JP2018058331A - 画像形成装置、画像形成方法、及び、画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、及び、画像形成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷情報を記憶する記憶部が小容量である場合でも、印刷物のシートリカバリを極力実行して印刷ページ抜けを防止し、シートリカバリができなかった場合には、ユーザにページ抜けを通知して分かり易くする。【解決手段】エラー検出部が、印刷開始後の印刷エラーを検出し、記憶制御部が、外部装置から1ページ分の印刷情報が複数に分割され送信される分割印刷情報を取得して記憶部に記憶制御する。印刷制御部は、記憶部に記憶した分割印刷情報を用いて、エラーが起こった際に1ページの先頭の分割印刷情報から再印刷をするシートリカバリ処理を行うように印刷部を制御する。判別部は、シートリカバリ処理を、エラー発生後に実行することが可能か否かを、エラーの事前に判別する。また、表示制御部は、シートリカバリ処理の実行が不可能であると判別した場合、シートリカバリ処理を行わない旨のメッセージを表示部に表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、及び、画像形成プログラムに関する。
今日において、シートリカバリ機能が設けられた画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、用紙の搬送詰まり等の印刷エラーの発生により、印刷が途中で停止した場合、詰まった用紙が取り除かれ、画像形成装置がエラーから復旧した後、メモリに記憶されている印刷が完了してない印刷情報から印刷を再開する。これにより、エラーが生じた場合でも、印刷物のページ抜けを発生させることなく、印刷を完了することができる。
特許文献1(特開2006−208739号公報)には、普通紙、OHP(Overhead Projector)等の媒体種別、標準文書、機密文書等の文書属性等に基づいて、きめ細かにジャム復旧処理のモードを決定する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、記録媒体のジャム解除後における復旧モードの決定条件をROMに格納しておく。ジャム検出部によりジャムが検出されると、復旧モード決定部は、ROMに記憶されている復旧モードの決定条件に基づいて復旧モードを決定する。
ここで、例えば低価格の画像形成装置の場合、製造コストを抑えるため記憶容量の少ないメモリが設けられることがある。メモリの記憶容量が少なければ、印刷の条件次第では、1ページ分の印刷情報の保管ができないため、シートリカバリを行うことができない場合がある。
また、シートリカバリが行われない場合でも、出力をし終えた印刷物は、一見、印刷物の全ページが揃っているように見えるため、ユーザは、そのまま気付かずに印刷物を持ち帰ってしまい、後から印刷物を使用するときに印刷ページ抜けに気付くことになる。このとき、ユーザはページが揃った印刷物を得るために再度印刷をしなおさなければならない場合がある、という問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、印刷物のシートリカバリを極力実行して印刷ページ抜けを防止し、シートリカバリができなかった場合にはユーザにページ抜けが分かりにくい不便さを低減できる画像形成装置、画像形成方法、及び、画像形成プログラムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、外部装置から送信される印刷情報を取得して記憶部に記憶制御する記憶制御部と、印刷情報の印刷開始後の印刷エラーを検出するエラー検出部と、エラーが起こったページの再印刷をするシートリカバリ処理を実行するか否かを判別する判別部と、シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合に、記憶部に記憶した印刷情報を用いてシートリカバリ処理を実行するように印刷部を制御する印刷制御部と、シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合に、シートリカバリ処理を行わない旨のメッセージを表示部に表示する表示制御部とを有する。
本発明によれば、印刷物のシートリカバリを極力実行して印刷ページ抜けを防止し、シートリカバリができなかった場合にはユーザにページ抜けが分かりにくい不便さを低減できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成図である。 図2は、画像形成装置に設けられている画像形成プログラムを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。 図3は、第1の実施の形態の画像形成装置の印刷処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、第1の実施の形態の画像形成装置で取り扱われる印刷情報のフォーマットを示す図である。 図5は、第1の実施の形態の画像形成装置において、シートリカバリを行うか否かの判定動作の流れを示すフローチャートである。 図6は、第1の実施の形態の画像形成装置の、JAM発生時におけるRAMに対するバンドデータの記憶動作を説明するための模式図である。 図7は、第1の実施の形態の画像形成装置のシートリカバリ動作の流れを示すフローチャートである。 図8は、第1の実施の形態の画像形成装置において、シートリカバリ動作が行われない場合に表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。 図9は、第2の実施の形態の画像形成装置において、シートリカバリを行うか否かの判定動作の流れを示すフローチャートである。 図10は、第2の実施の形態の画像形成装置において、シートリカバリを行うか否かの判定に用いられる判定テーブルの一例を示す図である。 図11は、第3の実施の形態の画像形成装置における、シートリカバリを行うか否かの判定動作の流れを示すフローチャートである。 図12は、リカバリNGモード一覧表の一例を示す図である。 図13は、シートリカバリ判定表の一例を示す図である。 図14は、第4の実施の形態の画像形成装置における、シートリカバリを行うか否かの判定結果に応じた動作の流れを示すフローチャートである。 図15は、シートリカバリが行われない場合に、次ページから印刷を再開するか否かを問うメッセージの一例を示す図である。 図16は、ユーザにより印刷の中止が指定された際に表示されるメッセージの一例を示す図である。 図17は、次ページからの印刷の中止が指定された場合に、印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータをROMから消去する動作を説明するためのフローチャートである。 図18は、印刷エラーが生じた印刷ジョブであり、ユーザから印刷の中止が指定された印刷ジョブをRAMから消去する動作を説明するための模式図である。 図19は、第5の実施の形態の画像形成装置における、「ページ抜け明示ページ」を印刷可能とする処理の流れを示すフローチャートである。 図20は、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータの印刷例を示す図である。 図21は、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータをRAMに記憶する流れを示す模式図である。 図22は、印刷後に、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータがRAMから消去される様子を示す模式図である。
以下、実施の形態となる複合機の説明をする。
(第1の実施の形態)
(画像形成装置のハードウェア構成)
まず、図1は、第1の実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。この図1に示すように、画像形成装置は、CPU(central processing unit)1、RAM(Random Access Memory)2、ROM(Read Only Memory)3、パネルインタフェース(パネルI/F)4、エンジンI/F5、外部I/F6を有している。CPU1〜外部I/F6は、それぞれバスライン9を介して相互に接続されている。パネルI/F4には、操作パネル7が接続されている。エンジンI/F5には、プロッタエンジン8が接続されている。外部I/F6には、外部装置10が接続される。プロッタエンジン8は、印刷部の一例である。
ROM3には、画像処理装置を起動させるためのブートプログラム、後述する画像形成プログラム、及び、各種データが格納されている。また、RAM2は、ROM3から読み出された各種プログラム、印刷情報等を一時的に記憶する。また、RAM2は、外部装置10から送信される印刷情報を記憶する。RAM2は、記憶部の一例であり、1ページ分の印刷情報が複数に分割されて送信される分割印刷情報(バンドデータ)及びページ情報等を含む印刷情報を記憶するページメモリである。
パネルI/F4は、操作パネル7を操作するためのインタフェースである。パネルI/F4は、例えばUART通信(非同期シリアル通信)を用いて、表示画面に表示するメッセージを操作パネル7に送信する。また、パネルI/F4は、ユーザが操作パネル7を操作することで入力されたキー操作通知等を取得する。操作パネル7は、後述する印刷エラー時のメッセージ等の、ユーザへのメッセージを表示するための表示機能と、ユーザによる入力操作を検出する操作検出機能を有している。
エンジンI/F5は、プロッタエンジン8との間で、情報の送受信を行うためのインタフェースである。エンジンI/F5は、例えばRS−232C通信を用いて、プロッタエンジン8と間で情報の送受信を行う。プロッタエンジン8は、エンジンI/F5から送信されたた印刷情報に基づいて、用紙に画像等を印刷する。また、プロッタエンジン8からエンジンI/F5へは、エンジンの状態を通知する。例えばプロッタエンジン8内で用紙が詰まったことを通知するJAM通知、及び、プロッタエンジン8のカバーが開いていることを通知するカバーオープン通知等が、エンジンI/F5に対して行われる。なお、印刷開始後の用紙の詰まり(JAM)は印刷エラーの一例である。印刷エラーにはこの他に、印刷開始後に画像形成装置の本体カバーを開けた時のカバーオープン又は印刷開始後にトナーが無くなるトナー切れ等も含む。
また、この実施の形態の説明では、画像形成装置にプロッタエンジン8が設けられていることとして説明を進めるが、コピーエンジン、スキャナエンジン等の他の画像形成エンジンを設けてもよい。
また、本発明で説明する画像形成装置は、インクジェット装置を含んでもよい。インクジェット装置はインクジェットヘッドからインク(液滴)を用紙に飛ばして画像を形成する画像形成装置である。このようなインクジェット装置におけるプリントジョブによる画像形成の概要を説明する。ユーザによるプリントジョブ指示時に、まず外部装置(PC等)がインクジェット装置用のプリンタドライバを用いて印刷情報をインクジェット装置に送信する。印刷情報はインクジェット装置で、ジョブ情報・ページ情報・印刷画像等に分析・分解される。また印刷画像は複数の分割印刷情報(バンドデータ)に分割される。インクジェット装置は、インクジェットヘッドを用いて、バンドデータ毎に一走査分(一行分)の作像を、用紙に対して行い、印刷完了までこれを繰り返す。なお、外部装置が印刷画像をバンドデータに分割して送信し、インクジェット装置がバンドデータを受信し印刷する方法でもよい。
このような構成の画像形成装置では、低コスト化により低容量のメモリ(RAMで実現するページメモリ)を設けたことを背景(原因)として、本発明の課題が生じ易い状況、即ち、1ページ分の全てのバンドデータが、メモリに収まらない状況が生じる。なお、画像形成装置で、インクジェット装置以外のレーザプリンタや複合機が、上記のようなバンドデータを用いて印刷する構成であってもよい。
外部I/F6は、画像形成装置と、外部の外部装置10との間で、印刷情報の送受信を行うためのインタフェースである。外部I/F6は、例えばUSB通信を用いて、外部装置10から送信された印刷情報を受信する。外部装置10は、例えばPDF(登録商標)(portable document format)ファイル等の電子データから、プロッタエンジン8が印刷可能な形式の印刷情報を生成する機器であり、例えばパーソナルコンピュータ装置又はスマートデバイス等が相当する。
(画像形成装置のソフトウェア構成)
図2は、画像形成装置のソフトウェア構成を示す図である。CPU本体1は、例えばROM3等に記憶されている画像形成プログラムを実行することで、図2に示す各機能を実現する。具体的には、CPU1は、画像形成プログラムを実行することで、残量算出部51、記憶制御部52、解析部53、JAM検出部54、エンジン制御部55、及び、表示制御部56等の各機能を実現する。解析部53は、判別部の一例である。JAM検出部54は、エラー検出部の一例である。エンジン制御部55は、印刷制御部の一例である。
なお、残量算出部51〜表示制御部56は、画像形成プログラムにより、ソフトウェア的に実現されることとしたが、一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、画像形成プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、画像形成プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、画像形成プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
残量算出部51は、画像形成装置が外部装置から印刷情報(分割印刷情報含む)を取得時に、印刷情報を格納するRAM2の空き容量を監視して、印刷情報の格納可能サイズを算出する。また、記憶制御部52は、RAM2への印刷情報の記憶、及び、シートリカバリ処理を行うために、RAM2に記憶されている印刷情報を呼び出す動作を行う。これは、シートリカバリを行う場合に、当初の印刷のために記憶した印刷情報と同じ印刷情報に基づいて再印刷処理を行うためである。解析部53は、印刷情報の形式を解析処理し、印刷設定情報及び印刷画像等に分け、又は、印刷設定情報の種類の特定等を行う。
JAM検出部54は、プロッタエンジン8から通知される、用紙センサの搬送検出出力等に基づいて用紙の搬送状態等を監視し、搬送路等に用紙詰まり(JAM)が発生した場合には、ユーザに通知すると共に、内部の処理をJAM発生時の処理に変更する。具体的には、JAM検出部54は、印刷する用紙を搬送する搬送路を移動させるモータの回転移動量と、用紙の移動位置を検出する移動センサのセンサ出力を監視する。そして、JAM検出部54は、モータの回転移動量に相当するセンサ出力を得られない場合、用紙詰まり等のJAMの発生を検出する。すなわち、移動センサが設けられた位置まで用紙が搬送されたことを示すモータの回転移動量が得られたにもかかわらず、移動センサで用紙の存在が検出されない場合、用紙は、移動センサの手前の搬送路上で詰まっている可能性がある。このような場合、JAM検出部54は、JAMの発生を検出する。
また、JAM検出部54は、搬送路等に詰まった用紙が取り除かれ、正常に用紙を搬送可能な状態となったことを検出し、印刷が可能な状態に復帰したことをユーザに通知すると共に、内部の処理をJAM状態から復帰した際の処理に変更する。一例ではあるが、JAM検出部54は、JAMが発生した際、又は、JAM状態から復帰した際、JAMの発生又はJAMからの復帰を示す通知画面の作成を表示制御部56へ依頼する。表示制御部56は、JAMの発生又はJAMからの復帰を示す通知画面を操作パネル7に表示する。
エンジン制御部55は、プロッタエンジン8に対する制御を行う。エンジン制御部55は、通常の印刷時には、記憶制御部52によりRAM2から順に読み出される印刷情報をプロッタエンジン8に送信する。記憶制御部52は、JAM検出部54でJAMの発生が検出された場合、正常な印刷を続行できなくなるため、印刷情報の読み出し制御を停止する。
また、この第1の実施の形態の画像形成装置の場合、JAMから復帰した際には、シートリカバリ処理の有無に応じて実行する処理が異なる。シートリカバリを実行する場合、記憶制御部52は、印刷を完了していないページの最初の印刷情報を、RAM2から読み出してプロッタエンジン8に送信する。これに対して、シートリカバリを実行しない場合、後述するようにJAMの発生を示すメッセージを操作パネル7に表示する。なお、シートリカバリを実行しない場合、JAMが発生した印刷ジョブをキャンセルしてもよい。また、印刷が完了していないページの次のページの最初の印刷情報から印刷を再開してもよい。
(通常の印刷動作)
次に、図3のフローチャートを用いて、第1の実施の形態の画像形成装置における通常の印刷動作の流れを説明する。まず、記憶制御部52は、例えばパーソナルコンピュータ装置等の外部装置から印刷情報(印刷設定情報・ページ毎に複数に分割された分割印刷情報(バンドデータ)等を含む)を取得すると(ステップS0)、印刷設定情報を抽出・解析し(ステップS1)、RAM2等の記憶部に記憶する(ステップS2)。エンジン制御部55は、プロッタエンジン8に対して印刷要求を行うと共に(ステップS3)、記憶制御部52によりRAM2から読み出されるバンドデータを、プロッタエンジン8に供給する。なお、印刷情報中の印刷画像は、外部装置側で分割して分割印刷情報として送信しても、画像形成装置に印刷画像を受信した後で、画像形成装置側で分割してもよい。
プロッタエンジン8は、供給されたバンドデータが、ページの先頭に相当するバンドデータであるか否かを判別し(ステップS5)、ページの先頭に相当するバンドデータであると判別(後述の、各バンドデータのヘッダの順序情報の「001」で判別)した場合(ステップS5:Yes)、用紙の給紙を行う(ステップS6)。そして、ステップS7において、バンドデータの印刷を開始する(バンドデータ1つを1走査分として用紙に作像する)。また、供給されたバンドデータが、ページの先頭に相当するバンドデータではないと判別(後述の、各バンドデータのヘッダの順序情報「001」ではないことで判別)した場合(ステップS5:No)、プロッタエンジン8は、そのまま印刷を継続する(ステップS6)。
次に、プロッタエンジン8は、印刷を継続することで、ページの末端に相当するバンドデータの印刷が完了したか否かを判別(後述の、各バンドデータのヘッダの、ページ終了情報「end of band」で判別)する(ステップS8)。ページの末端に相当するバンドデータの印刷が完了していないものと判別された場合(ステップS8:No)、処理がステップS4に戻り、ページの末端に相当するバンドデータの印刷が完了するまでの間、順次、バンドデータの印刷が行われる。
これに対して、プロッタエンジン8により、ページの末端に相当するバンドデータの印刷が完了したと判別された場合(ステップS8:Yes)、印刷が完了した用紙を排紙する(ステップS9)。排紙が行われると、記憶制御部52は、RAM2に記憶されている印刷済みのバンドデータを削除し(ステップS10)、図3のフローチャートの処理を終了する。なお、最終ページの最終バンドデータの印刷が完了し、全てのページの排紙が完了したときに印刷ジョブ完了となる。
(印刷情報の構成)
次に、図4に、印刷情報の構成を示す。この図4は、RAM2上に、順次、記憶される印刷情報を概念的に示した図である。この図4に示すように、印刷情報は、プリンタ言語情報61、ジョブ情報62、ページ情報63、及び、印刷画像データ64、65、66,67を有している。
プリンタ言語情報61は、プリンタ言語の種類が文字列で記載されている。すなわち、画像形成装置が取り扱い可能な印刷情報の形式は、プロッタエンジン8の種類によって異なる。このため、プリンタ言語情報61は、プリンタ言語情報61に後続の印刷情報の形式等を示す情報となっている。例えば、パーソナルコンピュータ装置から取得された印刷情報の場合、プリンタ言語情報61として、「RPCR」等の文字列が記載される。また、端末デバイスから取得された印刷情報の場合、プリンタ言語情報61として、「RaS2」等の文字列が記載される。なお、プリンタ言語情報61は、は、実際には印刷されない。
ジョブ情報62としては、例えば、ジョブ名、印刷したファイル名、ジョブの固有識別情報等の印刷ジョブ固有の情報が記載される。ジョブ情報62の情報のうち、一部は操作パネル7に表示される。
ページ情報63は、例えば以下に示すような、各ページの印刷に必要な印刷設定の条件に関する印刷設定情報、及び印刷画像の形式的な情報、等が記載されている。
1.印刷設定情報は、以下の各種設定情報、等を含む。
・印刷モード:写真モード・通常文書モード(ワードファイルやPDF、Webブラウザ表示した画面等の印刷)、等、データ種類に基づく印刷モード
・印刷用紙の種類 :普通紙、写真用紙、光沢紙、薄紙、等
・印刷品質 :画質優先、標準、速度優先、等
・印刷の色数:モノクロ、2色、フルカラー、等
・印刷用紙サイズ:A4,A3、レター、または使用する給紙トレイ等
2.印刷画像の形式的な情報は、以下に例示する印刷画像の形式情報を含む。
・印刷ページの全数
・用紙サイズに基づく、用紙の高さ(1ページ分の縦の長さ)・幅(1ページ分の横の長さ)
・印刷画像の解像度
・バンドの高さ(用紙縦方向における、1バンド分の長さ)
画像形成装置は、ページ情報63から印刷に必要な情報を抽出して利用する。また、プリンタ言語の種類によっては、画像情報64,65の画像サイズを、ページ情報63中に記載されている印刷画像の形式情報に基づいて算出可能である。この場合、バンドデータの画像サイズ(データ量)は、用紙の幅×バンドの長さ×解像度。1ページのデータ量は、用紙の幅×用紙の高さ×解像度、等、算出可能である。
印刷画像データ64、65は、1ページ分の画像データを複数の画像データに分割したデータとなっている。分割により形成された各画像データが、上述の「バンドデータ」となっている。各バンドデータは、ページ情報63に続いて、1バンド目のバンドデータ、2バンド目のバンドデータ・・・等のように印刷情報内に記載されている。なお、印刷画像データ66は、1ページ目のnバンド目のバンドデータであり、そのページの最後のバンドデータを示す。印刷画像データ67は、印刷ジョブの最終ページの最後のバンドデータを示す。符号69は、印刷画像データの1ページ分を示す。
なお、各バンドデータにはヘッダ情報が付加されている。ヘッダ情報には、何ページ目かを示すページ数と、バンドデータの順番を示すバンド識別情報(バンドID)とを対応付けた順序情報が記載されている。例えば、1ページ目の1番目のバンドデータであれば、「1−001」、1ページ目の2番目は「1−002」、2ページ目の3番目は、「2−003」といった順序情報により、全てのバンドデータが何ページ目の何バンド目かが分かるようになっている。1−001、2−001など「001」はページ先頭のバンドデータを示す開始情報として機能する。また、印刷画像データ66等、各ページの最後のバンドデータは、ヘッダ内に、「エンド・オブ・バンド(end of band)」といったページ終了を示すページ終了情報を持っている。印刷画像データ67のような印刷ジョブの最終ページの最後のバンドデータは、ヘッダ内に「エンド・オブ・ジョブ(end of job)」といったジョブの最後のデータを示すジョブ終了情報を持っていてもよい。なお、図4の68に示すような1ページ内の各印刷画像と、各印刷画像のヘッダ情報とを併せたものを、「分割印刷情報」、と定義してもよい。なお分割印刷情報のことをバンドデータと呼んでもよい。また、印刷情報のうち、印刷対象となる印刷画像データの1ジョブ分全体を「印刷画像データ全体」、と定義してもよい。
画像形成装置は、パーソナルコンピュータ装置等から印刷情報を取得する場合、最初にプリンタ言語情報61〜ページ情報63を取得し、以後、1バンド目のバンドデータ、2バンド目のバンドデータ・・・の順に取得する。画像形成装置は、ページ情報63を取得してから、次のページ情報63を取得するまでの間に取得する印刷情報を、1ページ分の印刷情報として認識して印刷制御を行う。なお、最終ページの印刷情報に対しては、最終ページであることを示すコマンドが付加されている。画像形成装置は、最終ページであることを示すコマンドが付加された印刷情報の印刷完了後に印刷動作を終了する。または、形式情報の印刷ページの全数と、順序情報のページ数を比較して、印刷中の印刷画像が最終ページに含まれると判別してもよい。
(シートリカバリの判定動作)
次に、第1の実施の形態の画像形成装置は、例えばシートリカバリの判定を、例えば以下のタイミングで実施する。
・分割印刷情報(バンドデータ)の取得時毎の、バンドデータ毎のRAM2の残量確認時(図5のフローチャートに示す動作)
・印刷情報内のページ情報63から印刷設定情報を取得する時(図9フローチャートに示す動作。第2の実施形態で説明。)
この判定結果に基づいて、シートリカバリの実施又は非実施の決定(設定又は設定解除)をしておき、JAM等の印刷エラーの解除時に、シートリカバリ動作を実行する(図7のフローチャートに示す動作)。一例ではあるが、第1の実施の形態の画像形成装置の場合、デフォルト設定として、「シートリカバリを実行する設定」となっている。このシートリカバリを実行するか否かを示すシートリカバリ情報は、例えばRAM2又はROM3等の記憶部に記憶されている。後述するが、CPU1は、JAMの解除時に、記憶部に記憶されているシートリカバリ情報を参照し、シートリカバリ動作の実行の有無を判断する。
まず、図5のフローチャートを用いて、シートリカバリの判定動作を説明する。なお、この図5のフローチャートに示すシートリカバリの判定動作は、印刷ジョブ単位で実行される。また、図5のフローチャートは、図3(全体動作のフローチャート)のサブフローチャートであり、図3のステップS0において印刷情報を取得した後、又は、ステップS2においてバンドデータを含む印刷情報をRAM2に格納した後に実行される。まず、図5のフローチャートのステップS11aで、バンドデータを取得する。ステップS11bでは、図2に示す残量算出部51が、バンドデータを記憶する記憶部の一例となっているRAM2の記憶領域の残量(余領域)を検出する。残量算出部15は、RAM2の全体の記憶容量と、現在、印刷情報を記憶することで使用されている記憶領域の大きさとの差分を計算することで、RAM2の余領域を算出する。
また、ステップS12では、解析部53が、JAM発生時に取得されたバンドデータのデータサイズを検出する。解析部53は、図4を用いて説明した印刷情報のページ情報63に含まれている印刷情報から、バンドデータのデータサイズを計算する。解析部53は、例えば印刷情報中のページ情報63に含まれている用紙サイズ、解像度、1バンドの高さ情報から、「用紙サイズ(inch)×解像度(dpi)×バンドの高さ(line)」の演算を行うことで、バンドデータのデータサイズを計算する。また、各バンドデータに画像データが含まれている場合、解析部53が、含まれている画像データを読み取ることで、データサイズを検出してもよい。
次に、ステップS13では、解析部53が、JAM発生時に取得されたバンドデータのデータサイズは、RAM2の余領域以下であるか否かを判別する。図6は、RAM2の余領域と、RAM2に記憶されるバンドデータの関係を示す図である。このうち、図6(a)は、これからRAM2に記憶しようとしている2ページ目の2バンド目のバンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域以下であることを示している。この場合、ステップS13において、「Yes」と判別され、処理がステップS14に進む。
また、図6(b)は、これからRAM2に記憶しようとしている1ページ目の9バンド目のバンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域よりも大きなデータサイズであることを示している。この場合、ステップS13において「No」と判別され、処理がステップS15に進む。同様に、図6(c)は、これからRAM2に記憶しようとしている2ページ目の2バンド目のバンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域よりも大きなデータサイズであることを示している。この場合、ステップS13において「No」と判別され、処理がステップS15に進む。
ステップS13において、これからRAM2に記憶しようとしているバンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域以下であると判別されることで(ステップS13:Yes)、処理がステップS14に進むと、記憶制御部52が、RAM2にバンドデータを記憶制御する。これにより、図5のフローチャートの処理が終了し、図3のフローチャートのステップS3に処理が進む。なお、この場合、後述するようにデフォルト設定されている「シートリカバリ動作を実行する設定」のシートリカバリ情報の書き換えは行われない。
これに対して、ステップS13において、これからRAM2に記憶しようとしているバンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域よりも大きなデータサイズであると判別されると(ステップS13:No)、ステップS15に処理が進む。ステップS15では、解析部53が、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータは、RAM2に記憶しているバンドデータのうち、取得順が最も早いバンドデータ、すなわち、ステップS15時点でページメモリに記憶中であり未だ削除されていないバンドデータの中で、順序情報が最も先頭であることを示すバンドデータと同じページのバンドデータであるか否かを判別する。なお、取得順が最も早い(先頭の)バンドデータは、順序情報のページ数が最も小さいバンドデータの中で、バンドIDが最も小さいものを調べることで判別する。
ステップS13の処理を行う時点で、RAM2に記憶されているバンドデータのうち、一番取得順が早いバンドデータが、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータと同じページのバンドデータである場合、余領域を形成しなければ、印刷続行ができない。このため、記憶制御部52は、一番取得順が早いバンドデータをRAM2から削除して形成した余領域に、現在、取得しているバンドデータを記憶制御する。図6(b)に、このような場合の一例を示す。図6(b)に示す例の場合、RAM2に記憶されているバンドデータのうち、一番取得順が早いバンドデータは、1ページ目の1バンド目のバンドデータである。これに対して、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータは、1ページ目の9バンド目のバンドデータである。すなわち、両者は、同じページのデータである。この場合、記憶制御部52は、ステップS16において、一番取得順が早いバンドデータをRAM2から削除することで、大きな余領域を確保する。そして、ステップS17において、記憶制御部52は、RAM2の確保した余領域に対して、バンドデータを記憶制御する。
図6(b)の例を用いてステップS16及びステップS17の処理を説明すると、記憶制御部52は、RAM2に記憶されている1ページ目の1バンド目のバンドデータを削除する。これにより、元々存在していた余領域と、1ページ目の1バンド目のバンドデータを削除することで形成された余領域とが加算された余領域が形成される。記憶制御部52は、現在、記憶しようとしている1ページ目の9バンド目のバンドデータよりも、大きな余領域に対して、1ページ目の9バンド目のバンドデータを記憶制御する。
なお、一番取得順が早いバンドデータを削除しても、現在、記憶しようとしているバンドデータよりも大きな余領域が形成されない場合、記憶制御部52は、同じページの二番目に取得順が早いバンドデータも削除する。すなわち、記憶制御部52は、現在、記憶しようとしているバンドデータよりも大きな余領域が形成されるまで、同じページのバンドデータを取得順が早いバンドデータから順に削除処理する。そして、記憶制御部52は、現在、記憶しようとしているバンドデータよりも大きな余領域が形成された際に、この余領域にバンドデータを記憶制御する。
次に、このように同じページ内のバンドデータにおいて、一番取得順が早いバンドデータを削除して、現在、取得しているバンドデータを記憶する処理を行うと、同じページ内のバンドデータの一部が消失するため、そのページのシートリカバリは実行できない。上述のように、シートリカバリ動作の実行の有無を示すシートリカバリ情報は、デフォルトとして、「シートリカバリを実行する設定」となっている。このため、記憶制御部52は、「シートリカバリを実行する設定」となっているRAM2のシートリカバリ情報を、ステップS18において、「シートリカバリを実行しない設定」のシートリカバリ情報に書き換える。これにより、JAMが発生し解除された際に、後述する「シートリカバリを実行しない設定」の動作に、スムーズに移行することができる。
一方、ステップS15において、RAM2に記憶済みの一番取得順が早いバンドデータが、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータとは異なるページのバンドデータであった場合、記憶制御部52は、一番取得順が早いバンドデータが属するページの全バンドデータの印刷が完了するまでの間、RAM2に対するバンドデータの書き込み待機状態となる。
すなわち、図6(c)の例の場合、一番取得順が早いバンドデータは、1ページ目の1バンド目のバンドデータである。また、現在、取得しているバンドデータは、1ページ目とは異なる2ページ目の2バンド目のバンドデータである。記憶制御部52は、1ページ目の1バンド目〜20バンド目のバンドデータの印刷処理が完了した際に、1ページ目の1バンド目〜20バンド目のバンドデータを、RAM2から消去する。このため、記憶制御部52は、1ページ目の全バンドデータの印刷が完了するまでの間、RAM2に対するバンドデータの書き込み待機状態となる。そして、記憶制御部52は、1ページ目の全バンドデータの印刷が完了した際に、1ページ目の全バンドデータをRAM2上から消去し、これにより形成されたRAM2上の余領域に、2ページ目の2バンド目のバンドデータを書き込み処理する。これにより、JAMが発生し解除された際に、デフォルト設定となっている「シートリカバリを実行する設定」に基づいて、スムーズにシートリカバリを実行することができる。
(シートリカバリ動作)
次に、図7のフローチャートを用いて、JAM等の、印刷開始後の印刷エラー解除時におけるシートリカバリ動作を説明する。図7は、図3における、S7の印刷開始後に印刷エラーが発生した後のサブフローチャートとなる。JAM検出部54は、JAMの発生を検出すると、例えば操作部20の操作パネル7に、「詰まった用紙を取り除いてください」等のJAMの発生を示すメッセージを表示する。この他の印刷エラー(印刷開始後のカバーオープン、もしくは、印刷中のトナー切れ)に関するメッセージ表示でもよい。ユーザは、このメッセージにより、印刷エラーの発生を認識し、手動で詰まった用紙を取り除く、カバーを閉める、トナーを新しい容器に交換する、等の印刷エラーの解消を行う。これにより、エラー状態が解除され、図7のフローチャートがスタートとなり、ステップS21から処理が開始される。なおエラー解除時ではなく、印刷エラー発生時など、印刷エラー発生後の何れかのタイミングで処理を開始して、シートリカバリを実施するか否かの設定を変更してもよい。
ステップS20では、印刷エラーが解除される。以下は印刷エラーの例としてJAMで説明する。ステップS21では、解析部53が、RAM2に記憶されているシートリカバリ情報を参照することで、シートリカバリを実行する設定であるか否かを判別する。シートリカバリを実行する設定であると判別できるということは(ステップS21:Yes)、RAM2内に、印刷が失敗したページのバンドデータが記憶されていることを意味する。この場合、ステップS22において、記憶制御部52は、印刷が失敗したページのバンドデータをRAM2から読み出す。そして、エンジン制御部55が、RAM2から読み出されたバンドデータに基づいて、プロッタエンジン8を印刷制御する。これにより、印刷が失敗したページのリカバリ印刷(シートリカバリ)を行うことができる。
一方、上述のステップS18で説明したデフォルト設定の書き換え処理が行われることで、「シートリカバリを実行しない設定」となっている場合(ステップS21:No)、解析部53は、ステップS23において、RAM2に記憶されている印刷情報を参照することで、最終ページの印刷情報に対して付加されている、最終ページであることを示すコマンドの有無を判別することで、印刷を失敗したページは、最終ページであるか否かを判別する。
RAM2に記憶されている印刷情報に、最終ページであることを示すコマンドが付加されておらず、印刷を失敗したページが最終ページではないと判別された場合(ステップS23:No)、処理がステップS24に進む。上述のように、「シートリカバリを実行しない設定」となっている場合、1ページの全バンドデータの一部が、RAM2上から消去されている。このため、シートリカバリ動作を実行できない。この場合、表示制御部56は、例えば図8(a)に示すような、「メモリが足りないのでリカバリできませんでした エラーが発生した次のページから印刷します」等の、ユーザにリカバリが実行されないことを通知する第1のエラーメッセージを操作部20に送信して、操作パネル7に表示する。
この第1のエラーメッセージにより、ユーザは、リカバリが実行されないことを認識できるため、再度、印刷が失敗したページの印刷を行う。これにより、印刷が失敗してシートリカバリが実行されない場合でも、ページ抜けが生ずる不都合を極力、防止できる。
これに対して、RAM2に記憶されている印刷情報に、最終ページであることを示すコマンドが付加されており、印刷を失敗したページが最終ページであると判別された場合(ステップS23:Yes)、処理がステップS25に進む。上述のように、「シートリカバリを実行しない設定」となっている場合、印刷が失敗したページのバンドデータの一部が、RAM2から消去されている。このため、シートリカバリを実行できない。この場合、表示制御部56は、例えば図8(b)に示すような、「メモリが足りないのでリカバリできませんでした。」等の、ユーザにリカバリが実行されないことを通知する第2のエラーメッセージを操作部20に送信して、操作パネル7に表示する。
これにより、ユーザは、シートリカバリが実行されないことを認識できるため、再度、JAMが発生した最終ページの印刷を行う。従って、印刷が失敗してシートリカバリが実行されない場合でも、ページ抜けが生ずる不都合を極力、防止できる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の画像形成装置は、バンドデータの取得時等に、取得したバンドデータのデータサイズと、バンドデータを記憶するRAM2の余領域のサイズとを比較する。バンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域のサイズ以下であった場合、取得されたバンドデータを、そのままRAM2に記憶し、JAMが解除された際に、シートリカバリを実行する。
これに対して、バンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域のサイズよりも大きなデータサイズであった場合、取得されたバンドデータと、RAM2に記憶されているバンドデータとが、同じページのバンドデータであるか否かを判別する。同じページのバンドデータであった場合、取得順が早い順にRAM2に記憶されているバンドデータを削除して余領域を拡大し、取得されたバンドデータを記憶する。同じページのバンドデータの一部(又は全部)を削除することで、シートリカバリを実行できないため、シートリカバリができない旨のエラーメッセージをユーザに通知する。これにより、ユーザは、シートリカバリが実行されないことを認識できるため、再度、印刷が失敗した最終ページの印刷を行う。従って、JAMが発生してシートリカバリが実行されない場合でも、ページ抜けが生ずる不都合を極力、防止できる。
また、バンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域のサイズよりも大きなデータサイズであり、取得されたバンドデータと、RAM2に記憶されているバンドデータとが、同じページのバンドデータではない場合、印刷が失敗したページの前のページの印刷が完了するまでの間、RAM2に対する、取得されたバンドデータの書き込みを停止する(書き込み待機)。そして、印刷が失敗したページの前のページの印刷が完了し、印刷が失敗したページの前のページのバンドデータがRAM2から消去されることで形成された余領域に、現在、取得しているバンドデータの書き込みを行う。これにより、RAM2に対して、順次、バンドデータを記憶することができ、JAMが発生しても、解除された後に、シートリカバリを実行することができる。
このように、第1の実施の形態の画像形成装置は、RAM2が小容量である場合でも、印刷物のシートリカバリを極力実行して印刷ページ抜けを防止でき、シートリカバリができなかった場合には、ユーザにページ抜けが分かりにくい不便さを低減できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の画像形成装置の説明をする。上述の第1の実施の形態の画像形成装置の場合、バンドデータのデータサイズとRAM2の余領域の大きさに基づいて、シートリカバリを行うか否かの判定を行った。これに対して、第2の実施の形態の画像形成装置は、例えばROM3等の記憶部に、シートリカバリを行うか否かの判定をするため、それぞれの印刷設定情報及び印刷設定情報の組合せと、シートリカバリ実施/非実施(設定/解除)の対応関係の一覧を示す判定テーブルを記憶しておく。そして、取得したバンドデータの印刷設定に基づいて、判定テーブルを参照することで、JAM解除時にシートリカバリを行うか否かを判定するようにした例である。なお、上述の第1の実施の形態と以下に説明する第2の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図9は、第2の実施の形態の画像形成装置において、印刷設定情報を元にシートリカバリを行うか否かの判定動作を説明するためのフローチャートである。なお図9は、図3における、ステップS0の印刷設定情報取得時とその後のサブフローチャートとなる。また、図10は、ROM3等の記憶部に記憶されている、シートリカバリを行うか否かを判定するための各種印刷設定情報の組合せと、シートリカバリ実施/非実施(設定/解除)の対応関係の一覧を示す判定テーブル(情報記憶部に記憶される判定テーブルの一例)である。図9のフローチャートのステップS31では、解析部53が、取得したバンドデータが属するページのページ情報(図4の符号63を参照)から判定対象となる印刷設定情報(ここでは印刷モード)を検出する。印刷モードとしては、例えば写真モード・通常文書モード等を検出する。判定対象となる印刷設定情報は、印刷モードの他、用紙サイズ、用紙種類、印刷品質を示す各情報、等でもよい。
次に、ステップS32では、解析部53が、印刷設定または印刷設定の組み合わせが、シートリカバリを実施するかどうかを判別する。具体的には、例えばROM3等の記憶部に記憶された、図10に示す判定テーブルに基づいて、シートリカバリの実施/非実施を判定する。判定テーブルには、印刷設定情報(印刷モード、用紙サイズ、用紙種類、印刷品質等の、印刷設定を示す各情報)や、その組合せと、シートリカバリの実施/非実施(設定/解除)を示す、シートリカバリ実施情報が、それぞれ対応付けられている。例えば、用紙サイズがA4サイズ、用紙種類が普通紙、印刷品質が速度優先印刷の印刷設定の組み合わせに対しては、シートリカバリ「実施」とのシートリカバリ実施情報が対応付けられている。また、用紙サイズがA4サイズ、用紙種類が普通紙、印刷品質が画質優先印刷の印刷モードに対しては、シートリカバリ「非実施」とのシートリカバリ実施情報が対応付けられている。
解析部53は、ステップS31で検出した印刷設定に基づいて、図10に示す判定テーブルを参照することで、判定テーブルから、検出した印刷設定(表の各項目)を含む印刷設定の組み合わせ(行)が、シートリカバリ実施か非実施かを判定する(ステップS32)。解析部53により、シートリカバリ実施と判定された場合(ステップS32:Yes)、記憶制御部52は、ステップS33において、現在、取得しているバンドデータを、そのままRAM2に記憶制御する。デフォルトがシートリカバリする設定になっているため、シートリカバリ設定の変更はしない。そのためシートリカバリ実施/非実施は、シートリカバリ設定/設定解除(ON/OFF)、ということもできる。
これに対して、解析部53により、シートリカバリが非実施と判定されるということは、取得されたバンドデータに対して、RAM2の余領域が不足して、1ページ分のバンドデータ全てをページメモリ内に入れることができなくなる可能性が高い。なお、判定テーブルは、実際に領域が不足するかどうかではなく、例えば写真モードだとデータ量が多いため不足すると事前に決めた判定テーブルになっている。このため、解析部53により、シートリカバリが非実施と判定されると(ステップS32:No)、記憶制御部52が、一番取得順が早いバンドデータを削除してRAM2の余領域を拡大し(ステップS34)、拡大した余領域に、現在、取得しているバンドデータを記憶制御する(ステップS35)。そして、デフォルトとして、「シートリカバリを実行する設定」となっているRAM2のシートリカバリ設定情報を、記憶制御部52が、「シートリカバリを実行しない設定」のシートリカバリ設定情報に書き換え、設定解除する(ステップS36)。なお、S36のシートリカバリ設定の解除は、S34、S35の前に(S32の判定直後に)実施してもよい。
なお、ステップS33、及び、ステップS34〜ステップS36の各処理は、図5のフローチャートのステップS14、及び、ステップS15〜ステップS18の各処理と同様の処理である。詳しくは、図5のフローチャートのステップS14、及び、ステップS15〜ステップS18の各処理の説明を参照されたい。
(第2の実施の形態の効果)
このような第2の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリの可否の判定に判定テーブルを用いているため、シートリカバリの可否の判定に面倒な計算を不要とすることができ、迅速にシートリカバリの可否の判定を行うことができる他、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
次に 、第3の実施の形態の画像形成装置の説明をする。この第3の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリを行うか否かの本判別処理を行う前に、所定の「リカバリNGモード」に基づいて、シートリカバリを行うか否かの予備判別処理を行う例である。すなわち、第3の実施の形態の画像形成装置は、まず、RAM2等の記憶部に所定量以上の印刷情報の記憶領域が必要となる高画質印刷を示す所定条件に該当するか否かを判別する予備判別処理を行う。次に、予備判別処理により、所定条件に該当しないと判別された印刷情報に対して、少なくとも用紙サイズと印刷品質とに基づいて、さらにシートリカバリ処理を行うか否かを判別する本判別処理を行う。なお、上述の各実施の形態と以下に説明する第3の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図11は、第3の実施の形態の画像形成装置における、シートリカバリを行うか否かの判定動作の流れを示すフローチャートである。上述のように、シートリカバリを行うか否かの判定は、図3のステップS0において印刷情報を取得した後、又は、ステップS2においてバンドデータを含む印刷情報をRAM2に格納した後に実行される。
図11のフローチャートのステップS41では、解析部53が、図1に示す外部装置10から取得した印刷情報に含まれるバンドデータが属するページのページ情報(図4の符号63を参照)から、判定対象となる印刷設定情報(ここでは印刷モード)を検出する。一例ではあるが、解析部53は、用紙サイズ、用紙種類、印刷品質、両面/片面判定データ等の情報を印刷モードとして検出する。
次に、ステップS42では、解析部53が、印刷モードが所定のリカバリNGモード以外であるか否かを判定する。リカバリNGモードは、RAM2に対して多量(所定量以上)の印刷情報を記憶させる必要がある場合は、シートリカバリを行わないと決定した印刷モードを示している。具体的には、所定のリカバリNGモードであるか否かの判定は、図12に示すリカバリNGモード一覧表、及び、印刷モード中のページ情報に基づいて判定する。このリカバリNGモード一覧表は、例えばROM3等の記憶部に記憶されている。
図12の例は、用紙種類が「光沢紙」又は「写真用紙」の場合に、リカバリNGモードとなる例を示している。すなわち、「光沢紙」又は「写真用紙」は細密な描画に用いられ、描画に用いる印刷情報の情報量も多くなる。このため、シートリカバリを行う場合には、RAM2に対して多量の印刷情報を記憶可能な記憶領域が必要となり、画像形成装置に小容量のRAM2が設けられている場合には、シートリカバリの実行は困難となる。
このため、解析部53は、ROM3に記憶されているリカバリNGモード一覧表を参照することで、シートリカバリを実行しない用紙種類を認識する。そして、解析部53は、外部装置10から取得した印刷情報の印刷モードにより、「光沢紙」又は「写真用紙」の用紙が指定されている場合(ステップS42:No)、ステップS45に処理を進める(予備判別処理)。また、解析部53は、外部装置10から取得した印刷情報の印刷モードにより、「光沢紙」又は「写真用紙」以外の用紙が指定されている場合(ステップS42:Yes)、ステップS44に処理を進める。
印刷モードが所定のリカバリNGモード以外であるとしてステップS43に処理を進めると、解析部53は、印刷情報をRAM2に記憶可能か否かを判別する。具体的には、ROM3には、図13に示すように、各種印刷モードに基づくシートリカバリ判定表が記憶されている。一例として図13に示すシートリカバリ判定表は、A4サイズ、不定形、B6等の「用紙サイズ」、普通紙等の「用紙種類」、速度優先、画質優先、標準等の「印刷品質」、及び、実施、不実施、A4以下は実施、片面は実施等の「シートリカバリの実施/不実施」が、それぞれ関連付けされて記憶されている例である。解析部53は、取得した印刷情報に一致する条件を、シートリカバリ判定表から検出し、印刷情報をRAM2に記憶可能か否かを判別する(本判別処理)。
例えば、印刷情報で示される用紙サイズが不定形サイズであった場合、解析部53は、印刷情報のページ情報63から取得した縦サイズ×横サイズの設定値に基づいて、不定形サイズの情報量を計算する。不定形サイズの情報量がA4サイズの情報量以下であった場合、図13に示すシートリカバリ判定表に基づいて、取得した印刷情報がRAM2に記憶可能か否かを判別する。
図13の例は、用紙サイズが不定形サイズである場合、基本的には、シートリカバリは不実施(RAM2に印刷情報を記憶不可)と判別するが、用紙サイズが不定形サイズであっても、情報量がA4サイズの情報量以下の場合は、シートリカバリは実施(RAM2に印刷情報を記憶可能)と判別することを示している。また、図13の例は、用紙サイズがB6サイズであった場合において、印刷品質が「画質優先」であった場合は、RAM2に対する印刷情報の情報量が多くなるため、RAM2に対する印刷情報の記憶は不可(シートリカバリ不実施)と判別する。また、用紙サイズがB6サイズであった場合において、印刷品質が「標準」であった場合は、RAM2に対する印刷情報の情報量は、それ程多くはならないため、片面印刷であれば、RAM2に対する印刷情報の記憶は可能(シートリカバリ実施)と判別する。
RAM2に対する印刷情報の記憶が可能と判別された場合(ステップS43:Yes)、ステップS44において、記憶制御部52が、上述のようにメモリ2に対してバンドデータを記憶して、図11のフローチャートの処理を終了する。
一方、印刷モードが所定のリカバリNGモードであると判別し(ステップS42:No)、又は、RAM2に対する印刷情報の記憶は不可と判別することで(ステップS43:No)、ステップS45に処理を進めると、記憶制御部52は、図9のステップS34〜ステップS36で説明した処理を行う。
すなわち、記憶制御部52は、一番取得順が早いバンドデータを削除してRAM2の余領域を拡大し(ステップS45)、拡大した余領域に、現在、取得しているバンドデータを記憶制御する(ステップS46)。そして、デフォルトとして、「シートリカバリを実行する設定」となっているRAM2のシートリカバリ設定情報を、「シートリカバリを実行しない設定」のシートリカバリ設定情報に書き換えて、設定解除を行う(ステップS47)。
このような第3の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリを行うか否かの本判定(ステップS43)を行う前に、「リカバリNGモード」に基づいて、高画質印刷を示す所定条件に該当するか否かを判別する予備判別処理(ステップS42)を行う。これにより、シートリカバリを行なわない特定の条件(本例では高画質印刷の場合)を、本判別処理(ステップS43)の前に、1つの印刷設定情報(用紙種類)のみによって、迅速に判別することができる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の画像形成装置の説明をする。この第4の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリを行わない設定の場合において、印刷エラーが生じた次のページから印刷を再開するか又は印刷ジョブを中止するかを、ユーザが選択可能とした例である。なお、上述の各実施の形態と以下に説明する第4の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図14は、第4の実施の形態の画像形成装置における、シートリカバリを行うか否かの判定結果に応じた動作の流れを示すフローチャートである。上述のように、用紙詰まり等の印刷エラーが解除され、図1に示すプロッタエンジン8が印刷を再開する際、図2に示すエンジン制御部55は、プロッタエンジン8に転送する印刷情報を決定する。この際、第4の実施の形態の画像形成装置における解析部53は、図14のフローチャートのステップS51において、上述のように図10に示す判定テーブルに基づいてシートリカバリの実施/非実施を判定する。シートリカバリを行う設定の場合(ステップS51:Yes)、ステップS52に処理が進み、記憶制御部52が、印刷エラーが生じたページの先頭のバンドデータをRAM2に記憶制御する。これにより、印刷エラーを生じたページが再度プロッタエンジン8により印刷される(シートリカバリされる)。
一方、ステップS51において、シートリカバリを行わない設定であると判別された場合(ステップS51:No)、ステップS53に処理が進む。ステップS53では、図2に示す表示制御部56が、例えば図15に示すように「メモリが足りないのでリカバリできませんでした。エラーが発生した次のページから印刷を再開しますか?」等の、次ページから印刷を再開するか否かを問うメッセージを操作パネル7に表示する。ユーザは、このメッセージを見て、次ページからの印刷の再開を希望する場合には、図15に示す「再開」のボタンを操作する。この「再開」のボタンが操作されると、エンジン制御部55は、印刷エラーが生じたページの次のページから印刷を再開するように、プロッタエンジン8を制御する。
これに対して、次ページからの印刷の再開を希望しない場合、ユーザは、図15に示す「中止」のボタンを操作する。この「中止」のボタンが操作されると、表示制御部56は、例えば図16に示すように「印刷を中止します」等の、印刷を中止する旨のメッセージを操作パネル7に表示する。そして、エンジン制御部55が、印刷を中止制御して、図14のフローチャートの処理を終了する。なお、メッセージは操作パネルに表示されるウインドウ画面上に表示され、「再開」、「中止」ボタンは、同じウインドウ画面内に含めて表示される。
図17は、ステップS53で次ページからの印刷の中止が指定された場合に、印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータをROM2から消去する動作を説明するためのフローチャートである。ユーザから印刷の中止が指定されると、記憶制御部52は、ステップS61において、印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータがRAM2上に存在するか否かを判別する。
印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータがRAM2上に存在する場合(ステップS61:Yes)、記憶制御部52は、ステップS63において、RAM2上に存在する、印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータを消去して、ステップS62に処理を進める。ステップS62では、記憶制御部52が、印刷エラーが生じた印刷ジョブの最終ページの最終のバンドデータまで消去したか否かを判別する。すなわち、ステップS62では、記憶制御部52が、印刷エラーが生じた印刷ジョブの全てのバンドデータがRAM2から消去されたか否かを判別する。
印刷エラーが生じた印刷ジョブの全てのバンドデータがRAM2から消去されていないと判別した場合、記憶制御部52はステップS61に処理を戻し、印刷エラーが生じた印刷ジョブの最終ページの最後のバンドデータを消去するまで、RAM2に残存している印刷エラーが生じた印刷ジョブのバンドデータの消去処理を繰り返し実行する。
このような消去処理を、さらに具体的に説明すると、例えば図18(a)の例は、「ジョブ1」が、印刷エラーが生じた印刷ジョブであり、ユーザから印刷の中止が指定された印刷ジョブを示している。また、「ジョブ2」は、次に印刷を行う印刷ジョブの印刷情報を示している。また、図18(a)の例は、印刷エラーが生じ、ユーザから印刷が中止された「ジョブ1」の最終ページの1バンド目〜最終バンドまでのバンドデータがRAM2に残存しているため、次に印刷を行うジョブ2の1ページ目の1バンド目のバンドデータを記憶するための余領域がRAM2に残っていない状態を示している。
この場合、記憶制御部52は、図17のフローチャートのステップS61及びステップS63の処理を実行することで、まず、ジョブ1の最終ページの1バンド目のバンドデータを消去する。そして、記憶制御部52は、図18(b)に示すように、ジョブ1の最終ページの1バンド目のバンドデータを消去することで形成されたRAM2の余領域に、新たなジョブ2の1ページ目の1バンド目のバンドデータを記憶制御する。
次に、記憶制御部52は、図17のフローチャートのステップS61〜ステップS63の処理を実行することで、図18(c)に示すようにRAM2内に残存しているジョブ1の最終ページの全てのバンドデータを消去する。
このような第4の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリを行わない設定である場合に、印刷エラーが生じたページの次のページから印刷ジョブの実行を再開するか、又は、印刷エラーが生じた印刷ジョブを中止するかを、ユーザが選択できるようになっている。このため、印刷ジョブの中止又は印刷エラーが生じた次のページからの印刷の再開等の、ユーザの希望に沿った印刷動作に移行できる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の画像形成装置の説明をする。この第5の実施の形態の画像形成装置は、RAM2の余領域が少ないために、シートリカバリを行えない場合(及びシートリカバリを行わない設定の場合)に、ページ抜けが発生していることを示す「ページ抜け明示ページ」を印刷し、ページ抜けの発生をユーザに明示する例である。なお、上述の各実施の形態と以下に説明する第5の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図19は、第5の実施の形態の画像形成装置における、「ページ抜け明示ページ」を印刷可能とする処理の流れを示すフローチャートである。まず、ステップS71では、図2に示す残量算出部51が、取得したバンドデータを記憶するRAM2の記憶領域の残量(余領域)を検出する。残量算出部15は、RAM2の全体の記憶容量と、現在、印刷情報を記憶することで使用されている記憶領域の大きさとの差分を計算することで、RAM2の余領域を算出する。
次に、ステップS72では、解析部53が、JAM発生時に取得されたバンドデータのデータサイズを検出する。解析部53は、図4を用いて説明した印刷情報のページ情報63に含まれている印刷情報から、バンドデータのデータサイズを計算する。解析部53は、例えば印刷情報中のページ情報63に含まれている用紙サイズ、解像度、1バンドの高さ情報から、「用紙サイズ(inch)×解像度(dpi)×バンドの高さ(line)」の演算を行うことで、バンドデータのデータサイズを計算する。また、各バンドデータに画像データが含まれている場合、解析部53が、含まれている画像データを読み取ることで、データサイズを検出してもよい。
次に、ステップS73では、解析部53が、印刷エラーの発生時に取得されたバンドデータのデータサイズは、RAM2の余領域以下であるか否かを判別する。バンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域以下である場合(ステップS73:Yes)、ステップS74において、記憶制御部52が、RAM2にバンドデータを記憶制御して、図19のフローチャートの処理を終了する。
これに対して、バンドデータのデータサイズが、RAM2の余領域よりも大きい場合(ステップS73:No)、ステップS75において、解析部53が、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータは、RAM2に記憶しているバンドデータのうち、取得順が最も早いバンドデータであるか否か、すなわち、一番古いバンドデータと同じページのバンドデータであるか否かを判別する。なお、取得順が最も早いバンドデータは、順序情報のページ数が最も小さいバンドデータの中で、バンドIDが最も小さいものを調べることで判別する。
RAM2に記憶済みの一番古いバンドデータが、現在、RAM2に記憶しようとしているバンドデータとは異なるページのバンドデータであった場合(ステップS75:No)、記憶制御部52は、一番古いバンドデータが属するページの全バンドデータの印刷が完了するまでの間、RAM2に対するバンドデータの書き込み待機状態となる。そして、記憶制御部52は、一番古いバンドデータが属するページの全バンドデータの印刷が完了した際に、RAM2に記憶されているページの全バンドデータを消去し、RAM2の余領域よりも大きいサイズであったバンドデータを、RAM2に記憶制御する。
これに対して、これからRAM2に記憶しようとしているバンドデータが、RAM2に記憶されている一番古いバンドデータと同じページのバンドデータであった場合(ステップS75:Yes)、解析部53は、ステップS76において、「ページ抜け明示ページ」の印刷を行う設定となっているか否かを判別する。「ページ抜け明示ページ」の印刷を行うか否かを示す設定情報は、例えばROM3等の記憶部に記憶されており、デフォルト設定として、「ページ抜け明示ページの印刷を行う」との設定となっている。ユーザは、操作パネル7を操作して、「ページ抜け明示ページの印刷を行わない」との設定に変更することも可能である。変更後の設定情報は、記憶制御部52により、ROM3等の記憶部に記憶される。
「ページ抜け明示ページの印刷を行わない」との設定となっていると判別された場合(ステップS76:No)、記憶制御部52は、ステップS80において、一番古いバンドデータをRAM2から削除することで、大きな余領域を確保する。そして、ステップS81において、記憶制御部52は、RAM2の確保した余領域に対してバンドデータを記憶制御する。
また、同じページ内のバンドデータにおいて、一番古いバンドデータを削除して、現在、取得しているバンドデータを記憶する処理を行うと、同じページ内のバンドデータの一部が消失するため、そのページのシートリカバリは実行できない。上述のように、シートリカバリ動作の実行の有無を示すシートリカバリ情報は、デフォルトとして、「シートリカバリを実行する設定」となっている。このため、記憶制御部52は、「シートリカバリを実行する設定」となっているRAM2のシートリカバリ情報を、ステップS82において、「シートリカバリを実行しない設定」のシートリカバリ情報に書き換えて、図19のフローチャートの処理を終了する。
一方、ページ抜け明示ページを印刷する設定となっていると判別された場合(ステップS76:Yes)、解析部53は、ステップS77において、ページ番号を印字する設定となっているか否かを判別する。ページ番号の印字を行うか否かを示す設定情報は、ROM3等の記憶部に記憶されている。解析部53は、この設定情報を参照することで、ページ番号の印字を行うか否かを判別する。
ページ番号の印字を行わない設定となっていた場合(ステップS77:No)、ページ抜け明示ページを印刷しても、ページ抜けとなったページ番号をユーザが認識できないため、ページ抜け明示ページを印刷することなく、上述のステップS80に処理を進める。
次に、ページ番号の印字を行う設定となっていた場合(ステップS77:Yes)、記憶制御部52は、ステップS78において、一番古いバンドデータをRAM2から削除する。そして、記憶制御部52は、ステップS79において、RAM2に確保された余領域に対して、「ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータ」を記憶制御して、処理を上述のステップS80に進める。
「ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータ」は、例えば図20に示すように1ページの用紙の所定位置に、「THIS PAGE LOST(メモリが足りず、本ページはリカバリできませんでした)」等の、リカバリができなかった旨のメッセージを印刷し、このメッセージ以外の部分を空白とする印刷を行うためのバンドデータである。
図21(a)〜図21(d)は、ステップS73、ステップS75〜ステップS79において、「ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータ」がRAM2に記憶されるまでの流れを示す模式図である。すなわち、図21(a)に示すように、現在、1ページ目の1バンド目〜17バンド目の各バンドデータがRAM2に記憶されていることから、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータをRAM2に記憶困難な状態である場合、記憶制御部52は、図21(b)に示すように一番古いバンドデータである、1ページ目の1バンド目のバンドデータを削除することで、RAM2上の余領域を確保する。そして、記憶制御部52は、図21(c)及び図21(d)に示すように、RAM2上に確保した余領域に、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータを記憶制御する。このページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータは、ROM3に予め記憶されている。記憶制御部52は、ROM3から読み出したページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータをRAM2に記憶する。
ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータをRAM2に記憶すると、処理がステップS80に進み、記憶制御部52が、RAM2に記憶されているバンドデータのうち、一番古いデータ(=ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータを記憶するためにRAM2から削除したバンドデータの次に古いバンドデータ)を削除する。そして、記憶制御部52は、削除することで形成されたRAM2の余領域に、次のバンドデータを記憶制御し、ステップS82において、シートリカバリを行わない設定に変更する。
図22(a)〜図22(c)は、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータを印刷することで変化するRAM2の記憶内容を示す図である。シートリカバリできない状態、又は、ページ抜け明示ページを印刷する場合において、印刷エラー発生から復帰すると、エンジン制御部55は、RAM2上にページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータが記憶されているか否かを判別する。図22(a)に示すように、RAM2上にページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータが記憶されている場合、エンジン制御部55は、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータに基づいて、図20に示したように、1ページの用紙の所定位置にリカバリができなかった旨のメッセージを印刷し、このメッセージ以外の部分を空白とする印刷を行う(ページ抜け明示ページ印刷)。
記憶制御部52は、このようなページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータの印刷が完了すると、図22(b)に示すように、ページ抜け明示ページの印刷用のバンドデータをRAM2から削除する。そして、記憶制御部52は、このような削除処理を行うことで形成されたRAM2の余領域に、図22(c)に示すように、次のページのバンドデータを記憶制御する。以降は、図22(b)及び図22(c)に示すように、次ページのバンドデータを順にRAM2に記憶して印刷を続行する。
このような第5の実施の形態の画像形成装置は、シートリカバリを行えない場合、ページ抜けが発生していることを示す「ページ抜け明示ページ」を印刷する。これにより、ユーザは、印刷されたページ抜け明示ページを見ることで、ページ抜けの発生を認識することができ、抜けているページの再印刷を行うことができる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。例えば、本発明は、情報処理技術分野における通常の知識を有した技術者であれば、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)や、従来の回路モジュールを接続して構成した装置によって実施することが可能である。
また、上述の各実施の形態に記載された各機能は、それぞれ、一又は複数の処理回路(Circuit)によって実現することが可能である。なお、ここで、本明細書における「処理回路」とは、ソフトウェアによって各機能を実行するようプログラムされたプロセッサや、各機能を実行するよう設計されたASICや回路モジュールなどのハードウェアを含むものとする。
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 パネルI/F
5 エンジンI/F
6 外部I/F
7 操作パネル
8 プロッタエンジン
9 バスライン
10 外部装置
51 残量算出部
52 記憶制御部
53 解析部
54 JAM検出部
55 エンジン制御部
56 表示制御部
61 プリンタ言語情報
62 ジョブ情報
63 ページ情報
64 1バンド目のバンドデータ(印刷画像情報)
65 2バンド目のバンドデータ(印刷画像情報)
特開2006−278039号公報

Claims (18)

  1. 外部装置から送信される印刷情報を取得して記憶部に記憶制御する記憶制御部と、
    前記印刷情報の印刷開始後の印刷エラーを検出するエラー検出部と、
    前記エラーが起こったページの再印刷をするシートリカバリ処理を実行するか否かを判別する判別部と、
    前記シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合に、前記記憶部に記憶した前記印刷情報を用いて前記シートリカバリ処理を実行するように印刷部を制御する印刷制御部と、
    前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合に、前記シートリカバリ処理を行わない旨のメッセージを表示部に表示する表示制御部と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記印刷制御部は、
    前記シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合、前記シートリカバリ処理を実行した後に、継続して前記印刷情報の前記エラーが起こったページ以降のページの印刷を行うように前記印刷部を制御し、
    前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合、前記印刷制御部は、前記エラーが起こったページは印刷せず、前記メッセージ表示後に前記エラーが起こったページ以降のページの印刷を行うように前記印刷部を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷情報は、1ページ分の印刷情報が複数に分割される分割印刷情報を含み、
    前記記憶制御部は、前記分割印刷情報を前記記憶部に記憶し、
    前記印刷制御部は、前記分割印刷情報を用いて、前記エラーが起こった際に前記1ページの先頭の前記分割印刷情報から再印刷をするシートリカバリ処理を実行するように前記印刷部を制御し、
    前記判別部は、前記1ページの先頭の前記分割印刷情報を保持したまま、追加の分割印刷情報を前記記憶部に記憶可能であるか否かを判別することで、前記シートリカバリ処理が可能か否かの判別を行うこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷情報は、少なくとも1つの印刷設定情報を含み、
    前記判別部は、前記印刷設定情報または、印刷設定情報の組み合わせによって、前記シートリカバリ処理を実行するか否かの判別を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記記憶制御部は、前記分割印刷情報の、前記記憶部に対する記憶ができないと判別された場合、前記記憶部に記憶されている取得順が早い分割印刷情報を削除し、拡大した余領域に、前記分割印刷情報を記憶制御し、
    前記表示制御部は、前記シートリカバリ処理を行なわず、前記エラーが発生した次のページから印刷を再開する旨のメッセージを表示部に表示すること
    を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶制御部は、前記記憶部に対する前記分割印刷情報の記憶ができないと判別され、前記印刷エラーが検出された際に取得された前記分割印刷情報が属するページが、前記記憶部に記憶済みの分割印刷情報が属するページの次のページの分割印刷情報であった場合、前記印刷エラーから復帰した際に、前記印刷制御部により、前記記憶部に記憶されている前記分割印刷情報に基づいて前記シートリカバリ処理が行われることで、前記記憶部に記憶済みのページである前ページの印刷が完了した後に、前記前ページの分割印刷情報を削除することで形成した余領域に、前記印刷エラーが検出された際に取得された前記分割印刷情報を記憶制御すること
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記判別部は、前記記憶部に所定量以上の前記印刷情報の記憶領域が必要となる高画質印刷を示す所定条件に該当するか否かを判別する予備判別処理を行い、前記予備判別処理により、前記所定条件に該当しないと判別された前記印刷情報に対して、少なくとも用紙サイズと印刷品質とに基づいて、さらに前記シートリカバリ処理を行うか否かを判別する本判別処理を行うこと
    を特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記表示制御部は、前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合、印刷エラーが生じた次のページから印刷を再開するか、又は、印刷を中止するかを、ユーザに選択させるためのメッセージを前記表示部に表示し、
    前記印刷制御部は、前記メッセージに基づいて前記印刷の中止が選択された場合、印刷を中止するように前記印刷部を制御し、前記印刷の再開が選択された場合、印刷エラーが生じた次のページから印刷を再開するように前記印刷部を制御すること
    を特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記記憶制御部は、前記印刷の中止が選択された場合、中止した印刷の前記印刷情報を前記記憶部から消去すること
    を特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記判別部により、前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合、前記記憶制御部は、ページ抜けが発生していることを示すページ抜け明示ページを印刷するための印刷情報を前記記憶部に記憶制御し、
    前記印刷制御部は、前記記憶部に記憶された前記印刷情報に基づいて、前記ページ抜け明示ページの印刷を行うように前記印刷部を制御すること
    を特徴とする請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記記憶制御部は、前記ページ抜け明示ページの印刷が完了した際に、前記記憶部に記憶されている前記ページ抜け明示ページの前記印刷情報を消去すること
    を特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 記憶制御部が、外部装置から送信される印刷情報を取得して記憶部に記憶制御する記憶制御ステップと、
    エラー検出部が、前記印刷情報の印刷開始後の印刷エラーを検出するエラー検出ステップと、
    判別部が、前記エラーが起こったページの再印刷をするシートリカバリ処理を実行するか否かを判別する判別ステップと、
    印刷制御部が、前記シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合に、前記記憶部に記憶した前記印刷情報を用いて前記シートリカバリ処理を実行するように印刷部を制御する印刷制御ステップと、
    表示制御部が、前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合に、前記シートリカバリ処理を行わない旨のメッセージを表示部に表示する表示制御ステップと
    を有する画像形成方法。
  13. コンピュータを、
    外部装置から送信される印刷情報を取得して記憶部に記憶制御する記憶制御部と、
    前記印刷情報の印刷開始後の印刷エラーを検出するエラー検出部と、
    前記エラーが起こったページの再印刷をするシートリカバリ処理を実行するか否かを判別する判別部と、
    前記シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合に、前記記憶部に記憶した前記印刷情報を用いて前記シートリカバリ処理を実行するように印刷部を制御する印刷制御部と、
    前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合に、前記シートリカバリ処理を行わない旨のメッセージを表示部に表示する表示制御部として機能させること
    を特徴とする画像形成プログラム。
  14. 前記印刷制御部は、
    前記シートリカバリ処理を実行する判別結果が得られた場合、前記シートリカバリ処理を実行した後に、継続して前記印刷情報の前記エラーが起こったページ以降のページの印刷を行うように前記印刷部を制御し、
    前記シートリカバリ処理を実行しない判別結果が得られた場合、前記印刷制御部は、前記エラーが起こったページは印刷せず、前記メッセージ表示後に前記エラーが起こったページ以降のページの印刷を行うように前記印刷部を制御すること
    を特徴とする請求項13に記載の画像形成プログラム。
  15. 前記印刷情報は、1ページ分の印刷情報が複数に分割される分割印刷情報を含み、
    前記記憶制御部は、前記分割印刷情報を前記記憶部に記憶し、
    前記印刷制御部は、前記分割印刷情報を用いて、前記エラーが起こった際に前記1ページの先頭の前記分割印刷情報から再印刷をするシートリカバリ処理を実行するように前記印刷部を制御し、
    前記判別部は、前記1ページの先頭の前記分割印刷情報を保持したまま、追加の分割印刷情報を前記記憶部に記憶可能であるか否かを判別することで、前記シートリカバリ処理が可能か否かの判別を行うこと
    を特徴とする請求項13又は請求項14に記載の画像形成プログラム。
  16. 前記印刷情報は、少なくとも1つの印刷設定情報を含み、
    前記判別部は、前記印刷設定情報または、印刷設定情報の組み合わせによって、前記シートリカバリ処理を実行するか否かの判別を行うこと
    を特徴とする請求項13から請求項15のうち、いずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  17. 前記記憶制御部は、前記分割印刷情報の、前記記憶部に対する記憶ができないと判別された場合、前記記憶部に記憶されている取得順が早い分割印刷情報を削除し、拡大した余領域に、前記分割印刷情報を記憶制御し、
    前記表示制御部は、前記シートリカバリ処理を行なわず、前記エラーが発生した次のページから印刷を再開する旨のメッセージを表示部に表示すること
    を特徴とする請求項15に記載の画像形成プログラム。
  18. 前記記憶制御部は、前記記憶部に対する前記分割印刷情報の記憶ができないと判別され、前記印刷エラーが検出された際に取得された前記分割印刷情報が属するページが、前記記憶部に記憶済みの分割印刷情報が属するページの次のページの分割印刷情報であった場合、前記印刷エラーから復帰した際に、前記印刷制御部により、前記記憶部に記憶されている前記分割印刷情報に基づいて、前記シートリカバリ処理が行われることで、前記記憶部に記憶済みのページである前ページの印刷が完了した後に、前記前ページの分割印刷情報を削除することで形成した余領域に、前記印刷エラーが検出された際に取得された前記分割印刷情報を記憶制御すること
    を特徴とする請求項15又は請求項16に記載の画像形成プログラム。
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