JP2018058668A - カウンタウェイト案内装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】摺動ガイド24が、ガイドシュー26と飛散防止部材28とを有する。ガイドシュー26は、過大水平力により互いに分離する複数のセグメント26a,26b,26cからなり、かつガイドレール22の案内面23に対向し上下方向に貫通して延びる摺動面27を有する。飛散防止部材28は、複数のセグメント26a,26b,26cと共に変形可能な一体部品であり、かつ複数のセグメント26a,26b,26cにそれぞれ固着されている。
【選択図】図5
Description
このエレベータ式駐車装置1は、吊ロープ2(例えば、ワイヤロープ)に四隅が吊り下げられ鉛直な昇降路を昇降するケージ3と、ケージ3を昇降させる昇降機構4と、を備える。
なお、昇降機構4の駆動シーブ7の直径を小さくするために、ケージ3の四隅を複数(例えば2本)の吊ロープ2で吊り下げることがある。
カウンタウェイト8の昇降ガイド機構は、例えば特許文献1,2に開示されている。
従来のガイドシューは、通常、潤滑性を有する樹脂(例えばエンジニアリングプラスチック)からなる。そのため、過大水平力が昇降ガイド機構に作用すると、ガイドシューが破損し、その破片が飛散又は落下し、格納している車両等を損傷させるおそれがあった。
ボルトが破断すると、ボルト、ガイドシュー、補強金具などが落下し、格納している車両等を損傷させる可能性が増大する。また、ガイドレールが変形すると、ガイドレールの交換に長期間を必要とし、装置の復旧が遅延する。
前記カウンタウェイトに固定され、前記カウンタウェイトを前記ガイドレールに沿って昇降可能に案内する摺動ガイドと、を備え、
前記摺動ガイドは、前記案内面に対向し上下方向に貫通して延びる摺動面を有するガイドシューと、
前記ガイドシューの外面に固着された飛散防止部材と、を有し、
前記ガイドシューは、前記カウンタウェイトに作用する過大水平力により互いに分離する複数のセグメントからなり、
前記飛散防止部材は、複数の前記セグメントと共に変形可能な一体部品であり、かつ複数の前記セグメントにそれぞれ固着されている、カウンタウェイト案内装置が提供される。
昇降機構18は、昇降路13の上部に設置され、複数の吊ロープ12Aを同期して昇降させる。この例において、昇降機構18は、円筒形のドラム18aと、ドラム18aを回転駆動するドラム駆動装置18bとを有する。
また、別の2組の吊ロープ12Bの下端11bが、カウンタウェイト14の上部両端部に固定され、上部シーブ16を介してドラム18aに巻き付けられている。
ドラム18aに対する吊ロープ12Aと吊ロープ12Bの巻き付け方向は、互いに逆であり、一方が巻上られるときに他方が巻下げされるようになっている。
また、吊ロープ12A,12Bは、この図ではそれぞれ1本であるが、2本以上であるのがよい。2本以上で各組の吊ロープ12A,12Bを構成することにより、上部シーブ16(滑車)の直径を小さくすることができる。
上述した構成により、ドラム18aを介して、ケージ側の重量とカウンタウェイト側の重量が互いに相殺するので、ドラム駆動装置18bの駆動負荷を小さくすることができる。
なお、本発明を適用するエレベータ式駐車装置は、カウンタウェイト14を備える限りで、上述した例に限定されない。例えば、エレベータ式駐車装置は、図1に示したトラクション式の昇降機構を有してもよい。
この図において、カウンタウェイト案内装置20は、ガイドレール22と摺動ガイド24を備える。
この例では、1対のガイドレール22が互いに平行に位置し、エレベータ式駐車装置10の図示しない固定部分に強固に固定されている。なお、ガイドレール22は、1対(2本)に限定されず、1本でも3本以上でもよい。
案内面23は、この例では、図5(A)に示すように、互いに平行な2つの外平面23aとこれに交差(この例では直交)する端面23bを有する。外平面23aと端面23bは、摺動ガイド24の移動範囲にわたって段差なく連続して位置決めされている。
ガイドレール22は、この例では、断面が正方形の角パイプであるが、これに限定されず、断面形状がT字形、L字形、又は矩形の圧延材又は溶接構造物であってもよい。
ガイド取付金具30は、この例では鋼板からなる溶接構造物であり、カウンタウェイト14に作用する大きな水平力(過大水平力)を、摺動ガイド24を介してガイドレール22に確実に伝達できる高い剛性を有している。
ガイドシュー26は、金属面に対する滑動抵抗が小さいエンジニアリングプラスチック、例えば、ポリアミド樹脂であるのがよい。
この例では摺動面27は、2つの外平面23aに対向する2つの第1摺動面27aと、端面23bに対向する1つの第2摺動面27bからなり、案内面23を囲むコの字形の凹面である。
この場合、X方向の第1水平力FXは、第2摺動面27bを介してガイドレール22の端面23bで支持され、Y方向の第2水平力FYは、第1摺動面27aを介してガイドレール22の外平面23aで支持される。
また、ガイドシュー26に、仮想境界面bに沿う応力集中箇所に凹溝c(例えばスリット)を設けてもよい。
また、分離する予定位置、例えば仮想境界面bは、厳密に正確でなくてもよく、予定位置以外で分離してもよい。
この例において、セグメント26aと内面29aとの固着は、その間に塗布された接着剤とシュー固定ボルト31とナットの締結による。また、セグメント26b,26cと内面29b,29cとの固着は、その間に塗布された接着剤とセグメント固定ボルト33の締め付けによる。
なお、飛散防止部材28には、シュー固定ボルト31とセグメント固定ボルト33の軸部が通るボルト孔が設けられている。
一方、図5(C)に示すように、内面29aと内面29b、内面29aと内面29cの交線(折曲線29d)は、テーパ面27cより外側に位置する。
この際、複数のセグメント26a,26b,26cは、飛散防止部材28の内面29a,29b,29cにそれぞれ固着されている。従って、ガイドシュー26が複数のセグメント26a,26b,26cに分割されても、一体部品である飛散防止部材28に固着しており、ガイドシュー26の破片の飛散と落下を防止することができる。
また、飛散防止部材28とセグメント26a,26b,26cとの固着は、ねじ結合、接着、又は両面テープによるのがよい。
1 エレベータ式駐車装置、2 吊ロープ(ワイヤロープ)、3 ケージ、
4 昇降機構、5 シーブ駆動装置、6 従動シーブ、7 駆動シーブ、
8 カウンタウェイト、10 エレベータ式駐車装置、11a,11b 下端、
12A,12B 吊ロープ(ワイヤロープ)、13 昇降路、14 カウンタウェイト、
16 上部シーブ、18 昇降機構、18a ドラム、18b ドラム駆動装置、
20 カウンタウェイト案内装置、22 ガイドレール、23 案内面、
23a 外平面、23b 端面、24 摺動ガイド、26 ガイドシュー、
26a,26b,26c セグメント、27 摺動面、27a 第1摺動面、
27b 第2摺動面、28 飛散防止部材、29a,29b,29c 内面、
30 ガイド取付金具、31 シュー固定ボルト、32 ガイド固定ボルト、
33 セグメント固定ボルト
Claims (5)
- 昇降路に沿って上下方向に連続して延び、カウンタウェイトの水平移動を防止する案内面を有するガイドレールと、
前記カウンタウェイトに固定され、前記カウンタウェイトを前記ガイドレールに沿って昇降可能に案内する摺動ガイドと、を備え、
前記摺動ガイドは、前記案内面に対向し上下方向に貫通して延びる摺動面を有するガイドシューと、
前記ガイドシューの外面に固着された飛散防止部材と、を有し、
前記ガイドシューは、前記カウンタウェイトに作用する過大水平力により互いに分離する複数のセグメントからなり、
前記飛散防止部材は、複数の前記セグメントと共に変形可能な一体部品であり、かつ複数の前記セグメントにそれぞれ固着されている、カウンタウェイト案内装置。 - 前記ガイドシューは、複数の前記セグメントの仮想境界面に沿う凹溝を有する、請求項1に記載のカウンタウェイト案内装置。
- 前記飛散防止部材は、金属、FRP、又はエンジニアリングプラスチックからなる板材であり、
前記飛散防止部材と前記セグメントの前記固着は、ねじ結合、接着、又は両面テープによる、請求項1に記載のカウンタウェイト案内装置。 - 前記案内面は、互いに平行な2つの外平面、又は前記外平面とこれに交差する端面であり、
前記摺動面は、前記案内面を囲むコの字形の凹面である、請求項1に記載のカウンタウェイト案内装置。 - 前記ガイドレールは、断面形状がT字形、L字形、又は矩形の圧延材又は溶接構造物である、請求項1に記載のカウンタウェイト案内装置。
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