JP2018057994A - 竪型破砕機のブレーカ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒状シェル等の大型部品の共通化を図りながらも、被破砕物に対する打撃力の低下を来すことなく柔軟に対応可能な竪型破砕機のブレーカ構造を提供する。【解決手段】縦軸心周りに回転する回転軸2に軸支され、破砕機構を備えたロータ40と、前記ロータの径方向外側に前記縦軸心と同心状に配置された筒状シェル20と、前記ロータの上部に配置され、前記回転軸に軸支されたブレーカ32と、を備えて構成される竪型破砕機のブレーカ構造であって、前記ブレーカは、前記回転軸に軸支されるボス部33と、前記ボス部から径方向に延出形成されるアーム部34と、前記アーム部の先端側に設けられたブレーカライナ35と、を備えて構成され、前記ブレーカ32の複数が前記回転軸に上下方向に隣接して配置され、少なくとも上下に隣接するブレーカライ35ナの回転軌跡の一部が重複するように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、竪型破砕機のブレーカ構造に関する。
廃棄された家電製品等の塊状の産業廃棄物を破砕処理するために竪型破砕機が用いられている。
竪型破砕機は、縦軸心周りに回転する回転軸に軸支され、破砕機構を備えたロータと、ロータの径方向外側に縦軸心と同心状に配置された筒状シェルと、ロータの上部に配置され、回転軸に軸支されたブレーカ等を備えている。
筒状シェルの内部に投入された塊状の廃棄物は、先ずブレーカに打撃されて粗破砕され、続いて筒状シェルの内周部に取り付けられたシェルライナとロータに備えた破砕機構との間で破断処理されて砕片化され、ロータ下部に配置されたディスチャージリングに落下する。
ディスチャージリングに落下した砕片は、回転軸と同軸に軸支されたスイーパの掃引によりディスチャージリングの周壁に形成された開口部から排出部へと掃き出される。
特許文献1には、ブレーカ(特許文献1では、「ノッカー」と表現されている。)、ロータ及びスイーパが縦軸心周りに回転可能な竪型破砕機が提案されている。
当該竪型破砕機には、回転軸に軸支されるボス部と、ボス部から径方向に延出形成されたアーム部と、アーム部の先端側に取り付けられたブレーカライナとからなる一対のブレーカを備えたブレーカ構造が組み込まれている。
当該ブレーカ構造は、一対のブレーカが平面視で180°の相対角度となるように配置されるとともに、回転軸に沿って上下に隣接配置されている。
特許文献2にも、特許文献1に開示されたブレーカ構造と同様のブレーカ構造を備えた竪型破砕機が開示されている。
登録実用新案第3059207号公報 特許第3569208号公報
上述した従来のブレーカ構造は、平面視で180°の相対角度で配置された一対のブレーカの間に形成される空間に投入された被破砕物が、ブレーカの回転に伴って上下何れかのブレーカライナで打撃されて粗破砕され、シェルライナとロータ間の間隙に導かれてさらに破砕処理されるように構成され、大きな塊状物は先ず上方のブレーカライナで打撃されて粗破砕され、粗破砕された被破砕物が続いて下方のブレーカライナで打撃されてさらに細かく破砕されるように構成されている。
被破砕物が廃棄された大型の冷蔵庫や洗濯機等の家電製品であれば、一対のアーム部の間に形成される比較的大きな空間に被破砕物が嵌まり込むことにより、効率的に粗破砕されるようになるが、被破砕物の大きさや硬さ等の性状によっては、このようなブレーカ構造では破砕効率の向上が見込めない場合もある。
例えば、柔軟性のある素材や噛み込みやすい形状を有する廃棄物を破砕する場合には、平面視で等間隔に配置され、回転軸に沿って上下に隣接する3本以上のブレーカで構成されるブレーカ構造を採用した方が、従来と比較して破砕効率が上がるという知見が本願発明者らにより得られている。ここで、破砕効率とは同じ動力で破砕した場合の単位時間当たりの破砕処理量をいう。
しかし、そのために従来のブレーカ構造に用いていたブレーカを上下方向に3段重ねると上下方向にサイズが大きくなり、単純にそれに対応した回転軸、筒状シェル及びシェルライナを製作すると製品コストが嵩むばかりか、動力コストも嵩むようになるという問題があった。特に竪型破砕機を構成する筒状シェル等の大型の構造物は共通化を図ることにより、コストの低減効果が大きくなる傾向にある。
そこで、筒状シェル等の大型の構造物の共通化のためにブレーカの上下方向の厚みを薄くすると、被破砕物に対する打撃力が低下して破砕効率が低下するという問題もあった。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、筒状シェル等の大型部品の共通化を図りながらも、被破砕物に対する打撃力の低下を来すことなく柔軟に対応可能な竪型破砕機のブレーカ構造を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による竪型破砕機のブレーカ構造の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、縦軸心周りに回転する回転軸に軸支され、破砕機構を備えたロータと、前記ロータの径方向外側に前記縦軸心と同心状に配置された筒状シェルと、前記ロータの上部に配置され、前記回転軸に軸支されたブレーカと、を備えて構成される竪型破砕機のブレーカ構造であって、前記ブレーカは、前記回転軸に軸支されるボス部と、前記ボス部から径方向に延出形成されるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられたブレーカライナと、を備えて構成され、前記ブレーカの複数が前記回転軸に上下方向に隣接して配置され、少なくとも上下に隣接するブレーカライナの回転軌跡の一部が重複するように配置されている点にある。
ブレーカのボス部が上下方向に隣接するように回転軸に配設され、ボス部から径方向に延出形成されるアーム部が回転軸の回転に従って円筒状の回転軌跡を描くように回転する。このとき、ブレーカの本数に応じてボス部の厚みを調整すれば、上下に隣接する全ボス部の上下方向厚みを従来のブレーカ構造を採用した竪型破砕機にも装着することができ、竪型破砕機を構成する筒状シェル等の主要構造物の共通化を図ることができる。そして、少なくとも上下に隣接するブレーカライナの円筒状の回転軌跡の一部が重複するようにブレーカライナをアーム部に取り付けると、ブレーカライナの上下方向厚みをボス部の厚みに応じて薄くする必要が無いので、被破砕物に対する打撃力の低下を回避することができるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記アーム部の上下方向厚みが前記ボス部の厚みより厚肉になるように形成され、上下に隣接する前記アーム部の回転軌跡の一部が重複するように配置されている点にある。
第一の特徴構成と同様に、ブレーカの本数に応じてボス部の厚みを調整し、上下に隣接する全ボス部の上下方向厚みを従来のブレーカ構造を採用した竪型破砕機にも装着することができ、竪型破砕機を構成する筒状シェル等の主要構造物の共通化を図ることができる。しかも、上下に隣接するアーム部の筒状の回転軌跡の一部が重複するようにアーム部を配置すれば、アーム部の上下方向厚みをボス部に合わせて薄くする必要が無いのでブレーカの機械的強度の低下を回避することも可能になる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、互いに隣接するブレーカの一方のアーム部の基端面と他方のボス部の周面とが当接するように配置されている点にある。
隣接配置された各ブレーカは、何れかのボス部の周面と何れかのアーム部の基端面とが接当することにより、被破砕物との衝突により各アーム部に作用する径方向及び周方向の衝撃力が受け止められ、十分な強度が確保できるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さが同じ値に設定されている点にある。
ブレーカライナで打撃され粗破砕された被破砕物は遠心力を受けてシェルライナに向って移動し、シェルライナとブレーカライナの隙間に嵌ってさらに破砕される。シェルライナで被覆された筒状シェルは下端より上端が拡径されているため、縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さが同じ値に設定されている場合には、上方のブレーカライナほどシェルライナとブレーカライナの隙間が広く、下方のブレーカライナほどシェルライナとブレーカライナの隙間が狭くなる。そのため、粗破砕された被破砕物のうち大径のものは上方のブレーカライナとシェルライナとの間の隙間で破砕され、小径となるものほど下方のブレーカライナとシェルライナとの間の隙間で破砕されるようになり、粗破砕された被破砕物が上下に配置された各ブレーカライナと対向するシェルライナとの間の隙間で効率よく破砕されるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さがそれぞれ異なる長さに形成されている点にある。
上述と同様に、ブレーカライナで打撃され粗破砕された被破砕物は遠心力を受けてシェルライナに向って移動し、シェルライナとブレーカライナの隙間に嵌ってさらに破砕される。シェルライナで被覆された筒状シェルは下端より上端が拡径されているため、縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さが異なる長さに設定されている場合には、各ブレーカライナと対向するシェルライナとの間の隙間を全て一定に調整したり、下方ほどブレーカライナと対向するシェルライナとの間の隙間を狭くしたり、上方ほどブレーカライナと対向するシェルライナとの間の隙間を狭くしたりすることができ、被破砕物の性状に合わせて破砕効率を高めることができる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記ブレーカが前記回転軸に上下方向に隣接して3本または4本配置され、各ブレーカが回転方向に等角度で配置されている点にある。
ブレーカが2本配置されたブレーカ構造を採用した竪型破砕機に用いられる筒状シェル等の大型の構造物の共用化を図りながらも、被破砕物の性状に従って破砕効率が高くなる3本または4本のブレーカを配置するブレーカ構造を採用することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、筒状シェル等の大型部品の共通化を図りながらも、被破砕物に対する打撃力の低下を来すことなく柔軟に対応可能な竪型破砕機のブレーカ構造を提供することができるようになった。
(a)は竪型破砕機の要部の縦断面図、(b)は竪型破砕機のブレーカ構造を示す平面図 (a)はブレーカ構造の斜視図、(b)は同分解斜視図 (a)は上段ブレーカの説明図、(b)は中段ブレーカの説明図、(c)は下段ブレーカの説明図 (a)はブレーカライナ未装着状態のブレーカ構造を示す平面図、(b),(c)は同側面図 従来のブレーカ構造を示す斜視図
以下に、竪型破砕機及び竪型破砕機のブレーカ構造を図面に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、竪型破砕機1は、廃棄された家電製品等の塊状の構造物を破砕処理する装置で、縦軸心P周りに回転可能に支持された回転軸2と、回転軸2と同軸心に配置されたディスチャージリング60及び筒状シェル20と、筒状シェル20に収容され回転軸2と一体に回転するブレーカ機構30及びロータ40を備えて構成されている。
回転軸2は、上下一対の軸受4U,4Lを介して装置フレーム6に固定され、上下の軸受4U,4Lの間に駆動伝達用のプーリ3が固定されている。当該プーリ3に図外のモータの回転軸からの動力が伝達されるようにVベルトが巻回される。
回転軸2と同軸心位置となるようにディスチャージリング60が装置フレーム6に固定され、上端側が拡径するように形成された筒状シェル20が当該ディスチャージリング60の上部に配置されている。
筒状シェル20の内周部には上下方向に延びるようにリブが形成された上下2段のシェルライナ21,22が配され、当該シェルライナ21,22と隙間を隔てて対向するように、筒状シェル20の内側に回転軸2と一体回転可能に配置されたブレーカ機構30及びロータ40が配置されている。
ブレーカ機構30は、円盤状の基台31と、基台31に平面視で120°の角度を隔てて配置され、回転軸2に上下方向に隣接配置された3本のブレーカ32とを備えて構成されている。
ロータ40は、上下一対の円盤状の基台41と、上下の基台41に挟まれるように基台41の周方向に沿って回転軸42周りに遊転自在に配置された複数のグラインダ43とを備えて構成されている。
ディスチャージリング60の内周壁はディスチャージリングライナ61で被覆され、その内側には回転軸2と一体回転可能なスイーパ50が配置されている。当該スイーパ50の掃引面にはスイーパライナ51が被覆されている。
筒状シェル20の上方から落下供給された被破砕物は、回転軸2とともに回転するブレーカ機構30によって打撃されて粗破砕され、さらに上段のシェルライナ21とブレーカ30との隙間に入ってさらに細かく破砕処理され、続いてロータ40と下段のシェルライナ22との間に形成された隙間に落下する。この時、基台31の摩耗を抑制するため、基台31の上面には放射状の肉盛36が形成されている。図1(b),図4(a)のハッチング部位が肉盛部位である。
ロータ40と下段のシェルライナ22との間でさらに細片に破砕処理された砕片は、ディスチャージリング60に落下し、回転軸2と一体に回転するスイーパ50によって掃引され、ディスチャージリング60の周部に形成された排出口から外部に排出される。つまり、ブレーカ機構30と、ロータ40と、シェルライナ21,22とで破砕機構が構成されている。
図1(a),(b)及び図2(a),(b)には、本発明のブレーカ機構30の構造(以下、「ブレーカ構造」とも記す。)が示されている。ブレーカ構造に組み込まれる各ブレーカ32は、回転軸2に嵌入支持されるボス部33と、ボス部33から径方向に延出形成されたアーム部34と、アーム部34の先端側に設けられたブレーカライナ35とを備えている。また、アーム部34の上面には被破砕物を振り払う突起37が形成されている。
ブレーカライナ35はアーム部34の先端より径方向に僅かに突出するように取り付けられるとともに、アーム部34の上下方向幅より僅かに厚肉になるように形成されている。
ブレーカライナ35には幅方向に取付け孔h3,h4が貫通形成され、打撃面側にボルトの頭部を回り止め状態で収容する座刳り部35aが形成されている。また、各アーム部34の左右の幅方向には2本の貫通孔h1,h2が形成されている。ブレーカライナ35に形成された取付け孔h3,h4から貫通孔h1,h2にボルトを挿通し、貫通孔h1,h2からナットで締結するように構成されている。図1(b)には、貫通孔h1,h2、取付け孔h3,h4、座刳り部35aが破線で示されている。
当該ブレーカ構造は、3本のアーム部34が平面視で120°の角度を隔てて等間隔に配置されるとともに、ボス部33が上下方向に隣接するように回転軸2に嵌入固定されている。
そして、アーム部34の上下方向厚みがボス部33の厚みより厚肉になるように、アーム部34とボス部33とが一体形成され、上下に隣接するアーム部34及びブレーカライナ35の回転軌跡の一部が重複するように配置されている。
図3(a)には上段に配置されたブレーカ32U、図3(b)には中段に配置されたブレーカ32M、図3(c)には下段に配置されたブレーカ32Lがそれぞれ示されている。各図面は上から順に、ブレーカライナ35の平面、ボス部33及びアーム部34の平面、ボス部33及びアーム部34の側面が示されている。
また、図4(a)にはブレーカライナが装着されていないブレーカ構造の平面図が示され、図4(b),(c)にはそれぞれ断面図が示されている。
各ブレーカのアーム部34の上下方向厚みTはそれぞれ同じ値に設定されている。ブレーカ32Uのボス部33の上下方向厚みは、アーム部34の下面よりも上方に引退するように厚み(2/3)・Tに形成され、ブレーカ32Lのボス部33の上下方向厚みは、アーム部34の上面よりも下方に引退するように厚み(2/3)・Tに形成され、ブレーカ32Mのボス部33の上下方向厚みは、アーム部34の上面よりも下方に厚み(1/6)・Tだけ引退し、アーム部34の下面よりも上方に厚み(1/6)・Tだけ引退するように厚み(2/3)・Tに形成されている。
つまり、上段、中段、下段の各ブレーカ32U,32M,32Lの各アーム部34の上下方向厚みの加算値は3Tとなり、ボス部33の上下方向厚みの加算値は2Tになるように構成されている。
上段、中段、下段の各ブレーカ32U,32M,32Lが回転軸2とともに回転すると、それぞれのアーム部34によって筒状の回転軌跡が形成され、上段のアーム部34の回転軌跡の下側一部と中段のアーム部34の回転軌跡の上側一部が重複し、中段のアーム部34の回転軌跡の下側一部と下段のアーム部34の回転軌跡の上側一部が重複するようになる。
つまり、アーム部34の上下方向厚みがボス部33の厚みより厚肉になるように形成され、上下に隣接するアーム部34の回転軌跡の一部が重複するように配置されている。
更に詳述すると、上段、中段、下段の各ブレーカ32U,32M,32Lのボス部33が回転軸2に嵌入固定された状態で、上段ブレーカ32Uのボス部33の外周面下部331と中段ブレーカ32Mのアーム部34の基端面上部342が接当するとともに、上段ブレーカ32Uのアーム部34の基端面下部341と中段ブレーカ32Mのボス部33の外周面上部332が接当する(図2(b)参照)。
また、中段ブレーカ32Mのボス部33の外周面下部333と下段ブレーカ32Lのアーム部34の基端面上部344が接当するとともに、中段ブレーカ32Mのアーム部34の基端面下部343と下段ブレーカ32Lのボス部33の外周面上部334が接当する(図2(b)参照)。
このように、上段、中段、下段の各ブレーカ32U,32M,32Lの何れかのボス部33の周面と何れかのアーム部34の基端面とが接当することにより、被破砕物との衝突により各アーム部に作用する径方向及び周方向の衝撃力が受け止められ、十分な強度が確保できるようになる。
3本のアーム部34の間に形成された空間に被破砕物が落下投入されると、上段のブレーカライナ35によって被破砕物が打撃されて粗破砕され、次に中段のブレーカライナ35によって打撃され、さらに続いて下段のブレーカライナ35によって打撃されて次第に細かく破砕されるとともに、遠心力によって各ブレーカライナ35に対向配置された上段のシェルライナ21との間隙に導かれて破砕が進む。
図5には、アーム部34及びボス部33の上下方向厚みが同じ値Tに構成された2本のブレーカ32A,32Bを、平面視で180°の角度を隔てて等間隔に配置するとともに、ボス部33を上下方向に隣接するように回転軸に嵌入固定した標準のブレーカ構造が示されている。2本のアーム部34及びボス部33の上下方向厚みが2Tとなる。
上述した本発明のブレーカ構造を採用すると、ブレーカ30の本数を標準の2本から3本に変えた場合でも回転軸2に沿う上下方向のサイズが一定に維持できるようになり、竪型破砕機を構成する筒状シェル20、回転軸2、シェルライナ21等の主要構造物の共通化を図ることができる。
しかも、上下に隣接するアーム部32の筒状の回転軌跡の一部が重複するようにアーム部32を配置すれば、アーム部32の上下方向厚みをボス部31に合わせて薄くする必要が無く、ブレーカ30の機械的強度の低下を回避することも可能になる。
被破砕物が廃棄された大型の冷蔵庫や洗濯機等の家電製品であれば標準のブレーカ構造が採用される。一対のアーム部の間に形成される比較的大きな空間に被破砕物が嵌まり込むことにより、効率的に粗破砕されるようになる。
しかし、柔軟性のある素材や噛み込みやすい形状を有する廃棄物を破砕する場合には、本発明のブレーカ構造を採用することにより破砕効率を上げることができる。
以上の説明では、アーム部34の厚みTを維持してボス部33の厚みのみ(2/3)・Tに調整した態様を説明したが、ボス部33及びアーム部34の双方を厚み(2/3)・Tに調整してもよい。
この場合、各ブレーカライナ35の上下方向厚みを略Tに設定し、少なくとも上下に隣接するブレーカライナ35の回転軌跡の一部が上下方向で重複するように配置すれば、ブレーカライナ35の上下方向厚みをボス部33及びアーム部34の厚み(2/3)・Tと同様に薄くする必要が無いので、被破砕物に対する打撃力の低下を回避することができるようになる。
本実施形態では、回転軸2の軸心、即ち縦軸心から各ブレーカ34及びブレーカライナ35の回転軌跡の径方向長さは同じ値に設定されている。
ブレーカライナ35で打撃され粗破砕された被破砕物は遠心力を受けてシェルライナ21に向って移動し、シェルライナ21とブレーカライナ35の隙間に嵌ってさらに破砕される。シェルライナ21で被覆された筒状シェル20は下端より上端が拡径されているため、上方のブレーカライナ35ほどシェルライナ21とブレーカライナ35の隙間が広く、下方のブレーカライナ35ほどシェルライナ21とブレーカライナ35の隙間が狭くなる。
そのため、粗破砕された被破砕物のうち大径のものは上方のブレーカライナ35とシェルライナ21との間の隙間で破砕され、小径となるものほど下方のブレーカライナ35とシェルライナ21との間の隙間で破砕されるようになり、粗破砕された被破砕物が上下に配置された各ブレーカライナと対向するシェルライナとの間の隙間で効率よく破砕されるようになる。
回転軸2の軸心、即ち縦軸心から各ブレーカ34及びブレーカライナ35の回転軌跡の径方向長さがそれぞれ異なる長さに形成されていてもよい。
縦軸心から各ブレーカ34及びブレーカライナ35の回転軌跡の径方向長さが異なる長さに設定されている場合には、各ブレーカライナ35と対向するシェルライナ21との間の隙間を全て一定になるように構成したり、下方ほどブレーカライナ35と対向するシェルライナ21との間の隙間を狭くしたり、上方ほどブレーカライナ35と対向するシェルライナ21との間の隙間を狭くしたりすることができ、被破砕物の性状に合わせて適切に破砕効率を高めることができる。
上述した実施形態では、ブレーカ32が回転軸2に上下方向に隣接して3本配置され、各ブレーカ32が回転方向に等角度で配置されている例を説明したが、本発明のブレーカ機構は、少なくとも上下に隣接するブレーカライナの回転軌跡の一部が重複するように配置されていればよく、ブレーカ32の本数を限定するものではない。
例えば、ブレーカが回転軸に上下方向に隣接して4本配置され、各ブレーカが回転方向に等角度で配置されていてもよい。
上述した実施形態では、アーム部34とボス部33が一体形成された例を説明したが、アーム部34の基部がボス部33の外周面に溶着されることにより一体に構成されていてもよい。この場合には3つのボス部が一体形成され、当該ボス部の外周面に各アーム部の基部がそれぞれ溶着されるように構成されていてもよい。さらには、3本のアーム部34とボス部33が一体に形成されていてもよい。
尚、上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各部の具体的な構造、形状、サイズ等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
1:竪型破砕機
20:筒状シェル
21,22:シェルライナ
30:ブレーカ機構
31:基台
32:ブレーカ
33:ボス部
34:アーム部
35:ブレーカライナ
40:ロータ
50:スイーパ
51:スイーパライナ
60:ディスチャージリング
61:ディスチャージリングライナ

Claims (6)

  1. 縦軸心周りに回転する回転軸に軸支され、破砕機構を備えたロータと、
    前記ロータの径方向外側に前記縦軸心と同心状に配置された筒状シェルと、
    前記ロータの上部に配置され、前記回転軸に軸支されたブレーカと、
    を備えて構成される竪型破砕機のブレーカ構造であって、
    前記ブレーカは、前記回転軸に軸支されるボス部と、前記ボス部から径方向に延出形成されるアーム部と、前記アーム部の先端側に設けられたブレーカライナと、を備えて構成され、
    前記ブレーカの複数が前記回転軸に上下方向に隣接して配置され、
    少なくとも上下に隣接するブレーカライナの回転軌跡の一部が重複するように配置されている竪型破砕機のブレーカ構造。
  2. 前記アーム部の上下方向厚みが前記ボス部の厚みより厚肉になるように形成され、上下に隣接する前記アーム部の回転軌跡の一部が重複するように配置されている請求項1記載の竪型破砕機のブレーカ構造。
  3. 互いに隣接するブレーカの一方のアーム部の基端面と他方のボス部の周面とが当接するように配置されている請求項1または2記載の竪型破砕機のブレーカ構造。
  4. 前記縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さが同じ値に設定されている請求項1から3の何れかに記載の竪型破砕機のブレーカ構造。
  5. 前記縦軸心から各ブレーカライナの回転軌跡の径方向長さがそれぞれ異なる長さに形成されている請求項1から3の何れかに記載の竪型破砕機のブレーカ構造。
  6. 前記ブレーカが前記回転軸に上下方向に隣接して3本または4本配置され、各ブレーカが回転方向に等角度で配置されている請求項1から5の何れかに記載の竪型破砕機のブレーカ構造。
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