JP2018059638A - 熱交換器および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Shunji Itakura
俊二 板倉
藤 利行
Toshiyuki Fuji
利行 藤
堀口 賢
Masaru Horiguchi
賢 堀口
嶋田 宗太
Sota Shimada
宗太 嶋田
和也 船田
Kazuya Funada
和也 船田
健治 小峰
Kenji Komine
健治 小峰
田中 順也
Junya Tanaka
順也 田中
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Abstract

【課題】冷媒の不均化反応の発生を低減する。【解決手段】室外熱交換器23は、HFO1123を含む混合冷媒を冷媒として用いる冷凍サイクル装置1に使用され、当該冷媒が流れる伝熱管232を備える熱交換器である。伝熱管232は、R410Aを冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用される熱交換器における伝熱管の0.9〜0.95倍を基準とした6.15mm以上であり、6.55mm以下の内径を有する配管で形成される。【選択図】図2

Description

本開示の技術は、熱交換器および冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置は、圧縮機と凝縮器と膨張弁と蒸発器とが設けられ、密閉された系内に冷媒を循環させている。その冷媒としては、HFO1123を含有する混合冷媒、R410A、R32が例示される。HFO1123を含有する混合冷媒は、R410A、R32に比較して、温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)が低く、R410A、R32に代わる冷媒として注目されている(特許文献1参照)。
国際公開第2012/157764号 特開2016−98280号公報
しかしながら、HFO1123は、所定の条件下で次化学反応式:
CF=CHF→1/2CF+3/2C+HF+20kJ/mol
により表現される不均化反応を引き起こすことが知られている。不均化反応は、例えば、物質同士が高密度の状態で、温度や圧力の上昇、又は物質に対して何らかの強いエネルギーが加わると発生する。不均化反応を起こすと、物質は発熱する。冷凍サイクル装置は、HFO1123を含有する混合冷媒を冷媒として利用している場合、HFO1123が系内で不均化反応を起こすと、系内で急激な温度上昇と圧力上昇とが発生し、配管が破裂する等の不具合を発生させる可能性があるという問題がある。
HFO1123は、さらに、分子構造として二重構造を含むため、水分や空気と反応することにより、スラッジを発生させる(特許文献2参照)。このようなスラッジは、冷凍サイクル装置の系内で発生すると、膨張弁、ストレーナなどに付着し、冷凍サイクル装置の冷凍回路を閉塞することがある。冷凍サイクル装置は、冷凍回路が閉塞されると、閉塞された箇所の上流から流れてきた冷媒が行き場を失って圧力及び温度が上昇し、その温度上昇と圧力上昇とがHFO1123の不均化反応を引き起こすことがある。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、冷媒の不均化反応の発生を低減する熱交換器および冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
開示の態様では、熱交換器は、HFO1123を含有する混合冷媒を冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用され、当該冷媒が流れる伝熱管を備える熱交換器であって、前記伝熱管は、R410Aを冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用される熱交換器における伝熱管の0.9〜0.95倍の内径を有する配管によって形成される。
開示の熱交換器および冷凍サイクル装置は、冷媒の不均化反応の発生を低減することができる。
図1は、実施形態の冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。 図2は、実施形態の熱交換器を示す断面図である。
以下に、本願が開示する実施形態にかかる熱交換器および冷凍サイクル装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
[冷凍サイクル装置]
図1は、実施形態の冷凍サイクル装置を示す冷媒回路図である。冷凍サイクル装置1は、複数の室内を冷暖房する空気調和装置に利用され、図1に示されているように、室外機2と複数の室内機5a〜5dとを備えている。室外機2は、外気が取り込まれる空間を内部に形成し、圧縮機21と四方弁22と室外熱交換器23と複数の絞り装置24a〜24dと室外機制御部200とを備えている。
圧縮機21は、吐出管41と吸入管42とを備えている。圧縮機21は、室外機制御部200に制御されることにより、吸入管42を介して四方弁22から供給される冷媒を圧縮し、吐出管41を介してその圧縮された冷媒を四方弁22に供給する。その冷媒は、HFO1123を含有する混合冷媒である。
四方弁22は、冷媒配管を介して吐出管41と吸入管42と複数の室内機5a〜5dと室外熱交換器23とに接続されている。四方弁22は、室外機制御部200に制御されることにより、暖房モードまたは冷房モードのどちらかに切り替えられる。四方弁22は、冷房モードに切り替えられたときに、吐出管41を介して圧縮機21から供給された冷媒を室外熱交換器23に供給し、複数の室内機5a〜5dから供給された冷媒を圧縮機21に吸入管42を介して供給する。四方弁22は、暖房モードに切り替えられたときに、吐出管41を介して圧縮機21から供給された冷媒を複数の室内機5a〜5dに供給し、室外熱交換器23から供給された冷媒を圧縮機21に吸入管42を介して供給する。
室外熱交換器23は、冷媒配管を介して複数の絞り装置24a〜24dに接続されている。室外熱交換器23は、冷房モードの際、四方弁22から冷媒が供給されたときに、室外機2の内部に取り込まれた外気とその冷媒とを熱交換させ、その熱交換された冷媒を複数の絞り装置24a〜24dに供給する。室外熱交換器23は、複数の絞り装置24a〜24dから冷媒が供給されたときに、室外機2の内部に取り込まれた外気とその冷媒とを熱交換させ、その熱交換された冷媒を四方弁22に供給する。
複数の絞り装置24a〜24dは、複数の室内機5a〜5dに対応している。尚、室内機5a〜5dの構成は全て同じであるため、以下の説明で記載される室内機5xは任意の室内機5a〜5dのうちの一つに読み替えるものとし、後述する室内機5a〜5dが備える構成部品の符号の末尾の“x”についても任意の“a〜d”のうちの一つに読み替えるものとする。また、絞り装置24xについても同様に任意の絞り装置24a〜24dに読み替えるものとする。任意の絞り装置24xは、冷媒配管を介して対応する室内機5xに接続されている。絞り装置24xは、冷房モードの際、室外熱交換器23から冷媒が供給されるときに、その冷媒を断熱膨張させることにより減圧し、低温低圧となった二相冷媒を室内機5xに供給する。絞り装置24xは、暖房モードの際、室内機5xから冷媒が供給されるときに、その冷媒を断熱膨張させることにより減圧し、低温低圧となった二相冷媒を室外熱交換器23に供給する。絞り装置24xは、さらに、室外機制御部200に制御されることにより、開度が調節され、暖房モードの際、室内機5xから室外熱交換器23に供給される冷媒の流量を調節する。
複数の室内機5a〜5dのうちの任意の室内機5xは、室内空気が取り込まれる空間を内部に形成し、室内熱交換器51xと室内熱交温度センサ61xと室内温度センサ62xと室内機制御部500xとを備えている。室内熱交換器51xは、冷媒配管を介して室外機2の絞り装置24xと四方弁22とに接続されている。室内熱交換器51xは、四方弁22が冷房モードに切り替えられたときに蒸発器として機能し、四方弁22が暖房モードに切り替えられたときに凝縮器として機能する。すなわち、室内熱交換器51xは、冷房モードの際、絞り装置24xから低温低圧となった二相冷媒が供給されたときに、室内機5xの内部に取り込まれた室内空気とその冷媒とを熱交換させ、その熱交換された室内空気を室内へ供給し、その熱交換された冷媒を四方弁22に供給する。室内熱交換器51xは、暖房モードの際、四方弁22から冷媒が供給されたときに、室内機5xの内部に取り込まれた室内空気とその冷媒とを熱交換させ、その熱交換された室内空気を室内へ供給して、その熱交換された冷媒を絞り装置24xに供給する。
室内熱交温度センサ61xは、室内熱交温度を測定する。熱交温度は、室内熱交換器51xの温度を示している。室内温度センサ62xは、室内温度を測定する。室内温度は、室内機5xの内部に取り込まれる室内空気の温度を示している。
室内機制御部500xは、双方向に情報伝達可能に室外機制御部200に接続されている。室内機制御部500xは、図示されていない入力装置を備えている。入力装置としては、リモコンが例示される。入力装置は、使用者により操作され、設定温度や設定風量に例示される運転条件を室内機制御部500xに入力することに利用される。室内機制御部500xは、入力装置を介して入力された運転条件と、室内熱交温度センサ61xにより測定された室内熱交温度と、室内温度センサ62xにより測定された室内温度とを室外機制御部200に送信する。
[室外機制御部]
室外機制御部200は、複数の室内機制御部500a〜500dからそれぞれ伝送された複数の情報に基づいて、圧縮機21と四方弁22と複数の絞り装置24a〜24dとを制御する。室外機制御部200は、四方弁22が暖房モードまたは冷房モードのどちらかに切り替えられるように、四方弁22を制御する。室外機制御部200は、さらに、吸入管42を介して圧縮機21に供給される冷媒が圧縮され、吐出管41を介してその圧縮された冷媒が吐出されるように、圧縮機21を制御する。室外機制御部200は、さらに、絞り装置24xの開度が調節されるように、絞り装置24xを制御する。
[熱交換器]
図2は、実施形態の熱交換器を示す断面図である。実施形態の熱交換器は、室外熱交換器23として冷凍サイクル装置1に設けられている。室外熱交換器23は、図2に示されているように、一対の側板231−1〜231−2と伝熱管232と複数のフィン233とを備えている。複数の側板231−1〜231−2は、それぞれ、板状に形成されている。複数の側板231−1〜231−2は、複数のフィン233の積層方向の両端にそれぞれ沿うように配置され、室外機2に支持されている。複数の側板231−1〜231−2は、複数の貫通孔が形成されている。なお、図2の熱交換器は室外熱交換器として用いる場合の形状であるが、これに限定されるものではない。例えば、室内熱交換器51xであれば、室内機5xの形態に合わせた形状となるように形成される。
伝熱管232は、1本の管となるように形成されている。伝熱管232は、複数の直線部と複数の屈曲部とを含んでいる。複数の屈曲部の各々は、複数の直線部のうちの2つの直線部を接続している。伝熱管232は、複数の側板231−1〜231−2に形成されている複数の貫通孔に複数の直線部がそれぞれ挿入されることにより、複数の側板231−1〜231−2に支持されている。伝熱管232は、一端が冷媒配管を介して四方弁22に接続され、一端が冷媒配管を介して複数の絞り装置24a〜24dに接続されている。
複数のフィン233は、それぞれ、複数の側板231−1〜231−2より薄い金属板で形成されている。複数のフィン233は、それぞれ、複数の側板231−1〜231−2と平行に、複数の側板231−1〜231−2の間に配置されている。複数のフィン233の各々は、複数の貫通孔が形成され、その複数の貫通孔に伝熱管232の複数の直線部がそれぞれ挿入されている。複数のフィン233の各々は、さらに、伝熱管232の複数の直線部に接合されることにより、伝熱管232を介して室外機2に支持され、伝熱管232と熱的に接続されている。
室外熱交換器23は、室外機2に取り込まれた外気に伝熱管232と複数のフィン233とを接触させることにより、伝熱管232と複数のフィン233とを介して、その外気と、伝熱管232の内部を流れる冷媒とを熱交換する。すなわち、室外熱交換器23は、伝熱管232に流れる冷媒が、室外機2に取り込まれた外気より高温であるときに、その冷媒を冷却し、その外気を加熱する。室外熱交換器23は、伝熱管232に流れる冷媒が、室外機2に取り込まれた外気より低温であるときに、その冷媒を加熱し、その外気を冷却する。
伝熱管232の内径は、R410A用熱交換器に設けられているR410A用伝熱管の内径の0.90倍〜0.95倍に形成されている。具体的には、R410A用伝熱管の内径が6.85mmのとき、伝熱管232の内径は、6.51mmである。R410A用熱交換器は、R410Aを冷媒として利用し、室外機2に設けられているときに、所定の定格能力を出力するように、R410A用伝熱管に流れるR410Aと、室外機2に取り込まれる外気とを熱交換する。R410A用伝熱管は、伝熱管232と概ね同様に形成され、R410A用伝熱管の長さは、伝熱管232の長さに等しい。
HFO1123を含有する混合冷媒はR410Aに比べて冷凍効果が高い。そのため、HFO1123を含有する混合冷媒は、R410Aと比較して同程度の能力を発揮するために必要な冷媒充填量が少なくて済む。
ところで、冷凍サイクル装置1は、冷媒回路の製造時や据付作業時に配管内に微量の空気や水分が混入する。混入する空気や水分の量は、冷媒回路の管内容積が大きいほど多くなる。冷凍サイクル装置1において、管内容積が最も大きい部分は室外熱交換器23である。HFO1123を含有する混合冷媒は、空気と水分とがHFO1123と反応することにより、スラッジを発生させる。スラッジは、絞り装置24xを閉塞させることがあり、また、冷凍サイクル装置1の冷媒回路にストレーナが設けられているときに、そのストレーナを目詰まりさせて閉塞させることがある。冷凍サイクル装置1は、絞り装置24xまたはストレーナが閉塞することにより、閉塞した絞り装置24xまたはストレーナの上流側に冷媒が溜り込むことによって冷媒の圧力が上昇し、それに伴い温度も上昇する。冷凍サイクル装置1は、系内で冷媒の温度上昇と圧力上昇とが発生することにより、HFO1123の不均化反応を引き起こすことがある。冷凍サイクル装置1は、HFO1123の不均化反応が発生すると、系内に急激な温度上昇と圧力上昇とが発生し、配管が破裂する等の不具合が発生することがある。
一般的に、伝熱管の内径を小さくすると伝熱面積の減少や冷媒圧力損失の増加によって冷凍サイクル装置全体の性能が低下する。しかし、HFO1123を含有する混合冷媒を用いた場合、伝熱管内の冷媒側熱伝達率がR410Aよりも大きいため、圧力損失をR410A相当程度に大きくしたとしても、全体としてR410Aと同等又はそれ以上の性能を発揮することが可能である。そこで、HFO1123を含有する混合冷媒用の伝熱管232とR410A用伝熱管の圧力損失が同等となるように、伝熱管232を細径化することで、R410A用伝熱管と同等又はそれ以上の性能を発揮しつつ、熱交換器の管内容積を低減できる。冷媒が伝熱管232に流れるときの圧力損失ΔPは、配管長Lと冷媒循環量Gと流路断面積Aと損失係数λと配管内径dと圧縮機の吸込み冷媒密度ρsとを用いて、次式:
ΔP=λ・L/d・G/(2・ρs・A
により表現される。ここで、配管長Lは、伝熱管232の長さを示している。冷媒循環量Gは、単位時間あたりに伝熱管232に流れる冷媒の量を示している。流路断面積Aは、伝熱管232が内部に形成する流路の断面積を示している。配管内径dは、伝熱管232の内径を示している。圧縮機の吸込み冷媒密度ρsは、伝熱管232を流れる冷媒の密度を示している。このため、圧力損失ΔPは、冷凍能力が冷凍効果Δhを用いて次式:
G×Δh
により表現されるときに、次式:
ΔP∝G/(ρs・d)∝(Δh・ρs・d−1
により表現される。したがって、既述のR410A用伝熱管の内径に対する伝熱管232の内径の比d1123/d410Aは、次式:
1123/d410A={(Δh1123/Δh410A×ρs1123/ρs410A−1/5
により表現される。ここで、Δh1123は、HFO1123の冷凍効果を示している。Δh410Aは、R410Aの冷凍効果を示している。ρs1123は、HFO1123の密度を示している。ρs410Aは、R410Aの密度を示している。
内径比d1123/d410Aは、例えば、冷凍サイクル装置1を循環する冷媒が32%のHFO1123と68%のR32とを含むときに、0.936を示している。内径比d1123/d410Aは、冷凍サイクル装置1を循環する冷媒が40%のHFO1123と60%のR32とを含むときに、0.946を示している。内径比d1123/d410Aは、冷凍サイクル装置1を循環する冷媒が45%のHFO1123と55%のR32とを含むときに、0.953を示している。この計算結果は、伝熱管232の圧力損失とR410A用伝熱管の圧力損失とが等しいときに、伝熱管232の内径がR410A用伝熱管の内径の0.95倍程度の大きさであることを示している。伝熱管232の内径は、たとえば、R410A用伝熱管の内径が6.85mmであるときに、6.51mm程度である。
一方、室外熱交換器23は、伝熱管232の内径が6.20mmであるときに、R410A用熱交換器と同等の条件で性能測定した結果、COP(Coefficient Of Performance)がR410A用熱交換器とほぼ同等であることが分かった。このとき、伝熱管232の内径(6.20mm)がR410A用伝熱管の内径(6.85mm)の0.90倍であることから、伝熱管232の圧力損失は、R410A用伝熱管の圧力損失より大きくなる。このことは、伝熱管232の内径を細径化したときに、伝熱管232の圧力損失が増大するが、伝熱管232に冷媒が流れる流速が増大することにより、伝熱管232の熱伝達率がR410A用伝熱管の熱伝達率と同等となることを示している。したがって、伝熱管232は、R410Aを冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用される熱交換器における伝熱管の0.90〜0.95倍を基準とした内径とすることで、R410A用伝熱管と同等の性能となり、且つ、細径化が図れる。なお、ここで伝熱管の内径とは、内面平滑管の場合には拡管後の管内径をいう。
室内熱交換器51xは、室外熱交換器23と同様に形成されている。このとき、室内熱交換器51xは、室内機5xに取り込まれた室内空気に伝熱管232と複数のフィン233とを接触させることにより、伝熱管232と複数のフィン233とを介して、その室内空気と、伝熱管232の内部を流れる冷媒とを熱交換する。すなわち、室内熱交換器51xは、伝熱管232に流れる冷媒が、室内機5xに取り込まれた室内空気より高温であるときに、その冷媒を冷却し、その室内空気を加熱する。室内熱交換器51xは、伝熱管232に流れる冷媒が、室内機5xに取り込まれた室内空気より低温であるときに、その冷媒を加熱し、その室内空気を冷却する。
[冷凍サイクル装置の動作]
冷凍サイクル装置1のユーザは、室内機5xが配置されている室内を温度調節したいときに、図示しないリモコンを操作することにより、冷凍サイクル装置1を起動し、室内機制御部500xに運転条件を入力する。室内機制御部500xは、運転条件が入力されると、その入力された運転条件と、室内熱交温度センサ61xにより測定された室内熱交温度と、室内温度センサ62xにより測定された室内温度とを室外機制御部200に送信する。
室外機制御部200は、さらに、室内機制御部500xから受信した運転条件と室内熱交温度と室内温度とに基づいて、暖房運転または冷房運転のどちらかを実行する。
[冷房運転]
室外機制御部200は、冷房運転を実行するときに、四方弁22を制御することにより、四方弁22を冷房モードに切り替える。室外機制御部200は、圧縮機21を制御することにより、吸入管42を介して四方弁22から圧縮機21に供給されたガス冷媒を圧縮する。圧縮機21は、圧縮された高温高圧のガス冷媒を四方弁22に供給する。四方弁22は、冷房モードに切り替えられていることにより、圧縮機21から供給された高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器23に供給する。室外熱交換器23は、室外機2の内部に取り込まれた外気とその高温高圧のガス冷媒とを熱交換させることにより、高温高圧のガス冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器23は、その高圧の液冷媒を複数の絞り装置24a〜24dに供給する。
複数の絞り装置24a〜24dの各絞り装置24xは、室外熱交換器23から供給された高圧の液冷媒を断熱膨張させて低温低圧の二相冷媒にする。絞り装置24xは、低温低圧の二相冷媒を室内機5xの室内熱交換器51xに供給する。室内熱交換器51xは、絞り装置24xから供給された低温低圧の二相冷媒と、室内機5xの内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させることにより、低温低圧の二相冷媒を蒸発させてガス化させる。室内熱交換器51xは、低圧のガス冷媒を、四方弁22に供給する。四方弁22は、冷房モードに切り替えられていることにより、複数の室内熱交換器51a〜51dから供給された低圧のガス冷媒を圧縮機21に供給する。
[暖房運転]
室外機制御部200は、暖房運転を実行するときに、四方弁22を制御することにより、四方弁22を暖房モードに切り替える。室外機制御部200は、圧縮機21を制御することにより、吸入管42を介して四方弁22から圧縮機21に供給されたガス冷媒を圧縮する。圧縮機21は、圧縮された高温高圧のガス冷媒を四方弁22に供給する。四方弁22は、暖房モードに切り替えられていることにより、圧縮機21から供給された高温高圧のガス冷媒を複数の室内機5a〜5dに供給する。複数の室内機5a〜5dの各室内機5xの室内熱交換器51xは、四方弁22から室内機5xに供給された高温高圧のガス冷媒と、室内機5xの内部に取り込まれた室内空気とを熱交換させることにより、その高温高圧のガス冷媒を凝縮させて液化させる。室内熱交換器51xは、高圧の液冷媒を絞り装置24xに供給する。
絞り装置24xは、室内熱交換器51xから供給された高圧の液冷媒を断熱膨張させて低温低圧の二相冷媒にする。絞り装置24xは、低温低圧の二相冷媒を室外熱交換器23に供給する。室外熱交換器23は、室外機2の内部に取り込まれた外気と、複数の絞り装置24a〜24dから供給された低温低圧の二相冷媒とを熱交換させることにより、その低温低圧の冷媒を蒸発させてガス化させる。室外熱交換器23は、その低圧のガス冷媒を四方弁22に供給する。四方弁22は、暖房モードに切り替えられていることにより、室外熱交換器23から供給された低圧のガス冷媒を圧縮機21に供給する。
室外機制御部200は、暖房運転または冷房運転を実行しているときに、さらに、室内機制御部500xから受信した運転条件と室内熱交温度と室内温度とに基づいて、絞り装置24xの開度を調節する。たとえば、室外機制御部200は、室外機2と室内機5xが起動されていないときに、絞り装置24xを制御することにより、絞り装置24xを全閉する。室外機2と室内機5xが運転されているときに、室外機制御部200は、室内機制御部500xから受信した運転条件と室内熱交温度と室内温度とに基づいて、室内熱交換器51xに流れる冷媒の量が少ないと判定されたときに、絞り装置24xを制御することにより、絞り装置24xの開度を増加させる。室外機制御部200は、室内機制御部500xから受信した運転条件と室内熱交温度と室内温度とに基づいて、室内熱交換器51xに流れる冷媒の量が多いと判定されたときに、絞り装置24xを制御することにより、絞り装置24xの開度を減少させる。
[熱交換器の効果]
実施形態の熱交換器としての室外熱交換器23の伝熱管232は、伝熱管232と長さが等しいR410A用伝熱管と同等の圧力損失となるように、R410A用伝熱管の内径より小さく形成されている。
このような熱交換器は、伝熱管232の内径をR410A用伝熱管の内径より小さくすることにより、室外熱交換器23が設けられる冷凍サイクル装置1の管内容積を低減することができる。このような熱交換器は、冷凍サイクル装置1の管内容積を低減することにより、冷凍サイクル装置内に混入する空気・水分の量を低減することができる。このような熱交換器は、冷凍サイクル装置内に混入する空気・水分の量を低減することにより、冷凍サイクル装置1の系内に発生するスラッジを低減することができる。このような熱交換器は、スラッジを低減することにより、冷凍サイクル装置1の系内の流路が閉塞することを防止し、閉塞した絞り装置24xまたはストレーナの上流側に冷媒が溜り込むことに起因する系内の急激な温度上昇と圧力上昇とを防止し、冷媒の不均化反応の発生を低減することができる。
また、伝熱管232の内径は、R410A用伝熱管の内径の0.9倍〜0.95倍である。このような熱交換器は、伝熱管232の内径をR410A用の伝熱管232の内径より小さくすることにより、熱交換器が設けられる冷凍サイクル装置1の管内容積を低減し、冷凍サイクル装置1の系内に発生するスラッジを低減することができる。
また、伝熱管232の内径は、6.15mm以上であり、6.55mm以下である。このような熱交換器は、伝熱管232の内径を6.15mm〜6.55mmに形成することにより、室外熱交換器23が設けられる冷凍サイクル装置1の管内容積を低減し、冷凍サイクルに発生するスラッジを低減することができる。
このような熱交換器は、伝熱管232の内径をR410A用伝熱管の内径より小さくすることにより、同様にして、系内の急激な温度上昇と圧力上昇とを防止し、冷媒の不均化反応の発生を低減することができる。
1 :冷凍サイクル装置
2 :室外機
5a〜5d:複数の室内機
21:圧縮機
22:四方弁
23:室外熱交換器
24a〜24d:複数の絞り装置
51a〜51d:複数の室内熱交換器
200:室外機制御部
232:伝熱管

Claims (3)

  1. HFO1123を含有する混合冷媒を冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用され、当該冷媒が流れる伝熱管を備える熱交換器であって、
    前記伝熱管は、
    R410Aを冷媒として用いる冷凍サイクル装置に使用される熱交換器における伝熱管の0.9〜0.95倍の内径を有する配管によって形成される
    熱交換器。
  2. 前記伝熱管の内径は、6.15mm以上であり、6.55mm以下である
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱交換器を備えた
    冷凍サイクル装置。
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