JP2018059845A - X線検査装置及びx線検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋状の包装材の開口部の1辺が内容物の充填後にシールされる被検査物のシール部領域を搬入方向に左右されずに特定する。【解決手段】包装材に内容物が充填された後に1辺がシールされた被検査物を所定間隔おきに搬送しながらX線を照射し、被検査物を透過した透過画像を用いて被検査物を検査するにあたって、透過画像の内容物領域S2の重心G1から外形領域S1の重心G2に向かう直線を主軸Z1とし、この主軸Z1と交差する辺DAをシール辺S3aとしてシール部領域S3を特定し、このシール部領域S3内のシール部不良の有無を判別する。【選択図】図4

Description

本発明は、搬送される被検査物にX線を照射し、このX線を照射したときのX線の透過画像を用いて被検査物のシール部不良の検査を行うX線検査装置及びX線検査方法に関する。
X線検査装置は、例えば、生肉、魚、加工食品、医薬などを被検査物とし、被検査物にX線を照射したときのX線の透過画像を用いて被検査物の検査を行う装置として従来から知られている。
そして、この種のX線検査装置として、例えば下記特許文献1に開示されるX線検査装置では、被検査物にX線を曝射したときの透過画像から外形を抽出し、この抽出した外形を基準として、予め設定されたシール部情報に基づいて被検査物のシール部領域を算出し、この算出したシール部領域の画像の濃度レベルを用いてシール部不良の検査を行っている。
特開2005−024549号公報
ところで、この種のX線検査装置によって検査される被検査物として、例えばスタンドパウチなどの製品が知られている。この種の製品を被検査物としてX線検査装置にて検査を行う場合には、所定高さをもって所定間隔おきに保持された袋状の包装材の上部開口から内容物を充填した後、上部開口をシールした製品(被検査物)をX線検査装置のコンベアに落下させて搬入している。しかし、このような包装材の1辺がシール部とされた製品を被検査物としてX線検査装置のコンベアに落下させて搬入すると、コンベア上において被検査物のシール辺の向きが一定せず搬送姿勢が安定しない。このため、上述した特許文献1のX線検査装置では、シール辺の向きが安定せずに搬送される被検査物に対し、透過画像から抽出した外形を基準として、予め設定されたシール部情報に基づいてシール部領域を算出して特定することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、袋状の包装材の開口部の1辺が内容物の充填後にシールされる被検査物のシール部領域を搬入方向に左右されずに特定することができるX線検査装置及びX線検査方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたX線検査装置は、包装材Waに内容物Wbが充填された後に1辺がシールされた被検査物Wを所定間隔おきに搬送しながらX線を照射し、前記被検査物を透過した透過画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査装置1であって、
前記透過画像の前記内容物の片寄り情報と前記包装材の外形領域S1とに基づいてシール部領域S3を特定し、前記シール部領域内のシール部不良の有無を判別する信号処理部6を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載されたX線検査装置は、請求項1のX線検査装置において、
前記片寄り情報が前記内容物Wbの重心G1であることを特徴とする。
請求項3に記載されたX線検査装置は、請求項2のX線検査装置において、
前記内容物Wbの重心G1から前記透過画像の外形領域S1の重心G2に向かう直線を主軸Z1とし、その主軸と交差する辺をシール辺S3aとして前記シール部領域S3を特定することを特徴とする。
請求項4に記載されたX線検査装置は、請求項2のX線検査装置において、
前記内容物Wbの重心G1から前記透過画像の外形領域S1の対角線の交点G3に向かう直線を主軸Z2とし、その主軸と交差する辺をシール辺S3aとして前記シール部領域S3を特定することを特徴とする。
請求項5に記載されたX線検査装置は、請求項2のX線検査装置において、
前記内容物Wbの重心G1から前記透過画像の外形領域S1の頂点までの距離が長い2つの頂点を結んだ辺をシール辺S3aとして前記シール部領域S3を特定することを特徴とする。
請求項6に記載されたX線検査装置は、請求項2のX線検査装置において、
前記透過画像の外形領域S1でシール辺が短辺であるとき、長辺の一端が前記内容物Wbの重心G1の位置になるように平行移動した直線を主軸Z3とし、その主軸と交差し前記内容物の重心との距離が長い方の短辺をシール辺S3aとして前記シール部領域S3を特定することを特徴とする。
請求項7に記載されたX線検査方法は、包装材Waに内容物Wbが充填された後に1辺がシールされた被検査物Wを所定間隔おきに搬送しながらX線を照射し、前記被検査物を透過した透過画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査方法であって、
前記透過画像の前記内容物の片寄り情報と前記包装材の外形領域S1とに基づいてシール部領域S3を特定するステップと、
前記特定された前記シール部領域内のシール部不良の有無を判別するステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、被検査物の包装材に充填される内容物がシール部側と反対側に偏る特性を利用し、袋状の包装材の開口部の1辺が内容物の充填後にシールされる被検査物がランダムな方向に搬送され、被検査物の搬送姿勢が乱れても確実にシール部領域を特定することができる。
本発明に係るX線検査装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係るX線検査装置を用いて被検査物のシール部領域を特定する場合の概略フローチャートである。 (a)被検査物の概略構成図である。 (b)被検査物の透過画像の座標の一例を示す図である。 (a)〜(d)本発明に係るX線検査装置を用いて被検査物のシール部領域を特定する場合の具体例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るX線検査装置は、例えば搬送ラインの一部に組み込まれ、一定間隔おきに順次搬送されてくる被検査物(物品)に対し、包装材に包装された内容物のシール部への噛み込み等によるシール部不良の有無を検査するものである。
被検査物は、図3(a)に示すように、袋状(矩形状)の包装材Waの1辺をなす上部開口から内容物Wbが充填され、上部開口が封止されてシール部Wcが形成されたものであり、例えばスタンドパウチを含む各種パウチ製品を検査対象としている。
図1に示すように、本実施の形態のX線検査装置1は、搬送装置2、X線発生器3、X線検出器4、設定入力部5、信号処理部6、表示部7を含んで概略構成され、被検査物Wの袋状の包装材Waの1辺だけのシール部不良検査、すなわち、内容物Wbが充填された開口部の1辺のシール部Wcのシール部領域におけるシール部不良の有無を検査する。
搬送装置2は、検査対象の被検査物Wを搬送路上で所定間隔おきに順次搬送するもので、例えば装置本体に対して水平に配置されたベルトコンベアで構成される。
搬送装置としてのベルトコンベア2は、X線を透過しやすい材料(原子量の大きい元素以外の元素)からなる搬送ベルト2aを備え、被検査物Wの検査を行うときに、不図示の搬送制御手段の制御に基づく駆動モータMの回転により予め設定入力部5にて設定される搬送速度で搬送ベルト2aを駆動する。これにより、搬入口から搬入された被検査物Wは、搬出口側に向けて図1の搬送方向Xに搬送される。
X線発生器3は、搬入口から搬出口に向かって搬送方向Xに搬送路上を搬送される被検査物WにX線を照射するもので、電圧を印可して加速させた電子をターゲットに射突させてX線を発生させる円筒状のX線管と、X線管が発生させたX線をX線検出器4に向けて照射するための照射スリットとを有する。
X線管は、例えば金属製の箱体内部に設けられる円筒状のX線管を絶縁油により浸漬した構成であり、X線管の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成する。X線管は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(図1のX方向)の平面上で直交する方向に設けられ、生成したX線を、下方のX線検出器4に向けて、長手方向に沿った照射スリットによりスクリーン状にして照射する。
X線検出器4は、搬送される被検査物Wの搬送方向Xの平面上で搬送方向Xと直交する方向に複数の素子が一直線上に配置されたものである。さらに説明すると、X線検出器4は、ライン状に整列して配設された複数のフォトダイオードと、ライン状のフォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えてアレイ状に構成される。
X線検出器4は、複数の素子(フォトダイオードとシンチレータのアレイ)によって被検査物Wおよび搬送ベルト2aを透過するX線を検出し、この検出した検出データを素子毎に複数の素子数を1ラインとして信号処理部6に順次出力し、被検査物Wの搬送に伴い順次出力を繰り返す。
設定入力部5は、装置本体に設けられる例えばキー、押しボタン、スイッチ、表示部7の表示画面上のソフトキーなどで構成される。設定入力部5は、被検査物Wのシール部不良の検査を行うにあたって、図3(b)や図4に示す被検査物Wの外形領域S1を抽出するための閾値、内容物領域S2を抽出するための閾値、シール部領域S3内の異常箇所の有無に基づくシール部不良の判定基準となる検出リミット値を被検査物Wの品種や異物の種類などに応じて適宜設定して信号処理部6の後述する記憶手段11に記憶する際に操作される。
また、設定入力部5は、搬送装置2の搬送ベルト2aの搬送速度の設定、被検査物Wの1辺に施されるシール部Wcの幅寸法(外形が正方形状であれば、何れかの端辺から内側に向かう寸法、外形が長方形状であれば、一方の長端辺又は一方の短端辺から内側に向かう寸法)などのシール部Wcに関する各種情報を設定して信号処理部6の記憶手段11に記憶する際に操作される。
信号処理部6は、図1に示すように、記憶手段11、外形領域抽出手段12、内容物領域抽出手段13、シール部領域特定手段14、シール部不良判定手段15を含んで構成される。
記憶手段11は、X線検出器4からの各被検査物W毎のX線透過データを記憶する。X線透過データは、X線検出器4からの電気信号を不図示のA/D変換器によりA/D変換して得られる。さらに説明すると、記憶手段11は、1つの被検査物Wの検査を行う毎に、X線検出器4の1ライン(Y方向)あたり例えば数百個のX線透過データを、少なくとも搬送される被検査物Wの搬送方向の長さ(前端から後端までの検出期間に相当)に対応した所定ライン数(例えば数百ライン)だけ格納する。
外形領域抽出手段12は、記憶手段6aに格納されたX線透過データから透過量が大きいほど淡いとした濃淡値に対応する濃度レベルをもつ全体の透過画像(被検査物Wとベルト面を含む画像)を作成し、この作成した全体の透過画像から設定入力部5に設定される閾値以上の濃度レベルの透過画像を包装材Waの外形領域(図3(b)に示す被検査物Wの輪郭から内側の面積を示す領域)S1として抽出する。
なお、外形領域抽出手段12は、記憶手段6aに格納されたX線透過データから作成した全体の透過画像の全体の濃度ヒストグラムを求め、求めた濃度ヒストグラムから被検査物Wのデータと被検査物W以外(ベルト面)のデータとに切り分けて2値化し、例えば全体の濃度ヒストグラムにおいて、被検査物のデータを255、被検査物以外のデータを0としてデータを2値化し、2値化したデータのうち被検査物Wのデータを包装材Waの外形領域S1として抽出することもできる。
内容物領域抽出手段13は、設定入力部5にて設定された閾値を用い、外形領域S1内の透過画像から閾値を超える濃度レベルの透過画像を被検査物Wの内容物Wbと対応する内容物領域(図3(b)に示す斜線部分)S2として抽出する。また、内容物領域抽出手段13は、外形領域S1の抽出処理と並行して、設定入力部5にて設定された閾値を超える濃度レベルの透過画像を被検査物Wの内容物Wbと対応する内容物領域S2として抽出してもよい。
シール部領域特定手段14は、外形領域抽出手段12にて抽出した外形領域S1と内容物領域抽出手段13にて抽出した内容物領域S2に基づいて透過画像の内容物Wbの片寄り情報を算出する片寄り情報算出手段14aを有し、内容物Wbの片寄り情報と包装材Waの外形領域S1とに基づいてシール部領域S3を特定する。
片寄り情報算出手段14aは、外形領域S1を抽出する閾値より大きい閾値以上の所定濃度範囲で2値化した2値画像を内容物領域S2とし、この内容物領域S2の各画素の座標位置から内容物Wbの重心G1を求め(面積)、求めた重心G1を内容物Wbの片寄り情報とする。
なお、片寄り情報算出手段14aは、外形領域S1を抽出する閾値より大きい閾値以上の所定濃度範囲で2値化して得られる内容物領域S2の各画素の座標位置と濃度から内容物Wbの重心G1を求め(体積に相当)、求めた重心G1を内容物Wbの片寄り情報としてもよい。
シール部領域特定手段14は、外形領域抽出手段12にて抽出した外形領域S1の各画素の座標位置から透過画像の外形領域S1の重心G2を算出する(面積)。また、シール部領域特定手段14は、外形領域S1の各頂点の座標位置から対角線の交点として透過画像の外形領域S1の中心G3を算出する。
そして、シール部領域特定手段14は、片寄り情報算出手段14aにて算出した内容物Wbの重心G1から透過画像の外形領域S1の重心G2に向かう直線を主軸とし、その主軸と交差する外形領域S1の1辺をシール辺S3aとして算出し、この算出したシール辺S3aと設定入力部5にて設定されたシール部Wcの幅寸法からシール部領域S3を特定する。
また、シール部領域特定手段14は、片寄り情報算出手段14aにて算出した内容物Wbの重心G1から透過画像の外形領域S1の対角線の交点G3に向かう直線を主軸とし、その主軸と交差する外形領域S1の1辺をシール辺S3aとして算出し、この算出したシール辺S3aと設定入力部5にて設定されたシール部Wcの幅寸法からシール部領域S3を特定してもよい。
さらに、シール部領域特定手段14は、片寄り情報算出手段14aにて算出した内容物Wbの重心G1から透過画像の外形領域S1の頂点までの距離が長い2つの頂点を結んだ辺をシール辺S3aとして算出し、この算出したシール辺S3aと設定入力部5にて設定されたシール部Wcの幅寸法からシール部領域S3を特定してもよい。
また、シール部領域特定手段14は、外形領域抽出手段12にて抽出した透過画像の外形領域S1でシール辺が短辺であるとき、長辺の一端が片寄り情報算出手段14aにて算出した内容物の重心G1の位置になるように平行移動した直線を主軸とし、その主軸と交差する外形領域S1の1辺をシール辺S3aとして算出し、この算出したシール辺S3aと設定入力部5にて設定されたシール部Wcの幅寸法からシール部領域S3を特定してもよい。
なお、シール部領域特定手段14は、設定入力部5にて設定したシール部Wcの幅寸法による領域をシール辺が一致するようにアフィン変換(3×3の行列を使って変換する)で回転、平行移動させて取得した透過画像に重ねて処理し、シール部領域S3を特定するようにしても良い。これにより、被検査物Wの全体画像をアフィン変換する必要がないので、処理時間の短縮を図ることができる。
また、片寄り情報算出手段14aは、外形領域S1の各頂点や各辺から内側の濃度(平均)と対向する頂点や辺の内側の濃度とを比較して内容物の片寄りを判別し、この判別によって内容物の片寄り度合いを片寄り情報として算出してもよい。
さらに、片寄り情報算出手段14aは、透過画像の内容物領域S2の濃度レベルの最も高い領域の位置を片寄り位置として算出することもできる。この場合、シール部領域特定手段14は、片寄り情報算出手段14aが算出した片寄り位置から最も離れた外形領域S1の辺のうち、設定入力部5にて設定したシール部Wcと同等の長さの辺をシール辺S3aとして算出し、算出したシール辺S3aと設定されたシール部Wcの幅寸法からシール部領域S3を特定する。
シール部不良判定手段15は、シール部領域特定手段14にて特定したシール部領域S3に対し、設定入力部5にて設定されたシール部不良を判定するための情報として例えば外形領域S1を抽出する閾値より大きい閾値を用い、この閾値を超える濃度レベルがシール部領域S3内にあるか否かによりシール部不良の有無を判定する。
表示部7は、例えば液晶表示器などの表示装置で構成され、外形領域S1、内容物領域S2、シール部領域S3を含む被検査物Wの全体画像、判別結果に基づく被検査物Wを平面視したX線透過画像、「OK」や「NG」の良否判定結果、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を設定入力部5の操作に基づいて表示画面に表示する。
そして、上記のように構成されるX線検査装置1を用いて被検査物Wのシール部領域S3を特定する場合には、図2のフローチャートに示すように、まず、記憶手段11に記憶されたX線透過データによる透過画像から被検査物Wの包装材の外形領域S1を外形領域抽出手段12にて抽出する(ST1)。また、記憶手段11に記憶されたX線透過データによる透過画像から内容物領域S2を内容物領域抽出手段13にて抽出する(ST2)。さらに、記憶手段11に記憶されたX線透過データによる透過画像から外形領域S1に対する内容物領域S2の片寄り情報(内容物Wbの重心G1)を片寄り情報算出手段14aにて算出する(ST3)。そして、算出した内容物領域S2の片寄り情報と被検査物Wの包装材Waの外形領域S1とに基づいてシール部領域S3をシール部領域特定手段14にて特定する(ST4)。
次に、上述したシール部領域特定手段14にてシール部領域S3を特定する方法の具体例(例1、例2)として、図3(b)に示すように、長方形状の外形領域S1の辺BCに内容物領域S2が偏った透過画像が抽出された場合を例にとって図4(a),(b)を参照しながら説明する。
なお、抽出された透過画像において、4つの頂点のうち、最上頂点をAとし、左周りに各頂点をB,C,Dとする。また、頂点Bのx座標を0、頂点Cのy座標を0とし、各頂点A,B,C,Dの座標をA:(x1,y1)、B:(0,y2)、C:(x3,0)、D:(x4,y4)とする。
[例1]…外形領域S1の重心G2を用いてシール辺S3aを特定する例
図4(a)において、各頂点A,B,C,Dの座標から各辺AB,BC,CD,DAの直線の方程式を算出する。また、内容物Wbの重心G1と外形領域S1の重心G2の2つの重心G1,G2の座標から直線による主軸Z1の方程式を求める。次に、各辺AB,BC,CD,DAの直線の方程式と主軸Z1の方程式による連立方程式から主軸Z1と各辺AB,BC,CD,DAの交点を求める。図4(a)の例では、辺BCの直線の方程式と主軸Z1の方程式による連立方程式から主軸Z1と辺BCの交点P1が求まり、辺DAの直線の方程式と主軸Z1の方程式による連立方程式から主軸Z1と辺DAの交点P2が求まる。そして、求めた交点のうち、内容物Wbの重心G1から外形領域S1の重心G2寄りにある交点を有する辺をシール辺S3aとして特定する。図4(a)の例では、内容物Wbの重心G1から外形領域S1の重心G2寄りにある交点P2を有する辺DAがシール辺S3aとして特定される。
なお、上述した例1の説明では、2つの重心G1,G2の2点を通る直線を主軸Z1としたが、重心G1を起点として、重心G1から重心G2に向かう直線を主軸Z1とし、主軸Z1と交差する辺をシール辺S3aとして特定してもよい。
[例2]…外形領域S1の中心G3を用いてシール辺S3aを特定する例
図4(b)において、各頂点A,B,C,Dの座標から対角線AC,BDの直線の方程式を算出し、この対角線AC,BDの直線の方程式から対角線AC,BDの交点を算出し、この交点を外形領域S1の中心G3とする。また、各頂点A,B,C,Dの座標から各辺AB,BC,CD,DAの直線の方程式を算出する。次に、内容物Wbの重心G1の座標と外形領域S1の中心G3の座標から直線による主軸Z2の方程式を求める。次に、各辺AB,BC,CD,DAの直線の方程式と主軸Z2の方程式による連立方程式から主軸Z2と各辺AB,BC,CD,DAの交点を求める。図4(b)の例では、辺BCの直線の方程式と主軸Z2の方程式から主軸Z2と辺BCの交点P3が求まり、辺DAの直線の方程式と主軸Z2の方程式から主軸Z2と辺DAの交点P4が求まる。そして、求めた交点のうち、内容物Wbの重心G1から外形領域S1の中心G3寄りにある交点を有する辺をシール辺S3aとして特定する。図4(b)の例では、内容物Wbの重心G1から外形領域S1の中心G3寄りにある交点を有する辺DAがシール辺S3aとして特定される。
なお、上述した例2の説明では、内容物Wbの重心G1と外形領域の中心G3の2点を通る直線を主軸Z2としたが、重心G1を起点として、重心G1から外形領域の中心G3に向かう直線を主軸Z2とし、主軸Z2と交差する辺をシール辺S3aとして特定してもよい。
次に、シール部領域特定手段14にてシール部領域S3を特定する方法の具体例(例3、例4)として、図4(c)に示すように、長方形状の外形領域S1の辺DA(例1及び例2とは反対側の短辺)に内容物領域S2が偏った透過画像が抽出された場合を例にとって図4(c),(d)を参照しながら説明する。
なお、抽出された透過画像において、4つの頂点のうち、最上頂点をAとし、左周りに各頂点をB,C,Dとする。また、頂点Bのx座標の値を0、頂点Cのy座標の値を0とし、各頂点A,B,C,Dの座標をA:(x1,y1)、B:(0,y2)、C:(x3,0)、D:(x4,y4)とする。
[例3]…頂点までの距離を用いてシール辺S3aを特定する例
図4(c)において、各頂点A,B,C,Dの座標と内容物Wbの重心G1の座標を用い、各頂点A,B,C,Dから内容物Wbの重心G1までの長さAG1,BG1,CG1,DG1を求める。次に、求めた長さAG1,BG1,CG1,DG1のうち、長い方の2つの頂点を結んだ辺をシール辺S3aとして特定する。図4(c)の例では、各頂点A,B,C,Dから内容物Wbの重心G1までの長さAG1,BG1,CG1,DG1のうち、長い方の2つの頂点B,Cを結んだ辺BCがシール辺S3aとして特定される。
[例4]…長辺を用いてシール辺S3aを特定する例
図4(d)において、各頂点A,B,C,Dの座標から各辺AB,BC,CD,DAの長さを求める。また、長さを求めた各辺AB,BC,CD,DAのうち、長辺AB,CDと傾きが同じであり内容物Wbの重心G1の座標を通る直線を主軸Z3として方程式を求める。次に、各短辺BC,DAの直線の方程式と主軸Z3の方程式による連立方程式から交点を求める。図4(d)の例では、短辺BCの直線の方程式と主軸Z3の方程式による連立方程式から交点P5が求まり、短辺DAの直線の方程式と主軸Z3の方程式による連立方程式から交点P6が求まる。そして、求めた交点と内容物Wbの重心G1との距離が長い方の短辺をシール辺S3aとして特定する。図4(d)の例では、内容物Wbの重心G1との距離が長い交点P5を有する短辺BCがシール辺S3aとして特定される。
このように、本実施の形態のX線検査装置1は、被検査物Wの包装材Waに充填される内容物Wbがシール部Wc側と反対側に偏る特性を利用し、袋状の包装材Waの開口部の1辺が内容物Wbの充填後にシールされる被検査物Wが搬送装置2の搬送ベルト2aに対してランダムな方向に搬送され、被検査物Wの搬送姿勢が乱れても搬送条件の制限を持たずに確実にシール部領域S3を特定して被検査物Wのシール部不良の検査を行うことができる。
以上、本発明に係るX線検査装置及びX線検査方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 X線検査装置
2 搬送装置
2a 搬送ベルト
3 X線発生器
4 X線検出器
5 設定入力部
6 信号処理部
7 表示部
11 記憶手段
12 外形領域抽出手段
13 内容物領域抽出手段
14 シール部領域特定手段
14a 片寄り情報算出手段
15 シール部不良判定手段
G1 内容物の重心
G2 外形領域の重心
G3 外形領域の中心
M 駆動モータ
P1〜P6 交点
S1 外形領域
S2 内容物領域
S3 シール部領域
S3a シール辺
W 被検査物
Wa 包装材
Wb 内容物
Wc シール部
X 搬送方向
Z1〜Z3 主軸

Claims (7)

  1. 包装材(Wa)に内容物(Wb)が充填された後に1辺がシールされた被検査物(W)を所定間隔おきに搬送しながらX線を照射し、前記被検査物を透過した透過画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査装置(1)であって、
    前記透過画像の前記内容物の片寄り情報と前記包装材の外形領域(S1)とに基づいてシール部領域(S3)を特定し、前記シール部領域内のシール部不良の有無を判別する信号処理部(6)を備えたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記片寄り情報が前記内容物(Wb)の重心(G1)であることを特徴とする請求項1記載のX線検査装置。
  3. 前記内容物(Wb)の重心(G1)から前記透過画像の外形領域(S1)の重心(G2)に向かう直線を主軸(Z1)とし、その主軸と交差する辺をシール辺(S3a)として前記シール部領域(S3)を特定することを特徴とする請求項2記載のX線検査装置。
  4. 前記内容物(Wb)の重心(G1)から前記透過画像の外形領域(S1)の対角線の交点(G3)に向かう直線を主軸(Z2)とし、その主軸と交差する辺をシール辺(S3a)として前記シール部領域(S3)を特定することを特徴とする請求項2記載のX線検査装置。
  5. 前記内容物(Wb)の重心(G1)から前記透過画像の外形領域(S1)の頂点までの距離が長い2つの頂点を結んだ辺をシール辺(S3a)として前記シール部領域(S3)を特定することを特徴とする請求項2記載のX線検査装置。
  6. 前記透過画像の外形領域(S1)でシール辺が短辺であるとき、長辺の一端が前記内容物(Wb)の重心(G1)の位置になるように平行移動した直線を主軸(Z3)とし、その主軸と交差し前記内容物の重心との距離が長い方の短辺をシール辺(S3a)として前記シール部領域(S3)を特定することを特徴とする請求項2記載のX線検査装置。
  7. 包装材(Wa)に内容物(Wb)が充填された後に1辺がシールされた被検査物(W)を所定間隔おきに搬送しながらX線を照射し、前記被検査物を透過した透過画像を用いて前記被検査物を検査するX線検査方法であって、
    前記透過画像の前記内容物の片寄り情報と前記包装材の外形領域(S1)とに基づいてシール部領域(S3)を特定するステップと、
    前記特定された前記シール部領域内のシール部不良の有無を判別するステップとを含むことを特徴とするX線検査方法。
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