JP2018061411A - ロータ製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂の注入工程に起因して発生する後工程の品質不良と、外周部の軸方向の高さの増加を抑制する。【解決手段】平板部31と、平板部31の略中央部を上下方向に貫通し、シャフトを挿入可能なシャフト挿入孔と、シャフト挿入孔の周囲に形成され、平板部を上下方向に貫通する磁石挿入孔33と、を有する積層鋼板11に対して、押圧しながら、樹脂を用いて磁石挿入孔33に挿入された磁石12のモールド成形を行うロータの製造装置であって、磁石12を磁石挿入孔33に挿入した後に、積層された鋼板11を上下方向から押圧するプレート21を備え、プレート21には、磁石挿入孔33より外周側において、鋼板11に当接する凸部21bが形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、ロータの製造装置に関する。
近年、複数の鋼板が積層されて形成されるロータが使用されている。このロータは、上下方向に積層された複数の鋼板を貫通するように永久磁石が配置され、樹脂により封止される。
従来、このような分野の技術として、特開2013−243863号公報がある。この公報に記載された樹脂封止方法は、鉄心に当接する密閉突出部によって樹脂溜め部から注入口の周辺領域を選択的に押圧するものである。
しかしながら、前述した従来の樹脂封止方法では、磁石を封止するために注入された樹脂が、積層された鋼板間に漏れ出してしまう場合がある。そのため、後工程での品質不良が発生することや、外周部の軸方向の高さが増加することにより固定子と干渉するおそれがある。
本発明は、樹脂の注入工程に起因して発生する後工程の品質不良と、外周部の軸方向の高さの増加を抑制したロータ製造装置を提供するものである。
本発明は、樹脂の注入工程に起因して発生する後工程の品質不良と、外周部の軸方向の高さの増加を抑制したロータ製造装置を提供するものである。
本発明にかかるロータ製造装置は、平板部と、前記平板部の略中央部を上下方向に貫通し、シャフトを挿入可能なシャフト挿入孔と、前記シャフト挿入孔の周囲に形成され、前記平板部を上下方向に貫通する磁石挿入孔と、を有する積層鋼板に対して、押圧しながら、樹脂を用いて前記磁石挿入孔に挿入された磁石のモールド成形を行うロータの製造装置であって、前記磁石を前記磁石挿入孔に挿入した後に、積層された前記鋼板を上下方向から押圧するプレートを備え、前記プレートには、前記磁石挿入孔より外周側において、前記鋼板に当接する凸部が形成されている。
これにより、積層鋼板間への樹脂の漏れ出しを抑制することができる。
これにより、積層鋼板間への樹脂の漏れ出しを抑制することができる。
これにより、樹脂の注入工程に起因して発生する後工程の品質不良と、外周部の軸方向の高さの増加を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に示すように、ロータ1は、上下方向に複数枚が積層される鋼板11と、積層された鋼板11に挿入されるシャフト(図示せず)と、永久磁石12と、を備える。
鋼板11は円形状である。鋼板11は、上下面が略平坦に形成された平板部31と、平板部31の略中央において上下方向に貫通し、シャフトが挿入されるシャフト挿入孔32と、シャフト挿入孔32の周囲において、平板部31を上下方向に貫通し、永久磁石12が挿入される複数の磁石挿入孔33を備える。例えば鋼板11は、薄く形成された珪素鋼板である。
典型的には、複数の磁石挿入孔33は、鋼板11の中央に形成されたシャフト挿入孔32の周囲に、略同心円状に所定の間隔をあけて形成されている。
永久磁石12は、鋼板11が積層された際の上下方向の厚さと略同一の長さである。磁石挿入孔33には、永久磁石12が挿入された後に、樹脂が注入される。これにより、永久磁石12は封入された状態になる。
ロータ製造装置2は、ロータ1の積層された鋼板11を挟むように配置されるプレート21と、熱硬化樹脂(以下、樹脂)を射出する樹脂射出部(図示せず)と、樹脂を加熱する加熱部(図示せず)と、成形機(図示せず)と、を備える。
プレート21は、積層された鋼板11の上下を挟むように配置される。より具体的には、積層鋼板のうち最上部に配置された鋼板11に接触するように配置された上側プレート21Aと、積層鋼板のうち最下部に配置された鋼板11に接触するように配置された下側プレート21Bが設けられている。例えば、プレート21は金型である。
プレート21は、平板部21aと、平板部21aから積層鋼板11に接する方向に突出した凸部21bが形成されている。すなわち凸部21bは、上側プレート21Aでは、下面側から下方に突出することで形成されており、下側プレート21Bでは上面側から上方に突出することで形成されている。
例えば、凸部21bは、鋼板11の磁石挿入孔33より外周であって、鋼板11の平板部31に接触するように形成されている。より具体的には凸部21bは、プレート21上において、鋼板11に対向する方向に30μm以上、好適には50μm突出するように形成されている。なお凸部21bの突出量は、プレート21の基準水平面に対して少なくとも10μm以上とする。また凸部21bは、樹脂と接する鋼板11の鋼板間において、樹脂が侵入してはいけない箇所に対応するように、該箇所の真上及び真下に配置されるように形成されている。なお凸部21bの形状は特に指定されず、必要とされる形状に形成される。積層された鋼板11は、プレート21により挟み込まれるようにセットされる。
樹脂射出部は、鋼板11の磁石挿入孔33に永久磁石12が挿入された後に、磁石挿入孔33に樹脂を射出する。
加熱部は、樹脂射出部から磁石挿入孔33に樹脂を射出する際に加熱を行い、樹脂を硬化させる。
成形機は、プレート21から積層された鋼板11に圧力を加え、型締めを行う。
次に、ロータ製造装置2を用いてロータ1を形成する場合の成形プロセスについて説明する。
最初に、鋼板11をあらかじめ指定の形状に打ち抜きプレスを行う。これにより、鋼板11の平板部31に対して、シャフト挿入孔32と、磁石挿入孔33が形成される。その後鋼板11は、指定された枚数が上下方向に積層される。このとき、積層された鋼板11は、シャフト挿入孔32に貫通可能であり、かつ、磁石挿入孔33に永久磁石12が貫通可能な状態となるように積層される。
積層された鋼板11の磁石挿入孔33に、永久磁石12を挿入する。
プレート21を積層された鋼板11の上下を挟み込むように配置する。このとき、プレート21に形成された凸部21bの位置を調整して挟み込む。
プレート21は、上下面が高い平行度(0.01mm以下)となるようにセットされている。また、上側プレート21Aの凸部21b及び下側プレート21Bの凸部21bは、それぞれが平板部21aから100μm突出し、8mmの正方形の形状とする。また、上側プレート21Aの凸部21bと下側プレート21Bの凸部21bの位置は、共に同じ位置であり、面圧が確実に狙った位置に印加されるように配置されている。なお上記の凸部21bの突出量及び形状は一例であり、この形状に限られるものではない。
次に、樹脂によるモールド成形を行う。まず、加熱部は、鋼板11が130℃になるまで加熱する。その後、成形機は、プレート21に型締め圧力を加える。具体的には、成形機は、凸部21bの面圧が10MPa以上となるように型締めを行う。
樹脂射出部は、磁石挿入孔33に樹脂を射出する。例えば、樹脂射出部から射出される樹脂は、ポリエステル、スチレン、無機粒子の混合物とし、射出圧力7.0MPa、型内温度130℃、硬化時間は1minを標準として、任意に微調整を行う。
このとき、プレート21の凸部21bによって積層された鋼板11が押圧され、押圧されることによって鋼板11同士の面圧が高くなった箇所では、鋼板11の間への樹脂の侵入が抑制される。
樹脂の硬化後、ロータ製造装置2からロータ1を取り出す。これにより、ロータ1の成形を終了する。
このようにして、凸部21bを設けたプレート21を用いることにより、凸部21bに対応する位置において積層鋼板11の面圧を高め、積層鋼板間に樹脂が漏れ出ることを抑制できる。そのため、後工程での品質不良や外周部の径が増加することを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
樹脂として、エポキシ樹脂を用いる場合であっても、同様に鋼板11間への樹脂の漏れ出しを抑制することができる。またこれに限られず、樹脂成形を行う際に用いられる幅広いタイプの樹脂について適用できる。
また上記では、上側プレート21Aの凸部21bと下側プレート21Bの凸部21bが、それぞれ平板部21aから100μm突出しているものとして説明したが、これに限られず、上下のプレートで凸部21bの突出量が異なってもよい。例えば、上側プレート21Aの凸部21bの突出量を40μmとし、下側プレート21Bの凸部21bの突出量を100μmとすることもできる。ただし、この場合には上側プレート21Aに近い鋼板11間への樹脂の漏れ出しが発生しやすくなるため、適切に凸部21bの突出量を決定する必要がある。
また上記では、上側プレート21Aと下側プレート21Bの両方に凸部21bが形成されているものとして説明したが、どちらか一方にのみ凸部21bが形成されていてもよい。例えば図3に示すように、上側プレート21Aにのみ突出量が100μmの凸部21bが形成されており、下側プレート21Bには凸部21bが形成されていない状態のプレート21を用いて、ロータ1を形成することができる。ただし、この場合には、上側プレート21Aと下側プレート21Bの両方に凸部21bが設けられている場合に比べ、鋼板11間への樹脂の漏れ出しが発生しやすくなる。
1 ロータ
2 ロータ製造装置
11 鋼板
12 永久磁石
21 プレート
21A 上側プレート
21B 下側プレート
21a 平板部
21b 凸部
31 平板部
32 シャフト挿入孔
33 磁石挿入孔
2 ロータ製造装置
11 鋼板
12 永久磁石
21 プレート
21A 上側プレート
21B 下側プレート
21a 平板部
21b 凸部
31 平板部
32 シャフト挿入孔
33 磁石挿入孔
Claims (1)
- 平板部と、前記平板部の略中央部を上下方向に貫通し、シャフトを挿入可能なシャフト挿入孔と、前記シャフト挿入孔の周囲に形成され、前記平板部を上下方向に貫通する磁石挿入孔と、を有する積層鋼板に対して、押圧しながら、樹脂を用いて前記磁石挿入孔に挿入された磁石のモールド成形を行うロータの製造装置であって、
前記磁石を前記磁石挿入孔に挿入した後に、積層された前記鋼板を上下方向から押圧するプレートを備え、
前記プレートには、前記磁石挿入孔より外周側において、前記鋼板に当接する凸部が形成されている、
ロータ製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016199400A JP2018061411A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | ロータ製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016199400A JP2018061411A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | ロータ製造装置 |
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JP2018061411A true JP2018061411A (ja) | 2018-04-12 |
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JP2016199400A Pending JP2018061411A (ja) | 2016-10-07 | 2016-10-07 | ロータ製造装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006115659A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Uchihama Kasei Kk | ロータ製造方法 |
JP2010142038A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Toyota Motor Corp | 回転電機のロータ製造方法及びロータ |
JP2013243863A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Mitsui High Tec Inc | 回転子積層鉄心の樹脂封止方法及び回転子積層鉄心の製造装置 |
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2016
- 2016-10-07 JP JP2016199400A patent/JP2018061411A/ja active Pending
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