JP2018058631A - 米飯加工食品用包装体および包装米飯加工食品 - Google Patents

米飯加工食品用包装体および包装米飯加工食品 Download PDF

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Abstract

【課題】米飯類食品からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができ、剥離可能にシールされた一対の内シート片がより引き離されやすく、より円滑に開封できる米飯加工食品用包装体等の提供を目的とする。【解決手段】米飯加工食品用包装体は、外シートと、外シートに固着された第1の内シート片と第2の内シート片とを含む内シートと、を備え、上記外シートと上記内シートとの間にシート状食品を収容可能であり、上記外シートは、複数の部分に分割可能であり、上記内シートは、第1の内シート片の内辺部と第2の内シート片の内辺部とが合掌状に重ね合わされた重複部を備え、上記重複部において、第1の内シート片の内辺部と第2の内シート片の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成され、上記三日月状のシール部は、両端部が上記重複部の基端縁側に向くように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、米飯加工食品用包装体および包装米飯加工食品に関する。
手巻きおにぎりは、おにぎりと海苔シートとを分離包装でき、喫食時に両者を簡単に合体することができる包装体によって包装され、展示販売に供されている。このような包装体としては、長手方向に開封用条体が設けられた略矩形状の外シートと、外シートの少なくとも長辺部に一辺部が接着され、かつその対向辺部が重ね合わされた一対の内シート片からなる内シートとを備えた包装用シートが主に用いられている。手巻きおにぎりは、海苔シートが包装用シートの外シートと内シートとの間に収容され、おにぎりが内シートを挟んで海苔シートと分離して収容された状態で包装されている。
しかし、上記一対の内シート片の対向辺部は重ね合わせられているだけであり、一対の内シート片の重ね合わせ部の隙間からおにぎりの水分が侵入し、海苔シートが湿気やすいという問題がある。また、一対の内シート片の重ね合わされた対向辺部を引き離す際に、強い力が必要とされ、内シート片に不適切な力が加わると、海苔シートが破れたり、おにぎりが割れたりするおそれがある。
このため、特許文献1には、一対の内シート片の重ね合わされた対向辺部を波形状に剥離可能にシールすることによって、おにぎりの水分が海苔シートを湿気らせるのを抑えると共に、対向辺部を引き離しやすくした米飯加工食品用包装体が記載されている。
特開2005−095111号公報
しかし、特許文献1の米飯加工食品用包装体において、おにぎりの水分が海苔シートを湿気らせるのを抑える効果を維持しつつ、剥離可能にシールされた一対の内シート片をより引き離されやすくして、一層円滑に開封できるようにすることが求められている。また、米飯加工食品用包装体は、搬送等の際に所望しない段階でシール部の剥離が生じるのを抑えることも要求されている。
したがって、本発明は、米飯類食品からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができ、より円滑に開封できると共に、所望しない段階でシール部の剥離が生じるのを抑えることができる米飯加工食品用包装体およびそれを含む包装米飯加工食品の提供を目的とする。
本発明の一実施形態に係る米飯加工食品用包装体は、第1の長辺部と上記第1の長辺部に対向する第2の長辺部とを含む外シートと、上記第1の長辺部に固着された第1の外辺部と上記第1の外辺部に対向する第1の内辺部とを含む第1の内シート片と第2の長辺部に固着された第2の外辺部と上記第2の外辺部に対向する第2の内辺部とを含む第2の内シート片とを含む内シートと、を備える。上記米飯加工食品用包装体は、上記外シートと上記内シートとの間にシート状食品を収容可能であり、上記外シートは、上記第1の長辺部を含む第1の外シート片および上記第2の長辺部を含む第2の外シート片に分割可能である。さらに、上記内シートは、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが合掌状に重ね合わされた重複部を備える。上記重複部においては、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成され、上記三日月状のシール部は、両端部が上記重複部の基端縁側に向くように配置されている。
これにより、上記米飯加工食品用包装体は、重複部において、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成されているため、おにぎりなどの米飯類食品からの水分が板海苔などのシート状食品に到達しにくくすることができる。
上記三日月状のシール部は、両端部が幅狭であり、該両端部から略中央部に向かって徐々にシール幅が拡がったアーチ状のシール部である。三日月状のシール部は、略中央部に向かって徐々にシール幅を拡げることで、シール面積を確保しているため、搬送等の際に所望しない段階でシール部の剥離が生じるのを抑えることができる。
そして、上記シール部は、上記米飯加工食品用包装体を含む包装米飯加工食品の開封時に、上記重複部の基端縁側に位置する両端部から剥離が開始され、該両端部に挟まれた部分に進んでいく。したがって、該シール部は、剥離開始時の剥離強度を低減することができ、剥離可能にシールされた一対の内シート片を引き離しやすくすることができる。したがって、上記米飯加工食品用包装体は、包装米飯加工食品をより円滑に開封可能にすることができる。
上記米飯加工食品用包装体は、シート状食品を更に備え、上記三日月状のシール部は複数連続してシール条を構成し、上記シール条は、上記シート状食品と重複する領域の長手方向の全長に亘って連続して形成されていてもよい。
これにより、上記米飯加工食品用包装体は、米飯類食品からの水分がシート状食品を湿気らせるのを一層抑えることができる。なお、上記シート状食品と重複する領域とは、米飯加工食品用包装体の平面視において、上記シート状食品と重複する領域を示す。
上記米飯加工食品用包装体は、上記外シートと上記内シートとが、全周縁に亘って固着されていてもよい。
これにより、上記米飯加工食品用包装体は、外部からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができる。
上記米飯加工食品用包装体は、上記内シートが、上記重複部を除いた全周縁に亘って上記外シートに固着されていてもよい。
これにより、上記米飯加工食品用包装体は、外部からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができると共に、より円滑に開封可能にすることができる。
上記米飯加工食品用包装体は、上記内シートに固着されたエンボスシートを更に備えてもよい。これにより、包装米飯加工食品を開封する場合に、米飯類食品と米飯加工食品用包装体との抵抗感を少なくすることができ、包装米飯加工食品を円滑に開封させることができる。
また、上記米飯加工食品用包装体は、上記第1の長辺部と上記第2の長辺部とに少なくとも一対の切欠部を備えてもよい。
本発明の実施形態に係る包装米飯加工食品は、米飯加工食品用包装体と、上記米飯加工食品用包装体に包装された米飯類食品と、を備える。上記米飯加工食品用包装体は、第1の長辺部および上記第1の長辺部に対向する第2の長辺部を含む外シートと、上記第1の長辺部に固着された第1の外辺部と上記第1の外辺部に対向する第1の内辺部とを含む第1の内シート片および第2の長辺部に固着された第2の外辺部と上記第2の外辺部に対向する第2の内辺部とを含む第2の内シート片を含む内シートと、上記外シートと上記内シートとの間に挟まれたシート状食品と、を備える。該外シートは、上記第1の長辺部を含む第1の外シート片および上記第2の長辺部を含む第2の外シート片に分割可能とされている。そして、該内シートは、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが合掌状に重ね合わされた重複部を備える。上記重複部においては、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成され、上記三日月状のシール部は、両端部が上記重複部の基端縁側に向くように配置されている。
これにより、上記包装米飯加工食品は、上記第1の内辺部と上記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成されているため、米飯類食品の水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができる。三日月状のシール部は、両端部が幅狭であり、該両端部から略中央部に向かって徐々にシール幅が拡がったアーチ状のシール部である。三日月状のシール部は、略中央部に向かって徐々にシール幅を拡げて、シール面積を確保しているため、搬送等の際に所望しない段階でシール部の剥離が生じるのを抑えることができる。そして、該シール部は、包装米飯加工食品の開封時に、上記重複部の基端縁側に位置する両端部から剥離が開始され、該両端部に挟まれた部分に進んでいく。したがって、該シール部は、剥離開始時の剥離強度を低く抑えることができ、剥離可能にシールされた一対の内シート片を引き離しやすくすることができる。
上記包装米飯加工食品は、上記外シートが、上記第1の長辺部を含む第1の外シート片と、上記第2の長辺部を含む第2の外シート片とに分割可能であり、上記第1の外シート片は、上記第1の外シート片を上記第2の外シート片よりも先に上記米飯類食品から除去することを促すマークを備えてもよい。そして、上記包装米飯加工食品は、上記重複部が、上記重複部の自由端縁が上記第1の外シート片の側に向き、上記重複部の基端縁が上記第2のシート片の側に向くように倒されて配置されてもよい。
これにより、上記包装米飯加工食品は、剥離可能にシールされた一対の内シート片をより引き離しやすくすることができる。
本発明は、米飯類食品からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができ、より円滑に開封できると共に、所望しない段階でシール部の剥離が生じるのを抑えることが可能な米飯加工食品用包装体およびそれを含む包装米飯加工食品の提供することができる。
本発明の実施形態に係る包装米飯加工食品を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る米飯加工食品用包装体の部分破断斜視図である。 図2の米飯加工食品用包装体の分解斜視図である。 図2の米飯加工食品用包装体の平面図である。 図2の米飯加工食品用包装体のX−X断面における断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る米飯加工食品用包装体の断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る米飯加工食品用包装体の断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る米飯加工食品用包装体の平面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る米飯加工食品用包装体の平面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る米飯加工食品用包装体の平面図である。
図1を参照して、本発明の一の実施形態に係る米飯加工食品用包装体1を含む包装米飯加工食品100について説明する。なお、本明細書において、長手方向とは、展開状態の米飯加工食品用包装体1の長辺部に沿った方向をいい、短手方向とは、長手方向に交差する方向をいう。米飯加工食品用包装体1の平面視とは、展開状態の米飯加工食品用包装体1を米飯類食品側の表面Tに直交する方向から見ることをいう。また、上記実施形態と同一の構成については、上記実施形態と同一の符号を用いることで説明を省略している。
なお、包装米飯加工食品100としては、パッケージ包装された手巻きおにぎりや包装された手巻き寿司などを挙げることができる。米飯加工食品としては、手巻きおにぎりや手巻き寿司などを挙げることができる。米飯類食品2としては、おにぎり、寿司などを挙げることができる。シート状食品20としては、吸湿によって湿気る板海苔、とろろ昆布シートやおぼろ昆布シートなどを挙げることができる。米飯類としては、米飯、もち米飯、炊き込みご飯、寿司飯、雑穀飯、玄米飯などを例示することができる。
図1に示すように、包装米飯加工食品100は、米飯加工食品用包装体1と米飯類食品2とを備えている。米飯加工食品用包装体1は、図2に示すように、外装材となる外シート10と、海苔などのシート状食品20と、シート状食品20と米飯類食品2の間に配置される内シート30と、を順に備えている。これにより、包装米飯加工食品100は、米飯類食品2とシート状食品20とを分けて包装したものとされ、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分が除去されると、分離包装されたシート状食品20と米飯類食品2とを合体させて取り出すことができる。包装米飯加工食品100は、図1に示すように三角状に包装されていてもよいし、図示しないが四角状に包装されていてもよい。
包装米飯加工食品100の開封方法を具体的に例示する。包装米飯加工食品100は、図1に示すノッチ14を起点として、分割補助条12に誘導されて、外シート10が切断される。外シート10は、第1の外シート片10aおよび第2の外シート片10bに二分割された後、第1の外シート片10aおよび第2の外シート片10bを相互に離反する矢印Yの方向に移動させる。この移動により、第1の外シート片10aおよび第2の外シート片10bに伴って、内シート30(図示せず)も移動され、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分が除去される。これにより、シート状食品20と米飯類食品2とを合体させて、手巻きおむすび等の米飯類食品として取り出すことができる。
次に、図2から図5を参照して、上記米飯加工食品用包装体1について説明する。図2は、米飯加工食品用包装体1の部分破断斜視図である。図3は、図2の米飯加工食品用包装体1の分解斜視図であり、図4は、図2の米飯加工食品用包装体1の平面図であり、図5は、図2の米飯加工食品用包装体1のX−X断面における断面図である。なお、図2には、説明のために、米飯類食品2が米飯加工食品用包装体1上に載置された状態を示している。また、図2には、米飯加工食品用包装体1の層構造の説明のために、内シート30およびシート状食品20の一部を切り欠いて示している。また、図3においては、周縁シール部34を省略して示している。
本実施形態では、図2および3に示すように、米飯類食品側の表面T側から、内シート30、シート状食品20および外シート10が順に積層された米飯加工食品用包装体1を用いて説明する。米飯加工食品用包装体1は、内シート30と外シート10との間に収容されたシート状食品20を有する。米飯加工食品用包装体1は、内シート30の米飯類食品側の表面Tの側に配置された米飯類食品2を、米飯類食品2とシート状食品20とが内シート30によって分離された状態で包装するものである。
外シート10は、図3に示すように、略矩形状を成しており、第1の長辺部11aと、第1の長辺部11aに対向する第2の長辺部11bと、第1の長辺部11aと第2の長辺部11bを結ぶ短辺部13a,13bとを含んでいる。第1の長辺部11aおよび第2の長辺部11bは外シート10の外周縁の各長縁に沿った部分をいい、短辺部13a,13bは外シート10の外周の各短縁に沿う部分をいう。図示するように、外シート10は、各角部が切り欠かれた形状であってもよく、切り欠きが階段状または鋸刃状に形成されていてもよい。外シート10の形状は、矩形状に限定されず、短手方向の幅が部分的に狭められた形状であってもよい。
外シート10は、第1の長辺部11aを含む第1の外シート片10a、および、第2の長辺部11bを含む第2の外シート片10bに分割可能に設けられている。外シート10には、第1の外シート片10aおよび第2の外シート片10bへの分割を誘導する分割補助条12およびノッチ14の少なくとも一方を備えてもよい。分割補助条12としては、カットテープ、ミシン目やハーフカットが例示される。例えば、分割補助条12は、第1の外シート片10aと第2の外シート片10bとの間に直線状、波形状や鋸刃状に形成されている。分割補助条12は一条または複数条で構成されてもよい。ノッチ14は、外シート10の端部または端部近傍に開封起点として形成されている。図示する例では、ノッチ14は、分割補助条12の端部に位置する外シート10を一部切断することで形成されたものである。
外シート10の材質としては、樹脂フィルム、紙と樹脂フィルムとの積層シート、金属箔と樹脂フィルムの積層シートなどを例示することができる。外シート10には、ラベルやシールが貼着されていてもよいし、印刷が施されていてもよい。
内シート30は、外シート10と共に、少なくともシート状食品20を包装するものである。内シート30は、展開状態における外シート10に対向する最外層、かつ、包装状態における最内層として、米飯類食品に米飯類食品側の表面Tが当接するように配置されていてもよい。内シート30は、略矩形状を成しており、内シート30の短手方向に並列して設けられた第1の内シート片30aと第2の内シート片30bとを備えている。第1の内シート片30aは、外シート10の第1の長辺部11aに固着された第1の外辺部37aと、第1の外辺部37aに対向する第1の内辺部33とを備えている。第2の内シート片30bは、外シート10の第2の長辺部11bに固着された第2の外辺部37bと、第2の外辺部37bに対向する第2の内辺部35とを備えている。第1の外辺部37a、第1の内辺部33、第2の外辺部37bおよび第2の内辺部35は、第1の内シート片30aおよび第2の内シート片30bの外周の各長縁に沿った部分をいう。第1の内シート片30aおよび第2の内シート片30bは、外シート10に接着や溶着などの公知の方法により固着されている。
内シート30の材質としては、樹脂フィルム、紙と樹脂フィルムとの積層シート、金属箔と樹脂フィルムの積層シートなどを例示することができる。図3に示すように、内シート30は、各角部が切り欠かれた形状であってもよく、切り欠きが階段状または鋸刃状に形成されていてもよい。内シート30の形状は、矩形状に限定されず、短手方向の幅が部分的に狭められた形状であってもよい。
内シート30には、図5などに示すように、第1の内辺部33と第2の内辺部35とが合掌状に重ね合わされた重複部31が設けられている。内シート30の重複部31には、図4に示すように、第1の内辺部33と第2の内辺部35とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部32が複数連続して形成されている。三日月状のシール部32は、その両端部32eが重複部31の基端縁31b側に向くように、かつ、該両端部32eに挟まれた略中央部32wが重複部31の自由端縁31f側に向くように配置されている。
これにより、米飯加工食品用包装体1は、第1の内辺部33と第2の内辺部35とが単に重複配置されているのみの包装体と比較して、おにぎりなどの米飯類食品2からの水分によってシート状食品が劣化するのを抑えることができる。なお、上記劣化には、シート状食品20が湿気った状態に変化すること、または、変質すること等が含まれる。三日月状のシール部32は、両端部32eが幅狭であり、該両端部32eから略中央部32wに向かって徐々にシール幅が拡がって、両端部32eに挟まれた略中央部32wが該両端部32eよりも幅広であるアーチ状のシール部である。三日月状のシール部32は、略中央部32wに向かって徐々にシール幅を拡げて、シール面積を確保しているため、搬送等の際に所望しない段階でシール部32の剥離が生じるのを抑えることができる。そして、米飯加工食品用包装体1を含む包装米飯加工食品100の開封時に、三日月状のシール部32は、重複部の基端縁31b側に位置する両端部32eから剥離が開始され、該両端部32eに挟まれた部分に剥離が進んでいく。したがって、三日月状のシール部32は、剥離開始時の剥離強度を低く抑えることができ、剥離可能にシールされた一対の内シート片30a,30bを引き離しやすく、包装米飯加工食品100をより円滑に開封可能にすることができる。
三日月状のシール部32は、第1の内辺部33と第2の内辺部35とをシールできる公知の方法によって形成される。例えば、シール部32は、第1の内辺部33と第2の内辺部35とを接着する接着材で形成されてもよいし、第1の内辺部33と第2の内辺部35との少なくとも一部を公知の溶着方法によって溶着することによって形成されてもよい。接着材としては、公知の接着性物質を印刷等して形成することができる。例えば、接着材には、パートコート用の感熱接着剤や食用接着性物質などを用いることができる。この食用接着性物質としては、米ぬか油からなるインキであるライスインキ(登録商標)、米などを原料とする天然糊等を用いることができる。溶着方法としては、熱溶着や超音波溶着等を例示することができる。
三日月状のシール部32は、図4に示すように、複数連続してシール条36を構成している。平面視において、シール条36は、少なくともシート状食品20と重複する領域の長手方向の全長に亘って連続して形成されていてもよい。更に、シール条36は、図4に示すように、シート状食品20と重複する領域の全長を超えて、重複部31の長手方向の全長に亘って形成されていてもよい。
これにより、米飯加工食品用包装体1は、米飯類食品2からの水分によって、シート状食品20が劣化されるのを一層抑えることができる。
米飯加工食品用包装体1は、図5に示すように、重複部31が、内シート30のうち、米飯類食品側の表面T側に配置されていてもよい。これにより、重複部31がシート状食品側の表面N側に配置されている場合よりも、米飯加工食品用包装体1を開封する際の開封強度をより低く抑えることができる。これは、重複部31による段差により、米飯類食品2と内シート30との密着性が若干低減されているためと考えられる。
米飯加工食品用包装体1は、図4に示すように、内シート30が、重複部31を除いた全周縁に亘って外シート10に固着されて形成された周縁シール部34を有してもよい。これにより、米飯類食品2からの水分によって、シート状食品20が劣化されるのを抑えることができると共に、円滑に開封可能とされる。
包装米飯加工食品100は、図1に示すように、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分中、第1の外シート片10aの側(A側)を第2の外シート片10bの側(B側)よりも先に米飯類食品2から除去することを促すマーク16b,16cを外シート10に備えてもよい。
そして、包装米飯加工食品100は、図6に示すように、重複部の自由端縁31fが、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分中、先に除去されるように促されたA側、すなわち第1の外シート片10aの側に向き、重複部の基端縁31bが、A側よりも後に除去されるように促されたB側、すなわち上記第2のシート片10bの側に向くように、米飯加工食品用包装体1の重複部31が倒されて配置されてもよい。これにより、包装米飯加工食品100は、剥離可能にシールされた一対の内シート片30a,30bをより引き離しやすくすることができる。
また、包装米飯加工食品100は、図1に示すように、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分を除去するよりも先に、第1の外シート片10aと第2の外シート片10bとを分割することを促すマーク16aを備えてもよい。
次に、上記実施形態に係る包装米飯加工食品100および米飯加工食品用包装体1の変形例について説明する。
(変形例1)
包装米飯加工食品100は、図1および図6に示すように、重複部の基端縁31bが、米飯加工食品用包装体1のシート状食品20以外の部分中、先に除去されるように促されたA側、すなわち第1の外シート片10aの側に向くように倒され、重複部の自由端縁31fが、A側よりも後に除去されるように促されたB側、すなわち第2の外シート片10bの側に向くように、重複部31の配置を変更してもよい。
(変形例2)
米飯加工食品用包装体1は、図7に示すように、重複部31が、内シート30のうち、シート状食品側の表面N側に配置されるように、重複部31の配置を変更してもよい。
(変形例3)
米飯加工食品用包装体1は、図8に示すように、外シート10と内シート30とは、全周縁に亘って固着された周縁シール部34aを有していてもよい。これにより、上記米飯加工食品用包装体1は、更に、外部からの水分によって、シート状食品20が劣化されるのを抑えることができる。
(変形例4)
米飯加工食品用包装体1は、図9に示すように、内シート30に固着されたエンボスシート40を更に備えてもよい。エンボスシート40は、米飯類食品2に対する米飯加工食品用包装体1の接触面に配置されていることが好ましい。これにより、包装米飯加工食品100を開封する場合に、米飯類食品2と米飯加工食品用包装体1との抵抗感を少なくすることができ、包装米飯加工食品100を円滑に開封させることができる。
(変形例5)
米飯加工食品用包装体1は、図10に示すように、外シート10の第1の長辺部11aと第2の長辺部11bとに少なくとも一対の外シート切欠部18を備えてもよい。米飯加工食品用包装体1を立体化して、包装米飯加工食品100を形成する際に外シート10が重複した余剰分を切り欠いて切欠部18を形成してもよい。なお、内シート30の対応する位置にも、図10に示すように、内シート切欠部を備えてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態および変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の実施形態では、米飯加工食品用包装体1は、外シート10、シート状食品20および内シート30を備える例を説明したが、それらの間に更に他のシートを含んでもよい。
また、上記実施形態においては、米飯加工食品用包装体1として、内シート30、シート状食品20および外シート10が順に積層されたものを用いて説明したが、内シート30および外シート10とを備え、シート状食品20を備えないものであってもよい。
上記実施形態においては、外シート10は、第1の外シート片10aおよび第2の外シート片10bに二分割される例を示したが、さらに多くの外シート片に分割されるものであってもよい。
上記実施形態においては、内シート30は、第1の内シート片30aおよび第2の内シート片30bに分割される例を示したが、さらに多くの内シート片に分割されるものであってもよい。
1 米飯加工食品用包装体
2 米飯類食品
10 外シート
10a 第1の外シート片
10b 第2の外シート片
11a 第1の長辺部
11b 第2の長辺部
18 切欠部
20 シート状食品
30 内シート
30a 第1の内シート片
30b 第2の内シート片
31 重複部
31b 重複部の基端縁
31f 重複部の自由端縁
32 三日月状のシール部
32e 三日月状のシール部の両端部
32w 三日月状のシール部の略中央部
33 第1の内辺部
34,34a 周縁シール部
35 第2の内辺部
36 シール条
37a 第1の外辺部
37b 第2の外辺部
40 エンボスシート
包装米飯加工食品100
T 米飯類食品側の表面
N シート状食品側の表面

Claims (8)

  1. 第1の長辺部と、前記第1の長辺部に対向する第2の長辺部とを含む外シートと、
    前記第1の長辺部に固着された第1の外辺部と前記第1の外辺部に対向する第1の内辺部とを含む第1の内シート片、および、第2の長辺部に固着された第2の外辺部と前記第2の外辺部に対向する第2の内辺部とを含む第2の内シート片を含む内シートと、を備え、
    前記外シートと前記内シートとの間にシート状食品を収容可能であり、
    前記外シートは、前記第1の長辺部を含む第1の外シート片および前記第2の長辺部を含む第2の外シート片に分割可能であり、
    前記内シートは、前記第1の内辺部と前記第2の内辺部とが合掌状に重ね合わされた重複部を備え、
    前記重複部において、前記第1の内辺部と前記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成され、
    前記三日月状のシール部は、両端部が前記重複部の基端縁側に向くように配置されている米飯加工食品用包装体。
  2. シート状食品を更に備え、
    前記三日月状のシール部は複数連続してシール条を構成し、
    前記シール条は、上記シート状食品と重複する領域の長手方向の全長に亘って連続して形成されている請求項1記載の米飯加工食品用包装体。
  3. 前記外シートと前記内シートとは、全周縁に亘って固着されている請求項1記載の米飯加工食品用包装体。
  4. 前記内シートは、前記重複部を除いた全周縁に亘って、前記外シートに固着されている請求項1記載の米飯加工食品用包装体。
  5. 前記内シートに固着されたエンボスシートを更に備える請求項1記載の米飯加工食品用包装体。
  6. 前記第1の長辺部と前記第2の長辺部とに少なくとも一対の切欠部を備える請求項1記載の米飯加工食品用包装体。
  7. 米飯加工食品用包装体と、
    前記米飯加工食品用包装体に包装された米飯類食品と、を備え、
    前記米飯加工食品用包装体は、第1の長辺部および前記第1の長辺部に対向する第2の長辺部を含む外シートと、前記第1の長辺部に固着された第1の外辺部と前記第1の外辺部に対向する第1の内辺部とを含む第1の内シート片および第2の長辺部に固着された第2の外辺部と前記第2の外辺部に対向する第2の内辺部とを含む第2の内シート片を含む内シートと、前記外シートと前記内シートとの間に挟まれたシート状食品と、を備え、
    前記外シートは、前記第1の長辺部を含む第1の外シート片および前記第2の長辺部を含む第2の外シート片に分割可能であり、
    前記内シートは、前記第1の内辺部と前記第2の内辺部とが合掌状に重ね合わされた重複部を備え、
    前記重複部において、前記第1の内辺部と前記第2の内辺部とが剥離可能にシールされた三日月状のシール部が複数連続して形成され、
    前記三日月状のシール部は、両端部が前記重複部の基端縁側に向くように配置されている包装米飯加工食品。
  8. 前記外シートは、前記第1の長辺部を含む第1の外シート片と、前記第2の長辺部を含む第2の外シート片とに分割可能であり、
    前記第1の外シート片は、前記第1の外シート片を前記第2の外シート片よりも先に前記米飯類食品から除去することを促すマークを備え、
    前記重複部は、前記重複部の自由端縁が前記第1の外シート片の側に向き、前記重複部の基端縁が前記第2のシート片の側に向くように倒されて配置されている請求項7記載の包装米飯加工食品。
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