以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RHを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1〜図3に示される本実施形態に係るサスペンションメンバ12は、車体前後方向に沿って延在する左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)の前部下側に、そのフロントサイドメンバに吊り下げられた状態で支持されるようになっている。各フロントサイドメンバは、車体前部側を車体後部側よりも高位に位置させるためのキック部を有している。
したがって、サスペンションメンバ12は、その前端部である後述する左右一対のフロントボデーマウント22のマウント部24が、キック部よりも車体前方側のフロントサイドメンバの前端部に取り付けられ、その後端部である後述するリアクロスメンバ40の左右一対の締結部46が、キック部の下端部に取り付けられるようになっている。
図1〜図3に示されるように、サスペンションメンバ12は、平面視略「U」字状のフロントフレーム14と、フロントフレーム14の車体後方側に接合される平面視略「U」字状のリアフレーム16と、を有している。フロントフレーム14は、車幅方向に延在するフロントクロスメンバ20と、フロントクロスメンバ20の長手方向(車幅方向)両端部に設けられた左右一対のフロントボデーマウント22と、を有している。
フロントクロスメンバ20は、アルミニウム合金等の軽金属材の押出成形により、長手方向(車幅方向)と直交する断面視で、一定の矩形閉断面形状に形成されている。各フロントボデーマウント22は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形により、平面視略「L」字状に形成されており、車体下方側が開放された開断面形状のアッパマウント26と、車体上方側が開放された開断面形状のロアマウント28と、を含んで構成されている。
そして、左右一対とされたフロントボデーマウント22の各コーナー部が、各フロントサイドメンバの前端部に支持されるマウント部24とされており、各マウント部24には上下方向に貫通する貫通孔24Aが形成されている。なお、各貫通孔24Aには、それぞれ円筒状のカラー部材25(図2参照)が車体下方側から挿入されて取り付けられるようになっている。
また、各フロントボデーマウント22のマウント部24よりも車幅方向内側が、その車幅方向内側へ延在する矩形閉断面形状のクロス部36とされている。そして、後述するように、各クロス部36が、それぞれフロントクロスメンバ20の車幅方向両端部に被せられ(フロントクロスメンバ20の車幅方向両端部が、それぞれ各クロス部36内に挿入され)、その車幅方向両端部にアーク溶接によって線状に接合されている(図4参照)。
また、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの長手方向(延在方向)略中央部から左端部側には、フロントクロスメンバ20よりも短い長さで形成されたエンジンマウントブラケット18が、ボルト締結及びアーク溶接によって接合されている。エンジンマウントブラケット18は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイカストによって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、その上面側にエンジンマウント60(図6参照)が取り付けられるようになっている。
つまり、サスペンションメンバ12の車体上方側には、エンジン及びトランスミッションを含むパワーユニット(図示省略)が配設されるようになっており、パワーユニットは、エンジンマウント60を介して、少なくともサスペンションメンバ12等によって車体下方側から支持される構成になっている。なお、エンジンマウントブラケット18の取付構造10(図1、図5、図6参照)については、後で詳述する。
また、フロントクロスメンバ20の下壁20Dには、フロントクロスメンバ20とほぼ同じ長さで形成されたプロテクタ38が、ボルト締結又は溶接等によって接合されている。プロテクタ38は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体上方側が開放された開断面形状に形成されており、フロントクロスメンバ20の下壁20D全体を路面との干渉から保護する構成になっている。
各フロントボデーマウント22のマウント部24よりも車体後方側は、車体前後方向に延在する左右一対のフロントサイドレール部30とされている。各フロントサイドレール部30は、延在方向と直交する断面視で矩形閉断面形状とされており、各フロントサイドレール部30の延在方向(車体前後方向)における略中央部には、車幅方向から見た側面視で、車体下方側へ向かって凸となる(下凸状の)屈曲部32が形成されている。
また、アッパマウント26のフロントサイドレール部30とロアマウント28のフロントサイドレール部30との間には、車体前後方向に延在する補強レール部34(図2参照)が設けられている。補強レール部34は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、フロントサイドレール部30の屈曲部32から後端部までを補強するように、その後端部まで延在されている。
リアフレーム16は、車幅方向に延在するリアクロスメンバ40を有している。リアクロスメンバ40は、アッパメンバ42と、アッパメンバ42の下面側に設けられて、その下面側を保護するロアメンバ44と、を含んで構成されている。アッパメンバ42は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイカストによって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、ロアメンバ44は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体上方側が開放された開断面形状に形成されている。
アッパメンバ42の車幅方向両端後部には、各フロントサイドメンバのキック部の下端部に取り付けるための締結部46が形成されている。そして、締結部46よりも車体前方側におけるアッパメンバ42の車幅方向両端部には、サスペンションアーム(図示省略)を構成するロアアーム(図示省略)を取り付けるためのロアアーム取付部48が形成されている。
また、アッパメンバ42の車幅方向両端前部には、車体前方側へ延在する左右一対のアッパレール部43が一体に形成されており、ロアメンバ44の車幅方向両端前部には、車体前方側へ延在する左右一対のロアレール部45が一体に形成されている。各アッパレール部43の左右の側面と各ロアレール部45の左右の側面とがアーク溶接によって線状に接合されることにより、延在方向と直交する断面視で矩形閉断面形状とされた左右一対のリアサイドレール部50が構成されている。
そして、各リアサイドレール部50の前部が、各フロントサイドレール部30の後部に被せられ(各フロントサイドレール部30の後部が、各リアサイドレール部50内に挿入され)、各リアサイドレール部50の前部における辺縁部が、それに重ね合わされた各フロントサイドレール部30の後部における壁面(上面、下面及び左右の側面)にアーク溶接によって線状に接合されている。
つまり、各リアサイドレール部50は、各フロントサイドレール部30に沿って延在されており、アッパレール部43の前部における辺縁部が、フロントサイドレール部30を構成するアッパマウント26の後部における上面及び左右の側面にアーク溶接され、ロアレール部45の前部における辺縁部が、フロントサイドレール部30を構成するロアマウント28の後部における下面及び左右の側面にアーク溶接されている。
このように、フロントサイドレール部30とリアサイドレール部50とがアーク溶接による接合部で接合されることにより、フロントフレーム14とリアフレーム16とが一体的に接合され、フロントサイドレール部30とリアサイドレール部50とが連続して車体前後方向に延在し、かつフロントクロスメンバ20とリアクロスメンバ40とがそれぞれ車幅方向に延在するサスペンションメンバ12が形成されるようになっている。
次に、フロントクロスメンバ20とクロス部36との接合構造及びフロントクロスメンバ20に対するエンジンマウントブラケット18の取付構造10について、図1、図4〜図6を基に詳細に説明する。なお、図4、図5では、プロテクタ38を省略している。
まず、フロントクロスメンバ20とクロス部36との接合構造について説明する。図4に示されるように、フロントクロスメンバ20の車幅方向両端部における上側前後コーナー部52は、アッパマウント26におけるクロス部36の車体下方側へ折り曲げられた前後フランジ部36Aで覆われている。そして、前後フランジ部36Aの下辺縁部が、フロントクロスメンバ20の前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線状に接合されている。
同様に、フロントクロスメンバ20の車幅方向両端部における下側前後コーナー部54は、ロアマウント28におけるクロス部36の車体上方側へ折り曲げられた前後フランジ部36Bで覆われている。そして、前後フランジ部36Bの上辺縁部が、フロントクロスメンバ20の前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線状に接合されている。
また、アッパマウント26におけるクロス部36の車幅方向内側辺縁部が、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの外面、前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線状に接合されている。そして、ロアマウント28におけるクロス部36の車幅方向内側辺縁部が、フロントクロスメンバ20の下壁20Dの外面、前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線状に接合されている。以上により、フロントクロスメンバ20の車幅方向両端部が、それぞれアッパマウント26及びロアマウント28におけるクロス部36に接合されている。
次に、フロントクロスメンバ20に対するエンジンマウントブラケット18の取付構造10について説明する。図6に示されるように、エンジンマウント60は、左右の支持部材62、64に支持されており、各支持部材62、64の下端部が、それぞれエンジンマウントブラケット18にボルト締結によって固定されている。これにより、エンジンマウント60がエンジンマウントブラケット18に取り付けられるようになっている。
詳細に説明すると、右側の支持部材62の下端部には、ボルト挿入孔(図示省略)が形成されており、エンジンマウントブラケット18の右端部側(フロントクロスメンバ20の車幅方向略中央部)で前後に張り出した張出部19にも、ボルト挿入孔19A(図1〜図3参照)が形成されている。したがって、車体上方側からボルト挿入孔19A等にボルト66が挿入されてナット(図示省略)に螺合されることにより、エンジンマウント60を支持する支持部材62がエンジンマウントブラケット18の張出部19に固定されている。
また、図5、図6に示されるように、左側の支持部材64の下端部には、ボルト挿入孔64Aが形成されており、エンジンマウントブラケット18の左端部側にも、ボルト挿入孔18Aが形成されている。そして、フロントクロスメンバ20の上壁20Uには、ボルト挿入孔56が形成されており、フロントクロスメンバ20の下壁20Dには、ナット68を保持する工具(図示省略)を挿入させるための作業孔58が形成されている。
したがって、車体上方側からボルト挿入孔64A、18A、56にボルト66が挿入され、下壁20Dに形成された作業孔58から挿入された工具(図示省略)によって回転不能に保持されたナット68に螺合されることにより、エンジンマウント60を支持する支持部材64がエンジンマウントブラケット18の左端部側と共に上壁20Uに固定されている。なお、左側のロアマウント28におけるクロス部36には、作業孔58を露出させるための貫通孔28A(図2も参照)が形成されている。
また、図1、図6に示されるように、エンジンマウントブラケット18の左端部(車幅方向一端部)には、左側(一方)のアッパマウント26のクロス部36における車幅方向内側端部の板厚分だけ盛り上がる帯状の被覆部18Bが屈曲形成されている。そして、その被覆部18Bが、アッパマウント26のクロス部36における車幅方向内側端部に車幅方向でオーバーラップL1(図6参照)している(アッパマウント26のクロス部36における車幅方向内側端部を上から覆っている)。
また、図5、図6に示されるように、フロントクロスメンバ20の長手方向(延在方向)略中央部から左側のアッパマウント26のクロス部36までの間における上側前後コーナー部52が、それぞれエンジンマウントブラケット18の車体下方側へ折り曲げられた前後フランジ部18Cで覆われている。
すなわち、エンジンマウントブラケット18の前後フランジ部18Cがフロントクロスメンバ20の前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面に重ね合わされている。そして、その前後フランジ部18Cの下辺縁部がフロントクロスメンバ20の前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線状に接合されている。このアーク溶接と上記ボルト締結により、エンジンマウントブラケット18がフロントクロスメンバ20の上壁20U側に取り付けられている。
また、図1、図6に示されるように、左側(一方)のロアマウント28のクロス部36は、左側のアッパマウント26のクロス部36よりも車幅方向内側へ延在されており、エンジンマウントブラケット18と車体上下方向で対向している。換言すれば、エンジンマウントブラケット18は、ロアマウント28のクロス部36と車幅方向でオーバーラップL2(図6参照)している。そのため、図5では、フロントクロスメンバ20の上壁20U側にエンジンマウントブラケット18が示され、フロントクロスメンバ20の下壁20D側にロアマウント28のクロス部36が示されている。
以上のような構成とされた本実施形態に係るサスペンションメンバ12において、次にその作用について説明する。
図1に示されるように、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの長手方向(延在方向)略中央部から左端部側には、エンジンマウントブラケット18が取り付けられている。そして、図5、図6に示されるように、そのエンジンマウントブラケット18の右端部側には、支持部材62、64を介してエンジンマウント60が取り付けられている。
したがって、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの少なくとも長手方向(延在方向)略中央部には、車両の走行中において、パワーユニット(エンジン)からの振動が、エンジンマウント60及びエンジンマウントブラケット18を介して伝達される。つまり、パワーユニットから伝達される振動により、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの少なくとも長手方向略中央部には、車体上前方向へ向かう荷重F(図5参照)が入力される。
しかしながら、フロントクロスメンバ20に取り付けられているエンジンマウントブラケット18の左端部に形成されている被覆部18Bが、左側のアッパマウント26におけるクロス部36の車幅方向内側端部に車幅方向でオーバーラップL1している。また、そのエンジンマウントブラケット18が、左側のロアマウント28におけるクロス部36に車幅方向でオーバーラップL2している。
したがって、エンジンマウントブラケット18(被覆部18Bを含む)が、左側のクロス部36にオーバーラップしていない構成に比べて、フロントクロスメンバ20におけるエンジンマウントブラケット18が設けられた部分の剛性を向上させることができる。つまり、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの少なくとも長手方向略中央部に車体上前方向へ向かう荷重Fが入力されても、そのフロントクロスメンバ20が局所的に車体上前方向に面外変形する(歪みが発生する)のを抑制することができる。
なお、フロントクロスメンバ20において、その断面形状を大きくすれば、剛性を向上させることができるが、この場合には、フロントクロスメンバ20の周辺部品の配置が困難になる。また、フロントクロスメンバ20の板厚を厚くすれば、剛性を向上させることができるが、フロントクロスメンバ20にアルミニウム合金等の軽金属材を使用することによる車両の軽量化のメリットが失われる。
本実施形態に係るサスペンションメンバ12によれば、フロントクロスメンバ20の断面形状を大きくすることなく、また、フロントクロスメンバ20の板厚を厚くすることなく、フロントクロスメンバ20におけるエンジンマウントブラケット18が設けられた部分の剛性を向上させることができる。
つまり、本実施形態に係るサスペンションメンバ12によれば、フロントクロスメンバ20の板厚増加による重量増加を防止することができるとともに、周辺部品の配置変更等も不要にすることができる。そして、フロントクロスメンバ20の板厚を必要最小限まで低減させることができるため、フロントクロスメンバ20を軽量化することができ、結果的に車両を軽量化することができる。
また、図4に示されるように、フロントクロスメンバ20の両端部側における上側前後コーナー部52及び下側前後コーナー部54が、フロントボデーマウント22のクロス部36で覆われているが、フロントクロスメンバ20の局所的な車体上前方向への面外変形が抑制されることにより、フロントボデーマウント22のクロス部36がフロントクロスメンバ20と共に車体上前方向へ面外変形するのも抑制される。
したがって、エンジンマウントブラケット18(被覆部18Bを含む)が、クロス部36にオーバーラップしていない構成に比べて、フロントクロスメンバ20の上壁20Uの少なくとも長手方向略中央部にパワーユニットからの振動が伝達された際に(車体上前方向へ向かう荷重Fが入力された際に)、クロス部36の前後フランジ部36A、36Bが、前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面から剥離されるのも抑制又は防止することができる。
また、フロントボデーマウント22のクロス部36とフロントクロスメンバ20とはアーク溶接によって線接合されているので、両者を強固に接合することができ、両者の間に異物が入り込むことを抑制又は防止することができる。したがって、両者の間で電食が発生することも抑制又は防止することができる。なお、これは、フロントボデーマウント22のフロントサイドレール部30とリアクロスメンバ40のリアサイドレール部50とのアーク溶接による線接合においても同様である。
また、エンジンマウントブラケット18及びリアクロスメンバ40のアッパメンバ42は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイカストによって形成されているため、他の部品を取り付けるための座面やボス等を容易に形成することができる。すなわち、エンジンマウントブラケット18及びリアクロスメンバ40のアッパメンバ42は、高剛性でありながら、形状の自由度が高く、部品点数の削減(形状の合理化)を図ることができる。
以上、本実施形態に係るサスペンションメンバ12について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るサスペンションメンバ12は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、軽金属材としては、アルミニウム合金に限定されるものではなく、マグネシウム合金等であってもよい。
また、エンジンマウントブラケット18は、フロントクロスメンバ20の長手方向(延在方向)略中央部から左端部側に配置される構成に限定されるものではなく、フロントクロスメンバ20の長手方向(延在方向)略中央部から右端部側に配置される構成としてもよい。つまり、エンジンマウントブラケット18は、図示のものとは左右逆の配置になっていてもよい。
また、エンジンマウントブラケット18は、少なくともアッパマウント26におけるクロス部36と車幅方向でオーバーラップしていればよく、ロアマウント28におけるクロス部36とは車幅方向でオーバーラップしていなくてもよい。つまり、ロアマウント28におけるクロス部36は、アッパマウント26のクロス部36よりも車幅方向内側へ延在されていなくてもよい。
また、フロントボデーマウント22は、アッパマウント26とロアマウント28との二部材で構成される態様に限定されるものではなく、少なくともフロントクロスメンバ20の上側前後コーナー部52及び下側前後コーナー部54をクロス部36で覆うことができれば、例えば一部材で構成されていてもよい。
すなわち、フロントボデーマウント22は、そのクロス部36が上側前後コーナー部52から下側前後コーナー部54までを連続して覆う断面略「C」字状になるように押出成形によって形成されていてもよい。また、フロントボデーマウント22のアッパマウント26及びロアマウント28をダイカストによって形成し、その剛性を向上させるようにしてもよい。
また、フロントクロスメンバ20は、押出成形によって形成される構成に限定されるものではなく、例えばプレス成形によってアッパフロントクロスメンバとロアフロントクロスメンバとが形成され、それらが接合されて構成される態様としてもよい。また、エンジンマウントブラケット18は、その前後フランジ部18Cがフロントクロスメンバ20の前壁20Fの外面及び後壁20Bの外面にアーク溶接によって線接合される構成に限定されるものではなく、例えばスポット溶接やボルト締結される構成とされていてもよい。
また、フロントボデーマウント22のクロス部36とフロントクロスメンバ20とを線接合する溶接や、フロントボデーマウント22のフロントサイドレール部30とリアクロスメンバ40のリアサイドレール部50とを線接合する溶接も、アーク溶接に限定されるものではなく、例えばレーザー溶接等であってもよい。