JP2018056096A - 二次電池及び二次電池の製造方法 - Google Patents

二次電池及び二次電池の製造方法 Download PDF

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拓是 森川
八木 陽心
Yoshin Yagi
陽心 八木
磯野 栄一
Eiichi Isono
栄一 磯野
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Abstract

【課題】本発明では、小型化しつつ、合剤層の剥離を抑制した二次電池を提供することを目的とする。【解決手段】二次電池は、電極とセパレータとを捲回した捲回群と、電極と接続される集電板と、を有し、電極は、一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、未塗布部から突出する突出部とを備え、集電板は捲回群の捲回軸方向に押圧されて前記突出部と圧接されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、二次電池及び二次電池の製造方法に関する。
近年、リチウムイオン二次電池などの二次電池は電気自動車、ハイブリッド電気自動車、あるいは電気機器の電源として利用されている。
特に車載用のリチウムイオン二次電池では高密度化や品質向上、コストダウンのため、集電板に捲回群の未塗布部を圧接する技術がある。特許文献1には一般的な二次電池が開示されている。
特開2008−066048号公報
特許文献1に記載の二次電池では、タブ部が無い形状で集電板に圧接される構造が開示されている。しかし、特許文献1に記載の構造では、集電板に突起を設け未塗布部に圧接することで接続の信頼性を確保する案が示されているが、箔端部に突起部を押し当てると箔が大きく変形し、箔の損傷や合剤層の剥離が発生する恐れがある。
そこで上記の課題を解決するために本発明の二次電池は、電極とセパレータとを捲回した捲回群と、電極と接続される集電板と、を有し、電極は、一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、未塗布部から突出する突出部とを備え、集電板は捲回群の捲回軸方向に押圧されて前記突出部と圧接されている。
二次電池をこのような構造にすることによって、集電板とタブとを圧接構造として電池容器を小型化しつつ、箔の損傷や合剤層の剥離も抑制することが出来る。
本発明に記載の二次電池を用いることによって、小型化しつつ、合剤層の剥離を抑制した二次電池を提供することが可能となる。
円筒形二次電池の断面図 円筒形二次電池の分解斜視図 発電要素の分解断面斜視図 タブ圧接部の断面図 発電要素の展開図 タブ圧接部の断面図
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は、円筒形二次電池の一実施の形態を示す拡大断面図である。
円筒形二次電池1は、底部を有し、上部が開口された円筒形の電池缶2および電池缶2の上部を封口するハット型の電池蓋3で構成される電池容器4を有する。電池容器4の内部には、以下に説明する発電用の各構成部材が収容され、非水電解液5が注入されている
円筒形の電池缶2には、上端側に設けられた開口部2b側に電池缶2の内側に突き出した溝2aが形成されている。
電池缶2の内部には、発電要素10が配置されている。発電要素10は、軸方向に沿う中空部を有する細長い円筒形の軸芯15と、軸芯15の周囲に捲回された正極電極および負極電極とを備える。円筒形状の軸芯15の中空部は、軸方向(図面の上下方向)で軸方向に垂直な面の断面形状が異なる。中空部の上方での断面形状は平行部と曲線部で形成されるトラック形状をしている。中空部の下方での断面形状は上方の平行部の幅よりも小さい径の円形である。この上方の中空部15aに円筒状の正極集電リング27が圧入されている。正極集電リング板27は、円盤状の基部27aと、この基部27aの内周部において軸芯15側に向かって突出し、軸芯15の内面に圧入される下部筒部27bと、外周縁において電池蓋3側に突き出す上部筒部27cとを有する。正極集電リング27はこの下部筒部27bにより軸芯15の上端部に固定、支持されている。
正極電極の正極タブ16は、正極集電リング27の上部筒部27cに溶接されている。正極集電リング27は例えばアルミニウム系金属により形成され、上部筒部27cの外周には、正極電極の正極タブ16および押え部材28が溶接されている。多数の正極タブ16は、正極集電リング27の上部筒部27cの外周に密着させておき、正極タブ16の外周に押え部材28をリング状に巻き付けて仮固定し、この状態で超音波溶接により接合される。
軸芯15の下端部の外周には、外径が径小とされた段部15bが形成され、この段部15bに負極集電リング21が圧入されて固定されている。負極集電リング21は、例えば、銅系金属により形成され、円盤状の基部21aに軸芯15の段部15bに圧入される開口部21bが形成され、外周縁に、電池缶2の底部側に向かって突き出す外周筒部21cが形成されている。負極集電リング21の基部21aには、軸芯15の中空軸に注液された非水電解液5を発電要素10に浸透させるための開口部21d(図2参照)が形成されている。
負極電極の負極タブ17は、負極集電リング21に圧接されている。この点は本発明の特徴部分となるので、詳細については後述する。多数の正極タブ16は、正極集電リング27に溶接され、多数の負極タブ17が負極集電リング21に溶接されることにより、正極集電リング27、負極集電リング21および発電要素10が一体的にユニット化された発電ユニット20が構成される。電池缶2の内部には、非水電解液5が所定量注入されている。非水電解液5の一例として、リチウム塩がカーボネート系溶媒に溶解した溶液が上げられる。
図2は円筒形二次電池の分解斜視図である。
円筒形状の軸芯15の中空部の上方には、円筒状の正極集電リング27が圧入されている。正極集電リング27は、例えば、アルミニウム系金属により形成されている。正極集電リング27の基部27aには、電池内部で発生するガスを放出するための開口部27dが形成されている。正極集電リング27に形成された開口部27eは、接続リード板50を電池缶2に溶接するための電極棒(図示せず)を挿通するためのものである。電極棒を正極集電リング27に形成された開口部27eから軸芯15の中空部に差し込み、その先端部で接続リード板50を電池缶2の底部2cの内面に押し付けて抵抗溶接を行う。これにより発電ユニット20は電池缶2の底部2cに固定される。また、負極集電リング21に接続されている電池缶2の底面は一方の出力端子として作用し、発電要素10に蓄電された電力を電池缶2から取り出すことができる。正極集電リング27の基部27aの上面には、複数のアルミニウム箔が積層されて構成されたフレキシブルな接続部材33が、そ
の一端部を溶接されて接合されている。
正極集電リング27の上部筒部27c上には、電池蓋ユニット30が配置されている。電池蓋ユニット30は、リング形状をした絶縁板34、絶縁板34に設けられた開口部34aに嵌入された接続板35、接続板35に溶接されたダイアフラム37およびダイアフラム37に、かしめと溶接により固定された電池蓋3により構成される。
絶縁板34は、円形の開口部34aを有する絶縁性樹脂材料からなるリング形状を有し、正極集電リング27の上部筒部27c上に載置されている。
絶縁板34は、開口部34aおよび下方に突出する側部34bを有している。絶縁板34の開口部34a内には接続板35が嵌合されている。接続板35の下面には、接続部材33の他端部が溶接されて接合されている。
接続板35は、アルミニウム系金属で形成され、中央部を除くほぼ全体が均一でかつ、中央側が少々低い位置に撓んだ、ほぼ皿形状を有している。接続板35の中心には、薄肉でドーム形状に形成された突起部35aが形成されており、突起部35aの周囲には、複数の開口部35bが形成されている。開口部35bは、電池内部に発生するガスを放出する機能を有している。接続板35の突起部35aはダイアフラム37の中央部の底面に抵抗溶接または摩擦攪拌接合により接合されている。ダイアフラム37はアルミニウム系金属で形成され、ダイアフラム37の中心部を中心とする円形の切込み37aを有する。切込み37aはプレスにより上面側をV字形状に押し潰して、残部を薄肉にしたものである。ダイアフラム37は、電池の安全性確保のために設けられており、電池の内圧が上昇すると、切込み37aにおいて開裂し、内部のガスを放出する機能を有する。
ダイアフラム37は周縁部において電池蓋3の周縁部を固定している。ダイアフラム37は図2に図示されるように、当初、周縁部に電池蓋3側に向かって垂直に起立する側壁37bを有している。この側壁37b内に電池蓋3を収容し、かしめ加工により、側壁37bを電池蓋3の上面側に屈曲して固定する。
電池蓋3は、炭素鋼等の鉄で形成され、表裏両面にニッケルめっきが施されており、ダイアフラム37に接触する円盤状の周縁部3aと、この周縁部3aから上方に突出す筒部3bを有するハット型を有する。筒部3bには開口部3cが形成されている。この開口部3cは、電池内部に発生するガス圧によりダイアフラム37が開裂した際、ガスを電池外部に放出するためのものである。電池蓋3は一方の電力出力端として作用し、電池蓋3から蓄電された電力を取り出すことができる。
ダイアフラム37と電池蓋3とのかしめ部を覆う絶縁部材からなるガスケット43が設けられている。ガスケット43は、ゴムで形成されており、限定する意図ではないが、1つの好ましい材料の例として、フッ素系樹脂をあげることができる。
ガスケット43は、リング状の基部43aの周側縁に、上部方向に向けてほぼ垂直に起立して形成された外周壁部43bを有する形状を有している。
そして、プレス等により、電池缶2と共にガスケット43の外周壁部43bを屈曲して基部43aと外周壁部43bにより、ダイアフラム37と電池蓋3を軸方向に圧接するようにかしめ加工される。これにより、電池蓋3、ダイアフラム37、絶縁板34および接続板35が一体に形成された電池蓋ユニット30がガスケット43を介して電池缶2に固定されると共に、絶縁板34が発電ユニット20の正極集電リング27に当接し、発電ユニット20を電池缶2の缶底側に押しつけている。
図3は、発電要素10の構造の詳細を示すための分解断面斜視図である。
発電要素10は、軸芯15の周囲に、正極電極11、負極電極12、および第1、第2
のセパレータ13、14が捲回された構造を有する。
軸芯15は、例えば、PP(ポリプロピレン)のような絶縁材により形成され、中空円筒形状を有する。軸芯15には、第1のセパレータ13、負極電極12、第2のセパレータ14および正極電極11が、順に積層され、捲回されている。最内周の負極電極12の内側には第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が数周(図3では、1周)捲回されている。第1のセパレータ13および第2のセパレータ14は、絶縁性の多孔質体で形成されている。
最内周(軸芯側)では、負極電極12の捲き始めが正極電極11の捲き始めよりも周方向に延出している。また、最外周(電池缶側)では負極電極12が正極電極11よりも外周側に捲回されており、負極電極12の捲き終わりが正極電極11の捲き終わりよりも周方向に延出されている。最外周の負極電極12の外周に第2のセパレータ14が捲回されている。最外周の第2のセパレータ14終端が接着テープ19で止められる。尚、最外周で第1のセパレータ13および第2のセパレータ14が数回、捲回された後、接着テープ19で止められることもある。
正極電極11は、アルミニウム箔により形成され長尺な形状を有し、正極金属箔11aと、この正極金属箔11aの両面に正極合剤が塗布された正極合剤層11bを有する。正極金属箔11aの長手方向に延在する上方側の側縁は、正極合剤が塗布されず正極金属箔11aが露出した正極箔露出部11cとなっている。この正極箔露出部11cには、軸芯15の軸に沿って上方に突き出す多数の正極タブ16が等間隔に一体的に形成されている。 正極合剤は正極活物質と、正極導電材と、正極バインダとからなる。正極活物質として、コバルト、マンガン、ニッケル等のリチウム酸化物が挙げられる。
正極バインダとして、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)やフッ素ゴムなどが挙げられる。
正極合剤を正極金属箔11aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法、等が挙げられる。正極合剤に分散溶液を混練したスラリを、厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、プレスし、裁断する。正極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。正極金属箔11aを裁断する際、正極タブ16を一体的に形成する。すべての正極タブ16の長さは、ほぼ同じである。
負極電極12は、銅箔により形成され長尺な形状を有する負極金属箔12aと、この負極金属箔12aの両面に負極合剤が塗布された負極合剤層12bとを有する。負極金属箔12aの長手方向に延在する下方側の側縁は、負極合剤が塗布されず銅箔が露出した負極箔露出部12cとなっている。この負極箔露出部12cには、軸芯15の軸に沿って正極タブ16とは反対方向に延出された、多数の負極タブ17が等間隔に一体的に形成されている。
負極合剤は、負極活物質と、負極バインダと、増粘剤とからなる。負極活物質としては、黒鉛炭素が挙げられる。
負極合剤を負極金属箔12aに塗布する方法の例として、ロール塗工法、スリットダイ塗工法等が挙げられる。
負極合剤に分散溶媒を混練したスラリを、厚さ10μmの圧延銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、裁断する。負極合剤の塗布厚さの一例としては片側約40μmである。負極金属箔12aをプレスにより裁断する際、負極タブ17を一体的に形成する。すべての負極タブ17の長さは、ほぼ同じである。
第1、第2のセパレータ13、14の幅は、負極電極12の負極合剤層12bの幅よりも大きい。負極電極12の負極合剤層12bの幅は、正極電極11の正極合剤層11bの幅よりも大きい。負極合剤層12bの幅および長さを正極合剤層11bの幅および長さよ
りも大きくして、正極合剤層11bの全領域を負極合剤層12bで覆う構造とされている。リチウムイオン二次電池の場合、正極活物質であるリチウムがイオン化してセパレータを浸透し、負極活物質に吸蔵される。この場合、負極側に負極活物質が形成されておらず負極金属箔12aが表出していると負極金属箔12aにリチウムが析出し、内部短絡を発生する原因となる。上記の如く、正極合剤層11bの全領域を負極合剤層12bで覆うことにより、このようなリチウム析出に伴う内部短絡を防止することができる。
第1のセパレータ13および第2のセパレータ14は、それぞれ、例えば、厚さ40μmのポリエチレン製多孔膜で形成されている。
以下、本発明の特徴となる部分について説明する。
図4は、図1のA部の拡大図である。
平板構造の負極集電板21は接続リード板50に接続されており、接続リード板50は電池缶2に接続されている。発電要素10から負極箔露出部12cが出ており、その先に負極タブ17が形成されている。発電要素10を電池容器の成型時の圧力等で、負極集電板21に押し付けることで、負極タブ17は折れ曲がり集電板21に圧接されている。なお、タブ折れ曲がり時に負極タブ17が外側に向いて倒れると、タブの根元部変形が大きくなる為、折れ曲がる方向については、捲回軸芯に向けて倒れるよう予め癖付けしておくほうが好ましい。負極タブ17が集電板21に圧接される際に負極タブ17と負極箔露出部12cがあるため、負極箔露出部12cがつっかえ棒の役割を果たす。従って、圧接時の力が直接発電要素10や負極合材層にかからなくなるため、合剤層の剥離が抑制される。
図5は実施例1の発電要素10の展開図である。
図5に示す通り、本発明では前記突出部の長さは前記未塗布部の幅以下である。そのため、圧接時に負極タブ17が折り込まれたとしても、負極合材層12bまで到達しない。従って、負極合剤層を傷付けるようなことは無い。
また、図5に示す通り、負極タブ17の根本部はセパレータよりも突出した構造となっている。そのため、圧接時に負極タブ17の根本部を起点に折れ曲がりやすくなる。従って、負極合剤層未塗布部をよりつっかえ部としての役割を果たしやすくなる。なお、この構造単体であってもタブ根元部を起点としたセパレータの損傷を防ぐことが出来る、正極11と負極12を電気的に絶縁するセパレータ13、14の幅を負極合材層12bの幅に近づけることが出来、セパレータの使用量の低減を図る効果がある。
なお、本実施形態ではタブ部は未塗布部と連続して設けられる構造となっているが、タブ部だけ別部材で構成されていても良い。
また、本実施形態では負極側で圧接構造を説明したが、正極側に適用してよい。
続いて本発明の実施形態1の二次電池作製の手順を説明する。発電要素10は、実施例と同じく軸方向に沿う中空部を有する細長い円筒形の軸芯15と、軸芯15の周囲に捲回された正極電極および負極電極とを備える。なお実施形態1では、発電要素10の電極を図5に示す形状とし、タブ根元がセパレータより突出するよう位置を調整されている。負極タブ17は負極集電リング21に挿入する前に、概ね捲回軸芯に向けて倒れるよう予め癖付けしておく。軸芯15の下端部を負極集電リング21が挿入し、負極タブ17が負極集電リング21に接触させる。
負極集電リング21は、例えば、銅系金属により形成されている。負極集電リング21の基部21aには、軸芯15の中空軸に注液された非水電解液5を発電要素10に浸透させるための開口部が形成されている。以降、実施例と同様に正極タブ16を正極集電リング27に溶接から電池蓋3の接合を実施した後、電解液5を注液し、プレス等により電池
缶2とダイアフラム37と電池蓋3を軸方向に圧接するようにかしめ加工される。これにより、電池蓋3、ダイアフラム37、絶縁板34および接続板35が一体に形成された電池蓋ユニット30がガスケット43を介して電池缶2に固定されると共に、絶縁板34が発電ユニット20の正極集電リング27に当接し、発電要素10の負極箔露出部12cのDT根元部と負極タブ17を負極集電板27に押しつけ圧接し通電経路を確保できる。
続いて本発明の実施形態2について実施形態1と異なる点を中心に説明する。第二の実施形態では集電板と電池容器との間にタブ部を挟みこむ構造となっている点が異なる。
図6は、図1のA部の拡大図である。
平板構造の負極集電板21は電池缶2に接続されている。圧接用リング51の中央部に軸芯15の段部15bに圧入されており、負極集電板21と圧接リング51の間に負極タブ17を挟み電池容器の成型時の圧力等で負極集電板21に圧接することにより電気的に接続されている。また、負極集電板21を省略し、電池缶2に直接圧接し電気的接続を確保することも可能である。
なお、本実施形態ではタブ部は未塗布部と連続して設けられる構造となっているが、タブ部だけ別部材で構成されていても良い。
また、本実施形態では負極側で圧接構造を説明したが、正極側に適用してよい。
以上、本発明について簡単にまとめる。
本発明の二次電池は、電極とセパレータとを捲回した捲回群と、電極と接続される集電板と、を有し、電極は、一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、未塗布部から突出する突出部とを備え、集電板は捲回群の捲回軸方向に押圧されて突出部と圧接されている。このような構造にすることによって、例えば負極箔露出部12cがつっかえ棒の役割を果たすこととなる。従って、圧接時の力が直接発電要素10や負極合材層にかからなくなるため、合剤層の剥離が抑制される。
また、本発明の二次電池は、突出部の長さは未塗布部の幅以下である。そのため、圧接時に負極タブ17が折り込まれたとしても、負極合材層12bまで到達しない。従って、負極合剤層を傷付けるようなことは無い。
また、本発明の二次電池は、突出部が捲回軸方向に向かって折れ曲がっている。このような構造にすることによって、タブが捲回群側に折り込まれても短絡しない構造を実現できる。
また、本発明の二次電池は、突出部の根本部はセパレータよりも突出して配置される。このような構造にすることにより、圧接時に負極タブ17の根本部を起点に折れ曲がりやすくなり、負極合剤層未塗布部をよりつっかえ部としての役割を果たしやすくなる。
また、本発明の二次電池は、集電板と突出部とはさらに溶接されている。
また、本発明の二次電池は、突出部が未塗布部とは別部材で形成される。
また、本発明の二次電池は、電極とセパレータとを捲回した捲回群と、電極と接続される集電板と、開口を有し、捲回群及び集電板をと収納する電池容器と、開口を塞ぐ蓋とを有し、電極は、一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、未塗布部から突出する突出部を備え、集電板と突出部とは、蓋を電池容器に組み付ける際に圧接されるようにして製造される。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える
ことが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。さらに、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 円筒形二次電池
2 電池缶
2a 溝
2b 開口部
3 電池蓋
3a 周縁部
3b 筒部
3c 開口部
4 電池容器
5 非水電解液
10 発電要素
11 正極電極
11a 正極金属箔
11b 正極合剤層
11c 正極箔露出部
12 負極電極
12a 負極金属箔
12b 負極合剤層
12c 負極箔露出部
13 第1のセパレータ
14 第2のセパレータ
15 軸芯
15a 上方の中空部
15b 段部
16 正極タブ
17 負極タブ
19 接着テープ
20 発電ユニット
21 負極集電板
21a 基部
21b 開口部
21c 外周筒部
21d 開口部
22 押え部材
27 正極集電板
27a 基部
27b 下部筒部
27c 上部筒部
27d 開口部
27e 開口部
28 押え部材
30 電池蓋ユニット
33 接続部材
34 絶縁板
34a 開口部
34b 側部
35 接続板
35a 突起部
35b 開口部
37 ダイアフラム
37a 切込み
37b 側壁
43 ガスケット
43a 基部
43b 外周壁部
50 接続リード板
51 圧接用リング

Claims (7)

  1. 電極とセパレータとを捲回した捲回群と、
    前記電極と接続される集電板と、を有する二次電池において、
    前記電極は、
    一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、
    前記未塗布部から突出する突出部とを備え、
    前記集電板は前記捲回群の捲回軸方向に押圧されて前記突出部と圧接されている二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池において、
    前記突出部の長さは前記未塗布部の幅以下である二次電池。
  3. 請求項1又は2に記載の二次電池において、
    前記突出部は前記捲回軸方向に向かって折れ曲がっている二次電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記突出部の根本部は前記セパレータよりも突出して配置される二次電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記集電板と前記突出部とはさらに溶接されている二次電池。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二次電池において、
    前記突出部は前記未塗布部とは別部材で形成される二次電池。
  7. 電極とセパレータとを捲回した捲回群と、
    前記電極と接続される集電板と、
    開口を有し、前記捲回群及び前記集電板を収納する電池容器と、
    前記開口を塞ぐ蓋とを有する二次電池の製造方法において、
    前記電極は、
    一端に合剤層から露出した未塗布部を有する電極箔と、
    前記未塗布部から突出する突出部とを備え、
    前記集電板と前記突出部とは、前記蓋を前記電池容器に組み付ける際に圧接される二次電池の製造方法。
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