JP2018052596A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に装着され、内容物の吐出孔が形成された有頂筒状の押下ヘッドと、下降端位置に位置する前記押下ヘッドが装着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備える吐出容器であって、前記押下ヘッドは、前記規制筒に装着された下側ヘッド筒と、前記吐出孔が形成されるとともに、内側に前記下側ヘッド筒が配設された上側ヘッド筒と、を備え、前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒には、前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒の、前記ステムの中心軸回りに沿う周方向の相対的な回転移動を規制する規制部が各別に形成され、前記下側ヘッド筒は、前記規制筒に螺着された螺着筒と、前記螺着筒における径方向の外側に配設されたピルファープルーフ部と、前記螺着筒と前記ピルファープルーフ部との間に前記中心軸に沿って上下動可能に配設されるとともに、前記上側ヘッド筒の下端部に押し下げられた連結部と、を備え、前記ピルファープルーフ部は、破断可能な弱化部を介して前記連結部に連結され、前記ピルファープルーフ部には、前記容器本体、前記装着キャップ及び前記規制筒のうち何れか1つに係合することで、前記周方向の回転移動が規制された係合部が形成されている。
しかも、弱化部を破断することで、ピルファープルーフ部がヘッド本体部分から落下することになり、吐出容器の外観を当初(未開封時)と比べて変化させることが可能になる。このため、吐出容器が開封されたか否か(押下ヘッドと規制筒との螺着が解除されたことがあるか否か)を視認により容易に判別することができる。この場合、例えば吐出容器の開封後、押下ヘッドが再び下降端位置に戻された場合であっても、ピルファープルーフ部の位置によって吐出容器が開封されたか否かを判断できる。
この構成によれば、下側ヘッド筒の中間筒が上側ヘッド筒を径方向の内側から支持しているため、上側ヘッド筒を下側ヘッド筒によって安定して支持できる。これにより、連結部を上側ヘッド筒によって安定して押し下げることができ、ピルファープルーフ部の係合部と容器本体、装着キャップ及び規制筒の何れか1つとの係合状態を確保できる。
また、中間筒の外周面と上側ヘッド筒の内周面に形成された第1規制部によって下側ヘッド筒に対する上側ヘッド筒の回転を規制することで、下側ヘッド筒と上側ヘッド筒との組付状態をより安定させることができる。
この構成によれば、連結部における中間筒よりも径方向に内側に位置する部分に、上下方向に変形可能な変形部が形成されているため、連結部を上側ヘッド筒によって安定して押し下げることができる。これにより、ピルファープルーフ部の係合部と容器本体、装着キャップ及び規制筒の何れか1つとの係合状態を確保できる。
また、螺着筒、連結部及びピルファープルーフ部が一体に形成されているため、部品点数の削減や構成の簡素化を図ることができる。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器10は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに装着され、内容物を吐出可能な吐出ポンプ1と、を備えている。
閉塞筒は、押下ヘッド7及びステム4が下降端位置P1に位置して、押下ヘッド7が規制筒8に装着された際、空気孔24を閉塞する。なお、図4に示す押下ヘッド7及びステム4が上昇端位置P2に位置した場合、例えば閉塞筒はピストンによって下方から押し上げられて空気孔24を開放する。なお、上述したステム4はシール筒32の内側に容器軸O方向に移動可能に配設されている。なお、ステム4の外周面とシール筒32の内周面との間には、外部と上述した環状空間とを連通する環状の連通路が画成されている。なお、シール筒32は必須なものではなく具備しなくても構わない。
下側ヘッド筒50は、上述した規制筒8の内筒41の上端部に取り付けられ、内筒41の周囲を囲繞している。下側ヘッド筒50は、螺着筒51と、連結部52と、上側ピルファープルーフ部(ピルファープルーフ部)53と、を主に備えている。本実施形態において、螺着筒51、連結部52及び上側ピルファープルーフ部53は、一体に形成されている。
外側筒81は、下端部が下側ヘッド筒50における中間筒67と上側ピルファープルーフ部53との間に進入している。具体的に、外側筒81は、中間筒67に径方向の内側から支持されている。また、外側筒81の下端面は、支持リング65における中間筒67よりも径方向の外側に位置する部分(以下、「当接部」という。)に当接部の上方から当接している。本実施形態において、外側筒81は、当接部を介して支持リング65を下方に向けて押さえ付けている。これにより、上述した変形部66が弾性変形した状態で保持され、上側ピルファープルーフ部53の係合部71が位置決め凹部48内に上方から進入している。
内側筒83は、天壁82における外側筒81よりも径方向の内側に位置する部分から下方に延設されている。内側筒83の下端部は、下側ヘッド筒50の螺着筒51に外嵌されている。なお、内側筒83の下端面は、変形部66における径方向の内側端部に上方から近接している。
吐出容器10を開封するにあたって、まず押下ヘッド7と規制筒8との螺着を解除する。具体的に、下側ヘッド筒50(螺着筒51)と規制筒8(内筒41)との螺着を解除させるように、押下ヘッド7を規制筒8に対して緩み方向に回転させる。
この構成によれば、押下ヘッド7のうち、上側ピルファープルーフ部53の回転が規制筒8によって規制されているため、押下ヘッド7の緩み方向の回転に伴いヘッド本体部分と上側ピルファープルーフ部53とが相対回転することで、弱化部69が破断される。すなわち、押下ヘッド7の緩み方向への回転操作だけで、弱化部69を破断して、押下ヘッド7と規制筒8との螺着を解除することができるので、開封時における優れた操作性を具備させることができる。
しかも、弱化部69を破断することで、上側ピルファープルーフ部53が支持リング65から落下することとなり、吐出容器10の外観を当初(未開封時)と比べて変化させることが可能になる。このため、吐出容器10が開封されたか否か(押下ヘッド7と規制筒8との螺着が解除されたことがあるか否か)を視認により容易に判別することができる。この場合、例えば図4の鎖線で示すように、吐出容器10の開封後、押下ヘッド7が再び下降端位置P1に戻された場合であっても、上側ピルファープルーフ部53の位置によって吐出容器10が開封されたか否かを判断できる。
また、中間筒67の規制突起68と、外側筒81の規制凹部86と、によって下側ヘッド筒50に対する上側ヘッド筒60の回転を規制することで、下側ヘッド筒50と上側ヘッド筒60との組付状態をより安定させることができる。
また、螺着筒51、連結部52及び上側ピルファープルーフ部53が一体に形成されているため、部品点数の削減や構成の簡素化を図ることができる。
例えば、上述した実施形態では、上側ピルファープルーフ部53が環状に形成された場合について説明したが、この構成のみに限らず、例えば弧状(C字状)に形成しても構わない。この場合、上側ピルファープルーフ部53の周方向の両端部同士を、ブリッジ部や弱化部等で破断可能に連結しても構わない。
また、下側ヘッド筒50と上側ヘッド筒60とで色を異ならせても構わない。この場合には、吐出容器10の未開封時と開封時との外観を視認により確実に判別することができる。
上述した実施形態では、規制筒8が一体に形成された構成について説明したが、この構成のみに限らず、例えば螺着筒51や連結部52、上側ピルファープルーフ部53はそれぞれ別体で形成しても構わない。
2…容器本体
2a…口部
3…装着キャップ
4…ステム
5…ポンプ
6…吐出孔
7…押下ヘッド
8…規制筒
10…吐出容器
50…下側ヘッド筒
51…螺着筒
52…連結部
53…上側ピルファープルーフ部(ピルファープルーフ部)
60…上側ヘッド筒
62…位置決めスリット(規制部)
66…変形部
67…中間筒
68…規制突起(第1規制部)
69…弱化部
71…係合部
86…規制凹部(第1規制部)
88…規制リブ(規制部)
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に装着される装着キャップと、
前記装着キャップの内側に、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたステムを有するポンプと、
前記ステムの上端部に装着され、内容物の吐出孔が形成された有頂筒状の押下ヘッドと、
下降端位置に位置する前記押下ヘッドが装着され、前記押下ヘッド及び前記ステムの上方移動を規制する規制筒と、を備える吐出容器であって、
前記押下ヘッドは、
前記規制筒に装着された下側ヘッド筒と、
前記吐出孔が形成されるとともに、内側に前記下側ヘッド筒が配設された上側ヘッド筒と、を備え、
前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒には、前記下側ヘッド筒及び前記上側ヘッド筒の、前記ステムの中心軸回りに沿う周方向の相対的な回転移動を規制する規制部が各別に形成され、
前記下側ヘッド筒は、
前記規制筒に螺着された螺着筒と、
前記螺着筒における径方向の外側に配設されたピルファープルーフ部と、
前記螺着筒と前記ピルファープルーフ部との間に前記中心軸に沿って上下動可能に配設されるとともに、前記上側ヘッド筒の下端部に押し下げられた連結部と、を備え、
前記ピルファープルーフ部は、破断可能な弱化部を介して前記連結部に連結され、
前記ピルファープルーフ部には、前記容器本体、前記装着キャップ及び前記規制筒のうち何れか1つに係合することで、前記周方向の回転移動が規制された係合部が形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 前記連結部には、上方に向けて延びるとともに、前記上側ヘッド筒を前記径方向の内側から支持する中間筒が形成され、
前記連結部において、前記中間筒よりも前記径方向の外側に位置する部分が、前記上側ヘッド筒の下端部に押し下げられ、
前記規制部は、前記中間筒の外周面、及び前記上側ヘッド筒の内周面に形成された第1規制部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。 - 前記連結部において、前記中間筒よりも前記径方向の内側に位置する部分には、上下方向に変形可能な変形部が形成され、
前記螺着筒、前記連結部及び前記ピルファープルーフ部は、一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の吐出容器。
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- 2016-09-30 JP JP2016193847A patent/JP6715154B2/ja active Active
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