可能となる。なお、第1規制部46は、台車フレーム15と一体構造とされていてもよい。
第2規制部47は、支持部材27(昇降フレーム16)の基端32,33の側壁面から左右方向に突出した一対の板片に、短尺の棒材49軸心が前後方向を向く(第1規制部46の左右方向を向く平面に対して略直交する)方向となるように、取り付けられた略井桁状の部材である。第2規制部47は、棒材49の一方端が、第1規制部46に近接するように、支持部材27の基端32,33にそれぞれ設けられている。
ところで、昇降フレーム16は、台車フレーム15の四隅に配備されている、油圧シリンダ19の上部に配備されているロードセル20の上に、動揺状態(ゆりかご状態)で搭載されている。なお、本実施形態で採用している、ダブルコンベックス型ロードセルは、圧縮型かつ自動調心型(自動復帰型)である。それ故、このロードセル20は、傾斜すればするほど、直立しようとする復元力が大きく働く性質を有している。
また、タンディッシュカー14(台車フレーム15)の静止状態においては、昇降フレーム16には水平方向に作用する力(水平力)が作用しないので、昇降フレーム16はロードセル20のみに接触(点接触)していて、ロードセル20以外に接触している箇所が一切存在していない。
即ち、タンディッシュカー14の静止状態(例えば、鋳造中の非走行時)では、昇降フレーム16は、台車フレーム15側のいずれの箇所にも接しておらず、水平方向規制手段45にも接触していないので、計重の抵抗となるサイドガイドのなどの部材を設けておく必要がない。
ロードセル20の軸心線は、ロードセル20の復元力によって、鉛直方向となる(ロードセル20が傾斜していない)ため、台車フレーム15の静止状態においては、高精度の計重が可能となる。なお、復元力の理論的説明については、例えば、特開2012−58149号公報の段落[0019]および図3など、に開示されている。
しかし、走行中のタンディッシュカー14が加減速する時や振動した時には、昇降フレーム16に対して、左方向または右方向の水平力が作用する。この水平力によって、ロードセル20が左右方向に傾くので、昇降フレーム16は台車フレーム15に対して、水平方向で且つ左右方向に移動(動揺)してしまうこととなる。
走行中のタンディッシュカー14(台車フレーム15)に生じる水平力は、走行方向(即ち、左右方向)に限定されたものである。しかしながら、タンディッシュ2を搭載して走行している時など、昇降フレーム16が揺動しやすい状況においては、この昇降フレーム16に前後左右の全方向から水平力が作用してしまう虞がある。
本実施形態では、走行中のタンディッシュカー14の前後方向に、水平力が作用すると、ロードセル20が前後方向に傾こうとするが、第2規制部47が第1規制部46に当接するようになっているので、昇降フレーム16は台車フレーム15に対して前後方向に移動(動揺)が規制される。
なお、タンディッシュカー14の走行は、鋳型3の上端よりも浸漬ノズル8の下端が高位の位置になければ走行することができないので、通常、昇降フレーム16を上昇させた状態で行われている。従って、水平方向規制手段45は、少なくとも昇降フレーム16が上昇しても対応可能な位置となるように設けておくことが好ましい。
それ故、本実施形態では、昇降フレーム16が上昇しても、第2規制部47が必ず第1規制部46に当接するような構成である(図11、図12参照)。
一方、タンディッシュ2をタンディッシュカー14に搭載する場合、タンディッシュ2の搭載による衝撃を油圧シリンダ19に付与させたくないので、通常、昇降フレーム16を下限の状態にして行われている。従って、水平方向規制手段45は、昇降フレーム16が下降した位置においても、対応可能となるようにしておくことが好ましい。
それ故、本実施形態では、昇降フレーム16の下降状態でも、第2規制部47が必ず第1規制部46に当接するような構成である(図10、図12参照)。
すなわち、本実施形態の水平方向規制手段45においては、昇降フレーム16の上昇位置から下限位置までの全域に対応するような構成としている。この場合、昇降フレーム16の昇降が中間位置となっていても、タンディッシュカー14の走行や、タンディッシュカー14にタンディッシュ2を搭載することが可能になる。
さて、図12、図13の示すように、第1規制部46と第2規制部47との隙間、第1規制部46と昇降フレーム16との隙間である、遊隙量(C1〜C3)は、ロードセル20の傾斜許容値(ロードセル20が損傷する傾斜角度の限界値)を超えないことが好ましい。また、遊隙量は、油圧シリンダ19の水平方向の許容値(油圧シリンダ19が損傷する水平力の限界値)を超えないことが好ましい。
すなわち、昇降フレーム16が水平方向規制手段45に接触したときに生じる、ロードセル20の傾斜角度が、ロードセル20の許容傾斜角度を超えない範囲(ロードセル20が傾斜可能な角度以上に傾斜すると、ロードセル20が損傷する限界値)に対応する、遊隙量であることが好ましい。
また、昇降フレーム16が水平方向規制手段45に接触したときのロードセル20の傾斜によって生じる水平方向の復元力が、油圧シリンダ19の水平方向に作用する力の許容値を超えない範囲(油圧シリンダ19に作用可能な水平力以上の水平力が作用すると、油圧シリンダ19が損傷する限界値)に対応する、遊隙量であることが好ましい。
この遊隙量を適正に調整することにより、タンディッシュカー14の緩やかな加減速時や軽微な振動時に、昇降フレーム16が水平方向規制手段45に当接することはないが、タンディッシュカー14の急峻な加減速時や大きな振動時には、昇降フレーム16が水平方向規制手段45に当接することによって、ロードセル20と油圧シリンダ19を保護することができる。
そして、タンディッシュカー14が停止すれば、又はタンディッシュカー14が定速走行となれば、台車フレーム15に作用する水平力が無くなるので、ロードセル20の復元力によりロードセル20が直立して、昇降フレーム16が水平方向規制手段45と離れるので正確な計重が可能になる。
ここで、適正な遊隙量について説明する。
例えば、150ton用ロードセル20の傾斜許容値は、2.5°程度である。この場合、台車フレーム15に対する昇降フレーム16における水平方向の移動量は、±10mmに相当する。このとき、ロードセル1台当たりの載荷荷重を100tonとすると、ロードセル1台当たりの復元力は5700kgfとなる。この例では、遊隙量を7mm程度にするのが好ましい。
即ち、昇降フレーム16が後側に7mm、且つ左側に7mmの水平方向に移動が生じたとしても、その合成移動量(斜め左後方向への移動量)を10mm以内とすることができるからである。
昇降フレーム16が上昇状態、つまり油圧シリンダ19のシリンダロッドが最も突出した状態のときに、タンディッシュカー14の急峻な加減速が行われると、そのシリンダロッドの頂部には5700kgfの水平力が作用することになる。なお、本実施形態の場合、耐水平力が8500kgfの油圧シリンダ19を採用しているので、この油圧シリンダ19が損傷することはない。しかし、操業上の安全性を確実に確保するために、本実施形態においては遊隙量調整手段50,51を設けている。
図12、図13に示すように、第1遊隙量調整手段50(図例は、ねじ機構)を、水平方向規制手段45を構成する第1規制部46の上部に設けている。本実施形態では、当該第1遊隙量調整手段50により、遊隙量C2を7mm、遊隙量C3を7mmに設定している。
また、水平方向規制手段45の第2規制部47に、第2遊隙量調整手段51(図例は、ねじ機構)を設けている。本実施形態では、当該第2遊隙量調整手段51により、遊隙量C1を7mmに設定している。なお、遊隙量C1〜C3は一例であり、この値に限定されない。
以上より、水平方向規制手段45を設けることで、計重精度を低下させる要因を排除し、高精度の計重を実現することができる。また、ロードセル20を保護することができ、油圧シリンダ19に大きな水平力を作用させないことが可能となる。また、支持部材27の前端部29及び後端部30を円筒部材とし、その内部に油圧シリンダ19、ロードセル20を上下に一直線状に配備することで、筒状ガイドなどの複雑な昇降ガイド機構を採用しなくても済み、温度変化の少ない環境にロードセル20を配備することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
本実施形態においては、昇降フレーム16を4つの枠辺で構成される平面視矩形状の枠体としたが、タンディッシュ2を下方から支持できる構成であれば、特に形状は問わない。例えば、昇降フレーム16を3つの枠辺で構成される平面視コ字状の枠体としてもよい。平面視コ字状の枠体の場合、例えば前側の連結部材28を省略すれば、鋳込中の作業が多い前側の頭上空間が拡大するのでオペレータの作業性が向上する。また、昇降フレーム16を、前後方向を向き、且つ左右方向に所定の間隔を空けて配置し、それぞれが独立した2つのビーム状の部材としてもよい。すなわち、一対の昇降フレーム16は、連結部材28を用いずに、非連結としたものとしてもよい。
また、本実施形態おいては、昇降フレーム16の支持部材27にサドルフレーム17が外から囲った構成としたが、昇降フレーム16に直接タンディッシュ2を搭載する構成としても、本発明の技術は適用可能である。
また、タンディッシュ2を有底箱形に形成された平面視で略T形状の容器としたが、平面視でI形状の容器としてもよい。なお、遊隙量調整手段50,51を省略することも可能である。
1 連続鋳造設備
2 タンディッシュ
3 鋳型
4 溶鋼
5 鋳片
6 サポートロール
7 取鍋
8 浸漬ノズル
9 本体部
10 注入室
11 分配室
12 張り出し部
13 カバー体
14 タンディッシュカー
15 台車フレーム
16 昇降フレーム
17 サドルフレーム
18 車輪
19 昇降装置(油圧シリンダ)
20 計重装置(ロードセル)
21 前後方向を向く2つの枠辺(ビーム部材)
22 左右方向を向く2つの枠辺(梁部材)
23 前端部
24 後端部
25 前後方向中途部
26 空間
27 前後方向を向く2つの枠辺(支持部材)
28 左右方向を向く2つの枠辺(連結部材)
29 前端部
30 後端部
31 前後方向中途部
32 前側基端
33 後側基端
34 係合部材
34a ローラ
35 前端部
36 後端部
37 前後方向中途部
38 空間
39 載置部材
40 取り付け部材
41 取り付け部材
42 サドルフレーム駆動装置
43 トラニオン部
44 クレビス部
45 水平方向規制手段
46 第1規制部
47 第2規制部
48 空間
49 棒材
50 第1遊隙量調整手段
51 第2遊隙量調整手段
52 締結手段
F 床面

Claims (12)

  1. 注入室及び分配室が配備され且つ前記分配室が左右方向に長尺とされたタンディッシュを下方から支持する平面視枠型の昇降フレームと、前記昇降フレームの四隅を下方から上下方向に昇降させる昇降装置と、前記昇降装置と前記昇降フレームとが搭載される平面視枠型の台車フレームと、を備えたタンディッシュカーにおいて、
    前記タンディッシュの分配室の左右方向一方端及び他方端が、前記台車フレームの左右方向一方端及び他方端よりも外側に位置するものであって、
    前記昇降フレームの前記前後方向を向く2つの枠辺が、当該昇降フレームにサドルフレームを介して支持されている前記タンディッシュの底部より下方を通過するように形成されていて、
    前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺のそれぞれを外から囲い、且つ前記タンディッシュを支える前記サドルフレームが前記昇降フレームに載置され、
    前記サドルフレームは、前記タンディッシュの底部より下方を通過するように形成され、上方から前記タンディッシュが載置されると共に、載置された前記タンディッシュを前後方向に移動自在とするものとされ、
    前記昇降装置の頂部であって、前記昇降装置と前記昇降フレームとの間に、計重装置が配備されている
    ことを特徴とするタンディッシュカー。
  2. 前記サドルフレームが、昇降上限位置において前記台車フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺の上方、乃至は、昇降下限位置において前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺と上下方向で同一レベルとなるように配備される
    ことを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュカー。
  3. 前記昇降フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺が、昇降上限位置において前記台車フレームを構成する枠辺であって前後方向を向く2つの枠辺の上方、乃至は、昇降下限位置において前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺と上下方向で同一レベルとなるように配備される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュカー。
  4. 前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺は、二股形状に形成されていて、前記二股形状とされた中途部の内部に、前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺の中途部が上方から挿入可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュカー。
  5. 前記台車フレームの前後方向を向く2つの枠辺は、二股形状に形成されていて、前記二股形状とされた中途部の内部に、前記昇降フレームの前後方向を向く2つの枠辺の中途部がサドルフレームを伴った状態で上方から挿入可能とされていることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュカー。
  6. 前記昇降フレーム及び前記サドルフレームの水平方向の移動を所定の範囲に規制する水平方向規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタンディッシュカー。
  7. 前記昇降装置の直下であって、前記台車フレームに車輪が配備されていることを特徴とする請求項1に記載のタンディッシュカー。
  8. 前記昇降装置は油圧シリンダであり、
    前記計重装置は自動センタリング型ロードセルであることを特徴とする請求項7に記載のタンディッシュカー。
  9. 前記台車フレーム上に前記昇降装置が立設され、且つ前記昇降装置の頂部に、圧縮型かつ自動調心型とされた前記計重装置が配備されていて、
    前記昇降フレームは、前記計重装置及び前記昇降装置を介して、前記台車フレーム上に搭載されていて、
    前記水平方向規制手段は、前記台車フレーム及び前記昇降フレームの少なくとも一方に設けられており、
    前記昇降フレームと前記水平方向規制手段との間に、前記台車フレーム停止時に、前記水平方向規制手段と前記昇降フレームとが非接触となる遊隙を設けておき、
    前記水平方向規制手段は、昇降フレームの昇降上限位置及び下限位置の間において、前記昇降フレームの水平方向の移動を規制する構成とされている
    ことを特徴とする請求項6に記載のタンディッシュカー。
  10. 前記昇降フレームが前記水平方向規制手段に接触したときに生じる、前記計重装置の傾斜角度が、前記計重装置の許容傾斜角度を超えない範囲に対応する、前記遊隙量である
    ことを特徴とする請求項9に記載のタンディッシュカー。
  11. 前記昇降フレームが前記水平方向規制手段に接触したときの前記計重装置の傾斜によって生じる水平方向の復元力が、前記昇降装置の水平方向の許容値を超えない範囲に対応する、前記遊隙量である
    ことを特徴とする請求項9に記載のタンディッシュカー。
  12. 前記水平方向規制手段は、前記台車フレームから上方に延びるように取り付けられていて、前記昇降フレームが左右方向に移動することを規制する第1規制部と、前記昇降フレームに取り付けられていて、前記昇降フレームが前後方向に移動することを規制する第2規制部と、を有し、
    前記第1規制部に前記第2規制部が当接することで、前記昇降フレームが前後方向に移動することを規制する構成であり、
    前記第1規制部の高さは、前記昇降フレームが上昇した状態における前記第2規制部の移動高さより高いものである
    ことを特徴とする請求項9に記載のタンディッシュカー。
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