JP2018057221A - 駆動発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多機能化及び小型化を実現できる駆動発電装置を提供すること。【解決手段】駆動発電装置10は、ハウジング11に収容されたモータジェネレータ20及び遊星歯車機構30を備えている。遊星歯車機構30のリングギア33はクランクシャフト2aに回転連結され、キャリア34はトランスミッションシャフト3aに回転連結されている。リングギア33及びキャリア34は接断クラッチ40によって直結される。リングギア33及びキャリア34の間にはダンパースプリング52が配置され、接断クラッチ40によってリングギア33及びキャリア34が直結された状態でリングギア33及びキャリア34に生じた振動が抑制される。ワンウェイクラッチ60はハウジング11とトランスミッションシャフト3aとの間に設けられる。これにより、駆動発電装置10は始動機能、発電機能及び振動抑制機能を発揮することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動力を発生するとともに発電を行う駆動発電装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1及び下記特許文献2に示されたスタータジェネレータ装置は知られている。又、下記特許文献3に示されたスタータ機能を有する振動低減装置も知られている。下記特許文献1、下記特許文献2及び下記特許文献3に示された装置(以下、「従来装置」と称呼する。)では、サンギア、ピニオンギア、リングギア及びキャリアからなる遊星歯車機構を備え、モータジェネレータ(モータ)が遊星歯車機構を介してエンジンの出力軸及びトランスミッションの入力軸に接続されるようになっている。
下記特許文献1に示された従来装置(以下、「第一従来装置」と称呼する。)及び下記特許文献2に示された従来装置(以下、「第二従来装置」と称呼する。)では、遊星歯車機構に対して二つのワンウェイクラッチが設けられている。そして、第一従来装置及び第二従来装置においては、二つのワンウェイクラッチにより、モータジェネレータの回転トルクが遊星歯車機構を介して出力軸に伝達されてエンジンを始動させる。又、第一従来装置及び第二従来装置においては、二つのワンウェイクラッチにより、遊星歯車機構を介してエンジンの出力軸とトランスミッションの入力軸とが直結される。これにより、第一従来装置及び第二従来装置のモータジェネレータは、遊星歯車機構を介して回転トルクが伝達されて発電するようになっている。
下記特許文献3に示された従来装置(以下、「第三従来装置」と称呼する。)では、遊星歯車機構を構成するキャリアとサンギアとの間に、キャリアとサンギアとを断接させるクラッチが設けられている。そして、第三従来装置においては、クラッチを接状態とすることにより、キャリアとサンギアとを直結させてモータの回転トルクをエンジンの出力軸に伝達し、エンジンを始動させる。又、第三従来装置においては、エンジンから伝達される振動を減衰させるフライホイールがトランスミッションの入力軸に設けられている。第三従来装置では、エンジンから伝達される振動と反共振するように、クラッチを断状態としてモータの回転方向を振動的に変化させることにより、フライホイールに伝達される振動を低減するようになっている。
特開2004−11596号公報 特開2011−21600号公報 特開2005−69240号公報
ところで、上記第三従来装置のように、エンジンとトランスミッションとの間には、フライホイール(フライホイールダンパ)が設けられる。又、トランスミッションが自動変速機である場合には、エンジンとトランスミッションとの間にトルクコンバータが設けられる場合がある。このため、上記第一従来装置、上記第二従来装置及び上記第三従来装置をエンジンとトランスミッションとの間に配置する場合、別体のフライホイール(フライホイールダンパ)やトルクコンバータ等とともに配置する必要がある。従って、上記第一従来装置、上記第二従来装置及び上記第三従来装置を配置する場合には、例えば、スペース確保の難しいエンジンルーム内において、エンジンとトランスミッションとの間の間隔を広げる必要がある。このため、エンジンとトランスミッションとの間に配置される装置には、機能を集約した多機能化が望まれるとともに、出力軸又は入力軸の軸方向にて小型化の実現が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、多機能化及び小型化を実現することができる駆動発電装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る駆動発電装置の発明は、車両のエンジンによるエンジントルクが出力される出力軸と、車両のトランスミッションに少なくともエンジントルクを含む回転トルクを入力する入力軸と、の間に配設されて、車両の車体に固定されたハウジングと、ハウジング内に収容されて、出力軸及び入力軸に対して回転トルクを出力するとともに出力軸及び入力軸から回転トルクを入力して発電するモータジェネレータと、ハウジング内に収容されて、太陽回転要素、太陽回転要素の周囲を自転しながら公転する遊星回転要素、遊星回転要素が内周側へ当接するアウター回転要素、及び、遊星回転要素を回転自在に支持するキャリア回転要素を有し、出力軸、入力軸及びモータジェネレータの回転軸と回転連結される遊星減速機構と、を含み、遊星減速機構の太陽回転要素、アウター回転要素及びキャリア回転要素のうちの二つの回転要素について、二つの回転要素のうちの一方の回転要素が出力軸に回転連結され、二つの回転要素のうちの他方の回転要素が入力軸に回転連結されるとともに、遊星減速機構の太陽回転要素、アウター回転要素及びキャリア回転要素のうち、一方の回転要素及び他方の回転要素とは異なる回転要素にモータジェネレータの回転軸が回転連結されるように、構成された駆動発電装置であって、ハウジング内に収容されて、二つの回転要素を直結する接状態と、二つの回転要素の直結を解除する断状態と、に切り替えられる接断クラッチと、ハウジング内に収容されて、二つの回転要素の間に設けられ、接状態に切り替えられた接断クラッチによって二つの回転要素が直結されたとき、二つの回転要素の間に生じた回転方向の振動を抑制する弾性部材と、ハウジングと入力軸との間に設けられて、モータジェネレータが遊星減速機構の異なる回転要素及び一方の回転要素を介して出力軸に回転トルクを出力してエンジンを始動させるとき、出力軸の回転方向に一致する正回転方向には入力軸の前記ハウジングに対する回転を許容し、正回転方向と逆転した逆回転方向には入力軸のハウジングに対する回転を禁止する第一のワンウェイクラッチと、を備える。
本発明の駆動発電装置では、遊星減速機構を構成する太陽回転要素、アウター回転要素及びキャリア回転要素のうちから選択された二つの回転要素の間に弾性部材を設けることができる。このため、駆動発電装置は、エンジンを始動させる機能及び発電する機能に加えて、接断クラッチによって二つの回転要素が直結された状態において出力軸から入力軸に伝達される振動を抑制する機能をも発揮することができる。又、別体のフライホイール(フライホイールダンパ)を配置する場合に比して、本発明の駆動発電装置では、同一の機能を発揮しつつエンジンの出力軸とトランスミッションの入力軸間(即ち、軸方向)における寸法を小型化することができる。従って、駆動発電装置を多機能化と小型化とを実現することができる。
本発明による駆動発電装置の各実施形態に共通し、駆動発電装置を搭載した車両用駆動システムのシステム図である。 本発明の第一実施形態に係り、図1の駆動発電装置を示す断面図である。 図2の遊星歯車機構を説明するための図である。 図2の振動抑制機構を拡大して示す断面図である。 縦軸を各回転要素の回転速度とし、エンジン始動時における遊星歯車機構の共線図である。 縦軸を各回転要素の回転速度とし、揺動発電時における遊星歯車機構の共線図である。 図6の揺動発電を説明するための図である。 縦軸を各回転要素の回転速度とし、エンジン再始動時における遊星歯車機構の共線図である。 本発明の第二実施形態に係り、図1の駆動発電装置を示す断面図である。 縦軸を各回転要素の回転速度とし、エンジン停止時の車両の発進における遊星歯車機構の共線図である。 縦軸を各回転要素の回転速度とし、エンジン作動時の車両発進における遊星歯車機構の共線図である。 本発明の変形例に係る車両を説明するための図である。
以下、本発明の第一実施形態に係る駆動発電装置10(以下、単に「本装置10」とも称呼する。)を説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る本装置10が搭載された車両1の構成を示している。尚、第一実施形態においては、車両1として、停車中及び停車直前の極低速時にエンジンを停止させるとともに停止したエンジンを再始動させる車両(所謂、アイドリングストップ車)を採用する。このような車両1に搭載される本装置10は、車両1のエンジンを始動させるとともに発電を行う「スタータジェネレータ機能」を発揮する。
車両1は、エンジン2(「Eng2」と称呼する場合がある。)、トランスミッション3(「T/M3」と称呼する場合がある。)と、を備えている。エンジン2は、出力軸としてのクランクシャフト2aを備えている。尚、エンジン2は、ガソリン及び軽油等の炭化水素系燃料を使用し、エンジントルク(駆動力)をクランクシャフト2aに出力するものであり、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等である。トランスミッション3は、入力軸としてのトランスミッションシャフト3aを備えている。トランスミッション3は、トルクコンバータを備えない多段変速機であり、例えば、運転者によるシフトレバー操作によらず車両1の走行状態に応じてアクチュエータの駆動力により変速作動が自動的に実行され得る形式のオートメイティッド・マニュアル・トランスミッション(AMT)である。AMTの構成及び作動については、本発明に関係しないので、その詳細な説明を省略する。尚、第一実施形態においては、トランスミッション3として、トルクコンバータを備えないAMTを例示するが、トルクコンバータを備えるとともに車両1の走行状態に応じた変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂、オートマチック・トランスミッション(AT))であってもよい。
エンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aとの間には、駆動発電装置10が配設される。駆動発電装置10は、クランクシャフト2aとトランスミッションシャフト3aとを互いに同軸且つ相対回転可能に連結している。
(駆動発電装置10の構成)
駆動発電装置10は、図2に示すように、車両1の車体側に固定されたハウジング11を備えている。ハウジング11は、内部にモータジェネレータ20、遊星減速機構としての遊星歯車機構30、接断クラッチ40、及び、振動抑制機構50を収容するように構成されている。
モータジェネレータ20は、クランクシャフト2a(出力軸)及びトランスミッションシャフト3a(入力軸)に対して回転トルクを出力するとともに、クランクシャフト2a(出力軸)及びトランスミッションシャフト3a(入力軸)から回転トルクを入力して発電する。具体的に、第一実施形態においては、モータジェネレータ20は、車両1の停車中及び停車直前の極低速時において作動を停止しているエンジン2を始動させる(クランキングさせる)ための回転トルクをクランクシャフト2aに伝達するモータ(セルモータ)として作動する。又、モータジェネレータ20は、作動しているエンジン2からクランクシャフト2aを介して伝達されたエンジントルク及び走行中におけるトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aを介して伝達された回転トルクによって発電するジェネレータ(オルタネータ)として作動する。尚、第一実施形態におけるモータジェネレータ20は、例えば、48V以下の電圧(低電圧)で作動するようになっている。
モータジェネレータ20は、ハウジング11内に固定されたステータ21とロータ22とを備えている。尚、以下の説明において、モータジェネレータ20を「MG20」と称呼する場合がある。ステータ21には、コイルが巻回されている。ロータ22は、回転プレート22aを介して、ハウジング11に対してベアリング23によって回転可能に設けられている。回転プレート22aには、モータジェネレータ20の回転軸22bが形成されている。図1に示すように、モータジェネレータ20には、インバータ/コンバータ回路24を介してバッテリ(図1にて「BAT」と示す。)25が電気的に接続されている。インバータ/コンバータ回路24は、制御部26からの制御信号に基づいて、バッテリ25から供給される直流電流を交流電流に変換してステータ21に供給する。又、インバータ/コンバータ回路24は、発電された交流電流を直流電流に変換してバッテリ25を充電する。尚、バッテリ25は、モータジェネレータ20の作動電圧に合わせて、例えば、48V以下の電圧(低電圧)を出力するようになっている。
制御部26は、インバータ/コンバータ回路24を介して、モータジェネレータ20を、車両1のエンジン2を作動させる際には回転トルクを発生させるように制御するとともに、バッテリ25を充電する際にはモータジェネレータ20に入力される回転トルクによって発電作動するように制御する。制御部26は、エンジン2のクランクシャフト2aに設けられたクランク角センサ26aからクランクシャフト2aの回転角を取得する。又、制御部26は、モータジェネレータ20に設けられたレゾルバセンサ26bからモータジェネレータ20の回転角を取得する。更に、制御部26は、バッテリ25に設けられたSOCセンサ26cからバッテリ25の充電率(=充電率/電気容量)を取得する。
ここで、図2に示すように、遊星歯車機構30、接断クラッチ40及びワンウェイクラッチ60は、モータジェネレータ20を構成するロータ22の内部に配置されている。具体的に、遊星歯車機構30、接断クラッチ40及びワンウェイクラッチ60は、ロータ22の半径方向の内側、且つ、ロータ22の回転軸22bに沿った方向におけるロータ22の幅Wの内側に配置される。
遊星歯車機構30は、図2及び図3に示すように、太陽回転要素としてのサンギア31、遊星回転要素としてのプラネタリギア32、アウター回転要素としてのリングギア33、及び、キャリア回転要素としてのキャリア34を有している。尚、以下の説明において、サンギア31を「S31」、リングギア33を「R33」、キャリア34を「C34」と称呼する場合がある。尚、図3において、サンギア31、プラネタリギア32及びリングギア33は、便宜的に円で表現している。
ここで、第一実施形態において、「サンギア31、リングギア33及びキャリア34のうちの二つの回転要素」について、「二つの回転要素のうちの一方の回転要素」はリングギア33であり、「二つの回転要素のうちの他方の回転要素」はキャリア34である。又、「サンギア31、リングギア33及びキャリア34のうち一方の回転要素及び他方の回転要素とは異なる回転要素」はサンギア31である。又、以下の説明において、車両1のエンジン2を始動させるとき及びエンジン2が作動しているときのクランクシャフト2a、トランスミッションシャフト3a及びモータジェネレータ20の回転軸22bの回転方向を正回転方向とし、正回転方向と逆転した回転方向を逆回転方向(「負回転方向」とも称呼する。)とする。
サンギア31は、モータジェネレータ20の回転軸22bに回転連結されており、回転軸22bと一体回転する。プラネタリギア32は、サンギア31に噛合して複数(第一実施形態においては四つ)配設されており、サンギア31の周囲を自転しながら公転する。リングギア33は、内周側にインナーギア33aが形成されている。インナーギア33aにはプラネタリギア32が噛合(当接)する。リングギア33は、回転プレート35を介してエンジン2のクランクシャフト2aに回転連結されており、クランクシャフト2aと一体回転する。キャリア34は、複数のプラネタリギア32を回転自在に支持する。キャリア34は、トランスミッションシャフト3aに回転連結されており、トランスミッションシャフト3aと一体回転する。
接断クラッチ40は、図2に示すように、遊星歯車機構30のキャリア34に連結されてキャリア34と一体回転する第一クラッチ部41と、後述する振動抑制機構50のプレート部材53に連結されてプレート部材53と一体回転する第二クラッチ部42と、を備えている。接断クラッチ40は、ノーマルオープンタイプにクラッチであり、図示しない制御装置による制御に従って、油圧等により機械的に作動するもの、又は、電磁的に作動するものを採用することができる。
接断クラッチ40は、接状態において、第一クラッチ部41と第二クラッチ部42とを直結する。又、接断クラッチ40は、断状態において、第一クラッチ部41と第二クラッチ部42との直結を解除する。ここで、第一クラッチ部41はキャリア34と一体回転し、第二クラッチ部42は後述するようにプレート部材53を介してリングギア33と一体回転する。即ち、接断クラッチ40は、「一方の回転要素」であるリングギア33と、「他方の回転要素」であるキャリア34との間に設けられる。従って、接断クラッチ40は、接状態において「一方の回転要素」であるリングギア33と「他方の回転要素」であるキャリア34とを直結し、断状態において「一方の回転要素」であるリングギア33と「他方の回転要素」であるキャリア34との直結を解除する。
振動抑制機構50は、ハウジング11に収容されており、収容部51と、弾性部材としてのダンパースプリング52と、プレート部材53と、を備えている。収容部51は、リングギア33の外周側にて、リングギア33と一体形成されている。収容部51は、図4に示すように、リングギア33の径方向に延設された内壁51aを有しており、リングギア33の周方向に沿って複数形成される。ダンパースプリング52は、収容部51に収容される。ダンパースプリング52の一端は収容部51の内壁51aに固定され、ダンパースプリング52の他端はプレート部材53に固定される。図2に示すように、プレート部材53は、円環状であり、その内周側がベアリング54を介して回転可能に固定されている。プレート部材53は、ダンパースプリング52を介してリングギア33と連結されており、リングギア33と一体回転可能に設けられる。これにより、接断クラッチ40が接状態によりプレート部材53とキャリア34とを直結するので、ダンパースプリング52は、「一方の回転要素」であるリングギア33と、「他方の回転要素」であるキャリア34との間に設けられる。更に、振動抑制機構50は、リングギア33の外周側に形成された収容部51内に、マス55が設けられている。
又、駆動発電装置10は、ハウジング11とトランスミッションシャフト3aとの間に設けられた第一のワンウェイクラッチとしてのワンウェイクラッチ60を備えている。ワンウェイクラッチ60は、円環状のアウターレース61と、アウターレース61の内周側に配設されるインナーレース62と、を備えている。アウターレース61は、その外周面がハウジング11に回転不能に固定されている。インナーレース62は、その内周面がトランスミッションシャフト3aに回転不能に固定されている。ワンウェイクラッチ60は、インナーレース62のアウターレース61に対する正回転方向への相対回転を許容し(フリー状態)、インナーレース62のアウターレース61に対する逆回転方向への相対回転を禁止する(ロック状態)。これにより、ワンウェイクラッチ60は、エンジン2を始動させるとき(エンジン2が始動しているとき)、クランクシャフト2aの回転方向に一致する正回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を許容し、正回転方向と逆転した逆回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を禁止する。
次に、上記のように構成された駆動発電装置10の作動を説明する。
(エンジン2の始動時)
駐車された車両1のエンジン2を始動させる場合においては、冷間時始動となる。この冷間時始動においては、例えば、エンジン2のピストン及びシリンダー間の摩擦抵抗が大きくなるので、クランクシャフト2aに大きな回転トルクを与えてエンジン2を始動させる必要がある。この場合、駐車された車両1においては、トランスミッション3も作動を停止している。又、モータジェネレータ20は、例えば、車両1に搭載された補機類等を作動させること以外、少なくとも車両1を走行させるための回転トルク(駆動力)を発生していない。更に、この場合においては、ノーマルオープンタイプの接断クラッチ40は、何ら作動制御がなされていない。従って、この場合には、接断クラッチ40は、断状態であるので、第一クラッチ部41(即ち、キャリア34)と第二クラッチ部42(即ち、プレート部材53及びリングギア33)との間の相対回転を許容する。
ところで、第一のワンウェイクラッチであるワンウェイクラッチ60のインナーレース62は、トランスミッションシャフト3aに固定されている。このため、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aは、フリー状態のワンウェイクラッチ60によって正回転方向への回転が許容される。一方、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aは、ロック状態のワンウェイクラッチ60によって逆回転方向への回転が禁止される。
従って、図5に示すように、エンジン2の始動時においては、制御部26は、モータジェネレータ20を逆回転(負回転)させる。これにより、サンギア31もモータジェネレータ20のロータ22とともに負回転し、サンギア31に噛合しているプラネタリギア32を介してキャリア34も逆回転(負回転)しようとする。ところが、ワンウェイクラッチ60はキャリア34の逆回転(負回転)を禁止するので、キャリア34は固定要素となる。これにより、リングギア33は、サンギア31の回転方向(負回転方向)とは逆回転して、正回転する。このとき、サンギア31の回転はプラネタリギア32によって減速されてリングギア33に伝達されるので、リングギア33の回転トルクは増幅される。従って、リングギア33に回転連結されたクランクシャフト2aは大きな回転トルクで回転するので、エンジン2の回転数を、例えば、アイドル回転数程度まで増加させることによりエンジン2は着火して始動する。
(車両1の走行時)
エンジン2が始動すると、車両1はエンジン2によるエンジントルク(駆動力)によって走行する。従って、エンジン2の始動後は、クランクシャフト2aからトランスミッションシャフト3aにエンジントルクを伝達するために、接断クラッチ40は接状態に切り替えられる。このように、接断クラッチ40が接状態とされると、遊星歯車機構30のリングギア33とキャリア34とは振動抑制機構50のダンパースプリング52を介して連結(直結)される。そして、リングギア33は、収容部51の内壁51aとプレート部材53との間でダンパースプリング52を圧縮しながら回転することにより、エンジントルクをキャリア34に伝達する。これにより、キャリア34は、リングギア33と一体回転し、回転連結されたトランスミッションシャフト3aを回転させる。
ところで、エンジン2によるエンジントルクには、エンジン2の作動に伴うトルク変動が周期的に生じる。エンジントルクのトルク変動は、クランクシャフト2aを介して、リングギア33に伝達される。このように伝達されたトルク変動は、リングギア33の回転方向における振動となる。リングギア33とキャリア34とは、接状態の接断クラッチ40により、振動抑制機構50のダンパースプリング52及びプレート部材53を介して連結(直結)される。従って、リングギア33の回転方向における振動は、ダンパースプリング52の伸縮によって抑制されて、プレート部材53を介してキャリア34に伝達される。即ち、キャリア34は、振動抑制機構50によってリングギア33にエンジントルクとともに入力される回転方向の振動成分が抑制(減衰)された後のエンジントルクが伝達される。これにより、キャリア34に回転連結されたトランスミッションシャフト3aには、トルク変動の小さいエンジントルクが伝達されるので、トランスミッション3を介してエンジントルクの伝達される車両1の駆動輪は滑らかに駆動する。
ここで、リングギア33及びマス55を有する収容部51は、それらの重量がマスとなって、イナーシャーが作用する。これにより、リングギア33の回転方向の振動の発生が抑制される。又、キャリア34及びプレート部材53は、それらの重量がマスとなって、イナーシャーが作用する。これにより、ダンパースプリング52によって抑制(減衰)されてキャリア34に伝達される振動がより抑制される。
(モータジェネレータ20による振動制振作動)
振動抑制機構50によって、エンジントルクのトルク変動に伴うリングギア33及びキャリア34の回転方向の振動は抑制される。ところで、車両1が走行中の場合、接断クラッチ40が接状態とされている。これにより、サンギア31は、リングギア33と一体回転するキャリア34の回転によってプラネタリギア32が自転するので、正回転する。モータジェネレータ20のロータ22は、サンギア31と一体回転するので、車両1の走行中においては、モータジェネレータ20は発電している。
上述したように、振動抑制機構50のダンパースプリング52が遊星歯車機構30の「二つの回転要素」であるリングギア33とキャリア34との間に配置されることにより、リングギア33に生じた回転方向の振動を抑制してプラネタリギア32にエンジントルクを伝達する。この場合、エンジントルクのトルク変動に伴ってリングギア33に発生する回転方向の振動を抑制することで、キャリア34に伝達される振動をより低減することができる。そこで、制御部26は、図6に示すように、モータジェネレータ20の発電作動において、リングギア33に発生する回転方向の振動を抑制するように、モータジェネレータ20の回転数、換言すれば、リングギア33に付与する負荷(抵抗)を変化させる。
具体的に、制御部26は、エンジン2のクランクシャフト2aの回転角を検出するクランク角センサ26aから出力される信号に基づき、クランクシャフト2aの回転角変化(変動)を取得する。又、制御部26は、モータジェネレータ20の回転角を検出するレゾルバセンサ26bから出力される信号に基づき、モータジェネレータ20の回転角を検出する。更に、制御部26は、バッテリ25の充電率を検出するSOCセンサ26cからバッテリ25の充電率を取得する。そして、制御部26は、バッテリ25の充電率に基づいてバッテリ25が充電可能な状態において、モータジェネレータ20の回転数を周期的に変動させて発電量を周期的に変動させる(所謂、揺動発電させる)。
具体的に、制御部26は、図7に示すように、クランクシャフト2aの回転角の変化方向(変動方向)に対して、この変化(変動)を低減する方向、即ち、クランクシャフト2aの回転角の変動周期の位相に対して逆位相となる負荷がリングギア33に付与されるように、インバータ/コンバータ回路24を介してモータジェネレータ20の回転数を周期的に変動させる。これにより、モータジェネレータ20は、発電量を周期的に変動させて揺動発電する。モータジェネレータ20が揺動発電することにより、サンギア31の回転はリングギア33の振動を抑制するように、周期的に回転数が変動する。サンギア31の回転はプラネタリギア32を介してリングギア33に伝達されるので、エンジントルクのトルク変動に起因してリングギア33に発生した回転方向の振動が抑制される。その結果、リングギア33に発生した回転方向の振動が抑制された上で、更に、ダンパースプリング52によって回転方向の振動が抑制される。従って、リングギア33からキャリア34には、回転方向の振動が抑制された回転トルクが伝達されるので、図7に示すように、トランスミッションシャフト3aに生じる回転方向の振動が大幅に抑制される。
(エンジン2の再始動)
走行中の車両1のエンジン2を再始動させる場合においては、ワンウェイクラッチ60のフリー状態により、トランスミッション3のトランスミッションシャフト3aは正回転している。トランスミッションシャフト3aの回転はキャリア34に伝達されており、キャリア34の正回転はプラネタリギア32を介してサンギア31及びリングギア33に伝達される。又、エンジン2を再始動させる場合においては、接断クラッチ40は、接状態から断状態に切り替えられることにより、第一クラッチ部41(即ち、キャリア34)と第二クラッチ部42(即ち、プレート部材53)との間の相対回転を許容する。
この場合、接断クラッチ40が接状態にあるときは、サンギア31は、プラネタリギア32を介して伝達された回転トルクによって回転し、回転連結されたモータジェネレータ20のロータ22を回転させている。一方で、リングギア33は、作動停止中のエンジン2のクランクシャフト2aに回転連結されているので、回転しない。図8に示すように、サンギア31及びロータ22が無負荷状態でフリー回転している状態において、接断クラッチ40が断状態に切り替えらえるとともに制御部26がインバータ/コンバータ回路24を介してモータジェネレータ20に発電させる(所謂、回生発電させる)と、発電に伴って発生する負荷がサンギア31及びロータ22に発生する。これにより、回生発電によって負荷の発生したサンギア31は、無負荷状態の回転数に比して回転数が低下する。
サンギア31の回転数が低下するのに伴って、サンギア31の回りをキャリア34と一体回転しているプラネタリギア32を介してリングギア33に回転が伝達される。又、プラネタリギア32を介してキャリア34の回転が減速されてリングギア33に伝達されることにより、リングギア33に伝達される回転トルクが増大される。これにより、リングギア33はクランクシャフト2aとともに回転し、クランクシャフト2aの回転数が、例えば、アイドル回転数程度まで上昇すると、着火によりエンジン2が再始動する。
以上の説明からも理解できるように、上記した第一実施形態の駆動発電装置10は、車両1のエンジン2によるエンジントルクが出力されるクランクシャフト2aと、車両1のトランスミッション3に少なくともエンジントルクを含む回転トルクを入力するトランスミッションシャフト3aと、の間に配設されて、車両1の車体に固定されたハウジング11と、ハウジング11内に収容されて、クランクシャフト2a及びトランスミッションシャフト3aに対して回転トルクを出力するとともにクランクシャフト2a及びトランスミッションシャフト3aから回転トルクを入力して発電するモータジェネレータ20と、ハウジング11内に収容されて、サンギア31、サンギア31の周囲を自転しながら公転するプラネタリギア32、プラネタリギア32が内周側へ当接するリングギア33、及び、プラネタリギア32を回転自在に支持するキャリア34を有し、クランクシャフト2a、トランスミッションシャフト3a及びモータジェネレータ20の回転軸22bと回転連結される遊星歯車機構30と、を含み、遊星歯車機構30のサンギア31、リングギア33及びキャリア34のうちの二つの回転要素であるリングギア33及びキャリア34について、リングギア33及びキャリア34のうちの一方の回転要素であるリングギア33がクランクシャフト2aに回転連結され、リングギア33及びキャリア34のうちの他方の回転要素であるキャリア34がトランスミッションシャフト3aに回転連結されるとともに、遊星歯車機構30のサンギア31、リングギア33及びキャリア34のうち、リングギア33及びキャリア34とは異なる回転要素であるサンギア31にモータジェネレータ20の回転軸22bが回転連結されるように、構成された駆動発電装置10であって、ハウジング11内に収容されて、リングギア33及びキャリア34を直結する接状態と、リングギア33及びキャリア34の直結を解除する断状態と、に切り替えられる接断クラッチ40と、ハウジング11内に収容されて、リングギア33及びキャリア34の間に設けられ、接状態に切り替えられた接断クラッチ40によってリングギア33及びキャリア34が直結されたとき、リングギア33及びキャリア34の間に生じた回転方向の振動を抑制する弾性部材であるダンパースプリング52と、ハウジング11とトランスミッションシャフト3aとの間に設けられて、モータジェネレータ20が遊星歯車機構30のサンギア31及びリングギア33を介してクランクシャフト2aに回転トルクを出力してエンジン2を始動させるとき、クランクシャフト2aの回転方向に一致する正回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を許容し、正回転方向と逆転した逆回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を禁止するワンウェイクラッチ60と、を備える。
これによれば、遊星歯車機構30を構成するサンギア31、リングギア33及びキャリア34のうちから選択されたリングギア33とキャリア34との間にダンパースプリング52を設けることができる。このため、駆動発電装置10は、エンジン2を始動させる機能及び発電する機能に加えて、接断クラッチ40によってリングギア33及びキャリア34が直結された状態においてクランクシャフト2aからトランスミッションシャフト3aに伝達される振動を抑制する振動抑制機能をも発揮することができる。又、別体のフライホイール(フライホイールダンパ)を配置する場合に比して、駆動発電装置10では、同一の機能を発揮しつつエンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッションのトランスミッションシャフト3aとの間(即ち、軸方向)における寸法を小型化することができる。従って、駆動発電装置10を多機能化と小型化とを実現することができる。
又、モータジェネレータ20の発電作動を制御する制御部26を備え、制御部26は、接状態に切り替えられた接断クラッチ40によってリングギア33及びキャリア34が直結され、サンギア31を介して伝達された回転トルクによってモータジェネレータ20に発電させるとき、クランクシャフト2aからリングギア33に伝達される振動であってクランクシャフト2aの回転方向における振動の位相を検出し、検出した位相と逆位相となるように、モータジェネレータ20の回転数を変動させる。
これによれば、制御部26は、モータジェネレータ20に発電させるとき、エンジン2のクランクシャフト2aの回転方向における振動の位相を検出し、検出した位相と逆位相となるようにモータジェネレータ20の回転数を変動させることができる。即ち、モータジェネレータ20は、制御部26によって発電時における回転数が変動させられることにより、サンギア31に対して検出された位相と逆位相となるように変動する回転トルクを伝達することができる。サンギア31はリングギア33に回転トルクを伝達することができる。これにより、クランクシャフト2aとともにリングギア33に生じた回転方向の振動に対してサンギア31から逆位相となる回転トルクが伝達されるので、リングギア33に生じた回転方向の振動を抑制することができる。
リングギア33とキャリア34との間にはダンパースプリング52が設けられているので、リングギア33の回転方向の振動は、ダンパースプリング52によって更に抑制(減衰)されてキャリア34に伝達される。従って、リングギア33とキャリア34との間に生じた回転方向の振動をより抑制することができる。このため、駆動発電装置10は、極めて良好な振動抑制機能を発揮することができる。
又、リングギア33の外周側に形成されたダンパースプリング52を収容する収容部51と、ハウジング11に収容されてハウジング11に対してリングギア33と一体回転可能に設けられたプレート部材53と、を備え、収容部51を形成する内壁であってリングギア33の径方向に延設された内壁51aにダンパースプリング52の一端が固定されるとともに、プレート部材53にダンパースプリング52の他端が固定され、接断クラッチ40は、キャリア34とプレート部材53との間に設けられて、接状態においてリングギア33及びプレート部材53と、キャリア34と、を直結し、断状態においてリングギア33及びプレート部材53と、キャリア34と、の直結を解除する。
これによれば、リングギア33の外周側にダンパースプリング52の収容部51が設けられるので、エンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aとの間(即ち、軸方向)における駆動発電装置10の寸法を小型化することができる。又、エンジン2のクランクシャフト2aに回転連結されるリングギア33の外周側に収容部51が設けられるので、リングギア33及び収容部51(マス55を含む)の重量がクランクシャフト2a側のマスとなり、動力伝達経路においてダンパースプリング52前までのイナーシャーを作用させることができる。更に、接断クラッチ40によってキャリア34とプレート部材53とが直結されることにより、キャリア34及びプレート部材53の重量がトランスミッションシャフト3a側のマスとなり、動力伝達経路においてダンパースプリング52後のイナーシャーを作用させることができる。従って、リングギア33とキャリア34との間に生じた回転方向の振動を抑制することができる。これにより、キャリア34に回転連結されたトランスミッションシャフト3aは回転方向の振動が抑制されるので、例えば、車両1の乗員が不快な振動を知覚することを防止することができる。
更に、遊星歯車機構30、接断クラッチ40、ダンパースプリング52及びワンウェイクラッチ60を、モータジェネレータ20を構成するロータ22の半径方向の内側、且つ、回転軸22bに沿った方向におけるロータ22の幅Wの内側に配置するように構成される。
これによれば、モータジェネレータ20のロータ22内部に遊星歯車機構30、接断クラッチ40、ダンパースプリング52及びワンウェイクラッチ60を配置することができるので、エンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aとの間(即ち、軸方向)における駆動発電装置10の寸法を大幅に小型化することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の駆動発電装置に係る第二実施形態を詳細に説明する。第二実施形態においては、車両1がエンジン2によるエンジントルクとモータジェネレータ20による回転トルクとを併用して走行するハイブリッド車両として説明する。又、第二実施形態における車両1もトランスミッション3としてトルクコンバータを備えない多段変速機を備えている。この場合、例えば、トルクコンバータを備えておらず、車両1の走行状態に応じた変速作動が自動的に実行される多段変速機又は無段変速機(所謂、オートマチック・トランスミッション(AT))が採用される。尚、以下、第二実施形態を詳細に説明するが、上記第一実施形態と同一部分に同一の符合を付し、その説明を省略する。
第二実施形態においても、図1に示すように、エンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aとの間に駆動発電装置10が配置される。ここで、第二実施形態においては、車両1がハイブリッド車両であるので、モータジェネレータ20がエンジン2を始動させることに加えて、車両1を発進させるとともに走行させる。このため、第二実施形態における駆動発電装置10を構成するモータジェネレータ20は高電圧で作動して大きな回転トルクを出力することができるようになっている。尚、以下の説明においてモータジェネレータ20が車両1を発進させることを「EV発進」と称呼し、モータジェネレータ20が車両1を走行させることを「EV走行」と称呼する。
第二実施形態においては、駆動発電装置10は、ハウジング11とクランクシャフト2aとの間に設けられた第二のワンウェイクラッチとしてのワンウェイクラッチ70を備えている。ワンウェイクラッチ70は、円環状のアウターレース71と、アウターレース71の内周側に配設されるインナーレース72と、を備えている。アウターレース71は、その外周面がハウジング11に回転不能に固定されている。インナーレース72は、その内周面がクランクシャフト2aに回転不能に固定されている。ワンウェイクラッチ70は、インナーレース72のアウターレース71に対する正回転方向への相対回転を許容し(フリー状態)、インナーレース72のアウターレース71に対する逆回転方向への相対回転を禁止する(ロック状態)。これにより、ワンウェイクラッチ70は、エンジン2が作動していて車両1が走行しているとき、正回転方向にはクランクシャフト2aのハウジング11に対する回転を許容し、正回転方向と逆転した逆回転方向にはクランクシャフト2aのハウジング11に対する回転を禁止する。
次に、上記のように構成された第二実施形態の駆動発電装置10の作動を説明する。
(EV発進時)
停車した車両1をEV発進させる場合においては、エンジン2及びトランスミッション3は作動を停止している。又、モータジェネレータ20は、例えば、車両1に搭載された補機類等を作動させること以外、少なくとも車両1を走行させるための駆動力を発生していない。更に、この場合においては、ノーマルオープンタイプの接断クラッチ40は、何ら作動制御がなされていない。従って、この場合には、接断クラッチ40は、断状態であるので、第一クラッチ部41(即ち、キャリア34)と第二クラッチ部42(即ち、プレート部材53及びリングギア33)との間の相対回転を許容する。
ところで、ワンウェイクラッチ60のインナーレース62は、トランスミッションシャフト3aに固定されている。このため、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aは、フリー状態のワンウェイクラッチ60によって正回転方向への回転が許容される一方で、ロック状態のワンウェイクラッチ60によって逆回転方向への回転が禁止される。又、第二のワンウェイクラッチであるワンウェイクラッチ70のインナーレース72は、クランクシャフト2aに固定されている。このため、リングギア33及びクランクシャフト2aは、フリー状態のワンウェイクラッチ70によって正回転方向への回転が許容される一方で、ロック状態のワンウェイクラッチ70によって逆回転方向への回転が禁止される。
EV発進時においては、制御部26は、図10に示すように、モータジェネレータ20を正回転させる。従って、サンギア31もモータジェネレータ20のロータ22とともに正回転し、サンギア31に噛合しているプラネタリギア32を介してキャリア34も正回転する。一方、リングギア33は、キャリア34が正回転することにより、逆回転(負回転)しようとする。ところが、ワンウェイクラッチ70は、ロック状態により、リングギア33及びクランクシャフト2aの逆回転(負回転)を禁止するので、リングギア33は固定要素となる。これにより、エンジン2が逆回転(負回転)することが防止され、モータジェネレータ20の回転トルクは、サンギア31及びプラネタリギア32を介して、キャリア34に伝達される。
このとき、サンギア31の回転はプラネタリギア32によって減速されてキャリア34に伝達されるので、キャリア34の回転トルクは増幅される。従って、キャリア34に回転連結されたトランスミッションシャフト3aは大きな回転トルクで回転するので、回転トルクはトランスミッション3及びディファレンシャルDFを介して駆動輪R,Lに伝達される。これにより、車両1はEV発進し、モータジェネレータ20の許容回転数未満では車両1はEV走行することができる。
ここで、車両1がEV発進した後、及び、車両1がEV走行しているときは、上記第一実施形態と同様に、作動停止しているエンジン2を始動させることができる。従って、エンジン2が始動した後は、接断クラッチ40が接状態とされて、リングギア33とキャリア34とが直結状態とされる。これにより、エンジン2のエンジントルクがクランクシャフト2a、リングギア33、キャリア34、及び、トランスミッションシャフト3aに伝達されるので、駆動輪R,Lはエンジントルクによって駆動される。この場合、ダンパースプリング52は、上記第一実施形態と同様に、直結されたリングギア33及びキャリア34の間に発生した振動を抑制することができる。尚、エンジン2がエンジントルクを発生させている場合においても、モータジェネレータ20は回転トルクを発生することができるのでエンジントルクをアシストする回転トルクを発生させることができる。又、モータジェネレータ20にエンジントルクを伝達することができるので、モータジェネレータ20は上記揺動発電を含む発電を行うこともできる。
(エンジン2作動時におけるEV発進)
エンジン2が作動している状態で車両1が停止している場合、図11に示すように、ワンウェイクラッチ70は、フリー状態により、クランクシャフト2a及びリングギア33の正回転を許容する。又、この場合において、接断クラッチ40が断状態とされると、リングギア33の正回転がプラネタリギア32を介してキャリア34に伝達されて、キャリア34は逆回転しようとする。ここで、ワンウェイクラッチ60は、ロック状態により、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aの逆回転を禁止するので、トランスミッションシャフト3a及びキャリア34は回転しない。一方、サンギア31は、接断クラッチ40が断状態とされると、プラネタリギア32から回転トルクが伝達されて逆回転(負回転)する。従って、車両1が停止している場合においては、モータジェネレータ20は、ロータ22が負回転して発電する。
停止している車両1を発進させる場合、図11に示すように、制御部26は、インバータ/コンバータ回路24を介して、負回転で発電しているモータジェネレータ20の回転を減速させて正回転となるように制御する。これにより、サンギア31は逆回転している状態から停止した後、正回転するようになる。この場合、エンジン2は作動しており、クランクシャフト2a及びリングギア33は正回転している。これにより、サンギア31が正回転すると、プラネタリギア32を介してキャリア34が正回転しようとする。ワンウェイクラッチ60は、フリー状態により、トランスミッションシャフト3aの正回転を許容するので、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aは、正回転を開始する。
このとき、サンギア31の回転はプラネタリギア32によって減速されてキャリア34に伝達されるので、トランスミッションシャフト3aに伝達される回転トルクは増幅される。増幅された回転トルクはトランスミッション3及びディファレンシャルDFを介して駆動輪R,Lに伝達される。これにより、制御部26がモータジェネレータ20の正回転方向への回転数を増加させると、キャリア34及びトランスミッションシャフト3aの回転数も緩やかに増加し、その結果、車両1は緩やかにEV発進する。このように、制御部26がモータジェネレータ20の回転方向及び回転数を制御することにより、車両1を緩やかに且つ滑らかに発進させることができるので、駆動発電装置10は、トルクコンバータ機能(電気トルクコンバータ機能)を発揮する。
尚、駆動発電装置10が電気トルクコンバータ機能を発揮して車両1がEV発進し、エンジン2がエンジントルクを発生させている場合においても、モータジェネレータ20は回転トルクを発生することができるのでエンジントルクをアシストする回転トルクを発生させることができる。又、駆動発電装置10が電気トルクコンバータ機能を発揮して車両1がEV発進し、エンジン2がエンジントルクを発生させている場合においても、モータジェネレータ20にエンジントルクを伝達することができるので上記揺動発電を含む発電することもできる。
以上の説明からも理解できるように、上記第二実施形態における駆動発電装置10は車両1のエンジン2によるエンジントルクが出力されるクランクシャフト2aと、車両1のトランスミッション3に少なくともエンジントルクを含む回転トルクを入力するトランスミッションシャフト3aと、の間に配設されて、車両1の車体に固定されたハウジング11と、ハウジング11内に収容されて、クランクシャフト2a及びトランスミッションシャフト3aに対して回転トルクを出力するとともにクランクシャフト2a及びトランスミッションシャフト3aから回転トルクを入力して発電するモータジェネレータ20と、ハウジング11内に収容されて、サンギア31、サンギア31の周囲を自転しながら公転するプラネタリギア32、プラネタリギア32が内周側へ当接するリングギア33、及び、プラネタリギア32を回転自在に支持するキャリア34を有し、クランクシャフト2a、トランスミッションシャフト3a及びモータジェネレータ20の回転軸22bと回転連結される遊星歯車機構30と、を含み、遊星歯車機構30のサンギア31、リングギア33及びキャリア34のうちの二つの回転要素であるリングギア33及びキャリア34について、リングギア33及びキャリア34のうちの一方の回転要素であるリングギア33がクランクシャフト2aに回転連結され、リングギア33及びキャリア34のうちの他方の回転要素であるキャリア34がトランスミッションシャフト3aに回転連結されるとともに、遊星歯車機構30のサンギア31、リングギア33及びキャリア34のうち、リングギア33及びキャリア34とは異なる回転要素であるサンギア31にモータジェネレータ20の回転軸22bが回転連結されるように、構成された駆動発電装置10であって、ハウジング11内に収容されて、リングギア33及びキャリア34を直結する接状態と、リングギア33及びキャリア34の直結を解除する断状態と、に切り替えられる接断クラッチ40と、ハウジング11内に収容されて、リングギア33及びキャリア34の間に設けられ、接状態に切り替えられた接断クラッチ40によってリングギア33及びキャリア34が直結されたとき、リングギア33及びキャリア34の間に生じた回転方向の振動を抑制する弾性部材であるダンパースプリング52と、ハウジング11とトランスミッションシャフト3aとの間に設けられて、モータジェネレータ20が遊星歯車機構30のサンギア31及びリングギア33を介してクランクシャフト2aに回転トルクを出力してエンジン2を始動させるとき、クランクシャフト2aの回転方向に一致する正回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を許容し、正回転方向と逆転した逆回転方向にはトランスミッションシャフト3aのハウジング11に対する回転を禁止するワンウェイクラッチ60と、ハウジング11とクランクシャフト2aとの間に設けられて、モータジェネレータ20が遊星歯車機構30のサンギア31及びキャリア34を介してトランスミッションシャフト3aに回転トルクを出力して車両1を走行させるとき、ハウジング11に対して正回転方向にはクランクシャフト2aの回転を許容し、且つ、逆回転方向にはクランクシャフト2aの回転を禁止するワンウェイクラッチ70と、を備える。
これによれば、遊星歯車機構30が減速することによりモータジェネレータ20の回転トルクをトランスミッションシャフト3aに伝達して車両1を発進及び走行させるとき、ワンウェイクラッチ70がエンジン2のクランクシャフト2aの逆回転方向への回転を禁止することができる。これにより、モータジェネレータ20の回転トルクを遊星歯車機構30のリングギア33に回転連結されたトランスミッションシャフト3aに伝達することができるので、車両1をEV発進及びEV走行させることができる。又、エンジン2が作動している状態においても、車両1をEV発進させることができるため、トルクコンバータ機能(電気トルクコンバータ機能)を発揮することができる。これにより、トランスミッション3が自動変速機の場合に設けられるトルクコンバータを省略することができる。
これらの場合であっても、ワンウェイクラッチ70は、クランクシャフト2aの正回転方向への回転を許容するので、駆動発電装置10はエンジン2を始動させる機能を発揮することができる。又、駆動発電装置10は、接断クラッチ40が接状態であって遊星歯車機構30におけるリングギア33及びキャリア34が直結された場合において、クランクシャフト2a及びトランスミッションシャフト3aからの回転トルクによって発電する機能も発揮することができる。更に、接断クラッチ40が接状態であって遊星歯車機構30におけるリングギア33及びキャリア34が直結された場合においては、ダンパースプリング52がリングギア33及びキャリア34の間に生じた振動を抑制する機能も発揮することができる。
従って、フライホイール(フライホイールダンパ)、車両を走行させるための駆動モータ及びトルクコンバータをそれぞれ配置する場合に比して、駆動発電装置10では、同一の機能を発揮しつつエンジン2のクランクシャフト2aとトランスミッション3のトランスミッションシャフト3aとの間(即ち、軸方向)における寸法を小型化することができる。従って、駆動発電装置10の多機能化と小型化とを実現することができる。
そして、この第二実施形態においても、その他の効果については上記第一実施形態と同一の効果を得ることができる。
(その他の変形例)
本発明は、上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用可能である。
例えば、上記各実施形態においては、リングギア33にクランクシャフト2aが回転連結され、キャリア34にトランスミッションシャフト3aが回転連結されるようにした。そして、接断クラッチ40がリングギア33及びキャリア34を直結するようにした。この場合、「二つの回転要素」として、例えば、サンギア31及びリングギア33を選択したり、サンギア31及びキャリア34を選択したりすることも可能である。この場合においても、例えば、サンギア31(キャリア34)にクランクシャフト2aが回転連結され、リングギア33(サンギア31)にトランスミッションシャフト3aが回転連結され、接断クラッチ40がサンギア31(キャリア34)及びリングギア33(サンギア31)を直結することにより、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
又、上記各実施形態においては、遊星減速機構として、サンギア31、プラネタリギア32、リングギア33及びキャリア34を有する遊星歯車機構30を採用した。この場合、遊星減速機構として、太陽回転要素としての太陽ローラー、遊星回転要素としての遊星ローラー、アウター回転要素としてのリングローラー、及び、キャリア回転要素としてのキャリアを有する遊星ローラー機構を採用することも可能である。このような遊星ローラー機構を採用した場合においても、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
又、上記各実施形態においては、振動抑制機構50の収容部51にマス55を設けるようにした。しかし、遊星歯車機構30を構成するサンギア31、プラネタリギア32、リングギア33及びキャリア34の重量がイナーシャーを作用させるのに十分大きい場合には、マス55は、省略することも可能である。この場合、マス55を省略しても、例えば、リングギア33に発生した振動を良好に抑制することができる。
更に、上記第二実施形態においては、駆動発電装置10を構成するモータジェネレータ20による回転トルク(駆動力)によって車両1をEV発進させるようにした。この場合、図12に示すように、車両1の前輪側(従動輪側)に駆動発電装置10を搭載し、車両1の後輪側(駆動輪側)に駆動用のモータジェネレータ80を設けることも可能である。この場合には、駆動発電装置10は、上記第一実施形態の場合と同様に、例えば、エンジン2の始動機能、発電機能及び振動抑制機能を発揮することができる。そして、車両1の発進及び走行については、後輪側(駆動輪側)に設けられたモータジェネレータ80が回転トルク(駆動力)を出力することによって行うことができる。
1…車両、2…エンジン、2a…クランクシャフト2a(出力軸)、3…トランスミッション、3a…トランスミッションシャフト(入力軸)、10…駆動発電装置、11…ハウジング、20…モータジェネレータ、21…ステータ、22…ロータ、22a…回転プレート、22b…回転軸、26…制御部、30…遊星歯車機構(遊星減速機構)、31…サンギア、32…プラネタリギア、33…リングギア、34…キャリア、40…接断クラッチ、51…収容部、51a…内壁、52…ダンパースプリング、53…プレート部材、60…ワンウェイクラッチ(第一のワンウェイクラッチ)、70…ワンウェイクラッチ(第二のワンウェイクラッチ)、W…ロータの幅

Claims (5)

  1. 車両のエンジンによるエンジントルクが出力される出力軸と、前記車両のトランスミッションに少なくとも前記エンジントルクを含む回転トルクを入力する入力軸と、の間に配設されて、
    前記車両の車体に固定されたハウジングと、
    前記ハウジング内に収容されて、前記出力軸及び前記入力軸に対して回転トルクを出力するとともに前記出力軸及び前記入力軸から回転トルクを入力して発電するモータジェネレータと、
    前記ハウジング内に収容されて、太陽回転要素、前記太陽回転要素の周囲を自転しながら公転する遊星回転要素、前記遊星回転要素が内周側へ当接するアウター回転要素、及び、前記遊星回転要素を回転自在に支持するキャリア回転要素を有し、前記出力軸、前記入力軸及び前記モータジェネレータの回転軸と回転連結される遊星減速機構と、を含み、
    前記遊星減速機構の前記太陽回転要素、前記アウター回転要素及び前記キャリア回転要素のうちの二つの回転要素について、前記二つの回転要素のうちの一方の回転要素が前記出力軸に回転連結され、前記二つの回転要素のうちの他方の回転要素が前記入力軸に回転連結されるとともに、
    前記遊星減速機構の前記太陽回転要素、前記アウター回転要素及び前記キャリア回転要素のうち、前記一方の回転要素及び前記他方の回転要素とは異なる回転要素に前記モータジェネレータの前記回転軸が回転連結されるように、構成された駆動発電装置であって、
    前記ハウジング内に収容されて、前記二つの回転要素を直結する接状態と、前記二つの回転要素の直結を解除する断状態と、に切り替えられる接断クラッチと、
    前記ハウジング内に収容されて、前記二つの回転要素の間に設けられ、前記接状態に切り替えられた前記接断クラッチによって前記二つの回転要素が直結されたとき、前記二つの回転要素の間に生じた回転方向の振動を抑制する弾性部材と、
    前記ハウジングと前記入力軸との間に設けられて、前記モータジェネレータが前記遊星減速機構の前記異なる回転要素及び前記一方の回転要素を介して前記出力軸に回転トルクを出力して前記エンジンを始動させるとき、前記出力軸の回転方向に一致する正回転方向には前記入力軸の前記ハウジングに対する回転を許容し、前記正回転方向と逆転した逆回転方向には前記入力軸の前記ハウジングに対する回転を禁止する第一のワンウェイクラッチと、を備えた駆動発電装置。
  2. 前記ハウジングと前記出力軸との間に設けられて、前記モータジェネレータが前記遊星減速機構の前記異なる回転要素及び前記他方の回転要素を介して前記入力軸に回転トルクを出力して前記車両を走行させるとき、前記ハウジングに対して前記正回転方向には前記出力軸の回転を許容し、前記逆回転方向には前記出力軸の回転を禁止する第二のワンウェイクラッチを備えた請求項1に記載の駆動発電装置。
  3. 前記モータジェネレータの発電作動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記接状態に切り替えられた前記接断クラッチによって前記二つの回転要素が直結され、前記異なる回転要素を介して伝達された回転トルクによって前記モータジェネレータに発電させるとき、
    前記出力軸から前記一方の回転要素に伝達される振動であって前記出力軸の回転方向における振動の位相を検出し、
    前記検出した位相と逆位相となるように、前記モータジェネレータの回転数を変動させる請求項1又は請求項2に記載の駆動発電装置。
  4. 前記一方の回転要素は、前記アウター回転要素であり、
    前記他方の回転要素は、前記キャリア回転要素であり、
    前記異なる回転要素は、前記太陽回転要素であり、
    前記アウター回転要素の外周側に形成された前記弾性部材を収容する収容部と、
    前記ハウジングに収容されて前記ハウジングに対して前記アウター回転要素と一体回転可能に設けられたプレート部材と、を備え、
    前記収容部を形成する内壁であって前記アウター回転要素の径方向に延設された内壁に前記弾性部材の一端が固定されるとともに、前記プレート部材に前記弾性部材の他端が固定され、
    前記接断クラッチは、
    前記アウター回転要素と前記プレート部材との間に設けられて、前記接状態において前記アウター回転要素及び前記プレート部材と、前記キャリア回転要素と、を直結し、
    前記断状態において前記アウター回転要素及び前記プレート部材と、前記キャリア回転要素と、の直結を解除する請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の駆動発電装置。
  5. 前記遊星減速機構、前記接断クラッチ、前記弾性部材及び前記第一のワンウェイクラッチを、前記モータジェネレータを構成するロータの半径方向の内側、且つ、前記回転軸に沿った方向における前記ロータの幅の内側に配置するように構成された請求項1乃至請求項4のうちの何れか一つに記載の駆動発電装置。
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