JP2018053290A - 高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、都市ガス、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器、熱交換器などの燃料電池高温部材に好適で、特に、改質ガス環境を含む高温環境下において熱疲労特性が要求される固体酸化物型燃料電池(SOFC)の溶接構造体などの高温部材に用いられるフェライト系ステンレス鋼を提供するものである。
【解決手段】質量%にて、C:0.03%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.050%以下、S:0.015%以下、Cr:11.0〜25.0%、Al:1.3〜4.0%、N:0.040%以下、Sn:0.005〜0.5%、B:0.0005〜0.0050%未満、O:0.010%以下を含み、更にTi:0.50%以下、Nb:0.50%以下、V:0.50%以下の1種類または2種以上を含み、さらに下記(式1)を満たす残部がFeおよび不可避的不純物であることを特徴とする高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
[P]+[S]+5×[O]≦0.080% ・・・(式1)
【選択図】なし

Description

本発明は、都市ガス、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器、熱交換器などの燃料電池高温部材に好適なAl含有フェライト系ステンレス鋼に関する。特に、改質ガス環境を含む高温環境下において熱疲労特性が要求される固体酸化物型燃料電池(SOFC)の溶接構造体における高温部材に好適である。
最近、石油を代表とする化石燃料の枯渇化、CO排出による地球温暖化現象等の問題から、従来の発電システムに替わる新しいシステムの普及が加速している。その1つとして、分散電源,自動車の動力源としても実用的価値が高い「燃料電池」が注目されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、その中でも固体高分子型燃料電池(PEFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)はエネルギー効率が高く、将来の普及拡大が有望視されている。
燃料電池は、水の電気分解と逆の反応過程を経て電力を発生する装置であり、水素を必要とする。水素は、都市ガス(LNG)、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を触媒の存在下で改質反応させることにより製造される。中でも都市ガスを原燃料とする燃料電池は、都市ガス配管が整備された地区において水素を製造できる利点がある。
燃料改質器は、水素の改質反応に必要な熱量を確保するため、通常、200〜700℃までの高温で運転される。更に、このような高温運転下において、多量の水蒸気、二酸化炭素、一酸化炭素等を含む酸化性の雰囲気に曝され、水素の需要に応じて起動・停止による加熱・冷却サイクルが繰り返される。これまで、このような過酷な環境下において十分な耐久性を有する実用材料として、SUS310S(25Cr−20Ni)に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼が使用されてきた。将来、燃料電池システムの普及拡大に向けて、コスト低減は必要不可欠であり、使用材料の最適化による合金コストの低減は重要な課題である。また、SOFCシステムでは、高Cr含有ステンレス鋼を適用する場合、SOFC動作温度においてCrの蒸発によるセラミックス電極の被毒を防止できる鋼種を選定しなければならない。 上述した背景から、アルミナの高い耐酸化性を有するAl含有フェライト系ステンレス鋼の燃料改質器への適用が開示されている。
特許文献1には、Cr:8〜35%、C:0.03%以下、N:0.03%以下、Mn:1.5%以下、Si:0.8〜2.5%及び/又はAl:0.6〜6.0%であり、更にNb:0.05〜0.80%、Ti:0.03〜0.50%、Mo:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%の1種又は2種以上を含み、Si及びAlの合計量が1.5%以上に調整された組成を有する石油系燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼が開示されている。これらステンレス鋼は、200〜900℃の温度域で材料を繰り返し加熱・冷却する熱疲労試験において(拘束率50%)、初期の最大引張応力が3/4まで低下する破損繰り返しが500cyc(サイクル)以上であることを特徴としている。
特許文献2には、Cr:8〜25%、C:0.03%以下、N:0.03%以下、Si:0.1〜2.5%、Mn:1.5%以下、Al:0.1〜4%を含み、更にNb:0.05〜0.80%、Ti:0.03〜0.5%、Mo:0.1〜4%、Cu:0.1〜4%の1種又は2種以上を含むアルコール系燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼が開示されている。これらステンレス鋼は、200〜900℃の温度域で材料を繰り返し加熱・冷却する熱疲労試験において(拘束率100%)、初期の最大引張応力が3/4まで低下する破損繰り返しが1000cyc以上であることを特徴としている。
特許文献3には、Cr:12〜20%、C:0.03%以下、N:0.03%以下、Si:0.1〜1.5%、Mn:0.95〜1.5%、Al:1.5%以下とし、Nb:0.1〜0.8、Mo:0.1〜4%、Cu:0.1〜4.0の1種又は2種以上を含み、A=Cr+Mn+5(Si+Al)で定義されるA値が15〜25の範囲に調整された炭化水素系燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼が開示されている。これらステンレス鋼は、200〜900℃の温度域で材料を繰り返し加熱・冷却する熱疲労試験において(拘束率100%)、初期の最大引張応力が3/4まで低下する破損繰り返しが800cyc以上であることを特徴としている。
特許文献4には、C:0.02%未満、Si:0.15〜0.7%、Mn:0.3%以下、P:0.035%以下、S:0.003%以下、Cr:13〜20%、Al:1.5〜6%、N:0.02%以下、Ti:0.03〜0.5%、Nb:0.001〜0.1%以下、鋼中の固溶Ti量を[Ti]、鋼中の固溶Nb量を[Nb]とし、13≦Cr≦16の場合は0≦[Ti]≦[Nb]+0.05、0<[Nb]≦0.10を満たし、16<Cr≦20の場合は0≦[Ti]≦1/2×[Nb]+0.15、[Ti]≦0.12、0<[Nb]≦0.1を満足することを特徴とする燃料電池用Al含有フェライト系ステンレス鋼が開示されている。これらステンレス鋼は、750℃、初期応力10MPaのクリープ破断時間が4000h以上であることを特徴としている。
特許文献5には、C:0.001〜0.03%、Si:0.01〜2%、Mn:0.01〜1.5%、P:0.005〜0.05%、S:0.0001〜0.01%、Cr:16〜30%、N:0.001〜0.03%、Al:0.8〜3%、Sn:0.01〜1%を含み、800℃での0.2%耐力が40MPa以上、引張強さ60MPa以上であることを特徴とする耐酸化性と高温強度に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板が開示されている。
特許文献6には、燃料改質器やガス配管は溶接により繋ぎ合わせる場合があり、Al含有フェライト系ステンレス鋼の溶接材料が開示されている。即ち、特許文献6には、C:0.02%以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以下、P:0.04%以下、S:0.005%以下、Ni:0.5%以下、Cr:15〜20%、N:0.03%以下、NbおよびTi:1種以上を合計で0.1〜0.5%、Al:1.5〜3.5%未満含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなるFeCrAl合金溶接ワイヤーが開示されている。
特開2003−160840号公報 特開2003−160844号公報 特開2003−160842号公報 特開2010−222638号公報 特開2012−172160号公報 特開2015−199107号公報
前記した通り、燃料改質器、熱交換器などの部品は200〜800℃の温度域で連続運転される。しかしながら、SOFCシステムの安全性を考慮する場合、構造体において最も強度の低い部位を考慮した材料選定を行うことが好ましい。溶接部は母材部と比較して粗粒であるため、一般的に強度が低い。さらに、フェライト系ステンレス鋼の場合、700℃を超える高温においては著しい強度の低下を生じることが知られている。本発明者らは、長期間の運転を想定した場合に、構造体中の熱応力に起因した疲労特性が耐久性を確保するにあたり最重要であると知見した。すなわち、溶接部を含む燃料電池構造体において、溶接部が、母材部と比較して高温強度が低いことが問題の所在であり、高温疲労特性に劣る溶接部の同特性を向上させることが新たな課題として挙げられる。
特許文献1〜3は熱疲労試験により材料が破損するサイクル数を増加させる技術思想に、特許文献4はクリープ試験で材料が破断する時間を長くする技術思想に、特許文献5は引張試験で測定される高温強度を上昇させる技術思想に基づいている。これらは母材部の特性に着目したものである。溶接の場合、鋼製品の実機製造とは異なる熱履歴を経るため、溶接部の高温疲労特性の観点から成分検討を行うことが重要であるが、特許文献1〜5ではこのような視点からの検討は行われていない。特許文献6の溶接ワイヤーは溶接部の靭性および耐Cr蒸発性を確保する観点から成分設計を行っているが、高温疲労特性については考慮していない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、改質ガスを含む800℃の高温環境下でも耐久性を確保するため、フェライト系ステンレス鋼の溶接部の疲労特性を向上させることを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討し、以下の知見を得た。
・高温疲労特性を高めるには、合金元素添加による固溶強化に加え、亜結晶粒界の成長を抑制し、微細な組織を維持することで、微小き裂の生成と進展の両方を抑制できることを知見した。
・Snは、固溶強化はもちろんであるが、さらに800℃の変形時に鋼中に形成される亜結晶粒界に特に偏析しやすく、亜結晶粒界の移動を著しく抑制することを知見した。
・Bも、固溶強化に加え、さらに高温疲労試験中に形成される亜結晶粒界に偏析し、亜結晶粒界の移動を顕著に抑制することを知見した。
・さらに、Bをより亜結晶粒界に偏析させるために、結晶粒界に偏析しやすいP、SやOを(式1)を満たすように制限することが効果的であることを知見した。
[P]+[S]+5×[O]≦0.080 ・・・(式1)
本発明は、これら知見により成されたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)
質量%にて、C:0.03%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.050%以下、S:0.015%以下、Cr:11.0〜25.0%、Al:1.3〜4.0%、N:0.040%以下、Sn:0.005〜0.5%、B:0.0005〜0.0050%未満、O:0.010%以下を含み、更にTi:0.50%以下、Nb:0.50%以下、V:0.50%以下の1種類または2種以上を含み、さらに下記(式1)を満たし、残部がFeおよび不可避的不純物であることを特徴とする高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
[P]+[S]+5×[O]≦0.080%・・・(式1)
ここで、[P]、[S]、[O]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
(2)
さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Mg:0.015%以下、Ca:0.005%以下の1種または2種を含有することを特徴とする(1)に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
(3)
さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、Co:1.0%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
(4)
さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Zr:0.50%以下、Ga:0.10%以下、Zn:0.10%以下、Sb:0.50%以下、La:0.10%以下、Y:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Ta:0.1%以下、REM:0.10%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
(5)
前記フェライト系ステンレス鋼が、溶接構造体に用いられることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか一項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
(6)
前記フェライト系ステンレス鋼が、燃料改質器、熱交換器あるいは燃料電池高温部材に適用されることを特徴とする(1)〜(5)に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
(7)
前記フェライト系ステンレス鋼が、燃料電池用溶接構造体に適用されることを特徴とする(1)〜(6)に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
本発明により、都市ガス、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器、熱交換器などの燃料電池高温部材に好適で、特に、改質ガス環境を含む高温環境下において熱疲労特性が要求される固体酸化物型燃料電池(SOFC)の溶接構造体における高温部材に好適なフェライト系ステンレス鋼を提供することができる。
本発明者らは、前記した課題を解決するために、フェライト系ステンレス鋼の成分組成とそれを用いて作製した溶接継手の高温疲労特性の関係について鋭意実験と検討を重ね、本発明を完成させた。以下に本発明で得られた知見について説明する。
(a)母材と比べ溶接部の結晶粒径は粗大である。これにより、溶接部の高温強度は母材よりも低くなる。
(b)定置型燃料電池システムの作動を想定した熱応力解析の結果、800℃で最大40MPaの応力が繰り返し付与される。
(c)このような応力下において、付与されたひずみは動的な回復により亜結晶粒界を形成しながら変形が進行する。亜結晶粒は徐々に粗大化し、微小き裂の核生成サイトとなる。この微小き裂は亜結晶粒内を進展していき、やがては溶接部の破断に至る。ここで、亜結晶粒界は微小き裂進展を阻害する。したがって、高温疲労特性を高めるには、合金元素添加による固溶強化に加え、亜結晶粒界の成長を抑制し、微細な組織を維持することで、微小き裂の生成と進展の両方を抑制できることを知見した。
(d)過度なAlおよび固溶・析出強化に寄与するNb、Mo、Cuなどの添加によらずSnの微量添加により、高温疲労特性は著しく向上することを新たに見出した。Snは、固溶強化はもちろんであるが、さらに800℃の変形時に鋼中に形成される亜結晶粒界に特に偏析しやすく、亜結晶粒界の移動を著しく抑制することが分かった。ただし、過剰のSn添加は結晶粒界強度を低下させ、高温疲労特性低下の原因となる。
(e)BもSnと同様、固溶強化に加え、さらに高温疲労試験中に形成される亜結晶粒界に偏析し、亜結晶粒界の移動を顕著に抑制する。さらに、Bをより亜結晶粒界に偏析させるためには、結晶粒界に偏析しやすいP、SやOを(式1)式を満たすように制限することが効果的である。また、Ca、Mgの適量添加によって、結晶粒界に偏析しやすいP、SやOを非金属介在物や硫化物として生成させ、Bの粒界への偏析サイトを確保することも効果的である。
[P]+[S]+5×[O]≦0.080 ・・・(式1)
一方で、過剰にBを添加した場合、BはBNとして溶接部の粒界に析出し、高温疲労試験時に粒界を起点とした破壊を助長する。したがって、適切なB添加量の見極めが重要となる。
(f)その他、Ti、Nb、V、Ni、Cu、Mo、W、Co、Zr、Ga、Sb、La、Y、Hf、Ta、REMは固溶強化により、高温疲労特性の向上に有効な添加元素である。
(g)上記(b)〜(f)に記載の知見を溶接部に適用することができ、800℃の高温環境下でも耐久性を確保すること、すなわち、フェライト系ステンレス鋼の溶接部の疲労特性を向上できることを新たに見出した。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は、特に断りのない限り「質量%」を意味する。
化学成分の限定理由を以下に説明する。
<C:0.03%以下>
Cは、フェライト相に固溶あるいはCr23C6を形成して耐酸化性を阻害する。また、溶接時の粒界におけるCr23C6の析出を促進させる。このため、C量は少ないほど良く、上限を0.030%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.001%とすることが好ましい。より好ましくは、下限は0.002%、上限は0.020%にするとよい。
<Si:2.0%以下>
Siは、耐酸化性を確保する上で重要な元素である。また、固溶強化により高温強度を高める元素である。これら効果を得るために下限は0.01%とすることが好ましい。一方、過度な添加は、鋼の靭性や加工性の低下ならびにAl系酸化皮膜の形成を阻害する場合があるため、上限は2.0%とする。Siの効果を積極的に活用する場合、Siの含有量の下限は、0.3%、上限は1.0%にすることが好ましい。
<Mn:2.0%以下>
Mnは、改質ガス環境下でSiとともに酸化皮膜中に固溶して保護性を高める。これら効果を得るために下限は0.1%とすることが好ましい。一方、過度な添加は、鋼の耐食性やAl系酸化皮膜の形成を阻害するため、上限は2.0%以下とする。耐酸化性と基本特性の点から、Mnの含有量の下限は、0.2%、上限は1.2%の範囲が好ましい。
<P:0.050%以下>
Pは、製造性や溶接性を阻害する。また、溶接時に粒界に偏析しやすい元素であるため、SnおよびBの粒界偏析を阻害する元素である。その含有量は少ないほど良いため、上限は0.050%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.003%とすることが好ましい。製造性と溶接性の点から、好ましい範囲は、下限は0.010%、上限は0.035%にするとよい。
<S:0.015%以下>
Sは、鋼中に含まれる不可避的不純物元素であり、Al系皮膜の保護性を低下させる。特に、Mn系介在物や固溶Sの存在は、高温・長時間使用におけるAl系酸化皮膜の破壊起点としても作用する。また、溶接時に粒界に偏析しやすい元素であるため、SnおよびBの粒界偏析を阻害する元素である。従って、S量は低いほど良いため、上限は0.015%とする。但し、過度の低減は原料や精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.0001%とする。製造性と耐酸化性の観点から、好ましい範囲は0.0001〜0.0050%である。
<Cr:11.0〜25.0%>
Crは、耐食性に加えて、表面酸化皮膜の保護性を確保する上で基本となる構成元素であり、これら効果を得るためには11.0%以上のCr量が必要である。一方、過度なCrの添加は、Cr23C6の析出を促進させる。また、脆化相であるσ相の生成を助長する。合金コストの上昇とCr蒸発を助長する場合があるため上限は25.0%とする。好ましい範囲は、下限は13.0%、上限は20.0%にするとよい。
<Al:1.3〜4.0%>
Alは、脱酸元素に加えて、Al系酸化皮膜を形成してCr蒸発を抑止するために必須の添加元素である。また、固溶強化により高温強度を高める元素である。これら効果を得るため、下限は1.3%とする。しかし、過度なAlの添加は、鋼の靭性や溶接部における脆性破壊を助長するため、上限は、4.0%とする。好ましい範囲は、下限は1.5%、上限は3.0%にするとよい。
<N:0.040%以下>
Nは、Cと同様に耐酸化性を阻害する。このため、N量は少ないほど良く、上限を0.040%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.001%とする。好ましい範囲は、下限は0.002%、上限は0.020%にするとよい。
<O:0.010%以下>
Oは、不可避的な不純物であり、過剰のOを含有する場合、溶接時にSi、Mn、Alを酸化し、剥離しやすいスラグを形成し、耐酸化性を劣化させる。また、高温疲労試験時、スラグと溶接金属界面の剥離によって微小き裂の核生成サイトとなる。したがって、上限を0.010%以下とする必要がある。好ましくは、上限は0.008%でにするとよい。
<Sn:0.005〜0.5%>
Snは亜結晶粒界に偏析し、粒界移動を著しく抑制することで高温疲労特性を高める元素である。この効果を得るため、下限は0.005%とする。一方、過剰なSnの添加は鋼材の粒界強度を弱め、粒界破壊を助長して製造性の低下を招くため、上限を0.5%とする必要がある。好ましいSnの含有量は、下限は0.01%、上限は0.4%にするとよい。製造性を考慮すると、Snの上限値は0.12%が好ましいく、さらには0.05%であるとなおよい。
<B:0.0005〜0.0050%未満>
Bは亜結晶粒界に偏析し、粒界移動を著しく抑制することで高温疲労特性を高める元素である。この効果を得るため、下限は0.0005%とする。一方、過剰なBの添加は鋼材の製造性の低下を招く他、溶接時にBNの析出を助長するため、上限を0.0050%未満とする必要がある。好ましいBの含有量は、下限は0.001%、上限は0.0045%にするとよい。
<[P]+[S]+5×[O]≦0.080>
BもSnと同様、固溶強化に加え、高温疲労試験中に形成される亜結晶粒界に偏析し、亜結晶粒界の移動を顕著に抑制する。さらに、Bをより亜結晶粒界に偏析させるためには、結晶粒界に偏析しやすいP、SやOの量を制限することが効果的である。これら元素の中で特にOは鋼中のAlとAl2O3を形成し、この介在物が疲労試験時の微小き裂生成サイトとなりうる。したがって、[P]+[S]+5×[O]を0.080%以下に制御する必要がある。好ましくは、[P]+[S]+5×[O]を0.070%以下にするとよい。
<Ti、Nb、V:0.5%以下>
Ti、Nb、Vは、C,Nを固定する安定化元素の作用により、溶接時のCr23C6生成抑制に寄与する元素である。さらに、高温強度と疲労特性の向上にも寄与する元素である。これら効果を得るために、それぞれの元素の下限は0.004%とすることが好ましい。一方、過度な添加は合金コストの上昇や再結晶温度上昇に伴う製造性の低下や耐酸化性の低下にも繋がるため、上限は0.5%とする。好ましい範囲は、それぞれの元素で、下限が0.03%、上限が〜0.40%にするとよい。
<Mg:0.015%以下、Ca:0.005%以下>
Mg、Caは、結晶粒界に偏析しやすいP、SやOを非金属介在物や硫化物として生成させ、高温疲労特性の向上に間接的に寄与する元素である。これら元素を一種または2種以上を含むものとする。これら元素過度な添加は製造性と鋼の耐食性を低下させるため、Mg:0.015%以下、Ca:0.005%以下であることが好ましい。また、この効果を確実に得るため、Mg:0.001%、Ca:0.0005%以上含有させることが好ましい。
<Ni、Cu、Mo、W、Co:1.0%以下>
これら元素は固溶強化により高温疲労特性を増加させる。これら元素を1種類または2種類以上含有することが好ましい。一方、これら元素の過度な添加は製造性の低下および合金コストの増加に繋がるため、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、Co:1.0%以下で、これら元素の合計量を2.0%以下とすることが好ましい。この効果を確実に得るため、Ni:0.020%以上、Cu:0.010%以上、Mo:0.010%以上、W:0.001%以上、Co:0.005%以上含有させることが好ましい。
<Zr、Ga、Zn、Sb、La、Y、Hf、Ta、REM>
これら元素は固溶強化により高温疲労特性を増加させる。また、Zr、La、Y、Hf、Ta、REMは、熱間加工性や鋼の清浄度を向上ならびに耐酸化性改善に対しても、従来から有効な元素である。Ga、Zn、Sbは表面近傍に濃化してCrの酸化を抑制する。これら元素を1種類または2種類以上含有することが好ましい。一方、これら元素の過度な添加は結晶強度の低下、製造性の低下および合金コストの増加に繋がるため、Zr:0.50%以下、Ga:0.10%以下、Zn:0.1%以下、Sb:0.50%以下、La:0.10%以下、Y:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Ta:0.50%以下、REM:0.10%以下でこれら元素を1種類または2種類以上含有する必要がある。これら元素の合計量を0.20%以下とすることが好ましい。これらの効果を確実に得るため、Zr:0.0001%以上、Ga:0.001%以上、Zn:0.01%以上、Sb:0.003%以上、La:0.0001%以上、Y:0.0001%以上、Hf:0.0001%以上、Ta:0.002%以上、REM:0.001%以上含有させることが好ましい。
表1に成分を示す各種フェライト系ステンレス鋼を溶製し、熱間圧延、焼鈍酸洗、冷間圧延を行い、板厚1.0mmの冷延焼鈍鋼板を製造した。ここで、鋼A1〜A16は、本発明の規定する成分範囲内の鋼であり、鋼B1〜B14は、本発明の規定する成分範囲から外れる鋼である。これら冷延焼鈍鋼板に対し、幅120mm、長さ250mmの溶接用素材を切り出した。次いで、同じ鋼種のフェライト系ステンレス鋼板同士を母材として、電流80〜100A、溶接速度50cm/minにて、Arシールドガスを用いてTIGなめ付け溶接して、表1の各フェライト系ステンレス鋼板の溶接継手を製造した。
また、表2に成分を示す記号C1、C2のAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接材料を溶製した。表1の鋼種A1、B11、B12を母材とし、溶接材料C1、C2を用いて溶接継手を作製した。溶接条件は電流200A、溶接速度50cm/min、溶接材料供給量8g/minであり、Arガスシールドを実施した。得られた溶接継手の溶接金属部から化学分析用試料を採取し、成分分析を行った。表3に各溶接継手の溶接金属部の化学成分を示す。ここで、表3の記号は、例えばA1C1の場合、母材はA1、溶接材料はC1を使用して製造した溶接継手であることを意味する。
高温疲労特性は平面曲げ疲労試験により評価した。各溶接継手に対し、平行部幅10mm、標点間距離35mmの板状試験片を、溶接ビードは試験片の幅中央に位置するように採取した。試験条件は、800℃で、応力範囲を40および44MPaとし、周波数1700Hz、応力比−1にて、破断までの試験サイクルを測定した。ここで、試験は10回で打ち切り、応力範囲40MPaで10回までに破断しなかったものを「○」、応力範囲44MPaで10回までに破断しなかったものを「◎」、試験途中で破断したものを「×」として高温疲労特性を評価した。なお、応力範囲40MPaで試験途中に破断したものについては応力範囲44MPaでは疲労試験を実施していない。
得られた結果を表4に示す。
A1〜A16は、本発明で規定する鋼成分を満たしている。その結果、SnおよびBの粒界強化を十分に得ることができ、10回まで疲労破壊が生じず、「○」ないし「◎」の評価となった。
B1は、Sn添加量が本発明で規定する鋼成分を上回るものである。その結果、疲労試験中にSnの過剰な粒界偏析よる粒界強度低下を招き、粒界破壊が生じたため、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B2は、B添加量が本発明で規定する鋼成分を上回るものである。その結果、疲労試験中にBNの析出に起因した粒界破壊が生じたため、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B3は、Al添加量が本発明で規定する鋼成分を下回るものである。その結果、疲労試験中に耐酸化性が不足し、スケール剥離に起因する減肉が生じたため、そこを起点とした疲労破壊が生じ、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B4は、Al添加量が本発明で規定する鋼成分を上回るものである。その結果、溶接部に生じた過剰なAlを起点とした疲労破壊が生じ、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B5は、P添加量が本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、SnおよびBの粒界強化を十分に得ることができず、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B6は、O添加量が本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部で生成した過剰なスラグが微小き裂の生成サイトとなり、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B7は、P+S+5Oが本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、SnおよびBの粒界強化を十分に得ることができず、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B8は、Ti添加量が本発明で規定する範囲を上回る。その結果、溶接部に生成した過剰なTi系析出物が微小き裂の生成サイトとなり、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B9は、Nb添加量が本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部で生成した過剰なNb系析出物が微小き裂の生成サイトとなり、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B10は、Cr添加量が本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部で生成した過剰なCr系析出物が微小き裂の生成サイトとなり、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B11およびB12は、SnとB添加量が本発明で規定する鋼成分を下回る。その結果、亜結晶粒界の移動を抑制することができず、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B13は、GaおよびSbが本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部の粒界強度が低下し、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B14はMgおよびCaが本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部でMgOおよびCaOを起点としたき裂が生成し、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B15は、Crが本発明で規定する鋼成分を下回る。その結果、鋼材そのものの耐酸化性の劣化に起因したスケール剥離により溶接継手が減肉し応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
B16はC、MgおよびCaが本発明で規定する鋼成分を上回る。その結果、溶接部の粒界に析出したCr系炭化物ならびに溶接部粒内のMgOおよびCaOを起点としたき裂が生成し、応力範囲40MPaで10回到達前に破断した。
A1C1は、母材、溶接材料とも本発明で規定する鋼成分を満たしている。その結果、SnおよびBの粒界強化を十分に得ることができ、10回まで疲労破壊が生じなかった。
B11C1およびB12C2は、母材は本発明で規定する鋼成分を満たしていないが、溶接材料により溶接部の鋼成分を満たすように成分調整を行っている。その結果、SnおよびBの粒界強化を十分に得ることができ、10回まで疲労破壊が生じなかった。
Figure 2018053290
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本発明によれば、Al、Nb、Mo、Cuの添加に頼ることなく、改質ガス環境を含む高温環境下において溶接部の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼を得ることができる。特に、燃料電池用溶接構造体に好適なフェライト系ステンレス鋼を得ることができる。

Claims (7)

  1. 質量%にて、C:0.03%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.050%以下、S:0.015%以下、Cr:11.0〜25.0%、Al:1.3〜4.0%、N:0.040%以下、Sn:0.005〜0.5%、B:0.0005〜0.0050%未満、O:0.010%以下を含み、更にTi:0.50%以下、Nb:0.50%以下、V:0.50%以下の1種類または2種以上を含み、さらに下記(式1)を満たし、残部がFeおよび不可避的不純物であることを特徴とする高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
    [P]+[S]+5×[O]≦0.080% ・・・(式1)
    ここで、[P]、[S]、[O]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
  2. さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Mg:0.015%以下、Ca:0.005%以下の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  3. さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下、Co:1.0%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  4. さらに、前記フェライト系ステンレス鋼が、質量%で、Zr:0.50%以下、Ga:0.10%以下、Zn:0.10%以下、Sb:0.50%以下、La:0.10%以下、Y:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Ta:0.1%以下、REM:0.10%以下の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  5. 前記フェライト系ステンレス鋼が、溶接構造体に用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  6. 前記フェライト系ステンレス鋼が、燃料改質器、熱交換器あるいは燃料電池高温部材に適用されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
  7. 前記フェライト系ステンレス鋼が、燃料電池用溶接構造体に適用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の高温疲労特性に優れたフェライト系ステンレス鋼。
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